映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の口コミ・レビュー

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

[シンエヴァンゲリオンゲキジョウバン]
EVANGELION:3.0+1.0 Thrice Upon A Time
2021年上映時間:155分
平均点:6.74 / 10(Review 54人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-03-08)
公開終了日(2021-07-21)
アクションSFアニメシリーズもの青春ものTVの映画化
新規登録(2020-04-16)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2025-06-18)【イニシャルK】さん
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監督鶴巻和哉
中山勝一
前田真宏
庵野秀明(総監督)
助監督轟木一騎(総監督助手)
緒方恵美碇シンジ
林原めぐみアヤナミレイ(仮称)/綾波レイ/碇ユイ
宮村優子【声優】式波・アスカ・ラングレー
坂本真綾真希波・マリ・イラストリアス
三石琴乃葛城ミサト
山口由里子赤木リツコ
石田彰渚カヲル
立木文彦碇ゲンドウ
清川元夢冬月コウゾウ
関智一鈴原トウジ
岩永哲哉相田ケンスケ
岩男潤子鈴原ヒカリ
長沢美樹伊吹マヤ
子安武人青葉シゲル
結城比呂日向マコト
大塚明夫高雄コウジ
沢城みゆき鈴原サクラ
大原さやか長良スミレ
伊瀬茉莉也北上ミドリ
勝杏里多摩ヒデキ
山寺宏一加持リョウジ
内山昂輝加持リョウジ(少年)
神木隆之介碇シンジ(大人)
斎藤千和
川田紳司
興津和幸
星野充昭
さとうあい
滝沢ロコ
堀越真己
原作庵野秀明
脚本庵野秀明
榎戸洋司(脚本協力)
音楽鷺巣詩郎
作詞宇多田ヒカル「One Last Kiss」「Beautiful World (Da Capo Version)」
星野哲郎「真実一路のマーチ」
山上路夫「世界は二人のために」
吉田拓郎「人生を語らず」
松任谷由実「VOYAGER〜日付のない墓標」
作曲宇多田ヒカル「One Last Kiss」「Beautiful World (Da Capo Version)」
米山正夫「真実一路のマーチ」
いずみたく「世界は二人のために」
吉田拓郎「人生を語らず」
松任谷由実「VOYAGER〜日付のない墓標」
津島利章「激突!轟天対大魔艦」(「惑星大戦争」)
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス(まことのおからだ)」
主題歌宇多田ヒカル「One Last Kiss」「Beautiful World (Da Capo Version)」
挿入曲坂本真綾「真実一路のマーチ」/「世界は二人のために」
関智一「人生を語らず」
林原めぐみ「VOYAGER〜日付のない墓標」
撮影奥井敦(セル画アナログ撮影)
製作スタジオカラー
企画庵野秀明
プロデューサー庵野秀明(エグゼクティブ・プロデューサー)
制作スタジオカラー
配給東宝
東映
スタジオカラー
特撮摩砂雪(プリヴィズヴァーチャルカメラマン/アクションパートヴァーチャルカメラマン)
増尾昭一(名誉特技監督)
三池敏夫(特殊技術素材/パネル美術撮影/プリヴィズ制作協力)
尾上克郎(特殊技術素材/パネル美術撮影/プリヴィズ制作協力)
作画錦織敦史(総作画監督/キャラクターデザイン)
田中将賀(作画監督)
山下いくと(主・メカニックデザイン)
安野モヨコ(デザインワークス/キャラクターデザイン)
渡部隆(メカニックデザイン)
前田真宏(コンセプトアートディレクター/画コンテ)
鶴巻和哉(画コンテ)
庵野秀明(画コンテ)
松原秀典(キャラクターデザイン)
貞本義行(キャラクターデザイン原案)
本田雄(キャラクターデザイン原案)
亀田祥倫(メカ作画監督補佐)
橋本敬史(原画)
摩砂雪(画コンテ案/イメージボード/原画)
樋口真嗣(画コンテ案/イメージボード)
今石洋之(原画)
吉成曜(原画)
美術前田真宏(美術設定)
宮村優子【声優】(筆記協力)
坂本真綾(筆記協力)
関智一(筆記協力)
内山昂輝(筆記協力)
編集上野聡一(編集助手)
録音山田陽(台詞演出)
その他スタジオカラー(宣伝)
東映(宣伝)
鈴木敏夫(協力)
スタジオジブリ(画面協力「となりのトトロ」)
円谷プロダクション(画面協力)
摩砂雪(画面協力「水中映像」)
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💬口コミ一覧

54.ネタバレ エヴァは昔から見てるんだけど、イマイチ、よくわかんないとゆーか、だからこれまでに色んな人の解説とか聞いたり読んだりしてきたんだけど、そん中で今年の1月くらいに、山田玲司さんの解説を聞いて、はじめて一番ピンときたとゆーか、今まで、そんな視点でエヴァを見た事なかったから、なるほどねーとなりまして、で、その「破」の解説でマリの正体をちゃんと説明してくれてたんですけど、え?そうなの?っと納得半分、疑い半分で、この映画、観てきました。いやー、びくっり。やっぱ、そーだったやん。モヨコさんやん。背筋がゾクゾクしちゃいました。それに、あの解説聞いてからだと、映画を見る視点が今までの自分から完全に変化していて、そんな風に映画を楽しんでる自分にも驚きでした。なんか、より深く楽しめた気がします。でも、そんな解説知らない、嫁さんも息子も、面白かったって言ってるから、普通の物語としても十分、面白いんだと思います。ラストの宇多田ヒカルさんの歌もとっても良かったです。
なにわ君さん [映画館(邦画)] 10点(2021-03-19 19:00:44)
53.ネタバレ  
TVシリーズ含め、過去作からずーっと観て来て「凄い作品だなー」と思いながらも、同時に何度もガッカリして来たエヴァ。

庵野さんを脳髄と心に植え付けられたのは「トップをねらえ!」からで、あの能天気かつ「カッコイイと思ったものは全部入れちゃえ!」的な作風が好きだった。
岡田斗司夫さんによって明るく能天気に始まったシリーズだったけど、やっぱり4話以降の後半は(庵野監督の持ち味だろう)「ダークな終末」で終了した。

よく「後半は暗い」との談を聞く。
そして、「好きだったのは前半(の能天気部分)だ」とも。

能天気とは強烈なインパクトの塊だ。
けど、「芸人的なお笑い」もそうだが、能天気に広げたものを、テイよく収束させるのはメチャクチャ難しい。
そして、(ダークであれ)渾身の力で収束させたモノに「前半の明るさが良かったのに…」と、言うならば(ユーザーの批判なら仕方ないけども)プロとして代案を持たねばならないのに、それもないままなのが至極残念だ。

さて、ガイナックス(だった頃の)の、明るい岡田斗司夫とダークな庵野監督との関係。
「オネアミスの翼」、「トップをねらえ!」…そして「ナディア」を観てると、次第に岡田さんとの距離感も開き、庵野さんの独壇場となっている。

特に、エヴァンゲリオンは「庵野さんの好きにしていい」と始まった作品だから、本人の持ち味のひとつである「ダーク」さに、傾倒して進行した。

さて、「ダーク」とは「闇」……庵野さんはダークだ。

庵野監督は、幼児の頃から、ずーっと「好きなモノ」を追いかけつつも、ダークを受け入れて過ごしたのかも知れない。
女性や人間関係の面倒な部分はさておき…ウルトラマン、ゴジラ、仮面ライダー、ファイヤーマンなどのカッコいいモノを追いかけてきた庵野さん。

エヴァはTV版から旧劇場版は、間違いなくダーク。
そして、ファンからは、その暗さに「ナニコレ?」の判定を下された。

そして新劇場版シリーズの「序」は、作風の構成がストレートで「あれ?…庵野さん(いい意味で)変わっちゃった?」と思ったけど、「破」から…特に「Q」は…ダークだった。
この上ないダークを纏い、庵野監督はいったい、この話をどこに向かわせようとしてるんだろう?なんて考えた。
それ以前に「精神と身体、大丈夫かな?」と(勝手に)心配したまま、色々と新劇場版のストーリーを全体論で検証した。

そんな中…新劇場版を最初から見直して「Q」での渚カヲルの言葉に驚愕した。
そうか、この世界は何度も何度もやり直してるんだ、と。
過去のダークな世界も、庵野さんは受け入れて、やり直しの世界の一部にしたんだ、と。

――素晴らしい。

己を肯定して物語を進め、人生も進めている。
本当に素晴らしい。

自分を否定したくなる箇所は、人間なら誰でもあるだろう。

――それを隠すのも人。

――それを正そうとするのも人。

けど…
――それを受け入れて自分の武器にする。

クリエイターにとって、これは至難の業だと思う。

俺は、仲間によく言う。
「本物のクリエイターになったら、性癖から頭の内容、心の器量まで、喜怒哀楽、嘘すら全部ダダ洩れになるぞ。」と。

けど、エヴァという作品で己を晒し、ボロボロになりながらも、最後の大円団まで導いた庵野監督。

いま思えば……
碇シンジは、庵野さんの冒険体なのだろう。
ダークに過ごした自分を、あのシンジの身体で、ありのままにアニメーションの世界で闊歩させたかったのではないだろうか?

そして、碇ゲンドウは…素の庵野さんだろう。
あの「人を受け入れない姿勢」や、心を開かないダークなところも…そして、人の拒んででも通したい野望も含めて。

何故か、ラストのゲンドウとユイの抱き合ってるシーン…あの美しさが胸を突き、ただ感動が溢れた。

碇シンジと碇ゲンドウの親子関係。
過ちも後悔も…過去を全部認めた上で、共に未来へと進む。

それこそが、新世紀に続く道なのかもしれない。

冬月が言った…「マリは、イスカリオテのマリア」と。
なら、最後のシンジとマリが走ってゆくシーン。
マリがマリアならば…あの、シンジは「ヨゼフ」となるのだろう。
ならば、きっと結ばれるはずの2人なのだ。

きっと、シンジとマリから生まれるだろう約束の子は「イエス」…。
彼こそが本当の新世紀に進むと信じる。


最高のリスペクトと…そして、安堵の気持ちを持ったままエヴァを見送りたい。

全ての、やっと繋がったエヴァに…ただ、万感の思いを込めて…有難う。


庵野監督、本当にお疲れさまでした。
映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 10点(2021-03-11 10:19:26)
52.どーせ、また、まともに終わらせないんでしょ?無茶苦茶やって絶望的展開で不安と不快な鬱展開に持ち込むんでしょ?
でも、そんな事は想定済み、それでも"一応"最後と名乗るエヴァをみてやろうじゃないの。そう思って見に行った。

見終わった感想。これは庵野秀明の成長と卒業の物語。勝手ながらそう受け止めた。
「ゲンドウ=庵野」「 冬月=アドバイスをくれる知人や視聴者など見守り役」
「シンジ=今やエヴァと言う作品。自身の息子のような存在」なのかな?とも感じてしまう。

振り返れば、心血注いで作ったTVシリーズは、人生を変えるほどの賞賛をうけたと同時に
最終話を嫌と言うほど世間に酷評され、ある側面では意固地になり、それでもなおエヴァという
大ヒット作故の呪縛に取り付かれ、普通の事を普通に描けなくなっていた庵野がついに幕を下ろす決断をした。
これを描くために費やした時間が、庵野にとってこの物語を終わらせると言う事が
いかに苦しみに似た感情だったのか。私には見て取れる気がする。
その長い時間の中で庵野はユイやカオルに何度も「もういいの?」「もういいのかい?」と問われた事だろう。
「大人になったな、秀明」などと、「成長した」と言う言葉が似つかわしくない年齢かもしれないし
むしろ旅路の果てかもしれないが、無事、たどり着き終劇を迎えた庵野さんに「おめでとう」
そして「ありがとう」25年、随分長い夢を見せてもらいました。
デミトリさん [映画館(邦画)] 10点(2021-03-09 23:49:22)
51.ネタバレ いやぁ、とにかく面白かった。
まず、旧劇から投げっぱなしだったサード(ニアサード)インパクト後に世界は人々はどうなったのかというのをしっかり描いているので良かった。絶望と思われた世界にも希望があって人々がどのように生活しているのかよく分かるし、目標というものがしっかり明確に提示されている。

シンジは最初廃人同然だったが、本作ては周りの人達がとにかく優しくて、すぐに立ち直る。そしてそこから何をするべきなのか悟ったかのように急成長して行く。父親と今一度向き合い対決する事で全てに終止符を打つのだ。それは実に分かりやすく熱い物語だった。
「Q」ではシンジ同様観客も置いてきぼりを食らってイマイチ訳がわからなかったのが、それの答え合わせをするかのように伏線を回収して行く様は実に心地良かった。

また、本作で良かった点としては考察に頼らなくてもゲンドウ自らが今まで何をして来てこれから何をしようとしているのか、さらにはシンジを避けていた理由などもシンジ達に分かりやすく噛み砕いて教えてくれるのだ。こんなサービス精神旺盛なゲンドウ観た事ねぇ!これはなんとも観客に優しいし、誰もが納得出来るようにちゃんと終わらせようとしてるんだなという明確な意思を庵野から感じられたので良かったと思う。

人間ドラマ部分がしっかり描かれていた為、それに伴ってアクションシーンも鳥肌の連続でヤバかった。
ヴンダーと敵戦艦との壮大なバトル。
降下しながら機関銃を量産機に向かって撃ちまくる新弐号機の格好良さ。
アスカがとにかく最後まで格好いい!
マリも、ミサトも、レイも、シンジも、キャラクター皆魅力的。
そして、初号機がついに覚醒した暁にはカタルシスも最高潮に達していた。
庵野が遂に裏切らなかった。それだけでも拍手喝采もの。
これは新劇から入った人、テレビシリーズから観ている人、両方が満足出来る内容になっていると思う。
最後の精神世界のメタ的構造。
そして、キャラクター達が実写に還っていくラスト。もう本当に終わりなんだなと実感し、感動と共に喪失感も感じていた。

近くに座っていた女性が入り込み過ぎて所々で嗚咽を洩らしているのもあって、こっちも終始号泣しながら観ていた…。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 10点(2021-03-08 12:46:08)
👍 1 😂 1
50.ネタバレ いや、見応えありました。
細かい設定までは、理解できなかったんですけど、
男の子の成長ストーリーとして鑑賞させてもらいました。

良かったです。

僕は、バブル破裂後、リストラにあって地元に帰って来たのですが、
そこで職業訓練に通ってた時、一人の青年があるアニメのオープニング、すごくいいですよ、
と声かけてきました。
それがリアルで放送されてたエヴァでした。

彼は、こんなに大きな背中を追いかけるのかぁと、鑑賞後、思いました。
映画史に残るシリーズ映画だったと思います。
トントさん [DVD(邦画)] 9点(2023-05-07 21:14:45)
49.ネタバレ 庵野監督、スタッフの皆様本当にありがとうございます。

TV版から25年。当時小学生の私には全く意味不明の最終回で終わりでしたが、
人生の経験と知識をつむことで監督が伝えたかったことが自分なりに咀嚼できたつもりです。
サードの秘密やマリの秘密が明かされなかったり、
空白の14年の謎があることは、エヴァがこれからもずっとファンの間で議論されるだろうし、
初めてエヴァを見た人は、小学生当時の自分と同じ感想を抱くと思います。
これはエヴァがこれからも語られ続けるための監督の作戦だと思います。
監督は、エヴァ(作品)を残したかった。。聖書のように時代を超えて語られ続ける作品ににしたかったんだと思います。
最後に実写の駅が出てくるのも、エヴァのない世界を表現すると同時に、変わっていく時代風景(故郷)を残したかったのではないかと思います。
エヴァという生涯熱く語れるであろうアニメに出会えてラッキーだったと思います。
監督・・・本当にありがとうございました。
へまちさん [インターネット(邦画)] 9点(2021-08-17 22:41:12)
48.ネタバレ 虚構だけどさまざまなオマージュ(おまじない)を重ねることでリアル現実を浮き立たせる。物語の中で【マイナス宇宙】とは現実世界の事らしい。Qとシンは一本の映画と見ると2009年破公開から本作2021年まで12年。この長い間隔も演出意図か。物語中でも14年経過し出演キャラクターみんな「大人」にしてみたらシンジも大人になる事ができ、成長譚として完結をみた。ユーミンはさよならジュピターの時に知って以来好きなアーチスト。当時和製2001として頑張ったんだけど・・。今回でシアターミュージックVOYAGERはリベンジできたのでは。
stratosさん [映画館(邦画)] 9点(2021-07-30 14:15:24)
47.ネタバレ 本作の率直な感想は「庵野監督がTVシリーズの最終2話で本当に描きたかったのはこれだったんだ!」である。

主人公・碇シンジの心の決着、そのために必要不可欠な通過儀礼となる父ゲンドウとの、互いの心を包み隠さない摯実な対話。そしてシンジの周りの主要キャラの生と死。
失礼ながら、TVシリーズ製作当時の監督には、これらを描ききるだけの力量はなかったのではないか。当時は製作スケジュールの破綻から最終2話があのようになったと記憶している。派手なメカアクションを伴う総力戦を描くだけの作画スケジュールが無かったことももちろん大きな理由だっただろう。だが今の視点からは、監督自身の人間的な深みが今ほど熟成されていなかったことも大きかったのだろうと推測できる。
その後の、旧劇場版製作の過程で受けたバッシング、様々なアニメや実写映画の製作、結婚など、監督のその後の人生経験が、本作を描き切る糧となったのだろう(これまでの版権などで獲得した資産や、そこから得られる潤沢な時間も大きい)。シンジやアヤナミレイ(仮称)に注がれるトウジやヒカリ、ケンスケの人間的深味と優しさは、監督がその半生で得たものがそのまま反映されているに違いない。

後半に畳み掛けるように頻出する専門用語のため、詳細な状況把握が出来ないのはいささか残念だが――そのため10点満点には出来ない――、25年越しに実現した正式な物語の完結、それによって心の平穏を獲得したであろう監督への祝福の気持ち。映画の観方としては若干いびつかもしれないが、こういった様々な要素が混じりあってじんわりと僕の心も救ってくれたし、監督を祝福したい気持ちにもなった。だから、感謝の意を持って、上映後の映画館で大きな拍手がしたかった。だが、10数人しかいない観客が静かに椅子から立ち上がって去っていく、静寂に包まれた環境下――ちなみに観たのは4月5日(月)の夜――では恥ずかしくてとても出来なかった。そこで、手のひらの力を抜いて、聞こえるか聞こえないかくらいの大きさで8回拍手したのだった。
おめでとう、そしてありがとう、エヴァンゲリオン。

追記:本作と新劇場版Qは、本来間隔を開けずに公開されるべきだった。それが実現していれば、世間の、そして僕個人のQへの観方や評価は今よりも好意的になっていたはずだ。仕方のないこととはいえ、勿体無い話だと思う。
はあさん [映画館(邦画)] 9点(2021-04-12 12:24:33)
👍 1
46.ネタバレ 最終作にしてやっと分かりやすく、締まりました。
その他大勢の悲しみが足りなかったので▲1点。
でも、やっぱり終わってみると切ないなあ。
無敵のゲンドウに笑w
すたーちゃいるどさん [映画館(邦画)] 9点(2021-03-14 01:01:13)
45.思えば「ブルーシード」が好きで観始めたテレ東アニメ。その並びでエヴァに出会ったのがシンジと同じ中学時代だったと思います。
四捨五入して40になる歳に私もなってしまいましたが、全てに落とし前を付けるこれ以上無い最終回になっていたかと思います。我々は観客の一人ではなく、エヴァの登場人物の一人になっていたのですね。
本作はエンタメに振り切ったヒーローロボットアニメになるのでは、と予想しておりましたがそんな薄っぺらい作品になる筈もなく、現代社会にアジャストした最後までしっかりエヴァンゲリオンでした。
素晴らしかったです。寂しくなりますが私も前を向いて進んで行こうと思います。ありがとうございました。
Kの紅茶さん [映画館(邦画)] 9点(2021-03-13 23:18:27)
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44.ネタバレ コロナ禍で上映を我慢しAmaプラもスルーして満を持してBlu-ray購入したらレコーダーが壊れて見れなかった…。
前作のQから8年も要したのにさらに長く遠かった思い出あります。
溜めて溜めて4部作完走。ようやくエヴァも幕を閉じたな‥と。

正直、単品の内容だけでみればそんなおもろないです。
広げた人類補完計画という伏線を回収しhappy endまでもっていった。壮大な妄想の中で…。
でも不思議と強い余韻が残る。
エヴァへの想いというか愛というか…アニメーション時代も含めて感情がこみあげてくる。
そんな映画も珍しい。

また、宇多田ヒカルのOne Last Kissはエヴァとの世界観と哀愁とシンクロしすぎて素晴らしい。
これだけでも満足です、ホント。
本作6点+One Last Kiss1点+トータルで見たエヴァの世界観に1点で8点。
mighty guardさん [インターネット(邦画)] 8点(2024-07-04 18:06:11)
👍 1
43.ネタバレ 「Q」から導入されたネルフvsヴィレの構図ですが、世代の分断をあまりにわかりやすく対決の構造にしてしまったのは、どうも作品の複雑な深みが削がれているところがあって、得策ではなかったような気がします(いろいろなせめぎ合いトレードオフがある中での選択なのは理解します)。ゲンドウと冬月の2人だけで、人手なしにこれだけのことができてしまうとなると、旧ネルフの存在意義っていったい何だったんだろうかと思ってしまいました。あと、冬月がゲンドウに付き合うモチベーションというか、冬月の正義は何だったのかなという疑問が残りました。ありがちな一人のマッドサイエンティスト(ゲンドウ)の物語ではない最後の砦が、冬月と碇ユイの存在だと思うのですが、そこの関係があまりはっきりしないまま終わってしまった感があります。碇ユイがマッドサイエンティストとしてぶっ飛びすぎてて、残されたゲンドウやシンジが割を食った感じすらあるのだよなあ。先見の明により人類(リリン)を救った張本人が碇ユイなのだろうけど。
camusonさん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2023-02-24 17:53:31)
42.ネタバレ 劇場で見てさらにAmazonPrimeで再確認しました。

点数は劇場版で見た際のメモの点数のまんまです(大画面と音響の違いがAmazonPrimeとはだいぶ違う)
良くわからないけど、なんかわかった気がするという
相反する感想のちょうど間くらいをいったという絶妙な映画でした。

まぁ、きっちり完結してくれたのは
正直今回も駄目だと思ったので結構びっくりしました(なんならQすらも無視する続編の可能性もあった)

あのよく分からなかったQからしっかり続編にした上で
ああやって終わらせたのは結構見事でした。

なお、個人的に3Dモデリングの練習をフリーソフトであるBlenderを使ってますが
エヴァでもこれ使ってるのをエンドロールで知り
あのモデルを作ってるのを想像すると、ちょっと吐きそうになります。

3Dだからこその凄まじいカメラワークだったり
見たこと無いレイアウトだったり画的に色々見応えありましたし

普通に作画した部分も丁寧で、優秀なアニメーターが集まっているんだなぁっていうのも感じました。
なので、劇場で見れたのは良かったと思います。

で、AmazonPrimeで確認して色々考察してみましたが
それでも良くわからないですねぇ。

以下考察とか項目ごとの感想による超絶ネタバレです。(考察サイトとか見てないので的外れが多いかもです)

■ レイとカヲル君

綾波レイはユイさんのクローンですが
カヲル君はそもそも第一使徒という認識でしたが
ピアノが引けたり、司令うんぬんの呼び名だったり、ゲンドウが乗ったエヴァがもろ最初のカヲル君だったりする事から
ゲンドウのクローン的な奴なのを考えると
ラストが腑に落ちましたがどうなんでしょう。

■ アスカ

AmazonPrimeで気づきましたが、
ラストにもさらっとゲームをしている姿がありました。
レイとカヲル君と同じホームにいて
シンジ君とのホームの違いが
決別の意味になのかよく分からなかったです。

■ マリ

こいつはなんでいるの?って感じでしたが
結局のところゲンドウとかユイさんと同僚ないし後輩だった訳ですが(写真とか過去の映像にさらっといる)
※このためのエヴァの呪縛設定

メインヒロインに昇格したのは何故なのかは今ひとつ分からなかったです。
※twitterでシンジがアニメキャラであるアスカから卒業して、庵野監督の嫁のモデルであるマリと結ばれた。というのを知りましたがいかに。

■ 碇ゲンドウ

ユイさんが好きすぎるあまりやべぇ行動してるサイコパスの認識のまま
最終形態の状況や
脳を拾うやべぇ行動の意味の理解は進まない。

■ 最終シーン

アニメから現実世界へ描写が写ったことで、
アニメとリアル世界は続いているよって事なのかと解釈

第三村と続いてたらなんか良かったけど
あっちの舞台は静岡で
ラストシーンは山口みたいなので
そのあたり違う模様

※庵野監督の出身が山口でしたか
シネマレビュー管理人さん [映画館(邦画)] 8点(2021-08-23 13:12:27)
👍 1
41.ネタバレ 1995年にTV放送が始まって,26年.長かったけど,やっと終わり,ホッとしました.
しっちゃかめっちゃかのTV版25話・最終話の決着を付けたかのかな? 庵野監督は.
ただ,新劇場版Qは何だったのか,小一時間問い詰めたい気もします.
恐らくTV版を観ていた人の大部分は納得できるエンディングだと思います.新劇場版から見た人は「ハァ?」って感じなのかもしれません.
あきぴー@武蔵国さん [映画館(邦画)] 8点(2021-04-10 21:36:36)
40.ネタバレ ほんとに終わったのね。
序盤の鬱シンジ、もう笑えたわ、なんか。
あと中身28歳見た目14歳アスカって、男性の理想像なんやろなあと思った。笑
ギニュー隊長★さん [映画館(吹替)] 8点(2021-03-26 23:16:18)
😂 2
39.ネタバレ いやー 難しい。正直分からない。だけどこれがエヴァンゲリオンであって、難解じゃないとそれはそれで期待外れではある。
Qで発散してしまった地獄のような状況から、一つ一つ落とし前をつけて、なんだかよくわからないけど結末はつけてくれた。
途中や経緯は確かによくわからない(解説サイトを見ても理解が追い付かない)。だけど最後に残るモヤモヤはないじゃないか。
レイもアスカもちゃんと結末を迎えた。そこの結末は文句のつけようもない出来じゃないか。感動したし熱かった。愛もあった。

これで終わってしまって残念な気持ちはあるけど、すっきりしましたよ。私はこれでいいと思う。十分に満足しました。
監督の苦悩とプレッシャーの日々はものすごかったと思うよ。でもね、ちゃんと受け取りました。ありがとうございました。
Keytusさん [映画館(邦画)] 8点(2021-03-16 01:09:30)
38.ネタバレ 新劇場版3作のレビューをすっ飛ばして、忘れる前に先に書いておこう。
前作Qからかなり年数が経っているので、おさらいをしての鑑賞が望ましいけど、9年は長すぎたと思う。Qがモヤモヤする内容だったために、少なくとも第三村の存在、ミサトの想い、戦艦の経緯は、Qの段階で知っておきたかった。それかもっと矢継早に、この:|| を観たかった。

第三村で何にでも好奇心を示すそっくりさんが可愛い。色々学んで人間らしさを身に着けたところでのお別れは悲しいが、それを乗り越えるシンジ。無気力状態から自分のやるべきことを見つけたからだろう。
ネルフとヴィレの最終決戦へと向かうが、正直ついて行けてない。置いてけぼりだ。ヴンダーを新しい槍に変えるなんてアイデア、マニアックな人は「おぉ、その手があったか!!」って思うかもしれないが、観ててサッパリだ。
真っ赤な決戦場、人型の何かがたくさん浮かんでる。エヴァ2機とエヴァモドキのものすごいスピードの戦闘。今回の巨大アヤナミは、顔だけが写実的で、髪や体はアニメと前にも増して気持ち悪い。
ゲンドウが出てきて13号機に乗って初号機と戦う。けど、どっちも同じ色で何してるかイマイチよく分からない。目が追いつかない。戦場が第3新東京市になる。エヴァが転んで建物がズレるが、なんか特撮の模型みたいだ。戦場がミサトのマンションや教室に…いや確かに、こんな親子の関係に勝った負けたはどうでもいい。
あと、エヴァのカッコイイ戦闘シーンも宗教っぽい謎もどうでもいい。そんなの女の子のサービスシーンくらいどうでもいいのが:||の本題のようだ。

ゲンドウは庵野監督であり、成長したシンジでもあり、アニメにどっぷりの成長してない大人のエヴァマニアでもある。
そして子供=シンジ=庵野監督のエヴァだろうか。エヴァの最後はこれで3回目。TV版では視聴者に伝わらず、旧劇場版でも上手く伝わらず金返せと反感を買い、自分も病んで、そして今回。劇中も失敗とリセットを繰り返しての今回だ。しかし26年も向き合って、大失敗した『まごころを、君に』と同じアプローチで、よく完結させたものだと思う。
アスカが怒っている理由。シンジに説明されないと解らなかった。好きだった。と、大人だから言える告白。こういうの、同窓会なんかであるよね。旧劇の首絞め→「気持ち悪い」から、なんて余韻のある最後だろう。
マリ。何でこのキャラが出てきたか解らなかった。当時アスカが二人に別れたとか聴いた気がする。アスカは庵野監督の憧れの女の子。旧劇では憧れの対象と、最後に自分が選んだ女性も全部アスカだったから、話の流れから「気持ち悪い」も、わかる気がする。うん気持ち悪いわ。

マリはレイやアスカのような突出したカリスマ性(キャラ人気)は持たされていない。レイもアスカもアニメらしいキャラで、クラスのアイドルや憧れの対象だけど、自分が付き合うとかは現実的じゃない。もっと近くにいる、頑張れば付き合える、自分にとって等身大のリアルな女性がマリ。語尾に『ニャッ』って付けたり、アスカを姫と呼んだり、現実のアニメ好きな女の子っぽい。リアルシンジくんの近くにもこういう子は居るはずだ。
アスカのように大人にはなれないレイ。髪だけ伸びた姿は、精神的に大人になったシンジには、もう憧れより見守りの対象に思える。カヲルは子供だった当時のシンジの憧れ、理想の自分だったのか。ホームの向こう側に、アニメのままのカヲルとレイ。
シンジとマリはアニメから現実社会へ。やっと、庵野監督が伝えたかったことが伝わる、意味のわかる終わりを観ることが出来た。

おめでとう!!
K&Kさん [映画館(邦画)] 8点(2021-03-12 23:57:23)
37.『シン・エヴァンゲリオン劇場版 :ll』
公開2日目/TOHOなんば/13時10分の回
 
豪快にポップコーンを食う兄ちゃんの隣で鑑賞(←まあ、気にしないけど)
アスカ。やたらとパンツ見せる(←ネタバレかな?)
でも、豪快にパンツ脱をいで見せてるのは庵野秀明監督でしたね(←比喩です)
過去のエヴァで問題だった部分を捨てるのは簡単だけど、それはしなかった。
伝わらなかったもの、不完全だったものを「あるべき姿に」して今回見せてくれた。
それは全てのエヴァから「逃げなかった」から出来た、全てのエヴァの補完編でした。
 
観客の期待を超える「サービス過剰アニメシリーズ」の完全なる終劇でした。 
個人的レビューと感想と贈る言葉を兼ねてひと言・・・「責任とったね!」(CV:平野 文)
ネタバレだな、どこが? わかる人にはわかるはず。
 
P.S 皆さんのレビューを読むとエヴァに求めているものが現れていて面白い。
墨石亜乱さん [映画館(邦画)] 8点(2021-03-10 17:04:30)
36.なんといっても、終わった感がハンパなく感慨深い
ストーリーには言及しないが、旧作から観ている人には
過去の紆余曲折を全て含めて、納得できるのではないかと思う

2時間半とアニメニしては長尺でありながら
緩急が素晴らしくて、前のめりに画面を見つめたり
深々と座り直したり、伏線回収に感じ入ったり
画の美しさ、背景の細部に気が行ったりと
長さは感じられなかった。

終盤は「エヴァが終わってしまう!」
それ以上説明しないでくれ!とさえ思った。

エンドロールがいつもより長く、2曲目に入った時グッと来た
それでもエンドロール後に「予告」の文字か何かしらが
出ると思って固唾を呑む劇場内の雰囲気が
エヴァとは何なのかを語っていると思う。
カーヴさん [映画館(邦画)] 8点(2021-03-09 09:19:47)
35.ネタバレ 概ね旧劇場版からさらに踏み込んだ補完版という感じでしたが、こういう落とし方が無難でしたかね。シンは贖罪と救済の内容になっていますが、自らを肯定したシンジと拒絶した理由を語ったミサトや内面を掘り下げたゲンドウとのシーンは何だかんだグッと来ましたね。エヴァの呪縛から解き放たれ大人になったシンジとマリが手を繋いで駆け出して行ったとこでウルウルきましたわ。鬱になったシンジくん(庵野)は「君がどこにいても必ず迎えに行くからね」と言い切る強いマリ(モヨたん)に救済されて立ち直り立派な大人になったなと。宇多田ヒカルの『One Last Kiss』もハマっていて清々しいラストでした。『Beautiful World』の別バージョンもかかりますが全てを見終わって歌詞を考えると一層良く思えましたね。 「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」とシンジが言ってましたがエヴァからの卒業でもあり別れの言葉なんでしょう。震災や鬱がなければどんな物語になったんだろうとも思いますが、庵野の心象風景を描いたシリーズでしたねエヴァ。長い間お疲れさまでした。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 8点(2021-03-08 23:36:43)
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【点数情報】

Review人数 54人
平均点数 6.74点
011.85%
100.00%
223.70%
323.70%
423.70%
535.56%
61222.22%
71120.37%
81120.37%
9611.11%
1047.41%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.40点 Review5人
2 ストーリー評価 6.00点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.37点 Review8人
4 音楽評価 6.37点 Review8人
5 感泣評価 5.80点 Review5人

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