映画『フランケンシュタイン(1931)』の口コミ・レビュー

フランケンシュタイン(1931)

[フランケンシュタイン]
Frankenstein
1931年上映時間:71分
平均点:6.41 / 10(Review 39人) (点数分布表示)
公開開始日(1932-04-15)
ホラーSFシリーズものモノクロ映画小説の映画化戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-06-07)【イニシャルK】さん
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監督ジェームズ・ホエール
キャストボリス・カーロフ(男優)フランケンシュタインの怪物
コリン・クライヴ(男優)フランケンシュタイン博士
メイ・クラーク(女優)エリザベス
エドワード・ヴァン・スローン(男優)ウォルドマン博士
ライオネル・ベルモア(男優)
フランシス・フォード(男優)ハンス(ノンクレジット)
前田昌明(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」
脚本ロバート・フローリー(ノンクレジット)
撮影アーサー・エディソン
製作カール・レムリ・Jr
ユニバーサル・ピクチャーズ
特殊メイクジャック・P・ピアース(ノンクレジット)
特撮ジョン・P・フルトン特殊効果(ノンクレジット)
美術チャールズ・D・ホール
ジャック・P・ピアース(メーキャップ・デザイン[ノンクレジット])
その他カール・レムリ〔1867年生〕(presenter)
あらすじ
若き科学者ヴィクター・フランケンシュタインは、研究の足場であった大学を離れ、田舎の古城を借り受けて秘密の実験を続けていた。心配して尋ねてきた恩師や婚約者にも、事情を話すことなく黙々と実験を続けている。やがて彼は研究を完成し、彼らにその成果を見せた。それは死体を継ぎ合わせた異形のモンスター。彼はそこに生命を吹き込んだのだった。人類は死を乗り越えた。そう考えるヴィクターにも、ひとつだけ目論見違いがあった…完成したモンスターの「部品」は完璧ではなかったのだ…ご存知、古典SFホラーの原点。
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💬口コミ一覧

39.製作から80年経過した今となっても、「映画」という表現、そのヴィジュアルの、ひとつのアイコンであることを止めない。おそらくは永遠に、「映画」なるものの代名詞であり続けるだろう。
keijiさん [DVD(字幕)] 10点(2010-03-24 16:59:37)
38.ネタバレ とてもコワイ作品である。
最後に、怪物が風車小屋と一緒に村人に焼かれるのはすこし惨かった。
哀しみの王さん 10点(2004-03-27 20:49:25)
37.原作小説のほうが内容的には好きなんですが、原作とは違う設定と個性的なキャラクタービジュアルが大正解だったのは歴史が証明しておりますね。フランケンシュタイン博士の「It’s alive!(こいつは生きてるぞ!)」というのは映画史に残る名セリフ。世界中の、モンスターメイカーをはじめとするクリエーターたちの指針ではないでしょうか。
ゆうろうさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-08-19 02:11:26)
36.ネタバレ 「フランケンシュタイン」以前にも活躍してきたカーロフだが、少なくとも「フランケンシュタイン」でトップスターの仲間入りをした事は決定的だ。
吸血鬼と言えばベラ・ルゴシ、そしてフランケンシュタイン博士のモンスターと言えばボリス・カーロフ。
そんなカーロフの凶暴さと哀愁を帯びた演技、フランケンシュタイン博士のモンスターのイメージを決定づけたジェイムズ・ホエールの傑作。
メアリー・シェリーの原作小説をベースに、ヴィクター・フランケンシュタインを大学生から完全な博士に変え、モンスターも原作には無かった「ツギハギの肉体」と「知能の低い化物」というイメージを作り上げた。
原作では知性を持ち、人間と同じように物を考えられるのに人間になれないという葛藤が主軸だった。
本作の「怪物」は言葉も知性も無い。いや本当は言葉を発せられないだけで知性があったのかも知れない。
冒頭の遺体と脳の収集。丁寧に組み立てていくストーリー、そして実験所における人造人間の「誕生」。電流をバチバチ鳴らし怪物を創造していく場面。
博士の「息子」そのものは29分してようやく登場するのだが、セリフもシーンも中々テンポが良いので飽きない。
だが誕生した人造人間は「息子」であり同時に「殺人兵器」となっていく。
息子の脳を支配するのは殺人鬼の記憶。
殺しの記憶と凶暴な肉体が結びつく時。息子は「化物」になってしまう。
そんな手の付けられなくなった息子を医者に押し付ける様子は育児放棄した父親にしか見えない。フランケンシュタインと妻の間に本当の子はまだいない。彼は実験の成果よりも子供が欲しかったのだろう。妻のため?自分のため?それは解らない。
そんな息子は少女と出会う。
少女は息子を「化物」ではなく同じ「人間」?として接しようとする。
少女の無垢な心、それに応えてしまった「息子」の純粋な「記憶」。「息子」に葛藤は無かった。それは心が無いからなのか。
「息子」は街を彷徨う、人々は「殺人鬼」を殺すために群れとなって殺人鬼を追う。
そこに父親の姿もあった。一応産みの親としての責任はあるようだ。
父親と「息子」の対面。二人は最後まで相容れない水と油として別れていった。
つうか頑丈すぎるだろフランケンシュタイン博士。
燃え盛る風車と息子・・・博士は何を思ったのだろうか。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-19 20:02:48)
35.ネタバレ 冒頭で教授が作品について解説しているが、その場面が一番怖いかも。
一番ぶっ飛んでいる。
光の当たり方のせいか、かなり教授が変に歪んでみえる。

フランケンシュタイン博士の精神的に病んでいる感じが表情にとてもよく出ていた。
なにかにとり憑かれた様な彼の表情にはとても威圧感がある。
重苦しいお墓の曇り空や枯れ木、髑髏の像がとても不吉な印象を与える。
教授が脳について授業している時と違い、誰もいなくなった教室はとても暗くて不気味だった。変に静まり返っている。
骸骨の標本がね、講義のときはみんなの笑いモノにされていたけど、
暗い講義室ではとても不気味な影をつくっている。
急に音がするけど、あの音もとても怖いと思う。

フランケンシュタインの研究所(見晴台?)も不気味。
階段とか部屋のパースがメチャクチャだった。
パースが歪むとそこに変な奥行きが存在する。

「怪物」がとても扱いにくい危険な存在として描かれていたのがとても怖かった。
怪物は恐怖の象徴だ。怪物の冷たい笑顔は死を連想させる。
あの冷たい無表情(笑顔も冷たい)、大きな手と指がぎこちなく動く感じ、黒い服、角ばった骨格に大きな身体、のっそりのっそりと歩く姿、、、とても不吉な感じ。
ドアをこじ開けようとする怪物の狂暴さがとても怖かった。
先頭シーンからも怪物の怪力、凶暴さが伝わってきて緊張感があった。
また、研究所で怪物の「影」がとても上手く効果的に使われていて、
怪物により巨大感をあたえて、迫ってくる感じがした。

召使の悲鳴、死に方がとても不気味。

少女の「バイバイ」の仕草が好き。それに答える父親の仕草も好き。
少女を湖に落としたとき、怪物はとても慌てた表情をする、その表情が印象的だった。

でも怪物よりも人々の結束が怖かった。あの火の明かりが大量になって迫ってくる迫力、村人が束になったときの迫力はとても凄かった。そういうのが何故か怖かった。

最後の岩山も風車もとても陰鬱なんだよね。
あの風車が燃えるシーンは、いろいろな作品に影響を与えているかもしれない。
燃える火の中での怪物の叫び声がとても凄まじかった。
暗くて不気味な作品です。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-24 02:53:31)
👍 1
34.今秋(2025年)、新たな「フランケンシュタイン」映画が、ギレルモ・デル・トロ監督によって“生み出される”という報を聞いて、大きな期待感と高揚感を覚えた一方で、そういえばオリジナルの『フランケンシュタイン』は未鑑賞だったと思い、鑑賞。
1994年にケネス・ブラナー監督、ロバート・デ・ニーロ主演で製作された『フランケンシュタイン』は、随分昔に鑑賞したけれど、この“古典”は初鑑賞だった。

“悲しき怪物”という表現は数多の作品で繰り返し用いられてきたものだが、まさに本作に登場する“怪物”こそが、その原点であり、原典だと痛感した。
90年以上前のとても古い映画世界の中で、無論現代にも通じる人間の普遍的な罪と罰が、人間の愚かな傲慢によって生み出された怪物を通じて描き出されていた。

映像表現自体は勿論古めかしいけれど、舞台美術の造形や、特殊メイク、音声表現などは洗練されていて、今の時代においても充分に映画世界を堪能できる。
個人的には昨年公開された傑作『哀れなるものたち』の映画世界にも、本作の美術表現が大いに反映されている点が興味深かった。
『哀れなるものたち』の物語構造自体が、本作の原作者メアリ・シェリー本人の人生模様と、彼女が生み出した『フランケンシュタイン』に着想を得ていることは知っていたので、映像的な表現においても本作が多大な影響を及ぼしていたのだと思う。

ボリス・カーロフが演じる“怪物”の表現も秀逸で、非人間的な言動や風貌を表しつつも、不意に見せる無垢な人間的な感情が、ことほど左様に悲哀を創出していた。

フランケンシュタイン博士をはじめ、愚かな人間たちは、殺人狂の“脳”が移植されたことが怪物誕生の要因と思い込んで、一方的な討伐に走る。
けれど、実際は人格を蔑ろにした迫害や、生命そのものを弄んだ報いが、怪物の暴走を生んだことは明白であった。
そしてこの物語が伝えるテーマ性は、現代社会に通じることは勿論、より深く突き刺さるものだったと思える。

後世の映画表現や社会に多大な影響をもたらした古典的名作に賞賛を送りつつ、ギレルモ・デル・トロによって新たに創出される『フランケンシュタイン』にも大いに期待したい。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-06-08 09:56:37)
33.ネタバレ 「ミツバチのささやき」と併せて再鑑賞しました。やはり本作には普遍的なテーマがあり、これは90年経った現代でも揺るいでいません。怪物を生み出すまでの流れも素晴らしいですが、やはり怪物が世に出てしまってからのほうがメインです。そういった意味ではやはり続編である「フランケンシュタインの花嫁」とセットで、初めてこの物語は完結します。
じっくり落ち着いて鑑賞してみるとフランケンシュタイン博士(コリン・クライヴ)の薄っぺらさが際立っています。「alive! alive! alive!」と無邪気にはしゃぐ博士が、怪物を生み出した途端に急に怖くなったのか弱気になって彼女の元でメソメソ。これでは生み出されてしまった怪物のほうはたまったものではありません。。対する怪物(ボリス・カーロフ)のほうは、外見から心の動きまでパーフェクトな完成度です。意図せず生み出されてしまった怪物の内面の怒りと悲しみがとてもよく表現されていますし、この怪物の佇まいを見ているだけで彼の哀愁がにじみ出ています。

キリスト圏以外の人にはいまいちピンとこない部分もありますが、それでもやはり人をつなぎ合わせて電気をスターターとして始動させる、一連の様は心底恐ろしいです。2025年に見ても凄まじい狂気を感じますが、ただ、前述の通りフランケンシュタイン博士があまりにも薄っぺらく、怪物に息を吹き込んだ途端に物語がトーンダウンしてしまうのは少々勿体ないと感じてしまいました。後半のペーシングシーンはやはり水辺で少女マリアと戯れるシーンでしょう。映画史屈指の名シーンというだけでなく、とても奥深さもあるシーンです。力加減が判らず間違って少女を放り投げてしまった怪物があたふたするシーンまできちんと描かれていて、やはりこのシーンは相当深い心の動きまで正しく表現されている素晴らしいシーンだと再確認しました。

その後は畳みかけるように物語が動き出します。「志村うしろ―!」の花嫁コントを経て、昔のアメリカ特有の過剰な集団心理で怪物狩りが過激になっていくシーンは別の意味で怖いです。ラスト、業火の中で怪物があたふたするシーンはかなり泣けるシーンの一つです。やはりこのシーンを見てしまうと怪物に感情移入してしまうと思います。ここは本当に悲しい。本作は名作小説としてもあまりにも有名ですが、他のウェルズやヴェルヌなどの古典よりもかなり上手く映画化できていると思います。本当に素晴らしい!
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-04-15 16:29:09)
32.ネタバレ 原作者メアリ・シェリーは、16歳のとき、妻子持ちだった詩人シェリーと不倫の恋に落ちる。メアリの父親の怒りを買った二人は駆け落ちする。19歳の夏(1816年)、シェリーと共に、バイロン卿の館で過ごした。このときまで一度流産をし、最初の子供は11日で夭折、生後三ヶ月の乳飲み子を抱えていた。このときに悪夢を見て、小説「フランケンシュタイン」の着想を得る(ディオダディ荘の怪奇談義)。その後1年かけて小説を完成させるが、その間にシェリーの本妻が入水自殺し、二人は正式に結婚した。原作の背景にはこのような出来事があった。原作での人造人間は、知性は秀れ、感性も豊かであるが、醜悪な容姿のせいで誰にも理解されず、孤独だ。そこで永遠の伴侶たる花嫁を造ることをフランケンシュタインに要求する。人造人間がメアリの分身であることは容易に想像がつくだろう。劇中でも花嫁が不安を抱く場面が出てくる。「きっと何か起こる、感じる。二人の間に何かが近づいている」メアリの結婚に対するあこがれ、障壁、不安、苦悩、悲劇のすべてが込められている。少女が湖に投げ込まれて水死するが、偶然にも小説脱稿の5年後にシェリーが、船の沈没で水死する。メアリには未来が見えていたのかもしれない。◆世界で最初のSF小説という名誉を担う原作があまりにも素晴らしいので、凡庸な作りであっても記憶に残る映画になっただろう。最大の特徴は、人造人間の容貌の醜怪さだろう。かなりショッキングだ。人造人間が生まれる場面、少女と遊ぶ場面とその後の投げ込み場面、我が子の死体を抱いて歩く父親の姿、水車小屋の炎上場面、どれも印象に残り、名作たらしめている。原作に対する掘り下げや感情描写は足りないが、怪奇性を前面に出すことでそれらを補っている。美と醜を強調することで、生と死を鮮やかに対比させることに成功しているのだ。マッドサイエンティストと怪物、怪物と少女、怪物と花嫁、たいまつの群衆と怪物、炎と怪物、これらが完全な絵になっているのは、深層心理に働きかけてくるからだ。これに音楽を加えたら、今でも相当怖い映画になると思う。メアリの見た悪夢は今でも生きている。脚本の難点をいえば、少女が水死した原因が人造人間のせいであると、どうしてわかったのかが描かれていないこと。それとセットの背景画の布のしわが丸見えなのはいただけない。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-05 02:31:15)
31.皆さんのおっしゃるとおり有名なシーンが数多くある怪奇映画の古典ですね。人造人間の造形はもちろんのこと、別監督の手によりリメイクされたりでいかに映画人に愛されているか見ておおいに納得です。(怪物というより、あえて人造人間という言葉を使わさせていただきます) 人造人間が少女と花遊びをするところや炎上する風車小屋での哀しいラストなど共に有名ですが、個人的にはフランケンシュタイン博士が人造人間を蘇生させるまでの過程が好きなんですよね。こだわりにこだわったケレン味たっぷりな実験装置に凝りに凝ったセット美術。怪奇物の雰囲気をこれでもかと言わんばかりに醸し出しておりゾクゾクさせてくれた。科学が今現在のように発達していない当時、死体に強力な電気エネルギーを与えると生き返るのでは、と本気に思った観客は少なからずいたのではないだろうか。そのくらいハッタリ度充分な演出です。またこの映画は単なる恐怖ものではなく、神をも恐れぬ科学の暴走が悲劇をもたらすという側面を持っています。ところが、同じホエール監督が手掛けた続編(むしろ番外編という感じだったが)「フランケンシュタインの花嫁」では、笑うに笑えないブラックなトーンに包まれたパロディ色の強い作風となっており、両作品のその余りの方向性の違いに唖然としたのを覚えています。
光りやまねこさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-04 00:35:28)
👍 1
30.ホエール監督の名を不滅のものとすると共に、恐らく彼の人生を狂わせた作品。フランケンシュタインの怪物と言えば、もうこの姿しか思い浮かばんもんね。ティム・バートンが「スリーピー・ホロウ」で風車小屋のシーンを引用してるのを見ると、やっぱり彼はこの映画が好きなんだなあ、と思いました。
鱗歌さん 8点(2003-06-08 16:20:40)
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29.↓『~の花嫁』の方がもっと知的障害っぽいけど…同感です。点数も同じ。ただ、やはり最初に見た時の感動と、『みつばちのささやき』という芸術を産んだ歴史的功績を評価して1点上乗せします。
エスねこさん 8点(2002-09-01 23:23:53)
28.ネタバレ この映画を観るまでは、フランケンシュタインという名前は怪物の名前だと勘違いしていました。怪物の演技がとても上手で、歩き方や表情など、どう見ても怪物で、素晴らしいです。葬式・再生・結婚・殺人など、生と死に関する出来事が立て続けに起きて、世界観が上手に構成されています。今見ても十分面白いです。古典ホラーとして観る価値がありました。
VNTSさん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-03 19:04:29)
27.ネタバレ フランケンシュタインの怪物の物語は有名で子どもの時から知っていたが、映画を見たのは「ミツバチのささやき」を見てからだった。だから子どもの頃思い描いていたイメージとはかなり違う。(子どもの頃のイメージは、醜い怪物として作られたために心がすさんで殺人鬼になったとばかりに思っていた)
いくら犯罪者の脳を移植されたとはいえ、生まれたばかりの怪物は赤ん坊と同じ、善悪の判断がまったくない。だから、周りがきちんと接していればちゃんとした人間になったはずである。それを顔が怖いからとか人間離れしたパワーを持っているからといって、怪物=悪とみた側に非があるとしか思えない。
まず第一はヘンリーの従者、誤って犯罪者の脳を持ってくるところから始まり、やたら火を振り回し怪物を挑発してしまう。
湖での少女も、花を浮かべることから少女も浮かぶと思った心理だろうし・・・。風車小屋で焼かれるシーンはかわいそうに感じる。これも作ったフランケンシュタインを初めとする人間の勝手な都合に振り回されたものだ。
キングコングもそんな感じだったし、フランケンシュタインを見てから「ミツバチのささやき」を見るとまたいっそう理解が深くなると思う。
ところで、もっぱらフランケンシュタイン博士と博士の肩書きがくっついて回るが、映画の中では一度もドクターとは呼ばれていないと思う。

ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-09 22:01:54)
26.ネタバレ シェリーの「フランケンシュタイン」やべリャーエフの「ドウエル教授の首」には、人体を思うままに再利用したい人間の願望が潜む。 ノーマルな脳の代わりにアブノーマルな脳を移植された人造人間はそれを具象化したもの。 ボリス・カーロフがメイクアップした姿は本人とは似ても似つかず、以後のイメージを決定づける。 エリセの「ミツバチのささやき」はこの作品のもっとも詩的な部分が使われ、 燃える風車小屋でも生き延びた彼の真の苦しみは、求められない自分を知る「フランケンシュタインの花嫁」(35)に持ち越される。
レインさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-09 07:00:09)
25.死体泥棒から始まる。研究室でノーマルな脳を盗みかけて落っことし、アブノーマルな脳を持っていくとこがオカシい。興奮シーンは三つあって、まず実験シーン。せむしの助手に雷鳴電光と、定型ならではの正攻法シーン。次、結婚式。何やら胸騒ぎがする花嫁が部屋を横切って婿を呼ぶ横移動、衣装が裾を引いて美しい。あと少女の父親が死体を抱いて祭りの最中を横切ってくる長い移動。次第にやんでくる踊りと音楽。みなみな松明を持って追い詰める(セットの金を倹約し、空にしわが寄ってたりするんだけど)。そして風車小屋に至る。この怪物の前傾姿勢が、哀しみがあっていいね。なにか自分の大きさ・怪力に困惑しているような。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-21 10:02:28)
24.今見るとセットばればれ、でもそれがまたいい。フランケンシュタインの怖さは尋常じゃないです。哀しさ度はリメイク版の「フランケンシュタイン」の方が高いかな。でも少女に見せたあの笑顔には勝てない。まるでチャップリンがエドナに見せたあの笑顔のようだった。昔らしい今までと180℃変わって終わる終わり方もなかなかいいもんですね。オープニングで見せたフランケンを演じた役者を?としたのはスタローンが出てる事を隠して宣伝して妙にヒットした「ドリヴン」みたいやね(笑)
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-10 00:21:43)
23.ネタバレ 「It's Alive It's Alive!」は名言。フランケンシュタインの怪物初登場シーンのクローズアップは衝撃的。凶暴な怪物でしか有り得なかった彼が、少女と出会った時に見せた笑顔や燃える風車小屋の中で悲鳴を上げるシーンには、儚くも人間性を垣間見れた気がする。『キング・コング』と言い、昔の恐怖映画は怖いのと同時に心に迫る感動があって良かったなぁ。
かんたーたさん 7点(2004-11-29 18:32:46)
👍 1
22. メアリ・シェリーの原作とは殆ど別物だが、これはこれでナカナカ良い。主人公の科学者の名がいつの間にかモンスター名として定着してしまったのも皮肉な話だ。それほど、ボリス・カーロフ演ずるモンスターのインパクトが強烈だったということ。最大の殊勲者はメイクを担当したジャック・ピアース。後世に与えた影響は計り知れない。奇を衒わず、正攻法の演出で押したジェームズ・ホエール監督の手際も又見事。
へちょちょさん 7点(2003-01-01 04:25:08)
21.やはり、古くさく見えてしまう映画。フランケンシュタインという怪物もいま見ると単なる知的障害者。らすともやけに華やかに終わりハッピーに幕をとじちゃう。フランケンシュタインシリーズの原点を評してこの点数。
ジョンさん 7点(2001-12-27 12:25:13)
20.ネタバレ 研究所の禍々しさは現在においてもホラー映画のお手本のようですし(怪物に生命を与えるシーンが特に凄い)、あるいは怪物を追い詰めて行くタイマツの群れは圧倒的で、そこから風車小屋炎上へと繋がる流れも見事としか言い様がありません。・・・しかし、肝心の怪物自体は魅力に乏しい感じがします。暴れているシーンはただの腕っ節の強いヤツにしか見えませんし、不幸にも誕生してしまったという哀愁も物足りません。何も感傷に浸らせてくれと言っているわけではありませんが、湖のほとりで女の子と遊ぶシーンをもっとじっくり見せてほしかったです。
 それと腕がダラリと垂れ下がっていたりするのに生きていたりする人物の生死の不明瞭さも気になるところです。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-05 18:39:49)
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【点数情報】

Review人数 39人
平均点数 6.41点
000.00%
100.00%
200.00%
325.13%
425.13%
51128.21%
6512.82%
7820.51%
8615.38%
937.69%
1025.13%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.80点 Review5人
2 ストーリー評価 7.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review4人
4 音楽評価 8.00点 Review3人
5 感泣評価 8.00点 Review2人

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