映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の口コミ・レビュー

ウルフ・オブ・ウォールストリート

[ウルフオブウォールストリート]
The Wolf of Wall Street
2013年上映時間:180分
平均点:6.73 / 10(Review 78人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-01-31)
ドラマコメディ犯罪もの伝記もの小説の映画化
新規登録(2014-01-11)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2024-10-05)【イニシャルK】さん
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監督マーティン・スコセッシ
キャストレオナルド・ディカプリオ(男優)ジョーダン・ベルフォート
ジョナ・ヒル(男優)ドニー・アゾフ
マーゴット・ロビー(女優)ナオミ
マシュー・マコノヒー(男優)マーク・ハンナ
カイル・チャンドラー(男優)パトリック・デナム
ロブ・ライナー(男優)マックス・ベルフォート
ジョン・バーンサル(男優)ブラッド
ジョン・ファヴロー(男優)マニー・リスキン
ジャン・デュジャルダン(男優)ジャン=ジャック
ジョアンナ・ラムリー(女優)エマ
シェー・ウィガム(男優)テッド・ビーチャム
イーサン・サプリー(男優)トビー
ジェイク・ホフマン[男優](男優)スティーヴ・マッデン
ボー・ディートル(男優)ボー・ディートル
テッド・グリフィン(男優)ヒューズ
ロバート・クロヘシー(男優)ノーラン・ドレーガー
サンドラ・ネルソン(女優)アーリヤー・ファラン
スパイク・ジョーンズ(男優)ドウェイン(ノンクレジット)
レジナルド・ヴェルジョンソン(男優)劇中テレビドラマ「Family Matters」より(ノンクレジット)
エドワード・ウッドワード(男優)劇中テレビドラマ「ザ・シークレット・ハンター」より(ノンクレジット)
エドワード・ハーマンストラットン・オークモントのコマーシャルの声
加瀬康之ジョーダン・ベルフォート(日本語吹き替え版)
桜井敏治ドニー・アゾフ(日本語吹き替え版)
白石涼子ナオミ(日本語吹き替え版)
森田順平マーク・ハンナ(日本語吹き替え版)
後藤敦ジャン=ジャック(日本語吹き替え版)
脚本テレンス・ウィンター
音楽ロビー・ロバートソン(音楽総監督)
撮影ロドリゴ・プリエト
製作マーティン・スコセッシ
レオナルド・ディカプリオ
製作総指揮リック・ヨーン
アーウィン・ウィンクラー
ジョージア・カカンデス
配給パラマウント・ジャパン
衣装サンディ・パウエル
編集セルマ・スクーンメイカー
録音トム・フライシュマン
ユージーン・ギーティ
フィリップ・ストックトン
あらすじ
ジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は、22歳でウォール街の投資銀行で働き出し、巧みな話術と斬新なアイデアで業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がる。そして26歳で証券会社を設立し、4,900万ドルもの年収を得る。彼は常識外れな金遣いの粗さを見せ、「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになる。
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💬口コミ一覧

78.完全なる大傑作。題材が題材なのと、グッドフェローズ、カジノとスコセッシ御大の得意の話法故に過小評価されているが3時間あっという間のエンターテイメントとして感性が爆発しっぱなしなのにスマートな魅せ方で本当にスコセッシ好きには本当に溜まらない一本。どこまでも下品で低俗な感性の獣たちの堕ちて行く様は本当に最高に面白い。ディカプリオが本作でオスカー獲れないならもう本当に違う演技アプローチをするしかいない。一つの到達点でしょう。これがスコセッシとのコンビ一発目だったらオスカーも全部総なめだったろうに、、、、、。今後まだまたこの二人からは目が離せない。
ジョニーボーイさん [ビデオ(字幕)] 10点(2015-03-23 03:25:22)
77.ネタバレ デカプリオの演技が微妙で、、、そもそも、全編にわたり、半笑いしているのか、喜劇として演じているのかが謎、この雰囲気が、好きになれなかった、でも、この手のサクセスストーリー、日本でも、潰された会社ありましたよね、ホリエモンのあの会社、一時期は1兆円位動かそうとしていた、その前に生き残ったのは、エゾエさんだっけ、リクルート系の名前の会社でした、それと合わせてみると、かなり、笑えます、取引で、裁判、罰金20億円、2年の服役、よく現金で、払えたな、とか思いますよね、現金をヨーロッパに隠す時も笑えましたよね、全身に札束を止めて、ラップで巻いていた、あの状態で、アメリカ、ヨーロッパを飛行機で、何回と移動している姿が最高。また、白のカウンタック、あれはクラッチやアクセル、ブレーキが死ぬほど重たいらしい、
あれだけ、ヘロヘロで、乗りこなせるのか、本人は無傷で、帰れた、だが、次のシーン、ボロボロのカウンタック、もう最高に受けました、エンジンは売れるかもと思った、140フィートのクルーザー、嵐で、沈むのかね、どう考えても、本当か、疑いました、それに、甲板に載っていたヘリは飾りなの、あれは使わないのか、ひとえに疑問でしたね。レオの奥さん役、あの手の美人、金のかかる女は、金切れ、即縁切れ、受けましたよ。見終わっても、レオは喜劇として、演じたのか、真面目に演じたのか、全然わからないですよ。ホリエモンも罰金一億円だったっけ、この映画の元話の人、ホリエモンもそうだけど、一体、いくらをどこに隠したのか、よくストリートで出てくるオフショア口座ですか、本当にあるんだよね、事実、そうやって、金を隠せたから、金持ちを続けられるのだから、才能、頭のいい人は、いるもんだな、とか思います、笑えるくらいに。
yasutoさん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-12-14 01:23:49)
76.ネタバレ タクシードライバーをほぼ40年前に撮ったスコセッシの最新作という事は、要はもはや今じゃ大ベテランの70歳すぎたおじいちゃんの最新作なわけですよねこれは。
それを考えるとこの映画の持つエネルギーはマジすごすぎ。70歳超えてから3時間も大金とセックス・ドラッグのみをただただ描き続ける監督がどこにいますか笑。

ディカプリオのキレ演技も激ヤバ!!全編に渡ってはじけまくってる。ジャンゴから思ってたけど本当に迫力のあるすごい役者だよ。タイタニックの甘いマスクの貴公子みたいなイメージはとうに超えた演技派と思う。ちょっとジャックニコルソンに見える時があったけど笑。

ナレーションで進めていく構成と「欲望と金に溺れ一代を築いた人間の栄光と破滅」というテーマがグッドフェローズとカブりますが、最後異国の地で庶民相手にカリスマ的セミナーを決め、復活を匂わせ終わる点はグッド~とは真逆ですね。

結局いくら金を稼いでも、本当の幸せってのは掴めなくて(妻と子どもや仲間も失うわけですし)、汗まみれで電車で帰るような所謂普通の暮らしの方が実は幸せなのでは?というメッセージにも感じましたが、だとしたらそれは遡れば市民ケーンで既に言われてる話で、題材として全く新しくないんだけど、やっぱりディカプリオの爆発演技と、スコセッシの70歳とは思えない若さに溢れたセンスによる映像・音楽技術により、コメディとしてちゃんと笑えるし、映画としてのウマさに唸れるという、エンターテイメントとして最上の高みにまで到達したと思う。
無駄が全くないとは言えないが、3時間もあっと言う間であり、楽しすぎてむしろずっと終わるな!!と鑑賞中に思っていたほど。

ある意味詐欺と言える行為で大金を手にし、その金で女と薬に明け暮れるという豪遊ぶりは、鑑賞者の大半である庶民からしたら嫌悪感そのものですが、結局その感情ってそんなに大金を稼ぐ能力のない庶民の嫉妬なんですよね。
最後のセミナーで一言も漏らすまいと熱心にメモするのは、ああいう金持ちになりたいって気持ちがあるって事だもん。あとラストカットの参加者たちの見た目というか服装が、庶民を表すのにちょうどいい具合なのよ笑。確かにこいつらじゃ大成する事はねえなって笑。んでそんな自分もまさに彼らと同じ地味な格好なのに気付きガチでヘコんだり笑。

とにかく娯楽映画としての最高傑作。映画館で圧倒されるべし!!
TK of the Worldさん [映画館(字幕)] 10点(2014-03-03 15:52:53)
👍 1
75.ネタバレ 脚本が素晴らしい。ダレることなく一気に見ることができた。スコセッシは歳を取ってもまだどんどんうまくなっているように感じる。
「ディパーテッド」よりこっちの方が圧倒的に完成度が高いし、単純に面白かった。この後全くテイストの違う「沈黙」も撮っているし。本人も70過ぎても撮るごとに進化していることに充足を感じているのでは?皆さんが言っているように己の欲望に忠実に邁進している人物たちをなんのためらいもなく真っ直ぐに描いているので、本当に清々しい。ただ、ウォール街の人間って本当にあんなにラリッてるの?というのが率直な疑問。個人的にはトンでいるのに必死にカウンタックを運転して家に帰るのがリアリティーがあって面白かった。あれは実話か脚色か?ちょっと思ったのは、この人間の下世話な欲望を余すことなく描いている感じが私淑している今村昌平っぽさを今回は出したかったのかなぁと。
エリア加算さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-08-28 22:00:38)
74.ネタバレ 清々しい映画だ。

人を騙し、法を犯し、金をガッポガッポ手にしたジョーダン・ベルフォート。
そんな彼が会社を失い、家族を失い、投獄されてしまうのだが、それを特に惨めには描いていない。
なぜなら、これはベルフォートの自伝に基づいた映画だから。
彼の嘘に騙された被害者の顔が一つも出てこない本作は、ベルフォートの青春映画なのだ。
だから悪びれる必要なんてない。
これが彼の謳歌していた青春だから。

自分のやったことが正しくないということぐらい、ベルフォートも分かっているだろう。
ただ、自分は絶対に"勝ち組"だった。勝っていた。
ベルフォートはその自信を持って過去を振り返っていると思う。

「コカインと風俗をやらずにこんな仕事できねえよ」
「俺は金持ちと貧乏を両方経験したが、絶対に金持ちの方が良い」
「全ての悩みを金で解決できるようになれ」
欲望剥き出しの直球すぎる台詞たち。
深みもへったくれもなくて大好きだ。

著名な監督と豪華キャストが集結した制作費1億ドルのハリウッド映画なのに、とてもギラギラしている。
傑作である!
Y-300さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-10-19 00:38:44)
73.この映画の持つパワーが物凄く、終始圧倒されっぱなしで3時間という長さを全く感じませんでした。70を超えてもこんなエネルギッシュな映画を撮るとは、流石はスコセッシ。観終わった後、ンンン~♪と口ずさみながら、胸を叩きながら家に帰りました。
素晴らしき哉、映画!さん [映画館(字幕)] 9点(2015-03-28 22:07:23)
72.俺たちのスコセッシが帰ってきた!これだよ!こーゆー映画が見たかったんだよ!!・・・と、往年のファンなら狂喜できること間違いなし。
Junkerさん [DVD(字幕)] 9点(2015-02-08 11:06:39)
71.ネタバレ 見応えおおありです。とても印象的な実話映画でした。ちょっといけないけど楽しい!と思うことには中毒性があり、有る程度耐性ができてしまうと身を引くタイミングがあってももうドツボにはまってしまうと簡単には抜け出せないのでしょうな。一度その味を知ってしまうと。。。ラストにベルフォード本人がちょい役で登場しますが、これがまたい・か・に・も!な下衆/詐欺師っぷり、しかし、あの話術にひっかかるんでしょうなあ。
HRM36さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-16 15:03:47)
70.ネタバレ 「タクシードライバー」や「グッドフェローズ」「キング・オブ・コメディ」と数々のブッ飛んだギャ(ン)グ映画を撮ってきたスコセッシだが、スコセッシ、いや映画史上に残るギャグ映画がここに誕生した。
「タイタニック」の頃は歩くだけで一面に薔薇が咲き誇るような美少年だった刑事プリオ。
そんなプリオも、今ではアヘ顔とドヤ顔入り混じる表情でマシンガン(ファ●キング)トークをぶちまけ、ウォール街を暴れまわるヤリ(チン)手の不良実業家となってしまった。
セールストークという名の株の陵辱プレイ、破廉恥な実業家がウォール街の頂点に絶頂するまでを描いた凄まじい映画だ。「鉄腕ジム」のような破壊的な爽快さ、「白熱(1949)」のような破滅的にブッ飛んだ内容。
これがほぼ実話何だからオーマイガ。
「暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド」よりもフルスロットルでストーリーは進む。
「暗黒街の顔役」における妹に欲情とかそんなレベルじゃねえ。
コイツは正に「ソドムとゴモラ」だ!
劇中のジョーダン・エロフォートは、鉄砲ではなく舌先で金を持って人々を(社会的に)ブッ殺したり犯しまくるマフィアよりもタチが悪いファ●ク野郎。
「タクシー・ドライバー」もここまで狂って無かったぜクソ●タレ。
つうかどんだけF●CK FU●K FUC●って言うんだよ。
「パルプ・フィクション」や「スカーフェイス」よりも●UCKがゲシュタルト崩壊していやがる。
いやいや、この作品に比べたら序の口レベルとしか思えないほどだ。
ディカプリオはヤクを吸ってはF●CKと吐きまくる。FU●Kのゲロ河。医者も黙って首を横に振るレベル。
ヤクでラリッたク●野郎共のハイテンションな下品さが、逆に心地良く感じられる領域に達してしまっている。
「タイタニック」のローズも、船の上でゲヒャヒャヒャヒャと笑うプリオを見たら速攻で彼を海に沈めるだろう。
コイツ…船の次は飛行機を墜落させる気か。
スコセッシは溜まりに溜まった映画魂を映画というマシンガンで全国のフ●ッキンクライストな観客共を狂気と笑いとFU●Kで孕ませて腹筋を破壊しなければならないようだ。
だが、スコセッシはけしてオ●ニー映画を撮らない。
そんな最高にクソ●タレなスコセッシよ、これからも頑張って最高にF●CKYOUな映画を撮り続けて欲しい。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-01 18:36:00)
😂 1
69.ネタバレ 金融・資本主義のありさまを俯瞰視点で、3時間でざっと見るという、時間旅行のような映画です。ジョーダンに騙された人々は徹底して映らないので、私たち観る側も成功者の高揚感をより一層味わう事ができるのが上手いです。
DAIMETALさん [映画館(字幕)] 9点(2014-08-15 04:04:44)
👍 1
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68.ネタバレ 奥さんから「お願いだから我が子と観れる映画を撮って」と苦言を呈されて製作した『ヒューゴの不思議な発明』の次がこれだから、スコセッシはひとかけらも改心してないなと安心しました(笑)。70歳を超えてこんな脂ぎったコテコテの映画を撮れる映画作家なんて、世界中捜してもやはりスコセッシしかいないんとちゃいますか。これはコンビを組んでるディカプリオの影響が大きいかもしれません。彼も全てのセリフに“Fuck”が付いてるんじゃないかと思う様なキャラを嬉々として演じてますからねえ。 さて、同時期に同じ業界に身を置いたことのある立場から言わせていただくと、株屋の世界はウォール街も兜町も本質は一緒なんだと感じます。もちろんドラッグなんて眼にしませんでしたが、場中に立って電話する営業マンの姿はまるっきり自分の経験と一緒です。金融の世界は本質的に体育会系と言うかブラックな体質がどうしてもつきまとう場所で、スコセッシには得意としてきたマフィアの世界から無理なく置き換えることが出来たんじゃないでしょうか。どっちの業界も感情移入がとうてい出来ない様な人間のクズの集まりだと言ってる様な気がします。 ラストのディカプリオの講演を観て、これはレッドフォードの『クイズショウ』のエンドタイトルへのオマージュだと感じました。そういやスコセッシ自身も『クイズショウ』に演技者として出演してましたし、映画監督のロブ・ライナーやスパイク・ジョーンズを俳優として使っているところも似てますしね。あとベルフォートの部下のアジア系の人、本人じゃないかと思うほど日本の白竜に似ていて驚きました(笑)。
S&Sさん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-10 20:14:41)
👍 1 😂 1
67.乱れ飛ぶ欲望とドラッグ、そして3時間の尺を目一杯使って映し出される人間という生物の下衆の極みの様に、序盤から偏頭痛を覚える程にクラクラしっぱなしだった。

こんな人物のこんな人生が実在して、この悪行の果てに今ものうのうと生きているということに「世も末だ」と感じる。
が、それと同時にまったく逆接的な感情が、この映画を観ているにつれ大きく膨らんでいることに気付いた。
それは、実は世界中の誰しもが、この人物のこんな人生に憧れを禁じ得ないのではないのかということ。
勿論、世界中の殆どの人間は、彼の人格と生き様を否定するだろう、いや否定したいのだろう。
ただそれは同時に、彼のような生き方が絶対に出来ないことに対しての、人間という生物としての「嫉妬」ではないか。

“善悪”という価値観以前に、この世界に巣食うすべての人間は強欲なのだ。
強者が弱者を喰らうのは、至極当たり前のことであり、世界が彼を否定出来るのは、ただ単に彼の行動論理が、大多数の価値観に反しているからだ。
勿論それが社会の秩序というものであり、彼の行為を肯定する理由にはまったくならないのだが、この映画はそういう人間が本来隠し持っている真理をあぶり出しているように見えた。

一旦は失墜した主人公の言葉に群がり陶酔する大衆の眼差しを映し出すラストシーンは、人間のその愚かしい真理を如実に見せつけられているようで、思わず目を背けたくなった。


このあまりに荒削りで猛々しい映画が、71歳の大巨匠の最新作であることには驚きを越えて唖然としてしまう。
マーティン・スコセッシという生ける伝説は、映画監督という表現者の極みすらも通り越し、若返っているように思えてならない。

そして最後に言及しておかなければならないのは、勿論主演俳優レオナルド・ディカプリオ。
もはやハリウッドの頂点と言って過言ではないこの俳優が“汚れられる”ようになって久しいが、今作での汚れっぷりは尋常ではなく、どこまでも滑稽で、どこまでも凄まじい。
彼のキャリアはまだこれからも長く長く続くだろうが、このジョーダン・ベルフォート役が現時点での集大成であることは間違いない。

ともあれ、ジョーダン・ベルフォートという人物が最低最悪のクソ野郎であることは、最も間違いないことだけれど。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-11 13:54:28)
👍 1
66.ネタバレ 落語家の桂枝雀は創作落語「茶漬け閻魔」の中で、「無限地獄というのは、いつもドンチャン騒ぎをしていて一見楽しそうに見える。鬼は金で買収され、針山はゴルフ場に、血の池には屋形船、熱湯地獄には温泉旅館が立ち並んでいる。けれど、昨日より今日、今日より明日と、永遠に楽しいもの、面白いものを追い求めて片時も休むことができない場所だ」と表現していました(つまりこの世ってことですね)。この映画はまさにそんな無限地獄に放り込まれた気分になる作品です。最初はあまりに下品な酒池肉林ぶりに唖然としましたが、すぐに馴れて(?)映画館で何度も爆笑してしまいました。けど、さすがに上映時間3時間。「一体このバカ騒ぎはいつまで続くんだw」と思った瞬間寒気が。「これ、永遠に続くんだ・・・」と思うとゾゾゾとします。商業映画だから、しょうがなく3時間で終わらせて「あげた」映画であって、3時間「も」ある映画ではない。ほっといたらいつまでも続きます。短編映画ですよコレ(笑)。「タクシードライバー」や「キングオブコメディ」のように先に突き抜けて行くようなラスト展開も印象的。ネジが一回転するのと同じで、決して後戻りすること無く1周回って新たなステージに突入。もっと奥に、もっと大きな渦を作っていきます。そして多かれ少なかれ、皆その渦からは逃れられない。まさに無限地獄。寅さんの「鉛筆を売るための人情に訴える話術」も、ジョーダンは待ってくれなさそうです。
ゆうろうさん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-03 00:39:11)
👍 3
65.ネタバレ とても楽しめました。終始ハイテンションで3時間あっという間の娯楽映画です。スコセッシ映画の中でも断トツで笑える映画でした。ただ18指定というのも納得という感じです。
モノローグを使用したり、主人公がズルズルと追い込まれていく感じはグッドフェローズに近い気がしましたがあちらよりも自分としては楽しめました。終始ドラッグと女ばかりで、圧倒されてしまいましたが。スコセッシの最近の作品には無いノリを感じました。スコセッシとディカプリオの集大成ではないでしょうか。ディカプリオはコメディのほうが似合いますね。
ディカプリオファンの女性は見る前に覚悟したほうがいいです。ケツに蝋燭をさされて喜んでます。このレビューの中で最大のネタばれです。
やっぴーKさん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-02 01:07:13)
👍 1 😂 1
64.ネタバレ とにかく最高に楽しくて楽しくて仕方がありませんでした!レオナルド・ディカプリオとジョナ・ヒルのアッパー系のドラッグをやってる時のラリラリ演技は超面白いし、オネエちゃんのオッパイもバンバン映るし(下品で済みません)、軽快な音楽に合わせてテンポも抜群、所々「どうやって撮ったの?」っていうシーンも多くて画的にも全然飽きない。以前に『ヒューゴ』と作品賞を争った『アーティスト』のジャン・デュジャルダンを起用するなんて全く粋なことしますねぇ。
ストーリーも個人的には申し分無い物だったと思います。この映画の肝は意図した物かは解りませんが、ニーチェの「超人思想」なのではないでしょうか。キリスト教が存在する以前、世の中は"強者こそ正義、弱者こそ悪"でした。強いマッチョメンが人体の理想型だし、金は無いより有る方が正しい。古代ギリシャ時代やルネサンス期なんか見ると正にその通りです。生物学的には疑いもなく正しい理屈です。でもキリスト教の出現でヨーロッパ圏は逆に"弱き者を助けるのが正義。金儲けばっかり考えてる奴は悪!"となってしまいました。その思想が今も続いている。
本作のウォール街の証券マン、特に主人公ジョーダンは弱者から金を吸い取ってでも金儲けがしたい、今の価値観ではクソの様な連中として描かれます。如何にゴミ株式に投資させるかを嗅ぎ回る正に狼(ウルフ)共。実際の証券マンがどうかは知りませんが(個人的にはそう違いは無いと思ってますけど)、とにかくこの映画ではそういう人種として描かれている。彼等はニーチェが言うところの超人そのものです。「金儲けして何が悪いの?自分が底辺から這い上がる為に弱者を踏みにじるのが悪い事なの?」と。嘗て証券マンを夢見ながらFBIにいるデナム捜査官は観客が投影されているキャラクターなのでしょう。彼は金儲けの世界に一瞬惹かれている様な素振りを見せるし、ジョーダンの逮捕が確定した時も嬉しそうな表情を浮かべない。
最後に映されるデナムが地下鉄で茫と見つめる貧困に喘いでる人々、ジョーダンのセミナーに参加して何の価値もないペンの売り方を必死に考える人々。金持になる為に他者を騙し、蹴落とす事が間違いなのか。どちらの生き方が正しいかは観客が決めなければいけない事なのだ。
……、いや私はそんな生き方は御免ですがね。
民朗さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-01 22:46:20)
👍 4
63.ネタバレ これは…今年いちばんの好み映画でしたね。
ディカプリオが惚れ直すぐらい素晴らしかった。マシューマコノヒー序盤だけで贅沢な使い方でした。
money・SEX・drugのオンパレード。そりゃそうだ、地味な成功者の半生なんてつまらない。
品が無いのは承知だがこんな金の使い方は夢があっておもしろい、まさしくヤバすぎる人生。
「俺にこのペンを売ってみろ」なんか地味に考えさせられた。
答え方でセールスマンとしてのスキルが試される。
単純にド派手だけではなく成功者の法則も見えたりして学ぶことが多かった。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-17 01:33:52)
62.騙して、儲けて、ラリッて、ヤッての繰り返し。それ以上でも以下でもありませんが、実話ものとしては文句なくおもしろい。こういう人物が実在すると知るだけで、良かれ悪しかれ「what a wonderful world!」という感じがします。
しかし、ストーリーとしては疑問も。さんざんラリるシーンが出てきますが、それは〝本業〟の詐欺や逮捕劇とは直接関係しません。「スカーフェイス」のような話になるのかと思いきや、さにあらず。ならばこれほど執拗に描く必要はあったのでしょうか。それに、自宅でも会社でも旅行先でもあれほど派手に吸ったり飲んだりしながら、なぜ立件されなかったのか不思議です。アメリカってこんなに麻薬に緩い国でしたっけ?
そしてもう1つ。会社があれほど大きくなるまで、なぜ詐欺は発覚しなかったのでしょうか? 有能そうに描かれていたFBIが、実は無能だったということですかね。などとインネンをつけたくなるほど、作品の世界にすっかりのめり込んだということです。
眉山さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-01-13 04:38:23)
61.この内容このテーマで、3時間ちゃんと魅せてしまうこと自体が凄い。スコセッシの演出も、ディカプリオの演技もキレキレです。口八丁手八丁で莫大な金を稼いでも、その使い途が結局はあの乱痴気騒ぎ。実は、少し前に、失業者や最下層の人々がドラッグで転落するドキュメンタリーを見たのだけれど、金はあってもやってることは結局一緒・・・。こんなに虚しいことのために割かれる膨大なエネルギーの不毛さ。あの「レモン」からのランボルギーニと電話のくだりは、もうディカプリオの演技力の壮大な無駄遣い(誉めています)。そして、映画全体のドラッグのような編集と音楽(胸を叩いて「んーっんっぽー」の中毒性・・・)。才気爆発とはこのことを言うのでしょう。
ころりさんさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-01-09 10:34:19)
60.ネタバレ まぁとにかくやりたい放題な映画ですな~(笑)。ここまで「金」に徹底している(執着かw)とある意味アッパレです。久々R18指定の映画見たけど、こんな低俗でゲスなものをあのスコセッシさんがつくったというのもある意味スゴイ。でもちょっと3時間は長い&女の裸の連続でありがたみがなくなる(苦笑)のが難点かな? とかいいつつ充分楽しめました。ブっとんだディカプリオにプラス1点の8点!
Kanameさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-06-10 14:41:01)
59.ネタバレ 得意の口八丁で、クズどもとバカにしている客相手にクズ株を売ってボロ儲け、ドラッグでぶっ飛びながらの乱痴気騒ぎ。
すがすがしいくらいの拝金主義者の下衆っぷり。
既婚者なのにセクシーな美女に積極アプローチして、妻とはあっさり離婚。
自らの欲望にひたすら忠実な俗物の超成金セレブ生活。
それはもちろん、詐欺まがいの口車に乗せられて株で大損した犠牲者の上に成り立っている。
ウォール街の風雲児が社員をその気にさせる術は、新興カルト宗教の教祖、自己啓発セミナーのトレーナー、マルチ商法のカリスマ社長に通じるものが。
以前、マルチ商法で成り上がった社長のスピーチを生で聞く機会があったが、雰囲気や盛り上げ方がそっくり。
大っ嫌いなタイプの人種だが、偽善者のいやらしさはないせいか、映画の主人公としてはおもしろい。
調子に乗ってバカをやるところも含めて、ある意味純粋な印象さえある。

結局仲間を売って自分の刑期を大幅に短縮させた主人公。
自分が張本人のクセにとんでもないヤツだが、ここまで徹底できるなら人生としては楽しそう。
それに比べて、職務に忠実にロイを追い続けた捜査官が、暗い顔でうらぶれた人たちと地下鉄に揺られている姿が印象的でせつない。
ロイが恨みを買った誰かに刺されでもしたほうが、因果応報でスッキリとはするのだけれど。
それにしても、司法取引っていうのはいつもおかしな制度だと違和感を感じる。
犯罪や裁判の多い社会ならそうしないと回っていかないのか。

世間では狂気に見えることが、ウォール街の常識だったりする。
当然フィクションもあるだろうけど、同僚の金魚を食べたり、豊胸手術のために丸刈りしたり、数々の実話がエピソードとして使われているようだ。
ジョーダンとドニーが薬の過剰摂取でヘロヘロになってるいがみ合っているシーンは笑える。
深刻な事態もあくまで明るくカラッとテンポもいい。
人物的には日本のホリエモンをちょっと連想させるが、デカプリオとでは顔面偏差値が違いすぎて。
もうちょっとイケメンだったら、事件後も人気者でいられたのだろうか。

スコセッシ映画の中では一番おもしろかった。
齢70に届いたおじいちゃんが作ったとは思えないほど尖っている。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 8点(2015-04-14 22:57:05)
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 78人
平均点数 6.73点
000.00%
100.00%
211.28%
356.41%
445.13%
578.97%
61823.08%
71316.67%
81519.23%
91215.38%
1033.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.28点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.71点 Review7人
4 音楽評価 7.28点 Review7人
5 感泣評価 7.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞レオナルド・ディカプリオ候補(ノミネート) 
助演男優賞ジョナ・ヒル候補(ノミネート) 
監督賞マーティン・スコセッシ候補(ノミネート) 
脚色賞テレンス・ウィンター候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)レオナルド・ディカプリオ受賞 

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