映画『三度目の殺人』の口コミ・レビュー(3ページ目)

三度目の殺人

[サンドメノサツジン]
2017年上映時間:124分
平均点:6.33 / 10(Review 61人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-09-09)
公開終了日(2018-03-07)
ドラマサスペンス法廷もの犯罪もの
新規登録(2017-07-13)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2025-04-29)【イニシャルK】さん
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監督是枝裕和
キャスト福山雅治(男優)重盛
役所広司(男優)三隅
広瀬すず(女優)山中咲江
満島真之介(男優)川島輝
市川実日子(女優)篠原一葵
松岡依都美(女優)服部亜紀子
橋爪功(男優)重盛彰久
斉藤由貴(女優)山中美津江
吉田鋼太郎(男優)摂津大輔
蒔田彩珠(女優)ゆか
井上肇(男優)小野稔亮
岩谷健司(男優)
原作是枝裕和(原案)
脚本是枝裕和
音楽ルドヴィコ・エイナウディ
撮影瀧本幹也
製作フジテレビ
ギャガ
配給東宝
ギャガ
美術種田陽平(美術監督)
衣装黒澤和子
編集是枝裕和
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💬口コミ一覧

21.ネタバレ 観終わった後にスッキリとしないモヤモヤが強く残る作品でした。作品の中では本筋の誰が犯人なのかを始めとした多くのテーマが投げかけれらますが、何一つとして作り手側の答えを示されることはありません。全ては観る側の解釈に委ねられるのですが、それは司法に携わる人間全てに当てはまることでしょう。いったい何が真実で何を信じるべきなのか。そういったことを考えさせられるちょっと重たい作品です。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-10-08 22:04:04)
20.ネタバレ 後味悪い作品。
日本の司法が現在どうなっているかを感じ、やるせなさが残る。
かなりシリアス。
バッジョさん [DVD(邦画)] 6点(2018-09-17 13:56:40)
19.ネタバレ どうせ映画の結末なんて忘れちゃうから、こんな終りかたでもよかったかな。
たら、れば、確かなことなんかなにもない。
わからない。
なにぎなんだか。
こんなの誰が検事で誰が弁護士で誰が裁判長かで、どーにでもなりそう。まただれかの証言でも。
なんだか怖い作品でした。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-07-08 18:24:25)
18.一度目の殺人のことも もっと知りたかった。
ケンジさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2018-03-08 22:07:49)
17.硝子を挟んで二つの「顔」が重なる。
利己的な弁護士と虚無的な殺人犯。両者の発言と深層心理は時に絶妙に重なり合い、発される言葉が一体誰のものなのか一寸分からなくなる。
主人公は、或る殺人犯の靄がかった深層に、自分自身の本性を見つけるのだ。
ラストカット、彼は一人十字路に立ちたたずむ。果たして、どの路を進むべきなのか。答えの見えない葛藤に途方に暮れるかのように。

映画が終幕し、主人公と同様に映画館のシートでしばし呆然とたたずんだ。
秋の夜長、味わいがいがある余韻を残すサスペンス映画であることは間違いないと思う。
「三度目の殺人」というタイトルからも伝わってくる通り、往年の国産サスペンス映画を彷彿とさせるクラッシックな佇まいは、非常に上質だった。

と、今の日本映画界におけるトップランナーであることは間違いない監督の最新作を大いにべた褒めしたいところではあるのだけれど、あと少しのところで諸手を挙げて賞賛することが出来ない悩ましさがこの作品には確実に存在する。

先ずはストーリーの練り込み不足。最終的に示される深いテーマ性に対して、ストーリーの奥行きに物足りなさを感じずにはいられなかった。
意味深長でシンボリックな描写は随所に散りばめられ、その一つ一つの場面は極めて映画的で、非常に印象的ではあるけれど、同時にそのすべてに説得力が乏しい。

なぜ殺人犯は十字を切ったのか?少女の父親の愚劣な行動の実態は?
と、物語の核心となる重要なポイントの描き出され方が、あくまでも象徴的で類型的な処理をされるため、ストーリーテリングとしても、人間描写としても、掘り下げが浅いと感じざるを得なかった。

それに伴い、各俳優陣の“良い演技”も何だか“型どおり”に見えてくる。

殺人犯を演じた役所広司は凄まじい演技をしているとは思う。言葉では表現しきれない空虚さと漆黒の闇を抱えた殺人者を、圧倒的な存在感で演じている。時に少々オーバーアクトにも見えなくもないが、この役柄のある種のメフィスト的立ち位置を踏まえると、正しい演技プランだったと思う。
しかしながら、肝心の人物描写が浅く中途半端なので、やはり最終的な印象として説得力に欠け、実在感が希薄だった。

広瀬すず&斉藤由貴の母娘像も、両者の好演により絶妙に忌まわしい関係性を醸し出せてはいるのだけれど、実際に彼女たちが抱えたであろう「痛み」の描写が皆無であるため、「そういう設定」の枠を出ず描かれ方が極めて軽薄だったと思う。
広瀬すずに関して言えば、昨年の「怒り」での“或るシーン”があまりに強烈だったため、殊更に今作での彼女の使い方に「弱さ」を感じたのだと思う。


そして、このサスペンス映画が、一級品になれなかった最大の理由は、「主演俳優」だと思う。
主演である福山雅治の演技者としての奥行きが、そのままこの映画自体の奥行きの無さに直結している。
決して、福山雅治が悪い俳優だと言っているわけではない。演者として、表現者として彼のことが嫌いなわけではない。むしろファンだ。
ただ、この映画においては、福山雅治という俳優の良い部分でも悪い部分でもある「軽さ」が、肝心な部分で引っかかってしまっている。

同じく是枝裕和監督が福山雅治を主人公に抜擢した「そして父になる」は素晴らしかった。
あの映画においては、主演俳優の軽薄さが最良の形で活かされる主人公造形が出来ていたからこそ、新しくも普遍的な父像を浮かび上がらせ、難しいテーマを孕みつつも、新たな家族映画の傑作として成立したのだと思う。

「そして父になる」と同様に、今作の主人公造形においても、おそらくは主演が福山雅治に決まった上での“当て書き”だったのだろう。
だからこそ、当然ながら主人公キャラクターの設定自体はマッチしているし、映画の構成的にもビジュアル的にも商業的にもバランスはよく纏まっているように見える。
だがしかし、突如として目の前に現れたメフィストフェレスと対峙して、自分自身の存在性と、「正義」というものの意味を突き付けられるというあまりにも深淵な人物表現を必要とされる役どころを演じ切る力量と適正を求めるには、彼には荷が重すぎた。
少なくとも、この映画においては、クライマックスに入り主人公の感情が揺れ動き、感情的になるほどに、演者としての空回り感が際立っていたことは明らかだ。

くどくどと長くなったが、結論として「面白くない」ということではなく、充分に見応えのあるサスペンス映画であったことは冒頭の通りだ。
傑作を通り越して名作になり得る「雰囲気」を感じる映画だっただけに、口惜しさも大きいという話。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 6点(2017-09-22 23:59:36)
👍 2
16.ネタバレ 難解、あまりにも難解だ。
鑑賞後解説サイトを読んでなんとなく理解したが、
納得はいかない。結局この映画は何を伝えようとしたんだろう。

法廷の腐敗?
聖書的神話?
それともただのサスペンス?

鑑賞者に委ねる作品、
それもいいけどなんだか焦点が定まっていない感じがした 。

蛇足だがこの監督のタイトルのネーミングセンスは相変わらず飛び抜けてる。
鈴木さん [映画館(邦画)] 6点(2017-09-19 22:18:52)
15.ネタバレ スターに対しても容赦のないロー・キーの画面設計。福山雅治をはじめ、『海街diary』で明朗な照明を当てた広瀬すずに対しても
表情の側面には常に暗い陰を落とす。福山に関しては窓を背にした逆光のポジションが圧倒的に多く相貌も定かでないが、
その分、眼に宿るアイライトの強度が印象深い。
メリハリのついた明暗のコントラストによって単調かつフラットになりがちな法廷劇の画面を引き締めている。
次第に境目を失う接見室の鏡面の用法も定石通り。

判決後、法廷を出て夕陽のオレンジを浴びる福山の背後で裁判所は真っ黒に潰れる。
熊井啓『日本列島』の黒い国会議事堂のように。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 6点(2017-09-13 23:24:52)
14.ネタバレ 生まれてこなければいい人はいるのかどうか、忖度殺人か、、、重く・後味はよくないですが役者さんたちみんな存在感がありました。市川実日子さんもぴったりですね。
HRM36さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-07-06 22:37:46)
13.ネタバレ こういうメタファーが多いのもモヤっとした終わり方も好みじゃない。
是枝監督はあえてモヤっとさせたかったようだが、こちらはスッキリしたいので。
十字架、北海道の原風景、器など、示唆するものを掘り下げてみればいろいろ浮かび上がってくる作り方だけど、謎解きのように分析するのは正直面倒臭い。
飛鳥さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-11-29 23:10:51)
12.ネタバレ なんだか普通のサスペンスドラマでしたねぇ。是枝監督らしきところが一つだって見当たらなかったように思えます。

しかし 2017年9月9日に公開だったこの作品。
(撮影時期は、当然その前で)
すずの母ちゃん役やってた斉藤由貴さんはこの時、お仕事以外のオフの時間に一体何をしていらっしゃったんだか まあ。悲し。
この時期、完全に彼女ひとりに話題をかっさらわれてしまってましたもんねー。(いや、実は変態医師が絡んでいたんだから二人というべきか)
まあなんにせよ これにはきっと監督はじめ、福山氏もご立腹であったことでしょうと容易く想像できます。
ましてや、広瀬ちゃんなんかは きっと「もう二度と母ちゃん役なんてやってくれるな かんべんな」って きっと身内の者にはつぶやいていたりするのでしょうね それも容易く想像できます。

ただ不思議だったのは劇中、既にこの時、斉藤由貴さん ←顔にモザイクかかってましたやん(テレビ中の映像で、亡くなった被害者の嫁という体で)
監督ぅ、あれって まさかわざとじゃないよね? 
とまあ そこは偶然の産物となってしまっていたのでしょうが、そこがなんか偶然にも彼女に対する戒めみたいになっていて 
なんか、すごく不思議に感じてしまいましたよ 時事ネタ的で。
3737さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-11-11 00:00:02)
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11.展開に起伏が乏しく、惹きつけられるような作品ではなかった。ラストの『器』の意味が全く不明。三隅は『演者』だということなのか???
クロさん [地上波(邦画)] 5点(2018-10-23 16:44:19)
10.凄くモヤモヤする映画です。
司法に対する不信感があるのかもしれないが、じゃあ、どうしろというのか?
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 5点(2018-07-18 23:24:04)
9.やりたいことはなんとなくわかるんだけど、
ちょっとまとまりがなさすぎた。
aimihcimuimさん [DVD(邦画)] 5点(2018-05-27 23:53:48)
8.ネタバレ ストーリーは目が離せなくておもしろい。オチを受け手に委ねるのは許せるとしても「器」ってなんだよ。一度目の殺人も「何か」があったのだろうか?見終わた直後はいろいろ考えて、もう1回とか思ったけど、落ち着いてこの点数。ザ・邦画のようなオチは受け入れにくくなった思うこの頃です。ただ、オリジナル脚本であることはすばらしい。
ラグさん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2018-04-29 22:43:21)
7.ネタバレ どんな映画にせよ、主人公というフィルターを通して私たちは、その作品を感じとっていき感情を揺さぶらせるはず。ところがこの「三度目の殺人」の主人公は、福山の演技力のせいなのか、監督の演出のせいなのか、はたまた別の何かなのか、とにかく肝心のフィルターがボケボケで、あまり感じとることが出来なかった。もともと真実になど興味はなく、事務処理のように弁護をこなしていくタイプだったはずなのに、なんか急に被告人のペースに翻弄され始めちゃって、え!?え!?え!?ですよ。娘の存在を当てられたから。生き物に対する考え方が似ていたから。実は誰かの為に罪を犯しているんじゃないかと思えたから。たしかに劇中には主人公の心の変化を促すようなシーンやセリフはあるにはあった。けれどもそこまで急変してしまうような印象は受けなかった。いや!作り手側の狙い通りにいかなかった。させてくれなかった。私の読解力の未熟さかもしれないが、素直にそう思えたのだから仕方がない。良かった点もあります。被告と弁護士の顔が重なり合うシーンなど、映画的手法が随所に見られたとこです。焼死体の死体の写真を見せなかったのも良かった。その後の焼肉店はこの作品の中で、実はなにげにもっともぞっとするところなんです。おぞましい焼死体の写真を見ていても平気で焼肉を食べれてしまう・・・ということはつまり、そこに隠された残虐性が潜んでいるんではないでしょうか。考えすぎですかね。
Dream kerokeroさん [DVD(邦画)] 5点(2018-03-22 21:48:54)
6.ネタバレ  色々とひっかかってしまう部分の多い映画で。

 まず、司法に対する疑問、個人の主観や感情によって人を裁く事に対する疑問を投げかけている訳ですが、じゃあ極端に言うと法の裁きなんて要らない、無法地帯にでもしろと? いや、そういう事が言いたい映画じゃないのは判ってますけど、ここにはだからどうしろって提示は全く無い訳ですよ。「無責任なお前ら」って映画も無責任に喚いてる状態。しかも被害者側の「生」をあえて排除する事でそれはどんどんと偏向してゆきます。これって人間そのものに対する絶望の映画なの?

 次に、役者の力を信じ過ぎ。カメラは演技をじっくり捉えて醸されてくるものを待ち続けますが、クライマックスではそこまでどアップにしなくちゃならないの?みたいな状態にまでになって、いや、他にも方法はあるでしょうよ、と。結果的には役所広司と福山雅治のどアップばかりが印象に残る映画。
 あと、市川実日子嬢を昔から見てきてる目からしたら、『シン・ゴジラ』の尾頭さんをそのまま持ってきただけみたいな安易なキャラ造形にも抵抗を感じます。アレが彼女の総てではないでしょうに。

 画的には逆光&銀残し的なトーンで市川崑ですかいな、みたいな。

 この監督、どうなんだろ? 本当に上手いのかなぁ? 毎回、もっと上手く撮れる人がいるような気がしてならないんですよね。じゃあ誰?っていうとシーンごと、素材ごとに違ってくるんですけど。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 5点(2017-10-16 22:43:54)
5.ネタバレ 「怪物」のプロトタイプ、または姉妹品?
この作品でやりたかったけどできなかったことを「怪物」でようやく実現したのか?
食品偽装は本当らしいが、それ以外は被告が語ることも、弁護士が語ることも信用できないし、咲江のレイプも事実かどうか分からない。
それに弁護士の戦術らしいが、無関係かもしれない(警察にそのことで疑われていない、事情聴取されていない)被害者の妻を主犯として被告の弁護をするところに違和感。
面会室で境のガラスに重盛と三隅の両者の顔が映り、重なり、そして離れる。それがセリフと絶妙にリンクして心情を表す点は良かったと思う。でも話は面白くない、というか面白くなりきれなかった。
リニアさん [インターネット(邦画)] 4点(2023-07-22 17:10:50)
4.ネタバレ ちょっと詰め込みすぎだなー。
ダメな方のもやもや映画ですね。
あんな談合事なかれ裁判が本当に日本の現実なの?
すたーちゃいるどさん [地上波(邦画)] 4点(2018-10-14 04:31:09)
3.ネタバレ 「羅生門」の二番煎じかとも思ったが、殺人について語るのは犯人一人のみ。その犯人は「生まれてこない方がいい人間がいる」とか思わせぶりなことを言うので、内面を掘り下げるのかと思えば、生い立ちや最初の殺人についてほとんどど触れない。ひたすら法廷戦術のみを考える弁護士が出てくるので、司法に関する問題点でも取り上げるのかと思えば、そうでもない。「誰が裁くのか」というセリフが何度も登場し、「あなたは器なのか」という問いかけまで出てくるので、神と悪魔の問題でも扱うのかと思えば、まったくそんなことはない。
結局、あちこちで聞きかじった知識をフリカケのようにまぶしてみたものの、焦点を絞れず散漫な映画になってしまった。エンターテイメントとしてみても欲求不満が残るだけの凡作であった。
駆けてゆく雲さん [映画館(邦画)] 4点(2017-10-24 19:52:21)
2.ネタバレ 犯罪ものなのに、ヒューマンドラマっっぽい。結局、実際にどのように犯行が行われたのか良くわかりませんでした。主役の人はいつも顔ツルツルしていてなんか変。
紫電さん [ブルーレイ(邦画)] 3点(2019-01-21 21:42:41)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 61人
平均点数 6.33点
000.00%
100.00%
211.64%
311.64%
434.92%
5914.75%
61524.59%
72236.07%
81016.39%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.75点 Review4人
2 ストーリー評価 5.60点 Review5人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review5人
4 音楽評価 5.75点 Review4人
5 感泣評価 4.75点 Review4人

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