映画『新聞記者』の口コミ・レビュー(2ページ目)

新聞記者

[シンブンキシャ]
2019年上映時間:113分
平均点:5.92 / 10(Review 38人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-06-28)
ドラマサスペンス政治もの小説の映画化
新規登録(2019-07-02)【どっぐす】さん
タイトル情報更新(2024-08-14)【イニシャルK】さん
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監督藤井道人
キャストシム・ウンギョン(女優)吉岡エリカ
松坂桃李(男優)杉原拓海
本田翼(女優)杉原奈津美
岡山天音(男優)倉持大輔
郭智博(男優)関戸保
高橋努(男優)都築亮一
西田尚美(女優)神崎伸子
高橋和也(男優)神崎俊尚
北村有起哉(男優)陣野和正
田中哲司(男優)多田智也
原作河村光庸(原案)
脚本藤井道人
音楽岩代太郎
製作河村光庸
イオンエンターテイメント(「新聞記者」製作委員会)
KADOKAWA(「新聞記者」製作委員会)
朝日新聞社(「新聞記者」製作委員会)
企画河村光庸
プロデューサー河村光庸(エグゼクティブプロデューサー)
配給イオンエンターテイメント
衣装宮本まさ江
あらすじ
東都新聞の記者・吉岡は、歯に衣着せぬ記者会見での質問や恐れることなく政権と対峙する姿勢から、社内でも浮いた存在となっていた。ある日、そんな彼女の所属する社会部に、大学新設計画に絡む匿名の極秘情報がFAXで届く。彼女は上司からの指示で裏付け調査を始めるが、その矢先に関係者と目される内閣府の職員が自殺してしまう。調査に行き詰った吉岡だったが、自殺した職員の元部下であった政府関係者の杉原との出会いによって新たな展開が…。現役新聞記者による同名ベストセラー小説を原案に描かれる社会派サスペンス作品。
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💬口コミ一覧

18.ネタバレ 「政治とカネ」の闇に若手女性記者が切り込む熱血社会派ドラマ。日本アカデミー最優秀作品賞受賞作。シム・ウンギョンが若手女性記者を感情むき出しの熱演。松坂桃李は官僚を陰のある好演。日本アカデミー主演男優賞・主演女優賞をダブルで受賞。とにかくこの二人が光ってました。
獅子-平常心さん [DVD(邦画)] 6点(2020-03-15 19:51:45)
17.ネタバレ 行動力、意思の強さ、守りたいもの、群れから外れて孤独に耐える、1番強い人間。1番尊敬する人間の話でずっと吸い込まれて観てた。

具体的なナラティブだけど、シンプルなミゼンセーヌと、役者の独特な間の取り方とか、白っぽく、灰色に統一されたシーナリーが、自己に当てはめて想像させるスペースを与えてくれてよかった。政治抜きでも色々と考えさせられた。悪事なのはもちろんだけど、悪事なんかはこの世で溢れていて、いい人でいようって思うだけじゃ全くダメで、いつかどこかで掲げていた完璧な理想は崩れるし、嫌われないように生きていても誰かに嫌われる。反対される。理解されない。理解してもらおうともその余地すら与えられない。でも愛する人は、愛されてる人たちは、守られるから。そこで。

役者の話だと、最初は韓国人女優さんの日本語にどうも慣れなかったけど、吉田っていう名前だし。けど韓国ハーフっていう説明が入ってからはすんなり受け入れられたwもっとはじめに言えや!あと、最後の松坂桃李のシーンは象徴的で、大人たちの汚れに汚れた言葉を毎日浴びてまじめに仕事をやってきた強い彼のような人間の象徴。あの絶望に満ちた日本の悲劇みたいなかんじ?そして、演技うまぁとwただ単にw本田翼の演技は薄っぺらいなぁとどうしても思ってしまたwもっと他にもいるはずなのに、、あとは、最後何が起きたのかちょっとついていけなかった。w
culturallyeducatedさん [インターネット(邦画)] 6点(2020-01-10 19:43:34)
16.ネタバレ シム・ウンギョンを起用した理由が「日本人女優が引き受けないから」だとしたら、
「この国の民主主義は形だけでいい」ことを証明することになる。

トーンが終始重すぎた。本田翼のヘンに明るい声がメリハリにならず浮いてる。
新聞社映像はカメラが揺れて酔う。ツイッター画面も揺れて読めない(老眼?)
内調は暗すぎて霊安室みたい。コワイ。

シムウンギョンは健闘してたけど、母国語で思い切りやりたかったことでしょう。
遺族にまとわりつくマスコミが、記者の一言で静かになるなどリアルな感じがしない場面が多かった。
milaさんのコメント通り、若い夫婦の場面はいつもおかしかった。
生まれたばかりのわが子を抱き苦悩に満ちた顔で泣く松坂桃李、松坂の肩に顔うずめ慰める本田翼。
本田翼のセリフにはいつも違和感がある。役者ではないんだな、と思う。

不寛容や萎縮ばかりの日本で、この映画がどんな波を起こすのか起こさないのか、気になる。
LOISさん [映画館(邦画)] 6点(2019-07-14 17:47:27)
15.ネタバレ ネットフリックスでの配信期限ギリギリでの鑑賞です。

既に皆さん大いに語り尽くしてくださっているので新たにレビューする内容は殆どないところですが、セミドキュメント的な社会派作品として仕上げるには「生化学兵器開発のための大学新設」という、いくら何でも不合理だし有り得ないだろうというネタは受け入れ難いものがありました。敢えてフィクション感を強調したいがための脚本なのかなと思えてしまいます。

全体的な緊迫感・緊張感、じわじわと迫る重苦しさ、そんな中でふっと息を抜ける杉原の子の誕生シーン。出演者の演技力とも相まってエンターテインメント作品として十分見応えがあると同時に、社会派作品として政治やマスコミの在り方に一石投じようとする姿勢も十分感じ取れるのですが、メインのネタが「我が国における極秘の生化学兵器開発計画」となると、ノンフィクション感が消えてなくなりフィクションとしても荒唐無稽過ぎの感が否めません。

これからTVシリーズの方も観てみようとは思いますが、決して面白くないとは言いませんがモヤモヤ感の残る(特にラストシーン。印象的ではありますが「どっちかハッキリして!」と言いたくなります)残念な作品でした。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-07-21 11:36:35)
14.ネタバレ 序盤は実際に起きた事件をモチーフにしててリアリティがある。
でも、生物兵器の研究開発という展開になって嘘くさくなった。
もしかしたらあり得るかも知れないというさじ加減が大切だと思うよ。
政府側に善人が居る設定は斬新だけど、それも嘘くさい。
ラストのオチも弱腰で残念でした。
現実世界の結末の方が衝撃的で、フィクションの限界を感じた。
もとやさん [インターネット(邦画)] 5点(2023-04-12 15:34:54)
👍 1
13.なんといいますか、評価のしにくい映画でした。
フィクションとするなら100パーセントフィクションにしてエンターテイメント性をもっと出せばいいのに、
実際の事件を何気に所々絡ませながら実話もの的な真面目さ硬さ満載で一息つけるとこもなくて、ラストに「ごめん」と言われてしまいました。
ところで松坂桃李てほんとにいろんなジャンルの映画に出てるのね。
envyさん [インターネット(邦画)] 5点(2022-04-06 16:50:17)
12.中小メディア所属の記者が原作だが、やや妄想が入り込んでいる印象で社会派作品としては中途半端。かと言ってエンタメとして楽しめる内容でもない。昨今は「文春国会」と形容されるように、スクープは週刊誌記事の時代である。また自由度ではネットメディアにも負けている。という意味では将来性のない新聞記者の悲哀が感じられる作品ではある。当人達には自虐的感覚はないだろうが。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-03-20 21:41:25)
👍 1
11.ネタバレ とてもシリアスに作られた立派な作品だが、真面目すぎて緩みが全くなく見てて息苦しくなるというか、なんか嫌になってくる。
もう少し緩急を入れてくれれば、もっと見やすくなると思うが、暗いこの作品を二度見たいとは思えない。
rosebudさん [映画館(邦画)] 5点(2020-12-03 18:28:15)
10.ネタバレ なんかね、松坂桃李君のキャラが芯が強そうで弱っちくてストレスが溜る。
省庁務めの公務員が、政権の安定の為の不正や情報操作への加担を、公然とやらされている日常。
その任務の職員の部屋があんなに暗い部屋とか、どうなの? 毎日、不正な情報操作が仕事ってねえ。
普段から疑念にかられていた松坂君、かつての上司が不正の隠蔽を押し付けられて自殺した事で悩むのだが、
自身の妻が出産の時期に、上に逆らう勇気もなくブレまくる過程。
一人の女性新聞記者と出会い、さらに傾いていく忠誠心。(実際は主人公は記者の方)
面白くなる予感とは裏腹に、官僚の松坂君は保身も捨てきれない。これにはガッカリ。
不正と戦い玉砕し自殺した(自殺にみせかけて殺された)新聞記者を親に持つ主人公に対し、
「あなたのお父さんだったら、どうしたと思いますか」なんてセリフ吐いておいて、自分の家族の事を
考えた途端に弱気になってしまうとか、ホントにブレまくり。
政権にたてつく記事を書いて、証拠が出ず犯罪の証明に至らなかったら、新聞社の被る損害に怯えてしまい
編集部も躊躇。そりゃまあそうなんだけど、映画なんだからそこで止まっていたんじゃツマラナイんです。
ラストまでどーもカタルシスに欠ける流れで、ハッキリしないエンディング。 スゴイストレス。

一番腹が立つのは、携帯の画面やパソコンの画面で書き込みを見ているシーン。小さすぎて文言が見えない!
セリフの字幕の文字の半分しかないから、巻き戻して画面覗き込まないと読めない。
ポケットから出した携帯着信の画面も傾いて遠くから見せられても、誰からだったのかワカラン!
誰か撮影と編集段階で、これはアカンと気付かなかったのかよ? それが一番ストレスだった。
本来なら面白い映画が作れる素材なのに、いろいろぶち壊している。 そんな映画でした。

追伸・・ よく考えたら細菌兵器の話は突拍子無さ過ぎて引きました。題材にも難があるかな。
グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 5点(2020-05-17 11:48:10)
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9.ネタバレ 志は買う。国内大手メディアの萎縮が指摘されるなかで、現実世界の政治問題に果敢に突っ込む思い切りの良さは、映画というメディアの可能性をあらためて見せてくれたと思う。ただ、そうだったとしても同時に感じてしまうのは、その映画としての手法や脚本の残念さだ。使い古された手持ちカメラ風映像、現実に起きた事件をなぞりすぎていてヒネりがない脚本、松坂桃李夫婦の描き方に見えるあまりに古くさい男女像、陰謀論スレスレの内調の描写など、たとえば日刊ゲン○イやネットニュースのリ○ラあたりに感じる「リベラル親父」感そのままの描写は、ちょっと痛い。そのくせ「真相」部分では突然「政府が生物兵器開発のために大学を新設」という荒唐無稽な陰謀論が姿を現し、それまでの(オヤジメディアが生きる)リアリティ路線の壁を突然ぶちやぶってしまう。あの事件は(最近の桜の件同様)、あまりにもセコい動機のために(公文書の扱いなど)国家制度のしくみ自体を腐らせたことが問題だと思うのだけれど、この映画では必要以上の「巨悪」に仕立て上げてしまう。この「真相」をリアリティの延長線におけると制作側が考えていたとしたらそれも痛いし、そうではないのであればなぜ最後だけファンタジーにして物語のバランスを自ら崩してしまったのか、よくわからない(そして、この点は原案となっている記者さんにとっても大きなマイナスのような・・・)。結局見終わった後に感じたのは、「リベラル親父メディア」をもとにした(出来がよくないタイプの)池井戸潤ドラマ、という残念な感覚だった。
ころりさんさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-03-11 06:56:19)
8.ネタバレ 映像の撮り方、カット割り、スピーディで切れのあるカメラ回しはなかなかの完成度だが、いかんせん脚本が弱い。リアリズムが皆無で、人物造形や展開する人間ドラマも非常に薄っぺらく、ついに作品に共感することができなかった。ときの政権が密接に関与する新設大学で、生物兵器研究が行われようとしている…。映画の核となるこのストーリー展開は、いかにも陰謀論的かつ妄想的で、リアリティが欠如しており、ついていくことができない。映画がモチーフにしている現実の某大学問題で、生物兵器研究を裏付ける証拠も証言も現状はないため、なおさら映画内での展開の突飛さに違和感を覚える。あと主人公の取材過程の描写も雑。専門家や関係者へ聞き取りをしたり、文献を調べたりする過程が少な過ぎて、この主人公はまともに裏付けを取ろうとしないのかと不安さえ覚えた。ちなみに英単語を書き込んだ付箋に注目するシーンがあるが、ただの英単語を書き込んだだけのメモになんの意味があるのやら(笑)。あれで取材していますという風景を描きたかったのなら笑止千万だ。悪役となる内調・政府の描き方も、非常に一方的な描き方で、私の好みではなかった。最も違和感を覚えたのは、内調のあまりに暗過ぎるオフィス風景(笑)。あんな照明の暗さで仕事に集中できるのか甚だ疑問。そのような描写にもリアルを感じられず、またそれによって政府や権力側を都合の良く脚色しているなと感じた次第。不偏不党たるべきジャーナリズムをテーマとするこの映画が、こうした偏りを盛り込むというのはいかがなものか。

現実世界の事象をモチーフにし、ときの政府や権力を批判して風刺してやる!という意気込みが強く伺える本作。だが、その意気込みが強過ぎて、政府や権力は過度に悪役化されているし、現実から乖離した妄想的展開も目立つ。若干(…というかかなり)新聞記者たちも美化して描かれている。すべてが中途半端に脚色され、都合の良い物語に堕している。これで高評価を与えることは私にはできない。

追記:鑑賞後にもやもやが残ったため、原案本も読んでみた。他の方も指摘されているが、原案本には当然ながら生物兵器研究の記載はなく、やはり映画は想像が飛躍し過ぎだ。原案本と映画で共通しているのは、事象への裏取り作業が不十分である点だ。政府の陰謀や圧力はどこまで存在するのか、ある人物の醜聞の真偽はどこまでが事実でどこまでが虚飾なのか、事実を客観的かつ中立的に検証し、分析する行為が映画にも原案本にも不足している。本作のモデルになった記者も、事実の検討が不十分なままで、犯罪被害者”とされる”女性や、醜聞をでっち上げられた”とされる”元官僚に肩入れしている節がある。自分はこう思う、こうあってほしいという願望や思い入れ、思い込みに対して真摯で客観的な検討もせず、陰謀や圧力があったと騒ぎ散らし、権力や政権を一方的に非難するというのは、正しいジャーナリズムなのだろうか。結局のところ、本作は実際の事案をベースにした真面目な映画を装ってはいるが、肝心の部分では根拠や裏付けが曖昧な情報や主張を訴える不誠実な映画になってしまっている。

既存メディアの衰退とSNSの発展で、都合のよい情報、根拠が曖昧な情報、陰謀論が飛び交う世の中で、本作はそうした時流や風潮に立ち向かう映画なのかと思いきや、むしろ陰謀論や論拠曖昧な情報を拡散する映画になってしまっているとは、なんとも皮肉なものだ。
nakashiさん [DVD(邦画)] 5点(2019-11-25 21:14:27)
👍 2
7.う~ん とてもシリアスに創ってはいるけど..大学を新設する理由が 荒唐無稽、リアリティーゼロ、コケた..残念...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 4点(2020-04-27 22:44:32)
6.ネタバレ このどう評価したらよいのかわからない映画を噛み砕くために、原案とされる「新聞記者(望月衣塑子氏)」を読みました。少なくとも原案の書籍では、内調がSNSを活用して世論を撹乱しようとしているというような記述や、特区での大学設置による生物兵器開発疑惑なんてなかったですよ。だからワタシにとってはこの映画は、やや「トンデモ」映画であり、モデルと想像される望月記者について世間に誤解を与えかねない映画なのではないかと危惧してします。4点は、あくまでも、ひたむきで美しい女性記者を演じたシム・ウンギョンさんに。かっこよかった。しかし、この映画に、それ以上のなにかを読み込むのはむしろ状況をおかしくしないか。【追記】ラストシーン。わたしには、杉原のクチビルは「ゴメン」って動いているように見えました。そういう映画だと思っています。
なたねさん [映画館(邦画)] 4点(2019-08-01 21:16:01)
👍 2
5.ネタバレ 新聞もテレビも今のままでは間違いなく淘汰される媒体である。これからの世の中、情報は一方通行で与えられるものではなく、選択するもの。そんな状況の中で日本人への政治への関心はますます薄れていく一方。この作品が意味があるのかないのかは分からないが、観た人が何かを感じれば良いのでしょう。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2020-10-06 23:05:32)
4.モデルになってる望月衣塑子もあまり好きではないが、本作のコアである新設大学院大学による生物兵器開発が荒唐無稽すぎてついていけません。
エボラウィルス等の治療法が確立されていないウイルスを扱うためには、BSL-4が必要です。仮に兵器に使えるウイルスを開発できたとしても、運搬手段がなければ意味がないし(どこを標的にするかはともかく、中距離弾道ミサイル以上の射程が必要と思われるが、日本は保有していない)、秘密裏に生物兵器を開発できたとしても、保有していることを公表しなければ抑止力として意味がないし、生物兵器禁止条約を批准している日本が生物兵器を開発したと公表したら国際社会から袋叩き似合うだけでなく、国が立ち行かなくなると思うのだが・・・
少なくとも日本の政治家は、そこまで馬鹿でないと思うのだが・・・
更に言えば、内調が暗い部屋で手作業で情報操作を行う様子が描かれているが、AIを使うとにしたらどうかな?
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 3点(2020-08-17 16:25:11)
3.表向きはフィクションというズルさ
実際は政治的メッセージが色濃いプロパガンダ作品
裏の意図が透けて見える。むしろ丸見えか。

主役の女性記者がたどたどしい日本語で苦しい
(日本人を抜擢できない事情があったそうですが)
日本人の俳優さん達の中で浮いてしまってます
映像作品として観るのはおススメしたくない
政治的主張や意見をしたい人だけが見ればいい映画

あと、今のメディアが言っても説得力ないよねっていう根本的問題
愛野弾丸さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2020-07-26 00:32:13)
2.ネタバレ ロクな映画ではないと思っていたが、想像を超える酷い作品だった。報道を扱う映画なのに、報道をもてあそんでいるとしか思えない。
【結末を含む重要なネタバレ注意】
序盤から天下りのあっせんで退職した前川喜平氏を陰謀論で擁護したり、刑事で不起訴になった山口敬之氏を安倍氏の根回しのせいと言ってみたり(デイズジャパンの広河隆一氏だって起訴されたわけじゃない)、森友学園を陰謀論のままに取り上げてみたりしているが、どれも原作の望月記者やワイドショーの妄想の域を超えないものばかりだ。フィクションという体裁だから根拠を示す必要はないのだというつもりなのだろうが、こんなものは“報道”でもなんでもない。「見てきたかのような嘘」とは、まさにこのことだ。
そもそも望月記者がやってきたことは証拠を示すことではなく、「自分は証拠を持っていないが、関係者は間違いなく証拠を持っているはずなのだから、それを見せろ」ということだ。自分で証拠を持っているなら、それを示せばいい。映画では証言してくれるはずの人が最後に「ゴメン」といって断られたみたいな流れになっていたけど、でっち上げの証言なんかできないという背景があるのかもしれない。アメリカのドラマ「ニュースルーム」では、そもそも2つの情報源で確認するまでは報道しない、ということが徹底されていた。単一の情報源ではデマカセを掴んでしまうおそれがあるからだ。“伝聞”が情報源にならないことはいうまでもない。そういう“報道の矜持”が欠片も感じられない。
もし、アメリカで2020大統領選挙をテーマにした映画が作られたとしよう。「民主党知事の州ではバイデンが有利になるよう選挙の仕組みが違法に変更され、共和党員の投票は知らぬ間に盗まれたり破棄されてしまい、投票機も不正に操作されていた。真実を求めるトランプ支持者の声をメディアがもみ消そうとしたが、民衆の声は高まり、ついには大規模なデモに至った。だが、民主党の仕組んだ罠にハマって起きた暴動で、トランプは暴動の責任を取らされることになり、ついにはホワイトハウスを去る。トランプは『また、戻ってくるよ』と笑顔で終幕」みたいなストーリーだったら、“エンターテインメント”としては人気が出るのかもしれない。しかし、それは“報道”とは関係のないプロパガンダである。
こんなリテラシーの欠如した映画に日本アカデミー賞が最優秀作品賞を与えたのは嘆かわしい。そこからは世間の報道リテラシーの低さがうかがえる。ワイドショーがデマを流し続け、踊らされる人々が多く、不安を煽ることこそがビジネスになってしまうのもしかたがないのだろう。しかも、Netflix でシリーズものになるらしい。頭を抱えるほかはない。
mohnoさん [インターネット(邦画)] 1点(2021-01-29 17:47:42)
👍 4
1.これに点数を付ける人の感覚がわからない。
西田尚美だけでしょ、よかったの。それでようやくマイナスがゼロになったくらい。
えんでばーさん [インターネット(邦画)] 0点(2025-01-29 17:17:12)
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【点数情報】

Review人数 38人
平均点数 5.92点
012.63%
112.63%
200.00%
337.89%
425.26%
5821.05%
6718.42%
7615.79%
8821.05%
912.63%
1012.63%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.33点 Review3人
4 音楽評価 2.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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