映画『告白(2010)』の口コミ・レビュー(4ページ目)

告白(2010)

[コクハク]
Confessions
2010年上映時間:106分
平均点:7.04 / 10(Review 252人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-06-05)
ドラマサスペンス犯罪ものミステリー青春もの学園もの小説の映画化バイオレンス
新規登録(2010-05-07)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2022-08-18)【イニシャルK】さん
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監督中島哲也
助監督滝本憲吾
キャスト松たか子(女優)森口悠子
木村佳乃(女優)下村優子(少年Bの母)
岡田将生(男優)ウェルテルこと寺田良輝
西井幸人(男優)渡辺修哉(少年A)
藤原薫(男優)下村直樹(少年B)
橋本愛〔1996年生〕(女優)北原美月(少女A)
井之脇海(男優)前川優真
刈谷友衣子(女優)三浦瑠菜
草川拓弥(男優)高橋弘輝
近藤真彩(女優)大谷梨紗
清水尚弥(男優)神崎唯
能年玲奈(女優)桐谷修花
野本ほたる(女優)松川早紀
三吉彩花(女優)土田綾香
山谷花純(女優)内藤由香里
新井浩文(男優)渡辺修哉の父
山口馬木也(男優)桜宮正義
芦田愛菜(女優)森口愛美
山田キヌヲ(女優)修哉の継母
高橋努(男優)戸倉
金井勇太(男優)教授の教え子
野村信次(男優)
三浦由衣(女優)
新木優子(女優)(ノンクレジット)
山野井仁テレビの声
出演AKB48(劇中ビデオ映像)
原作湊かなえ「告白」(双葉社刊)
脚本中島哲也
作詞秋元康「RIVER」
主題歌レディオヘッド「Last Flowers」
挿入曲AKB48「RIVER」
撮影阿藤正一
製作島谷能成
東宝(「告白」製作委員会:製作プロダクション 東宝映像制作部)
博報堂DYメディアパートナーズ(「告白」製作委員会)
双葉社(「告白」製作委員会)
山内章弘(「告白」製作委員会)
中島かずき(「告白」製作委員会)(名義「中島一基」)
企画川村元気
プロデューサー市川南〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
美術桑島十和子
西尾共未(装飾)
編集小池義幸
あらすじ
ある中学校の終業式の日、一人の女性教師が、担任するクラスで衝撃的な告白を始める。それは、事故死したはずの彼女の一人娘が、実はそのクラスの2人の生徒に殺されたというものだった。しかし、告白はそれだけにとどまらず、より深く恐ろしいものとなっていく。彼女の復讐劇が幕を開けたのだ。 本屋大賞に輝いた湊かなえの原作を「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督が映像化。
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💬口コミ一覧

192.人と人となんてのは分かりあえる生き物ではなく、そもそも誰しも本当の自分なんて他人に分かって欲しいとも思っちゃいない。心のすれ違いという言葉では生ぬるい、もっとドロドロとした沼底みたいな見通しの悪さが社会にはある筈で、そこにエゴという黒い汚染が混入してしまうと仮初めの秩序はいとも簡単に乱れる。みんなそれに気づいてはいるんだけれどもあえて知らないふりをしていて。そんな当たり前のことをこの映画は深く抉ってつきつけてくるから、不快だ、怖い、ナンセンスだと思いつつも目が釘付けになる。決してまた見たいと思う作品ではないので1点減点はしたが、正直面白かった。それにしても松たか子はすごい。抑える演技をしつつも、突如内側からものすごい輝きを放つ瞬間を見せたり、次の瞬間にはオーラをかき消したり。主演の割に彼女の出番が少なかったのが一番残念。
Mum,theSanChrysさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-19 23:45:05)
191.ネタバレ この悪意満載の映画には正直、興奮した。結末どころか中身が全部わかっている以上、映画になったときに期待するのはどの辺まで小説のアイデアを拝借してまるで違うものが作られているかということだが、ここまで同じ話なのにここまで面白く、映像や音の威力というものの神髄を見たかのようだった。

後味が悪いことや、倫理観が壊れてしまうような感覚、自分が知っている子供世界との差異へのたじろぎのような不快感は、すでに全く同じような原作の感想を方々で見ている。この作品が持つ不快感というのは明らかに作り込まれた不愉快であり、人造であるが、自然と作品の主張であるかのように存在感がある。

人工物であるという、隙のようなものがある種の箱庭感、安心感を醸すのだがこの作品に神経を逆なでされた人たちは、策略に乗せられても現実世界をもう一度認識することで強い不快感を顕わにする。それはこの作品の中で広がるいやな世界を否定することで現実世界の安心感を確かめたということだと思う。

しかし、これほどの不快感を人に与える暴力的なお話であるというところに私は何とも言えない魅力を感じてしまう。原作のもつ人に煩累を植え付ける暴力性を否定する書評やレビューが自然と、その嫌悪感の虜になった人たちの評価を浮き上がらせる。なんというか巧妙な心理操作がたまらない。心地よささえ感じてしまった。

松たか子がなぜかすんごい美人に見えて、吸い込まれるように感情移入してしまう。言い逃れする余地を存分に残し、最後には仕返しのためなら無差別に殺してみせる。実行犯を仕立て上げておきながらなお、すべてを失っている彼女は、真実が露見したら自殺するから良いもんね位の軽い薄ら笑いを浮かべた。「私が命の重さとか言っちゃって面白かった?ケケケ」的な確信的な薄ら笑い。が、なぜかすんごい爽快感だった。なんだこのザマーミロという爽快感。

なんかオレ変なんだろうなきっと。
黒猫クックさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-13 01:09:44)
190.ネタバレ すごい映画だ。原作が良いのか映画化が上手いのか。原作は未読だが賞も獲っているし、両方いいのだろう。いろんな意味で登場人物が皆こんなに残酷でエゴイスティックな映画は初めてだ。好き嫌いが分かれる映画かも。ただ、傑作であることは間違いない。最初は登場人物の行動が理解できないが、告白が進むにつれその理由が怖いくらいにクリアになっていく。その演出がうまい。一見モノクロといってもいいくらいの彩度の低さだが、これを通常の彩度にすると血の色が鮮烈過ぎて、登場人物の告白に対する集中がかけてしまうに違いない。だからこの色合いは正解だと思う。また、深刻な内容に一見合わなそうなBGMの選択が恐ろしくいい。あと個人的には木村佳乃の演技が良かった。
MASSさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-12 17:58:38)
189.ネタバレ 全く笑えない状況なのに、優雅なBGM、美麗な映像が異様。正直、この演出はグロい。
気持ち悪い。今までに「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」とゴテゴテとしたポップカラーで演出力の高いインパクトのある映画を撮ってきた中島哲也監督、本作では演出センスはそのままに、しかし、楽しげな演出を180度ひっくり返して、完璧なまでの不快感を存分に与えてくれる。
この気持ちよいくらいの不快感(矛盾)は、パク・チャヌク監督の「オールド・ボーイ」等の復讐三部作に近いものがある。
個人的には、この映画で描かれているリアリティだとか、社会性だとかはこの際どうでもいい。人間ひとりひとりは、割といそうな感じではあるが、(悠子先生除く)展開は容赦なく、ありえなく豪快。
悲劇性、不快感は高いけれども、やはりこれは、ひねくれた一流エンターテイメント作品のように僕には見えた。余りにもぶち切れた展開と、異様な演出は、この世のものとは思えず魔界の住人を描いたもののように見えてしまって、僕には特に考えさせられたとか、心を動かされたなんて部分は正直全くなかった。
しかし、それでも傑作だと言いたいだけの力がこの映画にはあった。
こんな褒め方をしたくなった映画は初めてかも。
すべからさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-12 00:24:41)
👍 2
188.凄い映画だ。
下妻からパコまで、どれも大変気に入っていたが、全てを「どっか~ん」とぶっ飛ばすほど、この作品はいい!
いままでが予行練習だったかのような、色、動き、話、演技。1シーンに入ってる情報量が多くて、途中、時計を見て1時間経ってないのにびっくり、これはつまらなくて長く感じたのではなく、これだけの時間でこれだけ表現してるのかという事に驚愕した。
教室で蠢く悪魔のようなガキ共、バカ熱血教師、子供を制御できないアホ親、そして教師森口。当然私の立ち位置は森口講師側に居る訳だし現代の子供達の現実をメディアでしか知らない私は少なからずこのような生き物であろうと思ってもいる。
R-15などと言わずに子供達に見てほしい、こんな風に思われていることを。実際高校生風の2,3人が数組観ていたが、皆、押し黙って映画館を後にしていた。
100分ちょっとでこの満足感、すばらしい!
カーヴさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-09 11:53:48)
187.ネタバレ 本屋大賞を受賞した原作は未読。本作について“語る”のは非常に難しい作品である。「とりあえず観てみろ」という言葉しか出てこない作品だ。
観る者によって感想はマチマチだろう。「人間の命の重さを説いたヒューマンドラマ」と捉えることもできる、「ガキたちに復讐する爽快なエンターテイメント作品」と捉えることもできる。解釈度が“自由”であり、観る人それぞれの心に何かを刻み付けた中島哲也監督の自在な手腕が発揮された傑作といえる。
「人間の命は脆くて軽いが非常に重いもの」「人を殺す際には、その人を愛する誰かがいることを考えてみろ」ということを教えるための森口先生による授業だったのではないかと感じたが、『なんてね』という言葉一つで引っくり返している。
結局「ガキたちと同類ではないか」とも感じてしまう一言だ。
確かに大人だろうが、子どもだろうが、人間である以上、変わりはないのかもしれない。クラスメートでも恋人でも母親でも誰かに自分を認めて欲しいという衝動、暇つぶしに誰かを傷つけたくなる衝動、復讐なんてしたくないけど復讐せざるを得ないという衝動、そういう短絡的で自己中心的な感情に支配され、人間は愚かな行動を走ってしまうものかもしれない。人間はバカで単純で弱くて脆いもの、悲しいけどそれが人間ということをも感じさせてくれる。人間というものの本質を感じさせてくれる点を評価したい。しかし、松たか子が泣くシーンを描くことで、罪の意識を感じ、人の心の痛みを知らないガキとは根本的に違うということだけは分かるようになっている。それでも溢れる感情を止めることはできないのだろう。
「パコと~」の際には、各キャラクターに感情移入できない点が気に入らなかった。本作も同様に感情移入することはできないが、感情移入できないことにより、本作には面白い効果を生んでいると思う。得たいの知れないという不気味な恐怖を感じるとともに、客観的な傍観者としてこの復讐劇をエンターテイメント感覚で楽しむことができる。中島監督が計算したかどうかは分からないが、非常に巧妙な仕掛けとなっている。
本作は問題作ではあるが、“人間の命の重さ”を真正面から捉えるよりも、本作のような切り口で語った方が反面教師的な役割を担えると思われる。R15指定作品だが、逆に子どもたちに見せてもよいのではないか。“何か”を感じ取ってくれることへの期待や希望はあるはずだ。
六本木ソルジャーさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-07 22:52:29)
👍 1
186.ネタバレ この原作を中島哲也氏が監督すると知った時は強い期待を抱いたけれど、「松子」や「パコ」で見せられた極彩色の世界がこの話にマッチするとは到底思えず不安も抱いた。観終わった後に思うことは、そんな不安は杞憂だったどころか、過去の記憶に無いほど小説の世界を損なわずに映像化されているということだ。色彩に関して云うと、すでにスクリーンに色があったことが思い出せない。心象はグレーの一色だけだ。森口先生(松たか子)の告白に語られる「少年Aと少年B」は、それに続く話の内容で特定の生徒を指していることが呆気なく明らかになる。この作品を象徴する非倫理的な違和感がざわめく教室を黙らせて行く。おだやか口調とは裏腹な内容を孕んだ森口の告白はエンディングに至るストーリーを完全に支配していて、作品を冷え切った印象でまとめ上げる。会話ではなく独白の連鎖で綴られる物語を絵的に飽きさせることもなく、至福の時間を提供してもらった。原作にも言えることだが、それぞれの登場人物が持つエピソードは、リアルかと云うとちょっと違う。例えば、アニメーションが人のピュアな感情を抽出するように、本作の中島監督の演出は人のネガティブな感情だけを選り分けて抽出し尖らせて見せる。それは肉体ではなく心を痛めつける残酷なショーを客席から傍観するエンターテイメントだ。これに見応えを感じることに罪悪と背徳的なカタルシスを覚える。剥き出しのエゴや悪意や復讐が人を引きつけて止まないエレメントであることも再認識させられる。観る側の心に危険な開放感を与える映画。問題作かもしれないが、傑作であることは疑う余地なし。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-07 22:43:57)
👍 2
185.ネタバレ 原作は未読ですので映画版のみの感想になります。まず冒頭からひたすら続く松たか子演ずる先生の人間味の感じられない語りの間に入る断片的回想エピソードの羅列にびっくり・・一歩間違えれば単調になりがちなのに絶妙な見せ方で興味を引かせたと思ったら行き成り、核心を突く事を言うので『うわっ何だこりゃ』と教室の生徒のように唖然とました。その後も各キャラクターの主観告白展開が続き静かに物語を盛り上がらせる所は上手いなぁと思いますし、中島監督お得意のCG取り入れた描写も上手く生かされ素直に感心しました。まぁ、描かれるキャラクターやエピソードがどうかと思うくらい極端に誇張されて描かれるので若干、『?』な部分も感じました(全く何も分かってない善意の押し付けウェルテル先生はもう完全に道化のコメディキャラで笑ってしまいましたが)。ただこの映画の世界観はリアルな今の現実と完全イコールという訳ではなく『独自に純化されたフィクション世界』が強調されているのであのキャラ描写やエピソードがその世界観に合って、さほど違和感なく見せられているのも上手いと思いました。単純に子供を殺された親の復讐物語という訳でも、現代社会の病理、少年法の甘さを訴えたような押し付けがましさもなく、そこでエモーショナルな展開に至るかと思えば簡単にバッサリ切捨て『はいっ後はそちら(観客)に任せます』という一面もあり結論が簡単に出せない所も好感持ちました。主役の松たか子の先生や他の主要キャラクターに感情移入が安易に出来ないので、どっか俯瞰した感じで淡々とこの出来事を見せられている感じもあり、『傍観者』気分にさせられてハッとする事もあります。気になった所は前半でエイズ患者の夫の血を生徒の牛乳に混ぜたとされますけど・・これって相手に傷害させる意図があったという事で普通、生徒が松たか子先生を通報して警察に事情聴取されるのでは?あとこれは、個人の好みなんですけど若干、何箇所か音楽の使い方がうるさいとは思いました、もう少し静寂感があった方が良かったような・・。言いたい部分もありますが大仰な問題提起の押し付けがましさなど感じず、重くならず、展開の巧みさに引き込まれ、絶望的に暗い話にも関わらず単純にエンターテイメントとして『面白い』作品に仕上がっているのは見事だと思いました。
まりんさん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-06 22:41:50)
👍 1
184.ネタバレ 中学校を舞台にしたミステリィ作品です。女性教師の告白(というか、むしろ告発ですが)からはじまり、序盤で、教師の娘を殺害した生徒が確定します。残り時間どうしたものかと要らぬ心配がよぎりますが、別の登場人物の告白が続き、事件の全く違った見方が示されていきます。新たな真実が見えたときの、なるほど感がなかなかに心地よい作品です。学校という社会から隔絶された世界を舞台にしているので、閉塞感で息が詰まりますが、最後には、どっかーんとそれをぶち壊して、風穴を開けてくれるような、ある種の爽快感があります。久しぶりに自分の中学時代(四半世紀前)を思い出しましたが、その頃と比べて最も変化したのは、ケータイ(通信端末)とインターネットの普及ですかね。本作品ではこれらのツールを使用した新手のいじめなど、生徒の生活に与える負の側面が描かれています。ツール自体が悪いのではなく、使う人間のモラルの問題ですが、能動的な情報収集ツール故に結果的に偏ってしまうこと、依存症になりやすいことなどもあり、未熟なうちは使用を制限した方がよさそうですね。
camusonさん [映画館(字幕)] 8点(2025-02-10 18:21:51)
183.ネタバレ この監督、映像表現が独特ですね。
屋外のシーンですら、人工の光と影のような不思議な絵になってます。
それが幸か不幸か、一回目の鑑賞では、嫌味に感じてしまい、評価対象外でスルー。
がしかし、ホラーの「来る」を見た後だと、この映像が馴染んでしまい、これが正解のような・・。
いずれ、一回目の時に強かった「薄気味悪い子供たち」の拒絶反応が薄れて、二回目はじっくり
鑑賞できました。 点数上方修正します。
にしても原作の通りサイコな少年達に対し、正しい裁きではなく、地獄の復讐を仕掛ける教師。
その復讐の為には、ターゲットの家族も、クラスメートも、新任教師も、巻き込んでいく冷血に対し、
どういうわけか共感してしまう自分の危うい資質に気づかされる物語。
ラストシーンで、相手の口癖を真似る元担任女教師。 二回目の鑑賞では、超はまりました。

難点は、音声の編集ですね。会話の一つ一つが、表の意味裏の意味あるので、聞き取れないと
意味が無くなります。でボリューム上げてると、子供の絶叫シーンで盛大に近所迷惑になる。
子供の悲鳴とかは、無茶苦茶体裁悪いのでヤバいですう・・ 家庭向けDVDはその辺を
考慮して編集してもらいたい。 映画館ならこのままで良いとは思いますが・・
てなわけで、レンタルして視聴の際は、字幕出して観るのをお勧めします。
これじゃ日本の映画なのに、洋画と変わらないじゃん・・と最近、切に感じますわ
グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 8点(2022-08-07 19:05:13)
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182.胸糞悪いですが、衝撃的でした。
おもしろい
へまちさん [DVD(邦画)] 8点(2017-12-01 23:50:12)
181.ネタバレ 原作未読です。

逆再生の所とか、冒頭のシーンとか、
刺激的や印象的なカットが多く
演出がCMぽいなぁって感じながら鑑賞していましたが
松たか子の冒頭でぐいぐい引き込ませてくれたお陰で
ずっと緊張感を持って鑑賞できました。

細かい所みると、色々とリアリティがないですが
そこをあまり気にさせずにごり押ししてるのとか
話が刺激的なエピソードを盛り込んでいる割に
テンポが良く素直に面白かったです。

考えると、まともな人間が全然いないんですが。

松たか子演じる先生の人間像を考えると
復讐する事に一貫していて
しかも、極力自分の手は汚さず巧妙にコントロールしているので
ラストの爆弾は本当は母へ届けていない感じがします。

というのも、いくら爆弾の作成が少年Aだとしても
爆発物と分かった上で届けている時点で犯罪ですし
そんな足を付きそうな事しなさそうなのと

まだまだ復讐続けそうですし。
勘違いさせたまま、橋本愛殺害を警察に密告して
少年院とかに放り込んだ方がリスクなしで復讐完了だと思います。

なので最後の「なーんてね」は更生とか復讐が終わりという所に効いているように思えました。
にしても原作を見たくなりましたねぇ
シネマレビュー管理人さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-03-22 09:47:46)
180.ネタバレ 原作未読ですので、予備知識無しでの視聴。
いやー面白い。ぐいぐいひきこまれますね。松たか子の演技がよいです。
湊かなえさんの作品の世界観がよく出ていたと思います。
あずれもさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-14 09:57:14)
179.ネタバレ 何しろ原作は有名ですから原作既読で映画を観たわけですが、しかし原作を読んでから1年以上たっての鑑賞だったため細部を忘れていて、いい感じで鑑賞できました。
さて小説の映画化というとかなり凡庸な映画か極端にすっとんきょうな映画(模倣犯とかね)が多いのですが、この映画は、きちんと映画としてストーリー全体を再構成して、かつ映像表現である映画ならではのメリットを持たせて映画化できてたと思います。
原作フアンでも怒る人はあまりいないのではないでしょうか?

個人的に「いまいち」に思えたのは、最後の電話でのくだり、母の爆破シーンのところであそこいくらなんでも長くてくどくてぶち壊し。CG感も強くてそこもいまいち感に拍車をかけています。
あのクライマックスの電話でのやりとり部分は、冒頭と同様に淡々と抑えてサクッとしかしガックリと終わらせた方がいいのではないでしょうか?
たとえばミストのラストのようにきっぱりかっつり残酷に。

それに最後に松たか子があそこに出てくるのも…あれは心証風景?
状況的に、またそこまでの展開からして実際にあそこで本人が出てくるというのは考えづらいのですが…

語り部となる視点を変えて章わけされていた原作を、映画にする際に見事に再構築できていたと思いますし、松たか子の役作りもよかったと思いますが、しかしあのラストはほんとに惜しいなぁ…というのが正直な感想です。

まぁそこはがっかりしましたが、原作を読んでいてもなお最後まで映画に釘付けにしてくれた内容は見事でした。
ほんとラストのくどさが返す返すも…惜しいなぁ。


なーんてね
あばれて万歳さん [DVD(邦画)] 8点(2016-11-21 23:57:28)
178.ネタバレ 面白かった。
残酷な内容であるが、それでも最後にある意味スカッとさせる終わりに仕上げているところがいい。
結果、人殺しは罰せられるという教訓になっているのだが、そういう教訓のために橋本愛を無理矢理殺した感が否めないが。
シネマファン55号さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-10-04 15:31:45)
177.ネタバレ 近年の邦画ではインパクト&陰惨さはトップクラス。「復讐は何も生まない? は?」と私は唾を吐く。それでもやってしまうのが人間であって、劇中の歪んだカーブミラーで爽快感を味わい面白がる自分自身を見ようとも、人間そんなものだと感じるのが健全だろう。今日に溢れる凄惨な殺人事件は掃いて捨てるほどあり、大衆は右から左に忘れていく。ただでさえ自分のことで手一杯だから、無関係の人間が巻き込まれようが知ったこっちゃないのである。少年法は100年経っても利権が絡んで、廃案になることは一切ないだろう。ならば、被害者遺族が立ち上がって、この映画のように自分の手で陰湿に執拗に裁くしかない(この復讐方法では確実性が低いが)。どう足掻いても光の差さない救われない存在ならば、しないよりは遥かにマシなのだから。復讐が残された人生の生き甲斐でも良いではないか。いっそこの国は行くところまで行けばいい。いつまでも憎み合い、殺し合うことを繰り返す。何も学習もしない。下衆でも同じ穴の狢でも良いじゃない。人間だもの。
Cinecdockeさん [映画館(邦画)] 8点(2015-12-14 19:29:54)
👍 2
176.ネタバレ  子供は純真だとか、人間は基本的に善良だみたいな綺麗ごとは嫌いなので、修哉みたいな人物像をきちんと作り上げ、なおかつ死ぬよりも苦しい復讐を成し遂げたラストは快感です。ただ、ラストの爆発は実際はなかったものであってほしい。なぜなら、実際のものなら、当然第三者も巻き込まれ、その時点で森口は修哉以下の人間に堕してしまうから。
 橋本愛さんがあの若さであまりに顔立ちが整っているのにびっくりしました。
(ところで、実は能年さんはどこに出てたのでしょう。彼女目当てでこのDVD買ったんですが、どこに出てるかわかりませんでした。う~ん、まだまだ愛情がたりないんでしょうかw)
原作を読みました。どうも最後の爆破は「嘘」ではなくリアルのようで。無関係の第三者を巻き添えになんてことは、この物語世界じゃ考えちゃだめなことなんでしょうか。ストーリー評価のみ1点下げます
rhforeverさん [DVD(邦画)] 8点(2013-04-27 19:17:51)
175.ネタバレ 前半全てが伏線でつながっている展開と、引き込まれる淡々とした告白が素晴らしかった。後半は過剰に色んなドラマを混ぜすぎた感があったのが残念だったが、同じ話を他者目線で繰り返すだけでなくちゃんと展開があって楽しめた。
afoijwさん [DVD(邦画)] 8点(2013-04-19 00:47:06)
174.ネタバレ グロい映像が多かった…。だけど、テンポがとても良く、冒頭からすぐに引き込まれました。爆発は本当に起きたのか起きていないのか。とても気になります。
くーちゃんさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-03-13 11:32:59)
173.ネタバレ 命の重さなど強調したりしてヒューマンドラマなテーマも含んでると思いきや、元担任の最後の言葉でそんなものも吹っ飛んだ。
こういう裏切りは大歓迎。
復讐に偶然の要素がかなりあるのが少し残念だが、破綻はしてないと思う。
重い話ながらサクサクっと観れてラストで様々な思いが巡り脱力する、観る者にインパクトを与える映画だろう。
たんたかたんさん [DVD(邦画)] 8点(2013-03-02 00:38:52)
👍 1
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 252人
平均点数 7.04点
051.98%
172.78%
231.19%
393.57%
441.59%
5249.52%
6218.33%
75019.84%
86124.21%
94618.25%
10228.73%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.43点 Review23人
2 ストーリー評価 7.45点 Review31人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review34人
4 音楽評価 7.35点 Review28人
5 感泣評価 4.85点 Review20人

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