映画『砂の女』の口コミ・レビュー(2ページ目)

砂の女

[スナノオンナ]
1964年上映時間:147分
平均点:8.41 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(1964-02-15)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2008-09-01)【+】さん
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監督勅使河原宏
キャスト岡田英次(男優)
岸田今日子(女優)
観世栄夫(男優)村人
矢野宣(男優)村人
三井弘次(男優)村の老人
原作安部公房「砂の女」(新潮社)
脚本安部公房
音楽武満徹
撮影瀬川浩
製作市川喜一
配給東宝
美術粟津潔(タイトル・デザイン)
その他吉岡康弘(スクリプター)
あらすじ
昆虫採集に出かけた男(岡田英次)は、砂漠で奇妙な穴に落ちてしまう。そこは、まるで蟻地獄のようで、抜け出すことが出来ない。そこには、奇妙な女(岸田今日子)が居た。男は女に嫌悪感を持つ。しかし次第に男の様子は変化していく・・・原作・脚本を安部公房が担当し、勅使河原宏監督ならではの世界観が構築されている。
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💬口コミ一覧

9.ネタバレ 安部公房の原作もすごいですが、この映画も負けていませんね。
現実社会の風刺と見るのが一般的なようですが、私にはカルト教団の内部ってこんな感じなんだろうなあと思えてしまいました。臨場感たっぷりの洗脳プロセスを見させてもらった気分です。前半なんか偉そうな主人公が次第に弱ってきて、最後は井戸で部落に貢献しようとまで思ってしまう。怖いですね。

岸田今日子って不気味なおばあさん役がはまる女優さんだなあと思っていたんですが、大昔にもこんな役をやっていたんですね。
くろゆりさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-09 15:56:51)
8.よくぞ安部公房をここまで映像化したし、それ以上のものではあるのだけど、原作と比較すると、どうしても割り引いて見てしまう。映画→原作の順で鑑賞したら、どうだったか分からないのだが。
みんな嫌いさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-01-21 19:46:58)
7.俳優陣といい作品の持つ雰囲気といいとてもよかったです。
frhunさん [インターネット(字幕)] 9点(2008-03-07 17:22:14)
6.ネタバレ 怖い。何とも恐ろしい映画であると共に話としても本当に怖い。まるで砂そのものが人間のように生命というもの、魂とでも言うべき方が良いかもしれない?生きているようにさえ思えるほどのあの砂の恐ろしいことといったらない。昆虫採集が趣味で偶々鳥取の砂丘へとやって来た男が体験する地獄のような日々、蟻地獄のような世界から何とかして脱出しようとするが、出来ない。いや、一旦は成功したものの、村人に騙され再び地獄のような生活へと戻される。人間は一人では生きていけない。何とかして自分だけでも助かろうとしても砂がそれを許さない。自分の前へと大きく立ちはだかる凄まじいほどの砂、そして、そんな砂同様に自分の前に立ちはだかる一人の女の存在がそれを許そうとしない。この映画は何とも不条理極まりない世界を描くと同時に自分だけは自由であると思ってる人への物凄い強烈なまでの問いかけ、自由だと思ってる人にも自由なんてものはちょっとした事で失ってしまう。どこでどうなるか人間の運命なんてものは解らないと言ってるように思えてならない。岡田英二演じる男が何故、一度は成功した脱走なのにまたあの地獄の生活へと戻ってしまったのだろうか?それは岸田今日子演じる女の存在があればこそであり、その存在の大きさと生きる為に砂をかいてはかいては生き延べようとする姿こそ人間本来の姿を知ったからこそ最後は自分も砂の女(岸田今日子)と同じく砂の男であろうとする。それは何も人生の諦めなんかではなく愛した女の為に自らも砂の男へとなる決心とも言える決断であり、全てを受け入れた瞬間だったのではないだろうか?
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-02-14 12:10:57)
5.あの原作をよくここまで映像化できたなあと。作られた時代とか考えると充分な出来だと思います。不満としては砂にまみれた女体のエロスをもっと表現してほしかった(原作読んで砂フェチになった男)。妖怪大戦争で多くの太ももフェチを生み出した三池監督にその部分だけリメイクして欲しい。
回転さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-02-22 17:59:40)
4.ネタバレ 「映画化」というものの貴重な成功例である。原作に夢中になり、映画館(リバイバル上映だった)でも映像世界に入り込んだ。岸田今日子の鰻のような(?)存在感がいいし、岡田英次も観客の代行をそつなくこなしてくれる。
ひと3さん [映画館(邦画)] 9点(2011-03-13 14:35:25)
3.ネタバレ <原作既読>何たる不条理。昆虫採集に訪れた地で監禁され労働を強いられる男。どうにかして逃げ出そうとするが、砂がそれを許さない。女とのちょいエロな関係(岸田今日子が絶妙)、不気味な村人との闘い、スリリングだ。しかし人間とはなんと面白い生き物か。こんな事態にも適応し始める。働かなければ水も貰えないが、逆に働きさえすれば酒、タバコといった嗜好品も配給され、気がつけば同じく配給された雑誌のちょっとしたイラストに大笑いしていたりする。偶然の発明である貯水装置に至ってはもはや生きがいのようでもあった。貯水装置の事を村の人々に話したいという欲望にも共感できる。ココで認められたいと…。現状に何となく満足して、変化に億劫になる。若干耳が痛いが、これも人間の本質か。「逃げる手立ては翌日にでも考えればいい」その結果は…。大変面白うございました。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-12-04 17:46:30)
2.ネタバレ 昔々TVで鑑賞してぶっ飛んだ記憶あり。どうしてももう一度観たくなって「勅使河原宏の世界DVD6枚セット」を購入。前衛、不条理、妖艶。よくある前衛のための前衛ではなく、理解できる前衛、だけど不条理、でもよくわかる、というのがすごいすごい。原作脚本がすごいのか、映像化した監督が偉いのかはわからないが、とにかく観て損なし。この映画はあえてモノクロで撮っているのだろうか。モノクロが、御陣乗太鼓のねじ式的な強烈な不安感をうまく表現しているし、岸田今日子の艶っぽさもカラーだったらどうだったか?満点。
la_spagnaさん [DVD(邦画)] 10点(2013-01-02 13:53:26)
1.ネタバレ 面白い!

最初は、男と女の寓話かと思ってた。
確かにそうなのだが、人生ってこんなもんじゃね?みたいなラストがいい。

岸田今日子が、実にはまり役。
なんというか、あんなひどい環境で、女として生きてる感が出てて、巧い。
ただ、今までの死んでいった男たちとは、子ども出来なかったのかな?
今までの男たちの末路が知りたい。
トントさん [映画館(邦画)] 10点(2024-12-11 20:29:24)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 8.41点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
613.45%
7413.79%
81137.93%
9827.59%
10517.24%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review2人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1965年 38回
監督賞勅使河原宏候補(ノミネート) 
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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