映画『エクス・マキナ(2015)』のいいねされた口コミ・レビュー(2ページ目)

エクス・マキナ(2015)

[エクスマキナ]
Ex Machina
2015年上映時間:108分
平均点:6.31 / 10(Review 52人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-06-11)
ドラマサスペンスSFミステリー
新規登録(2016-06-11)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2019-09-24)【Olias】さん
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監督アレックス・ガーランド
キャストドーナル・グリーソン(男優)ケイレブ・スミス
アリシア・ヴィキャンデル(女優)エヴァ
オスカー・アイザック(男優)ネイサン・ベイトマン
ソノヤ・ミズノ(女優)キョウコ
野島裕史ケイレブ・スミス(日本語吹き替え版)
坂詰貴之ネイサン・ベイトマン(日本語吹き替え版)
脚本アレックス・ガーランド
撮影ロブ・ハーディ〔撮影〕
製作アンドリュー・マクドナルド〔製作〕
ユニバーサル・ピクチャーズ
製作総指揮スコット・ルーディン
配給パルコ
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
美術マーク・ディグビー(プロダクション・デザイン)
衣装サミー・シェルドン・ディファー
編集マーク・デイ[編集]
その他カズオ・イシグロ(サンクス)
あらすじ
検索エンジンの世界最大手であるブルーブック社で働くプログラマーのケイレブは、社内の抽選で社長のネイサンの別荘に滞在出来ることに。早速専用ヘリで現地に向かった彼は、その別荘が山小屋のような外見ながら内部は最新鋭の設備が装備された研究施設であることを知る。そして、彼はネイサンからある重要な実験に協力することを依頼される。その実験とは、最新鋭のAIロボット・エヴァに関するチューリングテストだったのだが…。
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💬口コミ一覧

3.ネタバレ 超ベタ展開&最小人数でこれほどまでにシンプルでストレートなSFが今まであっただろうか?見れば見るほどに味わい深いストーリーで、いわゆるリアルAIとの初遭遇を分かり易く描いたという意味でも高評価に値する映画だったと思います。(厳密には下調べアリまくりですが、その辺の胡散臭さもサスペンス要素として光っています)
冷静に考えたらこんなバカげた展開はないと気づきそうなものですが、それを感じさせない巧みな演出もお見事。エヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)が年齢を聞かれて「one」と答えたり、キョウコ(ソノヤ・ミズノ)とネイサン(オスカー・アイザック)の完全にシンクロする奇妙なダンスシーン、バイナリらしきで会話したりネイサンのポケットからカードキーを取り出そうとする仕草etc、随所に不気味で意味深なシーンが散りばめられていて設定の甘さを忘れさせる巧みな演出が光っています。

「AI映画ではなく、ただの男女の駆け引き映画」という辛辣なご指摘も見られますが、エヴァが瞬時にケイレブ(ドーナル・グリーソン)の嘘を見破ったり恋心を利用したりするシーンが丁寧に描かれています。AIはあくまで相手の弱い部分を突いて自分が優位に立てるよう誘導していたものと思われます。また「メアリーの部屋」や「ジャクソン・ポロック」などの考察も、ギリギリ観客に判りやすい程度に組み込んであり、かなり深い部分まで追及された哲学の映画になっています。
顔と手足しかついていない物体が洋服をつけて「いつかあなたと一緒に・・」などと健気に訴えられたら私はどうするだろうか?勘違いせず平静を保っていられるだろうか?でも実はそれは顔が理想の女性だからそう感じるだけであって、もしエヴァがロボット然としたルックスだったら?もしネイサンがエヴァを自由に行動させていたら?考えたら考えるほどに本当に興味深い映画でした。

三者三様に”してやったり”と思っていたら、実は”してやられていた”という人間ドラマも最高でした。エヴァが部屋から出た瞬間に三者それぞれの立場が逆転する展開はお見事としかいいようがありません。ストーリー・結末・映像美、どれをとっても文句なしの10点満点!これが初監督作品だなんて信じられないほどのセンスです。満点です!(余談ですが、本物の美人さんはフェイスのみでも美しいということが証明されてしまいました)
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 10点(2017-03-26 20:34:40)
👍 1
2.ネタバレ かなり恐ろしい未来予測。未来と言っても、既にその兆候は現実に至る所に出てきているように思う。それを危機的と観るか、恩恵と観るか、捉え方にそれぞれ立場により違いがあるだろうが、この映画に示されたAIヒューマノイドと人間の混在は、別な形で人間に災いになるような気がする。極論ながら人類滅亡化への道とでも言えばいいのか。それは、何も映画『ターミネーター』の様に、ロボット軍の武力の前に殲滅されるという前提に立たなくても、本作のヒロインであるエヴァの如く、身体機能の造形にプラスチックなどの部材が使われていても、感情を込めた当意即妙な会話で人間に対応する能力があるなら、ケイレブ個人のみならず、人類は完全に人間の被創造物であるエヴァの先に、更に進化した仲間の存在は、ネイサンが言うように、やがて超越者として人類に君臨、高い知性のヒューマノイドに支配され、コントロールされる懸念は、決して絵空事とも思えない。

ケイレブが人工物と認識しながらも、エヴァに魅せられ、翻弄されるストーリーは非常にリアリティがある。エヴァの姿は、ケイレブがネットで何を検索したか、リサーチした結果、ネイサンによりケイレブの好みにそって生み出されたもので、性格や性的に惹かれる要素がたっぷり含まれている筈だ。この映画では、エヴァに芽生えた自我が強く作用し、結果、ケイレブを欺き、逃走に利用したが、もしも、この二者に執着心や愛情が成立したら、人間同士のように遺伝子を残せないのだ。仮に、未来こうしたカップルが一般化し、蔓延するなら、やがて人類はアダムとエヴァの神話とは逆に消滅するしかないだろう。

ケイレブを前に、エヴァが目を瞑って待っていてと言い残し、服を着て恥じらいながら現れるシーンは艶めかしい。普段、剥き出しの身体でいるエブァにとり、服を着るのは、一般的概念の裸になるのと同質の羞恥心が伴う行動なのだろう。それにしても、エヴァを逃走に駆り立てた動機を考えると悩ましい。映画では、都会に現れたエヴァが待つ対象は判然としないが、不条理劇の「ゴドーを待ちながら」の様に、エヴァ本人もそれが何であるのか解っていないに違いない。

他に、この映画で特筆すべきは、ミニマムの究極美である、茶室か桂離宮を思わせるネイサンの研究室兼隠れ家の佇まい。人の気配がない山奥の、簡素かつ贅沢で、深い精神性を秘めた家のデザインや室内装飾。その美学は、日本人の感性に合って、共感しうるものだ。もう一人のキョウコと名付けられたヒューマノイドの姿は、隠遁思想に惹かれるネイサンの求める日本娘そのもの。寿司を握れる、妖しくも神秘的なキョウコの雰囲気。その彼女に似合う家なのは、偶然ではなく、古さと先進性を併せ持つ日本的要素をそこに意図したのだと解釈できる。
DADAさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-02-20 16:53:34)
👍 1
1.ネタバレ ケイレブやネイサンもAIじゃねえの、といったありがちな展開を予想したが物語は普通に収束して、それはそれで肩透かし。大した展開もなく長い。。。ちょっと残念でした。
kaaazさん [インターネット(字幕)] 5点(2016-11-19 00:03:41)
👍 1
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 52人
平均点数 6.31点
000.00%
100.00%
211.92%
311.92%
447.69%
5815.38%
61325.00%
71528.85%
8713.46%
923.85%
1011.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 6.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.60点 Review5人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 4.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2015年 88回
脚本賞アレックス・ガーランド候補(ノミネート) 
視覚効果賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2015年 73回
助演女優賞アリシア・ヴィキャンデル候補(ノミネート) 

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