映画『ダークナイト ライジング』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ダークナイト ライジング

[ダークナイトライジング]
The Dark Knight Rises
2012年上映時間:165分
平均点:7.05 / 10(Review 152人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-07-28)
アクションサスペンスSFシリーズもの犯罪もの漫画の映画化
新規登録(2011-09-27)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2021-11-03)【イニシャルK】さん
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監督クリストファー・ノーラン
キャストクリスチャン・ベール(男優)ブルース・ウェイン / バットマン
アン・ハサウェイ(女優)セリーナ・カイル / キャットウーマン
トム・ハーディ〔男優〕(男優)ベイン
ゲイリー・オールドマン(男優)ジェームズ・ゴードン市警本部長
マイケル・ケイン(男優)アルフレッド・ペニーワース
モーガン・フリーマン(男優)ルーシャス・フォックス
ジョセフ・ゴードン=レヴィット(男優)ジョン・ブレイク
マリオン・コティヤール(女優)ミランダ・テイト
ジュノー・テンプル(女優)ジェン
マシュー・モディーン(男優)フォーリー市警副本部長
ベン・メンデルソーン(男優)ダゲット
バーン・ゴーマン(男優)ストライバー
ジョシュ・スチュワート(男優)バーサッド
ブレット・カレン(男優)ギリー議員
ダニエル・サンジャタ(男優)ジョーンズ大尉
クリス・エリス[男優・1956年生](男優)ライリー神父
リーアム・ニーソン(男優)ヘンリー・デュカード/ラーズ・アル・グール
キリアン・マーフィ(男優)ジョナサン・クレイン/スケアクロウ
トム・コンティ(男優)"奈落"の囚人
ジョーイ・キング(女優)”奈落”の子供
ウィリアム・ディヴェイン(男優)大統領
ウェイド・ウィリアムズ[男優](男優)ブラックゲート刑務所長
レジー・リー(男優)ロス
ロブ・ブラウン(男優)アレン
トマス・アラナ(男優)ウェインの弁護士
ジリアン・アルメナンテ(女優)弁護士事務所スタッフ
ゴンザロ・メネンデス(男優)マンホールの警官
トーマス・レノン[男優](男優)医師
エイダン・ギレン(男優)CIAエージェント
ブレント・ブリスコー(男優)ベテランの警官
デヴィッド・ダヤン・フィッシャー(男優)証券取引所の靴磨き
デズモンド・ハリントン(男優)制服警官
マイケル・パパジョン(男優)刑務所の護衛(ノンクレジット)
檀臣幸ブルース・ウェイン/バットマン(日本語吹き替え版)
山路和弘ベイン(日本語吹き替え版)
納谷六朗ジェームズ・ゴードン(日本語吹き替え版)
小川真司〔声優・男優〕アルフレッド・ペニーワース(日本語吹き替え版)
土田大ジョン・ブレイク(日本語吹き替え版)
園崎未恵セリーナ・カイル / キャットウーマン(日本語吹き替え版)
池田勝ルーシャス・フォックス(日本語吹き替え版)
佐々木勝彦ヘンリー・デュカード/ラーズ・アル・グール(日本語吹き替え版)
根本泰彦フォーリー市警副本部長(日本語吹き替え版)
小島敏彦"奈落"の囚人(日本語吹き替え版)
有本欽隆弁護士(日本語吹き替え版)
仲野裕ギリー議員(日本語吹き替え版)
遊佐浩二ジョナサン・クレイン/スケアクロウ(日本語吹き替え版)
牛山茂フレデリックス取締役(日本語吹き替え版)
志村知幸CIAエージェント(日本語吹き替え版)
加瀬康之現地工作員(日本語吹き替え版)
乃村健次軍司令官(日本語吹き替え版)
白石充新米警官(日本語吹き替え版)
青山穣ストライバー(日本語吹き替え版)
多田野曜平パパラッチ(日本語吹き替え版)
廣田行生盲目の囚人(日本語吹き替え版)
五十嵐麗ミランダ・テイト(日本語吹き替え版)
田村睦心(日本語吹き替え版)
出演アーロン・エッカートハービー・デント(アーカイブ映像)
ライナス・ローチトーマス・ウェイン(アーカイブ映像)
マギー・ギレンホールレイチェル・ドーズ(写真)
原作クリストファー・ノーラン(原案)
デヴィッド・S・ゴイヤー(原案)
ボブ・ケイン(キャラクター創造)
脚本クリストファー・ノーラン
ジョナサン・ノーラン
音楽ハンス・ジマー
撮影ウォーリー・フィスター
製作クリストファー・ノーラン
エマ・トーマス
チャールズ・ローヴェン
ワーナー・ブラザース
製作総指揮ケビン・デ・ラ・ノイ
ベンジャミン・メルニカー
トーマス・タル
マイケル・E・ウスラン
制作東北新社(日本語版制作)
配給ワーナー・ブラザース
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
美術ネイサン・クロウリー(プロダクション・デザイン)
ケヴィン・カヴァナー〔美術〕(プロダクション・デザイン)
衣装リンディ・ヘミング
編集リー・スミス〔編集〕
字幕翻訳アンゼたかし
あらすじ
「ダークナイト」の死闘から8年後。ゴッサム・シティは「デント法」の下で組織犯罪を一掃し、仮初めの平和を享受していた。心身共に傷付いたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)はバットマンとしての活動を事実上引退し、隠遁生活を送っていた。その頃、謎の男・ベイン(トム・ハーディ)が地下に潜り、ゴッサム・シティの破壊を目論んでいた。
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💬口コミ一覧

132.ネタバレ クリスチャン・ベールが大好きで心待ちにしていた映画です。期待をうらぎらず、面白かった!!!
ペインが迫力に欠けるみたいな感想もありますが、私にとっては登場からとっても怖く、(あのマスク、迷いのない非道さなど)、最後の方で、彼女が関係を語りだすと、マスクした強面なのに、目が恋する男子の目に変わった(ように感じた)ところで、すご~い!と思いました。「インセプション」も大変面白かったんですが、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットはよく覚えていたけど、トム・ハーディ君はうろ覚え・・この映画では目とマッスルボディーだけだけど、とてもよかったです。
ジョゼフのゴッサム警察の制服姿は、良すぎ~むしゃぶりつきたい!女だけでなく、きっと男からももてるでしょう!あんな後輩に、「いくぞ、ルーキー!」なんて声をかけてみたい!とか。監督もきっとジョゼフかわいくて仕方ないに違いない。
キャットウーマンも完璧~ちゃんと内臓入ってる?てくらい超細。でも曲線。バッドマンのたくましい体との対比が、コミックを忠実に映像化してるところなのかな?最初のメイド服(メイドメイドしたやつじゃないよ、メイド長、みたいな服)もばりばり決まってました。黒レザーオールで黒バイクは鉄板!
クリスチャンも相変わらずいい!今回は腰をやられて、そのあまりに痛そうな様子に腰がむずむずしましたわ。女がわかってない、融通がきかないブルースっぷりも相変わらずで。
マイケル・ケイン=最高峰の執事
その他マリオンもキリアンも爆発も!!絶対映画館で鑑賞すべき作品です。
好きなものは仕方ないのでもう9点献上です。
今年もっとすごい映画があったら、1年に9点二つつけることになっちゃいますが。
rainbowさん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-07 15:51:24)
👍 3
131.ネタバレ 参りました。

感服致します。

ここまで鮮やかに締め括られてしまうと、実現の可能性は皆無と判っていても最後に叫ばずには居られません。

「頼むから続編を作ってくれ~!」    

いずれにしても、皆さん本当にお疲れ様でした。
たくわんさん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-07 13:26:33)
130.ネタバレ IMAX2Dにて鑑賞、周知のようにダークナイトが完璧すぎて、期待したいけれど期待を裏切られるのが怖かった最終章。「敵」の魅力はさすがにジョーカーには及ばない、しかし、全編を通して抱かれる、見返りなんて何一つ望んでいない悲痛で純粋な正義、ゆえの苦悩、一貫されたテーマが素晴らしい。
IMAXの素晴らしい環境で現れたバットマンに鳥肌、ラストは圧巻。
序盤の冗長さやストーリ展開の?などもあるけれど、オープニングとエンディングまでの10分で全てがチャラになる。
ただ、やはりダークナイトの影響が大きい、あの作品があったからこそ、ラストが単なる自己犠牲精神万歳と受け取らず、何度裏切られたとしても1ミリも迷うこと無いゴサムシティへの想いが伝わって来る。
最後に、この映画の真の迫力を味わいたいのであれば、やはり音響が素晴らしいIMAXでの鑑賞を強くお勧めします。
TKS_0C7さん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-06 00:12:10)
129.ネタバレ 密度が濃すぎて説明不足の点がいくつか有ったり、黒幕の正体があまりにも唐突であったり難点はいくつか有るが、大きな期待を裏切ることのないあまりにも壮大な映画。平穏・昂揚・悲愴・壮絶・虚脱、そして・・・。バットマンという世界観の中、全てのキャラクターが見事に息づいている。ビギンズとのつながりを強くすることで、3部作としても壮大なドラマを創り上げている。3部作を通じ、最高の時間を堪能させていただいた。なお牢獄でのリーアム・ニーソンはジェダイマスター クワイ・ガンにしか見えなかった。。。
ふじもさん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-04 21:52:43)
👍 2
128.ネタバレ 前作の「ダークナイト」は暗闇の中で生きる正義を描いた傑作だった。ゴッサムの人々は暗黒の中にデントという一筋の希望を見出し、その代わりにバットマンは悪の象徴として生きることとなった。全ての悪を背負ったバットマンの姿は尊いものだろう。しかしちょっと考えてみる、それってゴッサムの人々に真実を語らず欺いていることになるのではないか?真実を知っているのはバットマン本人と警察のゴードン本部長とその息子だけ、つまり権力者側だ。「それっておかしいんじゃないの?市民には全てを知る権利があるんじゃないの?」という権力への怒りを描いたのが本作「ダークナイト ライジング」だったと感じた。本作は明らかに昨年から世界各地で起こった「Occupy Wall Street運動」を下敷きにしていると思われる。何故かと言うと前作は監督も言っている通りシカゴがゴッサムのモデルだったらしいが、本作はブルックリンの様な下町が出てくるし、沿岸部にある街という設定になっているし、証券取引所を襲撃するシーンまである。これらの描写は嫌でも(ウォール街のある)ニューヨークを彷彿とさせる。そしてヴィランのべインはゴッサムを取り戻せと人々に呼びかけるし、べインの手下は普段肉体労働を強いられているブルーカラーの人達だ。富裕層による富の独占、国家の政治への不信は世界中で起こっている現象だ。それでも真実を隠し街を守るバットマンが正義と言えるのかと観客に訴える。そんな問いに対してラストは実に上手く話しを纏めていたと思う。最早バットマンが正義の象徴として永遠の存在になるしかその解決法は無かっただろうから。他に特に素晴らしかったのはべインを演じたトム・ハーディー、圧倒的質量でバットマンでも歯が立たない相手であることを実感させる好演だったと思う。それだけに退場にはもう少し見せ場があっても良かったと思うが。脇のマリオン・コティヤールもいい味を出しているが最近彼女がスクリーンに映ると悪女にしか見えないのがやや難点。アン・ハサウェイのキャットウーマンも妖艶で美しいがリアル路線の本シリーズにおいて女怪盗という存在にやや違和感を感じてしまった。ラストのロビンのくだりはファンサービスとしては面白かったが出来ればロビンを主役としたスピンオフは作らないでほしいと思う。近年のアメコミ映画としては珍しく実に綺麗に終わったシリーズであると思うから。
民朗さん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-04 10:42:16)
👍 3
127.ネタバレ 待ちに待った続編。ハードルが上がりすぎていたけどそれでも面白かった。
最初のカーチェイスでのバットマンの登場シーンでは鳥肌が立ちまくった。
あの女が黒幕だったというのはちょっと強引過ぎたかなと思ったけど、あっけなく死んだね。笑
最後のシーン、もちろん最高だった。
でも俺的にはアルフレッドが何かに気づいて笑みをこぼしてそのカットで含みをもたせて終わってほしかったかな。インセプションのように。
でもウェインが映った瞬間めちゃ感動したけど。笑

PS 映画館から帰りのバイクの運転でわくわくしすぎてバットポッドを運転しているかのように帰ったのはみんなには内緒です。笑
ばっじおさん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-02 17:55:04)
126.ネタバレ 全世界待望の一作だが、その重圧もなんのその、衝撃的にして壮絶、伝説の終焉を飾るに相応しい堂々たる出来栄えだ。
「ビギンズ」から本作まで、リアルタイムに映画館で観てきたが、やはり三部作すべてを観てこそ真に楽しめる造りになっている。本シリーズは、絶えず変容を続ける社会に合わせて、そのメッセージ性を変化させているように思うからだ。本作では、「絶望的に打ちのめされた後、人は立ち上がれるのか」という点と、「本当の英雄とは?」という点が深く心に残った。本作で、ゴッサムの人々(主に警察組織)はデントの真実を知らされ、深く動揺させられるが、立ち上がり蜂起する。一市民としてのブルースも例外ではない。最愛のレイチェルがデントを選んでいたことを知り、強敵に叩きのめされても、再び立ち上がりゴッサムに帰還した。「2」でデントは、犯罪あふれる世の中を「夜明け前」に例え、古代ローマの政治を持ち出して、混迷の時代における強力なリーダーシップの必要性を説いていた。しかし本作では、「自分の大切な人を守るため、マスクを着ける(闘う)。」、「ゴッサムの運命を市民に託す。」など、一市民の力を強調している。打ちひしがれた少年にコートをかけ、励ましてあげた真の英雄とは、まさに名も無き警察官、ゴードンだったのである。今、人々は真実を知り、屈することなく立ち上がらなければならない時代、一人一人が主役になる時代が来たということだろうか。「1」で影の同盟は、時代に沿った手段で世直しを行ってきたと言っていたが、平和を守る手段もまた、時代と共に変わっていくのだろう。
また本作は「バットマン」でも「ダークナイト」でもなく、「ブルース・ウェイン」の物語になっている。奈落の底での命綱無しのジャンプは、まさにブルース自身のライジング。マスクという命綱を放り、常人を超えたシンボルとしてではなく、恐れを抱いた一人の男としてブルースは立ち上がったのだ。闘いの後、バットマンは遂に本物のシンボルとなり、その志は引き継がれていく。そして彼は、ブルース・ウェインという一人の人間としての人生を歩み始めた。彼の過酷な闘いと葛藤の人生を観てきた僕らならば、守るべき人と共にいる彼の姿を、アルフレッドと同じ面持ちで祝福できるのではないだろうか。
サムサッカー・サムさん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-31 23:29:34)
👍 1
125.ネタバレ あの前作との比較はこの3作目の宿命。緊張感、迫力で比べればやはりあちらが優位。前作は時間を気にする暇など一切与えぬ程の魔力を持った作品でした。実際、この3作目は中盤までで判断すると前作には完敗であるとあえて言い切ります。しかし中盤以降、この作品の最大テーマである「RISE」が俄然物語を面白くし始めます。バットマンはベインに敗れました。しかし、「RISE」した。それに呼応する様にブレイクやセリーヌも「RISE」した。更には警官達も「RISE」した。この畳みかけが流石です。そこからはもう怒濤のラストに突入。バットマンが散った瞬間なんて口あんぐり状態。真のクライマックスはこの直後。「ロビン」。この瞬間、驚きと嬉しさに劇場で声を出してしまいそうになりました。真っ当過ぎる程の伏線回収であるカフェのシーンでは泣けてすらきます。締めくくりにブレイク改めロビンが「RISE」。「映画はオープニングとラストでほぼ決まる」というのは持論ですが、この作品は正にラストの数分間だけで僕の心をかっさらって行きました。もうこれは本当にあっぱれな作品です。
HIRABAYASHIさん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-31 23:02:01)
124.ネタバレ 前作「THE DARK KNIGHT」ではジョーカーの狂気とゴッサムシティの住民を巻き込んで、壮絶な「善と悪」を描いた。今回の「RISES」でもベインがゴッサムシティを大混乱に巻き込むが、そこにゴッサム市民の「状況を解決する意志」は感じられない。状況を解決するのはBAT MANと警察である。ぼくが思うに、今回のテーマは「善と悪」ではなく、「ブルース・ウェイン個人の物語の完結」ではないだろうか。
BAT MANという存在はブルース・ウェインの悪を根絶するという気持ちから始まり(「BEGINS」)、それが「DARK KNIGHT」で善と悪という壮大なテーマに拡大され、そして「RISES」でブルース・ウェインの物語が終息する。それはBAT MANの終わりでもあるが、始まりでもある。意志を引き継ぐものがいることが描かれる。ぼくはクリストファー・ノーランのそのやさしさに感動した。テーマは異なれど、全作で人へのやさしさと善を信じる気持ちを感じられる。
ヒーローモノではあるが、ただの勧善懲悪ではなく、あくまでも人を描くノーランBAT MAN三部作。そこにきちんとヒーローモノのカタルシスを加え、豪華キャスト陣の素晴らしい演技が相まって、個人的には永遠に忘れられない傑作シリーズになった。こんな素晴らしい作品を作ってくれたノーランとスタッフ、そしてすべての作品で熱演を見せてくれた俳優の方々に感謝です。
月ひつじさん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-29 14:22:33)
👍 3
123.IMAXシアターにて鑑賞。
関係者の想定以上によく出来てしまった『ダークナイト』の続編。傑作になることを義務付けられた完結編という相当な重荷の中、上がりまくったハードルをきっちり超える映画に仕上がっています。アクションはより派手に、ストーリーはより重厚に、世界が見たがっているバットマンを正確に理解した映画となっているのです。『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』『マトリックス・レボリューションズ』等、要らないものを足しすぎて失敗する完結編が多い中で、ここまで過不足なく綺麗にまとめられた完結編は珍しいと思います。とにかくクリストファー・ノーランの仕事が圧倒的。日本のオタク以上に厄介なアメリカのオタクを納得させてきたストーリーテリングの手腕はさすがのものだし、アクション演出は前作以上に的確です。『ビギンズ』の時には演出に固さがあったものの、娯楽部分の演出はどんどん巧くなってきています。007を思わせるスカイアクションにはじまり、ウォール街襲撃に、バットマン再登場に、ゴッサム陥落にと圧倒的な見せ場が連続するのですが、CG全開のマーブルヒーローとは一味も二味も違うリアリティある見せ場には大変恐れ入りました。。。
物語については賛否が割れているようですが、私は良い内容だったと思います。最大の武器であった財力とテクノロジーを奪われた時、ブルース・ウェインはどう戦うのか?というのが本作のテーマ。なかなか面白い点に目を付けたなぁと感心しました。第2のロシア革命を目論むベインという敵にも、完結編に相応しい重厚さがありました。無目的な狂人であったジョーカーでは完結編の主役は務まらなかったはずであり、バットマンとは相要れぬ信念のために突き進む怪人こそが、サーガの幕引きには適任だったと思います。。。
そして最期に一言。どんなに扱いが悪くてもシリーズに出演し続けたキリアン・マーフィの度量は素晴らしすぎる!
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-29 01:08:11)
👍 1
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122.ネタバレ 緊張感とスカッとするシーンが続くわ、布石は多いわ。アン・ハサウェイのボディには釘付けだわで全く長さが感じられなかった。
特に闇の中から現れる演出がズルイね。割れまくる氷の正面から現われるシーンとか鳥肌もん。(火を付けたら更に割れやすいんじゃ)
終わった後の清涼感が半端無かった。3部作の完結篇に納得。
ひで太郎さん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-29 00:29:09)
121.ネタバレ  その日、目を疑うような事件がテレビの中で起こっていた。冗談であるに決まっている、あるいはある意味でショウなんだろうと、心をだました。とぐろを巻く恐怖感が与える生々しさはしかし、現実にしか見えなかった。
 あの人達は次々と、死んでいる。間違いない、死んでいる。画面に映る慈悲を乞うあの人も、絶望に包まれながら落下していくあの人も。確かな死をブラウン管が伝えている。
「この国には起きないだろうけど可能性はあるよね」なんて、時間がたつと有識者みたいなことを誰もが口走る。
 十年前、誰の想像も及ばないこの事件が地球の裏側で起こって、僕も全ての人と同じように為す術が無いその瞬間をテレビで見つめ、眺めてため息をついた。

 21世紀になった瞬間、負のパラダイムシフトを経験した世の中はずいぶん変わってしまった。暗くなった世の中で、事件や災害は絶えなかった。
 その内に僕の側から離れて行ってしまったあの人も、猫も、風景も、何の手も打たないまま、記憶になっていく。
「将来に向けて頑張って行かなきゃね」なんていう冗談めかしたやりとりも、現実だったその時と一緒に作り物のような塊になって、心のどこかに転がっている。
 もし、時間も、手放した何かも帰って来てもきっと今のこの世界にはなじまないのだろう。違和感を拭わないで放っておいてしまう僕はきっともう一度それを失ってしまうのだと思う。

 ダークナイトで英雄という像のパラダイムを変えられてしまった僕たち受け手は、変わってしまった新しいパラダイムの中で新しい評価基準を植え付けられ、そして自分の中でも作り出してしまった。
 少し複雑な主人公の事情と難しい危機が振りかけられたキラキラしたストーリーが、今では決して主流でも定理でもなくなってしまった。
 この世界で、そんな以前の様な様式の新しいダークナイトを見たとき、僕は引っかかりを感じた。この10年間の間に僕から離れていった様々な物と同じ悲しさが、同じ違和感を作り出している。少し切なくなった。
 膝の上で喉を鳴らす猫も、後ろ姿しか記憶にない彼女ももう居ない。少々のつじつまなど気にせずに目まぐるしく場面が飛んでしまう、出来の良いこのアクション映画を素直に楽しめる僕ももう居ないんだ。と思う。

 で、昼間に何分か追いかけている内に真っ暗になる、中東から裸足で歩って帰れるゴッサムシティ。うん、まあいいか。
黒猫クックさん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-28 16:51:47)
😂 1
120. 後半までは観客にかなりのフラストレーションを与える展開だが、後半の盛り上がりかたは鳥肌ものだった。
 畳み掛けるような音楽と、クライマックスに相応しい怒濤の展開。
 三部作として上手く締めくくった。
 
 IMAXのカメラで映された、最高にかっこいい衣装のヒーローが活躍する姿がもう見れないと思うと、妙に寂しくなる。

 人は何故落ちるのか。印象的だった第一作の台詞がまた一段と印象に残った。
タックスマン4さん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-28 03:48:04)
119.ネタバレ 作品自体は面白いと思いますが、悪役の存在感やカリスマ性がちょっと物足りなかったです。
他のレビュワーさんも仰ってますが、やはり前作のジョーカーの存在感が大きすぎたのでしょう。
ていうかこの(絶好の?)混乱時にジョーカーは何してたんでしょ?(ゴッサムの刑務所にいなかった?)
それとブルースはどうやってアメリカに帰ってきて、どうやってゴッサムに入れたのでしょうか?(最後にキャットウーマンが壊した通路からなんとか入って来たのかな?)
うーん・・・その辺がちょっともやもやしましたね。
でもラストのアルフレッドとの邂逅はよかったです。
あとできればロビン(ジョセフ・ゴードン=レヴィットさんで)での続編が見たかったなあ。
わたたさん [インターネット(吹替)] 8点(2025-01-29 22:58:16)
118.ネタバレ 三作目にして完結編な今作は、まあとにかくその「終わり方」でしかないかな、と思いますね。つまり、その意味で個人的にはこの上無く至上に適切・的確な三作目だったと思っています。三部作を通じてココに辿り着くべく組み立てられた精密なシナリオにせよ、細かい部分のテクニカルな伏線の張り方にせよ、どれも実に素晴らしかったと思いますし、重ねてソコがずば抜けて一番に重要だったという作品だとは確信しています。単品としても傑作だったかと。

他、特に言いたいコトも大して残っては居ないのですが、一つだけ言い加えるならこの三作目もまた役者の演技や雰囲気(=キャスティング)とゆーのはまたコレも優れた仕事だったと思いますね。キャットウーマンの妖艶さ・しなやかさ・強かさはどれも出色でしたし、ごく非常に賢明そうでありつつも決して裏が無いなんてコトもなさそーなコティヤールも実にハマってたかと思います。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ロード・オブ・ザ・リング』に並ぶ三大三部作(=確実に一日を楽しみ尽くすコトが出来る)なんて言っても好いかなと。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-01 23:28:37)
👍 1
117.7点か8点かで迷って、結局8点。
いかんな、ノーラン作品は甘めの点数になりがち。

今作の不満点は大まかに二つ。

第一に、作品内でのリアリティが薄れたことによる、物語への没入感の減退。影の同盟や核兵器はやや荒唐無稽な印象が強く、前作で推し進めたマイケルマン風の犯罪劇から物語が離陸したために、物語に上手く入っていけなかった。
第二に、参考にする映画作品を決めていないため、物語も作風もやや散漫になってしまった。ダークナイト以降のノーラン作品は参考にする映画作品を明確に定めて、それを意識した展開や作風にすることで、作品の質を高めていると私は考えているが、本作は参考とする映画作品は定めていないように思える。本作で制作者が決定的に意識した古典作品はディケンズの二都物語。だが、二都物語は有名作品ではあるものの、ディケンズの悪癖であるプロットの破綻や冗長な文章表現が指摘される作品でもある。つまり、本作においては、参考にする古典作品の選定を失敗したために、作品も散漫なものになったのではないかと私は見ている。

ただ、大いに評価できる点も二つ。

一つは、インセプションからの再登板キャストが多い。ノーラン監督の役者への愛着が感じられて好印象。ケイン御大、キリアン、トムハは常連決定だが、ぜひJGLやマリオン姐さんも、今後のノーラン作品への再登板を期待したいところ。

第二が、ラスト付近のバットマンとゴードンのやり取り。あの場面で涙した映画ファンは多かったのでは? バットマンはゴッサムのヒーローだが、バットマンにとってのヒーローはゴードンであった。これ、演じたクリスチャン・ベールとゲイリー・オールドマンとの関係にも当てはめることができるだろう(クリスチャン・ベールの尊敬する俳優は、ゲイリー・オールドマンである)。何より、我々映画ファンにも当てはめることが可能だろう。90年代からエキセントリックな演技で人々を魅了してきたゲイリーは、そこまで映画好きでない人にとっては物凄く怖い悪役の人でしかないだろうが、我々映画を愛する人間にとってはある種のヒーローだった。そういう意趣があの場面には込められており、ノーラン監督の意外な(?)熱い一面が垣間見ることができて、印象深かった。
nakashiさん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-21 22:42:07)
116.ネタバレ これ終盤までどうなるのっていう展開で最後までハラハラさせられた。また同時にバットマンを本気で応援していた。

ハイクオリティで三部作を作り上げたノーラン監督に敬意を示します。
ラスウェルさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-07-23 01:42:10)
👍 1
115.ネタバレ 前作で遺作にして伝説になったヒース・レジャーの名演により、ジョーカーは誰が演じてもファンは認めないだろうし、役者は演じたがらないから、本作でジョーカーがいないのは正解。確かに物足りなくも感じますが、他の誰かがジョーカーを演じていれば非難轟々でしょう。仮にそれがどんなに名演だったとしても伝説には勝てませんから…それにしても敵役がベインってのは地味過ぎる気がします。その分、いつものバットマンあるある「敵役がインパクト強すぎて目立ちがち」問題を解消し、ダークナイトシリーズのラストに相応しく、バットマンが主役々々しています。それにキャットウーマン役のアン・ハサウェイ、可愛いです(笑)また本作でも脇を固めるお三方、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンは健在です。
内容としては、警察がバットマンとともに戦うシーンが感動的で好きです。最後にバットマンは帰らぬ人になりましたが、街は救われ、ロビンがきっとその意思を継いだのだろうというところで、後味良く終わります。
前作が好き過ぎて本作を認めないという方がいるというのは、分かります。前作が後味が悪く好きではないという方もいるかと思いますが、そんな方こそ、本作とセットで見た方が楽しめるというか救われのではないかと思います。
映画の夢さん [DVD(字幕)] 8点(2016-06-14 20:13:03)
114.ネタバレ 前作のようにヒース・レジャーには頼れないし、完結作というプレッシャーの中で、綺麗にまとめられた数少ないシリーズではないだろうか。160分を超える上映時間を感じさせない編集技術に、かつて下手だったノーラン監督のアクション演出は堅実で、してきたことは無駄ではなかったと感嘆させられる。ヒースほどではないにしろ、後釜のトム・ハーディの熱演は素晴らしかった。ジョーカーの野望をベインが完遂し、ラーズ・アル・グールの娘も交わり、3部作がモザイクのように絡まっていく。バッドマンの冠が外れてダークナイトとしたことで、アメコミヒーローの域を超え、一本の映画として記憶に残るだろう。悪は絶えないが、マスクを被れば誰もが守護神になれる。希望は誰の心にもあるということを提示してくれる。8点は3部作として採点。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2016-05-16 20:52:34)
113.ネタバレ  映画を作った方々の頑張りに敬して8点です。
 マイナスポイントは三部作で長過ぎ・老若男女全てに薦められるか否かの2点です。暗黒ヒロインが「父の父の」と煩いのもありました。
 主を見守り続けたアルフレッド、正義を愛するゴードン市警本部長、新たなヒーロー ロビンなど好いキャラクターがおり、希望に満ちたエンディングで感動しました。
 以下、思い浮かんだことをつらつらと。
 鉄腕アトムに続くかと思いきや、自己犠牲はしても死ぬまではいかないのですね。日本においても古くなりつつある精神ではありますが。
 ベインがマスクをしてダミ声だったので言葉が聴き取りづらいだろうなぁと予想していたら違いました。これがイギリス英語というものでしょうか?
 クリミナル・マインドのJJの旦那はチンピラ役がよく似合う!!
 兄さん率いるラーズ・アル・グールは、ソドムとゴモラを滅ぼした旧約聖書の神気取りでしょうか?どの和製RPGゲームのラスボスも口を揃える「破壊破壊」とは根源的に異なるような気がしないでもないです。
ぱいなぽさん [DVD(字幕)] 8点(2016-04-07 02:46:17)
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【点数情報】

Review人数 152人
平均点数 7.05点
000.00%
110.66%
221.32%
342.63%
463.95%
595.92%
63422.37%
73120.39%
83221.05%
92113.82%
10127.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.84点 Review13人
2 ストーリー評価 7.20点 Review15人
3 鑑賞後の後味 7.80点 Review15人
4 音楽評価 7.53点 Review15人
5 感泣評価 6.35点 Review14人

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