映画『突撃(1957)』の口コミ・レビュー

突撃(1957)

[トツゲキ]
Paths of Glory
1957年上映時間:88分
平均点:7.28 / 10(Review 53人) (点数分布表示)
公開開始日(1958-02-19)
ドラマ戦争ものモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-26)【TOSHI】さん
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監督スタンリー・キューブリック
キャストカーク・ダグラス(男優)ダックス大佐
ラルフ・ミーカー(男優)フィリップ・パリス伍長
アドルフ・マンジュー(男優)ジョージ・ブルーラール将軍
ジョージ・マクレディ(男優)ポール・ミロウ将軍
リチャード・アンダーソン(男優)サン・オーバン少佐
ティモシー・ケリー(男優)フェロル二等兵
ジョセフ・ターケル(男優)アーノー二等兵
エミール・メイヤー(男優)デュプリー神父
クリスティアーヌ・キューブリック(女優)酒場で歌うドイツ人女性
ジェームズ・B・ハリス(男優)二等兵(ノンクレジット)
宮部昭夫ダックス大佐(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
羽佐間道夫フィリップ・パリス伍長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
島宇志夫ジョージ・ブルーラール将軍(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大木民夫ポール・ミロウ将軍(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
清川元夢(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
勝田久(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
緑川稔(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
北村弘一(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田中康郎(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
石森達幸(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
仲木隆司(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本スタンリー・キューブリック
カルダー・ウィリンガム
ジム・トンプソン
音楽ジェラルド・フリード
撮影スタンリー・キューブリック(追加撮影)(ノンクレジット)
製作ジェームズ・B・ハリス
カーク・ダグラス(ノンクレジット)
製作総指揮スタンリー・キューブリック(ノンクレジット)
制作東北新社(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給松竹
あらすじ
第一次大戦中の膠着した塹壕戦線。フランス軍のミロー将軍は昇進欲に駆られて無謀な突撃を命じるが、多大な犠牲を出して失敗する。将軍は責任を転嫁するために命令違反の罪名で三人の歩兵を軍法会議にかける。三人の上官であるダックス大佐が彼等の弁護に立つのだが・・・。
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💬口コミ一覧

53.戦争をさせられるのも兵隊、組織の理不尽さの犠牲になるのも兵隊...戦争も軍隊も糞食らえ!
鐵假面の人さん 10点(2002-09-23 19:43:31)
52.ネタバレ 第一次大戦の戦場を描いたキューブリックの傑作。
前半は戦場での死闘、後半は組織の腐敗や戦争そのものの不条理を描いていく。

冒頭は二人の将校の会話からはじまる。
そこから塹壕で戦う兵士を視察しに出掛ける。

「やあ、ドイツ兵を殺す覚悟はできているか兵士諸君?」
「椅子に座った奴などに戦いを理解できんよ。 “机上”で戦う奴にもだ」

言っている事はご立派、だが実際は現場の事情を知らずに味方を発砲しようとするようなクソ司令官だ。

突撃前の偵察任務。ピストル一つで敵が潜むかも知れない陣地に近づく緊張感みなぎる場面。照明弾の不気味さ、上官はビビッてトンズラ、味方に殺されるこの不条理よ!

さっきまで本音で口論していた二人、上官がきたら建前を通さなきゃならない。

突撃作戦時の戦慄。敵のアリ塚をブン奪るために今日も名も無き兵士が死んでいく。
カーク・ダグラス率いる部隊が突っ込んでいく姿は胸が躍る場面でもあるが、同時に事態は急変する。

それにしたってロジェのクソ野郎めっ!
こういう奴ほど長生きしやがる。

裁くべき人間を間違えた軍法会議、くじびきで選ばれた“殺される”人間・・・余りに不当だ。
だいたい、どうして敵の陣地を奪ってもいないのに自分の兵士をむざむざ殺さねばならんのだ。

連帯責任の前に、本当の原因を何故追究しようとしないのだろうか。そんな世の中総ての理不尽さを見せ付けられているようだ。
組織が個人を殺す事の残酷さ。爆弾一つで何百人も殺すのと、違うとは言わせない。

死にゆく男たちは最後まで抵抗し、ハラを決めて散っていく。
やり場のない怒り・・・司令官の座を降ろされるくらいで済むと思うなよ。
だが、責任を擦り付け合う奴だけが軍隊じゃない。ルソー大尉みたいな“漢”たちも生き残り、また死んでいくのだ。

酒場で歌う女の歌が、彼らのせめてもの慰めなのだろう。

そして生き残った男たちはまた戦場へと進んでいく・・・。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-18 17:47:32)
51.ネタバレ ミロウ将軍の暴言その1 
『ドイツの弾が嫌なら フランスの弾を食らえ! 』  ⇒@嫌だ 自軍の弾に当たって死ねとはなんてコト! 
暴言その2
『大佐、君の第10中隊の中から各10人選び、臆病の罪で死刑にするぞ それに値する! 』  ⇒@って臆病の罪ってなんやねん!値しない! 

兵士の命を何と思っているんだ。
やるせない思いがMAXに達しますよね。 

しかし、見やすい戦争映画ですね 不謹慎で申し訳なく思いますが、面白いです。仏独対戦ながら、英語なのでフランス兵だと全く感じられない。ドイツ兵に関して言えば、望遠レンズに映っていたのか映ってなかったのかさっぱり判らなかったほどの豆粒大。そのヘンの曖昧さこそが楽しめた要因となっていたのかもしれませんね きっとこの先、またいつしか無性に観たくなる時やってくるよな気がいたします。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-11-22 21:31:42)
😂 1
50.ネタバレ 初期(雇われ監督時代)キューブリックの最高作です。塹壕の中をカメラが主観視点で進むシーンは、その後作られた第一次世界大戦を扱った映画で良く模倣されています。あの長回しで撮られた悪夢のような突撃シーンでは、カーク・ダグラスが前進するのと共にカメラも彼の姿を追って移動するのですが、ピントがあった映像(パン・フォーカス?)で映し出された周囲の惨状が余りにすごくて、非現実的な感覚すら陥ってしまいます。処刑シーンではキューブリックらしいシメントリーな画面構成が観られますが、その中でも意識不明の兵士を担架に縛り付けてまでして立たせるシーンなどは、軍隊組織の官僚性と非人間性に驚かされますが、かえって滑稽に見える感じもします。ラストの場面で歌うドイツ娘役はこの作品完成後にキューブリックと結婚するスザンヌ・クリスチャンですが、さすがのキューブリックも彼女の撮り方には愛情が感じられます。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-07-11 21:08:49)
49.ネタバレ これ、最後にダグラス様も転がったら・・・スゲーおもろいんじゃ・・・いや、ダグラス様ですから絶対にありえませんけど。かくいい(痺)♪
ジマイマさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-07-14 22:44:40)
48.傑作。キューブリック作品ではもっともよくまとまっています。しかもキューブリック作品でもっとも人間らしいし。ここまで感情的な作品って、キューブリック作品では例外的ですよね(「スパルタカス」はキューブリック作品ではないと見なして)。しかしラストではあっさりと死刑を執行してみせ、ここで彼はヒューマニズムと決別してみせます。この映画を象徴する展開であると同時に、その後のキューブリックの作風をも示唆する映画史上の重要シーンだったわけです。
ザ・チャンバラさん 9点(2004-06-09 22:04:49)
47.戦争の不条理、軍隊の不合理などの矛盾点がしっかり詰め込まれており、映像も随所にキューブリックらしさが出ている。初期の作品ではあるがフルメタルジャケットにも負けず劣らずの戦争映画の傑作。
亜流派 十五郎さん 9点(2004-04-25 22:58:54)
46.例によって前半後半、静と動の対比が素晴らしいですね。淡々と進む死刑執行は分かっちゃいるけど見ていて辛い。最後の歌では、もう戦争なんか止めちまえ、と思えるメッセージ性の強さがありました。
TAIQさん 9点(2004-04-07 23:31:23)
45.「フルメタルジャケット」よりも、こっちの方が個人的には好きだ。キューブリックにしては、珍しくラストで戦争の無意味さ、悲惨さが凝縮され、兵士の抱える悲しみが情感豊かに描かれる。人間らしさを感じさせる点でも異色の秀作ではないだろうか。
ひろみつさん 9点(2004-01-02 23:27:21)
44.塹壕の中を移動して行く映像が印象的(「シャイニング」の冒頭でホテルの中を案内されるシーンとダブりませんか?)。よく切れるナイフのように鋭利で、冴え冴えとしたキューブリックのスタイルは、この頃から既に確立されていたんですね。それにしてもキューブリックの初期作品は「現金に体を張れ」でもそうですが、まったくムダのない最小限の作りで、どうしてこうも登場人物個々の個性を際立たせることが出来るのか?天才としか言いようがないです。
黒猫クロマティさん 9点(2003-08-07 17:38:41)
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43.遠い昔に見たのであいまいな記憶だがやっぱキューブリックは天才だなぁと再認識。神過ぎるぜ。
しゃぶさん 9点(2002-10-16 19:51:13)
42.キューブリックの中では一番好きかな? でもまあこの映画では雇われ監督だったからなあ…『非常の罠』の方がいいかな…。それはともかく、アクションシーンが前半だけなのに、見る者を引っ張りつづける後半の政治的圧迫感はサスガ。最後の泣かせは不要だけど、まあこれはカーク・ダグラスの企画した映画だし…ドライに終わらせるわけにも行かなかった事情が仄見えたり。「職人監督としてのキューブリックの最高峰」ってとこですか。
エスねこさん 9点(2002-09-02 00:29:19)
👍 1
41.泣かせたくはない女がいるから。

それを理由に世界が戦争をやめてほしい、やめたっていいよね。
norainuさん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-10 23:31:26)
👍 1
40.ネタバレ 既出ですが、やはりフランス人、ドイツ人と特定する必要はなく、むしろ無国籍映画とした方が良かったと思う。そこを除けば、素晴らしい反戦映画。一兵士の弱さ、軍上層部だけが持つ強さ、非常な命令に裁判、そして処刑と、無駄のない展開で一映画としての完成度は高く、公開時20代だったとは思えぬキューブリックの才能が随所に見られる。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-20 09:23:42)
39.今まで観たキューブリック作品の中では最上位。
カーク・ダグラスが端整で素晴らしくかっこ良かった。
そして、カーク・ダグラスが砲撃の降る濠の中を、顔一つゆがめずに歩く姿に痺れた。
シャープなモノクロ映像も印象的。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-19 12:46:49)
38.凡百の反戦映画とは明らかに異なる傑作。戦場の描写も素晴らしいが、やはり将軍の欲に駆られる過程や、欺瞞に満ちた裁判などにおける卓越した心理描写は絶品。ラストも心に沁みる。
丹羽飄逸さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-19 16:17:09)
37.反戦映画としても勿論傑作ですが、88分という短い尺の中で、映画の中に必要な最小限のシーンだけで構成されているので映画自体も本当に完成度が高いと思います。ただキューブリックは反戦のメッセージは伝えているものの、カーク・ダグラス演じる大佐や、銃殺される3人に対して感情移入をわざとさせないような撮り方をしている気がした。だからこそ「神の視点」と呼ばれるのかなもしれないなと思いました。ただ、ラストの捕らえられたドイツ人女性役(クリスティアーヌ)の歌声や、あのシーンを観てて伝わってくる何とも言えない気持は、とても冷徹非情と呼ばれたキューブリックの撮ったシーンという感じはしない。だからか、観てて辛くなるシーンが続くこの映画もキューブリックファンとしては繰り返し観たくなるのかもしれない。 ジェラルド・フリードのドラム音を中心とした音楽も「非情の罠」「現金に体を張れ」と同様で初期のキューブリック映画との相性の良さを感じました。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-14 23:52:39)
36.「キューブリックの作品にハズレなし!!」と、僕の友達が言ってましたが、全くの同意見です。最初は、キューブリックという監督がつかみ難かったんですけど…というのも、初めて見たキューブリック作品が2001年宇宙の旅で、しかも小学生の時だったんで、そのあまりの難解さについて行けなかったんですけど、その後シャイニング、時計じかけのオレンジ、博士の異常な愛情等等見るうちに彼の片鱗を垣間見ることができました。この作品、戦争映画でありますが主体が戦争自体というより、戦争の不条理さを物凄く物語っていると思います。勿論戦闘シーンも迫力がありますが、その後の軍法会議でのシーンで、戦争とはかくも人権などを無視され、ただの駒として扱われ、不条理なものだということが痛く伝わってきます。これに比べれば今の戦争映画が物凄く薄っぺらいものになってしまいますよ本当に。
クリムゾン・キングさん 8点(2003-12-10 01:14:25)
35.前半の戦場の舐めるようなカメラワークと、後半の裁判での突き刺すようなカメラとの対比が、鮮烈な印象を残します。短い映画でもあるし、ストーリー的にはコンパクトなんですが、カメラが雄弁に語っている映画です。
鱗歌さん 8点(2003-07-20 22:25:27)
34.初期のキューブリックの中で、一番キューブリックらしさが出ている気がします。変な言い方ですが。あと、マーチェンカさんの意見に同感。キューブリックは機械文明とか軍隊とか、徹底的に嫌いですよね。アイズ・ワイド・シャットで、ニコール・キッドマン扮する奥様が、不倫を重ねるところを、トム・クルーズの旦那が妄想しますよね。あの不倫の相手が【海軍の軍人】だったっていうのも、監督がキューブリックじゃなければ説明つかないんですよね。バリー・リンドンでも戦闘シーンをとてもお間抜けなタッチで描いているし、博士の異常な愛情でも然り。そのキューブリックの戦争や科学に対するシニカルな眼差しが好きなんだなぁ。僕は。
クーさん 8点(2003-03-25 05:04:42)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 53人
平均点数 7.28点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
547.55%
61324.53%
71324.53%
81120.75%
91120.75%
1011.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 9.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.33点 Review3人
4 音楽評価 7.66点 Review3人
5 感泣評価 9.00点 Review2人

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