映画『誓いの休暇(1959)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

誓いの休暇(1959)

[チカイノキュウカ]
Ballad of a Soldier
(Ballada o soldate)
1959年ソ連上映時間:88分
平均点:8.60 / 10(Review 48人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものモノクロ映画ロマンスロードムービー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-05-15)【イニシャルK】さん
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監督グリゴーリ・チュフライ
キャストウラジミール・イワショフ(男優)アリョーシャ
ジャンナ・プロホレンコ(女優)シューラ
井上真樹夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
二木てるみ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
京田尚子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本グリゴーリ・チュフライ
ワレンチン・エジョフ
配給東宝東和
あらすじ
戦場で命を落とした多くの「無名の兵士」の一人、アレクセイ(アリョーシャ)。・・・通信兵の彼は戦車二台を撃退した報奨に6日間の休暇を与えられる。列車を乗り継ぎ、様々な人々と出会いながら、彼は母の待つ故郷を目指していく。
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💬口コミ一覧

28.ネタバレ 片足の悩める男を妻に引き合わせ、偶然頼まれただけの石鹸を律儀に届け、列車で居合わせた家族を救う。母に会い、屋根を修理するための折角の休暇を往路で出会った人々に振りまき、優しさを浪費するアリョーシャ。だが彼にとってそれらは浪費ではなく、後悔する対象でもないだろう。彼はそういう人間なのだ。善意を意識せずに果たしてしまう青年。戦車がすぐ傍に迫り、砲弾の雨にさらされていても、仲間に退却を告げてからしか逃げ出せない。挙句に戦車に追われ、時間に追われ、無自覚のまま英雄と呼ばれるに至る、そんな男の子なのだ。 彼はそれを語らない。黙って石鹸の宛名を書き換え、母親にも途中で寄っただけだから時間がないと話す。 だからこそ唯一実時間で彼と行動を共にし、アリョーシャという人生を間近で感じたシューラの存在は大きい。軍服を着せられ二人が乗り込んだ軍用列車の窓から見える青空の美しさ。頻繁に心情描写を託される空という風景であるが、これ程までの素晴らしさは唯一の経験である。 6日もの休暇を与える将軍も、密航を軽く見逃す鬼のような中尉も魅力的だが、何と言ってもこの作品はアリョーシャ。その人生なのだ。
stroheimさん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-24 12:31:27)
27.ネタバレ 何とまあ、涙腺に響く素晴らしい映画だこと!こんなにも素晴らしい戦争映画がまだあったことにまずはびっくり!更にこれがまた旧ソ連によって撮られていたということが驚きです。この余りの美しさ、それは映像だけでなく正しく心の美しさ、人間としての心の美しさ、優しさに心を打たれます。この映画の主人公である少年兵アリョーシャは通信兵として戦地に送り込まれ、戦闘に初めて加わった中で、ドイツ軍の車二台を炎上させて勲章を獲る。思いもよらぬ形で六日間の休暇を貰ったアリョーシャが離れ離れとなった形でいる母に会いに行く途中の列車の中で知り合った一人の少女との物語もやたら切なくて悲しい。もう二度と会うことのなかった二人、戦争が二人の恋を引き裂く。別れた後の回想シーンで見せる二人の想いが美しくも悲しい音楽と相成って物凄く切ない。シューラからアリョーシャへの逆プロポーズととれる「私は婚約者なんていなかった」の台詞を言うシューラの涙の美しさに見ている私も泣けてきてやばかった。シューラと別れることになったアリョーシャのせっかく苦労してやっと会うことの出来た母とも直ぐに別れなくてはならない。永遠の別れ、二度と会うことのなかった母と息子、その息子の最後の姿を見送る母親の姿にもう、駄目だ!泣けて泣けて本当にやばいです。戦争がもたらすやるせない気持ちが観ていてずしりと重い戦争映画、それもアメリカ映画がよく見せる派手なだけの戦争ものとは明らかに違う人間の心の優しさいっぱいの名作中の名作をまた一つ観た思いでいっぱいです。私のレビューでこれで22人目、あと、8人、誰か観て早く感想を書いて欲しい。そして、一刻も早くこの映画がランキング入りすることを願いたい。
青観さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-01-06 11:13:44)
👍 3
26.ネタバレ 若者の通過儀礼のように人生の酸いも甘いもつまった旅中の一つ一つの挿話が印象的である。松葉杖の負傷兵の行く末を見届けたくなってしまう展開と最後の最後で片足だと分かる巧さ。戦時に青春真っ盛りで、見ているこっちまで顔が赤くなってしまいそうな二人の若い男女関係は瑞々しく描かれ、どうしたって温かく見守りたくなってしまう。さらに人生の苦味の部分では石鹸を持ち去る抵抗をみせ若者の純潔さを実に爽やかに描出している。しかし一番のクライマックスはやはり母親が畑を疾走するシーンであり、その姿の感動的なことといったらない。しかも〝戦地に赴き二度と戻らぬ息子を持ち続ける母〟という最初からネタバレされたこの哀しみ最上級の設定に涙腺が刺激され、主人公に肩入れせざるを得なくなるところが憎い。そのうえ様々な出来事で明るみに出てくる彼の人物像ときたら好感度抜群なのである。そして何よりこの物語はヒューマニズムの極致であるにもかかわらず、決して感動の押し売りをしていないところが良いところだ。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-04-18 18:15:56)
👍 2
25.久しぶりに時間が経つのを忘れる程の凄い映画を観ました。
特に、主人公の青年と少女との恋を描いた部分が素晴らしいです。
旧ソ連の戦争モノには傑作が多いですね。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-01-13 00:51:17)
24.ネタバレ もうずいぶん昔にNHKで放映された時から心に残っており
思い出すだけで涙がこぼれてくる映画のひとつです。
アリョーシャの優しさゆえに、本来の目的だった母親との再会・実家の修理が
できなくなってしまう。
最後のシーンで彼は母親の顔を見ることしか出来ずじまい。

こんなに悲しく美しい反戦映画はありません。
バッハバッハバッハさん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-01-23 19:03:08)
23.人間の持つ普遍的な優しい「愛」の素晴らしさ・そんな優しさを無にしてしまう戦争の無意味さを美しい映像で描いた監督チュフライの珠玉の一本。国家にとっての「解放の英雄」よりも「心の豊かな人間たれ」と唄い上げたこの映画の主旨、今も世界中のどこかで戦争やテロに明け暮れている人々の胸に届かないものか。「イデオロギー」や「国家」の前に人としての優しさなんだよ、相手を思いやる気持ちなんだよ。
Nbu2さん [地上波(字幕)] 10点(2008-05-28 20:40:39)
22.この作品は、ぜひ日本でアニメ化してほしい。
Yoshiさん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-07 18:55:07)
👍 1
21.フルシチョフ政権下の民主化の動きの中ということもあろうが、これだけ愛情のこもった作品が発表されていたとは、この国の懐の深さに驚かされる。自分ならどうするか、正しいとわかっていても主人公のように振舞えたか。いつも、息が詰まりそうになりながらの鑑賞となる。人として忘れてはならないことを思い起こさせてくれる映画。
たよし23さん [DVD(字幕)] 10点(2008-09-07 22:54:17)
20.反戦映画として、是非一度は見ていただきたい作品。グググッときます。いやホント。
Fukkyさん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-12-23 07:40:39)
19.ネタバレ 決して褪せることないであろう反戦映画、地味に秀作。 戦争がなければ真っ当に育めたであろう友情、夫婦愛、勇気、そして愛情を道中に描き、通して反戦を訴えていました。 アリョーシャがまた好い青年なんですよね。青年然としているというか。列車で偶然に出会うシューラとの淡い恋愛は、青春を感じると同時に切なかった。「待っていて」と言うアリョーシャの列車を、何度も振り返りながら駅を後にする、シューラの小さな背中が印象的。 同じく印象に残ったのは、母親がアリョーシャとの束の間の再会へと駆ける、広大な麦畑の場面。果てしなく広がる一面の麦畑、ロシアの大きな自然と母の愛を感じました。再び戦地へと帰る息子を見送る母親の背中と、延々と続くような道のラストシーンが胸に残りました。
泳ぐたい焼きさん [地上波(字幕)] 8点(2009-01-11 14:27:24)
👍 1
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18.「戦争は何でダメなの?」と聞かれたとき、答えはすべてこの中にあると思う。
はち-ご=さん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-03-03 21:42:04)
17.ネタバレ 『もうどこにも行かせない』
母親が子を思う気持ちは万国共通なのでしょうね。
アリョーシャの後姿を母親が見送っているシーンはホントに切ない!
戦争さえなければ・・・と心底思える映画でした。
とことこさん [DVD(字幕)] 10点(2009-03-25 01:23:05)
16.ネタバレ 戦場のシーンは冒頭で主人公の青年通信兵アリョーシャが戦車を2台破壊するシーンのみ。しかしこの映画は人間が本来持つ優しさを描くことによって戦争の悲惨さを描いて見せた素晴らしい反戦映画だと思います。戦争映画を観ていると役名も台詞もない兵士たちが弾に吹き飛ばされるシーンが必ずと言っていいほどありますが、命はそんな一発の弾で簡単に吹き飛ばされるような軽い物じゃなく、全ての戦場で戦う兵士には必ず彼を故郷で待つ人がいて、彼の死を悲しむ人たちがいる。アリョーシャという一人の心優しい兵士と、彼が故郷で待つ母親に会い、親孝行をするための休暇の旅で出会う人々や故郷で待つ人たちとの触れ合いを通してこの映画はそれを教えてくれます。心優しき反戦映画の傑作です。昔一度だけTVで放送しているのを見ましたが、こういう映画を家族が揃ってテレビを見る時間帯にもっと放送してほしい思います。
とらやさん [地上波(字幕)] 9点(2009-10-03 16:50:20)
👍 2
15.ネタバレ このサイトで、ちょっと期待しすぎたせいか、いいのか悪いのか判断に苦しむ作品でした。
主人公にイラっときてしまいました。でも純粋で不器用な男なんです。母親と暮らせる二日間を、パンを千切る様に他の人たちに分け与えているのですから。幸せは、こういう人に訪れてもらいたいものです。
「反戦」のメッセージは私には伝わってきませんでした。残虐シーンがないまま、主人公を「英雄」と呼んでしまうと、「西部戦線異状なし」のような意図は伝わらないと思います。
クロエさん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-10-07 20:09:29)
14.ネタバレ 出てくる人が皆優しくて、軍人もみんな優しいのが若干胡散臭いけど、心温まるからまぁいいか。ソ連、ロシア映画って殺伐としてるか、キンザザみたいなヘンチクリンなのか、アニメくらいしかないと思っててごめんなさい。
ソ連女性は美しくて可愛い。そりゃ惚れるわ。やっぱり男女間の友情なんてないんじゃないか。出会った二人は友情か片思いにしといて欲しかったなー。
カラーの方が映えそうな映画だと思いました。
すべからさん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-08 13:14:11)
13.美しいカットは魅せられる部分があるが、戦争のリアリティに乏しすぎる気がしてならない。単なる恋愛映画として観るならば、まだ良いのかもしれない。仮に違う国、違う時代に作られたものならば違った評価になっているだろう。製作国、年代(時代背景)と映画の関連の重要性をを考えさせられた。
円軌道の幅さん [ビデオ(字幕)] 3点(2009-12-31 00:40:34)
12.ネタバレ 誰しもある淡い恋心、色々な愛情も戦争ですべて断ち切られてしまう。反戦映画として素晴らしい作品でした。
osamuraiさん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-11 20:13:46)
👍 1
11.雪解け期の単なる国家賞賛映画ではない、新たな映画観に基づく傑作。みずみずしい美しさが何とも言えない。
Balrogさん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2010-04-10 21:04:42)
👍 1
10.ネタバレ ストーリーそのものよりも、このストーリーを作り出してしまった「戦争」というものの恐ろしさ、虚しさについて考えさせられましたね。
TMさん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-12 23:55:41)
9.ネタバレ 勲章よりも一人暮しの故郷の母に会うことを願い、6日間の休暇の旅に出たアリョーシャ、往復の日数を除くと故郷に滞在できる日数は2日間しかない。その限られた日数が、出会った人の頼み事や遭遇した事件により、刻々と減っていく、実に痛ましい。ついには母の元に戻ったときは帰る日数しかなかったとは・・・。
それにも増して残酷なのは、この善良なアリョーシャが再び母の元に帰ることができなかったことである。
こう書いていくと、ここに書いている他の方たちの思いも皆同じなのがよくわかる。戦争はむごい、残酷と言うほかないのだ。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 9点(2011-06-16 20:22:38)
👍 1
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 48人
平均点数 8.60点
000.00%
100.00%
200.00%
312.08%
412.08%
500.00%
612.08%
7510.42%
81122.92%
91327.08%
101633.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.80点 Review5人
2 ストーリー評価 8.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review4人
4 音楽評価 8.33点 Review3人
5 感泣評価 8.80点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

1961年 34回
脚本賞グリゴーリ・チュフライ候補(ノミネート) 
脚本賞ワレンチン・エジョフ候補(ノミネート) 

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