映画『それでも夜は明ける』の口コミ・レビュー

それでも夜は明ける

[ソレデモヨハアケル]
12 Years a Slave
2013年上映時間:134分
平均点:6.51 / 10(Review 63人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-03-07)
ドラマ歴史もの実話もの伝記もの小説の映画化
新規登録(2014-02-08)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2019-02-17)【Olias】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督スティーヴ・マックィーン[監督]
キャストキウェテル・イジョフォー(男優)ソロモン・ノーサップ/プラット
マイケル・ファスベンダー(男優)エドウィン・エップス
ルピタ・ニョンゴ(女優)パッツィー
スクート・マクネイリー(男優)ブラウン
クヮヴェンジャネ・ウォレス(女優)マーガレット・ノーサップ
マイケル・K・ウィリアムズ(男優)ロバート
マーカス・ライル・ブラウン(男優)ジャスパー
ベネディクト・カンバーバッチ(男優)フォード
ポール・ダノ(男優)ジョン・ティビッツ
サラ・ポールソン(女優)エップス夫人
アルフレ・ウッダード(女優)ショー夫人
ギャレット・ディラハント(男優)アームズビー
ブラッド・ピット(男優)バス
ポール・ジアマッティ(男優)フリーマン
マーク・マコーレイ(男優)奴隷船の船長
ドワイト・ヘンリー(男優)アブラムおじ
タラン・キラム(男優)ハミルトン
立木文彦ソロモン・ノーサップ/プラット(日本語吹き替え版)
宮内敦士エドウィン・エップス(日本語吹き替え版)
宮本充フォード(日本語吹き替え版)
成田剣バス(日本語吹き替え版)
脚本ジョン・リドリー[脚本]
音楽ハンス・ジマー
撮影ショーン・ボビット
製作スティーヴ・マックィーン[監督]
ブラッド・ピット
アーノン・ミルチャン
製作総指揮ジョン・リドリー[脚本]
配給ギャガ
美術アダム・ストックハウゼン(プロダクション・デザイン)
衣装パトリシア・ノリス[衣装]
編集ジョー・ウォーカー〔編集〕
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

63.ネタバレ 昨年12月にアメリカ国内の映画館で見ました。小さな町の映画館でしたが、始まる前に映画館スタッフから「私たちにとってとても重要な作品です」という挨拶があり、上映。映画の内容は、原題どおりの、自由黒人から奴隷となった男性の12年間の奴隷生活を描きます。ドラマチックというよりも絵画的な映像が印象的ですが、つるし上げのシーンや最後のむち打ちのシーンなどでは「直視せよ」と言わんばかりの長回し。ラストで主人公は奴隷の身分から解放されますが、そんな彼を見つめるパッツィーをはじめとする他の奴隷たちの姿から、奴隷制という残酷な制度はその後もずっと続いていたのだということを痛感させ、何のカタルシスもありません。「それでも夜は明ける」という邦題からイメージするものに反して、この映画が描くのは、「希望」のような前向きな感情ですらなく、ただ「生きたい」とだけ願った、もっと原初的な欲求のようなものだと思います。見終わったあと、恐ろしいものを見たという気持ちだけが残りました。奴隷制はアメリカの歴史の暗部と言われますが、それが、醜いもの、酷いものであるということを最高の演技と映像技術でしっかりと描いた、もの凄い作品だと思います。オスカー作品賞受賞も納得です。
ころりさんさん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2014-03-05 09:06:34)
62.ネタバレ スティーブ・ロドニー・マクインの現時点での最高作。
今まで黒人差別との戦いを描いた作品は数多くあったが、マクインのこの傑作は新しい歴史を刻んだと思う。
画面を覆う黒いコントラストの“闇”が、暗黒の歴史と向き合うソロモンの物語に一層の深みを与える。
麦の穂を狩る黒き人々、それを監視する白き人々。物語は奴隷農場?と思わしき場面から始まるかと思いきや、話は過去に戻ったり現代に戻ったりと行き来して全貌を明かしていく。
奴隷として農場を転々とする12年間・・・それでも「奴隷のプラット」ではなく「ヴァイオリン弾きのソロモン」として彼は戦い続けた。。

ところで、なんで間に本名の“ロドニー(Rodney ”を入れるかって?
俳優のスティーブ・マックィーン(Steve McQueen)とスペルがまったく一緒だからだよっ!!
まぎらわしいんだよ、監督本人が何もしなくても配給会社が気を利かせろよ・・・と言いたくなる。
いちいち「黒い方のマックィーン」だの
「監督の方のマックィーン」だの
「マックィーン(監督)」だの面倒くせえんじゃボケえっ!!!
どっちか知らない人は「あれ?こんなガングロだったっけ」とか
「こんな野球少年みたいな人だったっけ」と著しい混乱をきたすワケよ。
いやきたせよ人間として!(何の話だ)
じゃあ“R”付ければマックィーンでも良いだろって?
そうもいかないんだ。
何せスティーヴン・R・マックィーン(Steven R. McQueen)って人がいるからさ。
俳優マックィーンの孫にねぇ!
何で“ん(N)”が付くだけなんだよっ!せめて「スティーブ・マックィーン3世」とかもっと工夫できるだろうっ!俳優名を決める時点で考えてくれよ頼むから!
オマケになんだ“R”って!?
“R”なんなんだよ!?
単語を続けろよ!
イニシャルだけとかナメてんのかテメえはっ!?
ロベルト(Roberto)か?
それともロバート(Robert)か?
父親はチャド・スティーブン・マックィーン(Chadwick Steven McQueen)なのに・・・何で孫の方はスティーブンが先なんだよ・・・。
というワケで、俺はスティーブ・ロドニー・マクインとしてこのロンドンはウエスト・エンド出身のイギリス人を応援していこうと思う(バイク大好きな方のマックィーンはアメリカのインディアナ州ビーチグローブ出身です)。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-10 19:12:24)
61.ネタバレ 黒人のレブロンジェームズがキングと呼ばれ、同じく黒人のペレが王様と言われている現代ではにわかに信じられない事実ですが、白人の女性は奴隷の黒人の前では、自宅で平気で裸になったと言います。つまり、動物に裸を見せて恥ずかしがる女性はいなかった。過去の黒人は動物という認識だったのです。中には黒人に理解を示す白人もいたが、それは人間が犬に対して愛情を持つのとなんら変わらない。私は問いたい。「この映画を観て、黒人を痛めつける白人を残酷だという観客は、なぜそう思うのか?」答えが簡単です。我々はすでに黒人を動物ではなく、人間として認めているからです。だから私たちの感覚で、昔の白人はケシカランと結論付けるのは早計なのです。人は相手が動物の場合、今でも平気で自由を奪っている。たとえばロープにつるされたままの主役の黒人に驚くことなく、まわりの白人たちは淡々と日常生活を行っているシーンは、まさに動物に対する人間の態度なのです。ただしこの黒人はほかの黒人と違って自我を持っていた。黒人を動物と考える白人は、その黒人の自我に敏感に反応し、脅威を感じ、そして敵とみなした。いつしか黒人は韜晦したふりをして、生きる術を身に着けた。→「ワタシはニンゲンではなく、ドウブツです。」多くの黒人は動物のふりをし、白人はその態度に安堵した。そういう時代だったのです。人間は昔も今も残酷だ。ハンティングと言って、動物を殺すことを楽しむスポーツがある。過去も、現代も、そして未来も人間は常に動物と認めた生き物に対しては絶対的な差別を行っている。黒人は単に動物から人間に格上げされたに過ぎない。私は許さない。主役の黒人俳優は素晴らしい。同じ黒人俳優のデンゼルやスミスなどにはこういう演技は無理(かっこよすぎるから)艱難辛苦を他力で乗り越えるところは事実だから仕方ない。運命の波に翻弄されながらいつの間にか砂浜にたどり着いた人間の姿、その姿には正義も悪も、勝利も敗北もクソもありません。正当なヒューマンドラマとは、かくあるべきです。
花守湖さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-05 19:49:11)
60.最終盤、この映画は数十秒間の不思議な長回しを映し出す。
主人公が、悲しみとも喜びともつかない表情を浮かべ、それが微妙に変化する様を延々と映し続ける。
その表情が何を表していたのか、明確にはならない。
しかし、強烈に惹き付けられ、次第に彼と二人っきりで対峙しているような感覚さえ覚えた。

そのロングカットが表していたものは、徹底的なまでの「無力感」と、それと共にただひたすらに流れた「時間」そのものだったのではないかと思う。

結局、この映画の主人公は“何もできなかった”。
彼が生き延びることができ、元の人生に生還できたのは、ただ「運」が良かっただけだ。

度重なる私刑で息絶えていたかもしれない。
逃亡して奴隷ハンターに惨殺されていたかもしれない。
手紙は届かずまた裏切りにあったかもしれない。
そしてついに絶望し自ら命を絶ったかもしれない。

そう、彼以外の無数の奴隷たちのように。

たまたま運が良く生き延びた彼は、たまたま運が良く救いの手が差し伸べられた。
しかし、それは彼ただ一人に限った話であるという「現実」。
当然そこには生還したことに対してのカタルシスなど微塵も無かった。
農園主の偏愛により虐げられ続けた“パッツィー”が解放されることは無かっただろうし、子どもと引き離された母親は一生再会することはなかっただろう。

あまりにも愚かしい不条理に対しての徹底的な無力感。主人公が絶望の果てに感じ取ったものは、それ以外の何でもなかったのではないかと思える。

この映画は「奴隷制度」の非道さをただ描いているわけではない。
この映画が描き出したものは、「時代」に関わらず、「人間」の営み総てに通じる、愚かで悲しい「業」だったと思う。

虐げられる者と虐げる者、その両者の表情から滲み出ていた悲しさと愚かさは、対を成し、その根本は皮肉にも同じもののように思えた。

人間は、どこまでいっても自分を守ることしかできない。それはもうどうあがいても揺るぎようのない本質だろう。
誰しも、どの時代であっても、人間は己のその本質に対して、時に抗い、時に受け入れ、闘い続けるしか術を持たないのだと思う。


「奴隷制度」は決して過去のものなんかではない。
そして、それの廃絶は人間にとって決して安易なことではないだろう。
この映画は、世界中の人々が自分自身のこととして痛み入るべき作品だと思う。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2014-05-24 01:24:45)
59.ネタバレ 唐突に奴隷にされてしまう主人公。でもどんどん話に引き込まれて行って。じっとりとした暑さがこちらにも伝わってくる。
ゆっきーさん [DVD(字幕)] 8点(2018-05-07 13:09:09)
58.奴隷制度の実話なので、不愉快な場面が多いのは仕方がないですね。現在から見れば奴隷への接し方はブラピ以外の白人は狂っているとしか思えないのですが、当時としてはごくごく普通の態度だったんでしょうね。盛り上がる話でもないですし、ひねりの利いた話でもありませんが私は子供に観せたい良作だと思いました。
東京ロッキーさん [インターネット(字幕)] 8点(2018-01-25 15:19:48)
57.ネタバレ シリアスでまじめな作品だった。
いろいろ考えさせられた。
へまちさん [DVD(字幕)] 8点(2017-11-04 20:18:51)
56.なんとも心が痛む作品だった。黒人奴隷制度がどれ程に理不尽なものかが、実によく表現されており考えさせられる。子供や妻にもかつてアメリカ南部の奴隷制度の一端として見せたい作品。
SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 8点(2016-11-06 17:00:18)
55.この映画を見ると、黒人奴隷制度というのが、いかに理不尽な白人主義的なものかが分かる。
なんの理由もなく、肌の色が黒いというだけで奴隷になってしまうというのは、ピンとこないのだが、
現代社会に置き換えてみると、海外旅行中にテロリストに誘拐されてしまうようなものか。
テロリストは金欲しさに交渉するため、交渉の余地があるが、
奴隷はその場所から一切外部との接触を遮断されてしまうため、交渉の余地がない。
そう考えると、本当に奴隷制度とは恐ろしい物だと考えさせられる。
映画にもどるが、いきなりのブラピに少々戸惑う。
あの役ブラピじゃなくてもできただろう・・・それとも、友情出演かなんか?
シネマファン55号さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-07-14 15:35:54)
54.淡々と繰り返される理不尽極まりない黒人への虐待。思わず目を瞑るシーンが多いがリアリティ高い証拠。
アメリカの黒歴史をアメリカの映画でここまで鮮明に描いたことに評価したい。それでも黒人差別を訴える作品としてはまだまだ序の口なんだろう。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-24 22:32:49)
スポンサーリンク
53.ネタバレ アメリカ史の暗黒サイドである奴隷制度のありさまを真正面から見据えてのこの一本、正面も正面、目をそらさずに描ききるその筆致ときたら当然のごとく処刑だの鞭打ちだの、非人道的な行為描写に割く時間が長くて、「早く南北戦争始まってくれー」と願いながら観るはめになった。
黒人がこんなに酷い仕打ちを受けました、で終わっていないところがこの物語のリアルなところで、白人らも実に色々な人がいたのだなあ、と個人的にはそこが一番の発見でした。人道的に許されないことをしている、という罪の意識が多かれ少なかれ存在し、まだら模様のような社会。本当は奴隷制度なんか嫌だ、でも広大な農園を維持しなければ、との経済システムの中で生きるB・カンバーバッチ演じる農園主はぎりぎりのところまで苦しんでいるし、次の主人である酷薄な農園主夫婦らも残虐な行為が正当化される社会の中で理性の針が振り切れてしまっていた。愛情を抱いた女は黒人奴隷で、屈折した思いは嫁とのはざまで彼女への虐待へと向かう。あいつ狂ってたなあ。怖い。
家の女主に納まった元奴隷の女性もいたりもする。そうなると、手に入れた特権に安住してしまうものなのね。白い人も黒い人も色々で、モザイクのように社会を構成していたその描き方が奴隷映画としては新しく感じて見ごたえがありました。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-01-31 23:57:28)
52.ネタバレ 私の名前はソロモン・ノーサップ、自由黒人だ。信じてくれ、拘束される理由など何もない!この鎖を解いてくれたら人違いだと証明できる。お願いだ、私は決して奴隷なんかではないんだ――。1841年、ニューヨーク。愛する妻と二人の子供たちと共に充実した毎日をおくる自由黒人であるソロモンは、ある日、奴隷商人の男たちに騙され拉致監禁される。そのまま、彼は奴隷として有無を言わさずアメリカ南部の農場へと売り飛ばされるのだった。まだ、黒人が“家畜”と同じ扱いを受けていた時代。様々な農場を転々としていくうちに、ソロモンは白人からゴミのような扱いを受けている黒人たちの悲惨な現実を目の当たりにしてゆくのだった……。実話を基に、まだ黒人が白人たちの奴隷として悲惨な現実を生きていた時代に、数奇な運命を生きたとある男の12年に及ぶ奴隷生活を冷徹に見つめたヒューマン・ドラマ。こういう作品を観ると、いかに白人が有色人種を下に見ているかがよく分かります。もう全編にわたって、思わず目を背けたくなるような理不尽で残酷な現実のオンパレード。監督は黒人ということで、その積年の怨嗟の表明には目を見張るものがある。主人公が首を括られた状態でほとんど一日放置されたり、ただ自らの身体を洗いたくて石鹸を借りに行った女性が酷い鞭打ちの刑に処されたり…。「どうして私がニガーをこんなにも痛めつけるかだって?違う、私は自分の所有物で遊んでいるだけだ。こうしている時間が一番楽しい。黒人をいたぶる、これ以上気の晴れる遊びはない」と平然と言ってのける白人の農場主には、人間の極限の愚かさを見せ付けられて寒気すら覚えてしまいます。昨今、アメリカで多発する警察官による人種差別的暴行事件に端を発する暴動を目にしていると、本作がますますそんな人種対立を煽る結果になるのではないかと危惧するばかり。でも、この残酷な現実から目を逸らさずあくまで冷静に黒人たちの歴史と怨念を直視した、この監督の情熱はやはり賞賛に値する。広島や長崎に半ば実験目的で原爆を投下された同じく有色人種である我々日本人としても他人事とは思えません。これから先も人種差別という病理は絶対になくならない酷い世の中なのかもしれないけれど、それでも希望を見失わずに生きたソロモンに僕は生きる勇気を与えてもらえたような気がします。良い映画でした。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2015-05-01 01:22:08)
51.う~ん、こんな物語だと知らずに観たので..正直、驚いた..こんな史実があったとは..とてもシリアスで、まじめに創られた、実話を基にした作品..過度な脚色は抑えられ..リアリティーのあるエピソードが、淡々と進んで行きます..娯楽作品のような、山あり谷あり、お涙頂戴的な、劇的さはありませんが..そこがまたリアルさを、際立たせています..良作ですね! アカデミー作品賞、納得です...
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2015-02-07 20:22:18)
50.ネタバレ ◆拘束されたソロモンの背中を板が壊れるまで容赦なく殴り付け、今度は鞭で血肉を飛び散らせるほどに切り裂く。この長回しに「早くカットしてくれ」と思うくらい身体を引き攣らせた。奴隷制度というものがどれほど惨たらしいものかを想像させるには十分なワンシーンである。しかし、それは序章に過ぎない。他の自由黒人も家族もろとも拉致され、別々の所有者に引き裂かれて二度と会えない絶望感。逃げ出すも捕まり吊るされる前の奴隷の表情。「逆らっても無駄だ」と諦め、死ぬまで酷使される運命を悟る奴隷達。歴史に埋もれた黒人達の声なき絶叫が痛烈に伝わってくる。◆一見、善人の白人もいるだろう。同情はするし、人間として接するも生活のため、社会的抹殺をされないために平然と裏切る。制度に対して誰も疑問を持たない当たり前の世界。葛藤しつつも結局パッツィーを痛めつけるエップスもまた、現代社会の矛盾を黙殺している我々と同じではないか。◆ソロモンは偶然助かったに過ぎない。家族と再会しても12年の歳月は帰ってくることはなく、背中の傷跡も死ぬまで消えることはない。心は奴隷時代の闇に残されたままだ。「それでも自由黒人であるお前はまだマシな方だ。奴隷黒人と何が違うのだ?」と重く問いかける。◆アカデミー賞で勝利したのにもかかわらず、『アナと雪の女王』と『ゼロ・グラビティ』に埋もれるのは不憫すぎる。単純に「感動しない、つまらない」と切って捨てるのは恥じるべきだろう。娯楽だけが全てではない。日本が社会現象にさせるべきなのは、"Let It Go"ではなく"Roll Jordan Roll"であるはずだ。『タイタニック』並みにメガヒットさせるべきだった。それでも戦前の迫害行為からまだ目を背けるつもりなのか。我々もまた、鞭を振るう側かもしれないのだから。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2015-01-24 23:03:51)
49.そらまあいい映画ということになるでしょう。監督が黒人の方ということもあるのか、非常に強い想いを感じる作品です。主人公が日差しの下で吊るされているシーンをひたすら流し続けているところなんて、不謹慎かもしれませんが一枚の美しい絵画のようでした。そこにはたくさんの象徴やメッセージが見え隠れします。
しかし!それでもですよ?あえて言いたいわけです。本当に本作が米映画最高の栄誉であるアカデミー賞作品賞に値するのかと。お前らいっつもこんなんばっか選んでるなと。なんでマトリックスやアバターみたいな革新的な映画は選ばれないんだと(ロードオブザリングとタイタニックの受賞は評価する)。別にアベンジャーズが作品賞でもいいだろうよ。アベンジャーズ嫌いだけど。映画って本来エンターテイメントじゃないのか?ジャンルが偏りすぎなんだよ。俺は深い映画がわかる人ですよ、ミーハーじゃございませんぜってことですかそうですか。
まあそんなことを思ってしまいました。なんだかアカデミー賞批判になってしまって申し訳ありません。この映画は良い映画ですよ。
ところでブラットピット、何いいとこだけ持っていってんの?
ばかぽんさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-01-21 10:01:17)
48.様々な音が心に響いてくる映画だった。
奴隷を拘束する鎖の音。奴隷達が乗せられた船のモーター音。暖炉の音。馬車の音。斧で木を切る音。

そして、奴隷を打つ鞭の音・・・

奴隷を木に縛り付けて散々鞭で痛め付けた後、白人は言う。「所有物で遊んでいるんだ、これほど気の晴れる遊びはない」と。
そこに居るのは罪を罪と思っていない人達なのだからどんなに正義を振りかざしても意味がない。
奴隷=所有物としか思っていないのだから。彼らとしては当たり前の行為なのだろう。
それを現代社会に生きる我々観客が目の当たりにした時、「酷すぎる」「可哀相だ」とか思っても、どこか別世界の事のように感じてしまうのは至極当然の事だ。

最後に登場し、奴隷制度に異議を唱え、正義を振りかざしていたブラピもいざ主人公から助けを求められると、助ける事には慎重だ。結局自分がかわいいのだと正直に吐露する。ただ単に救世主として描いていない所がリアルで良かったと思う。

虐げる者、虐げられる者、様々な人間が描かれるが、人間の本質とは結局愚かで、弱くて、何かに寄り掛かって居ないと生きられない生き物なんだと思った。
ヴレアさん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-06 19:36:46)
47.12年間の奴隷生活は言葉にならない。
TERUさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-07-05 21:24:05)
46.とても興味深い作品。
時系列が前後する場面があり、それがあれ?っと考えてしまい、話の腰を折ってしまうの残念。
歴史ドラマとしては秀作だと思う。
misoさん [地上波(字幕)] 7点(2020-06-04 23:01:03)
45.なるほど、さらわれて売られてしまう人たちも結構いたわけだ。奴隷制度の悲惨さはもちろん、解放後の裁判でも差別があって、罪を認めさせることができなかったことも現代では信じられないこと。
nojiさん [インターネット(字幕)] 7点(2019-07-01 08:37:54)
44.この時代のアメリカが大っ嫌いになる映画ですね。
ケンジさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-07-02 06:21:24)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 63人
平均点数 6.51点
000.00%
111.59%
211.59%
300.00%
423.17%
557.94%
62539.68%
71320.63%
81219.05%
934.76%
1011.59%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.33点 Review3人
2 ストーリー評価 6.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review4人
4 音楽評価 7.00点 Review4人
5 感泣評価 7.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
作品賞 受賞 
主演男優賞キウェテル・イジョフォー候補(ノミネート) 
助演男優賞マイケル・ファスベンダー候補(ノミネート) 
助演女優賞ルピタ・ニョンゴ受賞 
監督賞スティーヴ・マックィーン[監督]候補(ノミネート) 
美術賞アダム・ストックハウゼン候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞パトリシア・ノリス[衣装]候補(ノミネート) 
脚色賞ジョン・リドリー[脚本]受賞 
編集賞ジョー・ウォーカー〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演男優賞(ドラマ部門)キウェテル・イジョフォー候補(ノミネート) 
助演女優賞ルピタ・ニョンゴ候補(ノミネート) 
助演男優賞マイケル・ファスベンダー候補(ノミネート) 
監督賞スティーヴ・マックィーン[監督]候補(ノミネート) 
脚本賞ジョン・リドリー[脚本]候補(ノミネート) 
作曲賞ハンス・ジマー候補(ノミネート) 

■ ヘルプ