映画『ファントム・オブ・パラダイス』の口コミ・レビュー(4ページ目)

ファントム・オブ・パラダイス

[ファントムオブパラダイス]
Phantom of the Paradise
1974年上映時間:92分
平均点:7.62 / 10(Review 89人) (点数分布表示)
公開開始日(1975-05-31)
ドラマサスペンスミュージカル
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2017-08-23)【S&S】さん
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監督ブライアン・デ・パルマ
キャストウィリアム・フィンレイ(男優)ウィンスロー・リーチ/ファントム
ポール・ウィリアムス〔音楽・男優〕(男優)スワン
ジェシカ・ハーパー(女優)フェニックス
脚本ブライアン・デ・パルマ
音楽ポール・ウィリアムス〔音楽・男優〕
撮影ラリー・パイザー
製作ポール・ルイス〔製作〕(アソシエイト・プロデューサー)
エドワード・R・プレスマン
特殊メイクジョン・チェンバース
美術シシー・スペイセク(セット・ドレッサー)
ジャック・フィスク(プロダクション・デザイン)
編集ポール・ハーシュ
その他ポール・ハーシュ(モンタージュ)
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💬口コミ一覧

29.そんなに「傑作」とか思ってるわけではないけれど、不思議と「また観てみようかな」という気になってしまいます。もし映画館で見てたら「サイコ」をパロったビーフのシャワーシーンは声出して笑ったかも。「どこかで見たことある」と気になっていた美人女優は「サスペリア」のジェシカ・ハーパーで、カーペンターズを思わせる懐かしい感じの歌声を披露します。それ以外の主要人物はクセのある(クセになる)人ばかり。エレキギターを煩く思ったり「ただのカッコつけ」と思ったり、あまり好きでなかった僕が、この映画のなかのコンサートでビーフが演じるパフォーマンスや音楽にえも言われぬ奇妙な印象を残し「音楽は聴くだけのモノじゃない」と初めて感じたものです。ロック・ミュージックとか全く興味なかったのに、この映画のサントラは欲しくなりました。ポール・ウィリアムスという人も、この映画で知っただけですが、彼の音楽の緩急のアレンジが僕にはスゴく心地よいものでした。ビジュアルもじんわりクセになる何かがあって、見てない人にどう言えばいいか難しいですが「これをティム・バートン監督が料理したらどんな美術になる?」という興味を持つような、センスの良さと悪趣味が同居する独特の雰囲気です。
だみおさん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-10 17:58:00)
28.ネタバレ 「何の取り柄もなく人にも好かれないなら/死んじまえ/悪い事は言わない/生きたところで負け犬/死ねば音楽ぐらいは残る」最後の最後で歌われるこの歌詞の、何という身も蓋もなさ!そして何という負け犬根性!けれどこの負け犬の滑稽とかなしみこそが、デ・パルマ節なのだ。出ばなから一見して挙動不審で変人丸出しの主人公ウィンスロー。けれど彼は、だからこそデ・パルマ映画の主人公たりえるとも言える。焼き払いたいほどに憎悪する屈辱のレコードの型を、よりによって自らの顔にプレスしてしまう彼の姿は、豚の血をあびる『キャリー』や『BLOW OUT』において愛するサリーを救い損ねるジャックのように本作以降もデ・パルマが繰り返し変奏していく一つの主題、つまりは非力な負け犬にまさに烙印として下される逃れられない絶望、その原型でもある。仮面とマントと人工声帯をもって暗がりにのみかろうじて存在しえるこの怪人は、自分の歌も声も顔も人生もそして存在すらも奪った男スワンと愛する女フェニックスとの閨房を、ただ天窓の外から悲しく覗き見るしかできない。雨に打たれ慟哭するその無防備な背中を監視カメラに曝して。ラスト、それでもただまっすぐに愛するフェニックスへと差し出される彼の手。狂喜乱舞する観客たちの歓声は遠のき、美しい旋律に変わり、流麗なスローモーションでカメラが捉えるのは、ステージをみじめに這いずり回りそれでもまっすぐにフェニックスへと最期まで手をのばし続けるウィンスローの姿だ。それは哀れな負け犬の無様なセンチメンタルかもしれない。目を覆うほどに醜くみっともない男の滑稽な死に様かもしれない。フェニックスの声は彼の耳にはついに届かなかったかもしれない。それでも、そう、それでも。フェニックスはようやく言うのだ。その亡骸を抱きしめて。存在を奪われ、この世から消されてしまったはずの彼の名を。ウィンスロー、と。
BOWWOWさん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-23 02:01:01)
👍 1
27.ネタバレ 前半の展開の速さが尋常じゃない。そしてウィンスローの不幸っぷりと純粋っぷりに泣ける。
終盤になって悪魔の契約?が物語に登場してきてかなり冷めてしまったけど、EDの曲が最高に良かった。
eurekaさん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-15 21:36:09)
26.ネタバレ よくぞまあ「オペラ座の怪人」という大作のオペラを基に、90分という非常に短い時間内でストーリーを描ききったと思います。それに更に「ファウスト」と「ドリアン・グレイの肖像」まで取り入れているのには驚きの一言です。この映画では語り草でしょうが、終盤のスプリットスクリーンの嵐はデ・パルマらしい演出で圧倒されます。やや不満点を申しますと、オリジナルにあるクリスティーヌ(フェニックス)とファントムの歪曲した恋愛要素が殆ど無くなってしまっている事でしたが、これはあのすさまじい速さの展開を考えるとカットせざるを得なかったのかも知れません。
民朗さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-24 22:53:43)
👍 1
25.ネタバレ 『ロッキー・ホラー・ショー』と並び、今なおファンを魅了し続けるロック・ミュージカルの傑作。初期デ・パルマ作品の中でも、本作におけるウィリアム・フィンレイの「負け犬」っぷりは尋常じゃなく、『ミッドナイトクロス』のトラボルタをも凌ぐほど。狂乱のラストへ向けて一気に駆け抜けるデ・パルマのスピーディーな語り口と、全編を彩るロック・ナンバーの数々に踊り出すこと間違いなし!!「負け犬は死んじまえ!音楽くらいは残るさ!」
フライボーイさん [DVD(字幕)] 9点(2011-10-16 14:06:52)
24.ネタバレ この手のカルトムービーの中で本作が勝っている点は、独特の映像美と90分という短時間で語りきるスピード感ではないかと。
まずオープニングのタイトルバックからワクワク感全開で、ここから最後まで映像と音楽で突っ切ってくれます。
スワンの館の怪しさは、例えばランプを動かして隠し扉が開くシーンなんかは、我々が想像する怪しい洋館のイメージ通りでニヤニヤもの!
レコード型の円形テーブルとか、Death Recordのロゴもクールすぎる。
レコーディングルームみたいな所でファントムの声を補正していくシーンなんか、カッコよすぎて鳥肌たちまくりです。(生涯ベストシーンのひとつ)
ライブシーンでは、UndeadからBeefへのつなぎ、感電までの流れが素晴らしい!
観客の手を切るパフォーマンスなんか、キャリーを彷彿とさせるスローモーションのホラー演出で、ファン(オレ)垂涎もの!
エンディングでも、タイトな黒革の上下に黒いマントのファントムが、キーボードで作曲している超絶クールな映像で締めます。
まあ、とにかく最初から最後まで嫌いなシーンは一つもないような映画。
(あんま褒めすぎると中2病と思われるかもしれないが、どう思われたっていい!)
ところでPual Williamsって、さわやか青春シンガーソングライターですよね??

kosukeさん [地上波(字幕)] 10点(2012-04-26 00:23:39)
23.ウィンスロー、スワン、フェニックスってキャラの名前だけでもセンスある、ブライアン・デ・パルマの傑作ミュージカル。 サディスティックなまでに転落の人生を与えられたウィンスローの悲劇は、「オペラ座の怪人」のみならず「ダークマン」好きにも支持されそう。 見た目クイーンのロジャーっぽいポール・ウィリアムズは、カーペンターズに提供した「愛は夢の中に」のような美しい曲も書くのに、この映画の曲はザ・スミスなみに暗く絶望感に満ち、ドリアン・グレイ的な側面も持つ悪辣なプロデューサー役。(彼の会社デス・レコードの名は、同年設立されたツェッペリンのレーベルと同じスワン・ソングからの変更とか。 どちらも死のイメージがあり、スワンの名もあれからきていると思われ) 「サスペリア」のジェシカ・ハーパーは名声を夢みる女性歌手のうつろいやすい心を表現し、ソフトな歌声。 ビーフのシャワーシーンは、「殺しのドレス」同様「サイコ」への傾倒がうかがえる。 70年代的サイケデリズムに彩られた華やかさとは裏腹に、最後はあまりに哀しい。
レインさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-09 07:00:03)
22.ネタバレ 前後の整合性もバランスも考えていない、デ・パルマの「とにかくこれがやりたいんだああああっ!」が瞬発最大風速的に駆け抜ける90分間。仮面を着けた主人公が神出鬼没の大活躍かと思いきや、いともあっさり正体が(敵役に)バレたり、そこからさらに利用されたりと、じめじめパワー増幅の屈折っぷりがこの人らしい。あと、最後の方の白塗り3人組のオカルトステージ、ウィンスローはお気に召さなかったようですが、私はかなり格好良いのではないかと思っていたのですが・・・(楽曲も含めて)。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-27 01:32:26)
21.悪意も悲劇もデ・パルマの悪趣味が炸裂してて大げさで毒々しい。ラストシーンなんかね、死をもってしても悲劇と受け止めてもらえない残酷さ。胸が悪くなります。残酷の谷に咲く原色のあだ花、かなり良く描けていると思うけどいかんせんあのプロデューサーがケチなチビ男(どこが美少年やねん)なのが説得力に欠けるというか納得いかないというか。
tottokoさん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-10 00:40:54)
20.『オペラ座の怪人』に『ダークナイト』を調味料で加えてパロディ仕立てにしてみましたみたいな。
もっとも『ダークナイト』よりずっと前にできたので、影響を与えたのは本作のほうだろうが…。
個性の強い独特のテイストはやみつきになる人もいるだろうけど、ロック調ミュージカルの味が濃すぎて胸焼けしそう。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 4点(2013-10-26 20:49:33)
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19.ネタバレ 自分が愛し魂を注いだもの(音楽、女性、声)は全て奪われ、死ぬ自由すら奪われた。しかし、最後にフェニックスはスワンではなく、醜い姿も行動も全てをさらし、何も残っていないウィンスローを選んだ。愛する人を守り、これほどまでに悲しく美しく幸せな死に際なら人生悪くない、そう思えました。そして自分が求めている愛とか恋はきっとここにあるような気がしました。
エンディングの歌詞も含め、本当に悪趣味で露悪的で最高な熱い映画です。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 9点(2014-02-07 20:49:52)
18.いやあ、これはひどい。というのが正直な感想です。訳のわからない行動を繰り返す主人公にイライラ。訳の分からない悪趣味さにもイライラ。「アンタッチャブル」や「カリートの道」は好きな映画ですが、これらと監督が同じだなんて驚きです。
川本知佳さん [DVD(字幕)] 2点(2014-06-03 23:29:10)
17.大好きな作品です。何度観ても飽きる事が無い。
超大作で誰もが知っていても心に残らない作品もある中、この作品はさほど認知されているわけではありませんが、心にずっと突き刺さって抜ける事はありません。それをカルトだからの一言で片付けるのは容易いことですが。
主要登場人物が皆、焼き付くほどの強烈なパワーを持って生きている。
70年代独特の雰囲気と音楽があいまってそれはとても凄まじい。
だけどとてもロマンティックで切ない。
現代の日常生活の中にいる自分にとっては、頭に手を突っ込まれて脳みそをかき回される様な感覚に陶酔し、この世界の中で生きてみたいとも思ってしまう。
夜光華さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-02 10:15:02)
16.いい加減でやりたい放題の物語ですが、何故か心に強く迫ってきます。リアリティのなさを許せない作品もありますが、これは全く気になりません。二度目の鑑賞ともなると、テンポの速さに慣れてくるからなのか、コミカル感が強くなって面白さが増してきます。スワン役のポール・ウィリアムズが作り出す音楽はどこか時代を感じさせますが、歌詞もメロディーもとても印象的です。また観たくなる映画です。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-06-09 21:34:27)
15.オペラ座の怪人かと思いきやファウストがどうのこうのと言ってる間に気が付いたらドリアン・グレイの肖像みたいなテイストが加わって、でもそういったことはもうどうでもよくって。ただただ、ほんとおおおおおおぉに おバカ ですよねぇ。ありとあらゆるものが、これでもかとダサく、これでもかとカッチョよい。このテンポの良さ。デ・パルマよ、帰ってきておくれ、この世界に。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-06-09 22:06:36)
14.奇想天外系の映画。こんなものがあったとは知らなかった。
B級感満載だし、画もキレイとはとても言えないが面白い。哀しい作品ではあるが、基本的にはコメディだろう。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-27 17:51:19)
13.ネタバレ かなり人を選ぶ映画のようで、私は選ばれなかった方ですかね。ロックも聞きませんし。「ファウスト」をモチーフにしているところは面白いと思いますが。それにしても劇中のカンタータだけでなく、スワンの話に出てくるとは思いませんでした。新人作曲家を利用するプロデューサーというあらすじには特に新味がありませんが、ポール・ウィリアムスが意外な好演(怪演?)でほとんど主人公でしたねぇ。この方はなかなか魅力的でした。音楽にはまったく魅力を感じませんが。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-12 11:36:06)
12.怪作にして快作。音楽業界を背景にした人間模様が原色コテコテに展開という感じで、ロック・ミュージカルという印象ではない。「オペラ座の怪人」「ファウスト」を土台にしているため物語がしっかりしているのもむべなるかな。ファントムの悲恋が切ないが、怪奇的・喜劇的な要素タップリで、特にビーフ(まさにキモカワイイ)の歌うシーンは何度観ても笑ってしまう。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-07-18 14:48:33)
11.えっとぉ~・・・マモー?
マー君さん [DVD(字幕)] 2点(2016-01-16 13:16:03)
😂 1
10.いろんな意味でグロテスク。それがこの監督の持ち味なのでしょう。あり得ない世界観ではありますが、ときどき妙にリアルだったりして惹き込まれました。ここまで〝庶民化〟され、足蹴にされるとは、本家オペラ座のファントムもさぞ驚いたんじゃないでしょうか。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-04 16:31:31)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 89人
平均点数 7.62点
000.00%
100.00%
233.37%
333.37%
444.49%
555.62%
688.99%
71314.61%
81719.10%
91314.61%
102325.84%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review6人
4 音楽評価 8.78点 Review14人
5 感泣評価 4.75点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

1974年 47回
作曲賞(ドラマ)ポール・ウィリアムス〔音楽・男優〕候補(ノミネート)歌曲・編曲賞

【ゴールデングローブ賞 情報】

1974年 32回
作曲賞ポール・ウィリアムス〔音楽・男優〕候補(ノミネート) 

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