映画『千年女優』の口コミ・レビュー

千年女優

[センネンジョユウ]
Millennium Actress
(Chiyoko Millennial Actress)
2001年上映時間:87分
平均点:6.27 / 10(Review 109人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-09-14)
ドラマラブストーリーアニメパロディ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-05-05)【イニシャルK】さん
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監督今敏
荘司美代子藤原千代子(老年期)
折笠富美子藤原千代子(少女期)
小山茉美藤原千代子(中年期)
飯塚昭三立花源也
佐藤政道立花源也(青年期)
鈴置洋孝大滝諄一
津田匠子島尾詠子
小野坂昌也井田恭二
石森達幸番頭
片岡富枝美濃
京田尚子千代子の母
山寺宏一鍵の君
津嘉山正種傷の男
坂口候一
麻生智久
原作今敏(原案)
脚本今敏
村井さだゆき
音楽平沢進
作詞平沢進「LOTUS-2」
作曲平沢進「LOTUS-2」
撮影白井久男(撮影監督)
製作クロックワークス(「千年女優」製作委員会)
角川書店(「千年女優」製作委員会)
WOWOW(「千年女優」製作委員会)
バンダイビジュアル(「千年女優」製作委員会)
企画丸山正雄
プロデューサー真木太郎
制作マッドハウス
配給クロックワークス
作画今敏(キャラクターデザイン)
古屋勝悟(作画監督)
小西賢一(作画監督/原画)
井上俊之(作画監督/原画)
本田雄(作画監督/キャラクターデザイン)
三原三千夫(原画)
録音三間雅文(音響監督)
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💬口コミ一覧

109.ネタバレ  今敏の作品はアニメでしかできない表現を使っていて、ヴィジュアル的に凄く楽しめると思います、現実と回想シーンが入り交じって展開されますが、まったく違和感なく見れます。
 賛否両論となっているのはラストの一言だと思いますが、そのまま受け取るのは違うと思います。どう考えてもあの一言が不自然すぎるので。個人的な解釈では、あれは自分大好き的な一言ではないと思います。
 鍵の君を追うため、女優になり、その思いが千代子を動かした原動力となり、結果的に女優として成功しました。ただ、気がついたときには、自分は既に老いてしまって、自分の老いた姿を見られたくない。再会したいけど、会いたくないという気持ちの表れの一言なんじゃないかと思いました。個人的には今敏監督作品で一番好きです。
heartmanさん [DVD(邦画)] 10点(2012-12-07 13:09:50)
108.今敏監督の三回忌の折にCSの特集で今更ながら観賞。で、最後の千代子の台詞→平沢師匠のロタティオンのコンボであえなく号泣。そりゃ泣くよ!泣きゃあいいんだろ泣きゃあ!ラストシーンについて、主人公の人生を懸けた壮大なオナニーに付き合わされただけ、とか文句言ってる人をたまに見かけますが、かなり普遍的なテーマを描いていると思うんですけどねぇ。永遠に手の届かない何かをひたすら追い求めて、どこかで力尽きて自分を悟りながら死んでゆく、誰の人生だってそうなんじゃないですかね。願わくば千代子と今監督の来世に祝福のあらんことを。
オルタナ野郎さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-02-03 23:33:53)
107.ネタバレ この作品、かなり好きなんです。
 ストーリーは出来の良い短編小説とか漫画のような感じ、沢山絡み合う伏線、それにいちいち納得のいく、さらに自分の想像も挟める答え。そっかぁ成る程な~おでこペチン、みたいな。このやられた!感がこの映画最大のキモだと思います。
 ラストの台詞も、またおでこペチンですよ。この台詞があるから「千年女優」という題名がバーンッと輝くんじゃないかな。でもこの台詞、監督のわざわざ用意してくれた答え合わせみたいですよね。無くてもそれはそれでおもしろいかも。
 騙し絵のような演出もおもしろいです。監督は、「何でこの内容を実写でやらずアニメなの?」と、よく言われたそうですが、このくるくるとスピーディーに展開していく画は、実写よりアニメの方が映えると思います。
 ストーリーといい騙し絵演出といい、なんだかこの映画自体が、巨大な万華鏡のようです。視聴者が、登場人物のインタビュアーみたいに迷い込む、「体感」する作品というか。そこに一人の女優と日本映画、取り壊されるスタジオの歴史などの、設定、時代背景がピッタシと挟まって、奇跡的にこの万華鏡が出来たんではないでしょうか。今のところ、今監督の最高傑作だと思います。見てない方は、ぜひこの万華鏡、体感してほしいなぁ。
あしたさん [DVD(邦画)] 9点(2009-05-11 04:20:56)
106.ネタバレ 走る。とにかく走る。何が何でも走る。ガムシャラに走る。
それこそ振り向かないでひた向きに走る。
激動の20世紀と言う時代を邦画が一番輝いてた
昭和という時代までを走り抜けた女優藤原千代子。
限りなく恋焦がれ一途に純愛を貫き通し1000年という時を越え
銀幕の中を通して女優として走り抜けた。
女優を否定しながらも恋の為に女優になり
恋の為に女優を演じ続け恋の為に・・いつの間にか人生を演じ続けていた。
「だってあたし、あの人を追い駆けてるあたしが好きなんだもの♪」
彼岸の際まで女優と言う人生を走り抜けたその先に鍵の君は居ず
藤原千代子という唯一人の女優が居たのだ。
sting★IGGYさん [DVD(邦画)] 9点(2007-06-11 23:17:55)
105.ネタバレ 中盤までは「ちくしょう、もっと日本映画観ておくんだった……! これは10年後に観るとさらにおもしろそうだな……」なんて思いながら観ていたのですが……こうきたか。走れ、千代子! 走るあなたがトゥキダカラーッ!(某韓流)……ここからは冷静に。走る千代子と日本映画史をオーバーラップさせて撮るなんてカッコイイ! こんな映画を観せられると安易に過去の映画をパクろうなんて考えは吹き飛んでしまいますね。なんせ膨大な映画史を扱ってると思われます。僕は「蜘蛛巣城」「無法松の一生」くらいしかわかりませんでした。車輪は「無法松」ですよね? あと「ゴジラ」や「忠臣蔵」「新撰組」みたいなのもありましたね。原節子さんの話は聞いたことしかないのですが、多分そうですよね。うーん……勉強するしかないですね。これはもう10年後にチャレンジするしかないでしょう!
ようすけさん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-25 01:21:51)
104.音楽とか好きでした。ちょっといい話。
おでんの卵さん 9点(2004-09-02 04:57:04)
103.東京ゴッドファザーズがよかったんで、こちらも思い出して投稿しました。
褒めてるみなさんが書いているとおり、スピーディーで奇想天外な展開の楽しい映画でした。
小原一馬さん 9点(2004-07-27 19:56:50)
102.ネタバレ 千代子のラストのセリフが不評だったりするのですが、私はあのラストのひと言に強く納得してしまいました。「そーでしょうとも!」って。ありゃ落語の「下げ」にあたるモンだと。千代子が「あの人」を追いかけ虚構と現実の間をひらりひらりと駆け抜ける波瀾万丈の物語は、題するならば『ホラ吹き女優の大冒険』。「あの人」のために女優を生きた千代子にとっての世界の総て。なんて幸せで素敵な人生なんだろ!と思った私だったりします。『キル・ビル』にも通じる映画の愛に満ちていて(元ネタ映画のセレクトがなんでもありだ)、虚構の映画、虚構のアニメ、だけどそれがなんだっていうの?とばかりに次々と花開いてゆく映像世界に、満ち足りた気分になるひとときでした。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2003-12-09 23:18:53)
101.アニメーションならではの迫力と遊び心。しかもストーリーがしっかりしていてドラマがある。良い作品ですね。今監督は実写を撮ればいいのに言われる理由がこの作品にも出ていると思う。最後、あの一言を言わせたことで確かにアニメの枠を飛び出していると感じました。でも、戦国時代から現代までのストーリー、場面と衣装の切り替え。これはアニメでしか出来ない素晴らしいアイデアだし、今監督はこれをやりたかったのだと勝手ながら私は思います。だから、今監督にはアニメーション映画の監督でいて欲しいです。
tomomiさん 9点(2003-10-28 02:59:53)
100.最後の一言が「余計」かと思えたが、面白かった。横で「何でやねん!」と始終ツッコミに明け暮れていた脇役の兄ちゃんに共感しつつも。笑。ここ何年の日本のアニメの中ではかなり上質かと、思う。
aksweetさん 9点(2003-06-25 12:04:15)
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99. 大好きな作品です。駅で看板を見て以来、ずっと期待していたのですが劇場へ見に行く時間がなくビデオで見ました。 キャラクターもすごくいい味を出していて、場面の移り変わりは見ていて楽しいです。途中、爆笑してしまいました。 主題歌が大好きで、ネット上で試聴してからサントラまで買ってしまい、作品を見る前から聞きまくっていました。万人に好まれる内容ではないかもしれませんが、一部の人はたまらなく好きな作品だと思います。
ダオさん 9点(2003-02-24 13:33:46)
98.ネタバレ 今敏作品の中だけでなく、今まで見てきた全てのアニメ映画の中で一番良かったかも。
絶頂期に突然姿を消した大女優を30年ぶりに訪れるという設定が、もうワクワクするし、何しろ音楽がずば抜けて良い。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-11-27 22:52:32)
👍 1
97.ネタバレ もし本作が実写だったら、ここまで興味深く鑑賞は出来なかったと思う。
今敏監督らしい、アニメ(絵)で有る事を上手く使った表現で最後まで飽きずに観られました。
日本では辛口の評価が多く、海外では好意的に受け止められ多くのファンサイトが存在する。
そのコントラストも面白いです。
今敏監督、映画を愛しているんですね。
今頃は「あの世」で往年の大女優達と映画談義でもしているのでしょうかね。
たくわんさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-06-27 10:27:43)
96.ネタバレ 走る!走る!戦国時代から、幕末、戦中、戦後、そして月まで。とにかく走りまくりの87分間です。立花の、一度でいいからここまで追いかけられたいという言葉に賛同。男冥利につきますよね。ストーリーは、思いを寄せる顔も分からぬ男を探しに行く。それだけ。単純明快な映画です。普通なら飽きてしまいそうですが、くるくる変わっていく躍動感あふれる映像、張られては丁寧に回収されていく伏線、蜘蛛巣城や無法松の一生へのオマージュ、どんどん今敏の世界に魅せられていきます。映画は「絵」で語るんだ。アニメ映画を作るならば、アニメでしか表現できないことをするんだ。このような今敏監督の覚悟がひしひしと伝わってきました。立花に「今度はきっと会えますね。あの人に。」と問われた千代子の「どうでしょう・・・でもどっちでもいいのかもしれない。だって私・・・あの人を追いかけてる私が好きなんだもん。」という最期の言葉の深さ。体は年老いても、心はずっと青春時代のままなのですね。一人の女性の一途な恋を描いた素敵な作品でした。
スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-22 23:00:15)
👍 1
95.「東京ゴッドファーザーズ」の今敏監督ということで期待して観賞しました。
今監督の映画は脚本がイマイチというレビューも少なくないですが、私的には満足しました。
沢山登場人物が出てきますが、ヒロインの一人称的ストーリーとして考え、決してつまらない作品ではないと思います。
現実と非現実の交差ともレビューに書かれていたりしますが「perfect blue」や「パプリカ」に比べたら、全く違和感なく観れるかと…。
最後のセリフですが、一人称として彼女だけを追いかけて観れたからこそ私は私なりに納得のいく結末だと思いました。
クロエさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-09-07 03:40:13)
94.純愛物語のように始まるが、見ているうちに段々と「あれ? この人、何かおかしいな」と思うような展開になってゆき、そのあたりから少しずつ面白くなってゆく。
女優を何十年にもわたって突き動かしたのは、ある種の幼児性なのか、偏執なのか……要するに「この女どっかヤベーんじゃねえか」という不安が蓄積してゆき、その行動理念の正体がはっきりと見えてくるまで、良い意味で常に足元がぐらついている。そのぐらつきに、蜘蛛巣城、鞍馬天狗、二十四の瞳など、様々な国内作品のオマージュが立て続けに放り込まれ、独特の音楽に合わせて、色彩豊かな(しかもアニメーションならではの表現をふんだんに含んだ)映像が展開される。なかなか心地が良い。
ラストの台詞はやや説明的すぎるような気もしたが、アニメ映画は小さな子供も見るだろうし、ある程度、ああいう親切な説明も必要なのかもしれない。
肛門亭そよ風さん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-06 10:20:19)
93.往年の日本映画を愛するすべての人に。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-08-18 12:40:58)
92.監督がどこかでアニメでこそできるようなものを作りたい…っていう事を言っていた気がする。この作品もその一つなのかな。見ている時間軸が変化していくような面白さは、映画として楽しめるというより作品として趣深い。
afoijwさん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-04 02:17:31)
91.ネタバレ 日本のアニメ作家は所謂メタフィクショナルなテーマを好む傾向がある。特に今敏監督はそれが顕著だ。
本作は今監督が描いてきた作品の中でもとりわけメタ構造が巧みに作用している。
過去と映画が入り交じり、さらにインタビュアーポジションの2人が併存する事で事実とも虚構とも判別のつきにくい展開が続く。
しかし、やはり構造的にクライマックスの一連の映像の為に必要ではあるが、同じ様な場面が何度も繰り返されるのは難点ではある。

物語は千代子の回想が大部分を占めており、一貫して「鍵の君を追いかける千代子」にフォーカスを当てている。
肝心の「鍵の君」の顔は出さず、千代子自身も思い出せない。出会いのシーンや物置の場面でも、カメラはリアクションをとる千代子ばかり映しており、千代子自身が、「想い人を追いかける自分」しか思い描いてない。
少しでも勘が働くなら「この人は自分に酔っているんじゃないか?」と気付く筈である。
ナルシシズムの美しさ。そのあたりがまさしく"女優"なのだと言える。
どの場面で作画の力が入っているか注視すると、監督が重要視している部分も分かるだろう。

「満月は次の日から欠けてしまうけれど、十四日目の月にはまだ明日がある。」という鍵の君のセリフはまさに千代子の心情を表現している。
想い人と出会ってしまっては、"追いかける自分"が終わってしまう、という訳だ。

本作に限らず、今監督が描く女性は、思い入れがあるというよりも、何か"女性という生き物を外から生態観察した結果"といった印象を受ける。
その反面、本作における源也の様な中年男の描写は些か本人の趣向が反映している部分がある様に思われる。

薄目で全体をぼやかして観てみると「幻の湖」に見えてくるのは私だけではあるまい。よく走るし。
今監督は本作を戸川純の「遅咲きガール」のPVから着想を得たと語っているが、無意識のうちに根底には「幻の湖」があったのでは?と思うのは考え過ぎだろうか。
¥$さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-14 18:49:59)
👍 2
90.ネタバレ 「その愛は狂気にも似ている。」
うまいキャッチコピーですね。
NINさん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-30 07:02:07)
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【点数情報】

Review人数 109人
平均点数 6.27点
000.00%
110.92%
221.83%
365.50%
476.42%
52522.94%
61513.76%
71917.43%
82321.10%
9109.17%
1010.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.90点 Review11人
2 ストーリー評価 7.54点 Review11人
3 鑑賞後の後味 7.11点 Review9人
4 音楽評価 7.71点 Review7人
5 感泣評価 7.37点 Review8人

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