映画『姿三四郎(1943)』の口コミ・レビュー

姿三四郎(1943)

[スガタサンシロウ]
1943年上映時間:79分
平均点:6.36 / 10(Review 53人) (点数分布表示)
アクションドラマシリーズものモノクロ映画スポーツものスポコンもの青春もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-04-26)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
助監督杉江敏男
キャスト藤田進(男優)姿三四郎
轟夕起子(女優)村井小夜
大河内傳次郎(男優)矢野正五郎
月形龍之介(男優)檜垣源之助
志村喬(男優)村井半助
花井蘭子(女優)お澄
高堂国典(男優)さいづち和尚
菅井一郎(男優)三島総監
清川荘司(男優)戸田雄次郎
河野秋武(男優)壇義麿
小杉義男(男優)門馬三郎
青山杉作(男優)飯沼恒民
瀬川路三郎(男優)八田
中村彰(男優)新関虎之助
津田光男(男優)
原作富田常雄「姿三四郎」
脚本黒澤明
音楽鈴木静一
撮影三村明
企画松崎啓次
配給東宝
特撮向山宏(合成)
編集後藤敏男
その他キヌタ・ラボラトリー(現像)
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💬口コミ一覧

53.独立した一つの映画としては、確かに、通俗的で面白いものには思えないかもしれません。しかし、黒澤作品という連鎖の最初の輪として見ると、非常に興味深い作品だと思います。、、、、、個人的には、ずっと黒澤映画には、どこか違和感を感じていたのですが、この姿三四郎を見て、黒澤監督の根底的なモチーフが素直に了解できたような気がして、その違和感がかなり解消しました。、、、、理想的な生き方とは何か、そしてそれを阻むものは何か、という問題意識が黒澤監督の出発点であり、その問題をいろいろと考えて行くとき、悪、狂気、生の躍動性といったテーマが次々と現れだのではないかと。、、、、、、、映画としては、最後の右京が原の決闘がしびれますね。村井某の部屋のシーンから風の音がずっと続き、腰よりも高い草が風に揺れる丘、一人三四郎が風に立ち向かう。
王の七つの森さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-24 02:34:25)
👍 1
52.三四郎が小夜に対して幾度も返す言葉「いいんです」が印象的でした。何だか現代の男どもには感じられないダサくも純なトコを三四郎は持っていて、そこでまた彼はいい味出していたと思います。満点つけたいトコなんですが、古くて音声が聞きとりにくかったとこでマイナス一点です。
レディへさん 9点(2003-02-12 13:29:20)
51. 厳しい戦時下で掴んだチャンスを見事にモノにした若き黒澤明のデビュー作。師・矢野正五郎を演じた大河内伝次郎の存在感、ライバル檜垣源之介を演じる月形龍之介の憎々しい演技、大根ながらも猪突猛進な三四郎をフレッシュに演じた藤田進の若さ、全てが素晴らしい。ラストの嵐吹き荒れる右京ケ原の決闘シーンは実際に悪天候を突いての撮影であり、早くも黒澤の拘り演出が観られる。この後5回もリメイクされるが、どれも黒澤版にはダイナミックさに於いて遠く及ばなかったことを言い添えておく。カット版ゆえ1点マイナス。
へちょちょさん 9点(2003-01-18 12:28:57)
50.最高です。この映画を見ると、和・洋を問わず、今のエンターテインメント映画の元を含んでいます!真理は同じです。カラーではなくハート。でも!日本人で良かった(現在の女性と男性の受け止め方の違いはありますが…)と言える映画です。”クロサワ”と”オズ”は、日本の心の概要を世界に伝える監督だったのではないでしょうか…?おじさんの独り言?
てもさん 9点(2003-01-04 21:55:25)
49.これだけ充実したレビューなのに、この映画が無いことに気付き、投稿しました(笑)。というか黒澤作品では一番好きなのです、これが。内容については私のような者が今更言うことはございません。お約束な話、かもしれないけどやっぱり何度見ても面白い!昔の日本人は・・・、と思うような魅力的な登場人物や、粋な笑いはやっぱり何度見てもいいなぁ♪何とかDVDに出来るくらいちゃんと復刻して欲しい作品です。日本の良い映画を残さないと・・・、ね。
じゅんちゃさん 9点(2002-03-31 02:24:05)
48.2015.05/09 鑑賞。なんと映像・音声の悪さ。日本語字幕が欲しい。でもカメラフレーム、台詞の間、脚本(少し甘いが)等、良いし、日本人の本質的な愛(情)のあり方を示しているように感じられた。師弟愛・仲間愛・異性愛・親子愛等々。監督一作目らしいがその後の活躍の一端を感じる。製作年を考え+1点。
ご自由さんさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-09 20:40:34)
47.ネタバレ 冒頭から闇討を返り討ちにする柔の技、力に溺れた三四郎が池に飛び込み悟りを開く、かつて入門した道場主を倒し、その娘に恨まれて複雑な関係を築く、仲良くなった恋人が実は倒すべき敵の娘、何度投げられても立ち上がり、娘のために降伏という名の生存を選んだ不屈の闘士、その娘を執拗に狙う強敵「檜垣源之助」との最後の決闘などなどデビュー作にしては度肝を抜かれる場面が多い。
しかしそこはやはりデビュー作。ムラ気と作り込みの甘い部分もあることあること。
肝心の柔道場での試合は取材と指導が足りなかったのか、ワルツを踊るような取っ組み合いからのブン投げ合い。
倒れた敵の上に壊れた障子がゆっくり落ちる・・・この素晴らしい演出が無ければただの柔道ごっこである。
志村喬もこの頃は舌足らずだったのか(「鴛鴦歌合戦」で素晴らしい歌声を披露したのを知っていると余計に)、「強い」と言うはずの場面を「つおい」に。
「つおい」
「つおい 」
「お(^ω^)」
「お(^ω^)」と言ってはいるが、年と共に重ねた強者の風格。
そのオーラを体で表しているのだ。
後の「七人の侍」で久蔵に対して「強い・・・強い!」と力強くポツリポツリと言うセリフからも解る通り、志村喬も常に進化を遂げているのだ。
あの志村喬にも、藤田進にも初々しい頃の若い時代があった。
そんな俳優陣の素晴らしい演技とシナリオ、演出などが合わさって、数々の手不足を補ってくれているのだ。
張り詰めた空気がピンッと弾け、動き出す。
互いに相手の襟を掴み、出方を伺う。
正に男の戦い。
柔術の掛け合いも、最後の三四郎と源之助の対決の時には充分すぎる仕上がりになっていた。
自然の猛威そのままに荒れ狂う空、すすき野を切り裂くように吹き荒む風、そんな風を難なく受け止める頑強な男たち。
ラストの恋人たちの切なくも暖かい別れ場面も清々しい。
幾度も生死をくぐり抜けた男が出せる優しさ。
藤田進はそれを見事演じきったと思う。
そう、この映画は正に「人間ドラマ」に重きを置いた作り込みなのである。
冒頭の戦いの前ですら、三四郎が門馬三郎に弟子入りし、その門馬が目の敵にしていた矢野小五郎に門馬が投げられる。
これで三四郎は360度見る世界が一変。
柔道と柔術のせめぎ合いの中に揉まれながら道を歩み始めるのだ。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-13 19:22:42)
46.あのように投げ飛ばされただけであんなにボロボロになるのか?とか、三四郎と村井の一進一退の攻防は社交ダンスが始まるのか?とか思ってしまったものの試合シーンは実に工夫を凝らしてありダイナミックに描かれています。これといって波瀾もなくオーソドックスな展開ですが、三四郎と檜垣との対比もはっきりしていて食事をしているところに檜垣が帰ってくる場面など完全な訣別を感じさせますし、最後の決闘シーンも素晴らしいです。ただ残念ながらカット版だったので少々物足りない感じもしましたが、主人公の成長過程はしっかり描かれていますし無駄なシーンが全くなく叙情的で簡潔で、そして何よりとてもパワフルです。
ミスター・グレイさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-14 18:18:00)
👍 1
45.スポコンもの成長ものとして十分おもしろかった。黒澤というよりは大河内傳次郎、月形龍之介目的なのでそれでかなり満足。大河内傳次郎が藤田進に猛稽古つけたというシーンはかなり見たいが、月形龍之介はあのイカした格好が見れただけでかなりの収穫。武道家同士の命を懸けた戦いにシビれます。
バカ王子さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-18 22:06:05)
44.ご存知、黒澤明監督のデビュー作ですが、既にこの作品からして巨匠の名に相応しい力強い演出が所々見られます。大胆に格調された試合のシーンといい殺気漂う右京ヶ原での死闘での迫力ある映像、とても監督デビュー作品とは思えないものがあります。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-19 18:46:53)
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43.非常に分かりやすい作品。姿三四郎がいろいろなことに心を惑わされつつもどんどん強くなっていく様が面白く、まるで漫画やアニメを見ているようだった。また、のちの黒澤監督の作品に、この作品と似たようなシーンやセリフ、カメラワークがあるので、まさに黒澤映画の原点といった感じ。
zahrkyさん 8点(2004-11-13 20:50:47)
42.演じるというか、そのまんまの藤田進に尽きる! 真っ白な柔道着が似合う姿三四郎(藤田進)、純朴かつ誠実そのもので好感度大。対する月形龍之介演じるあのムカデみたいないやな奴、檜垣源之介との対比が姿三四郎のそれをより一層際立たせている。また、矢野正五郎(大河内傳次郎)の口から出る柔道家(柔の道を志す者)らしい、闘技と人の道を一致させた言葉も味わい深くいつまでも記憶に残る。実際この映画では派手な格闘シーンを披露するわけでもなく、主人公達の心理描写、雰囲気描写などで盛り上げ受け手の想像力にまかせるという独創性ある演出も、さすが黒澤明という感じがする。唯一残念なのは、古い作品なので画像が傷んでおり、しかもカット版ゆえに正しい評価が出来ないということです。
光りやまねこさん 8点(2004-10-29 21:30:48)
👍 1
41.明治の日本と柔道の素晴らしさを実感できる映画。
決闘前、風の吹きすさぶ草原で民謡?を歌いながら相手を待つシーンが好きです。音声があまりにも聞き取りにくいのが残念。
番茶さん 8点(2003-11-23 09:55:50)
40.1943年にこれほどの映画が出来たのが驚き。月形龍之介はほんと憎々しく敵役を演じていますね。何十年と映画を見ていますがあれほどの敵役は早々いません。惜しむらくは作品自体が古いせいか、ビデオで見たせいなのか映像が観ずらく、セリフも聞き取りにくいこと。
カズゥー柔術さん 8点(2003-10-15 20:47:15)
39.巨匠は、デビュー作から、すでに巨匠でした。
水の上のハイウェイさん 8点(2003-08-06 07:11:48)
38.男として見ていて面白い。ヒーローものの漫画を思い出します。面白いのですが時代が時代だけに今の世の中ではシンプルすぎるかな?素直に見れない自分が残念な気もしますが、仕方ないとも思います。
さん 8点(2003-06-04 07:42:05)
37.ネタバレ 私も黒澤作品の中でこれが一番好きです。神社で轟夕起子が一心に祈りを捧げているところを藤田進が目撃してしまうシーンとか、鼻緒の切れた下駄で季節の移り変わりを表現したシーンとか、子供たちが歌う三四郎の囃し唄(♪あれに見えるは三四郎♪)とか、その後の作品よりもぐっと叙情的なところがいいです。そういえば、たしか消失していたシーンも見つかっていよいよ復元版が公開されるんですよねえ。残りの点数はその時の楽しみに取っておきましょう。
なるせたろうさん 8点(2003-01-11 12:49:15)
36.舞台は明治15年、これは講道館創設の年、まだヤワラの道にはナゾの流儀が横行していた時代。って、ほんまかいな。劇中に出てくる、ダイナミックすぎるほどの投げ技の数々、今なら金メダル間違いなしですね(いやこれが、ホントに遠くまで投げちゃうんだ)。フィルムの一部が失われた短縮版、ということですが、確かに、途中の1エピソードまるまる字幕で説明されたりして、どうもヘン。しかし、黒沢監督のデビュー作ということで、全編に工夫が凝らされた、まさに力作になってます。彼がこだわり、かつ彼が抜け出せなかった“黒澤ワールド”が、ここにあります。要所要所に映される雲が印象的。嵐の中の命懸けの対決のあと、最後に出てくる機関車が、カワイイですね。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-23 14:16:05)
35.言葉が聞き取りにくいシーンや抜け落ちたシーンがあり、黒澤監督が本来見せたかったであろう完全な形ではないので少し評価に困りまが。戦時中の映画とは思えない暖かさがあり、一つ一つのシーンに無駄がなくラストまでスムーズに見れた。音楽やテンポの速さで上手く話の盛り上がりを作っている所、下駄を使った面白い時間経過を作っている場面、子供の歌で三四郎の知名度をズバリ表してみたり、蓮の花から何を掴んだかをあえて言わないなど、所々でさすがに黒澤監督と関心させられる所が一作目ですでに現れています。姿三四郎の真っ直ぐで応援したくなる人柄に加え、人間味がある脇役など、戦時中の映画と身構えて見ていた割になかなか楽しく拝見できた。それにしても戦時中にこのような作品が作られていたと言うのは驚きですね。
taka-104さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-17 02:27:11)
34.20分ほどのフィルム消失、15%ほどの場面での音声の聞き取れなさを除いてもなかなか面白いです。気楽に見られます。とても戦時中に作ったとも思えないくらい軽い感じです。三四郎は己の壁に何度もぶつかりますが、本当にバカがつくくらい真っ直ぐで好感が持てます。

柔道のシーンはおまけかな?それよりも60年以上前の映画の作り方、黒澤天皇のデビュー作、意外と言っちゃ失礼だが三四郎と小夜のロマンスのシーンの丁寧な演出(緒を替えるシーンが秀逸)、最後の決闘シーンの雰囲気の盛り上げ方(雲の動きと風の轟音がカッコいい)、どれを取っても一級品であり、映画芸術の1つとして保存する価値があるのではないでしょうか?しかしあの花井蘭子さんのきつい睨み・・・、気の強い女性が好きな小生、おもわずぐっときてしまいました。しかし志村喬先生はこの時から既に老け役ですか(^^;
まさかずきゅーぶりっくさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-07 23:41:48)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 53人
平均点数 6.36点
000.00%
100.00%
200.00%
323.77%
4815.09%
5611.32%
61324.53%
7713.21%
81222.64%
947.55%
1011.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review4人
2 ストーリー評価 6.20点 Review5人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review5人
4 音楽評価 7.00点 Review4人
5 感泣評価 7.50点 Review2人

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