映画『活きる』の口コミ・レビュー

活きる

[イキル]
Lifetimes/Living/To Live
(活着/Huozhe)
1994年上映時間:131分
平均点:7.45 / 10(Review 60人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-03-23)
ドラマ小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-08-16)【Olias】さん
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監督チャン・イーモウ
キャストグォ・ヨウ(男優)フークイ
コン・リー(女優)チアチェン
ジャン・ウー(男優)
檀臣幸フークイ(日本語吹き替え版)
佐々木優子チアチェン(日本語吹き替え版)
多田野曜平町長(日本語吹き替え版)
佐久田修チュンション(日本語吹き替え版)
咲野俊介アルシー(日本語吹き替え版)
音楽チャオ・チーピン
製作チウ・フーション
配給角川書店
あらすじ
フークイ(グォ・ヨウ)は博打で全財産を失い、妻のチアチェン(コン・リー)と子供たちは家を出る。戦争の続く中国で別々に生き抜き、紆余曲折をへて再び家族は1つになる。時代は文化大革命。全体主義の恐怖が家族を襲う。そのなかでも明るさを失なわず、幸福を実感する家族。激動の中国の歴史を生き抜いた1つの家族にスポットを当てた名作
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💬口コミ一覧

60.中国の田舎で生活してはや3年。この映画は今日初めて観たが、あまりにも身近で、リアルに迫ってきて、涙が止まらなかった。社会に翻弄され何度不幸に襲われても、いま目の前に残った幸せに感謝すべきこと、そして精一杯「活きる」こと。生きることそれ自体が、実はすごく難しく、尊いこと。発展途上国では当たり前のことなのに、その尊さをわかっていない人間が、“先進国”には多すぎる。中国の地方のほうが、その点よっぽど上である。年老いた主人公の目に、どんどん深い力が宿っていくのが、あまりにも印象的だった。文革時、いたるところに張られた「偉大的毛主席・・・」。たしかに主人公は、社会的にはちっぽけな一人の農民に過ぎないかもしれない。しかし、実は本当に“偉大”だったのは彼らではないか・・・、そう言っているように思えてならない。都市部は価値観が欧米化してこの映画がマッチしなくなった今日の中国。地方で生活する小生としては、あらためて中国文化の深みに惚れ直した映画だった。
九寨溝さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-06 18:54:59)
59.この映画は「検閲」が通らなくて見れない時期もあったという。 当然のことながらこれは中国政府には面白くない映画の代表作。  いまや世界的に有名な監督のチャン・イーモウだが彼自身、「文革」で苦い目にあわされてきただけに、批判精神が強いのだと思う。 これを観ると文革は、とにかく怖いものだということがじわじわと伝わってくると思う。 中国人の誰もが1つの思想を信奉し、異分子を絶対に許さない態度をとっているが、明日は我が身が異分子扱いにされてしまうという恐怖感が伝わってくる。 観ていても息が詰まりそうになる圧迫感があった。 この時期は生きることが最も困難だったときかもしれない。 「活きる」というタイトルはとても面白いと思う。このような状況でも中国人はすべてを受け入れて生きてきた。単純に生きる事、なんとか生活している家族を見ているだけでも感動できる。 誰も自己実現とか自分の存在理由などで悩んではいない、立派な行いもしていない、ただ生きているだけであるけど、それが輝いて見える。 これは生きることに感謝できる人からのみ発散される輝きかもしれない。 これがどのようにして作られたかはDVD版「活きる」のメイキングをぜひ見てもらいたい。 興味が2倍になるはず。    ちなみに最近の中国映画は、検閲を無視したいわゆる下電影(地下映画)が若い監督の間で作られているという。 もっと本当の中国が見たい。
花守湖さん 10点(2003-11-13 14:04:10)
👍 2
58.感動の映画。内容は真剣なのに笑いもあり・・・(笑)。なかなか中国の映画も捨てたもんじゃありませんよ!!心にぐっと残ります。そして忘れられない映画になります。出ている子役のちょっとした笑顔が最高なんです。愛らしくて。
asukaさん 10点(2002-12-01 15:58:34)
57.ネタバレ 40年代の内戦から、70年代の文革までの激動の中国を慎ましく活きぬいた一つの家族の物語。時代がもたらす困難(偶然の悲劇も多いが)に直面しても、共産党を批判するようなことは決して漏らさず、毛主席と明日を信じる人々。信じながらも裏切られ、消えていく人々。それでも絶望せず生きていく人々が胸を打つ。
序盤で言っていたセリフを共産主義礼賛から、自身の成長を目標に置き換えた最後のセリフが素晴らしすぎる。70年代以降を描いた続編があっても観たい名作。
すべからさん [DVD(字幕)] 9点(2010-05-16 22:32:04)
56.ネタバレ チャン・イーモウの中では最も好きな作品です。50年代の大躍進政策、60年代の文革という、庶民に犠牲を強いた2つの時代に2人の子供を失った夫婦の物語です。しかし、決して暗い映画ではない。チャン・イーモウの批判精神だけでなく、ユーモアのセンスが素晴らしい。それに加えて主人公である夫婦を演じる2人が実にいい。飄々と運命を受け入れて生きていく夫、それを支える力強く、明るく生きる妻。それゆえ、後味は決して悪くない。悪いどころか、不幸を乗り越え、それでも家族が支えあって人生を明るく前を向いて力強く踏みしめて生きていく姿に勇気さえもらった気がしました。
とらやさん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-27 21:00:59)
👍 1
55.まさに「禍福は糾える縄の如し」を描いた感動大作。ギャンブル破産に始まる波乱に富んだ家族の人生模様は圧巻を極めた。特に主演グォ・ヨウの味わい深い雰囲気は最高に素晴らしい。コン・リー渾身の役作りもさすがだし、リウ・ティエンチーの素朴さも捨てがたい。事件以外でも日常に漲る哀切は、たびたび目頭を熱くさせる。
丹羽飄逸さん [地上波(字幕)] 9点(2007-01-19 18:23:49)
👍 1
54.ネタバレ この手の貧しいが必死に生きた人々を描いた中国作品に駄作無し。今回はコン・リーが控え目な役を演じており、亭主・子供達と共に実に生き生きと描かれている。終盤は不幸な娘が死なないようにと、そればかり願っていたのだが結局報われなかった。死によって盛り上げるやり方はどんな監督でも出来る訳であって、チャン・イーモウならもっと他の描き方で感動を与えて欲しかった。親より先に死ぬこと程不幸な事は無い。文化大革命と聞くだけでゾッとするが、今回「覇王別姫」程キツいシーンは無く、直接生死にも関わってこなかった。饅頭の爺さんの登場だけは未だに意味不明である。
まさサイトーさん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-16 05:50:19)
👍 1
53.いい映画でした。好みの映画です。
よしふみさん 9点(2004-09-24 11:07:51)
52.うだうだ考えずに今の幸せをひたすら追求するという姿勢が素晴らしいですね。文革に露骨に抵抗する映画ばかりの中で、こういう映画があってもいいのでは。しかし、ことコン・リーの演出だけを比べると、陳凱歌よりも張藝謀のほうが圧倒的にうまいですね。
上海魔人さん 9点(2003-06-07 13:27:49)
51.二人とも死んでしまう不幸や(姉まで死ななくても・・・)、意味なかった王教授はどうなんだと思ってしまいましたが、そういった行き過ぎた悲しみや滑稽な状況を含めて庶民の現実で、それでもこれでも活きるんだヨ!!って感じを受け止めました。
ポドモーロさん 9点(2003-02-05 19:31:57)
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50.準新作のコーナーにあったのですが94年の作品なんですね。事故の加害者に「生きろ」と諭すシーンが印象的でした。激動の時代の人々の意識はすさまじいものだった。感動というよりも心に染み渡りました。ところで王先生は何しにきたんだ・・・
Asannさん 9点(2003-01-31 12:50:08)
49.北京行きの全日空機の中で見ました。感動しました。機内なのに思わず涙ぐんでしまいそうでした。中国映画はあまり見ないのですが、この映画は絶品です。特に主演の俳優は人間くさくてすごくかっこ良いですね。おすすめの1本。
雨水さん 9点(2002-10-31 00:20:08)
48.栄枯盛衰。一日たてば立場が逆転してしまうという、なにが起きても不思議ではない時代。映画はそういう激動の中国を舞台に、時代に翻弄されながらも尚且つ逞しく生きていく、どこにでもいそうなある家族の姿を中心に描いていく。次々と襲いかかる運命の悪戯。中でも「人の死」は身内や旧知の間柄の区別なく、実に唐突で呆気なく描かれていく。それは人生の流れの中のほんのひとコマに過ぎないとでも言いたげだ。象徴的なのは、娘のお産の一見ユーモラスでありながら結果的にはなんとも皮肉でブラックなエピソードが強烈で、まさしくこの時代が生んだ悲劇だと言える。それでも彼らは決して運命に逆らわず、むしろ甘受しているようでもある。そして終始、彼らの生活ぶりを克明に描いているという意味では「生きる」ではなく、やはり「活きる」というタイトルに大いに納得してしまう。数奇な運命を経て、それでもこれからも幾多のことがあって人生というものが流れていくということを暗示したラストに、爽やかな余韻を残して映画は終わる。ひたすら正攻法で丁寧に、そして少しも深刻ぶらず決してユーモアを忘れない。こういう作品を撮らせたらチャン・イーモウ監督のまさに独壇場だと言っていい。
ドラえもんさん 9点(2002-06-14 00:53:28)
👍 2
47.製作年が「初恋のきた道」より古いので、あまり期待しないように心してみた。泣いた。館内、至る所ですすり泣き。重く、つらい話だけど勇気をもらった気がする。さわやかな感動ではないが、自分も頑張ろうと思った。それと餃子のエピソードはこの映画で既に使われていて、ニヤッとしてしまった。
映画三昧さん 9点(2002-06-01 00:17:54)
👍 1
46.ネタバレ 一昔前の中国庶民の生活が如実に描かれており、わかりやすく面白い。家族の半生の展開が早くて、次々と事件が起こる。旦那は結婚当初は本当にどうしようもない馬鹿であったが、その後はすっかり校正していい父親であり、いい旦那。奥さんがとにかく不憫な半生である。私も半生を振り返ると、実はこの旦那に少し似ているのだが、改めて家族の為に尽くしたいと気持ちを引き締め直す、良いきっかけとなりそうだ(笑)
SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-05 10:18:50)
45.ネタバレ 中国映画。
第二次世界大戦後の国共内戦、大躍進政策、文化大革命の3つの転換期を生きる
平凡な一家族の半生を追体験する映画。
暗い話。
いくつものエピソードが立て続けに起きるのでグダグダ感はない。
個人的には中国の庶民の生活ぶりが見れて楽しめました。
ただ話に大きな盛り上がりがないので好みは分かれるかもです。
以前見たイラン映画みたいに映画越しとはいえ他文化に触れるのは
ちょっとした海外旅行に行ったみたいで面白い。
Dry-manさん [DVD(字幕)] 8点(2016-11-13 13:01:39)
44.ネタバレ まず邦題を「生きる」にしなかった日本側の考慮が結構ですね。
こういう大河的ドラマは、役者のイメージセンスを考えてか、ある程度年代が進むにつれ、歳を取らないメイクになってしまうのですが、本作は充分考えて作っていますね。
笑ってしまったのが、主人公の男性は若いころはスキンヘッドなのに歳を重ねていくうちに、所謂波平カットになって、横の髪が生えていくのですね。
ちょっと意地悪な言い方ですが、コン・リーは、やはりハリウッド映画に価値を重んじているのでしょうか?
鑑賞後に、仲代達也主演の「人間の条件」を思い出しましたが、人の生と死を重ねて接していく人生にしか、本当の生きる価値を見出していくしか道はないのでしょうか?
ちょっと長い上映時間ですが、テンポがいいので、とても鑑賞しやすい映画です。
人間ドラマが好きな人にお勧めです。
当時、管轄に引っ掛かって上映できなかったのが不思議でなりません。
やはり、中国は古い体制が根強く残っているのですね。
クロエさん [DVD(吹替)] 8点(2009-07-01 00:00:49)
43.授業で見ました。なんて静かなサスペンス映画なんだ…。何が起こるか全然わからない。それが人生で、それが活きるということなんだろうなあ。人間の柔軟性というか、ケセラセラというか、そういう「活きる」活力を見せてくれる映画だと思いました。饅頭のシーンで若干教室がざわっとしたのはいい思い出です。
デルモゾールG軟膏さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-20 23:22:50)
42.ネタバレ 「活きる」というまずはこの邦題を付けた人に私は素晴らしい。感謝の気持ちでいっぱいになる。どんな厳しくて、貧しい中にも人間として生まれてきた以上、精一杯生きる。生きること、それがすなわち「活きる」ことにも繋がる。この映画で描かれている人間の生活、苦難にも立ち向かわんとばかりに一生懸命な人々、博打でボロボロになりつつある駄目な夫を支える妻、コン・リーの厳しさと優しさとの両方がきちんと描かれている。それも偏に主演の二人の演技力があればこそ観ていて伝わるものがある。娘の結婚を祝う場面での二人のあの優しそうな笑顔、表情、そして、そんな二人の表情につられるように周りの人間も同じく表情が和らいでいて何だかとても優しいこれこそ人間の温かさ、チャン・イーモウ監督の心の温かさを見せてもらっているようです。それにしても駄目な夫を演じているグォ・ヨウがどんどんと素晴らしい父親へと変わって行く様子を見事に演じ、更にはそんな夫を支えるコン・リーの演技は凄い。やはりこの人、今、アジアでナンバーワンの女優さんだ!コン・リーの凄さ、素晴らしさについて少し語らせて貰いたい。どんな役でも見事に演じきる。そして、何よりもオーバーな演技、自分を良く見せようとか、私は女優なんだよ!どうよ?美しいでしょ?みたいな所を全く見せつけない。抑えた演技、それは日本で言うならば高峰秀子という女優に当てはまる。表情にしても滅多には変えずに、ここぞという時のみ、表情を変えて演技する。中国版、高峰秀子です。なんだかんだと色々書いてみたが、これは正しくタイトル通り「活きる」映画!コン・リーの逞しさ、強き母こそ人間のそして、世界共通の母のあるべき姿ではないでしょうか!
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-05 11:51:05)
👍 1
41.観ている間中ずっと自分が考えていた事、「生きる」と「活きる」の違いって一体何だろう・・・?字をくっつければ「生活」になる。中国語ではもしかしたらこの二つ、たいして意味は違わないのかしれないが、日本語だと微妙に異なるような気がする。「活きる」は日々の生活を精一杯過ごす事、「生きる」は人生のゴール「死」に向かって歩んでいく、もっと広範囲な意味として自分は解釈した。この映画に出てくる登場人物は、誰もが「生」も「活」も「喜び」も「悲しみ」も全て思う存分享受する、ひたむきな人ばかり。彼らがまっとうな人間だとしたら、今の私など毎日毎日、ただ『息をしてるだけ』のケチな存在でしかないのが歯がゆい!!ホンマ情けない!!!映画の内容には殆ど触れられなくて申し訳ないけれど、これが自分のこの作品を観て思ったこと。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-17 11:06:52)
👍 2
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 60人
平均点数 7.45点
000.00%
100.00%
200.00%
311.67%
400.00%
5610.00%
6915.00%
7915.00%
82135.00%
91118.33%
1035.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review2人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 9.00点 Review2人

【ゴールデングローブ賞 情報】

1994年 52回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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