映画『るろうに剣心 伝説の最期編』の口コミ・レビュー

るろうに剣心 伝説の最期編

[ルロウニケンシンデンセツノサイゴヘン]
2014年上映時間:135分
平均点:5.37 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-09-13)
公開終了日(2015-01-21)
アクションドラマ時代劇シリーズもの漫画の映画化
新規登録(2014-06-26)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2025-06-18)【イニシャルK】さん
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監督大友啓史
演出谷垣健治(アクション監督)
キャスト佐藤健(男優)緋村剣心
武井咲(女優)神谷薫
伊勢谷友介(男優)四乃森青紫
青木崇高(男優)相楽左之助
蒼井優(女優)高荷恵
神木隆之介(男優)瀬田宗次郎
土屋太鳳(女優)巻町操
田中泯(男優)柏崎念至(翁)
高橋メアリージュン(女優)駒形由美
滝藤賢一(男優)佐渡島方治
三浦涼介(男優)沢下条張
丸山智己(男優)悠久山安慈
村田充(男優)魚沼宇水
江口洋介(男優)斎藤一
藤原竜也(男優)志々雄真実
小澤征悦(男優)伊藤博文
島津健太郎(男優)才槌
福山雅治(男優)比古清十郎
小市慢太郎(男優)川路利良
福崎那由他(男優)心太
不破万作(男優)
ほんこん(男優)
仁科貴(男優)
眞島秀和(男優)高野
屋敷紘子(女優)本条鎌足
原作和月伸宏「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプコミックス刊)
脚本大友啓史
藤井清美
音楽佐藤直紀
主題歌ONE OK ROCK「Heartache」
撮影石坂拓郎
製作ワーナーブラザースジャパン(「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会)
集英社(「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会)
配給ワーナーブラザースジャパン
編集今井剛
録音益子宏明
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💬口コミ一覧

52.ストーリー的には手放しで面白いと思えない部分もありますが、前編と後編、全体的は面白かったです。もともと漫画の方は、なんてゆーかいかにも少年漫画であり、ギャグ要素もあり、もちろんストーリー的にも突っ込める所多く、まさに少年ジャンプの王道的展開である、色んな敵キャラを剣心たちが倒して、時には仲間になってとゆう今でもよくある形式の漫画で、それでも昔は、面白く読んでました。今回、実写になり、漫画のゆるい部分がなくなり、それだけでも引き締まった感があるのですが、迫力、殺陣など漫画では味わえない部分も多く、僕的にはこれが大人になった今、本来観たかった「るろうに剣心」と言えるほどの雰囲気がありました。
なにわ君さん [DVD(邦画)] 10点(2015-06-10 17:24:05)
51.ネタバレ 原作「志々雄編」実写化の後編。福山雅治演じる師匠との修行を経て、いよいよ志々雄との最終決戦に臨む剣心。さらにパワーアップした殺陣、思わず釘付けに。剣心、斎藤、青紫、左之助の4人を志々雄が1人で相手にするシーンは圧巻。復讐の炎をその一身に宿す旧世代の怪物を、藤原竜也が怪演。炎を吐く刀も見事に再現。大半の十本刀に見せ場がなかったのは残念だが、ストーリーとアクション共に申し分なく原作の良さを表現していた。今年有数の傑作。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 8点(2014-12-30 00:48:25)
50.ネタバレ  本来、つっこみたい部分は皆様が既出なので、主に良かったと感じた所をまとめてみます。師匠との奥義習得の場面。確かに長く感じますが、「生きようという意志は何よりも強い」と剣心が悟る過程を導き出すのに必要であったと思います。明治政府が剣心を捕えて公開斬首となるシーンは、結果的には茶番ですが、人斬り時代の罪状が読まれ・・悔いながら聞いている剣心・・今作含め、何度もリフレインされた、斬殺された清里と泣き崩れる巴を雨中傘をさして見ている剣心。だからこそ「もう決して人は殺めない」と決意して答えを見いだせたのだと思えます。甲鉄艦「煉獄」内の最後の戦闘、宗次郎との再戦は、前作逆刃刀を折られた時から剣心が成長して、宗次郎の刀を逆に折る事で、剣心の成長を描いたのは良かったが、戦う前のやりとりで宗次郎の「せっかちだなぁ」というセリフだけは浮いてて違和感が残りました。また左之助と安慈の戦いが、1作目の番神との戦いにそっくりな点は残念でした。艦内、最後の志々雄との対決の4対1は、この強い4人がかかっても敵わない程強い志々雄。と強調されたのが一番印象に残ったので、有りだなと。剣心以外は立ち上がれなかったし、最後剣心が「左足」を1歩踏み出すだけで、「天翔龍閃」を表現していましたが、これは原作を知る人でないと分からないかもしれませんね。とにかく、多々あるつっこみ所をはねのける、殺陣、所作を含めた圧巻のアクションシーンの数々にこの点数を付けさせて頂きたい。
MAKIさん [映画館(邦画)] 8点(2014-10-28 19:44:06)
👍 1
49.ネタバレ 原作未読です。原作がマンガ、しかも長期連載だったものを2時間の実写映画に作り変えることには相当な困難があった様子で、脚本の練り込みが足らないように感じました。まず違和感を覚えたのは、時間感覚の不自然さ。『京都大火編』のラストで風雲急を告げる展開を迎えたにも関わらず、本作の前半で剣心は師匠とチンタラと禅問答をしたり、志々雄は志々雄で東京に急襲を仕掛けるのかと思いきや(そのための偽装だったのでは?)、ドッシリと構えて明治新政府と話し合いをしたりと、舞台で起こっているイベントと、それを受けての登場人物達の行動のスピード感とがうまく噛み合っていません。また、志々雄による革命にも無理があり過ぎで、感覚的にピンと来ないものがありました。戦艦1隻とわずかな手勢だけで明治政府を右往左往させるという展開は、さすがにありえないでしょう。マンガという媒体であれば違和感なく受け入れられた展開であっても、実写ではより多くの理屈付けが必要となりますが、本作にはその点が大きく欠けていました。また、『京都大火編』のレビューでも述べたのですが、御庭番衆絡みのサブプロットはメインプロットとうまく絡んでおらず、これは丸ごと削除した方が話の通りが良くなったと思います。。。
と、お話の方はイマイチだったのですが、アクションはとんでもないことになっています。『京都大火編』のアクションにも感激したのですが、あれですら出し惜しみだったと言えるほど本作のアクションは充実しています。志々雄の戦艦に乗り込んで以降、20分に渡って延々繰り広げられるアクションの数々は日本映画史に残るであろう完成度で、その質と量には圧倒されました。さらには、それまでのドラマとアクションを関連付けることにも成功しており、これだけエモーショナルなアクション映画は世界を見渡してもそうそう見つかるものではありません。ラスボス戦に向けてきっちりと盛り上がっていくペース配分の良さや、達人級のキャラクターが何人も入り乱れるラスボス戦の描写の素晴らしさなど、すべてが良すぎました。志々雄の散り方も重々しくて素晴らしく、これだけの悪役はハリウッドでもなかなか作り出せないのではないかと思います。上述の通り、脚本には少なからずアラがありましたが、そんなことは小さな問題だと言えるほど満足度の高いアクション映画として仕上がっています。
ザ・チャンバラさん [映画館(邦画)] 8点(2014-09-17 00:09:43)
48.ネタバレ いや面白かったですよ。
尻切れになっていた前作を引き継いで、いきなり福山雅治ですか。かっこいいっす。
アクションが満載で、どれも見応えがあって良かった。
神社で戦う関西人ヤンキーとか脇役もナイスキャラだし、いろいろぶっ飛んでいて楽しい。
最後はちゃんと笑いながら炎に包まれて死んでく志々雄真実も描かれていて納得。
しかし明治政府のやり方には不快感があるし、奥義をどうやって師匠から会得したのか省かれているので(地上波なのでカットされた!?)そこの不満はある。というか、奥義あるんなら最初から使えよってツッコミたい。
mhiroさん [地上波(字幕)] 7点(2022-10-16 21:32:11)
47.ネタバレ 前編より話がタイトで良かった ちょっと長過ぎるけど すぐグルグルするカメラワークも丁寧でいい 剣心のキャラが最初から陰々滅々でちょっと気がめいる ヒロインの武井咲の見せ場がほとんど無いのが不満だが、その他のメインキャストは一人ずつ丁寧に見せ場を作ってあって好感が持てる 江口洋介の斉藤一はメチャカッコいい 藤原竜也も顔は全然判らないが怪演 各自の強さが良くわかる殺陣も前回よりも特徴があって良かった気がする しかしあまりにもチャカチャカしすぎてフェンシングの試合のようで日本刀の切り合いのような重厚な感じがまったくしない むしろ冒頭の福山雅治との指南の方が良かった気がする 短いカットで早いシーンが連続すると慣れて来てつまらなくなってくる ソードアクションはチャカチャカがインフレだと飽きるな ラストの志々雄大暴れは強過ぎ さすがラスボス メインキャスト全員でかかっても切り崩される志々雄の爆発する切っ先は凄い 原作はこの手の派手な剣法なので、原作に忠実な派手なエフェクトの剣法がもっとあってもよかったんじゃなかろうかと思わせた しかし全員で強い志々雄に斬り掛かるのはどうだろう 戦隊ヒーローが悪怪人一人に全員攻撃を思わせて、悪人には皆で立ち向かってやっつけても卑怯とは言わないのだろうか 卑怯と言えば伊藤博文のクズぶりは特筆物 最後は全員があきれて唖然としていた様にも見えた
にょろぞうさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-07-05 13:42:03)
46.ネタバレ ちょっと期待していたのだが、十人刀があまり活躍しない…というより大したこと無くてガッカリ。それに、蒼紫の最後の転向(剣心を倒しに来たのになんで志々雄と戦ってるん?)の経緯など、もっと描写するべき。いや、想像はつくけど、雑でしょ。

 また、(実は某TV時代劇を見た時にも感じていたのだが)周りの助っ人たちが敵をバッサバッサと切り倒しているのに、主人公だけが刀背打ちってどうなの?と思っていた。その辺と絡んで、「不殺の誓い」の話をもっと掘り下げて進めて欲しかった気がする。

 それにしても、あの火を噴く剣の説明は必要だっただろう。何なの?アレ。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 7点(2015-02-20 14:49:53)
45.ネタバレ 相当なボリュームのある原作をまとめあげるのはなかなか苦心したのでしょう。なんとかまとめあげたという感じで、それぞれのキャラの持ち味を披露している時間的余裕もなかなかなかったんだろうと思います。しかし、殺陣シーンは相変わらずのハイクオリティ!3作通して、見事なまでの映像美を見せてくれましたね。コミック原作の映画として、いや、邦画のレベルそのものが、このシリーズによって一段落上がったぐらい、そう思わせるくらいの素晴らしい作品でした。
あろえりーなさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-02-08 23:21:17)
44.ネタバレ コミックをそのまま映像化した映画。剣心の超越運動量には恐れ入ります。最後の1対4の戦いは不公平ですが、それでもなかなか倒せないとは強すぎ。ストーリーは粗々だけど、健くんの運動量に+1点。
Banjojoさん [映画館(邦画)] 7点(2014-11-03 18:47:39)
43.ネタバレ 1人を相手に4人がかりはちょっと卑怯ではないだろうか?まるで志々雄が主人公のようだ。
いっちぃさん [映画館(邦画)] 7点(2014-10-04 23:31:51)
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42.ネタバレ 前編(京都大火編)の最後のほうから原作とは異なる展開になった為、その続きである後編の本作は、原作とは全く違った話になっています。なので、登場人物たちが起こす言動に対する背景が描ききれておらず、ストーリー展開に疑問を持つ箇所が多かったです。(カットになったシーンも多そうですが。)ボリュームのある原作エピソードをけっこう無理矢理まとめて収めたといった印象です。そんな中、素晴らしかったのは藤原竜也の志々雄真実です。もちろん前編で既にメインキャラとして登場しているので、志々雄というキャラクターを見事に体現しているのは分かっていましたが、剣心たちと4対1になっても全然負けない圧倒的な強さに、あれだけの説得力を持たせることができる芝居がすごかったです。ここが成立しないと前編から引っ張ってきた最終局面が盛り上がらないですからね。特に、最期の燃え盛りながら狂気を帯びた笑いや断末魔の叫びを上げるところは、見ていて本当にゾッとしました。志々雄とのラストバトル時の満身創痍の剣心も、佐藤健の鬼気迫る演技がとても見応えがありました。アクションは間違いなくシリーズ中最高です。ハイライトとなる場面が1つ2つではなく、戦いが始まったらずっとアクションとしての見せ場が続いていく感じです。スローモーションの多用やアップ・カットのつなぎ合わせで誤魔化すようなこともしておらず、むしろ俯瞰の視点から戦っている姿がよく見えるシーンが多かったです。超人的な動きや技を繰り出す場面もありますが、自然な流れでそういう動きが組み込まれていて、必殺技を叫ぶようなこともなく、漫画っぽくならないあくまでも生身の人間が行っているバトルシーンになっています。長い時間の鑑賞にも耐え得るクオリティのアクションでした。
Nerrucさん [映画館(邦画)] 7点(2014-09-25 17:03:01)
👍 1
41.ネタバレ  もし原作を知らなければ7点~8点くらいなんでしょうけど・・・。
 原作をリアルタイムでずっと読んでいた者としては、ちょっと残念な出来です。
 そもそも十本刀編最大の見どころは、十本刀と、剣心メンバーとの壮絶なバトルにあります。
 例えば宇水と斎藤のバトルなんて、原作ではかなりのお気に入り。なのにこの映画では一瞬で終了。その一方で比古との修行にはダラダラと余計な時間をかける。なんともバランスが悪いです。
 いや、その修行のシーンは大切ですよ。でももっと短い尺で、大切なんだってことをばしっと伝えてくださいよ。何をだらだらと・・・工夫のない。
 安慈と左之のバトルをおちゃらけさせないでください。安慈は十本刀のなかでも、ダントツで悲しい過去をもつ人物。その安慈の気持ちを汲み取りながらも戦う左之助、名バトルなんだから~。金的だとかくすぐりだとか、原作レイプもはなはだしい。
 薫VS鎌足、弥彦VS蝙也、比古VS不二、すべて割愛。
 いやいや、どこを割愛してんのさ~。せっかく目覚めた薫も、ここで成長を見せるはずだった弥彦も出番なし。それは悲しい、悲しいよ・・・。
 前編、後編に分けて計4時間越え。にもかかわらず、見せてほしいところの大部分を割愛。
 もうこれは脚本に難ありです。監督が原作のファンなら、少なくともこんなことにはならなかったはず。
 この映画だけ見た人は、るろうに剣心つまらない、とか思わずに、ぜひ原作を読んでほしいものです。
たきたてさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-15 15:15:33)
👍 2
40.ネタバレ 剣心の師匠が福山雅治ですか、これはアカンでしょ。どうしてこうなった??
そして4人がかりでも・・・志々雄真実はいちばん強いんだってことがわかりました。礼儀正しいサイコパスな宗次郎もけっこう好きです。
藤原竜也の志々雄あっての本作という感じでした。
アクションシーンは相変わらずいいと思いますが、関西弁で金髪のヤンキーみたいなのとのは長すぎ。
そういえば滝藤賢一はどうなったっけ?
えっと、映画館で観たらどうなるのかわからないんですが、シリーズ通して音声のバランスがよくないなと。
セリフがボソボソと特に佐藤健が何言ってるか聞き取れないとこが多すぎる。ボリュームかなりあげないとわからなくて、そして急に物凄い音量で音楽や効果音なんですよね、リモコンで音を調節しながら観ないといけないのが難です。
envyさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-08-22 17:00:03)
👍 1
39.京都大火編のような盛り上がりがなく、残念。
へまちさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-12-04 18:54:12)
38.前作の最後に出てきた「謎の男」福山雅治が、実は主人公の師匠でした、ということなんですが、どうもこの師匠、貫録がない。しゃべり過ぎ。師匠なんだったら、長いアゴヒゲをさすりながら、ただうなずいていればよいものを(←それは別の映画ですが)、こうもペラペラしゃべると、いくら強くったって、弟子と同格に見えてしまう。師匠たるもの、時には背中で語ってみせろ! と思うのですが、そこがスター・福山のかなしさで、せっかく背中をカメラに向けていてもすぐに振り返ってしまうし、振り返らなければカメラの方がわざわざカットを切り替えて彼の前面にまわってしまう。
この3作目も、あいかわらず「ほらスピーディでしょスゴイでしょ」といわんばかりのチャンバラが続きますが、クライマックスは妙なコスチュームの5人が一堂に会して戦いを繰り広げ、その意味ではインパクトのあるシーンになってます。
ラストの海岸の場面、夕日でも差していれば、サマになったかも。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-09-13 22:49:54)
37.どうせやるなら、プロジェクトAくらいかっこよくやって欲しい。
マー君さん [DVD(邦画)] 6点(2016-10-15 13:28:01)
36.青紫の部分が展開的に無駄なんですよね。その分十本刀の方に尺に回せたでしょうに。一作目で青紫登場させておけばもっとスムーズに話に絡ませることが出来たのに勿体無い。日本映画としてはホントアクション頑張ってて、それだけで最後まで十分見れる作品に仕上がってました
映画大好きっ子さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-07-12 21:39:50)
35.ネタバレ もうね、何が一番ダメだったかって、、、福山さんです、、、師匠なのに強く見えないし、アクションがブルース・リーって、、、。あとね、これは原作未読だから文句も言えないけど、志々雄が燃えるって、、、。剣心の敵として一番強そうなの蒼紫だったから、ラスボスにはがっかりだったなぁ。でも三部作では楽しめました。チャンバラアクションが大好きなので、佐藤さんのアクションシーンはワクワクしながら観られました。
movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-07-27 20:24:11)
34.原作ファンとして、当然総てにおいて「満足だ」とは、お世辞にも言えない。
けれども、一作目と続編二部作通じてこの映画化シリーズは、“漫画の映画化”作品として充分に「及第点」と言えるものだったと思う。

他の漫画以上に極めて“マンガ的”な原作のビジュアルを忠実に再現しつつも、“実写化”するにあたって、ギリギリ許容範囲のリアリティラインをキープし続けたことは、NHK出身の監督らしい流石の堅実さだったと思う。
ヘタなCGを乱用して、奇天烈な人体描写や大仰な必殺技を実写で見せられていても、おそらく引いてしまうだけだったろう。

実写での表現が難しい原作での見せ場を敢えて回避し、代わりに、香港仕込みのアクション監督を呼び、今作ならではの新しいアクションシーンを構築してみせたことは、この映画シリーズ最大のハイライトだったと思う。
“チャンバラ”と“カンフー”を織り交ぜたようなこの映画のアクションシーンは、スピード感とオリジナリティに溢れ、娯楽映画として最大の強みとなっていると言える。

そして、原作ファンだからこそ断言できるが、この映画が表したアクションシーンの方向性は、「るろうに剣心」の世界観に対して決して的外れではなく、きちんと合致している。
幕末を経た明治時代初期の日本を舞台とするこの漫画には、敵味方問わず多国籍要素が入り混じり、決して自国の文化や価値観に囚われていないことが、他の作品にはないオリジナリティだったと思う。

勿論、不満もある。
最大の不満は、“十本刀”の面々の殆どが単なる数合わせで終わってしまっていることだ。
それぞれを描くには尺的にあまりに無理があることも理解できるが、十本刀好きとしては残念だった。
まあ、神木隆之介演じる瀬田宗次郎や、滝藤賢一演じる佐渡島方治ら志々雄の側近連中のクオリティーは高かったので、これ以上を望むのは高望みかもしれないが。

藤原竜也が演じた志々雄真実のキャラクター造形は、内面的にも外面的にも素晴らしかった。
はっきり言って、この最終作は志々雄真実の映画である。
今作での“志々雄真実”というキャラクターのラスボス感は、海外のエンターテイメント映画と比較しても、決して引けをとらないものだったと思う。

志々雄真実とその側近の存在感が素晴らしかっただけに、原作であった“地獄”でのエピローグシーンは観たかったがねえ……。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-03-04 00:34:45)
👍 1
33.青紫、最後あんなカッコいい登場するんなら、もっと頑張ってほしかった・・・。
ケンジさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-03-03 22:17:13)
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 5.37点
000.00%
100.00%
223.85%
347.69%
4713.46%
51630.77%
61223.08%
7713.46%
835.77%
900.00%
1011.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review3人
2 ストーリー評価 4.60点 Review5人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review5人
4 音楽評価 6.00点 Review3人
5 感泣評価 4.00点 Review2人

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