映画『レイジング・ブル』の口コミ・レビュー

レイジング・ブル

[レイジングブル]
Raging Bull
1980年上映時間:128分
平均点:6.66 / 10(Review 114人) (点数分布表示)
公開開始日(1981-02-07)
ドラマモノクロ映画スポーツもの実話もの伝記もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-12-20)【TOSHI】さん
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監督マーティン・スコセッシ
助監督ジェリー・グランディ(第1助監督)
キャストロバート・デ・ニーロ(男優)ジェイク・ラモッタ
キャシー・モリアーティ(女優)ビッキー・ラモッタ
ジョー・ペシ(男優)ジョーイ・ラモッタ
フランク・ヴィンセント(男優)サルヴィ
ニコラス・コラサント(男優)トニー・コモ
マリオ・ガロ〔男優〕(男優)マリオ
シェイ・デュフィン(男優)リング・アナウンサー
マーティン・スコセッシ(男優)裏方係
ジョン・タトゥーロ(男優)(ノンクレジット)
脚本ポール・シュレイダー
挿入曲フランキー・レイン"That's My Desire"
エラ・フィッツジェラルド"Cow Cow Boogie"他
フランク・シナトラCome Fly With Me"
ナット・キング・コール"Mona Lisa"
マリリン・モンロー"Bye, Bye Baby"
レイ・チャールズ"Tell the Truth"
撮影マイケル・チャップマン
製作アーウィン・ウィンクラー
ロバート・チャートフ
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術ダン・ペリ〔タイトル〕(タイトル・デザイン)
ヘアメイクマイケル・ウエストモア(メイクアップ・クリエイタ―)
編集セルマ・スクーンメイカー
マーク・ワーナー〔編集〕(編集補佐)
録音ドナルド・O・ミッチェル
字幕翻訳金田文夫
その他レイチェル・ティコティン(プロダクション・アシスタント)
マイケル・E・ウスラン(プロダクション代理人)(ノンクレジット)
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💬口コミ一覧

114.デニーロの黄金期(70~80年代初め)の作品は外れがないです。
TVC15さん [DVD(字幕)] 10点(2008-02-25 10:57:49)
113.『タクシードライバー』では自らの過剰な感情を正義へと志向させ、『キングオブコメディ』でそれを狂気へと潜行させた。その中間に位置する本作『レイジングブル』では、その過剰さの生々しい姿を実に大らかに、そしてシンプルに描いて見せる。
そういう意味で『レイジングブル』は、主人公の過剰な生の有り様が明瞭であり、幸福な時代の幸福な物語なのかもしれない。主人公にはボクシングがあった。自らの抑えがたい感情や衝動をぶつけるものとしてのボクシングが存在したが、もちろん、彼の過剰さは、ボクシングという競技を軽々と超え、周りの人間、兄弟や恋人達を容易に傷つけることになる。気がつけば、周りの人間には愛想を付かされ、裏切られ、そして独りきりになる。彼はつぶやく、『何故だ?』と。そのとき、彼は一人の人間としてのゼロ地点に立っていることに気がつくのである。そこで自分という人間の生の姿を理解し、直視することができれば、彼は狂気へと向かわないし、社会性を失ったりしない。そういうギリギリの確信とその揺らぎが主人公の生き様に通底しているのである。この映画の美しさは、幻想を剥ぎ取った人間の根源的な過剰さに由来するのと同時に、それがまだ歪んでいない実に健康的な立ち姿によるのではないか。この映画が苛立たしくも晴やかな印象を残すのはその美しさ所以であろう。
onomichiさん 10点(2004-11-06 20:07:33)
👍 1
112.信じられない。正に、人間わざではない。何と表現したらいいのだろうか。後にも先にも、誰も真似できない傑作です、あのお腹。
パセリセージさん 10点(2004-10-21 23:45:28)
111.作品によって、痩せたり太ったりするデニーロの良さが、最良の形で出ている傑作。栄光の絶頂にいる時の主人公は、とにかく嫌な奴。というより、ほとんど性格破綻者といっていいくらい付き合いたくない奴だ。嫉妬心と猜疑心に凝り固まった、そしてそれがリングで闘う時の何よりのガソリンで、見ているうちに魅力的にすら見えてくる人間の不思議。嫌な奴なのに憎みきれない「何か」を秘めた男。後半、見る影もなく肥ってしまって、ドンドン人の良いオッサンになっていく。終いにゃ場末のクラブで芸人になっていく。落ちるところまで落ちたこの男が嫌がる弟に懐かしがって抱きつくところに惨めと背中合わせの安堵感を見てる側にもたらしてくれる。惨めな生活だけど、人間としては、こいつにはこれが幸せなのかもしれない。実際、主人公は、どこか満ち足りた穏やかな顔をしている。だから、この映画は本当はハッピーエンドなのかもしれない。「神様は、こういう形で幸福を与えることがあるんだよ」と最後に出てくる聖書の一節が言ってるように思う。 カメラが素晴らしい。
ひろみつさん 10点(2004-01-16 01:27:00)
👍 1
110.感情の複雑な難しい役を見事に演じ切ったデ・ニーロは見事という他ない。1度は頂点に上り詰めながらも家庭の崩壊からしだいに転落してゆき、実の弟からも見放されて、それでも生きようとどん底でもがく。一見すると全て自分のせいであるが、彼は本当は純粋で人並み以上に淋しがり屋で、にもかかわらず自分の言葉をうまく相手に伝えることが出来ずつい体が動いてしまう。そんな風に僕には映りました。タクシー・ドライバーとは種類こそ違えど、悲しい男の再出発を描いている点が共通していると考える。
ひよっこさん 10点(2003-05-21 00:35:32)
109.ストーリーなんて関係ない。スコセッシのデニーロに対する敬意と愛情のみの映画だと思う。
セクシーさん 10点(2003-03-20 05:14:33)
👍 1
108.ディア・ハンターに並ぶデ・ニーロの最高傑作でしょう。この映画のすごさが分からんヤツは....
さん 10点(2000-10-17 12:55:01)
107.完璧な映画。スコセッシの映画の中でもいちばん出来が良く、まさに80年代最高の作品。特にカラー映像のプライベートフィルムっぽいシーンが大好きです
マッコイさん 10点(2000-09-19 00:58:54)
106.ネタバレ ジェイク・ラモッタの自伝を元に映画化。
主人公がいかにボクシングによって栄光を掴み、いかに家族を失っていったかを苛烈に描いていく。

ラオール・ウォルシュの「鉄腕ジム」の影響を感じられるが、この作品は「鉄腕ジム」の間逆みたいな作品だ。

「罠」や「ボディ・アンド・ソウル」「殴られる男」に通じるフィルム・ノワールとしての側面もある。

19歳の青年から43歳の主人公を「体型の変化」だけで演じきったロバート・デ・ニーロの恐るべき怪演。
顔の表情も年齢を重ねるかのように徐々に変わっていくのだ。
後年の「アンタッチャブル」でもそうだが、太っても痩せても貫禄のある演技を維持できる役者はそうそういない。
撮影のために鍛え上げてきた肉体を短期間で肥やす事は簡単ではない。
またそれを元に戻すことはさらに容易な芸当ではないのだ。
デ・ニーロの役者魂を賭けた渾身の演技を堪能できる1作。

●ここより長い雑記
主人公にとってボクシングは「道具」でしかない。
機械作業のような試合風景やベルトを平気で砕く場面からもそれは見て取れる。
主人公は家族と仲が悪くなっていくのは「ボクシングのせい」だと思い込みたかった。
ボクシングを捨てればいつでも家族は迎え入れてくれると信じていたのだろう。
本当は主人公自身の攻撃的な性格が原因であるのに。
過酷な打ち合いに己を見出し攻略してしまった男は、家族への配慮だけは攻略出来なかったようだ。
そして主人公が己の心自身に原因があったのだとようやく認める場面。
暗闇の獄中で見せた初めての涙。
喪失感に満ちた一人の男の表情がそこにあった。

80年代にあえて白黒のフィルムで描き、記録フィルムのようなカラー映像も古い機材を使うこだわり振り。
主人公が生きた1940年代~1960年代の「空気」を映像によって再現している。

ただ、血を吹き出すボクシングの試合風景よりも印象に残るもの。
それは主人公たちが住む街の空気だ。
アメリカ社会の底を写したかのような暗く沈んだ街、そこにこだまする夢に溢れた大人や子供たちの声。
汚くジメジメとした街に溢れる人々の温もりと、
栄光を掴む度に家族のぬくもりを失っていく主人公の対比。
そこら辺が印象的な映画。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-25 19:11:59)
105.初期デニーロは、タクシー・ドライバーよりこれが好き。隠れた名作っていう言葉に該当しない映画だけど、意外と見られていないのはなぜだろう。
みんな嫌いさん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-10-24 00:45:09)
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104.ジェイクに対してとてつもない嫌悪感ばかりがつのったけどその”嫌悪感”という感情を出させてくれたデ・ニーロありがとう。さらにはすごい脂肪のついた腹をみせていただいてこれもありがとう。”太る”ということは自然に年齢を重ねて体重が増えていくというのであれば当たり前だと思うが意識して太るということは難しいと思う。”痩せる”方が「かっこよくみられたい、綺麗にみられたい、健康になりたい」等プラス思考な面ばかりで努力の甲斐があると言える。それとは逆の”太る”ことは「異性からの目が冷たくなる、不健康になる」等マイナス面に片寄ってしまうので太っていくうちに多分私だったら自己嫌悪に陥ると思う。現在ならCGを使えば済むことなのでとにかく「すばらしい!」としか言いようがない。役作りの為にここまで体型を変貌させられるロバート・デ・ニーロとは本物の役者だ。
tetsu78さん 9点(2004-06-16 23:45:26)
👍 1
103.この映画はオープニングの映像に尽きる。これ以上の映像はないくらいに美しい。
そしてデ・ニーロの役者根性が見どころであって、実話だろうがなんだろうが共感も感銘もないのです。この映画の評価すべきところは関わった人々のアーティストとしての仕事ぶりなのです。人生や精神論を学べるものではないですね。ひとりのボクサーのお世辞にも誉められない生きざまをひたすら客観視する映画です。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2004-04-27 08:58:02)
102.スコセッシ監督の全盛期(と言ったら失礼かな)の作品ですね。個人的には「タクシー・ドライバー」と双璧な傑作だと思います。カラーフィルムの退色を恐れて敢えてモノクロで撮影されたわけですが、素晴らしいですよね。特に試合のシーンではカメラのフラッシュが妙に暴力的な感じがして効果抜群です。スローモーションの使い方も最高。ラストのデニーロの変貌ぶりは言うまでもなく凄まじい。ただエピソードの積み重ねで描かれた作品なので、「つまらない」という人がいるのはよくわかります。J・ラモッタがあまり日本では知られていないので損をしてるかな。
nizamさん 9点(2004-03-31 12:40:10)
101.いやあ凄い迫力です。デニーロの演技はさすがです。
ペシがまたいい!カジノ、グッドフェローズ・・・いいコンビですね。最初は眠かったのですが途中から引き込まれました。満足です。
やっぱトラボルタでしょうさん 9点(2004-03-06 14:28:33)
100.1カット1カットにこだわりあります。まさに力作。時々あるスロー、周りの観客、顔を覆う婦人、ファイトシーン、印象的なシーン多数あります。急にでてきたカラーフィルムにはっ、としてしまいました。途中から太るデ・ニーロ。あんたすごい!そしてこの音楽。
あろえりーなさん 9点(2002-03-03 11:24:56)
99.スコセッシ監督がカラーフィルムの退色を恐れて撮ったということです。傑作。
zoroさん 9点(2002-02-27 12:50:11)
98.自身の多くの作品で偏執的な登場人物を登場させてきたスコセッシと、
体重を増やし、前髪を抜き、偏執的なまでに演じる役になり切ったデ・ニーロ。
同時期にニューヨークで、同じくイタリアの血をひく家系に生まれ育った2人がコンビを組んだのは必然だったのか。
70代に入り近年はすっかり丸くなったデ・ニーロですが、スコセッシと共に見せる、若い頃の尖った演技、表情が作品にもたらす緊張感が凄い。
スコセッシとデ・ニーロのコンビの作品の幾つかでも、血の気の多い役で脇を固めてきたジョー・ペシもまた好演。
美しいモノクロ映像と挿入曲とは裏腹に迫力あるボクシングシーンは今に見ても迫力十分です。
ジェイク・ラモッタという男の栄光と挫折、人生の光と影を演じ切り2度目のオスカー受賞となったデ・ニーロの役者魂が全編にみなぎっています。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-17 23:55:40)
97.ネタバレ 格闘技の世界に関わっているとこういう人たまにいます。
日常生活はむちゃくちゃなんですけど、試合の時だけ輝く。
連勝して、結婚して、子供が生まれてと幸せなシーンだけカラーで表現して(ものすごい適当なダイジェスト)あとは白黒。
ボクシングよりもショーマンのほうが幸せと言ってるラモッタはどう考えても幸せそうに見えない。かと言ってボクシングをしてる時が幸せかというとそうでもない。
常に焦燥感に付きまとわれ周りを不幸にしていく。
ラモッタが偉大なのはやっぱシュガーレイ・ロビンソンに向かって言った「俺は一度も倒れなかった」ってところなんだと思う。
八百長試合ですら倒れない。
偉大じゃないですか。
DV野郎ですけど・・・・。
CBパークビューさん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-29 12:13:00)
96.ネタバレ 暴力と猜疑心に憑りつかれた男、ジェイク・ラモッタ。彼はぶっちゃけ一般的な人が見ると余り感情移入できないキャラクターであることは間違い無い。些細なことで怒鳴り、物を破壊し、妻が不貞を働いていないか心配で仕方が無い、こんな男は滅多に居ないからだ。では彼は誰かと言うと想像だが監督マーティン・スコセッシ自身の投影なのだろうと思う。何故なら彼のフィルモグラフィーから考えて暴力に憑りつかれた男だったことはほぼ間違いないからだ。もしかしたらイタリア系マフィアが多くいた街の出身だったからかもしれない。本作はそんな暴力の権化とも言えるジェイクが一度はタイトル獲得まで上り詰めるも最終的には場末の司会にまで落ちぶれるまでを描いている。だからと言ってスコセッシは「暴力にとらわれていても良いことなんてありませんよ」というメッセージを投げかけている訳ではないだろう。ジェイクが最も輝いて見える瞬間は疑いようもなくリング上で敵を殴り敵に殴られ血潮を撒き散らしている姿であろうから。またロバート・デ・ニーロの肉体改造と言ってもいい程の見た目の変化、そして各場面ごとのテンションの差異は素晴らしいとしか言い様が無かった。スコセッシの闇の一部を切り出したかの様な数々のカットや固定カメラから暴力シーンを覘き込むコッポラ風の演出も同様に素晴らしかった。
民朗さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-11 15:28:39)
95.ネタバレ いやはやインパクトある作品。
観るものに媚びることを知らない武骨な雰囲気と、ボクシングの世界がマッチしていました。
白黒映像にしたのはセンス抜群だと思います。
はっきり言って大衆受けするとはとても思えません。
現に前半は退屈でした。
印象が変わったのは、下手な八百長で負けた主人公がピーピー泣くところ・・・妙に愛着が沸いてしまいました。
特筆は、やはり王座陥落シーン。
各試合がスピーディなだけに、そこのストップモーションが際立ち、ホラー映画以上にぞくっとしました。
ここをピークとして、随所にデ・ニーロならではの印象的な演技がちりばめられており、これらがダイジェスト的に使われてるのが勿体無いくらいでした。
好き嫌いは別として、こんな俳優が出てきたら嫌でも注目してしまいます。
こういった作品もあれば、ロッキーのような作品もある。いや~映画って本当にいいものですね。
午の若丸さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-08 22:31:06)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 114人
平均点数 6.66点
000.00%
100.00%
210.88%
343.51%
497.89%
51614.04%
61916.67%
72925.44%
82017.54%
987.02%
1087.02%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review6人
2 ストーリー評価 5.88点 Review9人
3 鑑賞後の後味 6.25点 Review8人
4 音楽評価 7.25点 Review8人
5 感泣評価 4.00点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

1980年 53回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ロバート・デ・ニーロ受賞 
助演男優賞ジョー・ペシ候補(ノミネート) 
助演女優賞キャシー・モリアーティ候補(ノミネート) 
監督賞マーティン・スコセッシ候補(ノミネート) 
撮影賞マイケル・チャップマン候補(ノミネート) 
音響賞ドナルド・O・ミッチェル候補(ノミネート) 
編集賞セルマ・スクーンメイカー受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1980年 38回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ロバート・デ・ニーロ受賞 
助演女優賞キャシー・モリアーティ候補(ノミネート) 
助演男優賞ジョー・ペシ候補(ノミネート) 
監督賞マーティン・スコセッシ候補(ノミネート) 
脚本賞ポール・シュレイダー候補(ノミネート) 

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