映画『THE GREY 凍える太陽』の口コミ・レビュー

THE GREY 凍える太陽

[ザグレイコゴエルタイヨウ]
(ザ・グレイ(ソフト題))
The Grey
2012年上映時間:117分
平均点:5.20 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-08-18)
アクションドラマサスペンスアドベンチャー
新規登録(2012-07-29)【ヒナタカ】さん
タイトル情報更新(2015-03-19)【+】さん
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監督ジョー・カーナハン
キャストリーアム・ニーソン(男優)オットウェイ
フランク・グリロ(男優)ディアス
ダーモット・マローニー(男優)タルゲット
ダラス・ロバーツ(男優)ヘンリック
ジョー・アンダーソン〔男優・1982年生〕(男優)フラナリー
ノンソー・アノジー(男優)バーク
ジェームズ・バッジ・デール(男優)ルウェンデン
大塚明夫オットウェイ(日本語吹替版)
浜田賢二ディアス(日本語吹替版)
小形満タルゲット(日本語吹替版)
脚本ジョー・カーナハン
撮影マサノブ・タカヤナギ(高柳雅暢)
製作ジョー・カーナハン
製作総指揮リドリー・スコット
トニー・スコット
ロス・ファンガー
配給ショウゲート
特殊メイクハワード・バーガー
グレゴリー・ニコテロ
K.N.B. EFX Group Inc.
特撮ハワード・バーガー(クリーチャー効果スーパーバイザー)
その他ロス・ファンガー(ユニット・プロダクション・マネージャー)
あらすじ
アラスカの石油採掘現場で作業員たちの安全確保のために狼を狩るオットウェイ。彼は愛する妻を失ったことで生きる気力を失っていた。そして、仕事も一段落という時に、作業員とともに現地を離れる飛行機に乗り込んだ彼は墜落事故に遭遇してしまう。極寒のアラスカ山中で奇跡的に助かったのは彼を始めとするわずか7人。周囲を雪に阻まれ、しかも獲物を狙う狼の群れが…。生き残りを賭けた彼らの戦いが始まる。
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💬口コミ一覧

25.ネタバレ (重大なネタバレあります。鑑賞後にお読みいただければ幸いです。)………主人公は最期の最後に望みを叶えました。飛行機事故で生き残ったのは、彼の願いを叶えるために神様がロスタイムをくれたようなもの。主人公は否定しましたが、本作に神様は存在したのだと思います。そもそも、生きている事こそが奇跡。命尽きるその時まで、あなたならどう生きるか?の問いかけでした。勝つための武器というより抵抗のための爪を装着し、決着の刻に挑む主人公。真っ直ぐな瞳に吸い込まれます。ここで終幕。唸りました。この瞬間に辿り着くためだけに、これまでの苦難があったということ。エンドロール後のワンカットは不要でした。むしろ無い方が良かったかもしれません。でも救われました。彼は満たされた心で愛する人の元へ逝く。突然の飛行機事故のインパクトから、VSオオカミVS風雪の極限サバイバルまで、一気に作品世界へ引き込まれました。効果的だったのは手持ちカメラによる接写とブレ画像。アクションを誤魔化すための安易な演出手法として用いられる事が多い気がしますが、本作の場合は一味違いました。上空で、水中で、息の詰まる感覚を味わえました。音響も臨場感抜群です。回想シーンの使い方も上手い。愛する人との幸せな時間から一転、地獄の現状へ。視覚インパクト大。主人公が感じたであろう衝撃と絶望を見事に表現していました。事故直後の危機感覚異常と判断力欠如、ザバイバーズギルトが重なった“通常ならばあり得ない”決断の数々にもリアリティがあったと思います。言うならば陸上版『オープン・ウォーター』。真夏の日本公開も納得の凍える映画は、熱かった。
目隠シストさん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2013-05-27 20:12:28)
👍 1
24.ネタバレ 長過ぎます。それだけは間違いないと思う。
絶望的な状況の中、おそらくはベストの選択ではない雪中行軍の道を選ぶ男たち。平静を装っていても明らかにパニック状態にある彼らは、ことごとく無茶で危険な選択を繰り返し、一人また一人と絶命していく。ところどころに散見されるエンターテインメントならではの非現実的な演出に目をつむっている限り、この作品に流れる緊張感や絶望感は極めて現実的と思われます。ラストシーンの主人公の選択も、ある意味現実味があるのではないでしょうか?(例のカットは不要です。)
と言う訳で高評価したいけれど、やっぱり長い。長過ぎます。

ちなみに、最近ありがちな「やっぱり事故で死んでました。天国に行くための最後の試練がこれです。」みたいに受け止める方もいるのではないでしょうか?だからこその神との対話?私は現実モノとして受け止めましたが…。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-20 12:26:14)
👍 1
23.ネタバレ 極寒の雪山に飛行機が墜落、生き残った男たちが、襲いくる狼の群れから逃れ決死の脱出を図るお話。以上、終わり。という、超シンプルイズベストな映画でした。場面の98%が雪山と森で、可愛いおねーちゃんどころか女性は一人も出てこず、放送禁止用語を連発し下ネタばっかり話すむさ苦しい髭モジャの中年男ばかりが出演(もう画面から加齢臭が臭い立ちそう笑)という、それだけ聞くととてもつまらない映画のように思えるけれど、やっぱり映画って優れた脚本と演出力さえあればいくらでも面白くなるという見本のような作品でした。極限状況に置かれ、時には反発しあいながらも力を合わせて必死に困難を突破しようとするのだけど、人間は常に弱い生き物で周りの困難ばかりか己の弱さによって身を滅ぼしてゆく男たち。美しい自然がもたらす脅威、人が生きる理由、そして神の不在。エンタメ映画として充分な水準を保ちながら、そんな深淵なテーマをも内包したなかなかの秀作だと僕は思います。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-04 22:40:31)
22.ネタバレ 石油採掘場で狼退治の仕事に携わる射撃のプロ、オットウェイが、
人生に絶望して銃自殺を図るという意表を突く冒頭部分から、
翌日乗った飛行機が墜落してしまうという意外な展開へなだれ込む。
幸運にも軽症で済むが、奇跡的に助かった7人に猛然と吹雪と狼が襲いかかる。
生きのびるためにどういう行動を取るのか?
突如自然の脅威にさらされ、極限に追い込まれた人間の心理状態を描くのが主題。
最も予想外だったのは、オットウェイは狼退治のプロなのに銃を使わないこと。
自分のライフル銃を雪中に発見するが、壊れていたようで、捨ててしまう。
これでは、狼退治の専門家で射撃のプロという設定が無になってしまう。このことが最後までひっかかった。
散弾銃の弾を枝につけて武器にする場面があるが、結局使わない。
彼が人生に絶望したのは愛する妻が死んだから。父も母も既に亡く、天涯孤独だ。
そんな彼が極限のサバイバル経験と他の生存者との交流を通じて、生きる勇気と希望を取り戻す魂の再生物語とも思ったが、それも違った。
彼は最初から十分なリーダーシップを発揮し、他者の面倒をよく見、声をかけ、励まし、狼を度々撃退するなど、大活躍し、心の弱さは微塵も感じられない。以上述べたような演出にはなはだ疑問を感じる。
言いたい事の焦点が絞られていないのではないか?
生存者は一人一人と消えていくが、彼らの人生が観客の心に重くのしかかるわけではない。
彼らの反応、行動は想定内で、これといった印象も残さず、「型どおり」に消えていく。
狼の恐ろしさはよく描けているが、ところどころに作り物めいたところが見え、恐さは薄らいでいった。
普通に考えれば、飛行機の残骸でシェルターを作って立てこもり、救出を待つのが正解と思う。
あの状況で森に逃げ込む人は、まずいないだろう。
狼から必死に逃げたあげくに狼の巣にたどり着くという皮肉な結末を用意した意図は何だろうか?
人生には逃れられない運命があり、結果はどうであれ、最後まで諦めずに戦うことが人間として最も勇気ある行動だ、とでもいいたのだろうか。死者の財布を持ち帰る美談があるが、重くかさばるので、写真と免許書類だけでよいと思った。
自然の猛威を示す映像は申し分なく、狼との戦いも迫力がある。何より音響効果が素晴らしい効果をあげている。なので一見の価値あり。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-04 09:01:15)
👍 1
21.ネタバレ 犬に本気で走られたらどんだけ速いか知ってる人は、この映画で狼に追いかけられて走って逃げるシーンで気が抜けるかもしれません。川に落ちて水浸しになって、震えてもいない主人公に「どういうこと?」と思う人も多そうな気がします。そういう嘘っぽさゆえに7点が限界ですが、生き延びるためにこれ以上もう歩かなくていいと諦める男のリアルや、主人公が(信じていない)神に「インチキ野郎」と叫ぶシーンが好きです。大自然は休暇のキャンプなら美しい景色に癒されもするでしょうが、本当の自然というのは、とっても心細く淋しい雰囲気が漂っていると感じることがあります。この作品の自然景観には、その寂しさが出てるなぁと思いました。
だみおさん [DVD(吹替)] 7点(2013-05-06 21:46:52)
20.ネタバレ 鑑賞していて、なによりもまず寒さがひしひしと伝わってくる作品でした。なんかもう、見てるこっちまで末端冷え症になりそうな勢い。そしてリーアム・ニーソンの素晴らしい演技。悲しみに打ち拉がれる男、狼と対峙する男、皆を諭す頼もしい男、表情の一つ一つで雄弁に物語る。ただ、冷静に考えてみると、結局オットウェイの判断は正しかったのか?っていうところがどうも疑問。結論としていえば、森の中が狼の巣窟だったのに、そこに行けば逃れるかもと言い出して先導してたのがオットウェイだし。狼の登場の仕方はかなりホラー的で、下手な化け物映画なんかよりもよっぽど怖いです。暗闇の中で目が光る画や、吹雪の中でぶわっと出てくる画、そして突然襲いかかる展開等々。マイナス点は、身体に即席紐括り付けて崖を飛び越える展開はちょっと無理があるような気がしたし、足が木に挟まって絶命しちゃうとか、順に一人ずつ死んでいくのも多少御都合主義に感じた。でも、エンターテイメントとしてみれば凄く面白かったです。生きるか死ぬかの瀬戸際で見せる、男達の行動。歩くのを諦め、この風景は俺のもんだ~って言いながら握手し別れるシーンが印象深かった。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-02-26 21:59:46)
19.ネタバレ 極寒のアラスカの地に放り出された男たちの生死をかけたサバイバル。生存者たちを襲う自然環境の厳しさ、ならず者の集まりながら各々が家族を思う心情などリアルに描かれていると思います。死に場所を求めていた主人公が墜落事故で生き残った仲間を鼓舞するリーダーになる。しかし自然の厳しさにより一人また一人と消えていく仲間たち。そして独りになった主人公にも選択の時が訪れ、仲間と共に生き残るという生き場所を見つけた主人公に父親の詩が蘇る。「もう一度死んで 最強の敵を倒せたら その日に死んで悔いはない その日に死んで悔いはない」。訳が微妙という話もありますが、あのもうどうしようもない場面でアレはシビれた。 根性無しの私は仮に墜落で生き残ったとしてもやる気ゼロで速攻で死ぬだろうな。何事も気力が大事ですね。普通のシネコンで鑑賞しましたが、序盤の航空機墜落シーンの音響はハンパなかった。どっかの遊園地のアトラクション並のリアルさでビビりました。歴代映画墜落シーンで一番の衝撃。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 7点(2012-10-31 22:52:21)
18.ネタバレ ネットテレビで「江頭2:50のピーピーピー」という番組があって、その中に「エィガ一刀両断」というコーナーで、エガちゃんが本作を「8点」と高評価していたので、観に行きました。
久々の映画館ということもあって、静寂のシーンの中に、いきなり、ドーンと爆発するシーンなどがあって、ビックリさせられました。
話は、アラスカを飛ぶ飛行機が墜落して、そこで生き残った7人の男たちが縄張りを張っていた狼たちの群れに襲われ、一人一人殺されていくという内容なんですが、リーアム・ニーソン演じるオットウェイが、かつて愛していた女性を思い出すシーンが曖昧で、もう少し実情がわかれば、感情移入できるのにと思いました。
DVDで観賞すると、仲間達の団らんが長すぎて断腸になるかもしれないけど、これは映画館で観ると緊張感が伝わるので、今後、様々な評価が出てくるかと思います。
いかんせん、タイトルが悪すぎますね。
一年後には、どんな映画か思い出せないでしょう。
死んでいった人達の財布を必ず持っていき、残された家族に渡すんだ、という思いは、なかなか思いつかないことだなと思いました。その財布の中には、持ち主と愛する恋人や家族の映った写真が入っているんです。この映画のラストで、それが生かされていくのは感動しました。
クロエさん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-10 19:04:25)
17.ネタバレ リーアム・ニーソン主演、体感型サバイバルアクション・アドベンチャー。仕事を終えて帰りの航空機がまさかの墜落、ようわからん雪山に放り出される。この時点で生き残りは7名。ここからレンジャー、レンジャー…大自然を相手に厳しい戦いを強いられる。まるで彼らと共に雪山レンジャー演習をやっているかのような臨場感。寒さ、狼、絶壁、疲れ、川…次々と襲い来る自然の猛威に犠牲となり、脱落していく者ども。最後に残ったのはオイラだけかと思いきや、狼軍団に遭遇し、エンドロールの後で雪床に斃れる。そして、誰もいなくなった…ガヴィ~ン。結局、全滅かいや。過程の筋書きは良かっただけに、オチとしてはちょっぴり拍子抜け。
獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 6点(2025-05-14 02:24:12)
16.ネタバレ 極寒のアラスカかどこかの労働現場から、労働者を乗せた飛行機が一面雪に覆われた原野に墜落。
人跡未踏のような原野、しかもそこは凶暴なオオカミの巣窟のような場所。
墜落を生き延びた7人が寒さとオオカミの群れと闘うサバイバルアクション。
町にたどり着くなど絶望的な状況で何のあてもなくオオカミに付け狙われながら原野を行く設定にあまりにも無理がある、
風雪を避けて墜落した飛行機にとどまり狼が入ってこれないよう残骸でバリケードでも作り助けを待つ方が生存確率が高いのでは?
と思ってしまうものの、それでは映画にならないから仕方がないんですけどね。
オオカミとの闘いがメインとなりすぎて、厳冬の自然の過酷さの描写はあるものの対オオカミ以外の部分が今ひとつ。
オオカミの群れが相手では、いつものニーソンの映画のように敵をボコボコにするようなシーンはありませんが、
墜落を生き延びた仲間の先頭に立ち、生への道を行く男の人間的強さが光る、といった作品かと思ったのですが・・・。
最後はこんなことになってしまうとは思わなかった。
ニーソン演じる男は妻に先立たれ、妻との日々が頻繁にフラッシュバックされるあたりには、
まだ妻の死から立ち直れていない、いや、冒頭を思い出すと妻の元に行く願望があるようにすら思える。
そして「最強の敵を倒せたら、その日に死んでも悔いはない。」という台詞。最後は本望だったのだろうか・・・?
しかし肝心の最後の闘いが中途半端で終わってしまい、鑑賞後はモヤモヤしたものが残ってしまう作品です。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-12-18 17:53:08)
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15.冒頭、主人公がボソボソと湿っぽい独白が続いて、一体コレはどういうオハナシなんだよ、ちっともラチがあかんわい、と思おうかとした矢先、唐突に主人公の乗った飛行機が事故を起こし、雪山でのサバイバルに突入。埒が明かないどころか、むしろ性急過ぎる印象。もうちょっと前フリがあってもよろしいかと。
で、外は猛吹雪。よくこんな撮影したな、と思わせるものはありますが、よほど撮影が大変だったのかどうなのか(?)、意外に見栄えがしないのが残念。この後、物語は襲ってくる狼との戦いとなるのですが、この辺りの描写も画面をゴチャゴチャさせて、いかにもゴマカしました、という風に見えてしまうのがますます残念です。そういうゴマカシっぽい描写はその後もあちこちに見られ、さらには、主人公の人となりがあまり描かれていない分、物語にも厚みが生まれず、どうにも淡泊な感じがしてしまいます。
ただ、その路線を最後まで貫いたおかげ、といってよいのかどうかわかりませんが、終盤が近づくにつれて独特の詩情のようなものが生まれてきて、「この物語、最後はどうなってしまうんだろう」というのとは違った着地点にもってきたのは、何だかウマイことやったな、と。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-08-04 21:51:48)
14.ネタバレ 敵は寒さと狼。しかしそれ以外の要因で人が死んでいくのが残念。木から落ちて足挫いて歩くのを諦めたとか、何というかこう、色々と残念。なかなか緊迫感があって狼も怖かったのでチョイ甘加点。
にしきのさん [地上波(吹替)] 6点(2015-01-28 06:28:16)
13.ネタバレ ジョー・カーナハンは本質的な構成力や演出力は高いものの、直近2作(『スモーキン・エース』『特攻野郎Aチーム』)においては練りすぎ、余計な要素を加えすぎという印象がありました。サービス精神に溢れた娯楽作を作りたいという思いを持った監督さんのようなのですが、残念ながらその路線には向いてないように見受けます。。。
そこにきての本作ですが、”文明から切り離された人間vs狼の群れ”という、徹底的にムダを削ぎ落とした内容としており、『NARC/ナーク』で見せた荒削りのドラマがここに復活しています。自殺願望のあった男が重大な危機に直面して生存本能を剥き出しにするという物語には燃えさせられるし、登場人物の過不足ない配置にはカーナハンの構成力の高さを実感させられました。大自然の容赦のなさを充分に描ききった演出力にも脱帽であり(これが出来ていない映画は意外と多いのです)、『NARC/ナーク』以降の作品の中では、間違いなく最高の出来だと思います。少なくとも、前半部分は。。。
後半部分では、作品が叙情的になりすぎます。90分で一気に描くべき内容を120分に引き伸ばしているため、クライマックスに向けて畳み掛けるべき部分が妙にチンタラしているのです。しかも、クライマックスをぼやかすという構成にも首を傾げます。この映画の骨子は伝統的なマンハントものであり(『プレデター』とまったく同じ構成をとっている)、ならばクライマックスの直接対決にアクションとドラマのすべてが集約されるはず。そこをぼやかしてしまったのでは、映画全体がまったく締まりません。素材は良かったのに、またしても味付けで失敗したようです。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-02-14 22:03:39)
12.ネタバレ 狼と人間の極限バトルみたいなのを期待してみると、なかなか裏切られる素敵な映画です。
致命的な欠点として、極寒で全員がもこもこに服を着てフードをかぶっているうえに画面が暗く、しかも常時雪が降っていて全員がおっさんなんていう状況のために、最初に7人?くらいしかいないのに、主人公と常に文句を言ってるよくいる反骨キャラ以外のおっさんの区別がつきません。
残り5人だか4人くらいになってくると一人を描く時間も長くなりエピソードも多少増えるのでやっとこわかるようになるんですが、その時点でもう何人も死んでます。この人達の存在意義ってなんなんでしょう。まさに「無駄死に」です。
まぁ基本的には極限の状況の中一人ずつ死んでいくよくある映画なんですが、この映画の場合は英雄的な自己犠牲でかっこよく死んだりするわけではなく、状況の中で一人ずつがただ無力に死んでいくだけです。
この映画の中の狼は、大自然の力を象徴した死刑執行人みたいな位置づけで、もはや人間がまともにバトルする対象でもありません。

これアクション映画的なものを期待したらだめで、生きる希望を失って自殺しようとしてた男が、極限状況の中で逆に生きる気力を起こし最後は勇敢に神の誓いの象徴的な狼のボスと戦って死ぬまでを描いた、なんだろう?ある意味哲学的宗教的人間ドラマみたいな映画なのですが、おそらくこの映画を観る多くの人は、そんな映画を観たかったんじゃないと思います。
こんな全編鬱々として地味で圧迫感のある映画を観たかったんじゃないと思います。

この映画の悲劇はそのミスマッチにあるんじゃないでしょうか。
あばれて万歳さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-02 10:50:22)
11.ネタバレ 想像していた感じの内容ではなかったのは確かだ。遭難するというくらいの情報しか持たずに観始めたがサバイバルの末の生還劇をやはりどこかで期待していたのかも知れない。

ああいう環境で遭難したのだが寒さや飢えが最大の敵ではない。彼らの最大の敵は狼だ。彼らはメカのように一人ずつ生存者を殺そうとしてくる。だがああもきっちりと単調に一人ずつ死んでいく姿を見せられるとただの理由付けのようにも感じられるのが残念だ。生還劇ではないのだと途中でなんとなく感じたのは生還劇らしからぬ死に方を見せられたからだが、ならばこれは一体どういう作品なのだろうかと観終わって考えた時「無意識の内に死に場所を求めていた主人公」に生存者たちが巻き込まれているようにも見え改めて救いが無いと思った。

こういう作品にしてはちと長いとも感じたし恐らく観返すことはないだろう。
さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-03 02:49:34)
10.ネタバレ 特攻野郎Aチーム THE MOVIEみたいな感じの映画かと思いきや、サバイバルアクションなのかと思いきや、かなり哲学的な内容でした。監督の作家性にフィットしていないのではないかと思いますね。リーアム・ニーソンがどうこうより、テーマ設定が失敗しているんじゃないかと。アクション俳優化したリーアム・ニーソンと、かつてのリーアム・ニーソンを融合させようとして失敗した感じです。
カニばさみさん [映画館(字幕)] 5点(2015-01-06 23:15:19)
9.ネタバレ 『生きてこそ』のような映画化と思っていたら、狼との対決するサバイバル映画だったので以外な感じを受けた。
しかし、狼が生きている人間を好んで襲うなんてことがあるのだろうか? 死んだ人間をくらうのはある程度わかるが・・・
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 5点(2013-08-20 01:29:53)
8.てっきりサバイバル映画かと思ってました。もちろん、その要素が強いことには間違いないのですが、メインテーマはまるっきり違いますね。その割にはメッセージ性が薄く、どっちつかずになってしまった感が否めません。雪山の中、とっても厳しい撮影だったに違いありませんが、その苦労の割に、出来に関してはもう一つといったところです。
shoukanさん [DVD(字幕)] 4点(2013-08-11 14:05:00)
7.ネタバレ よくわからない映画だった。オオカミの恐さは伝わってきたが、それ以外は…。ただ見張りがゲームやってるのには笑えた。
ぷるとっぷさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-08-09 23:07:13)
6.ネタバレ 2012.08.25鑑賞。サバイバルものは人間描写が肝だと思うのですが、この作品は弱い。開始30分程度でリーダー争いは一応決着しますし、それぞれ仲間の個性を発揮したチームプレイもない。こんな背景で対峙する敵がただのオオカミの群れというのでは力不足ですね。これではあの終わり方も中途半端に感じます。エンドロール後にも映像があるのですが、アレもちょっとね・・・という感じです。コンエアーが雪山に不時着した方が100倍面白いでしょう。
かんちゃんズッポシさん [映画館(字幕)] 4点(2012-08-26 15:04:29)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 5.20点
000.00%
114.00%
228.00%
328.00%
4312.00%
5416.00%
6520.00%
7728.00%
814.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 2.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review3人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人

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