映画『冷たい熱帯魚』の口コミ・レビュー(3ページ目)

冷たい熱帯魚

[ツメタイネッタイギョ]
Cold Fish
2010年上映時間:146分
平均点:6.67 / 10(Review 106人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-01-29)
ホラーサスペンス犯罪ものエロティックバイオレンス
新規登録(2011-02-04)【ヒナタカ】さん
タイトル情報更新(2014-08-18)【ぐうたらパパ】さん
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監督園子温
演出坂口拓(アクションデザイン)
キャスト吹越満(男優)社本信行
でんでん(男優)村田幸雄
黒沢あすか(女優)村田愛子
神楽坂恵(女優)社本妙子
梶原ひかり(女優)社本美津子
渡辺哲(男優)筒井高康
諏訪太朗(男優)吉田
三浦誠己(男優)吉田の弟
芦川誠(男優)
中泉英雄(男優)
阿部亮平[1980年生](男優)
坂田雅彦(男優)川尻進
古藤ロレナ(女優)
裵ジョンミョン(男優)オオクボヒロシ
脚本園子温
撮影木村信也
製作日活
配給日活
美術西村喜廣(特殊造形)
編集伊藤潤一
照明尾下栄治
その他日活(宣伝)
あらすじ
社本信行は、娘の万引きをかばってくれた村田幸雄から、あるビジネスを持ちかけられる。が、それは地獄への入り口だった・・。実際にあった事件をもとに、生きることの痛みを説いた、園子温監督の猛毒ムービー。
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💬口コミ一覧

66.ネタバレ 胸糞悪い映画。であると同時に心に響くものがあった。 この映画の登場人物達は皆、其々に設定されたキャラクターの演者である。僕は劇中でんでん演じる村田の姿を観て、昔のお笑いスター誕生当時の彼のひとり芝居を思い出した。彼は村田という登場人物が「村田」というキャラクターを演じるように芝居をしてみせる。だから彼の演技は不自然な程に芝居がかっている。それは、前作『愛のむきだし』の安藤サクラに匹敵する怪演、黒沢あすか演じる愛子も同じである。そして主人公も。まるで自己暗示のように誰もが自らをキャラクターで縛り、演じてみせる。そして、彼らは死ぬ間際になってようやく本当の自分を晒そうとするのだが、そこで今度は、「内面の自分」というキャラクターを、弱さ<強さ>として自ら認識した「自分」というキャラクターをまたしても否応なく演じてしまう。いろんな意味でエグい映像であったが、本当にグロテスクだったのは、そういった人間の本質であり、村田が「内面のないやつはダメなんだ」と言って強がる、その自分の内面がマトリョーシカのようにどこまで行ってもキャラクターでしかない地獄のような空っぽさを曝け出したことであった。 そういう意味で胸糞悪く、心に残る映画であった。
onomichiさん [DVD(邦画)] 9点(2012-01-18 01:16:29)
65.ネタバレ 『自殺サークル』『エクステ』『気球クラブ、その後』で、自分は園監督から脱落しました。今回久々の鑑賞に至ったのは『愛のむき出し』(開始から1時間程度しか観ていませんが)を思いのほか楽しめたから。これなら、今の自分なら、園映画を理解できるかなと。信頼できるレビュワー様が軒並み高評価であった事も鑑賞を後押ししました。確かに傑作と呼ばれるのも頷ける出来ばえ。画作り、脚本、演出。全てにおいて躊躇なく振り切れていました。でんでんの顔は当分忘れられそうもないですし、「透明にしちゃおう」はホラー映画史に残る名台詞でしょう。観客を惹き付ける力は抜群です。映画監督としてのセンスが傑出している事は、映画オンチの自分でも理解できました。凄かった。凄過ぎました。そう、自分には“過ぎた”のです。過ぎたるは及ばざるが如し。極上の料理も食べ過ぎれば苦痛であるように、本作の毒を自分は処理仕切れませんでした。美味しいが故に、毒と知りつつも取り込み続けてしまうのが恐ろしい。ついに自分の心は、動きを止めてしまいました。茫然自失のエンドロール。それは、村田の毒に犯された主人公の姿に重なります。この影響力をもってして賞賛の評価を与えることは可能です。むしろその方が妥当でしょう。しかし、主人公が村田に感謝などしていないように、自分も監督を褒め称える気になれないのです。もしこの映画を受け入れてしまったら、自分が監督の奴隷になってしまうような気がするのです。『冷たい熱帯魚』は完璧なる観客調教映画であったと考えます。以下余談。某入浴剤のCMにでんでんが出演しているのですが、もう怖くて仕方が無いです。生田斗真、透明にされちゃわなきゃいいけど…。
目隠シストさん [DVD(邦画)] 7点(2012-01-22 19:26:46)
👍 2
64.不謹慎を承知で言わせて貰う。 面白い、最高!!
まんせるさん [DVD(邦画)] 10点(2012-01-24 19:55:10)
63.ネタバレ でんでんさん、日本アカデミー最優秀助演男優賞受賞おめでとうございます!
ってことでこの映画、怖いもの見たさでのぞきに行ったら、ノレンの向こうでニヤニヤ笑ったでんでんさんが牛刀振りかぶってました。。。
あぁ、いやなモン観ちゃったなぁ。。。画力あるんだけど、それも小動物のように脚がすくんで頭が真っ白のわたしにとっては、これが映画として良いんだか悪いんだか、皆目見当がつきません。とにもかくにも恐怖におののいて共犯者に仕立て上げられたわたしは8点献上致します(満点献上はあまりにも悔しいじゃありませんか)。
『ボディを透明にしちゃおう!!』は実際の事件でも使われたセリフのようですね。
マンガ原作の映画が多い中、やはりこの作品は破壊力満点!
ちょっと血をいっぱい見過ぎちゃったんで、プラネタリウムいってきます。
ろにまささん [DVD(邦画)] 8点(2012-04-01 21:02:01)
62.いやー、怖かった。
結構笑えるシーンもあるのに、見終わった後は、怖くてヨロヨロしてた。
普通は見た直後にレビュー書くことにしてるんだけど、これはなかなか頭の中が整理つかなくて、いろいろ他の方のレビュー見たり、検索したりした。
それで実際にあった埼玉愛犬家殺人事件から話を取っているとわかり、話に迫力がある訳がわかった。
それにしても、他の方も書いているけど、でんでんの怖さが圧倒的!
エロシーンなど、もはや休憩時間にしか見えないくらい。
「猛毒エンタテイメント」っていう宣伝文句に掛け値なし。R18も当然。
しかしこの映画、ちょっとした知人くらいじゃ、他人に薦められないなあ。
だって、自分なら、知人から「好きな映画は、冷たい熱帯魚」って言われたら、かなり引くと思うし。
それが女性だったら、ちょっと距離置いてしまうかも。
それから、自分は、この映画をもう一度見ることはたぶんないと思う。
テーマがやはり好きになれないから。
でも、凄いよ。
まかださん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-15 13:02:36)
👍 1
61.ネタバレ これはハマります。
でんでんを他の映画で見ても、嘘つけ~って思ってしまうほど強烈なキャラ。
ただ、どこか憎めないのは湿気があまり感じられないところ。
この夫婦は凶悪で極悪なんだか、なんかさらっとしてる。
「お前が全部一人でやんなきゃいけないんだぞ」には大いに笑った!
この映画は生涯何回見るんだろう、という中毒性のある映画だった。
kosukeさん [映画館(邦画)] 8点(2012-05-01 23:33:23)
60.狂気の沙汰ほど面白い。
たこちゅうさん [DVD(邦画)] 8点(2012-05-04 21:05:08)
59.でんでんの演技?というか生命力がみなぎってた。映画の力を感じた。
しっぽりさん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-30 19:59:23)
58.凄く怖いし、不快なシーンの連続なのにどんどん引き込まれて見てしまった。
とにかく強烈な作品。
見ている間中アドレナリンが出っぱなしでした。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 9点(2012-06-30 20:28:11)
57.ネタバレ 映画の力、生命の力を感じる150分。終始超ハイテンション、一ミリもキャラがブレないというでんでんの素晴らしさ。それ以上にイカレてる黒沢あすか。小市民振りを完璧にこなした吹越満! 終盤、とにかくやったれーと奥さんレイプ→小屋での血しぶき合戦となるわけだが、これは流石に悪乗りしすぎ。なんでも死にゃいいってもんじゃない。個人的には、ぎゃーぎゃーわめく娘と妻をボコボコにして車で出発、白目を向いてる2人の横で主人公がプラネタリウムを見てる、こんな感じで終わって欲しかった。しかし、結末すらどうでもよくなる様な一世一代のハイテンション映画であることは確実です。鑑賞後、毒が周るようにじわじわと色々な場面が蘇ってきます。
j-hitchさん [映画館(邦画)] 8点(2012-07-26 02:17:35)
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56.ネタバレ 冒頭のスーパーでの奥さんの買い物シーンの画と音にズンズン引き込まれる。いきなり不穏なエネルギーを感じさせるから。でんでんは昔から好きだったが、圧倒的に凄い。歴代最高の狂ったおやじだ。そして黒沢あすかと神楽坂恵のエロさは天性のもの?これを引き出した監督のセンスは抜群。とくに黒沢は『愛のむきだし』の安藤さくらに匹敵する狂気を感じさせる。園子温監督作品の中でも一番怖い作品。でもきっとまた観てしまう。もちろん一人で。
ブタノケ2さん [DVD(邦画)] 9点(2012-10-07 01:46:25)
55.ネタバレ 圧倒的に不愉快な作品(褒めている)。精神に余裕のないときには見ない方がいい。相当に疲れ果てるし、人間の見たくない面をよく描いている。暴力描写も多いが、バイオレンス的な描き方ではないのでなおさら辛い。ただ精神衛生上あまりによくないのでこの点数

■社本が散々うじうじしているのは、間違いなく観客に「しっかりしろよ」「やられっぱなしでなく少しはやり返せよ」と思わせるためであろう。そしてあの展開。見事なまでに観客の心を弄ぶ。
θさん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-30 00:29:06)
54.ネタバレ  ううむ、これははまるか、はまらないかで、はっきり評価が二分されるタイプの映画だろう。私ははまらなかった。なんとも悪趣味で、話に無理もある。しかし、演出の迫力は認める。それに、なんと例の尼崎のカリスマ女による連続殺人事件をすでに知っていたかのような話ではないか。そう考えると、低い点数はつけづらいなあ。
goroさん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-29 18:28:02)
53.ネタバレ ど迫力映画。ど迫力すぎて「生きるってのは痛いんだよ」って台詞が薄っぺらく聞こえる。
わんたんさん [DVD(邦画)] 8点(2013-01-06 02:12:33)
52.ネタバレ 村田夫妻のイカれたサイコキラーぶりがすごい。
でんでんと黒沢あすかが好演。
愛犬家連続殺人事件をモチーフにしているが、人の心の隙間を見抜いてつけこむのが天才的な悪党ぶりは、尼崎事件も彷彿させる。
最終的には透明にすればいいんだからというイカれた論理を振り回す。
風呂場で言葉遊びをしながら笑って死体を肉片に処理していくのが異様。
夫婦のあっけらかんとした明るさが、猟奇事件のどろどろした陰湿さを感じさせない。
巻き込まれて共犯者になった男に、サイコにターゲットにされた恐怖と無力感が漂う。
殺すしかないところまで追い詰められたギリギリの心境が伝わってくる。
ラストまで不快感がまとわりつくが、有無を言わせないテンポで異常な世界に巻き込まれていく。

社本が渾身の力を振り絞って自分の力でスッキリさせた姿は、血まみれでも尊くさえ見えてくる。
星を眺めることが好きなロマンチストで自己主張もできない男が、仮面を捨てて自分の足で初めて立ち、カタをつけた。
それなのに、命をかけて娘に伝えた言葉が娘には通じず足蹴にされてしまう。
それが簡単には取り戻せない現実の悲哀を感じさせて切ない。
娘が父の思いを素直に泣いて受け止めるラストであれば、一気に凡庸な作品になっただろうが、そうしなかったのがよかった。
嫌悪感を催すけれど、妙に心に残ってしまう毒のある映画だ。
飛鳥さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-08 23:58:59)
51.ネタバレ でんでんは最初ピン芸人で、サングラス掛けてハードボイルド風にクールに登場し、それを外すとあの顔で、その落差で笑いを取るという、いたって単純な・しかしそこでは必ず笑える「芸風」だった(趣味は卓球と知って凄く納得)。その落差を本作では裏返しに使ったわけで、この映画に価値があるとすれば、彼にやっと助演賞を与えられたということ。最近でも印象に残っているのは『クライマーズ・ハイ』の、地方新聞はこういう人物によって支えられてるんだなあ、と思わせた部長、『母べえ』の、日本のファシズムはこういう善良さによって支えられてたんだなあ、と納得させた隣組の組長、など素晴らしかった。本作のようなアクの強い役でないと賞を貰えないのが悲しいところだが、ファンとしては嬉しい。園監督は映画作りより、役者起用に才能があると思っている。本作でのでんでんの前にも、安藤サクラ、満島ひかり、吉高由里子、と幾多の才能にスポットを当ててきた。もう当時から評価はあったが『気球クラブ、その後』の永作博美も素晴らしかった。本作で気合いが感じられたシーンは、落語の「らくだ」を思わせる逆転の前のでんでんの言い募りの場で、インテリが非インテリに対して抱いている根源的な不安を、彼がズバズバと突いてくる、その滑らかでない喋りの鈍痛感。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 5点(2013-02-16 09:55:58)
👍 1
50.ここのレビューを観ていたので、どれほどブッ飛んだ内容なのかと身構えていましたが、お風呂場での解体作業シーン以外はあまりインパクトありませんでした。解体作業シーン自体も想像の範囲内でした。もちろん後味の良い映画でもなく、また観たい映画でもなく、友達に勧められる映画でもありませんでした。
珈琲時間さん [DVD(邦画)] 4点(2013-02-24 11:06:31)
49.ネタバレ 人間の幸せや平穏というのはある種の暴力を前にすると木端のように砕け散ってしまい、人間の存在そのものも何も高尚なものではなく所詮はただの肉片でしかないという、普段は意識しない(忘れようとしている)ことを改めて見せつけられるような、強烈な映画でした。

人が辿る人生と言うのは決してお花畑ではありえず、それも一皮むけば(半歩でも間違えようものなら)こういう暴力や悲惨が蠢いている(あるいはこういうものに自分も足を突っ込んでしまう)という事を改めて思い知らされたような気がします。そんな暴力や悲惨に妙なカタルシスを感じてしまうのがまた始末が悪いのですが・・・。やってることの良し悪しはともかく、本能のままに行動する村田達や(後半の)社本のその様子が、とことん突き抜けまくった解放感を見る者に与えるからでしょうか。

「人生ってのは痛いもんなんだよ」と社本は命を懸けて娘に言葉を絞り出しますが、それを向けられた娘は「やっと死にやがったかクソジジイ!」と彼を足蹴にし嘲笑します。あの救いようもないラストによって、この映画は観客の心にその「人生の痛み」を具現化してザックリと刻み付けたのだろうと思います。

そこに「人生と言うのはとことん冷たく、人間は脆いものなんだよ、仕方がないもんだね」とそっと教えてくれているような「制作側の愛情」を見る思いがするのは、僕自身の弱い心がそこにあるはずのない希望を見ようとしているせいなのか、それはわかりません。しかし僕自身はこの映画の中に、「人間という脆く弱い存在への愛」を確かに感じました。
マーチェンカさん [DVD(邦画)] 9点(2013-03-11 00:12:43)
48.ネタバレ 登場人物の皆が皆、狂っている話に何の共感もできず、ただただスクリーンの向こう側の奇妙な世界を眺めて終わった。
afoijwさん [試写会(邦画)] 4点(2013-04-14 18:33:02)
47.ネタバレ この監督の強烈に下品で猥雑でそれでも最高にエネルギッシュていう無尽蔵のパワーは認めるのだけど、個人的にどうも僕には合わない。ちょっとあまりにも下品すぎるんだよねー。主人公が最後に言い放つ「いいか、生きるってのはな、痛いんだよ!」というセリフが笑えるか笑えないか(あるいは拍手できるか)が、この監督の評価の分かれ目だと思う。残念ながら、僕には笑うことも拍手することも出来ず、ただ失笑するのみだった。それでも、でんでんの怪演とも言える存在感と疾走するスピーディーな小気味良い展開は見応え充分。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-20 18:13:34)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 106人
平均点数 6.67点
010.94%
100.00%
243.77%
321.89%
487.55%
5109.43%
61816.98%
72321.70%
82119.81%
91615.09%
1032.83%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review6人
2 ストーリー評価 6.37点 Review8人
3 鑑賞後の後味 4.87点 Review8人
4 音楽評価 6.14点 Review7人
5 感泣評価 4.00点 Review5人

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