映画『丑三つの村』の口コミ・レビュー

丑三つの村

[ウシミツノムラ]
1983年上映時間:106分
平均点:5.82 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(1983-01-15)
ドラマサスペンス犯罪もの青春もの実話もの小説の映画化エロティックバイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-06-09)【Olias】さん
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監督田中登
キャスト古尾谷雅人(男優)犬丸継男
田中美佐子(女優)やすよ
五月みどり(女優)ミオコ
大場久美子(女優)和子
池波志乃(女優)えり子
夏木勲(男優)赤木勇造
石橋蓮司(男優)赤木中次
山谷初男(男優)巡査
原泉(女優)はん
ビートきよし(男優)出征兵士
石井トミコ(女優)
堀弘一(男優)
三夏伸(男優)
原作西村望「丑三つの村」
脚本西岡琢也
撮影丸山恵司
製作奥山和由
配給松竹富士
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💬口コミ一覧

34.ネタバレ 山間の村で秀才として持てはやされて、多少いい気になっていた主人公の境遇が、徴兵検査で結核と診断されたことを境に180度転換する。周囲の評価が一変し、役立たず呼ばわりされる。夜這い相手の女性たちからも煙たがられる。自尊心が邪魔をして、事あるごとに村の慣習に抵触して行く。思い通りにならない肉体への焦燥や、やりたい放題だった夜這いがままならない性的不満、その夜這い相手からも馬鹿にされる屈辱などと並行して、いわゆる村社会に於いて主人公が居場所を失ってゆく過程がじわじわと描写されて行く。未来にも絶望した主人公は、彼を蔑ろにした村人を標的に、村を戦場に見立てて出撃して行きます。彼自身も含めた村全体の破壊で閉塞状況を精算しようとした主人公の選択はまさしく狂気です。しかし、村社会が持つ因習への反発や、鬱々としたエネルギーの放出という意味で、当時の自分は主人公の行動に激しく共感してしまった。その共感深度の10点です。性描写と暴力表現が突出しているのでそこに目が行きがちですが、自分にとっては鮮烈な青春映画でした。ちなみに、何名かの方が勘違いされていますが、この映画は成人指定を受けています。性描写ではなく凄惨な殺人シーンが引っかかったと記憶しています。古尾谷さんが亡くなられたときは、この映画のラストシーンが目に浮かびました。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 10点(2009-03-13 13:26:39)
👍 4 😂 1
33.村の期待のエリートが出世の道を突然絶たれて、次第に故郷の中で居場所を失い、狂気を膨らませていく。その雰囲気がよく感じられます。個人的に印象的だったのは、終盤の連続虐殺より、その直前の、主人公が真夜中に目覚めてから、下着を着替え、重装備し(これがコマンドーばり!)、あんなに自分を可愛がってくれた祖母を最初に殺し、「おばやん、俺を鬼にしてくれ」と訴え、泣きそうな顔で万歳三唱する一連のシーン。古尾谷さんは良い役者さんでした。亡くなられたのが惜しいです。 (追記)主人公が取り返しのつかないことをやってしまう物語には魅力があります。この映画の場合は、祖母を殺害するシーンがそれです。
次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 9点(2004-04-23 16:51:12)
👍 1
32.田中登、古尾谷雅人コンビの集大成。津山三十人殺しの犯人の心理を描く重い作品だけど、古尾谷雅人が演じると、当時はなぜか?さわやかに感じた。
ノーコメントさん 9点(2003-11-29 15:45:54)
31.ネタバレ タイトルは昔から知っていて「お噂はかねがね…」な作品。見た印象としては「あらっ!?思ったより全然?」というカンジ。いうなれば【ダークポップ】というテイストでした。そして主演の古尾谷雅人が最高!コミカルな【村の秀才】から鬼気迫る【村の不審者ナンバーワン】へと変わっていく演技が素晴らしかった!大虐殺を前に『タクシードライバー』や『コマンドー』よろしく淡々と武器や装備を身に着けていくシーン(いちいち「ヨシ」「ヨシ」と声出し確認をするあたりが秀才っぽくてヨイ)には、見ているコチラも「ヨシ!」と親指を立ててしまうワケです。見るからに悪い顔のラスボス夏八木勲が上手く危機を脱するのもリアル。ちなみに夜這いシーンも殺戮シーンも、令和の今見ると全然18禁レベルじゃないなぁ…。

そして…田中美佐子の破壊的な可憐さ可愛すぎワロス (;´Д`)ハァハァ
幻覚@蛇プニョさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-02-26 12:26:39)
30.疎外感、劣等感を感じた若者が猟銃を手に取り大量殺戮へ・・・。ラスト十数分の大殺戮はなかなか迫力あり。
まさに性と暴力に満ちた映画。
新井さん 8点(2004-01-29 22:50:46)
29.古尾谷雅人好演!といっても誰も知らんだろうなぁこの映画・・・。津山事件に興味のある方必見。
死亀隆信さん 8点(2002-04-03 23:38:37)
28.個人的にはこの作品が「八墓村」だと思うんですがね。最後は明らかにホラーチックなんですが、基本的にエロい方へ行ってます。古尾谷雅人がかなりしょぼくて頼りない主人公を演じていますが、そんなの気にしない。何たって五月みどりですよ。もうタマりません。勿論、この作品の見せ場は田中美佐子のヌードですが、大場久美子なんてのも登場します。マニアは必見!・・・・・って、あれ?この映画、一体何の映画だったっけ?
イマジンさん 8点(2001-10-29 21:10:11)
27.ネタバレ 村一番の秀才が徴兵検査に落第し、しかもその理由が肺病。
当時の時勢を考えると、村人の反応も仕方のないところかもしれない。
しかし、その復讐として計画的に三十人を手に掛けるという思考がどう考えても尋常ではない。
だからこそ、閉塞的で陰湿な村八分も描きつつ、主人公が心中の鬼と向き合う姿をもっと見てみたかった。
古尾谷雅人はその点でエキセントリックな芝居もできそうだし、脇を固める役者も粘着質で野太い演技ができそうな人ばかり。
彼の復讐への引き金を引いた分水嶺が描かれていれば、ラストの大量虐殺はある種のカタルシスになったかもしれないが、軽い仕返しのノリに終わってしまった。
そこが残念。
単なる村人への復讐を超えたものがある気がするんだけど。
女優陣は豪華で、五月みどりなんてもう反則の色っぽさ。あんな誘われ方したら、そりゃ行っちゃうよね。
惜しむらくは、大場久美子様が中途半端な役で終わったこと。もっとちゃんと扱ってよ。
roadster316さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-11-30 19:58:02)
26.ネタバレ 突っ込み不足の点は多々あるにしても、もともとの出征(戦場)への憧れ、結核発症による挫折とそれに対する村人の反応、夜這いが当たり前のどろどろの人間関係など、事件発生の基盤をなすものはきちんと押さえられているし、無理なく主人公の終盤の行動につながっている。エロシーンをただのつなぎではなく、きちんとこだわって映しているのもポイントが高い。湯浴みをする田中美佐子を後ろから撮ったショットなんて、映画史上屈指の裸身の美しさ(あえて「ヌード」とは書きたくない)。ただ、すでに書かれているとおり、シンセ丸出しの音楽が最悪なんですね。83年という時期がまずかったのかな。これがちょっと前かちょっと後なら、避けられたと思うのですが。
Oliasさん [DVD(邦画)] 7点(2012-01-16 03:05:58)
👍 2
25.ひどい描写の連続だけれども、最後の瞬間はなぜかすがすがしい気分になる。見事な青春映画だ!!
センブリーヌさん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-16 14:41:32)
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24.実際にあった猟奇殺人事件なんですが、これがその事件当時で、「八墓村」はその後ってことになるのかな?まあなんといってもこの映画はエロでしょう。(笑)またみんな色っぽいんだ。(爆)しかし、あの「コメットさん」の大場久美子がぁ・・・ってのが一番あたしには衝撃的でして、こういうのは苦手なくせに見に行ったなぁ。しかし、Rじゃなかったとは言え、よく子供達だけで映画館に入れさせたもんだ(笑)
奥州亭三景さん 7点(2001-11-19 20:22:50)
23.いわゆる「津山三十人殺し」事件を犯人側から描いて、ちょっと青春ドラマ風に若者の鬱屈を描いたりもしてるのですが、だからといって主人公の追い詰められていく過程が説得力を持ってしっかり描かれている訳でもなく、主人公の異常性を描く訳でもなく(一部アヤシげな呟きをさせるとは言え、主人公は最後まで正気を保っている)、クライマックスの殺戮が、やや唐突に感じられます。
それに、同じく松竹映画である「八つ墓村」が、あのオドロオドロしさでもってこの殺戮を描いた後でもあり、比べてしまうと、どうもインパクトが弱くなっちゃう。
銃撃とともに血しぶき飛び散る描写などは、製作陣の意気込みを感じさせますが。
女優たちの濡れ場競演、ってのがもう一つの見所、ただしポルノ枠ではないことを意識したのか、男優がフンドシ穿いたまま、という不自然なものになってます。
それにしても池波志乃のハダカは、迫力満点ですな。もはやこれは、大艦巨砲主義とでもいいますか。そういう女性たちの、ムラの因習を伴ったような生命力に対し、古尾谷雅人の、線の細さ。石橋蓮司との小競り合いも、あまり迫力が無い。
もともと、勝てないのよね。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-07-03 11:13:19)
👍 1
22.ネタバレ ビデオリリースされた当初に観た記憶では、出てくる女優がみんな脱いでいた感じでしたが、観直してみると五月みどり・池波志乃・田中美佐子の三人だけだったんです。三人の中でボリュームが不足している田中がいちばん脱ぎっぷりがイイ、彼女わかい頃は頑張ってたんですね。でもヒロイン扱いの田中はもちろん惨劇の前に村から出て行った五月もけっきょく殺されず、ひとり池波だけが壮烈な殺され方をされ、これって女優としては悲惨な扱いなのか美味しい役どころだったのか微妙です。異端児プロデューサーとして名をはせる前の燻っていた時期だったので、古尾谷雅人のキャラには自分の心境が重ねられている、と奥山和由は語っています。その古尾谷が演じる継男には精一杯感情移入できるように撮ってはいますが、古尾谷の狂気をはらんだような演技はそれを許してくれません。劇中二か所の「皆さま方…」とカメラ目線で古尾谷が語り掛ける場面にはメタ構成の意図があったのかもしれませんけど、継男の狂気が最大限で伝わってきます。とくに最後の「皆さま方よ、サヨナラでございますよ」は、古尾谷雅人の悲しい最期を予言しているみたいでなんかゾッとします。彼の代表作は、やはり本作だったと言わざるを得ないでしょう。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-12-06 00:44:14)
👍 1
21.田中美佐子や五月みどり、池波志乃と好きな女優が出ていてヌードまで見れる。
しかも、子供の頃のアイドルだったコメットさんまで出ている。
3人とも期待を裏切らないイメージどおりの役柄だったが、主人公は金持ちで共感できない。
人間的に成長するチャンスだったかもしれないのに、なまじ金があったばかりに銃など買い込んでこんな結末になってしまった。
「金持ちが天国に入るのは駱駝が針の穴を通るより難しい」とイエスも言っている。
amickyさん [DVD(邦画)] 6点(2013-01-27 19:12:57)
20.ネタバレ 本当は8~9点はつけたいような題材の作品なんだけど、主人公の描写が浅すぎてストーリーに入り込めない。期待していたラストの三十人殺しのシーンも思ったより抑え目で微妙。カメラ目線で「皆様方よ、今にみておれでございますよ。(首を絞めて)エッエッエッ。」はやり過ぎ。
もっと三十人殺しの作戦を練るシーンや、銃器を購入するため借金をするシーン、結核を治すため試行錯誤するシーン、阿部定事件への興味、自殺前に書いた遺書など、主人公の苦悩や奮闘を史実に基づいて細かく描いてほしかった。

そして音楽がバリバリの80年代風で作品の雰囲気をぶち壊しているのも痛い。
eurekaさん [DVD(邦画)] 6点(2011-11-03 14:56:15)
19.田中登のエロと奥村和由のバイオレンス。クライマックスの怒涛のバイオレンスの見た目の派手さはなるほど奥村で、なかなかに盛り上げてはくれる。しかしそこにいくまでの因習に満ちた閉塞感と同居するエロスにこそこの映画の醍醐味がある。もちろん田中登の仕事である。この田舎に住む女たちはいわゆるメスである。男はオスであったり家長であったり兵隊であったりするが女はメスだ。戦中であること、田舎であること、そして監督が田中登であることで女はメスでしかなくなり、閉鎖的因習に塗れた歪んだ世界を増徴させてゆく。この時代の、戦争へ行くということ。行けないということ。そして「死」。それらが歪んだ世界にいる男の中であるものを作り上げてゆく。決行に当たっての緻密な準備はまるで『タクシー・ドライバー』のデ・ニーロだ。いや、この描写に限らず歪んだ社会とそこからの孤立、そして凶行への流れまで同じではないか。しかしニューヨークにあまりにはまるジャズに対し、こちらは・・・なんなんだ、この80年代の臭いプンプンの音楽は。
R&Aさん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-04-22 15:36:47)
👍 1
18.ネタバレ エロいことしか頭に無い男が肺病が原因で皆に相手にされなくなり、「今に見ておれでございますよ」と大復讐。はっきり言って共感できる部分がまるでない。育ててくれたばあちゃんを殺してまでやるようなことか?村を離れて療養してまともな職に就くというのがまっとうな生き方ではないか。銃をあんなに買い集めるお金があるのなら、治療費に使え。というのが正直な感想だが、田中美佐子の初々しい裸体と「減りゃせんもん」の台詞にヤラれました。トビー門口の情け無用のスプラッター描写も凄い。『スキャナーズ』ばりの頭部大爆破に、女の陰部をも撃ち抜く徹底したハードさ。
フライボーイさん [DVD(邦画)] 6点(2009-03-21 18:43:05)
17.うらやま・・・とんでもない野郎だ!しかしこの映画、ピンク映画とサスペンスのどっちなんだろう?ともあれ、古尾谷雅人のご冥福をお祈りします。
H.Sさん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-18 22:47:13)
16.大多数の例に漏れず(そんなに観てない?)、不純な動機(田中美佐子)で観ました。お腹一杯です。いや、悪くないですよ、映画自体。
マックロウさん 6点(2004-06-08 15:30:26)
15.↓【三景】さんのおっしゃるように,これがもとで「八墓村」がその後なんでしょうね。動機が不埒な私なんぞ,何かの機会に見た田中美佐子の入浴シーン(確か・・・)を目当てに,滅多に見ない邦画を見に行ったのですからもう大変(笑)。五月みどりはいつものこととして,私も大場久美子を見て複雑な心境でした。あれ?これって何の映画でしたっけ・・・?
koshiさん 6点(2002-02-16 17:09:52)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 5.82点
012.94%
100.00%
200.00%
3411.76%
412.94%
5823.53%
6926.47%
7411.76%
8411.76%
925.88%
1012.94%

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