映画『獄門島(1977)』の口コミ・レビュー

獄門島(1977)

[ゴクモントウ]
1977年上映時間:141分
平均点:6.16 / 10(Review 77人) (点数分布表示)
サスペンスシリーズもの犯罪ものミステリー小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-06-09)【イニシャルK】さん
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監督市川崑
助監督米田興弘
キャスト石坂浩二(男優)金田一耕助
司葉子(女優)勝野
大原麗子(女優)鬼頭早苗
太地喜和子(女優)分鬼頭巴
浅野ゆう子(女優)鬼頭月代
東野英治郎(男優)鬼頭嘉右衛門
内藤武敏(男優)鬼頭与三松
草笛光子(女優)お小夜
大滝秀治(男優)分鬼頭儀兵衛
佐分利信(男優)了然和尚
松村達雄(男優)漢方医幸庵
稲葉義男(男優)荒木村長
加藤武(男優)等々力警部
上條恒彦(男優)清水巡査
辻萬長(男優)阪東刑事
小林昭二(男優)竹蔵
ピーター(男優)鵜飼章三
三木のり平(男優)床屋の清十郎
坂口良子(女優)お七
三谷昇(男優)復員服の男
池田秀一(男優)了沢
荻野目慶子(女優)勝野(少女時代)
荻野目洋子(女優)勝野(少女時代)(ノンクレジット)
仲野裕(男優)
東静子(女優)
原作横溝正史「獄門島」
脚本久里子亭
音楽田辺信一
大橋鉄矢(音楽ディレクター)
撮影長谷川清
関口芳則(撮影助手)
製作市川崑
東宝映画
企画角川春樹事務所
配給東宝
美術村木忍
編集池田美千子
長田千鶴子
録音矢野口文雄
斉藤禎一(録音助手)
照明佐藤幸次郎
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
終戦まもなく、鬼頭千万太は復員船のなかで「俺が帰ってやらないと三人の妹達が殺されてしまう」という不気味な言葉を残して息を引き取る。彼は瀬戸内海の小島、獄門島の網元、本鬼頭家の跡取りであった。彼から託された遺書を携えて、金田一は瀬戸内海へ向かうのであったが・・・
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💬口コミ一覧

77.ネタバレ 楽しくて大好きな映画。私にとって、最初から最後までコメディ映画だ。
『犬神』『手毬』『獄門』の三作で、この『獄門島』が一番好きだ。楽しいから。

戦後すぐの夏、金田一が船で島に渡る。
そして島を出て行く四泊五日の話で、楽しい旅行気分が味わえる。

早苗が金田一に言う。
「わたし島を一度も出たことがないの。おかしいでしょ?」
「島の外に連れ出して欲しい」。
泣けるぜ。

勝野の少女時代、四国で天涯孤独になり、母親の遺骨を埋めるため穴を掘るシーン。何も言えない。

ところで、『手毬唄』がベストの人が多いようだが、私にとって旅の気分が味わえないし気がめいる。コメディ要素がほとんどない悲しい話だから、好きじゃないんだ。『犬神家』はいいシーンが多い。笑えるシーンも多いし、音楽も好きだ。文字のナレーションも好きだ(タイミング)。でも大満足じゃない。

その点、この『獄門島』はずっと楽しい。(自殺じゃなく)殺されるのは、おバカな娘三人と悪い海賊だけだし、悲壮感がなくて「すごく楽しい」。夏の海のシーンが多くて楽しいし、床屋の娘(坂口良子)も楽しい。ホント、楽しいシーンが多いし、何度でも観たくなる。特に音楽が好きなんだと思う。特にOPとEDがいい。

★躊躇なく「10点!」最高のコメディ映画。
激辛カレーライスさん [DVD(邦画)] 10点(2015-06-02 01:52:00)
76.子供の頃、石坂浩二に惚れた。提灯だけが遠くにの闇に浮かんでいたが、実は死体を担いでいた!というのと、釣り鐘の首切断シーンが衝撃!市川ワールドと横溝ワールドの融合が素晴らしい。
クロさん 10点(2003-05-26 03:04:06)
75.ネタバレ 当時幼~小学生くらい、ドリフのコント金田一さんシリーズが好きで好きで。その元ネタの映画は幼すぎて何一つ観ることができなかった。そんな私のノスタルジームービー。他の作品よりも本作を早く見ることができたので、この作品こそ石坂金田一映画とすりこまれる。+(プラス)北海道生まれ北海道育ちの私にとって「戦後の本州の雰囲気(瀬戸内海は、私にとって本州そのもの)」を感じさせてくれるグッドムービー。札幌に住んでいても日本の歴史はあまり感じ取ることができないように思う。観るだけで「本州に、昭和に、そして幼年期の自分に」とんでいくぞ、金田一さん。

娘三人の白痴的美しさにもポイント献上。
JFさん [DVD(邦画)] 9点(2014-07-28 10:57:13)
74.妖しげな美しさとおどろおどろしさが溢れる映像美。ちなみに浅野ゆう子、八墓村よりこちらのほうが断然良いと思う。見事なあっぱっぱー振り。
ハト課長さん 9点(2002-11-02 15:09:25)
73.角川映画第一弾の「犬神家の一族」でのへいちゃん(石坂の本名)も良いですが、このへいちゃんも好き!こういう日本映画もっと作られてもいいと思うけどな~・・・。
ひよこさん 9点(2001-04-13 17:01:17)
72.横溝・市川・石坂の第2弾。じつはこれが一番好きです。「したい」を風景をしてとらえる映像美。10年くらい前にはやった「たま」の歌詞にもみられます。萩原朔太郎「悲しい女の死体のうへで、つめたいきりぎりすがないている」そんなのを思い出す。僕って猟奇的なのかな?いいえ芸術的であるといってください。
阿佐ヶ谷さん 9点(2001-03-26 23:56:11)
71.ネタバレ 原作は横溝正史の代表作……のみならず、日本探偵小説のベスト1に推す人も少なくない作品ですが、個人的にはいまいちでした。トリックはまあいいとして、最大の問題点は動機。網元の方はともかく、本人の死後それを実行してしまうというのがどうも納得できません。わざわざ俳句に見立てるというのも、必然性が感じられませんでした。

しかしこの映画では、嘉右衛門老の“他国嫌い”がかなりしつこく描かれていて、説得力を与えています。早苗が「島から出たことがない」と言うのも、獄門島という「小宇宙」の閉鎖性を強調していました。どうもこういうものは、短時間に凝縮した方がかえって理解しやすいように思えます。映画の限られた時間に事件に関する情報を詰め込むのは大変でしょうが、本作ではかなり成功していたと思います。特に冒頭、戦死・生還・鐘という、事件発生に必要な三要素をちゃんと出すだけでなく、復員詐欺を暗示させるところまで入れたのはおみごとでした。「キチガイ」もしっかり出てきますし。とはいえ、話を追うのに忙しくて、情緒面に欠ける部分もありました。

そのあたりは最後に母子の要素を入れることで対処していているようですが、これは『犬神家』の焼き直しのように見えて、ちょっとどうかと思います。勝野の動機にしても、子供に家を継がせたいということよりも、和尚との間に何かあるのかと思わせて暗示にとどめるという、スッキリしないままの終了で不満が残ります。とはいえ、全体としては見ごたえがあり、充実したできだったと思います。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-11-25 21:11:29)
70.ぬめりと光る屋根瓦の波と海面がリンクするところにため息が出る。大網元の邸宅内をぞろぞろとカメラで追っかけてみたり、暗い邸内でザーッと着物広げてみたり、田舎の緑の中にぽつんと人を映し込んでみたりとか。日本の美ですね、ブルッと震えます。おっとり響く音楽と白ブラウスの大原麗子と、戦争が引き起こす哀しいミステリー。胸に迫り来るそれは昭和ノスタルジア。
のはらさん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-12 03:09:52)
69.ネタバレ 3作目まで来ると石坂浩二の金田一をはじめ、加藤武・大滝秀治・草笛光子・三木のり平・坂口良子とお馴染みのメンバーにも慣れてきて楽しい。「砂の器」?なところとか、いつものように犯人が死んだり、いつものように実は血縁がどうこうだったな所を含めても今回は面白かった。そして探偵の必要経費...あの結果で落とせるのかとか思ったり。
バカ王子さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-03-21 23:55:15)
68.ネタバレ 確かにみなさんおっしゃるとおり、原作ファンからすると、犯人のすりかえは致命的。謎解きを聞かされてもすっきり来ない方も多いのでは。ただ、有名な「気狂い」と「季違い」のシーン、全体に通奏低音として流れる戦後の田舎の島の怪しい空気、大原麗子、佐分利信などの非レギュラー陣のキャスティングなどは、なかなかではないか。それと、坂口良子は本当に美人だったんですねえ、「犬神家の一族」のときもそうだったけど。
floydpinkさん 8点(2003-11-22 19:38:43)
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67.『悪魔の手毬唄』から一転、ブルーの海に島影が映えるこの映画は、シリーズ中でも最も明るい色調となり(音楽も明るめ)、軽いタッチの映画になりました。狂い咲く三人娘の描写も煌びやかでなんとなくユーモラスで、その分、モンペ姿の大原麗子は、ちょっとワリ食っちゃった感がありますが。前作からたった4ヶ月で登場したにも関わらず、急ごしらえ感は一切なしの、きっちり作られた一本となりました。原作のイメージからは離れていましたが(テレビの古谷一行版の方がずっと忠実でした)、市川=石坂金田一の楽しさをたっぷり味わえる一編でした。ただ、了沢が「シャア」なモノですから、『ガンダム』以降、この映画を見るたびに「小坊主なのにシャアの声・・・」って。頭の中で了沢に「今はいいのさ全てを忘れて」ってテーマソング付けちゃうし。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 8点(2003-11-22 13:45:44)
66.犯人を変えてしまった点に疑問が残るものの、横溝映画の中でベスト3に入る出来だと思います。とくに映像表現が素晴らしいですね。大根な娘3人を除けば、キャスティングもなかなか良かったです。いい味出してる佐分利信と、めちゃめちゃかわいい坂口良子に、1点オマケです
硯の陶泓さん 8点(2003-11-05 22:58:26)
65.この作品を観て「やっぱ、へーちゃんはええなぁ。」とつくづく思いました。市川監督独特のざらざらとして生々しい(死体だけでなく草木までも)映像美、そしてこの物語の残酷で哀しい象徴として時折挿入される獄門島のカットにはずっしりと圧倒されました。轟警部の「よし、解った!!」ってこの作品から始まるんですね。物語の清涼剤的な坂口良子、クセモノのピーター、多少くさいながらも物語を引っ張っていく大原麗子といいキャスティングですね。おおっと、若かりし頃の浅野ゆう子(死体の時以外は大根100%!)に物語を締める司葉子も忘れてはいけません!いつも通りラストの結末は何とも哀しいです。幼少の時は首が吹っ飛ぶショッキングなシーンでおもらししたのを覚えています。
さかQさん 8点(2002-01-05 01:05:35)
64.なぜだかわからないんですけど、この映画の名前を聞くとラストのピーターの船に乗る姿が浮かぶ・・・
トミー・リーさん 8点(2001-05-12 10:40:02)
😂 1
63.ネタバレ 【金田一モノ】って、子供の頃はテレビでは何度も放送していたはずですが『犬神家』以外は実はそれほど覚えていないのです。『獄門島』も確かに見たハズなのですが“釣鐘首チョンパ”しか記憶にない(苦笑)。んで、今回ウン十年ぶりに見て思ったのは「コレは歳食わないと分からないオトナのビターな味だったのだなぁ」とシミジミ。

謎解きの部分やら出てくる人物造形やらで現代の基準では地上波放送は不可能だろうなぁと思いながら、でもこれが【横溝正史の世界】なんだよなぁと思ったり。美しくも残酷な【見立て殺人】はこのシリーズの醍醐味、メインディッシュのひとつなワケで大変に素晴らしいのですが、これまた現在の地上波ではもう放送は難しいんでしょうねぇ…。それと劇中では完全にアレとして扱われている3人娘って、令和のイマドキのJK基準だと全然普通に思えてしまって、それもある意味コワイよなぁとか思ったりしました(苦笑)。

大原麗子の可憐さとはかなさと。
坂口良子の【おどろ情念世界】における一服の清涼剤感と。
三木のり平が詠む五七五の最後に付け足したい【ごはんですよ】

ちなみに…【電線のスズメ】は今からでもCGに差し換えるべきなのだろうか?いや、ほっこりするからあのままでOK!(微笑)
幻覚@蛇プニョさん [インターネット(邦画)] 7点(2021-04-18 13:22:36)
62.ネタバレ 市川崑監督がこのスタッフで金田一作品を撮ったなら、それはもう品質保証マーク付きの映画です。安心して楽しめます。「犬神家の一族」でファンになった人は裏切られることはないでしょう。おどろおどろしい物語の中、常連キャストである石坂浩二さん、加藤武さん、坂口良子さんあたりが画面に映るとなぜかほのぼの、観ているこちらもニンマリしてしまいます。
タケノコさん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-16 21:45:06)
61.今のところ石坂金田一は『犬神家』が一番ですが、この作品も中々の出来。映画化された横溝作品を本格と捉えた場合は、毎回余程の好条件が整い、犯人はフットワークが異常に軽い人物でないと物理的に難しいだろうということで低評価になりがち、小説と違いディティールを説明しづらい映像では、尚更それが顕著になる。(特に閉鎖的な孤島を舞台とした限られた人間関係のみの事件では、消去法で自ずと犯人が分かるはずであるから、動機付けが弱く説得力も乏しい)ので、謎解きを楽しむというよりも、日本的耽美な世界を楽しむという位置付けで。今回も豪華女優陣の競演を無条件に楽しみました。それにしても浅野ゆう子が「彼女」だとは、しばらく気付きませんでした。気品溢れる司葉子、安定感のある草笛光子、蓮っ葉な艶っぽさでは並ぶ人のない太地喜和子は今生きていたらどれほど活躍しただろう。坂口良子のキュートさは相変わらずでしたが、なんといっても若き日の大原麗子が抜群に可愛い。
LORETTOさん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-16 22:48:02)
60.今回のBS放送で3回目。石坂金田一と、坂口良子と、昭和の田舎風景と、市川昆の独特のカット割りが見られるだけでハッピーな自分としては大満足な映画。
すらりんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-29 12:27:50)
59.石坂浩二の金田一耕助シリーズ。横溝正史の世界に浸れる。
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-25 13:27:52)
58.ネタバレ 第3作目ともなると致し方ない気もするが、謎解きへの致命的ネタバレが最初にわかってしまう。有名女優の使い方にパターンが出てしまっている。この、何気ない大人しい訳有の役を演じる大女優が、重要な役でない訳がない。と、まあ犯人探しは若干読めているが、何故?という点では確かに、良く練られたストーリーです。日本独特の文化と風習の性は、今となっては理解できない部分が多くなっているのだろうが、懐かしくも悲しい歴史が自分の周りにもあるような気にさせる作品である。
パセリセージさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-05-01 23:26:23)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 77人
平均点数 6.16点
000.00%
100.00%
211.30%
333.90%
456.49%
51722.08%
62127.27%
71620.78%
8810.39%
945.19%
1022.60%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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