映画『ぼくの伯父さん』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ぼくの伯父さん

[ボクノオジサン]
Mon Oncle
1958年上映時間:120分
平均点:7.00 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
コメディシリーズもの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2015-01-16)【ESPERANZA】さん
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監督ジャック・タチ
キャストジャック・タチ(男優)ユロ氏
嶋俊介(日本語吹き替え版)
石田太郎(日本語吹き替え版)
翠準子(日本語吹き替え版)
峰恵研(日本語吹き替え版)
小宮和枝(日本語吹き替え版)
脚本ジャック・タチ
音楽アラン・ロマン
撮影ジャン・ブールゴワン
製作ジャック・タチ
配給新外映配給
編集シュザンヌ・バロン
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💬口コミ一覧

8.ユロ氏の妹夫婦の誰もが羨む超モダンで全自動化された快適であるはずの住まいや人間の見栄を象徴するかのような、客が来る度に発動される奥様自慢の謎の魚の形をした噴水などを通して見せる、無駄のある快適さを求め続ける人間とその見栄の皮肉り方が面白かったです。シュールでフランス映画らしい笑いと作品の雰囲気も嫌いではないのですが、この淡々と見せる2時間はちょっと長く感じられました。90分程度が丁度いい作品だったかなと思います。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-30 16:41:27)
7.ネタバレ 台詞が少なく、音楽とユーモアがたっぷりで、ずっと気持ちよく観ていられます。役者の身振りや歩き方を観ているだけで微笑んでしまいます。大きな事件はほとんど何も起こりませんが、見終わったあとほんの少し幸福感が胸に残っている、そんな素敵な作品です。
藤堂直己さん [DVD(字幕)] 10点(2010-08-09 23:27:42)
6.何もトーキー映画だからって、サイレントのいいところを捨てる必要はないのである。ウディ・アレンは、『スリーパー』で、サイレントのドタバタ喜劇を演じるために、ロボットのふりをしたけれど、ユロ氏みたいな、しゃべらない人を描くだけで、ほら、サイレントへの原点回帰が完成。そうか、だから、Mr.ビーンはしゃべらないのだと、色々納得できることが多い映画だった。
アイランド・ジョーさん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-24 09:17:13)
5.ネタバレ フランスらしいエスプリの効いた上質なコメディ映画で、文明批判的色彩が色濃いのが特徴だ。チャップリンの「モダン・タイムズ」のフランス版といったところ。
近代合理主義に基く非人間的な工場労働と、虚飾と見栄にこだわり、皮相的な人間関係しか築けないブルジョアジーを徹底的に笑い飛ばそうという映画だ。
定職につかずぶらぶらしている「伯父さん」が主人公で、何事ものんびりしていた古き良き時代を象徴する。
何事も「伯父さん的なもの」と「非伯父さん的なもの」に分かれて描かれ、両者が出会うとき、衝突が起き、笑いが生じる。
「伯父さん的なもの」は、込み入ってごたごたしている下町の風景、奇妙に内部が入り組んだアパート、ジョークで挨拶を交すような人情味あふれる庶民、いたずら好きの子供達、商売気はなく、どこなマヌケにみえる商人達だ。
「非伯父さん的なもの」は、虚栄に満ちたブルジョアジー、見栄にこだわった超モダンな家、プラスティック工場、近代建築の学校、都会的デザインの車など。両者の境界に崩壊した煉瓦塀がある。
犬が度々登場するが、犬は「伯父さん的なもの」と「非伯父さん的なもの」をひっかきまわすトリックスターの役割を果たす。自由の象徴であり、「伯父さん的もの」の理想の姿でもある。
魚のオブジェの噴水のすっとぼけたデザインは出色で、強く印象が残る。「非伯父さん的なもの」を笑いの対象とすることの象徴だろう。
興味深いのは、ブルジョアジーの追及する近代合理主義と見栄とが両立しないこと。
モダンな敷石は歩きづらいし、噴水は電気代がかかるし、オートマティックなキッチンシステムは便利だが騒音のため会話が聞こえない。
「伯父さん」は、あちこちでさんざん騒動を巻き起こしたあげく、町を追われて去ってゆく。異質なものははじかれてしまうのが現実だ。だが救いはある。最後の場面での親子の和解だ。偶然の賜物だが、父のいたずらによって、息子が心を開いたのだ。「伯父さん的なもの」が親子の結びつきに一役買ったわかで、これからは父親も「伯父さん的なもの」に理解を示すようになるだろう。
珍重すべき映画だが、残念な点もある。
役者の演技に難があるのだ。チャップリン映画のような”絶妙なタイミングによる笑い”が見られず、どこか演技じみていて、笑えないきらいがある。こなれてないのだ。子供達と「キッド」の演技を比較すれば瞭然だろう。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-28 12:41:53)
4.お父さんとおじさんの違いったら、その子どもに対する責任感の軽さ、なんです。会いたいときだけ会って、おもちゃ買ってあげて、いつもニコニコしていればいい、この軽さ加減は素晴らしい。まるで擬似の子育て体験、それはおじさんだけに許された、世にも楽しい"特権"なのである。ついでに仕事も人生も、こんな感じで肩の力を抜いて楽しくいきたいものだ。さぼりすぎはいけませんが、文明の進化もこのへんでもう十分でしょ?(これ60年前ですが笑) 軽妙で洒脱、とてもフランスらしさに溢れた、ジャック・タチの愛すべき一品でした。
タケノコさん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-24 21:19:11)
3.ネタバレ もう前のレビュワーの方もおっしゃってますけど、ほんとチャップリンです(笑)
デザイン重視のモダンな生活にふりまわされる人間たち。
デザインに合わせて、生活をする金持ちたちと、マイペースでのほほんと生きてる伯父さんの対比が絶妙です。
デザインとは何のためのものか?と見直される前の感覚のデザインが笑いを誘います。
犬がまた元気でね。犬と子どもたちが活き活きしてます。
終始、のんびりしたBGMがリラックスした気分にさせてくれます。
こんな牧歌的な人たちももういなくなりました。
観終わって、少し寂しい気持ちになりましたね。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2018-02-18 15:41:50)
2.洒脱で軽快さがいかにもフランスぽいコメディ。チャップリンとの大きな違いは、全編に彩られたオシャレな空気。パリの下町の建物の美しさ、色彩の綺麗なこと。目を楽しませてくれることにかけては、世界一の喜劇王の一連の作品よりも上手です。ヘンテコなモダニズムの極みみたいな社長の家すらアート感炸裂。笑わそうという目的が美術と一致するとは凄い。
ふわふわと他愛のない、いわば新聞の4コマ漫画が次々と展開されている感覚です。”超短編”の連続なので、3割ほど内容カットしても良かったかも。飽きなくて。
親子一緒にイタズラをしかけた体になるラスト、あそこは本当に良かった。伯父さんの置き土産ですね。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-28 17:02:30)
1.ネタバレ 苦手な『地下鉄のザジ』に似た雰囲気。
隣りに住んでるご婦人はスタイル抜群だ。
にじばぶさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2021-01-09 23:12:31)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
213.57%
300.00%
413.57%
5310.71%
6725.00%
7621.43%
8310.71%
9310.71%
10414.29%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review3人
2 ストーリー評価 6.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review3人
4 音楽評価 7.00点 Review4人
5 感泣評価 3.33点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1958年 31回
外国語映画賞 受賞 

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