映画『デルス・ウザーラ』の口コミ・レビュー

デルス・ウザーラ

[デルスウザーラ]
Dersu Uzala
1975年ソ連上映時間:141分
平均点:7.57 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(1975-08-02)
ドラマアドベンチャー伝記もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-05-09)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
野上照代(協力監督)
キャストユーリー・サローミン(男優)ウラディーミール・アルセーニエフ
マクシム・ムンズク(男優)デルス・ウザーラ
原作ウラジミル・アルセニエフ
脚本黒澤明
井手雅人(ノンクレジット)
撮影中井朝一
製作松江陽一
原正人(製作協力)
配給日本ヘラルド
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💬口コミ一覧

42.大自然と主人公が一体化しているのがうまく描かれている。黒澤監督の映画は動と静をうまく交えているが、この映画は静だけで表現している。静かな感動をおぼえました。
jibuchiさん [DVD(字幕)] 10点(2013-03-16 21:41:06)
41.ネタバレ 主人公の生き方に感動。黒澤監督の前では言語が何かは全く関係ない。主人公の老いをうまく表現している。
nao3さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-03-14 01:02:26)
40.ほとんどの黒澤作品に言えることだが、この映画も無駄なシーンが一切ない。感動的なシーンをあげるのは難しが、最初から最後まですべてが感動的。
NAONAOさん [DVD(字幕)] 10点(2013-03-11 09:17:57)
39.デルスを「自然と共生する心の美しい人」と簡単にまとめあげて賛美することはたやすいことです。けれどもいま都会に暮らす人々でさえ、あの森の中で育てば誰もがデルスのようになれるに違いありません。この映画の主題はあくまでも友情ではないでしょうか。人口密度の低さはかえって人々の間に強い結びつきを生みだし、相互の価値観の違いをも尊敬させ、そこに強い友情が生まれることができたのかもしれません。デルスの「カピタン(隊長)!」という声がいまも遠くから聞こえてくるようです。ラストのアルセーニエフの悄然とした姿に、彼の失ったもののいかに大きかったかを思わずにはいられません。
きのう来た人さん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-30 15:15:09)
38.ネタバレ 黒澤のカラー映画と言えば俺は「赤富士(オムニバス「夢」に収録)」が一番好きなのだが、この「デルス・ウザーラ」も黒澤明によるロシア映画の傑作だし、黒澤明が苦手だという人にも「虎の尾を踏む男達」と共にオススメしたい逸品だ。

どうも「赤富士」以外の黒澤のカラー映画はダメなんじゃないかと思っていたのだが、この映画はかなり面白い。

ロシアの雄大な大地を突き進む探検家と猟師の友情の物語。
未開の地をひたすら突き進む冒険家たち。そこで巡り合った猟師のデルス。
野生の森の中で育ってきた者と、都会から野生に放り出された冒険家たちの意識の差、そして心の交流。
カラーで収められたロシアの雄大な自然。時に優しく、時に厳しく冒険者たちを迎え入れる。急流に飲み込まれ溺れそうになるスリル、吹雪が襲い掛かりそれと“格闘”するスリル、猟銃による腕比べの楽しさ。

物語は常に静かに流れていくが、時に激しく動きドラマに引き込んでくれる。デルスにとって、眼の怪我は完全な死にはならない。森から引き剥がされること自体が、デルスにとっての“死”なのである。そして大地と一つになっていく穏やかさがそこにある。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-02 19:41:24)
37.たき火を囲む人々、物音がして、デルス・ウザーラが現れる冒頭のシーン、ここを見たら「うわー(異国テイスト全開でもやっぱし)クロサワだぁ」とか思っちゃうんだけど、この作品、“上手く”撮られている映画、というタイプの作品ではなく(美しくは撮られているけれども)、自然の荒々しさをそのまま伝えるような、荒削りの感覚。ひたすらロングショット、時には人物がほとんどシルエットに近い状態にもなり、誰が誰やら、はっきり言って終盤のハバロフスクの隊長宅の場面になってようやく「ああ隊長ってこんな顔だったのか」とか思っちゃうんだけど(笑)、デルスの顔だけは、鮮明に脳裏に焼きつき、忘れられない。あまりにもいい味のオヤジ。厳しい自然を生き抜く自然児、ということで超人的な才能を発揮したりもするんだけど、その自然児ぶりたるや、あの『まあだだよ』の百閒先生に繋がるものが。しかしこちらの作品は厳しい。ひたすら厳しい。物語の中の登場人物のみならず、俳優、スタッフみな命がけ。第一部のクライマックス、夕闇が迫る中で草を刈り続けるシーン、息遣いをそのまま取り入れたもの凄い緊迫感。沈みゆく太陽の恐ろしいほどの効果、いや実際は何カットにも分け、何日もかけて撮影されたのかも知れないけれど、そんなこと考えも及ばない、寒さと恐怖を共感し、無事に朝を迎えられた時にはひたすらホッとする。これほどまでに自然は厳しいのに、しかも我々は映画冒頭でデルスに死を知らされているのに、彼は都会に住めないと言い、山へ帰っていく。その後の展開の、省略された描写が実に鮮烈。厳しい映画です。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-28 22:57:57)
36.ネタバレ 大自然とデルスの生きる姿は、見ていて純粋に「きれいだなぁ」と感じました。皮肉というか、作者の社会へのあきらめのようなラストは若干の疑問が残ります。
しかし、地球の環境問題や、ただ利便性を追求した生活の在り方が問われている今だからこそ、この作品を通して(デルスと大自然の姿を見て)、現代社会にいきる私たちの生活が、地球上で生きるときに「自然」なのか?いまいちど考え直す必要があると感じました。

映画は夢の世界を私たちに見せてくれますが、この作品で描かれた大自然は、唯一無二の現実そのもの、この作品は人間が存在する限り意味を持ち続けるのだ。と感じました。
kagrikさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-12-16 11:25:53)
35.デルスの、あの面構え、それで充分だ。自然への畏怖。変わっていく世の中に拒絶される善良さ。男同士の友情の絆の深さ、その切なさ、暖かさ・・・・・。ああ、やっぱりジョンフォードが匂うなあ。
ひろみつさん 9点(2003-11-06 22:49:11)
34.デルス・ウザーラのように生きたい。今時の若者に是非見て欲しい映画です。
クロさん 9点(2003-01-18 12:02:17)
33.ネタバレ 個人的に最初に見た黒沢映画。そのため、後に見た黒沢アクション映画(七人の侍、用心棒などなど)を見た時には、もうびっくりした。本作ですが、封切時、黒沢老いたりとか批評が悪かったのですが、見た時は、ワクワクした。雪の多い画面でしたが、八甲田山とちがい、飽きることもなく、鑑賞できた。主人公が一晩のブリザードを切り抜けたシーンには感動した。
にけさん [映画館(字幕)] 8点(2018-12-22 23:58:02)
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32.ネタバレ 文明論的大作。地味な展開を飽きさせずに観せるとこが、さすが黒澤明。シベリアの厳しい自然がスペクタルに描かれる。この頃、日本映画界では黒沢明は名作を発表するが厳しい状況に置かれており(自殺未遂までした!)、ロシアからの資金援助で実現した作品。黒沢明の映画人生を語る上では外せない作品。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2017-04-24 11:41:17)
31.ネタバレ 圧倒的なシベリアの風土、この迫力、画の力。映像にこれだけの厚みと熱量をもたせて映画として完成させる、黒澤明という監督が無二の映画人であるとつくづく感じ入る。沈みゆく真っ赤な夕陽を、恐怖におののきながら見守ったのは生まれて初めての経験だ。あああんな恐ろしい太陽を見た事がない。広大な凍てつく大地にゆらゆらと沈んでゆく命の陽。夜=死へのカウントダウン、強まる風雪、不吉な枯れ草。デルスと隊長の、死闘ともいえるこの場面では息をすることすら忘れた。圧倒的だった。
デルスは森の人、自然の一部。この人物の造型に大成功していることも、作品の魅力。最初は珍獣扱いしていた隊員たちも、日が経ち、別れが近いと知ると食事すら忘れて惜別の思いに沈む。暖かく泣いて、再会を誓って別れる第一部は本当に素朴に感動した。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-09 00:39:42)
30.壮大なドラマなのだが、モノクロ時代の動の演出を思い浮かべると、ドキュメンタリーの様に感じた。しかし、デルスの人生を記憶に残る良い描き方だった。
minさん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-22 21:26:45)
29.2012.03/23 鑑賞。黒澤作品と知っていなければきっと判らなかっただろう。今までと全く違った演出の気がした。広大な寒い未開の土地と自然とその四季、そこを住処にする原住民の猟師の自然に対する敬いと恐れと知恵。台詞の一つ一つが詩的で啓蒙的で示唆に富んでいる。探検隊の隊長と先導案内人デルスの関係を素晴らしく描き出す。少ない台詞で自然が主役とも言える。第一部が良い、第2部は衰えて行く様で侘しい。デルス・ウザーラが朝青龍に見えた(笑)
ご自由さんさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-03-24 17:07:56)
28.素晴らしい映画。デルスの森と共存する姿は興味深い。
ホットチョコレートさん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-10-02 08:53:19)
27.ネタバレ これは第一部と第二部に分かれていて、第一部ではアルセーニエフ、デルス、二人の出会いから、大自然の厳しさや、それを知恵と努力で乗り越えていく様が描かれる。そして、しばしの別れ。第二部で二人は再会するも、デルスは視力の衰えに直面し、山を離れる決意をする。しかし、街では生きていけないデルス。再び山に戻るが、皮肉な事に…。ってな話。いや~良かった。黒澤映画はモノクロ→カラーの分かれ目で「赤ひげ」がひとつの区切りではあるんだけど、カラー時代にもこんな素晴らしい映画を撮っていたのか。一人の猟師の人生を通して、人間が文明社会の中で失ったものを思い出させるようだ。そしてなんといっても二人の友情。「カピタン(隊長)!」「デルス!」… 別れのシーンは特に感動的。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-28 18:08:54)
26.エンドマークの後、1分くらい経ってから、ジワ~ッと涙が出てきた経験はこれが初めて。デルス! カピタン! 地味だし淡々としているが秀逸な作品。ザ・ベスト・オブ・黒澤映画ではないだろうか。
すねこすりさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-13 15:42:25)
25.シベリアの大自然という素材を十二分に使いこなしていると思う。淡々とした抑揚のない展開の中にも、少しずつではあるが力強く押し込んでいく推進力のようなものを感じる。音楽も美しい。
神谷玄次郎さん 8点(2004-01-01 08:30:34)
24. ビデオで観たんですが、これは劇場で観たかったなあ。アップが殆どないので、うちのぼろいテレビじゃ表情が良く見えなかった。
ロイ・ニアリーさん 8点(2003-12-12 13:18:12)
23.ネタバレ 原作を先に読んでいたので、どんな風にデルスが描かれるのかなと思っていたら、イメージ通りだったのでかなり好かったです。自然の中で自然のままに生きているデルスが、文明人であるロシア人たちと交流していく中で、彼らに感銘を与えるという異文化コミュニケーションですね。モノに向かっても擬人化した話をするデルスは好感が持てます。また、自然の驚異の前には人間は無力だということを、湖のシーンでは描いているのですが、あれはちょっといただけなかったな。迫力不足です。まあ、あのシーンだけに力を割くわけにはいかなかったのでしょう。オープニングですでに予兆があるとおり、都会の生活になじめなくなったデルスのラストはもの悲しい結末ですが、ジワジワと心にしみる映画ですね。
オオカミさん 8点(2003-12-02 08:24:18)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 7.57点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
424.76%
512.38%
649.52%
71228.57%
81433.33%
9511.90%
1049.52%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.75点 Review4人
4 音楽評価 9.50点 Review2人
5 感泣評価 8.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

1975年 48回
外国語映画賞 受賞 

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