映画『吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)

[キュウケツキノスフェラトゥ]
Nosferatu
(Nosferatu, eine Symphonie des Grauens)
1922年上映時間:62分
平均点:6.64 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
ホラーサイレントモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2010-11-16)【S&S】さん
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監督F・W・ムルナウ
キャストマックス・シュレック(男優)オルロック伯爵(ノスフェラトゥ)
原作ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」ノンクレジット
脚本ヘンリック・ガレーン
撮影フリッツ・アルノ・ワグナー
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💬口コミ一覧

8.こわかったー!吸血鬼の人ハマり役ですね。
ホットチョコレートさん [地上波(字幕)] 6点(2011-09-09 21:18:35)
7.あのポーズ、肩をそびやかして目を大きく剥いているのは、あれは恐怖に「襲われた」側の表情でもあるんだよな。舌なめずりをするような気分を表現するのに、ああいうポーズを取らせる効果ってのは何なんだろう。たしかに不気味なんだ。彼自身が背後からそそのかされて血を吸ってるって感じなのかな、純粋な悪はその背後にあるって言うような。あるいは過度の恐怖と過度の歓喜は同じ戦慄を呼び起こすと言うか。とにかくこの映画にはドイツロマン派の気分が満ちている。ペストの恐怖と重ねられて独特の暗鬱なロマンチシズムが溢れている。とりわけ光景、城の入り口付近や、フッターの向かいの建物、恐怖をゆっくり運び込んでくる帆船のしずしずとした動き、災いの町と化したブレーメンの縦に続く石の道(その白い道をペストの犠牲者の黒い棺が運ばれていく)。どれも素晴らしい。ノックを追い掛け回す群衆にはドイツ民話の雰囲気もあるが、やがてラングの『M』でも描かれるだろう未来のナチズムに通じる「迫害するドイツ群衆」の基本形が、ここですでに提示されていたのかも知れない。白黒反転はいい効果を出してたが、コマ落としはちょっと滑稽(当時の映写方法だとそうでもなかったのかな)。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-14 10:07:32)
👍 1
6.ネタバレ 本来なら、年代的考慮をさせてもらった上で、実は厳しいコメントだって差し控えたいんですが、でも別に毎年ノスフェラトゥさんからお歳暮貰っているわけでもないし、今後、ノスフェラトゥさんと関わり合いになる事だって一切無いであろうし、そう遠慮することもなかろう 良くないものは良くないと言ってしまおう  自分には何かが足りない。圧倒的に面白さが足りない。好きではない。 ただし、これは単なる個人的な感想なのであって、怒らないでね ノスフェラトゥさん。(お許しください。血ぃ吸わないで。) 
しかし、もっとひどいことをやってしまったのが、某放送局の番組表ですが、文字数の関係上仕方がないのでしょうが、吸血鬼ノスフェ‥ でぶち切りするのはヤメテもらえませんか。せめて吸血鬼ノスフェラあたりで手を打ちませんか。ノスフェってあんまりでやんしょ もっとリスペクト致しなさいよね そんなことではノスフェラ様に対してあまりにも失礼じゃ。
 
ところで、余談が続いてしまいますが、ノスフェラトゥの伴奏というかミュージック。 
自分、手元にベスト・ヒッツ・ホラー・ムービーという2006年11月発売のサントラCD持ってるんですが、実はその中の1曲目にエントリーされているのがこの吸血鬼ノスフェラトゥの〔序曲〕なんですよね。かなり良い★ 以下、ついでに申しておきますならば、
 ②フランケンシュタインの花嫁
⇒③吸血鬼ドラキュラ〔メインタイトル/フィナーレ〕 
⇒④サイコ〔前兆〕 
⇒⑤たたり 
⇒⑥エクソシスト 
⇒⑦サスペリア〔メインテーマ〕 
⇒⑧オーメン〔組曲〕 
⇒⑨ハロウィン〔メインテーマ〕 
⇒⑩シャイニング〔オープニングテーマ〕 
⇒⑪ポルターガイスト〔メインテーマ〕 
⇒⑫トワイライトゾーン:超次元の体験〔エンドタイトル組曲〕 
⇒⑬エルム街の悪夢 
⇒⑭シックス・センス〔マルコム・イズ・デッド〕 
⇒⑮ホーンティング〔カルーセル/エンド・タイトル〕 へと続きます。
よかったら探されてみて 聞いてみてみられては如何でしょうか。お奨めなんですよね このCD!
3737さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-10-09 18:25:17)
5.ネタバレ ムルナウというと「サンライズ」や「ファウスト」「最後の人」といった素晴らしい傑作を残してくれた監督で、この「吸血鬼ノスフェラトゥ」もまた退屈というものを感じさせてくれなかった。・・・しかし正直感想は微妙だ。
久しぶりに「今見ると大したことないな」という映画だった。
自分でもビックリだ。
これまで豊作続きだっただけに、尚且つ上で述べた作品で感動しただけムルナウだけに今作はちょっとガッカリと言えた。
ブラム・ストーカーの原作を下敷きに、ヘンリック・ガレーンといったドイツ映画家たちのアレンジを組み込んだホラー映画。
名前のアレンジはモチロン、ねずみ男のような不気味な風貌(実際ねずみだらけ)、原作とは違った結末など普通の吸血鬼映画ではない。
むしろブラム・ストーカーの世界観をまともに映画化したのがトッド・ブラウニングの「ドラキュラ」辺りからだったし、それまではカール・テドア・ドライヤーの「吸血鬼」みたいにまったく別物の吸血鬼映画が量産された。
屋敷までのやり取りが40分もあるのは展開の遅さを感じた。丁寧すぎる印象を受けた。
つうか馬車のスピード早すぎバロス。
原作にある程度沿ったストーリー、ただ少し違うのがヒロインだ。
原作は伯爵がヒロインを誘惑する。
ただ今作は「かかって来い」と言わんばかりに伯爵を呼び込む。
食虫植物の授業をする教授も真っ青なくらい。
つうか教授がマジで使えねえ。杭を伯爵にねじ込むとかそんな能動的な事はまったくと言って良いほどしない。
「血は生命なり!血は生命なり!」と叫ぶ伯爵の部下はいつも通り。ハゲ具合も教授と双璧だ。
いやー次から次へとブラム・ストーカーのファンが発狂するようなシーンばっかりだね。伯爵のハゲ具合とか。
自分の棺桶を一生懸命に運ぶ伯爵が面白い。
墓場が並ぶ海岸とか、崩れそうな古屋、影、吸血鬼=ペストとなって押し寄せるという演出も不気味だ。
ラストはぶったまげた。
何せヒロインが「身をもって」伯爵を誘い込む。
己の肉体と引き換えに伯爵を消し去る・・・こういう「ドラキュラ」もアリだと思った。
コッポラの「ドラキュラ」なんかヒロインみずからドラキュラ殺りに行くんだぜ?
凄すぎてドン引きしたよ(監督を)。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-04 23:17:38)
4.ネタバレ 『ノスフェラトゥ』といってもストーリー・ラインは『ドラキュラ』とほぼ同一。これは『ドラキュラ』の原作者であるブラム・ストーカーの未亡人がムルナウの映画化プランにOKを与えなかったからで、登場人物の名前を変えてストーリーも少し改変したら大丈夫だろうと強引に映画化しちゃったので案のじょう著作権侵害で裁判になり当然のごとく敗訴してフィルムは差し押さえ、その後40年近くお蔵入りだったそうです。『ドラキュラ』は19世紀の小説だというイメージですから、1920年代にブラム・ストーカーの未亡人が存命だったとは驚きです。 2011年にNHKで放映された復元版での鑑賞でしたが、これが驚くほど鮮明な映像です。いくらデジタル技術が進歩しても残存するフィルムの状態に左右されるのが復元版の宿命ですが、欠落だらけで悲惨な状態だった『メトロポリス』の復元版に比べると雲泥の差です。サイレント映画ながら俳優の演技にサイレント特有のわざとらしさがあまり感じられず、編集も現代的なテンポに通じるところがありました。マックス・シュレックのノスフェラトゥは歴代ドラキュラの中でも群を抜いて不細工、そして群を抜いて不気味です。初登場のシーンや棺桶を担いで街をさまようところ、そしてエレンの住んでいる向かいの屋敷に姿を現わすカット、これは子供の時に観たら生涯残るトラウマになったことは間違いなしです。顔は禿げたネズミ男みたいでよく考えると滑稽でさえあるけど、そのふらふらした挙動と狂気をはらんだ目つきがなんかヤバいものを見てしまったという恐怖に襲われてしまうんです。でもラストは強引かつあっけない幕切れで、そこまでのテンションが一気に下がってしまうところは残念ですが、まあそこはサイレント映画なのでしょうがないでしょうね。 確かにこれは、死ぬまでに観ておくべき映画の一本ですね。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-22 23:42:42)
👍 1
3.ネタバレ まず題名は、今となっては使い古された感のあるドラキュラよりも得体の知れない不気味さがある。またその語義の「不死者」というのも、「吸血鬼」よりかえって根源的なものの表現に思われる。ちなみにうちに取ってあった91.7.23の新聞の切抜きによると、ルーマニアで一度埋葬された71歳の男が蘇生して運よく掘り返してもらったが、自宅に帰ったところ家族が恐れて家から締め出されたという出来事があった(ロイター=共同)。ルーマニアでは89年まで独裁者のチャウシェスク政権が続いていたが、その間の社会主義体制下でもずっと不死者というものが恐れられていたのかと当時思った。

本編に関して、自分が見たのは「アメリカンバージョン」だそうだが(64分)、全体的には原作を大まかに簡略化したようではある。
たまたま新型コロナウイルス感染症の流行下で見たわけだが、この映画も終盤が感染症映画のようになっていたのは意外だった。しかし外国から来た船が災厄をもたらすということ自体、原作段階でも疫病のイメージだったかも知れないと思わされるものはある。吸血鬼の犠牲者がまた吸血鬼になるというなら感染症にも似ているわけだが、この映画ではそういう伝染性の設定は特になかったらしい。
なおネズミが棺から湧いて出ていたのは面白かった。今ならコウモリが宿主という設定でも通用しそうだ。

映像面では、伯爵の姿がなかったところに現れてからまた消える、といった特殊効果を見ると、映画の歴史の初期からこういうことが試みられてきたのだとは思わされる。しかし技術的な制約があるのは仕方ないにしても、昼夜の区別がわからないのはさすがに困った。伯爵が出た場面は全部夜だったのだろうが、ほとんど真昼間にしか見えないのは開き直りのようでもある。日中に棺を自分で抱えて歩く姿は格好悪かった。
ホラーとしても正直それほど怖いところはなかったが、ドアを開けたら廊下に立っていたのと、向かいの建物の窓際にいた場面は少し気味悪い。こっちが気づく前から相手はずっと見ていた、という状況は怖いかも知れない(例:部屋の中でネコがどこにいるかと探していたら向こうは最初からこっちを見ていたなど)。ほか参考文献によれば終盤にエロい場面があるとのことだったが、実際はそのように見えなくもないという程度だった(そんなところを触るなとは言いたくなった)。
現代人の立場で褒めるにはちょっと厳しい映画だったが、名匠の作とのことで最低限の敬意を表した点数にしておく。なお主人公の妻がネコを構っていた場面は和んだ。
かっぱ堰さん [DVD(字幕)] 5点(2021-09-11 09:34:59)
2.ネタバレ 今回鑑賞出来たのは「アメリカンバージョン」というヤツらしく、クレジットやインタータイトルは全て英語、かつ登場人物の名前もブラム・ストーカー版に準拠したものに変えられている様です。ソレも含めて、まず原作の内容が頭に入っていればサイレント作品としてはごく観易く・分かり易く観れる作品だろうと思いますね。で、極初期のホラー作品として(今でも)ヴィヴィッドに怖いかと言われれば決してそーでもないかな…と思うものの、肝心のノスフェラトゥ自体のヴィジュアルに代表される禍々しい物理的表現、或いは登場人物の恐怖や狂気の表現(演技)とゆーのは、コレは決して現代のソレと比べても(エッセンシャルな部分では)全く引けを取らないモノかな…とも思えました。特にやはり、ノスフェラトゥ自体の画ヅラ・雰囲気なんかは実に強烈なマデに不気味だったですね(⇒コレとて似た様なヤツは現代のホラーの中にだって今だ幾らでも見い出せるかと)。結論、機会が在れば観ておいて損は絶対に無いと思いますね(かなりオススメ)。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 6点(2022-07-16 23:54:42)
1.ボローニャ市立チネテーカで復元した作品。染色版96分。

歴史的に価値ある作品。
ほり深くメークし長い爪長い衣装で現れる、ノスフェラトゥの恐ろしいこと。
百年以上経った今観ても、気味の悪いシーンの見せ方が上手い。
フッター役の方もイケメンで表情豊かで盛り上げる。

2010年に鑑賞した時はペストと聞いてもピンと来なかった。
2023年では、ペストをコロナウイルスに重ね合わせて、恐怖をまざまざと感じた。
吸血鬼とペストと合わせて表現している。
棺桶からノスフェラトゥと鼠(ペストの運び屋)が出てくる、二種類の怖さがあった。

素晴らしい作品を修復し保存し鑑賞できる、関係者に感謝したいと思う。
たんぽぽさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-02 21:58:33)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 6.64点
000.00%
100.00%
200.00%
3310.71%
400.00%
5310.71%
6310.71%
71035.71%
8725.00%
927.14%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.33点 Review3人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 9.66点 Review3人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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