映画『八つ墓村(1977)』の口コミ・レビュー

八つ墓村(1977)

[ヤツハカムラ]
1977年上映時間:151分
平均点:6.51 / 10(Review 103人) (点数分布表示)
公開開始日(1977-10-29)
ホラーサスペンス犯罪ものミステリー小説の映画化オカルト映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-12-27)【イニシャルK】さん
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監督野村芳太郎
助監督松原信吾
キャスト萩原健一(男優)寺田辰弥
小川真由美(女優)(女優)森美也子
渥美清(男優)金田一耕助
山本陽子(女優)多治見春代
山崎努(男優)多治見要蔵/多治見久弥
中野良子(女優)井川鶴子
市原悦子(女優)多治見小竹
任田順好(女優)濃茶の尼
加藤嘉(男優)井川丑松
井川比佐志(男優)井川勘治
藤岡琢也(男優)久野医師
下條正巳(男優)工藤校長
浜田寅彦(男優)吉岡太一郎
大滝秀治(男優)諏訪弁護士
花沢徳衛(男優)磯川警部
綿引勝彦(男優)矢島刑事
下條アトム(男優)新井巡査
夏八木勲(男優)尼子義孝
田中邦衛(男優)尼子の落武者A
稲葉義男(男優)尼子の落武者B
夏純子(女優)美也子の妹・和江
浜村純(男優)森荘吉
山谷初男(男優)吉蔵
橋本功(男優)庄左衛門
吉岡秀隆(男優)少年時代の辰弥
風間杜夫(男優)
加島潤(男優)
岡本茉利(女優)
笠井一彦(男優)
丹古母鬼馬二(男優)
浅茅しのぶ(女優)
山本幸栄(男優)
矢野宣(男優)
後藤陽吉(男優)
荒砂ゆき(女優)
加藤茂雄(男優)
島田陽子(女優)(ノンクレジット)
片岡五郎(男優)
及川ヒロオ(男優)
加藤健一(男優)
佐藤蛾次郎(男優)(登場シーンカット、予告編のみクレジット)
五頭岳夫(男優)落武者
原作横溝正史「八つ墓村」
脚本橋本忍
音楽芥川也寸志
撮影川又昂
製作野村芳太郎
織田明
杉崎重美
配給松竹
松竹富士
作画東京アニメーションフィルム(劇画)
美術森田郷平
衣装松竹衣裳株式会社
編集太田和夫
録音吉田庄太郎(調音)
その他IMAGICA(現像)
川又昂(デジタルリマスター版監修)
近森眞史(デジタルリマスター版監修)
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💬口コミ一覧

103.ネタバレ 前回のレビューの続きとして書かせて頂きたいと思います。
この映画を別の視点で考えると、非常に面白い発見が生まれます。前回は辰也と美也子との話で終わりましたが、今回はその後、金田一と諏訪弁護士のやり取りの部分です。
まず、「尼子の怨念は現在進行中であり、辰也に多治見家の全財産も奪わせる」という前提をふまえると、次に殺されるのは金田一である。なぜなら彼は「知りすぎた」からである。つまり、辰也は多治見家の血を引いていないことをばらした→辰也は財産を継げない→尼子の策略を邪魔したからである。このことに気づいたのか金田一は「調べるの止めました」と言っている。さらに興味深いのは金田一がお茶を飲んだ時咳き込んだ部分である。もしかしてお茶に毒が・・・と思ったのは私だけでしょうか。とひねくれた事を色々と書きましたが、これを故野村監督が見たらなんと思われるだろうかとふと思ってしまいます。もしかしたら私のような考え方も計算内だったのかもしれません。
と、いう考え方をふまえてこの映画をもう一度ごらんになって下さい。
金田一耕助さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-01 22:26:59)
102.ネタバレ とにかく怖かったです。当時小学生だったんですが、最後の犯人が鍾乳洞で追いかけるシーンは、本当におねしょをするぐらい怖かったです。内容はさっぱりわからず、ホラー映画としてとらえていました。それが時が過ぎて、成長し、2回3回見るうちに、作品のメッセージのようなものがだんだんとわかるようになりました。
石坂金田一シリーズは、推理色が当然強く、見ている側も探偵視点で楽しめる作品が多いと思います。ですがこの寅さん金田一は、呪い・崇りがある(かのような)ことを全面に打ち出して、シナリオや演出が練りこまれています。落ち武者惨殺の段や最後のクライマックスシーンなどはまさにそういう意思が滲み出ていると思います。
あと、役者さんのイメージが少しだけ変わったかなという点で、ショーケン(マカロニ)、小川眞由美(女ねずみ小僧)、渥美清(寅さん)、市原悦子(昔話のナレーター)など、「あ、こういう味もあるんだなぁ」と思えたのがよかったです。
oifairさん [地上波(邦画)] 9点(2009-08-16 01:41:15)
101.ネタバレ この映画が公開されて、もう30年になるのか…。当時小学生だった私に様々なトラウマをこの映画は埋め込んでくれました。当時は今みたいにテレビは一部屋(一人)に一台という時代ではなく、晩御飯を食べたらお茶の間で家族そろって同じ番組を見る習慣でした。私の親父は大の横溝ファン。本作の映画は劇場で見たらしいですが、さすがに当時8歳だった私を連れて行くことはありませんでした。しかしこの映画がテレビで放映された時、我が家では当然のように家族そろって本作を見たのでありました。落武者を宴の会に呼び、そこでの惨殺シーン。首が飛ぶシーンで親父は「子供にこのシーンを見せるのはまずい」と思ったのでしょう(実際にかなり怖かった…)。私の頭を自分の膝に押さえつけ、画面を見せないようにしました。しかし落武者惨殺のシーンは続き、「ぎゃー」、「うぎゃー」という落武者の断末魔が嫌でも私の耳に入ってきました(この時私は恐怖に震えていたのをはっきり覚えています)。悲鳴が無くなったので画面を見ると、頭領のさらし首が雷光を浴びながら目をカッと見開くあのシーン(この時お漏らしをしてしまいました・恥)。あの後どうなったのか覚えていません。遅い時間だったので、寝てしまったのかな?

前ふりが長くなってしまいました。大人になって見た感想ですが、推理ものとしての横溝ワールドから意図的にちょっと軸をずらし、ホラー(怪談)系に仕上がっている作品だと思います。この軸ずらしは大正解ではないでしょうか。実際にビビったし。芥川也寸志の音楽も秀逸で、劇中にピッタリはまっています。現在はDVDで手軽に映画を見られる時代ですので、半年に1回のペースで本作を見ています。私にとってそれだけのお気に入り作品なのです。落武者惨殺のシーンはこの歳なので普通に見れますが、お恥ずかしい話ですがこのシーンで必ず膀胱に電気みたいなものが走ります。「パブロフの犬」と同じ原理でしょうか(笑)。
さくぞうさん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-27 01:07:39)
👍 1
100.ネタバレ これは金田一シリーズのなかでは傑作といえる一本。金田一役が渥美清だろうが別に問題ないのだ。謎なんか解かずに殺されるのを見ていて洞窟の前で解説しているだけなのだから。この作品は謎解きミステリーではない。ホラー映画なのだ。ショーケンの好演も光るのだが、最大の見所は、山崎努そして何より小川真由美のあまりの怖さにつきる。洞窟のシーンは、江戸川乱歩の傑作「孤島の鬼」を思わせる恐怖。「ドラゴンクエスト」でたいまつをもたずにダンジョンに入って、モンスターに出会うようなものですな。おばあさん役の市原悦子もなにやら不気味だし、落人狩りやら尼子一族の復讐やらの設定と相俟って、強烈な印象を与えます。そう、この作品は、金田一役なんか、誰だっていいのだ。極端なことを言うと、いなくたっていいのだ。
floydpinkさん 9点(2004-03-19 00:42:50)
99.山間部農村独特の不気味さを上手く表現した作品。金田一はストーリーテラーとして必要不可欠。渥美清は金田一独特の飄々とした雰囲気にはぴったり。むしろミスキャストは北林谷栄では?
上海魔人さん 9点(2003-06-07 13:09:02)
98.実に淡々とした学者的・金田一の渥美清が良い。邦衛の生首、ゲロを吐く加藤嘉、私には山崎努よりインパクトがあった。
オシャマンベ義さん 9点(2001-05-26 22:19:44)
97.ネタバレ 最初にこれを見た時点ではまだ若かったので、劇中で村の有力者が婦女を拉致監禁して凌辱するのを誰も咎められないのが当時としては非常に衝撃的だった。そのせいで、農村社会とはこういうもの、と当時は思い込んでしまっていたが、長じるにつれて農村社会の全部がこんなわけはないと思うようにはなっている。それでも最初と最後に出る近代的な空港と、舞台になっている山村の間にある断絶感が、かえって日本にまだこういう所があるかも知れないという気にさせるところがある。
またテーマ曲もこの映画の印象づくりに大きく貢献している。個人的にはこの曲から、表面的には平穏に見える風景も実は暗く抑圧された感情と深い悲しみを秘めており、それを無表情の奥に隠しながら黙々と生きる人々の姿がイメージされた。若い頃の自分が農村社会に偏見まで抱いたのは、半分はこのテーマ曲のせいである。

その他の点としては女性の登場人物が印象深い。まず姉の春代さんがきっちりした清楚な女性で、しっかり者のようだが不安を抱えて眠れない夜が続いていたのではないかと案じてしまう。この人の最後は大変可哀想で、主人公も姉として慕うようになっていたらしいのが切ない。また当然ながら鶴子の境遇にも胸が痛むものがあり、子を慈しむ母親の表情を見せながら同時に可愛らしくも見えるのが悲しい。加えて最初の方に出る和江という人(美也子の妹)も、端役ながら個人的に好きな女優(夏純子さん)なので見逃せない。顔はよく見えないが、はっきりしてよく通る声が心地いい。
一方で森美也子に関しては、まずは序盤でスカートが風でめくれるのが気にならなくもないわけだが、そういう色仕掛けに騙されてはならないという警戒感をこの段階で抱かせる怪しさがある。終盤の洞窟内でいきなり「あたしたち」扱いされるのは気色悪く、実際に言われたら思い切り引くだろうと見るたびに思う。

だいたい以上のような印象から(あまり説得力がないかも知れないが)個人的には永遠の名画の扱いになっている。ちなみに全般的に、口から液体を吐くのが汚らしい映画である。
なお余談として、最初の落武者の場面で遠方に見える高い山が何なのかずっと気になっていたが、DVD特典を見ると伯耆大山(鳥取県、1,729m)を南側から見た風景だったことがわかって感激した。こういうのも真面目に見ておくと勉強になる。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 8点(2016-07-25 19:52:21)
👍 1
96.黒沢明が「七人の侍」を創るとき、「カツ丼の上にビフテキと蒲焼をのせた映画を創る」と言っていたそうだが、これは野村芳太郎がやはりそんな感じでとびっきりの映画を創ろうと思ったんじゃないか、というくらい贅沢な邦画ミステリー。非常に物語は重厚で、映像も日本のきれいな風景や家屋をきちんと撮影して、まぁまぁ贅沢なこと。ここまで映画の世界に身を置いて、広がりある世界に連れて行ってもらえたって感じのする映画ってあんまりないよ~。どこか箱庭の中のおとぎ話ってかんじのする映画が多いように思います。この作品はどこか羽伸ばして、旅先でいい思い出ができて、気分転換になった~といえる映画です。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-13 17:52:26)
95.ネタバレ 怖い怖いと聞いており、どんなものかと観てみれば…確かに怖い。落ち武者の惨殺や32人殺しのシーンなど、現在のレベルで観れば(技術的には)大したことはないのだが、人間の業や怨念といったものが画面に漲っており、役者の熱演とともに異様な空気が張り詰めている。鍾乳洞で真犯人が姿を見せる時の、あのやり過ぎ感も堪らない。賛否の分かれる寅さん金田一だが、あまり出しゃばらず、着々と足で調査している様はリアルで好感がもてる。少なくともリメイク版のトヨエツ金田一よりはよっぽどマシだろう。
フライボーイさん [DVD(邦画)] 8点(2010-06-10 08:30:58)
94.ネタバレ 「犬神家の一族」と比べて推理要素が薄いからつまらないという理由で低い点数を付けていましたが、ホラー映画としてこのたび見直すと感想が変わりました。営利目的の殺人ではありますが、実際は、『先祖の因果が子孫に影響した』ように描かれています。「怪談累ヶ淵」みたいな見えない呪いを感じてゾクゾクしますね。
次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 8点(2009-06-29 00:16:48)
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93. 怖いですよー。子供の頃映画館で見て、その日は怖くて風呂にも入れなかったです。大人になってから見ても、充分すぎるほどに怖いし、面白い。芥川の音楽もすばらしい。
コウモリさん [映画館(邦画)] 8点(2007-04-24 19:47:14)
92.渥美清の金田一って、意外と中尾彬よりかはシックリくる。悪くないというよりかは全然OKですよ。私的には。で、野村芳太郎監督のロケに対する思い入れは相変わらず半端じゃない。ホンマに日本でのロケ?と疑いたくなるほどに美しい。「タタリじゃ!」は、さしてインパクトなし。笑。流行った当時はおぼろげに覚えてはいるんですが、ねぇ。
aksweetさん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-18 23:56:17)
91.山崎努がとても印象的な映画ですね。今観るとあまり恐怖感のようなものは感じませんでした。
doctor Tさん [DVD(邦画)] 8点(2007-01-19 16:23:05)
90.あれ?これってホラー映画だったんですか。
てっきりギャグ映画だと思ってました。
多治見要蔵が懐中電灯をハチマキにさしてフンドシ翻しながら村中を駆け巡るシーン。
首チョンパ(古い)された落ち武者がニヤリと笑うシーン。
マジで笑える。
ギャグ映画としてはかなりイケてます。
原作は怖いけど。
kazu-chinさん 8点(2005-01-15 23:50:26)
89.ネタバレ こ、怖い。ヘタなホラー映画より、ずっとおっかなかった!原作からかなり大胆な脚色を加えたことが、映画としては吉と出た?セリフなしの映像と音楽で過去を語る野村演出も健在。また演じる役者も芸達者が揃い、脇役も各々存在感が出まくり!渥美金田一はさすがの存在感で、外見に関係なく、“金田一らしさ”を観る者にすんなりと感じさせた。ラストも迫力があり、鑑賞後は満足、おなかいっぱいでした。
いわぞーさん 8点(2004-06-17 22:04:03)
88.その、恐さというか不気味という雰囲気が
またよかった。
幕ノ内さん 8点(2004-03-30 19:57:26)
87.終始、どんよりとした雰囲気で不気味。
渥美金田一はあまり目立ってなかったのでそこまでうっとうしく感じなかった。
新井さん 8点(2004-02-05 18:03:52)
86.怖い。とにかく怖かった。ホラー映画ではないのに、映像が断片的に蘇ってくるほど戦慄だった。お婆さんが怖すぎる。ストーリー展開も飽きずに観れてテンポが良かった…と思うのだが、真っ先に思い浮かぶのはいつも婆さんの恐ろしい顔なのである(笑)
HARVESTさん 8点(2004-01-27 19:01:23)
85.市川昆のスタイリッシュな映像美のヨコミゾ物と異なり、土俗的側面を強調したかのような作りである。確かにこういうヨコミゾ映画も有りだろう。華やかではないが、重厚なドラマになっている。とくに後半、鍾乳洞が主な舞台になってからが充実していて一気に見せる。この映画はショーケン扮する若者の自分探しの物語でもあり、自らの存在の根拠であり、母胎である鍾乳洞にたどりつき、謎が明かされる。しかし怨念は歴史を貫いて働いていく。渥美清の金田一は出番が少なく、いまいち印象が薄い。なんとなくもっとも金田一らしくない金田一と言えそうだ。かつてこの映画の予告編を見たとき、渥美が画面に登場すると場内に爆笑が湧き起こったことを覚えている。他のサイトでも全く同様のことを書き込んでいる人がいたので、当時かなり広くあった現象なのだろうか(苦笑)?
トコトコさん 8点(2003-09-27 12:52:11)
84.金田一=一行の子供時代 渥美金田一は少しがっかり。現在の僕は、渥美さんのでしゃばり過ぎず、こっそりと調査中、淡々とした事件解明の演説。これって理想の男じゃないかい?かっこいいなぁ。 話も面白おどろおどろで つぼにはいったんで高得点です!!
いちろうさん 8点(2003-07-30 04:16:20)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 103人
平均点数 6.51点
000.00%
100.00%
210.97%
321.94%
487.77%
51110.68%
62322.33%
73332.04%
81918.45%
954.85%
1010.97%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.85点 Review7人
3 鑑賞後の後味 6.85点 Review7人
4 音楽評価 7.71点 Review7人
5 感泣評価 4.66点 Review3人

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