映画『マリアンヌ』の口コミ・レビュー

マリアンヌ

[マリアンヌ]
Allied
2016年上映時間:124分
平均点:6.74 / 10(Review 35人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-02-10)
ドラマサスペンスラブストーリー戦争ものミステリースパイもの
新規登録(2016-12-15)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2022-11-28)【イニシャルK】さん
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監督ロバート・ゼメキス
キャストブラッド・ピット(男優)マックス・ヴェイタン
マリオン・コティヤール(女優)マリアンヌ・ヴェイタン
ジャレッド・ハリス(男優)フランク
サイモン・マクバーニー(男優)特殊作戦執行部の役人
リジー・キャプラン(女優)ブリジット・ヴァダン
マシュー・グード(男優)ガイ・サングスター
アウグスト・ディール(男優)ホバール
堀内賢雄マックス・ヴェイタン(日本語吹き替え版)
魏涼子マリアンヌ・ヴェイタン(日本語吹き替え版)
辻親八フランク(日本語吹き替え版)
脚本スティーヴン・ナイト〔脚本〕
音楽アラン・シルヴェストリ
撮影ドン・バージェス
製作ロバート・ゼメキス
スティーヴ・スターキー
製作総指揮パトリック・マコーミック
スティーヴン・ナイト〔脚本〕
配給東和ピクチャーズ
衣装ジョアンナ・ジョンストン
編集ミック・オーズリー
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💬口コミ一覧

35.ネタバレ 戦争の狂気と愚かさの中で生まれた儚くも本物の愛。
諜報員としての「業」を背負った彼らは、おそらくはじめからこの平穏が永く続かないことを、心の奥底では覚悟していたのだろう。
冒頭から二人の瞳には深い闇が宿っていて、それは戦火の混沌の中を生き抜くために、彼らがそれぞれに犯してきたであろう「罪」を暗に示していた。
そんな彼らが、共に生存する可能性はほぼ皆無だったあの“出会いの作戦”で、必死に手繰り寄せた安息の日々。
それは、モロッコの砂嵐の中で愛し合った二人による、己の運命に対する抗いだったのだ。

極めて古典的なプロットを敢えて今の時代に映し出したロバート・ゼメキスの巨匠ぶりが冴え渡っている。
当初はおおよそゼメキスらしくない作品のチョイスに思えたが、近年の監督作品の系譜を振り返ってみれば、そのテーマ性は一貫している。
「フライト(2012)」にしても、「ザ・ウォーク(2015)」にしても、主人公が自らの人生の業と向き合い、運命に挑む様を描いた力作だった。
決して清廉潔白ではない主人公の生き様を、卓越した画作りと共に映し出し、見事な映画世界を構築し続けている。

主人公の夫婦を演じるブラッド・ピット、マリオン・コティヤールの演技も素晴らしい。
自らの運命に対する抗いを内に秘め、終始疑心と不安を携えつつも、それらをすべてひた隠し、必死に平穏を追い求める悲しき夫婦像を演じきっている。

サスペンスとラブロマンスを巧みに散りばめたストーリーテリングは、映画という娯楽の極みのようであり、「いい映画を観たな」という率直な満足感に満たされた。

物語は悲劇的な終焉を見せるけれど、マリアンヌが死の間際に思い描いた父娘の姿は、きっと深い愛を噛み締めて「生」を紡いでいたと思う。
彼女は、その充足感と多幸感に包み込まれながら、引き鉄を引いた。そう信じたい。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 9点(2018-09-16 13:15:31)
34.この映画は、予告見ちゃだめ。

私はただ、ブラピが好きで久しぶりに映画館に行って、

ひたすら涙流して、

映画終わって灯りがついて、

誰一人、何も語らず、席をたつ...

そのあと、帰るときも、ずっと、涙止まらず。。。

いい映画だった。私は純粋にそう思う。
新しい生物さん [映画館(字幕)] 9点(2017-03-05 08:03:45)
33.ネタバレ 自ら引き金を弾くその姿勢にスパイとしてのプロを見た。
TERUさん [インターネット(字幕)] 8点(2023-07-09 20:06:11)
32.内容としては戦時中の悲恋ものということで特に目新しさはないし、あの空襲の最中の出産も
少々やりすぎとは思ったんですけど、映画としての面白さやクオリティの高さよりも、
戦争がなければ起こらなかった悲劇なんだという思いの方が強く、そんなふうに心が痛み、
こんな悲劇はもうたくさんだよねと感じることのできる映画であるということを評価したいと思います。
クラシカルな雰囲気で映像もカメラワークもよく、映画として安定感があり最初からすーっと入り込めます。
ブラピはやっぱりかっこいい、手榴弾で装甲車を爆破するシーンは華麗だったなあ。
なんといってもマリオン・コティヤールが上手い、娘に手紙を書いてるシーンは泣けてしまいました。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-03-10 23:27:02)
31.ネタバレ 第二次大戦下のフランスとロンドンを舞台に、国際政治の非情な駆け引きに翻弄される一組の夫婦の愛と葛藤を壮大なスケールで描いたラブ・ストーリー。監督はエンタメ映画の巨匠ロバート・ゼメキス、夫婦役には美貌と実力を兼ね備えた人気俳優ブラッド・ピットとマリオン・コティヤール。もうこの三人がそろった時点で映画としての満足度は保証されたようなもの。実際、すんごく面白かったです!!大人の恋物語でありながらちゃんとスパイものとしてのサスペンスも失っていない。砂塵に覆われた車の中での誰もが見惚れるほどの情熱的な二人のベッドシーンにため息し、ドイツ大使の暗殺シーンではタイムリミットが迫る中での二人の緊張感にハラハラドキドキ。そして後半、スパイ容疑を掛けられた妻への愛と疑いの狭間で苦悩するブラピには素直に共感。そして最後、娘のために下した二人の決断…。なんとも切ない幕切れには涙せずにはいられませんでした。うん、充実した映画体験をさせてもらいました。8点!
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2018-02-28 21:37:25)
30.ネタバレ 「お宅のハニー、ドイツのスパイじゃね~の??」戦火に咲いた悲劇の愛の物語。硬軟を使い分ける好演のブラピと、ヒットドラマメーカーのロバート・ゼメキス監督がタッグ。マリオンが二重スパイを名演。ダークナイトの女狐を想起させられた。愛の真偽を追及する終盤は思わず引き込まれた。既視感のある展開に興ざめすることはなく受け入れられた。潔い結末。傑作の域。2017年、終わってみればこれが王座。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 8点(2018-01-15 19:27:13)
29.ネタバレ 上映2時間中、片時も目を離すことのできない傑作でした。音楽から脚本から映像まで、すべてが素晴らしく、良い緊張感が持続しました。
ロマンスとスパイという2つの要素が、1940年代の戦下の状況で融合。美しくもあり、切なくもあるサスペンスフルな展開が続いて、最後はやるせなさに涙する終焉を迎えました。
主演女優の演技が身震いするほどだったので調べたら、過去にアカデミー主演女優賞を受賞されているマリオン・コティヤールというお方でした。感服致しました。
カジノ愛さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-10-28 13:55:54)
28.ネタバレ 映画の入り口からまず上手いですよね。
砂漠の道を一台の車がやってくる。そこに乗り込む。荷物が用意されている。謎の会話。
そして街にやってきて、、、、この女性は?と少しずつ状況がわかっていく展開が実に小気味好いです。
スパイの二人が恋に落ち結婚。しかし実は彼女は、、、のどんでんから一気にサスペンスフル。
最後まで目が離せず、ラストは本当グッときましたねぇ。
さすがはエンターテインメントの巨匠、ロバート・ゼメキス。
いやまぁ、そもそもスパイ同士結婚しちゃダメだよなとか、身内に作戦のことぽろっと言っちゃうとか、
マックスの脇の甘さを感じちゃう展開もあってそこは気になるんですが、
全体としてはとてもよくできたシナリオ。大変感心いたしまた。
そしてブラピの演技にも関心。今までに見せない表情の役柄で、彼の役者としての幅の広さを垣間見ました。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-08-20 23:22:54)
27.ネタバレ きっとこんなお話しだろうなと思ったら、本当にそんなお話。そういう意味では、サプライズはありません。でも、骨太の時代劇で見応えは充分。美男美女の悲しきラブストーリーは、やはりロマンス映画の王道ですね。さて、私の関心事は、妻の最期にあります。夫は、この結末を予想していた気がするのです。そのために、あえて銃を妻の手の届くところに置いたと。2人に課せられた2度目のミッションは、家族の幸せを守ること。そのためなら、何だってやります。そう、2人はプロフェッショナルですから。夫は、国を捨てる覚悟までしました。しかし、計画通りにコトは運ばぬもの。大使殺害の首尾が良すぎただけです。プロである2人が、プランBを考えていないはずがありません。同じ目的のため、2人は“暗黙の了解”で、次善策を選択したものと推測します。これが愛でなくて、何を愛と呼べばいいのでしょう。
目隠シストさん [映画館(字幕)] 8点(2017-03-10 20:47:28)
26.ネタバレ 古典的ドラマの味わいと共に、それを語る古典的な映画表現の技が楽しめる。

二重スパイものと来れば、虚像と実像を仄めかす鏡の道具立ては外せない。
疑心暗鬼となる二人それぞれのスペースを縦に分断する後景の窓枠やドアの仕切りも必須だろう。
車の窓も、透過しているように見えながら外界と内側を遮断する壁である。
そして記念写真。

それらを幾度となく変奏させつつドラマを語る空間演出は、さすがゼメキスである。
居住空間内の構造を活かして様々な死角を造り、人物をフレーム内外で出入りさせる手捌きも見事なら、
カードを鮮やかに切る手からカメラを上げてブラッド・ピット本人の顔に繋げる、戦闘機の着陸からコクピットの彼へとワンカットで繋ぐ
など、如何にも本人の実演である風にさりげなくアピールするカメラワークも巧みだ。

落ち着いたサスペンスとロマンスが主調かと思いきや、
監獄から車で逃走するB・ピットが、カーヴの遠心力を利用してで飛びのきつつ、手榴弾で装甲車を撃破するショットなどの
しなやかなアクション感覚なども軽やかに織り交ぜて唸らせる。

映画ラストの回想シーン、B・ピットとマリオン・コティヤール二人の「最後の日曜日」のシーンだが、垂直のラインで分断されていた二人は、歩く愛娘を間に介して水平のラインによってしっかり繋ぎ合わされる。感動的だ。
ユーカラさん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2017-02-12 20:29:35)
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25.戦争ものは最近観ていなかったが、この映画はちょっと違う。
どちらかというと恋愛もの、という感じ。とても良い出来だが、後半に何故か少し長引く気がする。でもいい作品。
simpleさん [CS・衛星(吹替)] 7点(2023-11-04 22:14:57)
24.超王道で半世紀前でもありそうな映画だけど
ブラピとマリオンコティヤールの演技が迫真で圧された。
最近は不貞や歪んだロマンス題材が溢れてるけど
たまにはこんな時代背景でも愛を貫き通すって素晴らしい。余韻に浸れる切なさ。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-11 22:36:37)
23.ネタバレ 非常にシンプルで観ている側がそうなるんだろうなと予想する通りのラストを迎える予定調和なストーリー。
観終えた後に思ったんですが、これ監督の手腕でどうにでもなる映画だと思うんです。

例えばもっと感傷的な撮り方をすれば「号泣必須のラブストーリー」になるわけですが、一方で「感動の押し付け」「安っぽい映画」という批判も受けたんじゃないかな、と。

で、ゼメキスは、この話を割と冷めた視点で淡々と撮ったわけです。
そうすると全体に風格みたいな物も出るし、感動の押し付けにならないのはいいんですが、一方であまり感情移入せず客観的に映画を観ていた客は「あぁやっぱそうなるよね」と淡々と思うだけになる。
冒頭古い車が走ってくるシーンで何の説明もなく年代をわからせ、劇中さりげないセリフでここがカサブランカだとわからせ…という見せかたは非常にうまいと思いましたが、そういう小粋さを重視するあまり感動的な要素が薄まってしまったんじゃないか、と。

なかなか難しい匙加減だと思いますが、映画には見栄というか外連味がやっぱ必要だと思うので、この映画に関してはもうちょっと大げさに感動的に撮った方が面白かったんじゃないかな、と思います。それこそBTTFのように。
あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-11 09:02:00)
👍 1
22.ネタバレ ドイツ士官を暗殺して逃げたり、空襲の中で出産したりと前半はありえない状況もあったが、妻のスパイ疑惑を疑ってしまう後半はスリリングな展開で面白かった。最後の妻の自害のシーンは、ブラピの悲しみと悔しさの入り混じる表情でもらいそうになった。
SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 7点(2018-06-24 21:09:24)
21.ネタバレ 空襲の中での出産シーンには、おいおいと突っ込みを入れてしまいたくなりましたが…。幕切れは切なかったですが、とても上質なスパイ映画だと思いました。
ゆっきーさん [DVD(字幕)] 7点(2018-05-07 12:58:47)
20.映画とは期待と満足度のバランスで決まると言われていますが、本作はまさにその典型。
ブラピにゼメキスという10年以上前に旬を過ぎた看板に、大作要素を微塵も感じさせない地味な宣伝と、積極的に映画館で見たいと思わせるような作品ではないものの、何となく見始めると2時間がアッという間に終わり、鑑賞後には良い印象が残ります。上手な監督、上手な脚本家、見栄えのする俳優が集まって作った映画は、やっぱりよく出来ていると思いました。
ただし突出した点もないので、数日経つと良かった点も思い出せないという、そんな映画。
ザ・チャンバラさん [インターネット(吹替)] 7点(2017-10-14 01:38:24)
19.ネタバレ マリアンヌはスパイのはずがないと思って観ていたので映画後半の展開はこれからどうなるのかと思いながら観ていました。マリアンヌ役の女性は幸せそうな日々の生活においても影を感じさせる印象でした。この映画については全然前知識はなかったので、思いがけず良作に出会った気持ちです。ブラッドピットの演技も良かったと思います。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-10-07 19:10:25)
18.ネタバレ 本当にロバートゼメキスは、どの作品観ても、映画の見せ方が上手い。飽きさせることなく、分かりやすい展開で最後まで見せる。安定した手腕だ。でも娯楽何でも屋って感じで、サスペンスの見せ方に特化して観ると、やはりサスペンス職人には敵わない。でも面白かった。最後までマリアンヌは裏切ってないと思ってた。注意深く演技を見ていたが、やはり情報を送っていたかぁ。女優さんは巧いね。ブラピもアンジーに毒を抜かれたか、裏の無い好青年になってしまったね。イングロリアスのブラピは、微塵も感じさせなかった。やはりこの人も陰で色々努力してんだろうなぁ。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-06 15:19:56)
17.予告編を見てなんとなく敬遠していたが、R・ゼメキスが監督と知って視聴。前半、非常に良い流れだったが、後半はちょっとぐだぐだ。エンディングも今ひとつ。もっと面白くなる素材なのになあ。
kaaazさん [インターネット(字幕)] 7点(2017-06-30 23:53:57)
16.ネタバレ 全編に漂う空気が往年の名画を彷彿させる、実に味わい深い映画でした。そして主演二人、圧倒的にスクリーン映えする二人の "美" をうっとりと見惚れる至福の2時間でもありました。(それにしても、B・ピットはSTINGのR・レッドフォードそっくりだ 笑) 二人の個性を一層華やかに際立たせた衣装、1940年代のカサブランカやロンドンを完璧に再現した街並みや美術も素晴らしく、ストーリーよりは "観ること" を楽しむべき映画なのかと。 個人的には、一つでも鮮明に記憶に残る絵があれば映画としては勝ちと思っています。砂塵舞う大砂漠、車中で抱き合う二人。これはもう、自分にとって絶対に忘れられない一画となりました。 本作は、「時間」をテーマに多くの傑作を生みだしてきたロバート・ゼメキスという巨匠が、長い時間を越えて往年の名画に認めた恋文だと思っています。 そして僕も大スクリーンを通して、シネマの歴史、そして時間というロマンに熱く思いを馳せるのだ。
タケノコさん [映画館(字幕)] 7点(2017-02-19 13:48:42)
👍 1
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 35人
平均点数 6.74点
000.00%
100.00%
200.00%
312.86%
400.00%
5411.43%
6925.71%
71131.43%
8822.86%
925.71%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
衣装デザイン賞ジョアンナ・ジョンストン候補(ノミネート) 

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