映画『クロニクル』の口コミ・レビュー

クロニクル

[クロニクル]
Chronicle
2012年上映時間:84分
平均点:6.63 / 10(Review 63人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-09-27)
アクションドラマサスペンスSF青春もの
新規登録(2013-07-02)【8bit】さん
タイトル情報更新(2015-08-07)【+】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ジョシュ・トランク
キャストデイン・デハーン(男優)アンドリュー・デトマー
アレックス・ラッセル(男優)マット・ギャリティー
マイケル・B・ジョーダン(男優)スティーブ・モンゴメリー
マイケル・ケリー〔男優・1969年生〕(男優)リチャード・デトマー
アシュリー・ヒンショウ(女優)ケイシー・レター
水島大宙アンドリュー・デトマー(日本語吹き替え版)
阪口周平マット・ギャリティー(日本語吹き替え版)
後藤敦リチャード・デトマー(日本語吹き替え版)
土井美加カレン・デトマー(日本語吹き替え版)
佐古真弓ケイシー・レター(日本語吹き替え版)
原作ジョシュ・トランク(原案)
マックス・ランディス(原案)
脚本マックス・ランディス
撮影マシュー・ジェンセン
製作ジョン・デイヴィス〔製作〕
アダム・シュローダー
20世紀フォックス
製作総指揮ジェームズ・ドッドソン〔製作〕
配給20世紀フォックス
特撮リズム&ヒューズ・スタジオ(視覚効果)
美術スティーヴン・アルトマン[美術](プロダクション・デザイン)
編集エリオット・グリーンバーグ
あらすじ
友だちもなく、母親は重い病の床にあり、思うように働けない父親は荒れた生活を送る…そんな境遇にあったアンドリューの唯一の友だちはビデオカメラだった。ある日、いとこのマットと同級生のスティーブに誘われて謎の洞窟に入った彼は、そこに埋まっている不思議な物体の力である能力を身に付けることに。そこから全てが始まり、やがて彼の人生の歯車が狂い始めるのだった。 ふとしたことから超能力を身に付けた高校生が、その力に溺れていく悲劇を描いた青春SFアクション。
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

63.ネタバレ アンドリュー役はディカプリオっぽい顔立ちの味のある役者さんで、マットとスティーブはメチャクチャいい奴らでそれぞれのキャラに感情移入しやすくて非常に良かった。終盤まではモキュメンタリーということもあり超能力ものながらこじんまりとした感じだったが、ラストはホラーっぽい雰囲気もありながら迫力もある異色の感じの演出で面白かったし没入感もあり楽しかった。
映画大好きっ子さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-12-16 20:21:28)
62.ネタバレ 祝! 劇場公開決定!!

本作を観賞したのは2012年3月、長期出張中のフランスの田舎町の小さな映画館。
日曜日は殆ど全ての商店が休みとなる中、する事も無く暇を持て余していた私はその町でたった一つの映画館に赴いた。
その映画館は小さいながらもシネコン様式で有り、スクリーンは6つ。
その中でも一番小さなスクリーンで本作は上映されていた。
この作品を観る事に決めた理由は特に無い。劇場に貼られたポスターがただ何と無く気になったのだ。
観客は私も含めて6人。 地元の高校生だろうか、フランス語で賑やかにお喋りをしている。
「上映が始まっても騒いでいたら嫌だな・・・」残念ながらフランス語が判らない私はどうやって英語で注意しようか、作品よりもそちらの方に思いを巡らせていた。

前置きが非常に長くなったが、そんな私の心配は杞憂に終わった。
なぜなら、本作が非常に面白かったからだ。

フランスは吹き替え公開が主なので、登場人物は皆さん流暢なフランス語を話している。
だが、それでも私には本作が完璧に把握出来、のめり込んで観賞してしまった。
地元の高校生達も映画に集中しているのが雰囲気から判る。

舞台はよくあるアメリカの田舎町。
個性豊かな高校生の3人組がふとした偶然から超能力を身に付ける。
若い3人達は初めは子供の遊びの延長程度で超能力を楽しんでいたが(この描写も良く出来ている)、決して幸福とは言えない主人公の境遇が、思わぬ悲劇をもたらす事となる。

中盤~後半に掛けての主人公の暴走と、それを客観的に写し出す今や世の中に溢れかえっている沢山のカメラ達の描写が秀逸だ。
これらは即ち、もはやプライバシーなど存在しない現在の世の中を暗に批判しており、事態が加速度的に悪くなるドライブ感との相乗効果も有って物語は怒涛のクライマックスを迎える事となる。

最後の締め方も動と静の対比の様な何とも言えない余韻が有り、これこそ正に「映画を観た!」と心から思える文字通りの快作だと思う。

帰国後、中々日本で劇場公開が始まらず業を煮やしてamazonでブルーレイを購入。
日本語字幕は無かったが私の拙い英会話能力でも、フランスで観た時の感想が間違いでは無かった事が判り嬉しかった。

残念ながら日本では東京で期間限定の劇場公開しかされない様だが、本作は本当にお奨め。
映画好きなら時間を作ってでも観に行くべき!!
たくわんさん [映画館(吹替)] 10点(2013-07-11 13:12:51)
👍 1
61.【8bit】さん同様、1年以上前にイギリス版ブルーレイにて鑑賞しました。劇場公開前の映画を、個人で簡単に海外から取り寄せることができる。良い時代になったものです。。。
本作の内容も、そんな現在のネットワーク社会の特徴をうまく利用したものになっています。「テクノロジーを扱った映画でもない本作のどこが?」とお思いになるかもしれませんが、それは主人公がカメラを回し続けることの理由付けの部分にあります。例えば『クローバーフィールド』では、いかに映像をリアルに作り上げても、登場人物がカメラを回し続ける点については合理的な説明をすることができず、そこが映画の穴となっていました。しかし、それから数年で個人がSNSを利用する局面は大きく広がり、FacebookやTwitterで私生活の一部を世界に公開することも、YouTubeにアップする目的で動画を撮ることも当たり前のものとなりました。本作の映像や編集は意図的にYouTubeに似せており、数分程度の短い動画の積み重ねにより全編が構成されています。pov映画は掃いて捨てる程ありますが、YouTubeに似せてきたものは恐らく本作が初めて。10年後の観客が本作の手法を受け入れられるかについては不安が残りますが、少なくとも現在の観客にはマッチしたやり方でした。。。
以上、長々と語ってしまいましたが、手法については本作の魅力の一部に過ぎません。青春ドラマとしてよくできていたことが、本作を傑作にした最大要因だったと思います。地味で陰気、彼女なし、友達なし、家では父親からの暴力を受け、学校ではアホにいじめられるというあんまりな青春を送るアンドリューの悲惨な物語が胸に突き刺さります。物語中盤で一瞬の平穏を見せるものの、その後、急速に悲劇へと雪崩込んでいく様は見ていて辛くなりました。他方、彼を一方的な被害者として描いていないという点もよく考えられています。彼が破滅したきっかけはいじめでも貧困でもなく、初体験での失敗をバカにされたことを必要以上に根に持ってしまったことでした。それは他者と触れ合いたくても触れ合えない者の悲劇。初期ティム・バートン作品を思わせる独特の暗さがあるのです。アンドリューを演じるデイン・デハーンはハマり役で、明るい表情の時にはかつてのレオナルド・ディカプリオの面影があるものの、暗い表情の時にはケイシー・アフレックのような腐った目を向けるという二面性が非常に印象的でした。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2013-12-21 04:37:46)
👍 1
60.ネタバレ 中盤、ビルの上で黄昏ているアンドリューは「君は友達が多くていいよな、僕なんかつい最近いとこのマットと話すようになったばかりだ」とスティーブにつぶやきました。
スティーブはこれに「お前にも才能(talent)があるさ」と微笑みながら返しました。
この「才能」は直接的に捉えれば、この後の超能力を使ったマジックショーのことでしょうが、それだけではないと思います。
アンドリューの才能とはスティーブとマットに、あれほどまでに愛されたことなのではないでしょうか。
地面に落下するスティーブを救ったのは、アンドリューでした。
マットが「今日は人生で最高の日だよ」と言うことができたのも、アンドリューがいたからでしょう。
本作では暴力が暴力を呼ぶ負の連鎖を描いています。
しかし、アンドリューは親友から愛されていました。
アンドリューがそのことにもう少しだけでも耳を傾けるだけも、悲劇は起こらなかったでしょう。
アンドリューは(いかに劣悪な環境下にいるとはいえ)、ひどいことをしていました。
調子に乗って車をスリップさせて人を病院送りにさせても、たとえスティーブが死んでも謝ることはありません。
父親に傷つけられたアンドリューは、スティーブとマットという、自身を想ってくれる人をも突っぱねたのです。
それでもマットは、「お前は悪い人間じゃない」とカメラに向かって言うのです。
(アンドリューは実際に母親を想いやり、出かける際に母親が苦しくないようにそっと体勢を変えたこともありました)
彼が告げた、親友のアンドリューを助けようとした行動の理由である「I Love You」を聞いて、涙が止まらなくなりました。
人生において、誰かに傷つけられることはとても多いことです。
しかし、その痛みを誰かに八つ当たりしても、いいことなんかありません。
そしてどこかに、愛してくれる人がいるかもしれません。
たとえ誰かを恨むことがあっても、人を傷つけることなく生きていきたい。
そして、誰かを愛するため、愛されるための行動をしたい。
そう思うことができました。
ヒナタカさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-17 20:29:19)
59.ネタバレ スッゲ~!まだ、こんな物語の鉱脈が残っていたのか。ワタシは、SF版中学生日記と呼ばせてもらおう。
なたねさん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-13 23:23:45)
58.ネタバレ 「童貞をこじらせる」なんて表現がしばしば使われるけれど、この映画ほど“童貞をこじらせた”主人公を描いた作品は他に無い。
この映画の主人公は確かに不幸な境遇にあるけれど、彼の暴走と発狂の発端は、決して特殊なことではなく、世界中の「男子」の誰にでも起き得ることであり、普遍的であるが故に、同時に彼に対する同情の余地はあまりない。

しかし、だからこそこの映画が“描くこと”は極めてリアルで、身につまされ、ちょっと笑えない。

登場するキャラクター自身が撮影している体で映し出される「POV方式」で、ふいに超能力を得た3人の男子高校生の顛末を描いた今作。
「アイデア一発」の映画に捉えられがちだろうが、決してそんなことはない。
多くのPOV映画が、「リアル」というものをビジュアル的に安直に追い求めて失敗しているのに対して、この映画は必ずしもビジュアル的な要素に「リアル」の焦点を当てていない。

この映画がPOV方式をとった意味は、主人公をはじめとする現代の若者たちの「自己表現」の手段、詰まるところの「自画撮り」をストーリーテリングの「主眼」に据えるために他ならない。
他ならぬ僕自身もまさにそうだが、SNS、スマートフォン……取り巻く環境に伴い、「自分を撮る」ということは、もはや屈折でもなんでもなく、世界中の若者にとって普遍的な自己表現の一つとなってきている。
「他者」との関わりを拒絶し、その距離感が広がれば広がるほど、自身の主眼はより内向きになり、必然的にカメラのレンズも自らを映し出すようになる。
それこそが、この映画がこの撮影方式によって求めた「リアル」だったのだと思う。

映画は、非常にミニマムで内省的な青春映画のように始まり、コメディからアクション、悲愴感が溢れる破壊衝動を経て、ヒーロー映画の秀逸な「前日譚」のような帰着を見せる。
綻びもあるにはあるが、そんなものどうでも良くなる程に、なんという発想の豊かさだろうと思える。

そんな映画世界を殆ど無名の若いスタッフとキャストで作り上げていることに、眩い輝きを感じる。
キャストで印象的だったのは、やはり主人公を演じたデイン・デハーン。
独特な鬱積を秘めた目と、滲み出る危うさは、若い頃のレオナルド・ディカプリオを彷彿とさせる。
既に注目作へのキャスティングも決まっているらしいが、今後の注目株であることは間違いないだろう。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2013-10-14 23:05:08)
👍 2
57.ネタバレ  POV方式にありがちな、画面の揺れなどはそこまでひどくない。むしろ、空を飛ぶシーンやラストのパニックシーンでは、POVだからこその臨場感を味わえます。わざわざテーマパークまで行かなくとも、ここまでの映像体験ができるなんて良い時代になったものです。
 ストーリーは青春サクセスストーリー風ながら、終盤は一気にサスペンスへと模様替えしていきます。主人公のアンドリューが、まるで共感できない人間なので、見ていてイライラしたり、辛い気分になったりすることもしばしば。友人のマットとスティーヴが良いやつなので余計に辛い。
 スティーヴがアンドリューを誘って、マジックを披露させるまでの流れがかなり好き。
 虐げられ続けてきたアンドリュー。怒りをため込み続け、常に被害者意識に囚われている。そのアンドリューが、最も強いサイキックパワーを持ったことで、いつ爆発するかわからない緊張感がずっとあります。
 そのストッパーになっていたのがスティーヴ。アンドリューが車を誤って転落させてしまい、そのせいでマットとアンドリューが気まずい感じになってしまった翌日、2人の前で空を飛んで明るい空気に変えてしまうスティーヴ。そのスティーヴが途中退場してしまったことで、アンドリューの暴走は歯止めが効かなくなっていきます。
 こーゆー破滅への暴走を見ているのは、引きこまれますがやはり辛い。
 個人的にはアンドリューの置かれた環境は、恵まれてはいないがよくある話で。その後スーパーパワーと親友二人を手に入れたのなら、むしろ普通の人より恵まれているわけで。もう少し前半に、これ以上ないってくらい理不尽な暴力や圧力を受けるアンドリューを描いてくれていたら、キャリーのような歪んだカタルシスを得ることもできたかもしれないです。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-09-25 00:25:09)
56.ネタバレ 超能力を手にしてしまった青年達に起った悲劇。これは謂わばスーパーパワーを授けられた人間は、ヒーローになるのは難しいことを描いている作品だった思いました。誰しもスーパーパワーを手に入れれば、まずはそれを私利私欲の為に使うでしょう。アンドリューの様に、劣悪な生活環境に身を置いている青年にとっては尚更なのは感覚で分かります。これは所謂プラトンの哲人王思想とも言えます。数少ない哲人により人民は支配されるべきだという思想です。
アンドリューは破壊衝動に囚われて街や人を攻撃し続けますが、マットは何とかそれを阻止しようとする。この相反する哲学が衝突する様が何とも哀しくも魅力的でした。最後にマットはアンドリューが行きたがっていたチベットにカメラを置くのですが、アンドリューがあのテレキネシスを素晴らしい方法として使い、世のヒーローとして皆から祝福されればどれだけ幸せだったろうかと想像せずにはいられませんでした。
民朗さん [DVD(字幕)] 8点(2015-09-23 23:49:46)
55.ネタバレ 唐突ではあるが、私が思うに「大事の前の小事」ということわざは、たまに「大事の前の小事は、重要ではない」と誤認・誤用されている事があるように思う。

正しくは「大事の前の小事を疎かにしていると、うまくいかないよ?」という意味である。

そう。この映画もまさしく「大事の前の小事」ということわざが、ピッタリ当て嵌まる。

超能力という分不相応かつとてつもない大事に対して、貧困、家庭内不和、ヲタ属性、童貞という小事をクリアにしていかない主人公が、人生の歯車を狂わせるのだから。

小さな事からコツコツとやれない(してない)人間は、どこか欠落している。超能力という現実感のない題材ではあるが、実は決して他人事、絵空事ではない、スコブル現実味あふれる映画なのである。イヤハヤ、恐れ入った。

「貧困も家庭内不和もヲタ属性も、ましてやどどどどど童貞も!ぜんぜん小事とちゃうわー!」と仰りたい諸兄らの気持ちは痛いほどわかるのだが、こればかりは遺憾ともし難く。
aksweetさん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-18 06:09:59)
54.ネタバレ 青春SFアクション。この手のジャンルでは最高峰。ぬるさも目立つが、TEENが力を手に入れたら、というもしもボックスてきな部分を存分に味わえた。ラストを含めて、これでいいんだと素直に鑑賞。青春SFアクション。いい言葉だ。
JFさん [DVD(吹替)] 8点(2014-10-20 13:26:53)
スポンサーリンク
53.ネタバレ 子供の頃、妄想していたようなそんな高校生活。撮り方も自分的には面白かったです。けどちょっとの歯車の違いでこんな不幸になってしまうとは…。続編でハッピーエンドにして欲しい。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-25 22:00:15)
52.ネタバレ この映画、個人的に好きです。
余計なところはバッサリとカットした編集。テンポの良いストーリー。撮り方は好みが分かれるかも知れないですが、僕は臨場感・リアルさが感じられて良かったです。超能力SFネタものなので、陳腐な映画になりそうですが、主人公の感情や超能力の威力や迫力などを無理に視聴者に押し付けるようなところがなく、引き込まれるように見てしまいました。
Keytusさん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-05 00:57:45)
👍 2
51.ネタバレ 前情報無しで観たかった映画です。カメラ視点の撮した方は好き嫌いがありそうですが、この映画ではとてもこの撮し方がマッチしており、登場人物の気持ちや視線が分かったり超能力の表現、スゴさ、迫力が非常に伝わってきました。物語もよくできており仲間達との青春映画、ヒューマンドラマ、アクション映画を混ぜたような内容で面白かったです。
とむさん [DVD(字幕)] 8点(2014-07-09 01:09:30)
50.ネタバレ 短い時間で主人公の置かれた状況を伝え、力を手にしてから高揚し爆発する姿を凄いスピードで見せる。己の力をコントロールできなくなる、暴走する主人公を助けるのは友だち、と「AKIRA」の影響がちらちらと見える。なかなか実写版が出来ないもんだから、若い力がこんな面白い映画を作ってくれた。監督の次回作が楽しみ。
のはらさん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-10 22:15:30)
49.ネタバレ 皆さんの高評価に納得しました。決して分厚いヒューマンドラマではないのに、しかも超能力なんていう飛び道具を使っているのに、中盤ちょっとウザクなる主観映像なのに、充分寓話の世界に惹き込まれました。
一見お馬鹿でお調子者の2人に連れられて危険領域に連れ込まれた軟弱ひ弱偏屈少年。もしや2人にのせられて悲劇に陥る根は優しき少年かと思いきや、実は怒りに身を委ね冷酷無比な自己中心的凶暴少年であった主人公アンドリュー。折角手に入れた親友に心を許せず結局は破滅していく。君のために死んでいったスティーブや、君の暴走を終わらせたマットの心を理解することの出来なかった君は、真に不幸としか言いようがない。我侭なままに友の人生を狂わせた君は被害者ではなく加害者のまま。あぁ悲劇だ。

ちなみに、洞窟のシーンは「トミーノッカーズ」を思わせ、空飛ぶシーンはスーパーサイヤ人かと見まがう?などなど、なんだか既視感漂うけれど、凝縮された充実の1本でした。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-23 16:27:38)
👍 1
48.ネタバレ なんとも荒唐無稽なストーリー。なぜそうなったかの説明はいっさいないが、映像の「強さ」に引き込まれた。
kaaazさん [インターネット(字幕)] 8点(2014-02-14 22:01:31)
47.ネタバレ 個人的に「スーパー8」に期待していた要素が全て詰っていた。
「ごく普通の内向的な高校生と友人2人が突然超能力に目覚めてしまった」と言うベタな内容だが、大抵のその手の作品に見られるような『力を使うことの責務と正義に目覚める』的展開が無く、最後まで普通の高校生でしかなかったのは結構斬新。
次第に力が大きくなっていくと同時に主人公の心境も変わっていき、ある地点を境に力と感情が暴走していく・・・と、コレもベタだがその変化具合が、超能力の強化と高校生と言う多感な時期に起こりうる出来事(大人へのステップアップ的)の2方面から丁寧に描かれており、だからこそ後半の彼らの行動と結末に対しても嫌悪感や爽快感は存在せず、ただただ同情に近い悲壮感を覚えた。特に友人が時々言っている『今が一番良い時で今日以上に最高の日は無い』の台詞が物語が進むにつれて、私の胸の中でどんどん大きく響くようになった。
実際ヒーローものの主人公が持つ「正義の心」は主人公の友人が持っていたが、その結果倒した「敵」が自分の親友というのがまた切ない。
視点が主人公や周りの人間が所持しているカメラからのみと言うのも、臨場感はもちろん登場人物達と視線を合わせることで世界に入り込みやすくしている(加えてこの手の手法にある手ブレ過多等も無く酔わなかった)。
覚醒の原因でもあるクリスタルの正体に関しては一切触れられていないが、あくまで超能力覚醒の理由付けのためであり、何よりそう言った話を切り捨てることで主人公達を十二分に描くことに成功しているので正しい判断だと思う。
総評
多用され過ぎてあまりこの言葉好きではないのだが、本来ならせいぜいグレたりする程度で済むはず(上述したステップアップで少しつまづいてしまっただけ)なのだが、その身に不釣合いな力を手に入れていた結果、「不良」ではなく「悪魔」へと変貌してしまった『等身大の少年達』を描く悲しい青春映画で凄く良かった。
Q:あなたが超能力を手に入れたらどうしますか?   
A:「正義の味方になって悪いやつをこらしめる!」「エッチな目的で使う(笑)」「楽して暮らせるようちょっぴり悪い事をしてみる・・・」
AA:それだけで済みますか?
ムランさん [映画館(字幕)] 8点(2013-09-29 02:23:40)
👍 2
46.ネタバレ ドキュメンタリータッチで描かれた超能力を手に入れた少年たちの悲喜劇。内気な少年が撮っているカメラの視線からなるPOV方式(主観撮影)の作品。そのカメラからの視点は力を得た少年の手を離れ、空を飛ぶ自分たちを映したり、他の人のカメラ映像、防犯カメラ映像、TVカメラ映像など常にカメラ映像で誰かの視点という手法なのはよく練っており、編集の上手さもあってお見事としかいえませんね。その視点が離れれば離れるほど状況も悪化していくし演出も非常に上手かった。 最初はチープな力も訓練を繰り返すコトにより超絶パワーを得る。心の闇に堕ち頂点捕食者になろうとした内気で気弱な普通の少年の境遇は分からないでもなかったが、他にいくらでも方法があるけどね。まぁ勢いであーなっちゃったんだろうな。共感できる方も多くいるんではないでしょうか。満足な人生をおくっている人は面白い力を得た程度、鬱積した人生の人は正義に目覚めるか悪に堕ちるか。どう転ぶかは強大な力を得た人の境遇でどうにでもなりますね。 しかしまぁお金はかけなくてもセンスと発想力で良い映画が撮れるというお手本のような作品ですね。 大手配給会社の作品でこの出来の良さなのにアメリカ公開から1年半以上も寝かされた上に2週間限定公開ってのは解せませんね。キャンペーンで1,000円均一ってのはお財布に優しかったですけども。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 8点(2013-09-28 21:22:27)
👍 1
45.ネタバレ YouTubeで投稿された動画が"本物"と言われても誰も信じないだろう。投稿されることを前提にした撮り方であるため、話の繋げ方が強引に感じられたが、特殊能力を持ったことによる承認欲求の暴走が、"いいね"を提供するSNSとマッチする。主人公の恵まれない境遇に初体験の失敗がさらに追い打ちをかけた形で、人と社会からの肯定と無敵の人の誕生は表裏一体だなと思わせる。スパイダーマンで「大いなる力は大いなる責任を伴う」という名言があるように、思わぬ力(権力でもいい)を手にしたとき、どこに"生き甲斐"を見出せるか一度立ち止まる必要がある。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 7点(2019-10-06 23:01:18)
44.ネタバレ 面白かったしテンポも良かった。90分ダレることなく見れた。
そして「陰キャは結局陰キャだな」と言う感想で終わった。
悲喜こもごもさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-28 03:30:47)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 63人
平均点数 6.63点
000.00%
100.00%
200.00%
323.17%
469.52%
557.94%
61320.63%
71930.16%
81219.05%
946.35%
1023.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 4.00点 Review2人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

■ ヘルプ