映画『ポゼッション(1981)』の口コミ・レビュー

ポゼッション(1981)

[ポゼッション]
Possession
1981年西独上映時間:123分
平均点:6.72 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
ホラーサスペンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2015-11-12)【DAIMETAL】さん
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監督アンジェイ・ズラウスキー
キャストイザベル・アジャーニ(女優)アンナ/ヘレン
サム・ニール(男優)マーク
ハインツ・ベネント(男優)ハインリッヒ
マルギット・カルステンセン(女優)マルギット
カール・ドゥーリング(男優)探偵
脚本アンジェイ・ズラウスキー
撮影ブルーノ・ニュイッテン
配給大映
特撮カルロ・ランバルディ(特殊効果)
あらすじ
マルク(サム・ニール)が単身赴任から戻ると、妻アンナ(イザベル・アジャーニ)の態度が冷たくなっており、夜間に外出するようになっていた。彼女は、結婚生活や母親業が嫌になったし、ハインリッヒ(ハインツ・ベネント)という愛人がいると言う。マルクはハインリッヒを問い詰めるが、彼はアンナには他にも男がいると言う。マルクは探偵(カール・ドゥーリング)に妻を尾行させるが、彼は行方不明になる。アンナは日々ヒステリックになり、より狂気に囚われていく。
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32.ネタバレ 私が子供だった1991年頃、水野晴郎が「真夏の夜のホラー」と題して深夜枠で紹介したホラー映画群で、本作がトップバッターを飾ったのをよく覚えています。そこで大きな衝撃を受け、長年忘れられずにいました。近年DVDが復刻したので再び観る事ができましたが、やはり大変素晴らしいです。後で知りましたが、宗教にハマって出て行った監督の奥さんがきっかけでこの物語を書いたようです。イザベル・アジャーニが最高なのは勿論、皆さんが挙げた箇所以外では、街に本当に誰もいないところ、ハインリッヒの変な動き、子供がバスタブに飛び込んだ時空襲の音が聞こえてくるところ等も好きなシーンです。ピンクソックスは悪魔の使いなのでしょうか、色々推理しても未だに飽き足りません。
DAIMETALさん [DVD(字幕)] 10点(2014-08-19 07:00:51)
👍 1
31.最高傑作。アジャーニが演じる、通常の感覚ではとても正視することができない極限の狂気には、吐き気を催すほどの強烈なショックを受けます。サムニールの演技もよい。二転三転するラストの展開は、心臓を鷲摑みにされるような哲学的感動をもたらします。見た後はしばらく立ち直れないでしょう。通常のお涙ちょうだい映画で泣きたがってる人は一生見ない方が無難。
エンボさん 10点(2004-01-14 00:39:43)
30.人に勧められる映画ではないのは確かです。しかし、このような内容の映画はこれ以外出会えていないし、貴重な映画でもある。
中途半端さん 10点(2003-10-15 22:38:47)
29.中学生の時に何も知らずに見て、アジャーニと影像の美しさでラストまで呆然として観た。ドイツの乾いた空気に憧れた。内容が意味不明でも映画は成り立つということと、美人は狂っててもOKという事を漠然と知った。最後に子供が水につかるシーンは、むごたらしくてショックを受けた。それと、アジャーニの着ている青いドレスが欲しくなった。
まつともさん 10点(2003-01-30 02:05:47)
28.初めは「何でも良いからイザベル・アジャーニが主演している映画を見たい」という気持ちがあっただけなので、正直言って全く何の予備知識もなしにこの映画をレンタルしたのですが、それだけに最初から最後まで圧倒されっぱなしでした。「善と悪」とか、「魂と肉体」(それと「戦争とドイツの分割」?)といったテーマ性も一応は感じることができますが、それ以上に映画全体にみなぎっている訳のわからない迫力に僕は完全に飲まれてしまいました(そして言うまでもなく、この「迫力」の醸成に大きく貢献しているのが、あのイザベル・アジャーニの怪演でしょう)。はっきり言って今の僕にはこの映画が傑作なのかただのキワ物映画なのか判断がつきませんが、「自分がどれだけ気に入ったか」とか「楽しんだか」といったことを基準にすると文句なくこの点数になります。『ジェイコブズ・ラダー』が好きな方はもしかしたら楽しめるかもしれませんので、興味が湧いた方は一度見てみてください。ただ、アクの強さは『ジェイコブズ・ラダー』よりも数十倍上ですが・・・訳のわからないコメントでごめんなさい。
マーチェンカさん 10点(2002-07-07 23:56:19)
👍 1
27.ネタバレ 素晴らしい作品だと思う。
全編に流れる冷たく乾いた無機質な雰囲気が美しい。
音楽もとても淡々としていて、乾いたモノクロな感じのサウンドだと思う。
登場人物たちが皆様ぶっ飛んでいて、イカれちゃっていて、とても個性豊かだ。。
彼らは本気でそこに生きていて、狂っていることに何の躊躇もみられないほどの本気度。 主人公マーク(?)がバイクでコケるところなんて超本気だ!
地下鉄の通路での「アンナ」の発狂!絶叫、暴れっぷりには、ただただ感動するしかありません。
「無機質な冷たい空間」と、「グロテスクなクリーチャー」や「ドロドロした人間像」のギャップが見事。
「クリーチャー」が暗闇に隠れていてあまり姿を見せないので、あくまでそこに生きる人間模様を描いている。
「クリーチャー」を物語の前面に押し出さないで、それはむしろ人間関係のドロドロとした「闇」の部分が形になったものでしかない。
そういう人間の「闇」の部分、日常の「陰」の部分を描いているので、僕はこの作品が好きです。
こういう世界で、こういう世界観の中で生きている人たちもいるんだなあ、と思いました。
言葉にできない独特のシュールさもある。こんな狂気な事をやって映像作品として芸術的に優れているんだから凄い。
保母ヘレンと主人公マーク(?)とが寝るシーンではとても独特のエロティックな雰囲気を感じた。
保母さんだからかなぁ?本来はあるまじき背徳的な関係だからかなぁ? なんで?あの異常なまでのエロスは何だろう?
そしてレオタードのエロス!
また、どうやら同じタイトルの作品が他にもあるようなので注意したいところです。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 9点(2007-09-15 03:53:11)
26.初めて聞いたとき、「ああ、いいタイトルだなあ」と思った。POSSESS、POSSESSION=所有、妄執、憑依、所有物。タイトルだけで色々な解釈ののりしろがある。自らの「所有」する「妄執」に「憑依」され、ついには肥大化した「妄執」の「所有物」になってゆく女性。イザベル・アジャーニが体当たりで挑む、体液という体液、怨念という怨念を吐き搾り出す演技は、ちょっと他ではお目にかかれない位に壮絶で衝撃的。あれで25歳。その年であの老練した表現力。凄まじい女優です。まあ私もテンパって来るとかなりおかしくはなりますが。これもまた観る者を選ぶグロテスクな真性エログロ映画ですが、私としては人間の本質、人間の業を描いた真摯な映画の1つではないかと思います。
ひのとさん 9点(2004-03-15 18:07:54)
25.ネタバレ 愛、故の狂気。狂気の愛。ポゼス(所有、支配)の欲(=愛?)から、狂気に憑かれ(ポゼッション)ていく女。得体の知れない化け物は女の愛と狂気の産物、女の中の、善(現実)と悪(妄執)がのせめぎ合いで悪が勝った時、化け物=妄執は夫の姿として完成する。ホラー、オカルト色が強いので、いろいろな解釈が出来て恐怖が増殖する。・・・それ以前にイザベル・アジャーニが吐き気をもよおすほどの狂気を体現してる。。アンジェイ・ズラウスキーを思い出すと”鬼才”という言葉を思い出す、まさに鬼の手腕。
ウメキチさん 9点(2003-11-06 14:03:31)
24.ネタバレ 例え意味不明な事であっても最後には次第と謎が明らかになってゆくもんだと思っていましたが、とんでもなかった 謎が10倍にも20倍にも膨れ上がってしまって しぼむことなくジ・エンドだ。 

地下道での発狂シーンはあれ確か繋ぎ使ってませんでしたね(長時間に渡るワンカット?) 恐るべし怪演恐れ入りました。 

ところで、緑色の瞳したあの保母さん
アンナに似てるなと思ってましたが、やはりイザベル・アジャーニの一人二役で同一人物でした。どこで確認したかって お乳で確信しました。お乳は嘘つかない
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-22 21:35:07)
23.ネタバレ いろいろ映画を観てきたけれど、群を抜いて狂っている。人間の中の狂気を、包み隠さず非常にポジティブに押し出している。登場人物どいつもこいつも狂っていて気持ち悪い。なんとショッキングでストレスフルな映画なんだ、本当に今も気持ち悪い。でも、悔しいことに面白くて2時間食いついてしまった。スタートからぐいぐい引っ張って離さない力を持っていた。アジャーニが七転八倒苦しみ抜いて吐き出したものは、どの人間の中にも流れているのかな。「善と悪」と表現されていたそれは、「陽と陰」「表と裏」くらい、ごく近いところに潜んでいそうで…一見の価値はある、しかし二度と見たくはない、近寄りたくない世界を描いた映画。
のはらさん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-19 23:45:15)
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22.うっかりヒトに「コレお勧め!」とDVD貸してしまったのが運の尽き。いまだに恨まれております。後に「アジャーニ=美しき狂女」というイメージを定着させた決定打ですな。これを超えるダイレクトな狂気の体現を、まだ見た事がありません(『鉄男』がかなり頑張ったけど、演出の力だったしなあ)。25歳であの演技が出来てしまうアジャーニの脳内ってどうなってるんでしょうか。そんな凄い大女優とくんずほぐれつの共演しておきながら、いまだに同じ表情でしか演技できないサム・ニールもどうかと思うんですが(誉め言葉)。
エスねこさん 8点(2004-03-12 04:07:09)
😂 1
21.ネタバレ 「神様は銀行と同じよ。出す時はクリーン、受けとる時は汚れてる」。サスペンスオカルト。ピンクとか意味深の中で笑いと恐怖の微妙なラインが良。
すたーちゃいるどさん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-04 23:18:53)
20.ストーリー云々よりも、この圧倒的な狂気の映像と俳優の演技に尽きる。アジャーニの狂いっぷりはとにかく見事。バイクでコケるサム・ニールもすげえ!これが『ジュラシック・パーク』の博士と同一人物とはとても思えん。完全にイッちゃってます。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-05 08:02:21)
19.よくわからん。よくわからんけど、退屈もしなかったし、不思議と理解できないときに感じるもどかしさは無かった。
スー・ミー,スー・ユー・ブルースさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-04 18:04:09)
18.ポーランド人監督によるベルリンが舞台であろう1980年に製作された本作。尋常ならざる情念をぶつけ合う男女は、変革していこうとする国家の体制であるように感じました。私もアンナと保母さんが一人二役である事になかなか気づきませんでした。何時もの「恋に破れた果て」ではないアジャーニの完全に常軌を逸した様の凄まじさ。彼女の役者魂にただただ脱帽です。不明な点が多々ありましたので、また観てみたい作品です。
The Grey Heronさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-11 15:54:31)
17.これはすごい。ガラスを金属で擦るときの嫌な音を聴かされているような、背筋がざわざわする不快感がほぼ全編に渡って持続する。おぞましい狂気をそのまま具現化したような映画だ。 

主要登場人物はことごとく狂っているし、何気ない映像も陰鬱でどこか不穏な空気を孕んでいる。湿った空を思わせる青白い映像は、とくに奇をてらっているわけではないのに肝心なところでどこかずれていたり、意味もなく揺れたりする。かと思うといきなりぐるぐる回りだしたりで、かなーり気持ち悪い。作った人は本当に頭がおかしいんじゃないかと疑ってしまった。 

真っ黒な精神世界をグロテスクな映像に置き換えるという点では、クローネンバーグやデヴィッド・リンチに引けを取っていない。とくにクローネンバーグの『ザ・ブルード』や『戦慄の絆』に非常に近いものを感じたので、そういうのが好きな人にはお奨めしたい(つまり、一般受けはない)。 

イザベル・アジャーニという女優魂のある人を迎えたことも作品としてとても幸運なことだったと思う。ものすごいわ、この人。すごすぎて途中ちょっと笑っちゃったもん。しかも一人二役を演じていることに途中まで全然気がつかなかった(なぜか裸を見て気づいた。そこら辺の観察力には自信がある)。今まで全然注目していなかったけど、超がつくほどの実力派だったんですね。脱帽。
no oneさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-27 08:54:15)
😂 2
16.とにかくアジャーニを堪能する映画。彼女なしには絶対に成立しない作品です。こんなもの前衛でも芸術でもありません。何だか知らないけど、とち狂ったアジャーニの美しさがたまらーーーーん!!!という映画です。しかし、この映画を楽しめてしまう私は恐らく変態なのでしょう。ええ、ええ変態よろしく一人で観ますよ、こっそりと。
タマクロさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-04 19:16:05)
15.何かにおびえる視点の定まらない目、何かにとりつかれたようなトリップした目、壮絶な演技を見せてくれたアジャーニがとにかく凄い。アジャーニ自身、自分が怖くてこの映画を観れないらしい。保母さん役と二役してますが、まるで別人です。100点満点の200点の演技。内容はたしかに難解ではあるが、観ている間は先の読めない展開にひきつけられて、難解であることがさほど気にならない。相手を所有したい、そして所有されたいという愛のカタチを夫の長期不在時も維持するための不倫。夫が帰ってきたことで崩れるバランス。そんな恋愛世界が繰り広げられるのかと思いきや、目に見えるはずのない妄想、そして魂の実体化、人間の体に棲みつく善と悪、そして輪廻転生とアンジェイ・ズラウスキー監督の脳内映像がめまぐるしく展開していく。あのタコおばけはきっとヨーロッパの神話に出てくる怪物です。(スンマセン、凄くテキト-なこと言ってます。)ピンクの靴下のおっさんは...それはヒミツです。(スンマセン、ホントは全然わかりません。)
R&Aさん 7点(2004-06-30 12:09:07)
😂 1
14.イザベル・アジャーニに尽きる。保母さんの時なんか最高。しかもサービス有り。映画の内容なんかどうだっていいや。他人には絶対に薦められませんね。
マックロウさん 7点(2004-06-18 17:27:04)
13.観る気が無いのに、何故か何度も鉢合う映画。アジャーニのカメラ目線の演技、子供が泣きながら飛び出して行く所。う~ん、狂ってる。地下通路で吐きながら乱舞する所。美しい~。あ、でも、アジャーニじゃなかったら、こんな点数付かないな。あと、人にも絶対薦めない。俺が狂ってると思われるもん。
ぽろぽろさん 7点(2003-07-09 09:56:02)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 6.72点
013.12%
100.00%
213.12%
313.12%
426.25%
5412.50%
639.38%
7928.12%
839.38%
939.38%
10515.62%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 3.50点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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