映画『櫻の園(1990)』の口コミ・レビュー

櫻の園(1990)

[サクラノソノ]
1990年上映時間:96分
平均点:6.64 / 10(Review 58人) (点数分布表示)
公開開始日(1990-11-03)
ドラマ青春もの学園もの漫画の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2012-08-12)【イニシャルK】さん
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監督中原俊
助監督富樫森
篠原哲雄
キャスト中島ひろ子(女優)志水由布子
つみきみほ(女優)杉山紀子
白島靖代(女優)倉田知世子
宮澤美保(女優)城丸香織
梶原阿貴(女優)久保田麻紀
後藤宙美(女優)戸田麗子
南原宏治(男優)中村先生
上田耕一(男優)坂口
三上祐一(男優)島田祐介
橘ゆかり(女優)中野綾子
岡本舞(女優)里美先生
柚木涼香(女優)神奈川潮美
原作吉田秋生〔原作〕「櫻の園」(白泉社刊)
撮影藤澤順一
安田圭(撮影助手)
企画成田尚哉
プロデューサー奥田誠治(アソシエイトプロデューサー)
配給アルゴ・ピクチャーズ
美術稲垣尚夫
編集冨田功
録音岩倉雅之(録音助手)
照明金沢正夫
その他日本テレビ(提携)
東京現像所(協力)
あらすじ
櫻華女子校では毎年4月14日の創立記念日に演劇部によりチェーホフの「櫻の園」が演じられる。部員の喫煙事件やお互いに思いを寄せる部員同士の心情を中心に開演までの演劇部の数時間の出来事が描かれている。
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💬口コミ一覧

58.ネタバレ パーマをかけてきた演劇部部長の志水。主役のプレッシャーに押しつぶされそうな倉田。喫煙騒動で皆の前で頭を下げる杉山。演劇祭の幕が開くまでの数時間、ピンと張り詰めたような緊張感が全編に漲ります。とりわけ杉山を演じたつみきみほの周りから浮いた感じのぎこちなさが印象的です。公開当時から何度か観ていますが、その度におぉと思ってしまいます。映画の神様が降りてきたかのような、あの時代にこのスタッフと出演者のみが可能にした二度と作りえない珠玉の一本。中原俊、一世一代の傑作です。
ParaPさん [映画館(邦画)] 10点(2007-08-26 02:59:58)
👍 1
57.見た理由・・・女の子がたくさん出てくる映画と聞いていたので。あぁ、なんて分かりやすい理由。
そんな理由だけで10年くらい前に見ました。最近、また見てみましたがやっぱり女の子がかわいいですね。それだけでも十分なのですが、特別な一日という時間の中にいる女子高生達の姿がとても綺麗に撮られていると思います。
flyhighさん [ビデオ(吹替)] 10点(2004-04-17 21:44:32)
56.ネタバレ  今度リメイク(内容は全然違うみたいですが)されるということで、十数年ぶりに観返したんですが、当時のあの雰囲気が殆ど鮮度を落とさず残っていてちょっと驚きました。

 ほぼ登場人物たちと同世代なこともあって、この何という事もない日常の空気が非常に懐かしくそして愛おしく感じられました。
 

TMさん [地上波(邦画)] 9点(2008-10-20 10:49:12)
55.ネタバレ 人には必ず心のどこかにある淡い思い出というものがある。男も女もそれは同じ!この映画はそんな淡い思い出を瑞々しい感性で描いた秀作です。この映画の舞台となっている女子校では毎年桜の季節に合わせて行なわれるチェーホフの有名な小説「櫻の園」の舞台劇を描いたもので、学校創立の記念の一つである大きなイベント、校舎の窓から照らされる光りの反射の美しさ、少女達のまるで楽園のようなその空間、その全てがとても解り易く、丁寧に描かれていて、男の私から観ても女子校って、きっとこういうもんなんだろうなあ!てふうに思えるその描き方、少女達の心の揺れ、どのシーンにしても本当に美しい。演技劇の部長を演じている中島ひろこ、そんな部長に同姓としてのあごがれ、いや、もしかしたらそれ以上に本当に好きな気持ちというものを持っているつみきみほ演じる不良の杉山、更に中島ひろこ演じる部長志水に好意を持たれる女子高生倉田を演じた白島靖代、更には後輩役の宮沢美保、いずれも素晴らしい。どの人物にしても女子校ならではの、女子校にしかおそらくないような雰囲気を見事に演じきっている。これだけでもこの映画は素晴らしいと言えるし、これは本当に見事なまでの少女達の心の揺れを描いた群像劇だと自信を持って言えます。中島ひろこと白島靖代の二人が並んで写真を撮るシーンの美しさ、監督の中原俊監督は男でありながらもよくこれだけ女子高生の気持ちというものが解るもんだと感心させられてしまいます。毎年、この季節になると何故か見たくなるそんな作品でもあります。
青観さん [DVD(邦画)] 9点(2007-04-11 20:05:37)
54.初めてこの作品を観たのは、某タブロイド紙?の映画賞の授賞式においてでした。友人が何故か招待券を持っていたので、何の予備知識もなく一緒に観に行きました。授賞式が始まる前から、一番前の席に、制服をきた女子高生がずらっと並んでいて、一体何だろうと思っていたらなんと、この作品で演劇部員を演じた皆さんだったんですね。授賞式では皆さんがステージ上に一列に並んで、それはそれは壮観な光景でした。今は亡き田山力哉氏が、「天と○」や「稲○ジェーン」をコキ下ろしたり、今となってはいい思い出です。ついでに個人的なエピソードをもう一つ。屋上でボイトレをするシーンで、どこか見覚えのある景色だと思って見ていたのですが、エンドロールで気がつきました。撮影に使われたのはなんと、私の地元にある私立S学園だったのです。赤いタワーと山並みが特徴です。当時高校生ながら、いや、だからこそかもしれませんが、音、特に学校独特の静けさとか騒々しさがリアルで感心した記憶があります。脚本家の方は、電車で女子高生の会話を盗聴して、研究したそうです。作家は女性を描ければ一流といいますが、映画にも当てはまるかもしれませんね。

わいえすさん 9点(2004-06-26 01:21:25)
53.この監督の映画、「櫻の園」もそうだけど、「12人の優しい日本人」や「Lie Lie Lie」と結構忘れがたい印象を残す。寡作なので、もっと撮って欲しいなぁと思うんだけど、考えてみればこの映画も10年以上前の作品なんだな。この映画で描かれた女子高生達の微妙な揺らめきも同時代性を失った今では「微妙さ」がすっとんで、単なる昔の一風変わった女子高生群像劇ものになってしまったか? でも、この映画、リアルさだけを狙ったのなら当時もあそこまで評価されなかったと思うよ。清廉さの裏にあるちょっとした歪(いびつ)さ、心に潜む澱(おり)から揺蕩(たゆた)う無意識の妖しさ、その微妙さ故に惹かれたんだよな。ただ、それって70年代以降の少女漫画の世界そのものでもある。それに初めて気がついた当時のオトナたち。そういう意味でエポックメーキングな映画だったのかもしれない。<追記>最近になり、この映画が80年代の少女漫画を原作にしたものと知った。(吉田秋生、僕は知らなかったのだ)「70年代の少女漫画が<性的身体を抱えた少女の内面>を克明に描いていたのに対し、80年代の少女漫画は全く性なきメディアと化した」とは、ある評論家の分析である。残念ながら原作を読む機会もないので、吉田秋生の作品傾向について知ることはできないが、僕の感じからすれば、80年代の漫画「櫻の園」から中原俊が汲み取り、映画的手法によって捉え直そうとしたものは、明らかに70年代的な「内面」の欠片である。80年代的感性を通過しながらも画一性によってシミュレートされない生身の少女性ではなかったか。それは80年代後半という時代の狭間から見え出たある種の瞬きのようなもので、今や時代的リアリティを失っているのかもしれないが。まぁ中原世代の少女性に対する思い込みと捉えられないこともないけど、そんなアンビバレンツさも魅力かな。
onomichiさん 9点(2003-09-28 21:43:03)
52.オレも共学じゃないからなんかわかるようなそんなお話。内容は杉山事件により高校野球でもないのに演劇中止か?みたいな感じのストーリー。杉山サンすごいかっこよかった。あと思ったのは中心の倉田・杉山・志水がホントに3年間同じ部か?ってほどなんかよそよそしいみたいな感じです。特にこれ見る限り部長と杉山さんかなり浮いてんじゃないですか。一番印象に残ったのは体操のトコでセブンのトコがおもしろいんだよね。。。
バカ王子さん 9点(2002-02-19 18:26:00)
51.登場人物たちの他愛もないお喋りがリアルな感じで、
昔の高校の雰囲気みたいなものが非常に上手く切り取られていて懐かしい感じに浸れます。
桜の花びら舞う春の空気感も心地よいです。
クリプトポネさん [DVD(邦画)] 8点(2020-03-15 19:48:37)
50.「最後の夏」もの、ってのはあるけど、「最後の春」は珍しい。夏の終わりはもうそれだけで「抒情」なんだけど、春の終わりなんてすぐ次に生命力あふれる夏が来るんで、ほんとなら味わいないんだよね。でもつまりそこなんだな、まどろみの季節の終わり、あわあわとした気分がここで終わるということ、の気分。卒業の櫻じゃなくて、最後の一年が始まるところの櫻なんで、このゆとりが「最後の夏」ものにはない透明感ある味になった。部長中島ひろ子が良かった。こういう子、確実にいるんだけど、今までの青春ドラマではライトが当てられることがなかった。しっかり者であんまり目立たなくて、でも突然パーマかけてきちゃう。大袈裟に言えば「生きよう」と決意した子なんです。部長が実に新鮮だった。映画の最後は誰もいない部室に、部長が開けた窓から櫻の花びらが…。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-12 09:25:03)
49.
虎尾さん 8点(2003-12-12 23:42:00)
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48.ネタバレ 子供の頃住んでいた家の近くに有名女子校があったので、ちょっと覗き趣味的な気持ちもなかったわけではないのですが、映画としても合格点だったと思います。漫画の原作を踏まえて新しい要素(杉山さんの志水さんへの思いなど)を加えて演劇部員の数時間をうまくまとめあげ全く違った作品に作り上げたられていたと思いました。全体的な素人っぽい演技(雑談や普通のおしゃべりを自然に演じるのはなかなか難しいと思うので彼女達が別段下手というわけでもないとは思いますが)はむしろこの映画のほのぼのさを演出していたと前向きに捉えたいと思います。三角関係の3人の心の機微の細かな描写は良いですね。
アラを探せば、最初の城丸さんと男の子の絡みはもう少し何とかしてほしかったし、あの男の子は必要だったのか。部内の同級生同士なのにやけに口調が丁寧だったり(志水さんと杉山さんが進路指導室で話すところなんかかなり不自然。相手が部長でも同学年なら当然タメクチになるのでは=原作ではその辺の理由説明があるのですが)、よそよそしかったのは変。お嬢さん女子高ならもう少し美少女がいてもいいんじゃないか、などなど。
好きな人に、しかも一つ間違うと禁断の関係ととられかねないような相手に、素直に告白できる少女達は羨ましい。私も色々な場面で自分の気持ちに素直になれていたらなどと反省してしまう。
キムリンさん [ビデオ(邦画)] 8点(2003-12-10 11:15:42)
47.なんか退屈な映画のようでありながら,最後まで退屈することなく観賞することのできる映画でした.タイトにまとまった佳作といったところでしょうか.ただ,記念撮影している少女達が画面に接近してくるシーンは,少しキショかったです.
LB catfishさん 8点(2003-08-27 00:39:00)
46.白島靖代、中島ひろ子、つみきみほ、そのほか個性色々の出演者のみなさん全員がよかったですね。すじがね入りの女子校育ちで、いいところもイヤなところもしみこんでいる私が見ても、リアルだと感じ、かつ、うざったくは思わなかったですからね、これはまったく個人的な思いなんですが、それだけで秀逸だと思っています。但し、これが大勢に気に入られる作品とはとても思えない。無理して好きにならなくてもいいんじゃないですか、と申し上げたい。私にとっては、映画のジャンルとしても、激しく好み。ストーリーを見せる映画ではなく、二度と来ない時間を鮮やかに切り取った、という趣きがすこぶるよいのです。
おばちゃんさん 8点(2003-08-18 12:49:50)
👍 1
45.女子高生3人の不思議な三角関係のお話かと。10年以上前の女子高生のイメージなのでしょう。今とは違います。そういえば中島ひろ子さんをカバチタレ!で久々に観て雰囲気変わってませんでした。白鳥靖代さんは当時ブレイクしかかっていたので芸能活動を一時中止しなければ一流女優だったのに残念です。
ドクドクモンスターさん 8点(2002-12-15 16:41:37)
44.演技が下手というか硬いというか、悪く言えば人形劇みたいな印象はだれしも受けるでしょう。私としては、何か二重構造的というか「(吉田秋生の)(中原俊の)《桜の園》を演じている女子高生達」みたいな狙いがあったのではないか、と思っています。ほとんど閉鎖空間で話が進みますし。それはそれとして、独特の静かな雰囲気はなかなかよいです。再鑑賞に耐え得るタイプの作品です。
みいしゃさん 8点(2002-11-24 07:09:48)
43.当時の日本映画の中ではかなり注目を浴びていました。しかし楽しみにして観たんですが・・・えっ!これホントに良いですか? 確かに低予算で、演技部って言う限られた空間で展開するストーリーはなかなかですが。まあ可愛い女の子が観れたから良いかなって感じの映画です。それとツッパった少女があまり登場せず、純粋な部活動を描いていますが、なんかリアルじゃないような。所詮、大人の目から見た少女像を描いているようで。でも批評家たちが絶賛するつみきみほは光っています。当時、NHKの若者討論会でナマ言ってた雰囲気そのままで演技しています。
イマジンさん 8点(2001-08-23 12:38:48)
42.ネタバレ [2020/4/11視聴] 6年前に一度見たが、その時は何を書けばいいかわからなかったので放置していた。今回見てもよくわからないが、とりあえず“変わるもの”と“変わらないもの”が表現されているかとは思った。
変わるものとは当然ながら劇中の高校生であり、この連中のこれから長い人生の中の、いわば一瞬の動態を捉えた映画に見える。また変わらないものの代表が桜であって、この桜にからめて中高年への反感を語る者もいたが、そのことで逆に自分らが変わっていく存在だということを意識させられていたようである。
劇中の学校では桜の開花と創立記念日(4/14)、及び演劇の上演がセットで“変わらないもの”として受け継がれてきていたが、ただし演劇も毎年の演出には違いが出るだろうし、さらにいえば桜の木にも寿命があるのでいずれは世代交代が必要になる。当然ながら全てのものが少しずつ変わるので、この映画で描かれたのも1990年(原作は80年代)の暫定状態ということになるが、ちなみにこの映画の高校生も現時点(2020年)では40代になっているはずなので、登場人物の「坂口」のような、もう自分を変えられない年寄りになり切ってしまわないよう気をつけた方がいい。
そのようなことをとりあえず今回は思った。

人物の描写では、古い映画なので時代がかって見える面がある。外見は普通に真面目な生徒が、冒頭いきなり見せるキスシーンなどは昭和の殻を破ろうとする思いがあったのだろうし、また女性の生理現象に関わる話題を出すのもこの時代なりの尖った表現のようで(原作由来だろうが)、そういう点も当時は評価されたかも知れないが、しかし今になれば逆に、昔の風潮としてはこうだったかも知れないというように見える。
またキャストに関して、現在の感覚と決定的に違うと思わされるのは、女子高の映画ながらいかにもな美少女がほとんど出ていないことである。最初から男役向きに見える演者もいたようで、最後の舞台も想定しながらのキャスティングだったかも知れない。主演女優は美少女とは程遠い容貌に見えたが、終盤のツーショットでは見違えるような魅力的な表情を見せていた。

ほか個人的な雑談として、今回たまたまこの時期にこの映画を見て、やはりどうも桜は人と無関係に勝手に咲くものだという思いが強くなった。以前から福島県富岡町の「夜ノ森」(よのもり)という場所に桜の名所があり、2011年の原発事故で住民がいなくなってからも春には咲いていたのを報道で見ていたが、今年はうちの桜の名所でも、もう満開なのに露店もなく人出もないのが不思議な感じで(ぼんぼりだけ出ている)、仮に人類が滅亡してもこの桜は咲き続けるのではという寂しい想像をしてしまった。しかし現実問題として桜まつりがないと地元も困るので、来年はちゃんと花見ができるようであってもらいたい。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 7点(2020-04-18 08:58:01)
41.「記録…それはいつも儚い。一つの記録は一瞬ののちに破られる運命を自ら持っている。それでも人々は記録に挑む。限りない可能性とロマンをいつも追い続ける。それが人間なのである。次の記録を作るのは、あなたかも知れない!!」毎年毎年、僕は桜の季節になるたんびに、懐かしのテレビ番組「日本びっくり新記録」(←ウチの田舎じゃ日曜日の朝に放送されてた)のこの名ナレーションを思い出すんです。満開の桜も少女たちも咲き誇る時間はあまりにも短く、やがて散り、そして少女たちは大人の女性になっていく・・・。その儚くも貴重な一幅の瞬間を、見事に切り取った映画だと思います。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 7点(2018-09-19 23:55:51)
40.特に盛り上がるシーンもなく、地味だった。場面も大半が稽古場?。普通なら低評価なんだけど・・・

だけどそんな中で起こる出来事や些細な話、舞台まで葛藤したこの1日が彼女たちにとって素晴らしい一日に見えた。1つの映画にたくさんの思いが詰まっててそれぞれが少しづつ良かったと感じられる。こういうの経験がないからよくある風景だけどその中に入っていきたいなと感じた。


ちなみに自分百合要素を期待して観てましたwまあそれを期待するのは・・・
ラスウェルさん [DVD(邦画)] 7点(2012-12-19 22:03:21)
39.ネタバレ はじまってしばらくはガールズトークばかりで少し冗長に感じていたが、不思議と退屈することなく、むしろ最後まで面白く見れた。演劇部の生徒役は全員がオーディションで選ばれたらしいけど、全員が初々しく、自分が馴染みのない役者ばかりなためもあってか、すんなりと映画に入っていける。また、中原俊監督の映画を見るのはこれが初めてだったのだが、映像が美しく、若い登場人物たちの描き方も秀逸。実際の女子校とはだいぶ雰囲気が違うのかもしれないが、男である自分でもこの女子校の雰囲気に憧れを抱かせてしまうのはすごいと思う。志水(中島ひろ子)と倉田(白鳥靖代)の同性愛的な関係が出てきたのには驚いたが、この二人が並んで繰り返し写真を撮るシーンはこの映画の中でも非常に美しく印象的で、まさに名シーンだと思う。全体を通して流れる「ショパンの主題による変奏曲」も効果的に使われていて、この曲だからこそこの映画の雰囲気も生きてくるのだと思う。人によっては好き嫌いは分かれるかもしれないが、個人的には見てよかったと思うし、じゅうぶんに佳作といえる映画だろう。あと一つ、上演が中止になるかもというくだりで、先生達にとっては毎年の恒例行事でも3年である自分たちには今年しかないんだと話すシーンは思わずそうだよねと感情移入してしまった。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-17 23:59:59)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 58人
平均点数 6.64点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4915.52%
558.62%
6915.52%
71932.76%
8915.52%
958.62%
1023.45%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 4.00点 Review1人

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