映画『瞳の奥の秘密』の口コミ・レビュー
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作品情報 ヒ行
瞳の奥の秘密の口コミ・レビュー
>
(レビュー・口コミ)
瞳の奥の秘密
[ヒトミノオクノヒミツ]
The Secret in Their Eyes
(El secreto de sus ojos)
2009年
【
アルゼンチン
・
スペイン
】
上映時間:129分
平均点:7.23 /
10
点
(Review 48人)
(点数分布表示)
公開開始日(2010-08-14)
(
ドラマ
・
サスペンス
・
犯罪もの
・
小説の映画化
)
新規登録(2010-07-29)【
M・R・サイケデリコン
】さん
タイトル情報更新(2011-03-23)【
+
】さん
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監督
ファン・ホセ・カンパネラ
キャスト
リカルド・ダリン
(男優)
ベンハミン・エスポシト
ソレダ・ビジャミル
(女優)
イレーネ・メネンデス・ヘイスティングス
脚本
ファン・ホセ・カンパネラ
製作
ファン・ホセ・カンパネラ
編集
ファン・ホセ・カンパネラ
その他
東宝
(提供)
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48.
ネタバレ
この映画が他の犯罪モノと大きく異なる点は、「人殺しは死刑にしろ」とか「死刑って正義なの? 冤罪だったら?」とかいったグダグダ論を全く突き抜けていて『他と取り替えようのない唯一無二の大事なものを不当に奪われた者の人生について真剣に考えたことがあるか?!』というような、ものすごく見落としてはならないのに蚊帳の外になりがちな『遺族のその後の人生の質』にシッカリと焦点を合わせているところだと思います。その価値は物凄く大きいと思います。
昔は復讐ものの映画は多かったけれど、それはわりと現実味に欠けたアクション系であることがほとんどだったし、最近は『暴力に暴力で返すなんて不毛』とか『どんな犯罪者にも一定の人権は保証されています』とか『殺しても、死んだ人はそれを望んでいないし帰って来ない』とか『過去に囚われて人生を無駄にせず、忘れて前に進みましょう』とか、一見ご立派でお行儀良く善良に見えながら、実際は物凄く冷徹としか言いようのない論理が大手を振っている感じがして窮屈に思っていました。そこに「おいおいおい、お前なに寝ぼけたこと言ってんの!」と、現代の似非人権論に物申してくれたこの作品は胸がスカッとしました。
ご都合のいい犯人捕獲劇も、空撮からスタジアムの縦横無尽なワンカットの素晴らしい出来で許せましたし、「この自白誘導、正当?」と思える場面も、この映画が描くテーマは全く別のところにあると思えば目をつぶれました。結局うまくいかなかったし、直後、もっと目を潰れない行政の歪みが描かれるし、主人公が別件で自白強要を訴えたことが、同じ理屈をもってしっぺ返しされたと考えてもいい部分。もちろん、その何百倍もロマーノは汚いし、エレベーターのシーンで容疑者が人権保護に値しないのはハッキリします。
この作品の視点は「殺したから、殺してやる」ではなく、「殺された人は怖かったでしょうね、苦しかったでしょうね。だから、殺したあなたも同じ思いを」でもなく、「掛け替えのない最愛のものを失った私のこれからの人生は虚無です。だから、あなたにも虚無の人生の苦しみを味わってもらいたい」という視点なのです。ここが、これまでの映画で見なかった新しい点。
実際アメリカの死刑現場において、薬の注入で眠りイビキをかきながら静かに死んでいく死刑囚の姿を見た被害者遺族の腑に落ちない思いなんてのも、何かで読んだことがあり「ただ殺しても等価交換じゃないよねー」という思いがありました。なので、この作品での被害者遺族が死刑に反対する意図も納得。
それで、飲み助の相棒が「犯人は顔 住所 家族 恋人 宗教 神を変えたとしても、変えられないものがある」と気づきを語るシーンは大きな意味を放ちます。『情熱(パッション)』という言葉で表されるけど、それって結局「他では取り替えのきかない大好きなもの」ということだと思います。その対象は人それぞれに違うわけで、飲み助相棒は酒場であり、主人公には上司の女性であり、犯人にはサッカーであり、被害者遺族には被害者だったということ。ここはこの映画の一本軸をシッカリ提示している部分。
そして、情熱の向け場を不当に残虐に奪われた被害者遺族と、情熱の向け場に自ら手を伸ばす勇気のない主人公が対比されます。
「怖い」のメモを彼女に見られた後「意気地なし」と言われるシーンと、あの事件当時から喪失したままのタイプライターのA一文字がドッキングするのも、表面的にはありがちでクサイものだけれど、実はものすごく意味が深いのを感じました。それは「欠けてしまってはいけないものがある」というメッセージで、それを奪われた男の存在を伴って力強く訴えかけてくれました。
この映画は「好き(情熱・パッション)」をテーマにした作品。「好き」な人を亡くした男がいて、「好き」な女性に勇気が出きらない男が事件を追い、酒「好き」な相棒が犯人の「好き」を暴き、変態野郎の「好き」方に制裁が下り、人生から「好き」を奪われた男の背中を見て、主人公が「好き」に対してきちんと向き合う決心をしたお話しです。
題名も、観終わった後には意味深く、それぞれの登場人物の瞳の奥にある秘密は、変態猟奇的「好き」や、臆病な純愛の「好き」なども含みながら、腐敗した男の人懐こそうな笑顔の奥のドス黒さや、想像の域を出ないけれど相棒の死の裏にある秘密や、ある男の「優しい嘘」があったり、「秘密を共有」する正義と解放があったり、味わい深いです。
ちょっと待って ちょっと待って お姉さーん 旦那と子供はどうなるの? と思わなくもなかったですが、簡単じゃないことは二人とも百も承知のようで、ちゃんとしっかり筋を通した選択をしていくんだと思います。
【
だみお
】
さん
[DVD(字幕)]
10点
(2016-02-13 22:13:28)
👍 1
🔄 処理中...
47.
ネタバレ
自分にとってかけがえのないものを理不尽に奪われる。これ以上の不幸も悲しみもない。そんな運命にさらされたら、そのときひとはどうすればいいのか。ベンハミンとの関係もふくめてパブロがこの映画でいちばんすきかもしれない。最後のシーンのイレーネの笑顔(最高の笑顔は恋人にしかみせない)まで、見事に整合性が保たれている映画。似た映画がない。感服いたしました。
【
はちかつぎひめ
】
さん
[CS・衛星(字幕)]
9点
(2016-07-09 09:53:07)
🔄 処理中...
46.
ネタバレ
見終わって、ずっしりと心に響いてくるタイプの映画。ロマンスとサスペンスをギリギリのところでかけ合わせていて、細部に甘いところはあるものの、非常に好感度は高い。でもメインは多分サスペンスでもロマンスでもなくて「人間は過去とどう向き合うか」という永遠の主題であろう。
■カメラワークがとにかく秀逸。スタジアムの中に一気に引き込む回し方や、ゴメスと一緒に落ちていき、捕まるところまで撮っていく一連の長回しは圧巻。最後を扉が閉じて終わらせたところや、牢屋の小屋に入っていくシーンなど、細かなところにも写し方をこだわっている。
■タイトルにもあるように「瞳」の演技が素晴らしく、まさに何も語らないところで「瞳で語る」ようなシーンも多い。駅の別れや誘うシーンなどのわかりやすいところから、タイプライターを打つちょっとしたシーンまで、瞳がいろいろと語ってくる。
■最後の展開は決して私刑を擁護しているのではなく、まさに人は過去に囚われざるを得ず、特に「時間が止まってしまった」かのような男リカルドはあのようにならざるを得ない、そういう「不条理」を示しているのであろう。過去は忘れるのでもなかったことにするのでもなく、それにとらわれながらしか生きられないし、その中で最善を尽くすしかない。「よい方の選択肢を」とベンハミンにいうリカルドは、裏を返せば自分には選択肢すら与えられなかった(妻を失うしかなかった)ということを示唆しているのだろう。
【
θ
】
さん
[DVD(字幕)]
9点
(2011-02-21 01:20:51)
👍 2
🔄 処理中...
45.
ネタバレ
『TEMO』(I FEAR)というメモに、永年壊れたタイプライターで打てなかった文字『A』を書き足したら・・・『TE AMO』~I LOVE YOU~に変わった。。。これでトドメを刺されました。
映画の面白さが凝縮された作品!
【
つむじ風
】
さん
[映画館(字幕)]
9点
(2010-10-05 01:12:16)
👍 1
🔄 処理中...
44.いい。すごくいい映画。個々のキャラがすごく練りこまれてて、練りこまれたストーリーとうまく噛み合わさってる。つっこみ所が無くもないので9点にしたけど、観ておいて良かったぁと思えた作品。
【
チェックメイト・キングII
】
さん
[映画館(字幕)]
9点
(2010-10-05 00:11:01)
🔄 処理中...
43.
ネタバレ
画面が黄色みがかっている。古写真を見るような感じで、古めかしい。でも、それもわざとでしょ。時々、スタイリッシュ。冒頭の横切る人だけが、残像とか。ほら、なんか、ちょっと「セブン」風。そうそう、サッカー競技場の上空から、ずっと降りてきて、観衆の中の主人公のアップまで、ワンテイク。あれ、CG使うんだ、とアルゼンチンを少し馬鹿にしていた自分を反省。役者の老けた顔もCG? どうなのかな。いろいろと仕掛けがあって、嬉しくなる。「終身刑」って言葉がその筆頭。きたね、これ。それに、みんな気がついたかな、上司の婚約パーティーの写真に写った主人公の顔。好きな人をじっと見ているの、犯人の写真の中の視線と同じで。もう、映画のタイトル通り。「好きだったら、何も言えないさ」みたいな台詞もあった。ミステリー的には、どうだってトリックはないけど、これ恋愛映画、それも、大きなテーマを投げかける映画。「過去」をどう捌くのか。最後の5分前まで、過去は過去だ、忘れなさい、って話で終わるとみせて、あああら、大変。過去は忘れられるものではないさ、ならば、それを直視して、未来に向かおう、って、どんでん返し。メモ用紙に一字足してさ。そして、さぁ、生きようって、最後にドアが閉まるんだ。僕は「セブン」より好きだな。
【
K-Young
】
さん
[映画館(字幕)]
9点
(2010-10-04 20:34:43)
🔄 処理中...
42.
ネタバレ
いい映画でした・・・。25年前の若い銀行員の妻の惨殺事件。主人公の男の事件の回想と真相を追う姿を物語の軸に、妻を殺された銀行員と犯人、裁判所を定年退職した主人公の男とその上司である女性、それぞれの事件の二転三転する展開と共に描かれる深い味わいのある人間ドラマでした。更に執念の捜査を見せつつもどこかコミカルな主人公の男の同僚の味のある存在感も見逃せない。
途中長く感じられる部分もありましたが、25年前と今を行き来しながら事件の回想と解明のドラマと、事件後のそれぞれの人間ドラマの二つのドラマがしっかり描き切られ、ミステリ・サスペンスとロマンス、この二つのドラマそれぞれの結末が鑑賞後も違った余韻となって心に残る映画でした。
度々登場する“A”の文字が打てないタイプライター。主人公の男が恐れを振り払うかのように自ら“A”の文字を書きラストの行動に出る人間ドラマの結末も、事件のその後の驚愕の結末も見事でした。よく練られた脚本、味わい深く美しい映像も素晴らしい映画でした。
【
とらや
】
さん
[映画館(字幕)]
9点
(2010-08-31 21:22:11)
👍 2
🔄 処理中...
41.
ネタバレ
長年勤めた検察官を定年になった男が、持て余す時間を使って小説を書こうとするところから物語は始まります。小説のネタは、25年前に捜査にかかわった殺人事件。そして、映像は25年前に切り替わり、書かれつつある小説の内容(捜査の内容)をなぞっていくこととなります。犯人を捕まえた後に一悶着あり、主人公は、何者かに襲われることとなります。殺されてはたまらないと、気になっていた女性上司を置いて一人逃亡し、事件はそのままに。小説の終わり方としては、尻切れトンボで、別れのシーンも取って付けたような、お約束的感動シーンなのですが、事実に基づく以上、それ以上展開の仕様もないといったところです。小説世界から現実に戻り、やはりどこか気にかかるのか、当時の関係者の消息を確かめることに。そして25年を経て、事件の裏側に隠れた秘密を垣間見る・・・と言ったストーリーです。渋い、渋すぎる。大人による大人のためのサスペンス。主人公も渋いのですが、女性上司の魅力が何とも言えません。頭が良く芯が強くどっしりしてるのだけど、清楚な感じでもある、日本映画には出てこないタイプですね。映像もしっとりと落ち着いていて、それでいて、キビキビしたカメラ割りでテンポ良く進んでいく感じです。
【
camuson
】
さん
[DVD(字幕)]
8点
(2023-10-12 18:49:30)
🔄 処理中...
40.当時に劇場にて鑑賞。ラストには「ん・・・?・・・おっ!!よっしゃーーー!!」って感想だった。このエンディングには賛否両論だろうなぁ。不出来な特殊メイク意外はなかなか良作で重厚な作品。
【
movie海馬
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2013-12-23 21:43:28)
🔄 処理中...
39.最初観たときは、正直真面目に観れなくて関心がわかない感じだったのですが・・・。頑張って真面目に観たらいい映画でした。かわいそう~って涙が出るシーンがいくつかありました。泣ける映画好きです。
【
新しい生物
】
さん
[DVD(吹替)]
8点
(2013-09-19 19:48:14)
🔄 処理中...
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38.
ネタバレ
時代背景として1974年はペロン大統領が死去を受け、第三夫人だったイサベル・ペロンが大統領に就任したものの、政治は不安定に陥り、右左派によるテロの応酬が激化した時代。サスペンスとラブロマンスを融合させた意欲作で、カメラワークも冴えている。死刑と私刑議論も提供する社会派で、誰にでも薦めることのできる佳作である。短所は現実的でない部分が多い事だ。素人探偵ではなく、検察による本格捜査なのに、死因、犯人の遺留品、血液、精液など犯罪に関わる情報が一切ないこと。「写真で被害者を見つめている瞳があやしい」だけでは弱い。血液型が一致するなど補完すべき。被害者とその夫の家族が登場しない。悲しんでいるのは夫だけではないはず。葬儀の場面もなく、マスコミも登場しない。新婚美人教師の強姦殺人事件なら格好の三面記事ネタ。その犯人が行政命令により釈放され、イサベル・ペロンのボディーガードをしたなら世間は大騒ぎとなるだろう。まして犯人はパブロ殺害の容疑者である。二人はと夫はどうしてマスコミに訴えなかったのか。二人の泣き寝入りは納得しがたい。ベンハミンは逃亡し身を隠したが、イレーネはどうして逃げなかったのか。同様に命は狙われていたはず。母音Aの打てないタイプライターなど使えるはずもないのに「なくても平気よ」はないでしょう。せめてワープロをプレゼントしなさい。ベンハミンはPC持ってないの?犯人イシドロは、イレーネの挑発によって自白するが、安易すぎる。検事によれば「いい仕事をした。賢い勇敢な男」のはずで、矛盾する。パブロは酒場で喧嘩をしでかし、家に連絡できずに、ベンハミンの家に預けられ、そこで遭難した。家に連絡できない理由が「1年前から電話が故障して修理人が来ない」。もう少しましな理由を考えなさい。夫は犯人を25年間軟禁してきたが、あの場所なら誰かが訪ねてきたとき大声を出せば聞こえると思う。郵便配達は来るだろう。犯人はパブロ殺しの実行犯を知っているのに夫がそれを追求しないのも納得しがたい。実行犯は野放しのままで、事件は未解決。それなのにベンハミンは「怖い」から「愛している」に変わる。そもそも、ベンハミンがイレーネを愛していたようには見えなかった。イレーネの婚約を聞かされても「幸せを願っている」と笑って答えている。イレーネもベンハミンを困った人ぐらいにしか見てなかった。一番の名演技は犯人母の電話の声。
【
よしのぶ
】
さん
[DVD(字幕)]
8点
(2012-12-14 02:57:58)
🔄 処理中...
37.
ネタバレ
上質な大人の映画。タイプライターのA、25年後、変わらぬものの伏線の使い方が非常にいい。
【
とま
】
さん
[CS・衛星(字幕)]
8点
(2012-08-18 15:24:16)
🔄 処理中...
36.25年という重み、そして25年たっても変えられないもの・・・そう意外と想像するより人間って変わらないものなんです。物理的に20代では共感しにくいかもしれない。事件を中心にロマンスもあり、部下との信頼関係もあり・・・の展開は、刑事ドラマなんかにもありがちですが、つめこみ過ぎな感じは全く無いのがこの映画のすごいところ。大人かつエンターテイメントとしての質も高い良作です。
【
ETNA
】
さん
[CS・衛星(字幕)]
8点
(2012-03-11 17:10:00)
🔄 処理中...
35.サスペンスを軸としながら人間ドラマ、ラブストーリー、コメディ、アクション、社会的メッセージなども内包して見事にまとめあげた極上のエンターテインメントで、過去と現在を複雑に行き来する構成や、二転三転するスリリングな展開がホンマにすばらしかったし、最終的なオチのなんともいえん衝撃は強烈やったんやけど、そのあとのエピローグが見事にそれを救ってくれとった。しかし中盤の追跡劇のワンシーンワンカットの長回しにはおいさん感動してもうたなぁ。
【
幻の『モンスター』
】
さん
[DVD(字幕)]
8点
(2011-12-18 16:30:05)
🔄 処理中...
34.“おとな”の映画ですね~ 主人公が過去に担当した、不条理といえる事件への思いと、思い続ける人との切ない関係が同時進行する..演出も、ストーリー展開も、最近、なかなかお目に掛からないシブさで、高レベル!..私的には、最後に明かされる衝撃の真実が、少しやりすぎ(ねらいすぎ)かな..そこが-1点...
【
コナンが一番
】
さん
[DVD(字幕)]
8点
(2011-07-11 12:51:35)
🔄 処理中...
33.久しぶりに「いい映画を観たなぁ」という余韻を味わいながら劇場を後にすることができた良作です。未解決事件の謎解きというサスペンス形式をとりながら自ら封印してしまった淡くも激烈な想いを解きほぐしてゆく話です。さして興味が湧きそうなストーリーでもなく、アルゼンチンという自然豊かな国柄を感じさせるような景色は皆無で、9割方屋内でのロケですが、本作を稀な作品にしているのは演技とカメラワークです。25年前と現在を演じわけ、かつ両方の場面でそれぞれに魅力的なヒロインと主人公。顔のクロースアップが多用され、言葉では埋められない表情の奥にあるものを読み取ろうと観る側も目を皿にして画面を追いかけることになりますが、熟達した演技でその視線に応えてくれます。タイプライター、写真立てといった小物が表情を的確に補足する役割を果たしていて、映画的演出とご都合主義的演出のはざまでギリギリの均衡を保っています。空撮からスタジアムに降りてゆくシーンや尋問シーンでの長回しも緊張感があり、パブロというおとぼけキャラの存在もあいまって、エンタテイメントとしても上質な出来栄えといえるのではないでしょうか。ただ致命的な難点があります。終盤、妻を失った男が主人公に「もう忘れることだ」と諭す場面です。原語「Nao pensa mais」に対する字幕がそうなっていますが、英語でいうと「Do not think anymore」という意味であり、日本語では「もう考えるな」と訳すべきではないでしょうか。「忘れる」という言葉には「自分にとって痛みを伴う出来事=忘れたいという思いを起こさせる事象」という主観的な判断が加えられているのに対し、「考える」という言葉には、その考えられるべき事象がどのようなものであるか、主観的な判断が加えられる以前の状態を指す言葉といえると思います。本作の核が「考えるつもりはなくても考えてしまう」「なにもしないでおこうと思っていてもしてしまう」ことに突き動かされる者たちの物語であり、忘却がテーマではないはずです。この点について-1で8点献上いたします。
【
さめがい
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2011-04-09 01:10:46)
👍 2
🔄 処理中...
32.
ネタバレ
そうだよね~、そんなに最愛の女性を殺されて、簡単に前向きに生きるなんてできるわけがないよね。考えてみれば、犯罪者は、自分の犯した罪で、日々自己憐憫になって、「自分」を傷つけ、孤独になって、踏みにじまれて、ボロボロになってこの世での生を終える、それくらいの刑じゃないと釣り合わないよね。年取って、やっと分かる真実ってある。そういうスパンで見つめた映画って案外少ないんだよね。要は納得のいく人生を送ることが大事ってことですね。それを取り戻すのに年齢とか関係ないんですよね。いい映画でした。これは最後まで緊張感があって、サスペンスとしても一流!
【
トント
】
さん
[DVD(字幕)]
8点
(2011-03-23 01:17:20)
👍 1
🔄 処理中...
31.
ネタバレ
んーー、す、素晴らしい。既にご指摘のとおり、ちょこちょこと安易な部分もあるにはあるんですが、そんなのどーでもよいと思えるくらいに魅力ある「オトナの」映画でございました。オープニングの駅のシーンで既にウルウル来てしまった私は、やっぱり歳をとったわけですね、と納得。イレーネが美しい、とにかく美しい。こんな風に歳を重ねたいという見本みたい。それでいて若い頃も違和感なく演じている(これはベンハミンも同じだけど)のが嘆息モノ。そして、カメラワークの素晴らしさ。サッカー場のシーンはもう圧巻! 随所に光る、そして笑いを誘う絶妙な演出。こりゃー、すげぇ、、、と唸らされるばかりです。忘れられないのが死刑の是非に関するセリフのやり取り。胸に迫ります。そしてラストのドアが閉まる。・・・そう、人生って、もうどうにもならないこと、不可抗力なことってあるんですよね。「運命論は大嫌いだ!」と、その昔、放言したゴーマン野郎がいましたが、私はやっぱり「人生は不条理だ」と言える人の方がよほど信じられる。そしてこの映画にはその切なさが根っこに貫かれていて、だからこそグッと来るのですね、きっと。劇場で観てよかったとしみじみ思う。いやー、久しぶりにイイ気分でした。
【
すねこすり
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2010-12-02 23:04:34)
👍 1
🔄 処理中...
30.
ネタバレ
基本的に、熟年期に入った登場人物が過去の愛を回想する物語は大好物なので、7点か8点で迷ったが、8点をつける。同じようなテーマを扱った佳作「日の名残り」に匹敵する出来である。
まるで変奏曲の様に「瞳は雄弁に物語る」という主題を、さまざまな登場人物が繰り返し見せ付けてくれる演技合戦のような展開は観ていて気持ちがよい。特にベンハミンがイレーネに相談があると言って、イレーネが一瞬期待するも、結局その内容が当て外れであることに気づくシーンはイレーネ役のビジャミルの瞳の演技が迫真で、観ていて思わず涙が出そうになった(ラストの伏線になっているのも好印象)。主演2人はもちろんのこと、ゴメス役のゴディーノのいやらしい瞳の演技をはじめとした脇役の演技にもぐっと来る。
監督はアメリカのTVドラマシリーズ作成にも関わった方のようで、ハリウッド的な盛り上げ方も巧みだ。他の方も書いていらっしゃるが、空撮から一気にスタジアムの喧騒に引き込んでいくシーンやゴメスの追跡シーンの撮影、「A」の打てないタイプライターといった脚本上の伏線にはその影響が見て取れる。正直に言って、後者はちょっとやり過ぎで、「策士策に溺れる」ような印象もあるが、決して失敗はしていない。シリアスなラブストーリーには適度な娯楽性も必要だ。ただし、唯一気に入らないのは少し安易な気がするゴメスの自白シーン。あの程度で自白というのは少し骨が無さ過ぎる。
最後に、過去を引きずりながら生きるリカルドを見て、ベンハミンが今までの優柔不断振りを払拭するラストは爽快。人間は過去を振り切れない。それはそれで受け入れればよい。未来の選択は過去の経験が元になっているのだ。
【
枕流
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2010-10-31 16:39:50)
👍 2
🔄 処理中...
29.渋い。主演のチョイスがすげぇいいのでしょっぱなから引き込まれてしまった。25年前と現在が絶妙にクロスされていてセリフの一つ一つに意味が込められてそれが衝撃的なラストにつながるという細かさ。荒削りでサッカー場でいとも簡単に犯人が見つかってしまうのは都合良すぎな感たっぷりですが後半10分の展開は予想できませんでした。邦題の「瞳の奥の秘密」が最初から最後まで意味のあってる邦題で近頃未公開コメディ映画である意味のわからない邦題と比べたら月とすっぽん並。いい邦題だなぁ~。
【
M・R・サイケデリコン
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2010-10-01 20:50:28)
🔄 処理中...
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前
1
2
3
次
マーク説明
★《新規》★
:2日以内に新規投稿
《新規》
:7日以内に新規投稿
★《更新》★
:2日以内に更新
《更新》
:7日以内に更新
【点数情報】
Review人数
48人
平均点数
7.23点
0
0
0.00%
1
0
0.00%
2
0
0.00%
3
0
0.00%
4
2
4.17%
5
3
6.25%
6
6
12.50%
7
16
33.33%
8
14
29.17%
9
6
12.50%
10
1
2.08%
【その他点数情報】
No
名前
平均
Review数
1
邦題マッチング評価
8.00点
Review2人
2
ストーリー評価
7.50点
Review2人
3
鑑賞後の後味
6.00点
Review2人
4
音楽評価
5.00点
Review1人
5
感泣評価
5.50点
Review2人
【アカデミー賞 情報】
2009年 82回
外国語映画賞
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