映画『台風クラブ』の口コミ・レビュー

台風クラブ

[タイフウクラブ]
Typhoon Club
1985年上映時間:115分
平均点:6.76 / 10(Review 62人) (点数分布表示)
公開開始日(1985-08-31)
ドラマ青春もの学園もの同性愛もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-12-12)【イニシャルK】さん
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監督相米慎二
助監督榎戸耕史
富樫森
キャスト三浦友和(男優)梅宮安教師
三上祐一(男優)三上恭一
工藤夕貴(女優)高見理恵
大西結花(女優)大町美智子
渕崎ゆり子(女優)森崎みどり
伊達三郎(男優)岡部用務員
佐藤允(男優)英夫
寺田農(男優)清水留造
きたむらあきこ(女優)保健医
鶴見辰吾(男優)三上敬士
尾美としのり(男優)小林
小林かおり(女優)八木沢順子
石井トミコ(女優)八木沢勝江
佐藤浩市(男優)(友情出演)
音楽三枝成章
撮影伊藤昭裕
製作ディレクターズ・カンパニー
配給東宝
ATG
美術池谷仙克
編集冨田功
普嶋信一
その他小野寺修(協力)
IMAGICA(現像)
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💬口コミ一覧

62.ネタバレ 幼心に衝撃だった。歌う愛憎、性と死。清志郎の声。厨二病以前の中学生の性的衝動はここに発露する。少年は愛に死んだ。深夜のアーケードには愛は無かった。
よこやまゆうきさん [地上波(邦画)] 10点(2017-05-26 04:17:06)
61.○この世には、暴走や狂態では払拭できない鬱屈がある。その鬱屈をいちばん持て余すのは中学生の頃だろう。人生における台風の時代は、過ぎ去ってしまえばすぐに忘れてしまう。この映画は、その時代をまざまざと思い出させてくれる大傑作。全編、アルバート・アイラーの即興演奏が鳴り響いているようだ。○この映画ほど好き嫌いが分かれる映画はないだろう。嫌いな人が冗長と感じる場面も、好きな者は飽くことなく魅入ってしまうのだ。○思春期の頃の痕跡かな?台風が来ると、フリチンで暴風雨の中へ跳びだしたくなる。60歳を過ぎたいまでも。。。。。
火蛾さん [映画館(邦画)] 10点(2014-11-03 17:13:25)
60.深夜放送のテレビで初めて観たとき、衝撃が走った。それまでは邦画なんてつまんないのしかないと思い込んでた。それをこの映画がぶち壊してくれた。それ以来ことあるごとに観返してきたが、未だに心のベストテンの上位ランカーとして健在、というか、もはや心の永久欠番である。
長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(邦画)] 10点(2011-03-26 04:14:36)
59.ネタバレ 『ションベンライダー』が思春期一歩手前の少年少女の子ども時代との決別を描いていたとするならば、『台風クラブ』は望まぬ思春期を真っ只中にむかえてしまった少年少女の反撃の映画である。画面には常に後ろめたいような性の匂いが横溢し、いまだ無邪気に見える彼らの背後には、小学生でも高校生でもなく中学生特有の自分の体が大人になっていくことへの畏れと悲しみがそこはかとなく漂う。そんな台風到来直前の思春期的性衝動と渦巻くような胸さわぎ、そして後半の原始的な台風がもたらす不思議な昂揚感と開放感、さらにはそれらをねじ伏せんばかりに見せつける生々しい映画的興奮とがないまぜとなり、まさに台風のように徐々に強大化し、また収束していくさまが圧巻だ。この規格外の豪速球っぷりは、ただごとではない。それほど衝撃的で、それでいてこの映画の粒子一つ一つがまるで自分の細胞の一つ一つであるかのような、あたかも自分の心象風景をまるごと映写されているかのような、そんな懐かしさがこみあげるのはなぜなんだろう。夜のプールの空気感、木造校舎のたたずまい、大西結花が朗々と読みあげる高田敏子の詩「忘れもの」もたまらなくいいが、相米印の型破りな選曲センスも抜群だ。バービーボーイズからはじまりPJのレゲエ、歌謡曲わらべの「もしも明日が」に、エンドロールは運動会の実録音源って!そんな破天荒なDJされちゃった日にはもう、全面降伏でシビレるしかない。恐るべし相米慎二。台風がのこした爪痕である校庭の巨大な水たまり。それを軽々と進んでいく工藤夕貴は、心にのこるであろう爪痕もまた乗り越えていくんだろうか。
BOWWOWさん [DVD(邦画)] 10点(2009-07-23 21:58:42)
👍 3
58.途中で何度か、ビデオを止めようかと思った。なのに、この点数。減点法でいくと5,6点なんだけど、加点法だとこうなっちゃう。奇蹟の一発。歴史に残る一本。知り合いの死を知った日は、空が抜けるように青いというだけで、泣けてきませんか? さあ、観終わったら、元の怠惰な日常へ帰っていこう。
水の上のハイウェイさん 10点(2004-03-01 00:09:25)
👍 1
57.台風の接近とともに、少年少女たちが、内なる「自然」を解放していく。そんな彼らの”狂態”を執拗なまでのワンシーンワンカットの長回しで追う画面からは、息苦しいまでに濃密な閉塞した時間と、学校や親や社会をも突き抜けたアナーキーな自由がまっすぐに放射してくるようだ。そして、クライマックスとなるのは、ひとり「自然」を解放することなく、それゆえ苛立ち、苦悩していた少年の自殺。彼は、自分だけが「大人」に成り下がっていたことを罰するために、自ら死を選んだんじゃないか。だから、その姿は、あんなにブザマだったのか…。と、とりとめもなく書き連ねてしまいましたが、ひとつ断言したいのは、間違いなくこの作品こそ1980年代最高の日本映画だってことです。
やましんの巻さん 10点(2003-11-01 18:47:30)
56.ネタバレ GYAOの無料動画で30年ぶりぐらいに視聴。初見のときは画面が暗すぎて誰が誰だか判別できなかった記憶があるけど、今回はだいぶクリアな画面で見ることができた。
これが公募による脚本だというのもすごいですよね。脚本そのものがすごいのか、それを力技でまとめ上げた演出がすごいのか分からないけど、公募シナリオだからこそ出来上がった異常な傑作という気もします。
いびつな思春期の、まともに説明のつかない行動原理で動き回り、理性的なコミュニケーションも成立していない子供たちが、台風の夜に裸で踊り狂い、やがて生と死が循環するという物語。この映画の内容を「祝祭」と解釈したりもするけれど、ベルトルッチが共鳴したのも、イタリア人の中に残酷なカーニバルの感覚があるからかもしれません。狂気にリアリティがありすぎて、「シャイニング」や「犬神家」の悪ふざけのパロディも、たんなるパロディでは済まなくなってトラウマになりかねないほど強烈だし、10代でこの映画に出演させられた人たちは、精神に異常をきたすんじゃないかと心配にさえなるレベル。
とんでもない映画だけど、狂気をセンセーショナルな見世物にする制作動機が好きじゃないので1点減点。
まいかさん [インターネット(邦画)] 9点(2022-03-30 13:29:07)
55.ネタバレ 初めて観たのは、私が登場人物と同年代のときだったから、自分の延長を見ているようで、なんか嫌だったんだな、きっと。
そもそも相米監督作品とは相性がイマイチだから、今回の再見も何の期待もしてなかったんだけど、それがまぁ、すごい映画だったんだわ。

台風、子供の頃は怖くて仕方がなかったけど、中学生くらいになるとワクワクして待ったっけ。ここ(家の中)は安全だけど、明日になったら外の世界や日常生活が吹き飛んでしまうのではないか?という淡い期待。
教室から見える台風直前の揺れる木々。極端に照明を落とした夕方の職員室の暗さ。学校に取り残される心細さ。壊れていく理性。大人の居ない世界。深夜のバカ騒ぎ。

主人公は三上くんだ。勉強が出来て、女の子にモテて、野球部で彼女も居て、優等生でもありバカも出来る。何不自由無い中学生活を送る三上くん。
そんな三上くんに、身近な大人の梅宮は「お前は15年も経てば今の俺になるんだよ」と言い放つ。「僕は貴方にはならない」と言い返す三上くんの出した結論。「死は生きることの前提」。死んだような大人になるより、今の自分のままの死を選ぶ。あぁいかにも中学生な結論。
翌月曜日の明の話から、三上くんは生きているんだと思う。けど、犬神家やっちゃって、社会的には死んだのかも。

中学生。まだ学力で分けられる前の、雑多な集団生活。まだ子供でもあり、身体は徐々に大人になりつつある。ヒョロヒョロの身体にブラジャーを付けた工藤夕貴ほか主演の子達、子供っぽさを残した彼らがとてもリアルに当時の中学生を演じている。清水の「おかえり」「おかえりなさい」「ただいま」。子供にもそれぞれの世界があることを思い出させてくれる。
思春期に起きる副作用。大人と子供の中間。今でこそ中二病という言葉でくくられているけど、この年代の難しさ、脆さ、危うさは、エヴァ辺りがしっかり描くまで、“そんな時期もあるから”と、適当に描かれていたと思う。
教室越しの揺れる木々は、彼らの内面のざわめきを表現し、職員室の暗さは彼らの将来に対する不安感を描いていたのかもしれない。
私の世代には直球ド・ストライクな、中学時代の“何も経験してないのに妙に悟りきった”こっ恥ずかしい過去を思い出させるトリップ映画。
K&Kさん [地上波(邦画)] 9点(2022-03-13 17:28:54)
54.ずっと昔にテレビで観た時に、とても胸が高鳴った。今観ると内容は結構めちゃくちゃだけど、(当時の)この年代の危うさと台風接近の高揚感を見事に描いている。
nojiさん [地上波(邦画)] 9点(2012-07-01 21:23:11)
53.まず言いたいのは、相米監督万歳。見終わってメメント・モリという言葉がよぎった。三上君にとっての台風は、あの純粋すぎる魂を前触れなく奪っていってしまう類の死神だったのか。死でさえも消費の対象になっている時代にとっては彼の決意が遠すぎる(世の中に目を向ければ、死を実感してこなかった子供たちがそれを実感できないままに殺人を犯している)。そして居るはずなんだけど見えない家族。家族の不在というか家族を願望の中でいびつに歪めている感じを受ける。この物話は、都会でなくて郊外を舞台にしたのが大きい。性格がすれてないだけに彼らが味わう特別が日常として当然あるような、そういうあやうさが郊外とはとてもマッチする。台風は時には閉塞を生み出し時には開放的な気分にさせる。これって思春期の子供たちそのまま。台風はそれともつまらない大人になる為の通過儀礼だったのか。自分にも中学3年生という時期があったのだと素直に驚く。大切にしたい映画である。
Qfwfqさん 9点(2004-08-05 00:26:23)
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52.10代の頃,この映画を初めて観たときは,すごく胸に響きました.思い起こせば,10代から20代前半の頃って,嵐が来ると妙に気持ちが高ぶってワクワクしたものです.桑畑三十郎と化した今となっては,せいぜい大雨災害の心配をする程度ですから,あの高揚感って思春期前後に特有のものだったんでしょうね.
LB catfishさん 9点(2003-08-29 00:06:08)
51.ネタバレ これぞ映画です。相当完成度の高い青春映画だと思います。相米監督の個性とでもいいましょうか、このスタイルはまさに映画です。映画とはこういうものだと思います。「台風クラブ」という題もセンスあると思います。この映画はいろいろな意味でとても大切な人から薦められました。出会えてよかった。
もちもちばさん 9点(2003-07-15 00:42:57)
👍 1
50.思春期の危うさがよく出ている。途中で女の子を襲っちゃう男の子なんか最高!台風ってわくわくしますが、とても台風感が出ています。好きな作品です。
ベル&かずさん 9点(2003-06-01 05:10:44)
49.故相米監督の最高傑作。台風の接近に伴い、思春期独特の不安感、焦燥感、性的昂揚が爆発する。素晴らしい脚本に恵まれ、相米監督の名はこれ一本で永遠に記憶される事と思う。三上祐一の寂しげな表情が忘れられない。歴代の日本映画でも十指に入る傑作だろう。何故もっと評価されないのか不思議でしょうがない。
高畑カムバックプリーズさん 9点(2003-05-18 07:17:07)
48.この映画の雰囲気が大好きです。”台風”という巨大な存在が自分たちを襲ってくるにつれ、社会の束縛から自分たちを開放し、乱痴気騒ぎを引き起こす中学生たち。そして、そのみんなの姿を眺めては思案にふけり、”生は死を前提にしているものだ”と、言い放ち窓から飛び降りる一人の男子生徒。青春時代の心の不安定さ、脆さを”台風の到来”という媒介を通して描ききった傑作である。
まさやんさん 9点(2001-06-27 12:41:20)
47.ネタバレ 今だったら「コンプライアンス」的にはヤバい描写が満載で、正直「引いて」しまう部分もあるのだけれど、1980年代に中学生だった自分としては、その時代・年代の「危うさ」の表現に唸るしかない。冒頭のプールでの「イジメ」にしか見えないシーンやら職員室で女子生徒が襲撃されるシーンは今の感覚ではかなり見るのが辛いし、あれを「ノスタルジック」に「あんな無茶なことしたよな」と見る人とは、たとえ同世代でもたぶん友達にはなれないと思う。ただそんな嫌悪感を抱きながらも、この映画からはどうにも目を離せない。

どっちかというと、自分としては、できたらもう二度と戻りたいとは思わない中学生の感覚を、ここまで生々しく詰め込んだ映画はなかったように思う。人間として自分がどうなってしまうのかわからない、明日になったら「普通」でいられるかどうかわからない(だからベタ歌謡曲の「もしも明日が」の選曲には恐ろしさすら感じる)、そういう危うい感覚に満ち満ちている。なのに、周囲の「大人」はなんの助けにもならないどころか、問題の根っこになるような存在。そんな状況を、一人「真面目に」観察していた三上君の最期。長尺での椅子を積み上げるシーンから中二病爆発の台詞の後の「アレ」は、「個だ、種だ」なんて大きなことを言ってみたり、大人たちに「お前のようにはならない」と宣言してみたところで、その顛末は喜劇にしかならない、という大人なメッセージにも見える。自分の思い出したくない部分をえぐられるような2時間。嫌いだけど目が離せない。やっぱり傑作なんだと思う。
ころりさんさん [インターネット(邦画)] 8点(2023-11-02 07:10:59)
46.こんなワケワカラン系の映画も昔はゴールデン洋画劇場とかで放送してて、うわっ、この映画、キライだなあ、なんて思ってました。意味ありげな思わせぶり、そういうのに当時はなんか、イライラしてしまう。しまいにゃ「これが死だ!」なんてブチあげられちゃうと、「いやいや、そんなのは『死』じゃないんじゃないの?」とイジワルの一つも言いたくなったり。
結局は、この登場人物たちと年代が近く距離感が近かったからこその違和感であり、反発・反感だったんでしょう。
そのくせ、そういや自分もまた、高校の時に真夜中にこっそり学校のプールで泳いだことがあったんだよなあ。
今では自分も親の世代になり、この作品を貫く不安定な危うさを、ある距離感をもって眺めるようになって。そう、自分が思春期の頃には、思春期が危ういなどと思わないもの。距離感があってこそ感じられる危うさ、ってのもある訳で。しかし一方では、やっぱり記憶の底をチクチク刺されるような感覚もあって、イライラしないと言えば嘘になる。
だから、大人だから正しく鑑賞できるなんてことは金輪際、言いたくない。あの当時の「そうじゃないんだ」という気持ちは否定したくない。
今では、「キライだけど、面白いんだから、仕方ない」ってなところ、でしょうか。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-05-30 17:23:48)
45.誰もが通る道なんだよなぁ。
思春期の痛々しい行動と台風が近付いている時の謎の高揚感。

ほぼ中学生達によるドラマが展開されるが、そこには青春の清々しさなんてものはあまり無く、ひたすら鬱屈とした窮屈な感情や性的衝動なんかが正に台風の如く吹き荒れる様を描いている。
彼らの生態をカメラは窓の外からや、教室の外側からなど、まるで覗き見をしているかのように映し出していて、長回しの多用によってよりリアルな風景に感じられた。
台風の到来と共に己を解放していく彼らの行動はなんとなく共感できた。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 8点(2020-02-07 19:39:29)
44.ネタバレ 製作当時の80年代にはなかった言葉だけど、この映画は中二病を患った中三が集団発作を起こすお話しだと思います。その中で彼ら彼女たちは性の目ざめや人間の根源的な生死の問題に苦しみ、そしてその中の一人はその問題に決着をつけたってわけです。この物語は徹底的に中学生たちの世界を描いていて、大人は実質的に三浦友和が演じる数学教師とその関連人物しか登場しませんでした。この三浦友和の演じる教師がいかにもいそうないい加減な俗物で、実にリアルです。山口百恵との共演でアイドル俳優というイメージが定着していた彼がよくこんな役を引き受けたと思いますが、本人の回想にもあるようにこの役が現在まで続く俳優人生の大転機となったことは言うまでもありません(当初は糸井重里にオファーしていて断られたそうです)。半面、工藤夕貴ら生徒たちの親は家庭内のシーンがあっても全くといっていいほど登場せず(寺田農だけが暗がりで誰だか判らないようになってワンカットだけ映る)、これが本作の独特のテイストを形成しています。またこの映画には有名な『犬神家の一族』のパロディとしか思えないカットやオカリナを吹く白装束の男女など理解に苦しむところが多々ありますが、相米慎二は脚本にはほとんど異議を唱えない監督だったそうなので、これは脚本家にそういうクセがあったってことでしょう。まあ、土砂降りの中で下着姿になって『もしも明日が』を踊り狂うところをワンカットで見せるという相米らしいシーンもあるので、これは良しとしましょう。とにもかくにも、本作は日本の80年代青春映画の最高傑作だと思います。 この映画は、長野県佐久市の中学校で夏休みに集中してロケしたそうで、在校生もエキストラ出演しています。完成後に体育館に生徒を集めて披露試写会を学校は企画していたそうですが、中身やストーリーを知らずに協力していた先生たちが怖気づいてけっきょく企画は立ち消えになったそうです。これはぜひ実現して欲しかったですね、きっと家族団らんで観ているTVに突然濃厚なラブシーンが流れて気まずくなるような雰囲気だろうなと、想像しただけで笑えてきます。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-09-12 18:43:46)
👍 2
43.ネタバレ 相米慎二監督作品。
思春期の中学生を台風を通じて描いた作品。
子供の頃は誰もが感じたであろう台風が近づいてくる際の高揚感に着眼し、それを契機として中学生の日頃感じている不安や性的欲求、苦悩を見事に表現している。
冒頭から通じて身近に水があり、やけに湿気のある空気感で、それがまた彼らの不安定さを演出しており良い。
健のドアを何度も蹴るシーンや三上の机を積み上げるシーンなどかなり長い長回しが使われているがこれがまた彼らの狂気を引き立てている。
これこそ青春映画である。
こしちさん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-07 21:43:13)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
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【点数情報】

Review人数 62人
平均点数 6.76点
000.00%
100.00%
200.00%
358.06%
469.68%
569.68%
61117.74%
7914.52%
81016.13%
9914.52%
1069.68%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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