映画『その男、凶暴につき』の口コミ・レビュー

その男、凶暴につき

[ソノオトコキョウボウニツキ]
Violent Cop
1989年上映時間:103分
平均点:7.13 / 10(Review 125人) (点数分布表示)
公開開始日(1989-08-12)
アクションドラマ犯罪もの刑事ものバイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-11-09)【イニシャルK】さん
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監督北野武
黒井和男(監修)
助監督月野木隆
キャストビートたけし(男優)我妻諒介
白竜(男優)清弘
岸部一徳(男優)仁藤
佐野史郎(男優)吉成新署長
趙方豪(男優)精神科医
寺島進(男優)織田・清弘の手下
遠藤憲一(男優)柄本
石田太郎(男優)友里刑事
平泉成(男優)岩城刑事
上田耕一(男優)石橋刑事
芦川誠(男優)菊地刑事
音無美紀子(女優)岩城の妻
浜田晃(男優)荒木刑事課長
川上麻衣子(女優)
藤浪晴康(男優)ディスコの店員
勝部演之(男優)樋口新所長
小沢和義(男優)植田
原作奥山和由(原案)
脚本野沢尚
音楽久米大作
佐々木麻美子(音楽プロデューサー)
撮影佐々木原保志
製作奥山和由
松竹富士
プロデューサー鍋島壽夫
市山尚三
吉田多喜男
制作森昌行(制作協力)
配給松竹富士
特殊メイク原口智生
特撮納富貴久男(特殊効果)
美術赤松陽構造(タイトルデザイン)
録音堀内戦治
照明高屋齋
中村裕樹(照明助手)
その他吉川威史(キャスティング担当)
オフィス北野(宣伝)
東京現像所(協力)
BIG SHOT(協力)
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💬口コミ一覧

125.小学生の頃に見て衝撃を受けた。
暴力が存在することだけを第三者視点で映すなんて芸当は北野武以外で見たことなかった。
YouTubeで解説映像を見て独特な伏線があったことが今になって分かった。
不安定で緊張感のある映像は、北野自身の構図と、カメラマンのセンスで撮った映像が2軸で混ざっているそうだ。
北野映画の原点にして最高傑作。
フィクションでしかありえないリアリテイの無さと、フィクションでしか作りえないリアリテイが混在する。
もしこんな世界が現実なら、自分の人生にどう落とし前をつけるのか?
暴力から身を救うのも暴力であり、そこには雄弁さがあった。
銃を向けられたまさにその時、法律でも優しさでもなく、暴力でしか生き残るべきでは無いのでは無いか、
そんな錯覚に陥った。
よこやまゆうきさん [ビデオ(邦画)] 10点(2017-05-09 17:19:11)
124.ネタバレ ショックだった。『キッズ・リターン』等たけし映画は観たがイマイチで『菊次郎の夏』と『アウトレイジ』はまー普通に凄いなーくらいの感想。だが。この映画は全然違う。比較に為らない。ストイックに削り取られたセリフ、真正面から捉えた画角。次々と形を変えて次々と折り重なる男の子の無邪気さ。みんな意地を張り合ってる。特にキャメラマンの技術の高さ・センス・色味は素晴らしい。強く印象に残るのは「逃げる容疑者が捜査官をバットで殴りつける」シーン。乱暴のスローモーションと見つめる子どもたち、バットの甲高い打撲音が甲子園球児の爽やかさを思わせ、滑らかに滑り落ち続ける穏やかな日常が世の無常さと繋がり心地良い。ラスト近くの地下室の光の陰影はもはや水墨画のようだ。銃から溢れる煙。キチガイの顔。美しい。文句なしの10点。
reitengoさん [DVD(邦画)] 10点(2013-03-08 01:14:38)
👍 1
123.ネタバレ 公開時、なんとなく一人で観に行って、次の日友達を連れてもう一度観に行った。誘い文句は「なんせびっくりするから観て!!」の一言だった。それから数え切れないくらいビデオで観た。その度に、毎回ゼロのようにびっくりする。
たけしの映画はそのバランスの悪さ(やたら自分の絵が出てくるとか、やたら殴ったり撃ったり、突然メルヘンだったりそれが異常に長かったり急にバカだったり)に魅力があるとわたしは思っていて。
この映画の中で、一番印象に残ったシーンは…決めにくいけど、トイレでチンピラを殴るところ。「知らねえよ」バチッ!「知らねえよ」バチッ!「知らねえよ」バチッ!…4回目超えるころ、気付けばわたしは目をどんどん見開き、鼓動もどんどん早まった。サディスティックなところを呼び覚まされたのか?ではなく、やっぱりびっくりしたのだ。「三発くらいで終わるだろう」と思っていた自分の中で知らず固まっていた「お約束タイミング」の錠前がぶっ飛び、バーン!!と大きな扉が開いたのが見えた。それはラスト前清弘が子分を撃ち殺す時も、まさに飛び上がるほどの衝撃で繰り返される。暴力の場面でなくとも、殺し屋が車の中で呑気に落語を聞いていることさえ同じ種類の衝撃を受ける。
ただ、いつ見てもゼロのように新しいのだけど、長年を経て変化はあり、三十過ぎてみた時にはこの映画のたけしのことを、もの凄く美しい、と思う自分がいて。初めて観た時はたけしはおじさんだと思ったんだけど(笑。おじさんのたけししか知らない人は是非観て欲しいです。精悍で、色気あふれ、凄まじく怖いたけしが真空パックされているから。
airさん [映画館(邦画)] 10点(2009-04-05 18:38:14)
👍 3
122.たけしの映画の中では一番好き。最初に観たってのもあるけど。初めて観たときの暴力的な衝撃度は今だに頭を離れへん。暴力的な臨場感、そして妹の存在は主人公の物悲しさを表現していて、観ててかなり物悲しくなる。白竜の存在の恐怖感も味わえる。バイオレンス映画で味わいたい気分をちゃんと味あわせてくれる。すごいエグイ事してるわけでもないんやけど、やっぱかなりバイオレンスやな~って思ってまう。雰囲気やと思う。題名から雰囲気に飲み込まれてしまってる感もある。
なにわ君さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-17 10:17:22)
👍 1
121.北野映画で一番「好きな」作品(ちなみに一番「凄い」のはソナチネ!)です。初監督とは思えないセンスの良いカメラワークと、ストーリーが他作品と比べて独特です。脚本が別の人なので、ビートたけしのあまのじゃく精神がいい方向に覚醒したのではないでしょうか。学生の時は、映像演出の授業でどの講師も必ずこの作品を教材に出してきて、一人ニマニマしてましたw。自分にとっての最大の映画の教科書です。
ゆうろうさん [DVD(邦画)] 10点(2004-02-18 12:51:51)
👍 2
120.人んちに勝手に上がり込んでガキンチョをボコボコにする刑事がいたら、とても治安が良くなると思う。
セクシーさん 10点(2003-02-11 03:45:37)
119.この作品が僕の北野映画フェイバリットです。深作監督の降板により急遽監督と主演に。それまでになかった予想を越えるアクションは本当に斬新でした(いきなり殺すところなんて特に!)。小学校の頃「おれたちひょうきん族」でこれのパロディーがあったんだけど松尾板内さんがこれの主人公とは逆にめちゃくちゃにされていたのは笑いました。
THE HAUNTED MADE ME DO ITさん 10点(2003-01-02 17:33:03)
😂 1
118.ネタバレ 目が離せない。
もう四半世紀も前の映画ですか、そうですか!
ビートたけしにはバラエティ番組で散々笑わせてもらって元気をもらいましたが、また違ったカタチで楽しませてもらうことになるとは。
映画を撮り始めた当時はなんだか怖いテイストに敬遠気味でしたが、改めて見返してみると面白いですねぇ。
とにかく何が起こるかわからない、見逃せない!
無駄な説明不要、モラル不要、セオリーなんてクソ喰らえ、それでいてキッチリ『静かな雰囲気』を纏っていて映画として完成してましたね。
いわゆる『北野映画』なんてジャンルとして確立していますが、ビートたけし・北野武が日本映画に与えた功績は大きいですね。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-11-09 04:29:29)
117.監督としても凄い北野武ですが、僕個人的には役者としての武が無茶苦茶好きだったりします。監督としての力量より役者としての力量のがあるんじゃないかとさえ思っています。(セリフの少ない映画限定ですが)この映画の我妻に関しても思考、行動が全く予想出来ない危険なキャラですが、映画のキャラは我妻なのに素で自然体の武にも見えるんだから不思議(本当は無茶苦茶怖い人なのかもしれませんね)彼の中に眠っている暴力性みたいなものが役と被りそう感じさせたのかもしれません。本当に演技と思えない演技、お見事でした。
キリンさん [DVD(邦画)] 9点(2013-01-11 03:00:31)
116.ネタバレ みなさんおっしゃってますけども、これが初監督だなんて信じられない。なんという完成度の高さ。脚本、演出、キャスティング、美術、どれも文句なし。
ビートたけし演じる主人公・吾妻の、静かで冷たい氷のような狂気。頭がおかしくなってしまった妹の、無垢な狂気。白龍の、闇を思わせる底知れぬ狂気。岸部一徳の、一見穏やかな狂気。ラスト近くの台詞どおり「どいつもこいつもキチガイ」なんだけど、どいつもこいつも哀しく切ない。退廃的という言葉がよく似合う、なんともいえない世界観だった。
ラストの、倉庫のシーンは圧巻。死んでいる吾妻のカットは、白と濃い藍色のような闇と血の赤が印象的で、一枚の絵画のようだった。
第1作で誰にも真似できないところまで到達してるなんて、北野監督はほんとに天才なんだと思う。ちょっと怖くなるほどの。
クリロさん [DVD(邦画)] 9点(2012-02-27 20:50:54)
👍 1
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115.ネタバレ 遠い昔に地上波で観賞したのですが、内容は全く覚えてなく、改めて観賞。長めのカットと、全体通しての渇いた空気がたまりません。暴力シーンも過激になり過ぎる事なく、丁度良い緊張感。素晴しい。白竜がイイ味出してます。たけしもカッコいい。
キノコ頭さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-12-25 11:03:14)
114.デビュー作にしてこの完成度。ショット、間、役者の表情と視線、暴力の反復と応酬。一々が私の好みです。
さめがいさん [DVD(邦画)] 9点(2011-12-18 13:08:34)
113.ネタバレ ホームレスをリンチした少年の帰宅シーンにおいて、少年の帰宅からタケシがやって来るまでのショットが固定されていて何やら不穏な空気が満ち満ちており、頭っからもうこの映画はただ事ではすまされないぞという予感をさせます。事実、ただ事ではすまされず、例えば我妻と岩城が最後に会っているシーンでは会話を完全に省略してしまっていますし、妹についても全く説明がありません。しかしそんなこと説明せずとも物語はちゃんと成立していますし、映画としては素晴らしい出来栄えなのです。 例えば歩くシーンが頻繁にありますが、タケシさんの歩き方というのは別して格好良いものではないですし、カッポカッポいう靴の音にしたって響きが素晴らしいわけではありませんが、ここでは凄まじく魅力的です。・・・ただ、ラストに悪人を殺しても何も変わらないというオチをもってくるは良いのですが、菊地刑事がまるで我妻のように歩くショットを挿んでしまっているので、彼が我妻ではなく岩城の代わりになるのは妙な気もします。
ミスター・グレイさん [ビデオ(邦画)] 9点(2010-02-03 18:14:44)
👍 1
112.これは面白い。まず武と白竜の演技。二人とも大したことは喋ってないんだけど、表情と動作と声色で凶暴で勘の鋭い人物像がよく伝わってくる。特に武のせかせかした歩き方だけでなんとなくその人間性が伝わってくるあたりは本当に見事だと思った。それから二人のボス(佐野史郎と岸部一徳)が両方冷たそうなインテリっていうのも面白い組み合わせだと思う。初監督作品ってことでどれだけ下手かと思ってみたらとんでもなく面白い。北野武って監督でも演技でもお笑いでもできるって、いったいどんだけの才能なんだと思った。
54dayoさん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-18 01:23:38)
👍 1
111.完璧に恐いんですよ、我妻が。その衝撃と感動をいつまでも大切にしたいからこそ、北野武モノは(洋画1本を除き)観ないことに決めて早くも20年を迎える、そろそろパンドラの箱を開けてみようかな・・・。
成田とうこさん [地上波(邦画)] 9点(2008-04-06 11:06:11)
110.我妻とキヨハルと、副社長と我妻の部下。この対照的な二組がものすごく印象に残った。我妻もみんな死んで、最期に「みんな気違いだ」っていったところに印象の原因があるんだと思う。気違いといわれるほどに自らの思う道を進み、全てを失い、自らの命まで失った二人。そして「うまくやって」見事成功を手中に収めた二人。対比すれば、明らかに後者のような人々のほうがより高い確率で、優雅な余裕をもった暮らしを送れるのだろう。しかし、どちらがカッコいいといえるだろうか。どちらが充実した生を送れたと思えるだろうか。俺は、己の考えをどこまでも貫くような気違いたちに、軍配をあげたい。
透き通るBlueさん 9点(2005-01-27 23:07:44)
109.2003年投稿の拙いレビューは削除。今2014年:改めて投稿。
今回、20何年か振りに観た事になります
いやはや、このやらかし具合っといったらやはり素晴らしいです 
北野武監督よる我妻刑事とビート節。
刑事の職権、利用せずに突き進んでゆくラストがすごく良い。
3737さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2003-12-28 00:02:51)
108.北野作品では文句なく一番の出来。そして、日本映画界を揺るがす事件性をも持った傑作。では、以後の作品とは何が違うのか? それは野沢尚の骨子がしっかりとした脚本の有無だろう。ラストでは、北野は野沢脚本に手を加え改竄しているのだが、それも撮影前にビジョンを作れたからこそ成しえたこと。すべてにおいて無駄のないシャープな映像を作り得た本作の撮影時のことを、北野監督には思い出してもらいたい。
恭人さん 9点(2003-12-02 21:03:39)
👍 1
107. 色で表すとしたら黒とか、濁ったグレー。救いようがない暗い映画。後味も悪い。人間の嫌らしい所をまざまざと見せつけられる。皆さん御指摘のとおり、この映画めちゃくちゃ痛い。暴力シーンのリアリティは相当なレベル。我妻の最後の一発、悲しい。 これ、薬物乱用防止教育に使ったら効果あるのでは?(笑)
アイカワさん 9点(2003-08-30 13:05:52)
106.今まで暴力的な映画ってあんまり観てきてなかったんですが、実は好きかもしれない。最初のほうのビートたけしの演技は若干コミカルで(声のトーンも高めだし)、「あれ?」と思ったんですが、後半に進むにつれてどんどんテンションが高くなっていきますよね。暴力シーンの生々しい描写(あのビンタシーンは凄い!)、時にふっと描写が静かになる感じ、そしてラストの虚無感・・・。これって深作監督の代役だったんですか?今まで深作作品は「県警対組織暴力」しか観てないんですが、それに通じるものを感じました。あと、あの殺し屋役の人は、本当に人を殺していそうで怖かった。
ぐるぐるさん 9点(2003-06-19 21:19:55)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 125人
平均点数 7.13点
010.80%
110.80%
210.80%
321.60%
475.60%
5108.00%
61310.40%
72419.20%
84334.40%
91612.80%
1075.60%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review8人
2 ストーリー評価 7.57点 Review7人
3 鑑賞後の後味 6.57点 Review7人
4 音楽評価 7.00点 Review7人
5 感泣評価 6.00点 Review3人

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