映画『ノマドランド』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ノマドランド

[ノマドランド]
Nomadland
2020年上映時間:108分
平均点:7.07 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-03-26)
ドラマ実話もの小説の映画化ロードムービー
新規登録(2021-01-16)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2021-11-01)【イニシャルK】さん
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監督クロエ・ジャオ
キャストフランシス・マクドーマンド(女優)ファーン
デヴィッド・ストラザーン(男優)デイブ
塩田朋子(日本語吹き替え版)
原康義(日本語吹き替え版)
谷育子(日本語吹き替え版)
脚本クロエ・ジャオ
音楽ルドヴィコ・エイナウディ
製作フランシス・マクドーマンド
クロエ・ジャオ
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
編集クロエ・ジャオ
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💬口コミ一覧

8.長い人生を生きてきた末に選んだ生き方、ノマド達の日々。
これまでの人生も含めて生きていくことの厳しさも感じさせながらも
厳しさの中にも助け合い、日々の暮らしの中にあるささやかな楽しみを共有しゆっくりと生きていく。
実際にこの生き方を選んだ人達が自分自身を実に自然に演じている。
本作で3度目のアカデミー賞受賞となり、すっかり大女優となったフランシス・マクドーマンド。
しかし本作ではそのオーラを見事なまでに消し、見事なまでに彼らと同化し彼らの日常に溶け込んでいる。
同じくオスカーを獲った前作「スリー・ビルボード」とは実に対照的な表情を見せる。
批判精神が前面に出るわけでなく、殊更彼らを弱者として扱うこともせず、
作品の空気も実に淡々と、ゆったりと彼らの日常を映し出していく。
何の苦労も悲しみも無く楽しいことばかりで生きていければいいけど、そうはいかないのが人間。
時に弱さも見せますが、それでも長い年月を生きてきた彼らの生き様からは、人間の強さ、逞しさも感じる。
作品は特に何か答を見出す訳でもなく、旅を続けるバンの後ろ姿で終わりますが、
「旅立った仲間達に捧ぐ。またどこかの旅先で」という、その生き様の一端を表すような最後の言葉が印象的です。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-03-13 17:27:46)
7.貧しくも雄大な心と覚悟を持った人達のドキュメンタリー。
TERUさん [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-07 20:13:59)
6.ネタバレ ノマドの生活は、傍から見れば自由気ままに旅をし、大自然を謳歌しているようにも見える。もちろんその通り、楽しんでやっている人もいるだろうし、苦あれば楽ありと割り切ってやっている人もいる。ただ年金だけでは生活できない高齢者が重労働をしながら車上生活を強いられているとなると、それは社会問題だ。そんな問題提起をドキュメンタリータッチで描いている本作だが、それだけに終わらず、こちらの主人公ファームという女性は、それに輪をかけ思い出を引きずり過ぎているという悲しい事情、物語がある。また、この生活を選んでいる人たちには各々の事情があり、それそれ抱えているものが違うから、本当の気持ちを分かり合う事は不可能かもしれない。全く同じ指紋が存在しないのと同じ様に、全く同じ悲しみは無いのだ。それぞれに悲しみ、癒され、希望を持ってはまた悲しみが押し寄せる。ヒーリングジャーニー、決してかっこいいだけの自由な旅じゃない。ファーンの唯一の肉親の姉は、妹の今の生活を、「開拓者みたいで素敵」と言って、やさしい言葉を掛けてくれるのは有り難いが、全く理解していない。これじゃあ一緒に暮らせない。ファーンの事を好いてくれたノマド仲間の男性は、豪華なキャンピングカーに暮らし、帰る家もある。一緒に暮らそうと言ってくれるが、そこは彼女の居場所なんかじゃない。死んだ夫が大好きだった土地(すでに町として存在しない場所)を捨てられない彼女が、癒される時はいつ来るのだろうか。アリゾナやダコタの美しい自然と物悲しいピアノの旋律、そしてファーンの寂しそうな笑顔が作品全体の雰囲気を全て物語っている。
ちゃかさん [インターネット(字幕)] 8点(2023-05-30 14:34:24)
5.ネタバレ なんだろう、この悲しい幸せは?
ずっとそんな風に思いながら、観ていた。

ラスト、それが明らかになる。
ノマドをしている人たちは、悲しみや喪失を覚えている人たち。
出会う人、出会う人、別れが来ても「さよなら」は言わない。「また、どこかで」と言って、別れるのだ。
実際、どこかの居留地でまた一緒になることもある。
そうこうすると、死別した人にも出会うかもしれない。
そこが、幸せの味なのだ。

旅をここまで掘り下げた映画も、アリだなと思った。
トントさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-09-10 18:48:05)
4.この映画を評価する言葉を持っていないんですが、良い映画でした。
フランシス・マクドーマンド素晴らしい女優です。
東京ロッキーさん [インターネット(吹替)] 7点(2023-11-17 10:38:53)
3.ネタバレ 見当違いな見立てかもしれませんが、世の中の「定見」に対するアンチテーゼが心地良いという感じ。トルストイの「アンナ・カレーニナ」の有名な冒頭の一節「幸福な家庭は似通っているが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である」に照らせば、主人公の環境は明らかに「不幸」の一形態でしょう。伴侶はいない、家すらない、お金もない、定職もない、あるのはボロボロのクルマだけ。しかし本当に彼女は不幸か、と訴えかけてくるわけです。とにかく自由で、逞しくて、薄いながらも適度なコミュニティがあり、とりあえず食うには困っていない様子。孤独や悲しみはあるが、それは「幸福な家庭」にもある話です。
印象的なのは最終盤。温かそうな家庭に招かれて定住するかと思いきや、やはりボロボロのクルマで逃げ出してしまう。ここだけを切り取ったら「なぜ?」と思ったかもしれませんが、ここまでを見てきたら「わかる!」と思えるんですよね。別にノマドな暮らしを羨ましいとまでは思いませんが、こういう生活もあるんだなあと思わせてくれました。
ドラマとしては特に何も起こりません。ドキュメンタリーでさえなく、定点カメラのように淡々と日常を追うだけ。それでもなんとなく見入ってしまう力強さがあります。またこういう映画にいろいろ賞を提供するアメリカの映画界というのも、なかなか奥が深いなという感じがします。
眉山さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-12-11 23:22:33)
2.ストーリーはほぼないに等しい。特段ドラマはない。
とにかく、ダラダラと間延びしたシーンが続き、非常に退屈。
独特の味があるのはわかる。それが心に沁みるのはわかると言えばわかる。しかし、それだけで2時間見続けるのはきつく、退屈な映画という評価を覆すまでには至らない。
ノマドの人はみんな何か悲しみを背負っているという話が、映画の終わり直前にいきなり出てくるのだけれど、彼らが何の悲しみを背負ってるのか作中にまるで描かれていないのはどうなのだろう。
率直に言って、この映画は社会問題を提起しているとは全く思わない。彼らがノマドをする事情も、ノマド生活をせざる得ない状況なのかどうかすらも、この映画では全く明示されていないからだ。この映画はそんなものを訴えたいのではないと思う。

全体として悲しい雰囲気を漂わせているのに違和感を感じた。主人公は好きでノマド生活を送っているだけで、その気になれば安定した生活を送ることも可能な状況だ。彼女の性格、能力的にも世間に溶け込んで生きていける力はあり、実際他人ともうまくやれていて、みんなにも好かれている。
彼女はかなり恵まれているように見えるし、充実した毎日を送っている。そうであるのに、常に悲しい雰囲気であるのが、作中ずっと違和感を感じてしまった。
主人公の渋い顔と演技はよかったとは思う。
椎名みかんさん [インターネット(吹替)] 5点(2024-01-06 08:27:41)
1.独特の映画で、物語に起伏も無いが飽きることが無い。もっと観ていてもいいと思わせる。
同じ生き方をしたいとは思わないが、こういった生活を望む人たちもまた普通にいるのかもしれない。感情は出るが感想が難しい作品。
simpleさん [インターネット(吹替)] 7点(2024-08-13 17:26:07)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 7.07点
000.00%
100.00%
200.00%
313.57%
400.00%
513.57%
6725.00%
71035.71%
8517.86%
927.14%
1027.14%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

2020年 93回
作品賞 受賞 
主演女優賞フランシス・マクドーマンド受賞 
監督賞クロエ・ジャオ受賞 
撮影賞 候補(ノミネート) 
脚色賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 
編集賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2020年 78回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演女優賞(ドラマ部門)フランシス・マクドーマンド候補(ノミネート) 
監督賞クロエ・ジャオ受賞 
脚本賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 

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