映画『そこのみにて光輝く』の口コミ・レビュー

そこのみにて光輝く

[ソコノミニテヒカリカガヤク]
2013年上映時間:120分
平均点:6.40 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-04-19)
ドラマラブストーリー小説の映画化
新規登録(2014-05-03)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2019-10-21)【イニシャルK】さん
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監督呉美保
キャスト綾野剛(男優)佐藤達夫
池脇千鶴(女優)大城千夏
菅田将暉(男優)大城拓児
高橋和也(男優)中島
火野正平(男優)松本
伊佐山ひろ子(女優)大城かず子
田村泰二郎(男優)大城泰治
原作佐藤泰志「そこのみにて光輝く」
脚本高田亮
撮影近藤龍人
配給東京テアトル
美術井上心平
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💬口コミ一覧

30.づるづると曳きずる昭和夏の朝
火蛾さん [DVD(邦画)] 10点(2015-04-12 13:58:35)
👍 1
29.ネタバレ 素晴らしい作品でした。
もちろん決して明るく楽しい作品ではないけれど、
始まりからラストカットに至るまで、制作陣、出演者達に一分の隙もなかったです。
特に菅田将暉さん、彼は凄かったですね。
なんとも愛らしくて、感情移入しまくり。
達夫、千夏、拓児がとにかく這い上がる事だけを切に願って、映画に没入してしまいました。
そんな中、三人で祝杯をあげるシーン。
よーし、やったぞ!
と思って、何気に時計を見たらまだ80分。
そう、前半の陰鬱な展開で時間感覚が麻痺していたようです。
と言うことは、もう一悶着あるのか。。。って落ち込みましよ、マジで。
そしたら案の定、祝杯を台無しにしてしまう事件発生。
あちゃーと思ったけど、誰も死ななくて、本当に良かったです。

なんとか踏みとどまった彼らに、泣きそうになりました。

そして美しいラストシーンとタイトルの余韻。

この軽薄な時代にこんな作品に出会えて良かったです。



余談ですが、テレビとかで喫煙シーンを問題視する向きがあるようですが、
この姉弟のようにライターひとつで運命が変わるような事もあるんですよね。
性描写や暴力シーンなどレイティングは仕方ないにしても、
世の中が勝手に『汚い』と定めてるものを観て、どう感じるか?
そんな問いかけすら許さないような風潮は怖いですね。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-02-20 15:24:25)
👍 1
28.ネタバレ 目を背けたくなるようなシーンが多々あり、重い内容ではあるけどラストの達夫と千夏のかすかな笑顔とそこに差し込む光が今後の2人の将来を表しているようで心が救われました。
また綾野さん、池脇さん、菅田さんの3人の演技が圧巻。
くーちゃんさん [映画館(邦画)] 9点(2014-05-06 23:17:27)
27.浜辺を歩く綾野剛と池脇千鶴。それを手持ちでフォローするカメラの揺れが
二人の心の昂ぶりを静かに、生々しく伝えてくるようで、胸をざわつかせる。
後景で、池脇が意を決して海に入るその波打ち際は立派な「動線」ではないのか。


時に彼らと距離を置き、時に不器用な二人に寄り添うカメラの距離感が程よく、
人物間の心情の交流が画面から滲み出て来る感がある。

綾野、池脇、そして菅田将暉の三人が食堂で談笑するスリーショットの束の間の幸福感。
綾野のベランダに座りこんでの、綾野・菅田のやり取りに滲むエモーション。
これを「座っているだけ」だから動きがないと解する者にとっては、小津作品などは
さぞ「退屈」に違いない。

俳優らの芝居のみならず、カメラと対象との距離、構図、配光が見事に
融合している。

薄暗い綾野のアパートの室内に入り込む屋外からのネオン光の点滅。
そのギリギリの光加減の中に身体を重ね合う二人が浮かび上がる様は単に艶かしい
というだけではない、深い情感が漲っている。
どこが「暗いだけ」なのか。

ラストの浜辺の眩い朝焼けに浮かび上がる二人の表情の美しさ。
これこそ言葉に代え難い。




ユーカラさん [映画館(邦画)] 9点(2014-05-03 22:38:31)
26.ネタバレ 気分が晴れる映画ではないので、決して好みの映画ではないですが、点数は高くつけます。
どうにもならない不遇な人たち、綺麗事では片付けられない問題、それらが熱く語られているからです。
それでもなお、人は少しでも人生に一筋の光を見いだそうと、もがくのです。
役者陣の熱演が素晴らしく、必死に生きている人たちを表現しています。
人生は大変な事も多いけど、なんとか光を探しながら踏ん張って生きていこうと思えてくる作品です。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 8点(2020-11-08 02:48:31)
25.ネタバレ 仕事を辞めパチンコと散歩の毎日を過ごす青年が
偶然パチンコ屋で知り合ったフレンドリーな若者の住む
バラックで出会った若者の姉に惹かれる。
しかしこの家族は寝たきりの父、疲れきった母、
若者も傷害事件で仮釈放中、姉も家族のため体を売って生活しているなど
数々の問題を抱えて極貧の状態であった。
青年は若者の姉の抱える問題に向き合うことになる。

良い作品。
全体的にドンヨリとした陰鬱な世界観だが妙なリアリティがある。
青年役綾野剛、若者役菅田将暉、姉役池脇千鶴の演技がすばらしい。
だらしない男の印象だった青年が実はしっかり者で
うざい印象の若者もだんだん憎めなくなってきて
姉もこの生活から抜け出すことを諦め気味になってて
でも青年の言葉で少しずつ心動いていく。
そういった変化が良かったです。
Dry-manさん [DVD(邦画)] 8点(2017-11-11 23:03:20)
👍 1
24.ネタバレ 地方の貧困と、弱者同士の儚いラブストーリー 冒頭から、どう見てもクズの主人公綾野剛の、どうしようもないその日暮らし振りが、同じくクズとしかいいようがない大城拓児と出会って、なんとなく仲良くなるあたりはかなりリアルだ 汚くてバカで育ちが悪いが良い奴、って言う感じが、ひしひしと伝わって来るのはそれなりに巧い作りだと思った 大城家の家は凄まじく貧乏だが、地方都市の海沿いのバラックにはこんな人達が住んでるかも、と思わせる容赦ない演出 主人公がその凄まじい家に、ためらいながら入る一歩目を運命的に見せているカメラワークは秀逸 しかし中盤で綾野剛がクズではなくて、山で発破を使う仕事をしていたが、部下を失って街に降りて来て悔恨の日々を送っている人物だと言う事がわかると気持ちがさっと冷めた どうしようもないクズがほんのちょっとでも前に進む話じゃ無くて、「元々はクズじゃなかった」&ありがちな「心にキズを負って立ち直れないでいる人」だったのだ これはちょっとがっかりした 個人的な期待が裏切られたせいか、主人公が山で部下を失ったシーンを、最初に見せても良かったんじゃなかろうかと思った ヒロインが週三回の工場のアルバイトをしながらも、体を売って家族を支えても、尚この究極の貧困という状況がいまいちピンとこない 寝たきりの父親の世話だけじゃなく、性欲の処理までもする貧困からくる残酷がテンコ盛りすぎる理由がわからない この話に感情移入するためにも、この状況になったはっきりした理由が欲しい なので、むしろヒロインはもっとクズの方がリアルだ ラストで主人公が拓児をアパートの廊下で抱きしめるシーンは泣ける この拓児役の菅田将暉の熱演が光る この人を憶えておこうと思った エンディングもほんのちょとだけ救いが有るとおもわせる展開 朝の美しい光の中で、この二人にとっては今がどん底で、この先には今よりはマシな未来が待っていると思わせるラストシーンに心が震えた
にょろぞうさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2016-05-10 12:36:54)
23.とても丁寧に作られた作品。演技、演出、脚本、撮影、音楽などすべてレベルが高い。暗い話なんだけど、ただジメジメするのではなく、少し渇いた映像のおかげか陰湿な印象はあまりなく、むしろ美しく深遠な絵画を見たという印象。この独特な感覚は日本というかアジアの映画ならではのように思う。また、この印象は、菅田将暉演じる拓児のキャラに引っぱられた部分も大きい。最初の登場時は、思いっきり引いてしまったけれど、だんだん憎めないなあと思い、最後には幸せになってほしいと心から願ってしまう。池脇千鶴演じる千夏もそう。最初は擦れた部分が目についたのに、最後には神々しさすら感じるようになった。綾野剛は2人と比べるともうひとつだが、瞬間の表情などには引きつけられるものはあった。舞台を現代にしたのも僕は正解だったと思う。この映画が描く悲惨はある意味、経済成長した日本の暗部として、ずっと存在し続けたものだと思う。でも、2013年の現代、それは、単なる「貧困」としてだけでなく、前科者の社会復帰の困難やビジネス化された介護からの排除など、ある種の人びとが「階級」として社会から「排除」されてしまう現実として、顕在化している。そういう世界を丁寧に描きながらも、そこを主題化するのではなく、そこにある「希望」を家族や人間関係をめぐる普遍的な物語として描いたところに、この映画の魅力はあるのだと思う。
ころりさんさん [DVD(邦画)] 8点(2015-03-25 14:37:50)
22.『海炭市叙景』と同じ原作者ですか。なるほど、映画全体から漂う閉塞感と暗さは共通のものを感じた。ただ、今作品の方が微かながら救いを感じさせる部分があるのでとっつきやすかった。物語もメインのキャラクター3人に焦点を当てているので分かりやすく、より感情移入しやすくなっている。ストーリーは、簡単に説明すると、社会の底辺でうごめく若者が、そこから脱しようともがいたり、或いは何も目的を見出だせずにただ惰性で日々を送っていたり、何ともやるせない感じが実にリアルに描き出されていた。池脇千鶴のすれた感じも良かったが、特に良かったのは菅田将暉だ。暗い物語の中でも唯一、前向きに行動する愛すべきキャラクターだった。汗をかきながら笑顔で美味そうにカレーを食べるシーンが何故か心に焼き付いている。かと思えば次のシーンでは感情を剥き出しにして狂気を見せつけてくる。その触れ幅が1番大きい役を彼は本当に自分のものにしていたように思う。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-02 20:10:31)
21.ネタバレ 海での二人の抱擁シーン・・こんなに美しくて悲しいラブシーンはない。
絶対にうまくいかない、幸せになれないって分かりきっているのに。
後半は拓児が危うくて危うくて、どうしようもないバカっぷりには切な過ぎて涙が止まらない。
どうしようもない状況から、もがいてもがいて這い出ようしても、努力しようと一歩踏み出しても、どうしようもない辛い現実がそこにはある。
ラストは「それでもこの世界で生きていかなければならない」とも、美しい海辺への逃避にも見えたり。
「大人は判ってくれない」ではこちらに振り向くのだが・・・
kosukeさん [映画館(邦画)] 8点(2014-08-03 22:00:24)
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20.ネタバレ これくらいの年になるとみんな何かしら抱えながら生活してるんですよね。それが過去に犯した罪だったり、動けない家族だったり、死なせてしまった同僚だったり・・・。そういったものから何とかして抜け出したいが抜け出せず、ただ幸せになりたいと現実に抗いながらも抗いきれない人たちを描いた映画。幸せの基準も人によって違う。幸せのためにお金が欲しい人、女を抱きたい人、家族を作りたい人。人それぞれ、「光り輝く」ために必要なものは違っていて、しかも例外なくその必要なものはなかなか手に入りづらいものばかり。この話が映画だから極端というのではなく、誰しもみんな根っこに持ってる「幸せになりたい」という気持ちは同じなんだろうなあ、という至極当たり前のことを妙に実感した映画でした。

個人的にあまり綾野剛さんや菅田将暉さんは好きなほうではないのですが、この映画・このストーリーにはハマり役だったように思えます。なんか謎めいた寡黙な青年の綾野剛さんも、うっとうしい音量で話す菅田将暉さんも、キャラに合っていました。

中島はまあドン引きするくらいのクズでしたね。刺されてせいせいした。拓児グッジョブと喝采を送りたい。千夏が彼氏を作ったとわかっても「それでもかまわないから」というあたりから、千夏に対して純粋に好きという感情も持っていたはずなのに、殴ったり、千夏のことをほかの人の前で公然と貶めたり、「早く済ませてよ」と言われてほんとにやっちゃうあたり、クズ過ぎてどうしようもない。むしろあれのことをどうしたらそれまで尊敬できていたのか。中島の家族の描写もなかったけど、それも含めて見せてほしかった。

動けない父に縛られ、弟を守るために最低の男にも縛られていた千夏から漏れた、「この町から抜け出したかった」という言葉。弟は自らの意思・自らの責任で動き出し、父とも決別を決心した千夏と達夫がその後新しい幸せをつかめたと信じたいものです。
TANTOさん [インターネット(邦画)] 7点(2021-06-06 16:10:48)
19.ネタバレ 池脇千鶴がちょうどいいの。
いい女過ぎると嘘臭いし、魅力が無いと萎えちゃうしね。
この絶妙な立ち位置が素晴らしいの。
そこ以外じゃ絶対に光り輝かない場所に立ってたね。
ハッピーエンドではないけど、救いのあるラストで良かったよ。
殺しちゃってたら後味悪かっただろうけど、殺さない程度の絶妙な落とし所に安心しました。
もとやさん [DVD(邦画)] 7点(2016-11-27 14:31:53)
18.ネタバレ 特に大きな山場も無いのに、最後まで引き込まれました。
達夫、拓児、千夏の3人のキャラクターに役者がピッタリでした。
綾野剛は、こういうグダグダしたヘタレだけど、芯がぶれてなくて気持ちが優しいというキャラが上手いし、
菅田将輝も、明るくてくったくなくてバカだけど根が良い奴ていうのがハマってます。

そして何より引き付けられたのは池脇千鶴。
彼女の演技を見るのは多分初めてですが、何もかも受け止めて包み込む包容力のある千夏そのものに見えました。
割とその辺にいそうなちょっと可愛いお姉さん風で、スタイルも肉感的で、やたら細かったり人工的な感じではないところが、この作品の雰囲気に合ってました。

千夏には、男のずるさもワガママも何も見返りを求めずただ受け止める包容力、いうなれば母性があります。
酷い家庭環境でも逃げ出さずに受け止めて対処してる。
対処の仕方が一般的ではないとしても、誰を責めるわけでもなく、しょうがないじゃない私がするしかないんだから、という感じで黙々とこなしてます。

最初は、達夫が千夏が売春をしてるのを知った後も気持ちが変わらないのは何故かと思ってましたが、見ているうちに理解しました。
達夫が自分のトラウマを千夏に話したとき、千夏が「だから、あたしみたいな女でいいんだ」と言うと「そうじゃない」と否定してました。
傷心の達夫は、本能的に自分を丸ごと受け止めてくれる千夏の包容力を求めたんですね。

人間としては達夫や拓児よりクズ度の高い社長(高橋和也)も、ただ都合の良い女として千夏を扱っていたのではないことは言動でわかります。
達夫が「家族を大切にしてください」と言ったとき、「大切にしてるから、おかしくなるんだ」という捨て台詞は良かったです。
達夫が山へ戻る気持ちになり、3人にやっと僅かながら未来への希望が見えたあと、そのままハッピーエンドにはならないだろうと思いましたが、誰も死ななくて良かったです。

そしてラストの美しい海岸でのシーン。
泣き笑いの千夏とつられて弱い笑みを浮かべる達夫。
どん底の中わずかな希望を感じさせ、黒い画面に白抜きでタイトル。
狙ってた感が漂うとはいえ余韻の残る終わり方は良いと思います。
nanapinoさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-21 18:32:29)
17.ネタバレ お話自体は大したことじゃない、出だしも特に大したことじゃない展開、なのに冒頭20分で、もう、僕はこの映画の世界にどっぶり惹きつけられました。それは、多分、そのリアルさから伝わってくる確かなキャラの存在感のせいだと思います。どの登場人物も、本当に存在するとしか思えない、それでいて、ずっと見ていたくなる魅力にあふれていて、特に主役の達夫、千夏、拓児の3人にはひきつけらます。達夫の受身体質なんだけど骨太で、やさぐれているんだけど、心にはちゃんとしたバランス感覚があるとこや、千夏の体から湧き出るエロさと時折見せる少女みたいにはにかむ笑顔の清らかさ、拓児のやんちゃでガサツなんだけど人懐っこっく犬みたいなかわいさ、これに僕はやられました。達夫と拓児2人でいるとこなんか、特に何もなくても、全然、飽きずに見ていられます。あと、中島の地方にいそうな町の顔役のおっさんぶりも素晴らしく、それでいて競輪に夢中になってる拓児を見つめる目の狂気さときたら、あーた、めちゃ怖いです。何気ない日常の風景にもリアルさは溢れていて、それとともにどこからか漂ってくる不穏な空気感、悲惨な中のつかまのキラキラ輝く幸福感も、この映画を退屈にしない要素でした。リアルさの中にある光と闇のバランスもちょうどいいです。特に僕が印象に残ったシーンは、家族になろうとする主役の3人が乾杯するシーン。達夫と千夏のようやく闇を抜けれる希望が溢れだそうとしている表情と、それを交互に見て、はしゃぐ拓児に、もうこの先は、この3人の幸せホームドラマにしてくれと、マジで思いました。ただこの映画、全体的に、地味で辛気臭い感じもするんで、ダメな人はいると思います。
なにわ君さん [DVD(邦画)] 7点(2015-07-03 18:44:21)
16.鑑賞後しばらく経っているので、箇条書きで軽くレビュー。

・主演2人の演技が良かった、途中まで綾野剛と池脇千鶴だと気付かなかったぐらい(笑
特に綾野剛は、あまり良いイメージがなかったので、こういった役もできるんだと見直した

・監督は優しいと思う。過去作は「オカンの嫁入り」しか見たこと無いけど、こういった話なら
もっとエグくできると思う(それこそ、園子温だとか 笑
なのにこの監督は必要以上に、エグく描いていない、そこに好印象を持った

・そういう作品の分母がわからないが、近年、邦画でセックスを描いた作品に良作が多い気がする。
「ふがいない僕は~」とかも好きだったので、この作品にもハマった
Sugarbetterさん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-20 05:12:14)
15.ネタバレ まるで韓国映画のような世界観。繊細な日本人にこんな現実はあるのだろうか?千夏が発狂しないのが不思議だ。自分がボロボロになっても、自分の身内を慰めようとする千夏はまるでマグダラのマリアのよう。最後の朝日が、まるで宗教画のように綺麗だ。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2015-02-26 06:58:27)
14.ネタバレ 原作は80年代の衰退していく地方都市を舞台にした、ハードボイルド的な男性目線の小説ですが、そこに女性の視点・感性を取り入れ、時代設定も80年代から今に移すことにより新たな世界観を構築しています。正直、原作の世界観が好きな者としては、中島や松本といった男性キャラクターの設定や主人公達の苦悩の理由が分かり易くはなったけれども軽くなり、その分池脇千鶴が演じる千夏の存在感の重みが目だってしまい、やや女性向けの作品になってしまってるのかなとも感じました。

しかしながら、あの美しいラストはやはり女性監督ならではの感性だと思いますし、80年代の世相と今の世相はまた違うものなので、これはこれで有りだと思います。


TMさん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-30 01:53:09)
13.原作者佐藤泰志は函館出身の小説家であるが、41歳の若さで亡くなった。死後20年を経て作品が映画化され始め、この映画は「海炭市叙景」に続き2作目。とはいえ、私は何も知らず、この映画を見るにあたって得た知識なのだが・・・。70年代高度成長から取り残された若者たちの閉塞感、どうしようもなさ、格差社会の一端を垣間見ることができる。そこのみにて光り輝くというタイトルが大変印象的だった。
ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-15 16:59:04)
12.【火蛾】さんの俳句が良い。こういう表現ができるようになりたいもんだ。

映画に関しては、この20年来のお決まりで、ラストでは無理に希望を提示しなければならないようだ。
大衆は現実に耐えられなくなっている。
おら、はじめちゃんさん [DVD(邦画)] 6点(2021-04-19 02:00:02)
11.救われない世界、でも生きていくしかない。
そういう哀しい物語を上手く表現している。ただし、リアリティの描き方で好き嫌いは分かれる映画。
simpleさん [インターネット(邦画)] 6点(2018-08-14 18:55:00)
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 6.40点
000.00%
113.33%
226.67%
300.00%
4310.00%
526.67%
6413.33%
7826.67%
8620.00%
9310.00%
1013.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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