映画『旅情(1955)』の口コミ・レビュー

旅情(1955)

[リョジョウ]
Summertime/Summer Madness[英]
1955年上映時間:102分
平均点:7.20 / 10(Review 61人) (点数分布表示)
公開開始日(1955-08-14)
ドラマコメディロマンス戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-04-14)【TOSHI】さん
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監督デヴィッド・リーン
キャストキャサリン・ヘプバーン(女優)ジェーン・ハドソン
ロッサノ・ブラッツィ(男優)レナート・デ・ロッシ
イザ・ミランダ(女優)フィオリナ夫人
ダーレン・マクギャヴィン(男優)エディ・イエーガー
ジェレミー・スペンサー(男優)ヴィト・デ・ロッシ
デヴィッド・リーン(男優)カフェに居る男性(ノンクレジット)
アンドレ・モレル(男優)英国男性(ノンクレジット)
高橋昌也〔男優・1930年生〕レナート・デ・ロッシ(日本語吹き替え版【1974年日本テレビ】)
水城蘭子フィオリナ夫人(日本語吹き替え版【1974年日本テレビ】)
永久勲雄マウロ(日本語吹き替え版【1974年 / 1976年日本テレビ】)
滝田裕介レナード・デ・ロッシ(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ】)
滝口順平(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ】)
高村章子(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ】)
伊武雅之(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ】)
浅井淑子(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ】)
岸野一彦(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ】)
菅谷政子(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ】)
巴菁子(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ】)
原知佐子ジェーン・ハドソン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
井上孝雄レナード・デ・ロッシ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
此島愛子フィオリーニ夫人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
羽佐間道夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
阪脩(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
笹岡繁蔵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤城裕士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
竹口安芸子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中村秀利(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
谷口節(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
清川元夢(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作アーサー・ローレンツ(オリジナル戯曲脚本)
脚本デヴィッド・リーン
ドナルド・オグデン・スチュワート(ノンクレジット)
音楽アレッサンドロ・チコニーニ
撮影ジャック・ヒルデヤード
制作東北新社(日本語吹き替え版【1976年日本テレビ / テレビ朝日】)
配給ユナイテッド・アーチスツ
松竹
美術ヴィンセント・コルダ(プロダクション・デザイン)
編集ピーター・テイラー
録音ピーター・ハンドフォード
字幕翻訳清水俊二
あらすじ
アメリカ地方都市のキャリアウーマンでハイミスのジェーンは念願の海外旅行でロンドン、パリを旅行し、ベニスに到着、美人の未亡人が経営するペンションに宿泊する。8ミリカメラを回し、水上都市の観光を楽しむが、周りはカップルや夫婦ばかりで、1人の寂しさは埋まらない。そんな時、ジェーンはサン・マルコ広場で自分を見つめる中年男性の存在に気がつき、慌ててその場を立ち去る。翌日、偶然入った骨董店で広場の男性レナートと再会、互いに惹かれ合うが、デートの待ち合わせ場所に来た青年が息子で、彼は妻帯者であることを知る。
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💬口コミ一覧

61.もちろん、渋谷の名画座で見ましたケイト(キャサリンヘップバーンの愛称)の映画でもっとも好きな映画です。ベネチアでバケーションを楽しむアメリカから来たオールドミスが現地の男性と恋に落ちる。言ってしまえばそれだけですが、まだ海外旅行もままならない頃の人にとってこのまばゆいばかりの映像はイタリアへの好奇心をかきたてたことでしょう。夕暮れのベネチアの海岸で恋する二人は風景の中に溶け込んでいるようでした。恋などもう私には無いだろう。人を真剣に愛することなどもう出切る訳が無いと思っていたジエーン。しかしそれが現実になって今起ころうとしている。それでも別れは見えているこの恋に飛び込もうかやめようかと迷う女心をケイトが熱演しています。ロッサノブラッツィーもイタリア男のいい意味いやらしさを良く演じていると思います。あの、忘れられないラストシーン誰しもがきっと心に涙と共に焼き付けると思います。デビットリーン監督の不朽の名作としてみんなに薦めたいと思います。
としべいさん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-07-13 12:47:27)
👍 3
60.中学生の頃、深夜にTVでこっそり見ました。映画が好きになった想い出の1本です。
hinasakusuさん 10点(2004-03-08 21:21:30)
59.「世界三大イタリア旅行に行きたくなる映画」のひとつ。水の都がとても美しい。若さも財産もなく美男でもない既婚者で、女性を口説く必要がある人にとっては必見の映画。骨董屋の主人がなにゆえ真夏のベニスで毎日スーツ姿でキメているのかが少し不自然ではと突っ込みをいれたくはなるが、男が女性を見るときにどこを見ているかの描写はきわめて自然かつ正確でちょっと恥ずかしくもなる。玄関があってすぐに履物を脱ぐ日本と違い、西洋人が靴を脱ぐのはどんなときだかを考えながら花火見物をするといい。くちなしの花の使い方もうまかったが、ジェーンが映写機を手にしなくなったのはいつからかとか、冒頭に水路上の信号機を見せておいて、最後の鉄道シーンの信号機につなげるところとか、小道具の使い方にも冴えがみられる。蒸気機関車を知らない世代の人にも観てほしい。英語が聴けるひとにとっては字幕では訳されないがフランスをやっつけているセリフがときおりあって楽しい。
南浦和で笑う三波さん 10点(2003-12-24 15:45:24)
👍 2
58.若い頃より爽やかなお色気を感じるK.ヘプバーンが好き。「ステーキが食べたくとも、ない時はラビオリを食べるべきだ」というロッサノ・ブラッツィのセリフが好き。
Mr.MONKさん 10点(2003-12-15 00:52:34)
57.重ねて見る毎にいいと思うようになった。ベニスに旅行に来たアメリカ人のハイミスが、素晴らしい景色にうっとりして眺める。その風景に観客も一緒にうっとりする。旅行して素晴らしい風景を見ている思いを共感させるキャサリンの演技とカメラワーク。でも寂しい思いは満たされない。そこへ渋いイタリア紳士の登場、密かにあこがれるが自分からは行動できない誇り高い女性をこれまたキャサリンは見事に演じる。運河のふちで彼の店の写真を撮ろうとして後ろ向きもまま運河に落ちる。その瞬間、つれの子供がカメラのみ助ける。その後のホテルでのシーン、レナートが彼女を訪ねてきて口説くシーン。二人とも横顔のみ、キャサリンはその横顔で本音を暴露され、うろたえ困惑する心情を実に巧みに表現する。レナートに妻がいると知ればきっぱり別れようとするし、これ以上彼にのめり込むことは出来ないと悟ると「明日帰る」と決断する。いかにも彼女にぴったりの女性像。「私の生活には何にもないわ」と言った彼女に、このベニスの想い出は一生の宝物になるのだろう。知らない土地、しかも遠くて二度と来られるかどうか分からない旅先で、出会う景色や人とのふれあいを体に刻み込むようにする「旅情」が、この頃特に理解できる気がする。それで彼女の表情と視線の先の高い屋根や空を眺めるシーンの意味がよく分かる。彼女のドレスとリボンの色のコンビネーションも素敵。彼女がいつまでもゆっくり手を振るラストシーンといい、全てに心配りが効いた作りが素晴らしい。旅先でのハイミスのひとときの恋という世俗的な話を、品を落とさずメロドラマにもならず爽やかに描き切れたのは監督のうまさだと思う。
キリコさん 10点(2003-08-06 11:21:34)
👍 4
56.初めてカフェで目を合わせてあわてて目をそらし、「ワワワ、ウエイター」と呼んでも全然ウエイターが気付かず、後ろの紳士が指をぱちっと鳴らしてウエイターを呼ぶシーンが好きで、何度も繰り返しそこを見ました。他にも繰り返し見たいシーンがたくさんある作品です。女性だから(しかも若くない)この映画の良さがますますわかるようになってきたようにも思っています。
JEWELさん 10点(2003-07-07 21:54:03)
55.ハイミスのイタリア旅行、、観光のあちこちでうっとりする顔と、一人でいることのやりきれなさ、この表情の極端さが可愛い。 とにかくヴェニスを映す角度の見事なこと、建物の隙間、洗濯物さえ、どの場面も見逃すまい、と必死で観た。 彼女の決断もあっぱれ! 投げキッスやゆっくり振り続ける右手が彼女の清々しさを伝えてる。素敵な彼二人(少年も…セーターの背中のハエまで名演技だそうです)の思い出、できたねー。
かーすけさん 10点(2003-06-14 03:07:01)
54.くちなしの花を落としそうな雰囲気にして、やはり落としたとしても拾わない、返りそうな雰囲気にさせておき、やはり帰国を思い立ち駅で追いかけて乗ろうと思えば乗れそうなのに乗らない、こういった焦らしが見る者をジェーン、そしてレナートと同じ心境にさせるリーンの技量がふんだんにいかされた本作品はまさに映画史に残る傑作。
ヴィクトワールさん 10点(2003-02-08 01:28:17)
53.キャサリン・ヘップバーンは、私の大好きな女優の一人で、ストーリーもとてもいい。でも、10点の理由は、映像作りの上手さです。ベニスに着いたばかりのキャサリンが、カメラを夢中で回している冒頭のシーン。赤いゴブレット。川面を流れる白い花。カメラワークの美しさと、脚本の良さが傑作としていつまでも心に残っている作品です。
Christmasroseさん 10点(2002-11-18 00:59:35)
👍 1
52.イタリアを舞台にした束の間の大人の恋。広場に群れ飛ぶ鳩。夜空にくっきりと浮かぶ満月。波に揺れるゴンドラ。その思い出ひとつひとつを胸に刻もうとするヘップバーンの顔のなんと眩しく美しいことか。刺刺しいほどのオープニングと、ラストで見せる哀しくも穏やかな彼女の表情の変化が印象的だ。中年になって初めて知った燃えるような恋。果たせなかった恋にもかかわらず、人が人を想う優しさにふれ、彼女にとっての終生の思い出を胸に、新たな人生の旅立ちを予感させる幕切れの鮮やかな事。人間の情感というものをこれほど切なく描いた作品も滅多にお目にかかれるものではなく、D・リーン監督作品の中でも最も好きな、これぞ珠玉の名作。
ドラえもんさん 10点(2002-06-30 15:47:31)
👍 2
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51.ネタバレ 何故か今まで見る機会が無かった作品ですが、これはいい映画でした。
僕は特にキャサリンが一人旅をする前半に強く惹かれました。水の都ヴェネチアの街並みや空と水の青の美しさを捉える映像の美しさ。そんな街を観光する彼女をカメラが捉える。運河からキャサリンが街並を見上げる。カメラのファインダーをのぞく。橋の上やホテルの窓から運河や街並みを見下ろす。その度にカメラは彼女の目線でヴェネチアの街を映し出す。
ヴェネチアの街の遠景、彼女の視線のすぐ先にあるヴェネチアの街、そんな素晴らしいカメラワークに、異国の地で自由な時間を満喫する表情、一人旅の淋しさを感じさせる物憂げな表情。キャサリンもまた自由に思うがまま演じているかのごとく表情を変え卓越した素晴らしい演技を披露してくれます。
台詞なんていらない、彼女の表情を観ているだけで十分と思えるほどでした。

中盤以降2人がサンマルコ広場で初めて出会うシーン、店での再会、そしてまたサンマルコ広場で。この出会いと再会の見せ方が見事で高揚する気持ちや心の揺れを演じる後半の彼女の演技もやはり素晴らしい。そんな彼女の魅力を存分に引き出し、実によく計算された演出をみせる巨匠リーンも見事です。
僕にとっての大切な映画がまた一つ増えました。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-01-08 18:33:55)
👍 1
50.ネタバレ 中年の男女の話なんて、どこにでもあるような話であるがここまで素晴らしくしているのはデビッド・リーン監督の素晴らしい演出無くして考えられません。赤いベネチアン・グラス、サンマルッコ広場に鳴り渡る楽隊の響きや大きく聳え立つ鐘、スクリーンいっぱいに舞い上がる鳩の群れ、ベニスの美しい町並み、青い海の美しさ、大空に鳴り響く花火の美しさなど、とにかくどの場面も一度見ただけでいつまでも心に残ること間違いなしの美しい映像美があればこそである。前半はジェーン(キャサリン・ヘップバーン)がカメラを手にベニスの町並みを写真に収めるなどして楽しんでいる姿を見て私達も彼女と同じように旅行している気分にさせられる。ところがそんな彼女がサンマルコ劇場で後ろにいた男との出会いから話は変わっていき、しかも、その男のことが気になり、遂にはどうしようもない気持ちになってしまうその心理状況をキャサリン・ヘップバーンは見事な演技力で見せてくれてます。心の微妙な心理状態を表しているかの如く、監督の計算なのか?ジェーンの服装が変わる様子はまるで女性の揺れる気持ちを表しているみたいだし、ラストのあの駅の別れの場面での白いくちなしの花、届きそうで届かない。あと少しという所で手にすることなくレナードとの別れを済ませた後のジェーン(キャサリン・ヘップバーン)のあの晴々として気持ちの良さそうな表情にイタリアに来て良かった。辛いこともあったけど、それよりも楽しかった事の方が多かったと言っているようである。素晴らしいラストといい、タイトルの「旅情」なんてこれまた正しくその名の通りの素晴らしい映画である。恋愛映画の名作と呼ばれる作品の多くは同じイタリアが舞台の「ローマの休日」を代表するように愛した相手の幸せを自分の事よりも考えて自ら身を引くケースが多く、この映画のジェーンもそうです。愛した相手には奥さんがいる。その事をきちんと解っているから別れる事を決意し、ベニスから離れる事を決意して帰っていたのである。そういう品の良さを感じさせる映画を撮れるデビッド・リーン監督は素晴らしい監督である。
青観さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-08-03 22:20:40)
👍 1
49.子供の頃、通ってた塾の先生が、「今晩、テレビで『旅情』が放送されるから(教育テレビの世界名画劇場)、勉強なんかしてないで是非観なさい」って、言ったよ。何しろ先生が「勉強すんな」って言うんだから、そりゃ喜んで観ましたよ(どうやら元は学生運動の活動家だったらしい、と知ったのは後のこと)。まあ確かに、いわゆる恋愛コメディみたいなところのある映画で、子供が観てもそれなりに楽しめる映画ではありましたが・・・やっぱり、大人になってから観ると、格段に面白い。というのはきっと、大人の方が、「日常」というものにクサクサしている分、「脱・日常」というコトに、より敏感になっているから、でしょうか。昔は、テレ東の旅番組なんて絶対観なかったのに、最近はふと気づくと、テレビのチャンネルが旅番組になっていることがしばしば(宿の窓から海さえ見えれば「うわ~絶景~」とかコメントするのは勘弁してくれ、とかボヤキつつ)。だもんで、映画としてこんなに見事に“旅情”を表現してくれると、もうタマランのです。汽車に乗ってヴェニスに到着する主人公の期待感とともに、彼女の視線とともに我々の目に広がりゆく、街の風景。前半は彼女はどちらかと言えば、傍観者であり、彼女の視点から風景が描かれる。だけど、骨董屋と恋に落ちてウキウキしだすあたりから、彼女は傍観者という“見る立場”から、映画における被写体すなわち“見られる立場”へと切り替わる。そう感じられたその瞬間、彼女も常に持ち歩いていたカメラを、「忘れてきたわ」と言うタイミングの良さが、心地よかったり。物語における恋の行方については、いささか強引なので子供には刺激が強かったかも(?)。でも今では、中年男女が少年少女のごとくキャピキャピしている光景を、微笑ましく見ることができるのですが……正直に言います、半分「トホホ」と苦笑しながら観ていることは、否定いたしません、はい。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-04-04 16:10:28)
👍 1
48.ネタバレ ベニスは綺麗だなあ。ヘップバーンは演技上手いなあ。イタリア男はミもフタもない言い方の口説きするなあ。と、感心して観ていました。浮気や不倫をあそこまで堂々と健康的に演説されたら、反論するエネルギーが勿体なく感じてしまう。息子も父は貴女に夢中なんて、さらっと言うし、マウロも将来有望そうだし、ベニスという町がそうさせるのか、大方のイタリア男性がそうなのか知りませんけど、ともかくこの映画のおかげでゴンドラとラビオリのイメージが180℃変わりました(苦笑)。
ところで、日本ではヘップバーンといったらオードリーですが、アメリカじゃキャサリンだそうです。確かに美人じゃないけど、日本人の私にも解るほどの流暢な英語の発音、寂しい時の演技、足の組み方やブラッツィと踊っているときの指先や表情、この時ヘップバーン48歳だったそうですが、彼女が可愛く見えてしまったほど、べらぼうに上手いです。一方のロッサノ・ブラッツィは39歳、ヘップバーンの脚線美を見る目がいやらしくて(すみません。)、はまり役でした。手に出来なかったクチナシや1つだけのゴブレットに象徴される、実を結ばない恋に共感するか、一歩引いてしまうかは観る人次第ですけど、スパッとした別れの言葉のタイミングの見事さと潔さには、引き込まれてしまうと思います。そして、ベニスの美しい映像とありきたりのメロドラマがこれだけマッチして、名画になった例はまずありません。ただ、やっぱりこの映画は、ちょっと年を経て、年代の差を実感するような年齢になったらお薦めします。ああ、この映画の味をわかる年になったんだなあ。と寂しさが混じった感慨の心ひとしおになれます。まあ、無理にとは言いませんが(笑)。
くなくなさん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-02 11:45:53)
👍 1
47.愛と言うのは炎と同じで激しく燃えた後、いつかは消えてしまうかもしれない。しかし二人は愛が一番激しく燃え、二人ともが激しく相手を求め合っている時に別れた。心の中で一生相手を求め、一生愛し続ける為に・・・そしてその別れは突然やってくる。キャサリン・ヘップバーン演じるジェーンが別れを告げる数分前、とても嫌な予感はしていた。それはストーリーの流れから読み取れる雰囲気もあったけれど、やはり一番は彼女の顔から滲み出る切なさ、愛の感情が並半端なものじゃなかった。この映画は水の都ベネチアの数々の美しい風景を観て感動し、そこに暮らす人々の温かい心、人情を知りさらに感動した。さらにその上に、二人の情熱的で美しい愛を目にし、心が揺さぶられ胸が苦しくなるほど感動した。そしてラストの美しい別れ。辛く悲しい別れだったけれど、二人の赤い糸はしっかりと結ばれたまま別れた。別れとは必ずしも辛いだけとは限らない事を知った。
ボビーさん 9点(2004-08-16 22:13:38)
👍 1
46.「日曜洋画」で観ました。河に落としたくちなしの花(だったかな)を拾いそこねたことが、ラストの別れの暗示になってしまうのだが、解説で淀川さんが「あの男、飛び込めば良かったんですね」と言っていた。ああ、そうなのだ、そうなのだ、と。
アンドロ氏さん 9点(2002-12-11 23:55:36)
😂 1
45.キャサリンがすごくいいよ。さすがオスカーを4回とってるだけある。作り方は古いけど、古い映画なんだからしょうがないやね。
ジャンジャンさん 9点(2002-02-19 12:19:10)
44.ネタバレ ベネチアでオールロケされたというこの映画、とにかくベネチアが美しい!65年も前の映画だというのに今のベネチアと同じです。。。ベネチアを舞台にした一夏の恋の物語です。とてもロマンチックです。恋する人ならジェーンとレナードの心情や行動は共感できることでしょう。エンディングでレナードが列車を追いかけながら失くしたと思っていた花をジェーンに手渡そうとするシーンが特に良かったです。
みるちゃんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2020-01-05 07:15:59)
43.レナートさんの名誉回復になるかはわかりませんが、イタリアはカトリック教会の影響が強く、1970年まで離婚を認める法律はありませんでした。
ソフィア・ローレンと既婚者だったカルロ・ポンティはそのために海外で結婚し、その前後とも法的に相当大変だったようです。
みるくせいき@ぶたじるさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-17 16:28:17)
👍 1
42.ネタバレ いきなり暴言から始まる事をお許し願いたいのだが、私はこの映画におけるロッサノ・ブラッツィの役柄が大嫌いだ。不仲であるとは言いながら妻帯者、でもって「ビフテキが食べたくてもお腹が空いてたらラビオリを食べなさい」ってそこまで自分の下半身に忠実になってどうするねん!そこにマイナス点を入れる事にした。…ところがそれ以外は本当に名作。ベニスの街を映し出すショットの見事さ=主人公ジェーンにとっての「夢の世界」であったんだな、という点に物凄い説得力を感じてしまうし、小道具の使い方/カメラやくちなしの花などは印象深い。何より当時47歳のヘップバーンがアラフォーのハイミスを演じてしまって全く違和感を感じさせない、その存在感(恋へのよろめき・揺らめきを感じる)・演技力の素晴らしさは今の映画界には不在なのだなぁと思う。そして監督リーンの作品がやっぱり自分にとって一番映画が「総合芸術」だと感じさせる。多少の贔屓目がどうしてもついてしまうのでこの点数。【(2018年9月追記):上の方のレビューを拝見し、カトリック教会そして信者の、離婚に関する考え感覚に付いて私失念しておりました。何とも恥ずかしい限り...とはいえやっぱりロッサノ・ブラッティの役柄は苦手なのでこのままに。日々これ、勉強ですな。】
Nbu2さん [映画館(字幕)] 8点(2016-05-09 13:44:00)
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【点数情報】

Review人数 61人
平均点数 7.20点
011.64%
100.00%
200.00%
311.64%
446.56%
569.84%
6813.11%
71321.31%
81118.03%
9711.48%
101016.39%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.33点 Review3人
2 ストーリー評価 6.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review4人
4 音楽評価 7.00点 Review3人
5 感泣評価 6.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

1955年 28回
主演女優賞キャサリン・ヘプバーン候補(ノミネート) 
監督賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 

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