映画『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』の口コミ・レビュー

IT イット “それ”が見えたら、終わり。

[イットソレガミエタラオワリ]
It
2017年カナダ上映時間:135分
平均点:5.59 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-11-03)
ホラーサスペンスシリーズもの青春もの小説の映画化モンスター映画
新規登録(2017-09-07)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-04-05)【Yuki2Invy】さん
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監督アンディ・ムスキエティ
キャストジェイデン・リーベラー(男優)ビル・デンブロウ
ソフィア・リリス(女優)ベバリー・マーシュ
ビル・スカルスガルド(男優)ペニーワイズ
田村睦心ベン・ハンスコム(日本語吹き替え版)
小林由美子エディ・カスプブラク (日本語吹き替え版)
多田野曜平ペニーワイズ(日本語吹き替え版)
宇山玲加ジョージー・デンブロウ(日本語吹き替え版)
田中正彦(日本語吹き替え版)
恒松あゆみ(日本語吹き替え版)
飛田展男(日本語吹き替え版)
榎木淳弥(日本語吹き替え版)
原作スティーヴン・キング『IT/イット』
脚本キャリー・ジョージ・フクナガ
ゲイリー・ドーベルマン
音楽ベンジャミン・ウォルフィッシュ
撮影チョン・ジョンフン
製作ロイ・リー
セス・グレアム=スミス
ダン・リン
ニュー・ライン・シネマ
製作総指揮ウォルター・ハマダ
トビー・エメリッヒ
マーティ・P・ユーイング
ダグ・デイヴィソン
配給ワーナー・ブラザース
美術クロード・パレ(プロダクション・デザイン)
その他ジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップ(スペシャル・サンクス)
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💬口コミ一覧

34.ネタバレ ホラーの看板を掛けながらにして、その実売るのは青春ドラマ。恐頭青肉。普通なら誉められた商売手法ではありませんが、 極上のジュブナイル映画を見せられては文句など出るはずもありません。それにしても、邦題の悪質なこと(笑)。映画ほど予習不要な娯楽は無いですね。個人的には嬉しいサプライズでありましたが。まず素晴らしかったのが人物造形。典型的なキャラクターの例示は、あなたもこの中のひとりですよの意。みんな愛すべき“私たち”です。ミステリーとしての手際もなかなかのもの。次々と提示される“ピエロが見える理由”。複数の仮説を観客から検証してもらう仕立てです。廃墟でメガネくんの失踪チラシが出てきたときには震えました。このような絶妙なタイミングでのフェイントやフェイクが、謎解き要素を終盤まで持続させてた所以。見事な手際でした。さて、メインとも言うべきピエロはどうでしょうか。ジェイソンやレザーマスクのように表情を見せない&喋らない派が主流の殺人鬼業界にあって、彼のようなスタイルは異色です(ゆるキャラ界のふなっしー的存在でしょうか)。はっきり言って、怖くないのです。特に大人視点だと子供騙しにしかみえません。そこに意味がありました。ピエロは、子どもが大人になるために乗り越えなければならない壁。それを恐怖の対象に据えたと。このアイデアが秀逸でした。早く大人になりたいと背伸びしつつも、行動はガキそのもの。ホント思春期の子供は、自身がピエロに相違ありません。大人の階段を昇る子供が戦う相手は、勿論自分自身でしょう。それに大人になるのは、確かに怖いことですから。守られる立場から、守る立場へ。自分自身を守ることが最初の一歩。そういう意味では、子どもなのに全然守られていない(あるいは過度に守られて腐る寸前な)“毒親持ち”が複数人いたのはショックでした。恐怖に立ち向かう勇気の源を、そもそも持たせてもらってないなんて酷い話です。それでも負け犬連合には、幸運にも仲間がいました。一人で駄目なら、皆で戦えばいい。私自身そういうことが出来るタイプではなかったので、彼らが羨ましく思えました(ピエロに立ち向かう姿は、まるでノロイと戦うガンバとその仲間たち)。ベバリーが言うように、戦った記憶さえ無くしてしまうのが大人になった証拠なのでしょう。それは多分当たり前のことであり、だけど少し寂しいこと。だからこそ大人は、自身の記憶の欠片を呼び起こして胸を熱くするのだと思います。劇場には多くの若者の姿がありましたが、この映画のメインターゲットは彼らではありません。そう、この映画を観て、大いに笑って、感傷に浸って、大人になった自分自身を誉めてあげて欲しいのは、かつて子供だった皆さんです。
目隠シストさん [映画館(字幕)] 9点(2017-11-15 00:27:03)
33.言うなれば勧善懲悪青春グラフィティホラーという類を見ないジャンル。友情物語です。とてもいい映画。なぜか続編の方が評価高くてこっちが低めなのが不思議。なのでこっちにレビューする事にしました。純然たる続き物なので両方込みの点数ですが、少年期を描いた前編のこちらの方が個人的には好きです。ベバリー役ソフィア・リリスがとても魅力的。
三角関係の演出も上手い。ビルとベバリーが接近しかけてる向こうでベンが複雑な表情をしていたり、でもそれは決して怒りや嫉妬という攻撃的な感情ではなく、理解と落胆の入り混じった複雑な心境の表現。青春してる。彼は知的だが決して出しゃばらない。そんな慎ましやかな彼を我々はいつしか応援しているのだ。
にしきのさん [インターネット(吹替)] 8点(2020-03-22 21:19:22)
32.スティーブン・キングの作品は、バットエンドが多く、非常に苦手なのですが、本作と『スタンド・バイ・ミー』だけは、好きな作品です。(映画の感想ではないかもしれませんが・・・)
『IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』も含む感想です。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 7点(2020-11-28 23:32:21)
31.実体のない「恐怖」をピエロという形に具現化したホラー映画。
観ている側ではなく、主人公たちの「恐怖」の表現がとても良かった。
細かい演出(LOSER)やストーリーの組み立てなどもよく練られてる。
純粋にホラー映画としても、人間ドラマとしても面白かった。

不良グループが最後までただの邪魔者でしかなく、
噛ませ犬としての見せどころしか無かったのは残念。
最後のシーンはベンが可愛そう。どっちかに的を絞ってあげてほしかった。

オリジナル版(1990)が観てないのが幸いしたか。
愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-23 11:51:11)
30.ネタバレ 後半になると脅かし方がワンパターンになってしまってホラーとしてはさほど突出した出来ではないかもしれません。けど、このお話は13歳の群像を描いたジュブナイル作品でもあり、やはりキング原作の「スタンド・バイ・ミー」にも劣らぬ「思春期前半」のきらめきや瑞々しさが息づいています。
”ルーザーズ”は7人もいるのだけど、各人に個性をちゃんと持たせてキャラ立ちできています。正義感が強くてどもりの主人公、口の減らないメガネ、ラビの息子、過保護の潔癖症、地元史オタクの太っちょ、親を亡くした黒人の男の子、父のDVに苦しむ女の子。よし覚えた。皆が成長した次作もこれでばっちり見分けがつくはず。たぶん。
敵役のでこぱちピエロは目つきが悪く、急にでかくなったり口の中が異次元だったり、いかにもアメリカンな邪悪っぷり。巨悪と戦うことにより仲間との絆を深め、各々の人生の課題をも乗り越える力を得てゆく13歳たちに素直にエールを送ります。
tottokoさん [DVD(字幕)] 7点(2020-04-20 23:22:25)
29.ネタバレ 地上波のを観ようと思ったけど30分短かい上にCMも入るのでAmazonでレンタル。
いや〜怖かった!と言ってもそれこそジョーカーやJホラーみたいな怖さではありません。あれだけバーン!ドーン!て出て来られたらそりゃ怖いし驚きますって。
少年1人引き摺り込むのに説得に入るペニーワイズ、怖くないと言われて落ち込むペニーワイズ、子供を食べる?恐怖を食べる?宇宙人なのかモンスターなのか分かりませんが殴られて逃げ回るペニーワイズと、最初は怖かった殺人ピエロですがあの手この手で我々を楽しませてくれたし、見れば見るほど話せば分かってくれそうな奴だったので、最後の展開には何だか笑ってしまいました。
まんまスタンドバイミーじゃんと思ったけど、考えればあちらもキング原作でしたね。長尺でしたが画が美しく、展開がスピーディだったので飽きずに観られました。ホラー嫌いにもお勧めです。
次作も気になるけど映画館で観たらポップコーンを投げ飛ばして椅子から転げ落ちること必須。レンタルまで待つかなぁ。
Kの紅茶さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-11-26 09:24:41)
28.ネタバレ 悪趣味だなと思いつつ、子供たちの成長譚とみると感動できるお話でもありました。
ただまぁ、ピエロの恐怖を乗り越える大事なシーンで、子供たちが『殺せ、殺せ』と連呼するのはいかがなものとは思いましたが。
ところどころ挟まれるユーモアは結構好きでした。
ろにまささん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-26 11:42:41)
27.ネタバレ 一体アイツはなんだったのか。
本作はホラー作品ではあるが、それと同時にスタンドバイミーやグーニーズのような少年少女達の冒険モノの色が強い作品である。
前半は完全に不条理な恐怖描写の数々とビックリする演出(音頑張り過ぎ)にビビりまくりだった。子供達のトラウマをえぐるモディリアニ風怪物やゾンビなどありとあらゆる恐怖が襲ってくる描写はバラエティ豊かで非常に楽しい。(ページをめくるたびに写真がズームになっていくシーンが最高)そしてピエロ。奴もモチロンなかなかユーモアもありつつ恐ろしくとても良い。
だが本作の特徴的な所はホラー一辺倒ではなく彼らの日常も同時に進んで行く所だ。不良達との戦いや、少女との恋模様、親子との関係など子供ながらの冒険も恐怖と同列に進んで行く。そして共に戦い、共に笑う、負け犬と呼ばれながらも後半に進むにつれて仲間が増えて行く。この青春にはちょっと早い子供達の友情が非常に面白く、楽しい。仲違いするも仲間のために結集するシーンなんて燃えるじゃないですか。特にデブとメガネはイイキャラしてますよ。
たしかに子供達が行方不明に原因は街の呪いなのかなんなのかわからない。ピエロの正体もキング映画なので超常的なモノなのかもしれない。演出も過剰だし子供達にしか見えないというのも本当に謎だらけだ…まぁそれを言ったら他のキング映画もそんなのばっかりなんですが。
それに不良の彼も井戸に落っことしたまんまで終わったのも煮え切らないです。(彼が父親を殺すシーンも最高ですね。特にあの字幕が。)
しかし終盤、井戸のある家に挑んで行くシーンは怖いながらも助け合い、勇気を持って恐怖に打ち勝つという最高にスカッとする終わり方だ。
そして彼らの誓い、そして別れは切ない。
なんだかんだチャプター1であるという事で続きがあるのですね。成長した彼らを絶対見たくなる終わり方でした。
ビジュアル的にもホラー的にも子供達の冒険モノとしても若干長く感じましたがとてもよく出来た一本でした。面白かったです。
えすえふさん [映画館(字幕)] 7点(2017-11-28 23:57:46)
👍 1
26.ネタバレ 評価低いですね笑。映画館の大スクリーンと大音量だったからかもしれませんが、自分は最初から最後まで怖かったです。両隣の人も怖がってました。原作がそもそも非現実的な要素を多分に孕んでいるので、ツッコミどころは多々あると思うんですが、ホラーとしてはアリなのかなと思います。観た夜のトイレが怖かった笑
なすさん [映画館(字幕)] 7点(2017-11-06 13:00:32)
25.ネタバレ  原作を読んだのは翻訳版が出版された時なのでもう30年近く前になりますか。分厚い単行本な上に上下巻に分かれた長い長い小説で、キングらしく細かい描写を積み重ねたその世界にのめり込んだものでした。
 今作は映画というフォーマットゆえ、描ける世界の広さや奥行きに限界があるために原作のようにはのめり込めませんでしたが、懐かしさと、次々と記憶に甦る展開に鼻の奥をツンツンさせながら見ていました。

 今回の映画版は、大人パートと子供パートとを行き来する原作とは違って、完全に子供パートのみを切り取って1本の映画にしています。それゆえ、大人パートと連動するエピソードなど物語上の仕掛けの多くが無効になって単純化してしまった感はあります。
 それに、世間の常識的、良識的に許される表現の限界からか、クライマックスの重要なエピソードは(かつて作られたドラマ版同様)やっぱりカットされています。
 それらの要素が今作を少年少女向けのようでありながら、年齢制限付きの結構スプラッタなホラーという、チグハグな印象の作品にしてしまったような状態で。

 それでも、キングが描いた、子供心が抱く恐怖は上手く再現できていたと思います。化け物、あり得ない現実離れした恐怖、それは現実を生きる上でもたらされる恐怖が生み出すものであり、他者の負の心が作用して生み出すものであり。幼心の恐怖が具象化してゆくそれは、安っぽいホラーの形を借りた人の恐怖の発露であり(キング作品の多くがそうであるように)、幾つものバリエーションを描く事で集大成的な側面を持っています。ゆえにホラー映画的には安っぽさ大爆発になってたりもするんですが、そもそも原作がそういうところを意図していた訳ですね。

 続きで大人パートが映像化される事になると思うのですが、その部分だけを切り取ったモノはあまり面白くないんじゃないかと危惧しております。でも原作が書かれた時代から時を経て、原作の現代部分よりも映画の過去部分の方が時代がもうちょっと後なのが不思議な感覚で、その映画の現代が今どう描かれてゆくのかが期待できたりもします。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 7点(2017-11-05 17:32:45)
👍 1
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24.ネタバレ スタンドバイミーをグーニーズで味付けしたような“少年少女のひと夏の冒険もの”としてよく出来ている。
いじめられっ子達が何となく集まって、それはそれで楽しそうに夏休みを過ごす。下水道に入っていくのも冒険だけど、薬局から万引するのも冒険だ。湖の場面は特に良かった。あの高さから飛び込む勇気ないわ…目の前に下着姿の女の子が寝てたら、見るよなぁ。少年少女の夏だなぁ。
いじめっ子がナイフで傷付けるのは、ちょっとシャレにならないレベルだけど、そのやり過ぎ感があったために、マイクを助けるのにみんなで石で撃退する時はカタルシスがあった。
いきなりジョージーの腕を食い千切るとか、マイクの観る火事で扉が開かない悪夢とか、うわっ…て思えて期待感が高まった。
ペニーワイズやその他の怪現象は、凄いんだけど、怖いかと言われると…美麗なCGのせいかもしれないけど、生っぽさと言うか、自分もその場に居る。怖い。逃げたい!というライブ感が感じられなかった。
何というか、少年達に起きた怪奇現象を、安全な場所で、モニター越しに観ている感じが付きまとってしまった。つまり映画に入り込めなかったのか。歪んだ人物画が動いたら怖いだろうなって思うけど、CG映像で見ると怖さ半減。ペニーワイズが巨大化したり、大口を開けるシーンなど、映画に入り込めていたら、目を背けたくなるシーンだと思うけど、むしろ『へぇ~、口の奥の方こうなってるんだ…』みたく、恐怖の体験者ではなく視聴者(≒安全にじっくり観察する立場)に引き戻される。映画館の大画面で観ていたら違ったかもしれないけど…
ビルとベンの間で揺れ動くベバリー。リッチーの下ネタジョーク。エディとママの関係。こっちのドラマパートを延々と観ていたかった。
K&Kさん [DVD(字幕)] 6点(2021-07-17 11:14:01)
23.地上波での放送なので大分カットされている場面が多いみたいだけど、ホラー映画としてみたら全く怖くない。
特に肝心のペニーワイズが特撮に出てくる怪人みたいで、怖くもなんともなかった。
ただ、青春冒険ものとしてこの映画を観るとしたら、なかなか面白かった。
misoさん [地上波(吹替)] 6点(2019-11-08 23:51:16)
22.ネタバレ 27年ごとに〝それ〟はやってくる。下水道の暗い闇の底から子供たちを狙って――。デリーの街で多発する子供の失踪事件、その陰に暗躍する〝それ〟の存在に気付いた7人の子供たちは、それぞれの家庭に問題を抱えながらも立ち向かおうとする。絆というたった一つの武器だけを頼りに…。スティーブン・キングの分厚い文庫本全四冊を読んだのはもう二十年以上前、その余りの面白さに夢中になり、最後まで一気呵成に読んだのを鮮明に覚えています。なので今回懐かしさを覚えながら鑑賞してみました。「あぁこのデブの男の子が女の子に贈るのは詩じゃなくて俳句だったよなぁ」「大人パートで、このユダヤ人の男が最初に〇〇しちゃうんだよな」「懐かしいーー!」なんて、終始ニヤニヤしながら観てました。原作では大人パートと子供パートが交互に展開されるのですが、それを子供パートだけにバッサリ絞ったのは正解だったんじゃないかな。確かに全体的に脚本がふわふわしすぎてて話に纏まりがないのが残念でしたが、ぼちぼち及第点だったんじゃないでしょうか。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2018-12-23 22:04:23)
21.ネタバレ 自転車で冒険に行く、というのは、なぜかワクワクしてしまう。
子どもと自転車って、本当に不思議な組み合わせだ。
あの時代をもう二度と取り戻せない、若干の羨ましさを感じつつ鑑賞。
ただ、のっけからちょっと引き気味に観ることになってしまったのは残念。
腕は噛み切っても切らなくても、ストーリーに影響してこない。なら、やっぱり見たくなかったかな。
roadster316さん [DVD(字幕)] 6点(2018-09-01 02:16:59)
20.古い方のITはスタンドバイミーっぽい雰囲気で当時かなり好きな作品でした。今作はやや肝試し大会のようなノリで過去作と比べると少し雰囲気が物足りないかなと感じました。途中出てくる伊藤潤二っぽいモンスターなど好みの部分はありましたが、やたら画面が暗すぎてよくわからない場面が多かったのが残念。チャプター1となってましたが、後編はやらんでもいいかな。
映画大好きっ子さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-08-26 11:58:41)
19.ネタバレ 原作未読。少年少女が大人になるための「通過儀礼」をホラー風味で映像化するとこんな感じなのかな。容赦ないイジメにどうしようもない親たちなど、子どもたちが生きるにはあまりに苛酷な現実世界。結局、子どもたちを襲う恐怖はこの苛酷な現実を増幅させたものであり、それに負けずに立ち向かえ、というメッセージも明確。でも戦うのは1人じゃない。友だちがいるから戦える。「負け犬」たちが自らあの井戸の屋敷に向かうシーンは感動的だ。そして、最後、主人公のビルが直面するのは「弟の死」という最も身近で苛酷な現実。これをみんなで共に乗り越えようとするラストは本当に感動的でした。ジュブナイルのお手本のようなお話。ただ、残念なのは、残酷描写をがんばってしまったせいか(・・といっても冒頭の子ども腕のシーン以外はそこまででもなかったような気がするけど)、肝心の子どもたちが見ることが難しいレイティングになってしまったこと。それから、恐怖を煽るペニーワイズの手法が、最初はバリエーションもあって楽しかったけど、後半はやや飽きてきてしまったこと。本当にビバリーの心をつかんだのはデブっちょのほうだったのに、なんか結局ビルとくっついちゃうところ。あと、あの牙がぶわーって出てくるやつ。原作もそうなのかもしれないけど、ああいうわかりやすい怪物感ではなく、もっと心理戦で来てほしかったかなあ、そのほうが本作の少年少女の成長譚にはあってたのではないかなあ、などと思いました。いろいろ突っ込むところはあるけど、さわやかなホラーというちょっと不思議な作風も含めて、好きな映画でした。
ころりさんさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-16 14:29:42)
18.ネタバレ 子供たちの冒険・友情物語にホラーテイストが加味されたものかと思いきや、予想外にグロいし暗い。冒頭からあんなかわいい子供が腕切断されて殺されるとは思わなかった。代理ミュンヒハウゼン症候群や、子への性的虐待をしていると思しき親。いじめっ子たちもいじめというレベルを超えて、少年の腹をナイフで切ったり、猫を射殺しようとしたり、警察が動くべきレベルだ。ピエロも、こんな善良な主人公たちを狙わず、いじめっ子たちを始末すればいいのに(一人は始末されたが)。小学生くらいの少年たちの中に高校生くらいの女の子が仲間入りするのは不思議。あれ同じくらいの年齢設定なのかな? 終盤は主人公たちが力を合わせて敵を倒すというアクションムービーになる。27年ごとにやつが暴れまわるとか、狙われるのは子供ばかりとか設定はよくわからない。最終的にデブはやっぱり恋が叶えられないのは寂しい。全体に、田舎の町や自然の風景がとてもきれい。自転車の停め方が全員雑過ぎ。誓いのためにガラスで手を切ったりすると破傷風になるぞ。
エンボさん [映画館(字幕)] 6点(2017-12-01 00:01:34)
17.今なら言える。この映画を完結ものだと思い込み、劇場公開初日に観に行って、最後の最後、終わった~♪と思いきや突然“第1章“の文字出現の衝撃!全く続編ものであるという素振りを一切見せない予告編に騙された~、ってこの手の手法に引っ掛かるの何回目?という感じだった。

さて、それから時は過ぎ明日やっと続きが公開されるというタイミングでDVDで再鑑賞しておきました。正直、初見時はホラーを期待し過ぎてしまった為全く怖くなくてガッカリしたのだが、改めて見直すと、これは少年少女のジュブナイルものという向きが強く、不良達やクズな大人やピエロと戦って勝つ事で乗り越え、成長していく物語なんだなと改めて感じた。「スタンド・バイ・ミー」にも通じるテーマ性があると思うので、単に怖がりたいという人にはあまり向いていないのではないかと思う。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 6点(2017-11-03 20:08:31)
16.とても幼稚なホラーである。
怖さはほぼ皆無で少年たちの真夏の大冒険が芯(そ、スタンドバイミー)。
ベンの恋文の空振りっぷりはいちばん怖かった。アメリカで肥満は人間の弱さである。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-03-07 22:45:19)
15.ネタバレ ホラーなんだけど、どっちかとゆーと、子供たちの青春ドラマ色が濃い、子供たちがみんなでがんばって何かに打ち勝つ系の映画。ただ青春といっても、結構、子供たちの家庭環境がヘビーで、そこから派生する出来事も色々とヤバいレベルなんで、ノホホンとは観れない。なんかザワザワする。ピエロの怖がらせかたは面白かったし、悲惨でも、健気にみんな飄々としてる感じは良いんやけど、映画終わってもやっぱザワザワする。
なにわ君さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-10-22 10:35:01)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 5.59点
000.00%
100.00%
212.94%
300.00%
4823.53%
5720.59%
6823.53%
7823.53%
812.94%
912.94%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人

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