映画『禁断の惑星』の口コミ・レビュー

禁断の惑星

[キンダンノワクセイ]
Forbidden Planet
1956年上映時間:98分
平均点:6.93 / 10(Review 54人) (点数分布表示)
公開開始日(1956-09-08)
ドラマSF
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-03-16)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督フレッド・M・ウィルコックス
キャストウォルター・ピジョン(男優)
アン・フランシス(女優)
レスリー・ニールセン(男優)
リチャード・アンダーソン(男優)
アール・ホリマン(男優)
ロバート・ディックス(男優)
大木民夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林修(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山田康雄(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
家弓家正(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
愛川欽也(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
森山周一郎(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚周夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
広川太一郎(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ウィリアム・シェイクスピア『テンペスト』(ノン・クレジット)
撮影ジョージ・J・フォルシー〔撮影〕
特撮A・アーノルド・ギレスピー(特殊効果)
美術セドリック・ギボンズ
ヒュー・ハント[美術](セット装飾)
エドウィン・B・ウィリス(セット装飾)
衣装ウォルター・プランケット
ヘレン・ローズ〔衣装〕(アン・フランシス担当)
ヘアメイクウィリアム・タトル
編集フェリス・ウェブスター
あらすじ
人類が宇宙征服へと踏み出した2200年代、宇宙への移民を乗せ20年前に消息を絶った宇宙船の探索のため、宇宙船C-57-Dはアルテア第4惑星に向かう。しかし、到着直前に受信した地上からの無線は、救助を拒否し着陸は危険だと警告する内容だった。アダムス船長は地球で受けた命令を遵守すべく着陸。彼らを迎えたのは、移民団の生き残りであるモービアス博士と娘のアルティラ、そしてロボットのロビーだけだった。博士によれば、移民団は着陸後まもなく次々と非業の死を遂げ、彼と彼の妻だけがこの星でかつて繫栄した「クレール人」の遺した高度な技術によって生き残れたのだという。船長は博士たち親子を地球に連れ帰るべく説得するが、やがてC-57-Dに危機が訪れる。果たしてこの惑星の秘密とは?1950年代SF映画の傑作とされる作品。
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

54.ネタバレ 幼い頃からSF好きだった私。リアルタイムで映画館では鑑賞できなかったものの、テレビで放送された時に夢中になって観た記憶があります。全編を彩る電子音楽のBGMと電磁波に浮かび上がるイドの怪物は幼心に怖さを植え付け、その後現在に至るまで断片的ながら強い印象が残っていました。

いつかまた観たいと思っていた作品。先日リマスター版がBSで放送され、ついに再会出来ました。

素晴らしい。これぞスペースオペラ。娯楽一辺倒の壮大な宇宙活劇でもなく、哲学一辺倒の難解な作品でもない優れたストーリー。当時としては先の先を行く特殊撮影技術。セットから小物に至るまで後の作品たちに強烈な影響を与えているであろう独創的なデザイン。どれを取っても当時の水準からすればトップクラスであったことは間違いないでしょう。

ロビーっぽいブリキのおもちゃを持ってました。長きに渡ってロボットの標準タイプでしたね。「宇宙家族ロビンソン」のフライデーは走行メカ以外ソックリです。勿論フライデーも大好きでした。

地下に拡がる巨大構造物は、様々な作品で既視感を抱かせてくれました。

宇宙船に空飛ぶ円盤タイプを採用したのは、まだまだ宇宙開発が進まない時代においては極めて順当な選択だったと思います。光の速度を超えるには、ロケット噴射じゃダメだろうというところですね。

ヒロインのミニスカ姿や全裸水泳は少なからずサービスカット的な側面はあるかもしれませんが、何せ父親とロボットと動物たちとしか会ったことのない純粋無垢な乙女。リンゴを齧る前の状況なのですから仕方なし。それを騙そうとする男たちの欲望は、まさに発展途上の文明における未熟さゆえの愚行。作品世界から浮いたエピソードとは言えないでしょう。

自らの潜在意識を消し去れなかった博士が、短絡的に超古代文明の遺産を消し去ってしまったのも、いくら知能を倍増させても所詮は地球人。付け焼刃は付け焼刃ということなのでしょうね。

60年以上昔にこの作品が制作されたことは将に脅威的。「2001年」が製作されるまで、私にとってのベストSF作品でした。10点献上し、1000件目のレビューとして投稿させていただきます。
タコ太(ぺいぺい)さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2022-04-25 00:15:04)
👍 1
53.テンペストを土台にして宇宙空間をヴィジュアル化し、人間の深層心理を描いたSF映画の金字塔。白黒SFが中心の時代に、哲学的な内容を含んだ奥深い構想力でカラー映像を製作したことは高く評価できる。ロボット・ロビーの登場は画期的で、その後のフライデー等を経て現代まで脈々と受け継がれる、言わばゆるキャラの先駆者といえる。ハニー・ウエストを演じる前のA・フランシスがキュートな魅力全開。惑星に生き残った博士の潜在意識が生んだ“イドの怪物”のアニメ処理はご愛嬌で、獣性はあるものの全然怖くない。が、自然界では恐ろしい風貌の動物ほど弱い小さな生物であることが多く、怖い姿形は身を守るためということもある。「本当に怖いものは優しい顔をしてやってくる」というくらいだから、案外これでいいのかも。その正体は示唆に富んでおり、現代に目を転じれば、いわゆる「神の見えざる手」の世界にも、まるでイドの怪物が棲んでいるかのような強欲が存在する。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2015-10-11 20:29:05)
👍 2
52.ネタバレ え、エンディングはアレでいいんですか?
それよりもアルタみたいな美しい娘がなぜ船長だけに独占されにゃならんのよ。
それだけ看過できないので -1 点です。
他は当時としては何もかもがパーフェクトだったろうと思う。
想像以上に画も綺麗だし。
普通に楽しめました。古さを補って余りあるクオリティ。
よこやまゆうきさん [インターネット(字幕)] 9点(2024-08-10 20:33:41)
51.まず、乗組員たちの作業着が無駄にカッコイイ。無駄に全員揃って色男。無駄に全員髪型がビシッと決まっている等等等。その他、無駄にセットがしっかりしている。無駄に台詞がしっかりしている。無駄に娘のスカート丈が短い (いや、訂正。短くって結構 全然無駄じゃないです むしろ大歓迎。) その他、潜在意識の怪物現れた時ってやたら恐い。ロビーはある意味、天然。船長は人の恋路を邪魔して大収穫ですな 等等等。 いやあ、禁断の惑星、ここのレビュー投稿が増えるたんび、モーレツに見たくて仕方がなくって今まで散々地団駄踏んでたんですが、やっと見れた感動。でも期待以上という事はなかったが、十分に満足出来うるSF大作だった。アルテア星よ 名残惜しいが さようなら。
3737さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-21 21:18:27)
👍 3
50.ロビー大好きです♪
回るアンテナ&ライトが重くて、入ってる方が動けないそのあたりも好きだなぁ。
R2D2もそうですが、ちょっとモタモタッと動くところが可愛いのです。

1950年代のSFの金字塔との話しにも、しごく納得しています。
セットも装甲車?も光線銃も、一から手作りしたのでしょう。
脚本もシリアスで、一生懸命さがこちらの心に迫ってきます。
量産マシーンなど、空想ならではのアイデアも楽しい。

私を魅了したのは、”ピー・・”SFには付きものの効果音。
ライオンのロゴが出たところから”ピー・・・”ですから(笑)
全編に亘って、摩訶不思議な音に包まれたこの作品、もちろん私のお気に入りになりました。
たんぽぽさん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-24 19:59:37)
👍 1
49.クレジットはされていなかったと思うけれど、”原作”はシェークスピアの『テンペスト』! 無意識(イド)が目に見えない邪悪な怪物となる、というあたりの設定にしろ、一見典型的な1950年代SFのようで、その知的かつ思索的な内容は、今見ても決して古びていません。愛嬌満点のロボットは、確かTVの『宇宙家族ロビンソン』にもレギュラー出演してましたよね。何より、超ミニスカート姿のアン・フランシスがラブリーだし、当時にしては本格的な電子音楽も、なかなかに新鮮だし…と、ほんと盛りだくさん。昨今の、精巧だけど味気ないCGによる紙芝居風映像にウンザリする向きにはぜひおすすめしたい、これぞセンス・オブ・ワンダーの真髄といった名作ですぞ。
やましんの巻さん 9点(2003-11-10 17:25:00)
👍 2
48.21世紀、ついに人類は月に到達した。には笑いましたが・・名作と呼んで良い作品の一つかと思います。
dmc-12さん 9点(2003-07-15 00:38:06)
47.かなり古い作品です。が、しかし、お話の中身は現在見直しても遜色ないレベルを保っています。古典作品ですが、すばらしいと思いますので9点献上です。
Dutchさん 9点(2003-05-25 17:26:35)
46.アルテス4を脱出して一週間後、博士の娘とのキスで感染した未知のウイルスにより隊長が死亡、接触感染によりほかの乗組員も後を追った。
宇宙船に残ったのは、娘とロビーだけになってしまった、とさ。(ウソです)
ハリーハウゼンさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-01-21 22:56:04)
45.ネタバレ いやあ、確かに「禁断の惑星」だ!地球上ではあんな短いスカートで男の嘘に騙され、キスされたり、抱きつかれたりする場面なんてそうは考えられない。ミニスカ姿で馬鹿な男どもの要求?いや、欲求と言う方が正しいかもしれない?この惑星ではキスすることが習慣であるとばかり騙されて男達とキスするアン・フランシス演じる若い美女、それを見て、何だか良いなあ!怖いけどあんなミニスカ姿の美女とキスできたり、抱き合っても文句の1つも言われないのなら一度ぐらいは行ってみたい。なんてお馬鹿な妄想を描きたてられる。男が男らしくある為の教育的な映画という見方も間違ってない?いや、それは絶対にお前がおかしいという答えが返ってきそうで怖い。怖いと言えばとにかくこの映画不気味です。音楽が物凄く恐い。恐怖という意味で考えればイドの怪物もその登場シーンの見せ方の不気味さ、恐さ、SF映画としてもホラー映画としても見られる映画になっている。それにしてもやっぱり羨ましい。この映画というよりこの惑星の男達はスケベの固まりである。そんなスケベだらけの男と女、更にロボット、怪物、映像的には古臭いけど、昨今のCGだけが売りのような大作にはない人間ドラマ的なものと手作り感によって感じられる映画製作というものの有り方についても考えさせられる。
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-28 21:36:23)
👍 2
スポンサーリンク
44.ネタバレ 3度くらい見ているのかな?結構お気に入り。
何度見ても、物凄くヤバい、見てはいけないものを見てしまった感じが残る。
凄い不思議な感じのする映画だ。
SFは初心者だけれど、これは面白いと思う。
独特の浮遊感がある。
日本庭園からの影響を感じさせるようなセットもあり、それが静的であり不思議な感じもして良い。
ロボットが面白い。このデザインは秀逸といわねばならないでしょう。
しかし最初の穏やかな雰囲気と違い、後半からは博士もロボットも研究所も不気味さと暗さを増してゆく。不安だ。
その効果が素晴らしい。
イドの怪物は姿を現すときには、いかにもアメコミ風で子供っぽい印象であるが、それでも少し迫力が感じられたと思うので良しとしましょう。
シュールな雰囲気が好き。このシュールさは惑星ソラリスとも通じるところがあるか?
音楽が独特の浮遊感と脱力感があってゆったりと心地よい瞑想気分。
「彼こそ 人類は神ではないと教えてくれたのだ」って、上手くまとめたな、おい!
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-01 04:46:44)
👍 2
43.この時代の宇宙船ってアダムスキが撮影したと主張したUFOの形を踏襲したものが多いですね。「宇宙戦争」がむしろ例外で、この映画以外でも「地球の静止する日」とか「宇宙水爆戦」とかどれもノッペリした円盤形で、「インディペンデンスデイ」のものみたいにごちゃごちゃしていません。最近のでは「マーズアタック」がパロディですからこの古典的な意匠を採用しています。撮影したと主張するからには意匠権などは主張できなかったのでしょうね。万事を記録するシステムが大きな移動する装置で放電するところとか、クラークの小説「太陽系最後の日」での描写にもあるけれど、当時は電子技術は真空管が支えていて、半導体時代の到来が予測さえされていなかったことが背景にあります。女性の立場や地位についても、それから10年ちょっとで変わっているのですからそれを考えるとこのSF映画は結構しっかりやっていると言えます。
たいほうさん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-25 01:21:11)
👍 1
42.特撮はさすがに今のものに勝てないが、半世紀近くたった今でも発想、脚本は通用するし、特撮も当時としては優れものと思われる。
ダルコダヒルコさん 8点(2005-01-01 02:26:27)
41.直訳でも高い完成度の「禁断の惑星」というタイトルと宣材のイメージイラストの醸し出す雰囲気が作品の魅力を表現しきっています。実際にはこんなシーンは無いし、ロビーの目(というかアンテナ)がつり上がっているのも恣意的で反則ぎりぎりなのに全てを許せる気分です。これぞセンス・オブ・ワンダー!感情を誘導するための、おしつけがましい音楽が一切使われていないのも素晴らしい。唯一残念なのはディズニープロに協力を仰いだアニメ部分でしょうか。長い物(この場合MGM)に巻かれるとろくなことがない好例と言えましょう。それでも50年代SFの金字塔であることは疑う余地がありません。
皮マンさん 8点(2004-02-24 20:23:02)
👍 1
40.遥か昔に観たときですら、すでに古典SFの傑作と言われていた作品ですが、確かに着想が素晴しく、デザインもいい。古いSF作品を今の目で観る時は、脳内補正しまくりで辛いことがあったりしますが、本作なんかは素直に楽しめるのではないでしょうか。
shakuninさん 8点(2004-01-26 01:11:48)
39.今見ると、特殊効果などショボい感じはするが、30年以上前、小学生だった頃に初めて見て感じた、あのワクワクする気分は忘れられない。遠い過去に滅亡した異星人、残された未知の技術、宇宙船の旅。こどもの日の空想は果てしなく、見た日は一日中ぼーっとしていた....最近になってもう一度見たが、どういうわけかミニスカートが気になって、気になって。
駆けてゆく雲さん 8点(2004-01-21 22:25:44)
38.古典SFの名作であろう。今観れば、確かにSFXは稚拙だが、そこはそれ、SFファンとしては、SF的イマジネーションをフル動員して観なければ。壮大な地下設備のシーンなんか好きだな~。邪心の権化といったモンスターの設定も秀逸。ロボットロビーは「宇宙家族ロビンソン」のフライデーなんかの先駆なんだろうね。「お母さん、僕のロビーは、どこへいっちゃったんだろうね。」
すぎささん 8点(2003-06-28 11:40:48)
37.まずタイトルが本格的なSF映画をイメージさせてうまいと思う。人間の潜在意識を実体化した“イドの怪物”という着想も格調高く秀逸。なんといっても、姿の見えない“イドの怪物”がジワジワと隊員に向かって来るシーンなんか、子供ごころにドキドキしたものです。しかし改めて見直すと、リアルなCGで迫力満点な映像が作れる昨今、古ぼけた感じは否めない。古き良き50年代のノスダルジーを感じさせてくれた、古典的名作に敬意を表して、8点。
光りやまねこさん 8点(2003-05-31 13:10:21)
36. 原作も無し(まぁ、アシモフの「ロボット三原則」は引用してるけど)に「イドの怪物」や「ロビー」を創造したのは矢張り偉大であり、現在の視点のみで「古い」「ショボい」はアンフェア過ぎるというモノだろう。本作も含め、古典SF無くして「2001年ー」や「スター・ウォーズ」はありえなかった。キューブリックやルーカスは(例え本人は認めなくても)何処かで絶対にインスパイアされているハズ!勿論モロにパクったりはしてないけどね。エポックとなった本作には敬意を込めて8点。
へちょちょさん 8点(2003-01-08 02:55:37)
👍 1
35.今観たらさすがに古さは禁じえないけど、潜在意識の怪物という設定といい、その見えない怪物が隊員を襲うシーンにしても、隊員の銃撃で怪物の姿がおぼろげに浮かび上がるところなど、SFにいちばん大切なイマジネイティヴなところがいくつもあり、古典的とはいえ、名作と思いたい。それにしてもレスリー・ニールセンはこの頃は立派な二枚目だった。いつキレたのだろう。
アンドロ氏さん 8点(2002-12-16 01:49:47)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 54人
平均点数 6.93点
000.00%
100.00%
200.00%
311.85%
411.85%
51018.52%
6814.81%
71324.07%
81324.07%
9611.11%
1023.70%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.75点 Review4人
2 ストーリー評価 7.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.33点 Review3人
4 音楽評価 7.75点 Review4人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1956年 29回
視覚効果賞A・アーノルド・ギレスピー候補(ノミネート) 

■ ヘルプ