映画『セックスと嘘とビデオテープ』の口コミ・レビュー

セックスと嘘とビデオテープ

[セックストウソトビデオテープ]
Sex,Lies And Videotape
1989年上映時間:100分
平均点:5.83 / 10(Review 86人) (点数分布表示)
公開開始日(1989-12-09)
ドラマ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-07-20)【イニシャルK】さん
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監督スティーヴン・ソダーバーグ
キャストジェームズ・スペイダー(男優)グラハム
アンディ・マクダウェル(女優)アン
ピーター・ギャラガー(男優)ジョン
ローラ・サン・ジャコモ(女優)シンシア
スティーヴン・ブリル(男優)酔っ払い
松橋登グラハム(日本語吹き替え版【TBS】)
小山茉美アン(日本語吹き替え版【TBS】)
佐古正人ジョン(日本語吹き替え版【TBS】)
脚本スティーヴン・ソダーバーグ
音楽クリフ・マルティネス
撮影ウォルト・ロイド
製作ジョン・ハーディ[製作]
ロバート・F・ニューマイヤー
製作総指揮ニック・ウェクスラー〔製作〕
配給日本ヘラルド
編集スティーヴン・ソダーバーグ
録音スティーヴン・ソダーバーグ(ノンクレジット)
字幕翻訳戸田奈津子
その他ジョン・ハーディ[製作](ユニット・プロダクション・マネージャー)
あらすじ
アメリカ南部の町、バトン・ルージュに住む有能な弁護士ジョンと、その妻アンの夫婦。一見理想的な関係を築いている2人だが、そこには“ジョンの浮気”を薄々と感じ、“無意識に彼を避けてしまうアン”の不安定な心があった。そんなある日、ジョンの旧友グレアムが彼らの家を訪れることで靄がかっていた彼らの関係は変化し始める。当時26歳だったスティーヴン・ソダーバーグの初監督作品。'89カンヌ国際映画祭でパルムドール、ジェームズ・スペイダーが主演男優賞を受賞した問題作でもある。
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💬口コミ一覧

86.ネタバレ 自分の心を正しく掴むことのなんて困難な時代であることか。登場人物の一人は自分を偽った副作用で不能を患うし、主人公はセラピー通いだ。他者や自分に嘘をついている4人の男女。ビデオカメラを介して己を客観視することで体裁を繕っていた心の防御壁が崩れる、そのアイデアといい、それぞれの人物の内面描写の巧さといい、当時26歳のソダーバーグは凄い脚本を書いたものだ。
”カメラを向けられる”というのは自分をさらけ出すように感じるものなのですね。グレアムは撮られる側になった途端、狼狽して拒否した。彼のキャラクターが長くはない上映時間の中で実に巧みに描写されていて見事です。他者との深入りを避けて生きてる彼は車で放浪中。着るものは自分を護る黒。家を探して落ち着くのかと思えば、一ヶ月更新に契約したり、どうにも不安定さが伺える彼。電話は引かず他者とは希薄なスタンスを取ってはいるけど、でもドアはいつでも開いている。
役者4人皆良いけれど、やはりグレアム役のJ・スペイダーが凄くて。グレアムの繊細な内面が仕草や困惑した表情に滲み出てくるようで、複雑で屈折した難役を完全に自分のものにしています。
圧巻は終盤。直接の性的な接触でなくとも、心が絡み合ったその場の空気は酔ってしまいそうなほどに濃密。そう、女は心が求めていれば、相手の掌が触れるだけでも「達した」表情になれるものです。何故ソダーバーグはそんなことを知っているのだ。
封切当時と現在では感じ方が少し違って驚いた。むしろ経験を経た今の方が深く心に響くものがあり、時の流れで色褪せない、つまりこれは傑作といっていいのだろうな。
tottokoさん [映画館(字幕)] 10点(2011-09-13 16:59:19)
👍 1
85.評価低ッ・・!!あまり期待してなかったせいか僕はブッ飛びました。凄い集中力じゃないっすか~。他の商業映画と合わせて観ましたが、これが群を抜いていました。素晴らしいです。
パスタ・パ・スーパーチョコさん 10点(2003-06-18 04:02:56)
84.アンディ・マクドウェルの色気がいい。ビデオテープを通して表面上、良い夫婦の内面をうまく表現したことに目から鱗がおちた気分でした。
natyuさん 10点(2003-01-31 02:23:42)
83.評価低いね。悲しい。ソダーバーグの最高傑作だと今でも思っている。綿密に計算された展開。奥深い台詞の数々。ラスト、愛する人の二の腕をなでる主人公に胸キュン。
姿焼きさん 10点(2002-05-04 10:10:45)
82.ネタバレ 期待のソダーバーグ。「ソラリス」で大コケしたが、デビュー作でこれだけの力量を示すとは、すごいものだなあ。スペイダーは、このころ全然マッチョじゃないので、「ええ、顔がきれいなんです」になっている。アンディは、女性から見ると、シンクロしにくい女優さんだ。なんでかなあ。メグライアンとのこの違い。あえて言えば、「いっつも人に言えないことがありそうな女の人ね」かな。共感呼びにくいですよ、このタイプ。この作品で一度も「この子かわいそう」と思えなかったし。女子校に行ったら、村八になることまちがいない。この作品で記憶に残すべきは、「あたしは神様の前で誓ったりしてないもん」という妹のセリフです。なるほど。不倫カップルで誰が悪いかというと、神様との誓いを破ってるほうの人間なのですね。アーメン。
パブロン中毒さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-13 18:15:06)
81.多かれ少なかれ、大人は皆どこか病んでいるもの(まあこの映画はちと極端ですが)。健全な青少年の方、どうかお許し下さい。でも、だからこそのラストシーン、たまらなく好きです。このラストを味わいたいがためについ何度も観てしまいます。ジェームズ・スペイダーがまさにハマリ役!この人、いったいカッコいいんだか冴えないんだか・・・不思議な俳優です。あの三白眼、好きだなぁ。
タマクロさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-03 15:49:08)
80.観始めはありがちな不倫話かと思ったがそんなことは無い。むしろ奇特で驚いたくらい。人に特別薦めたいとは思わないけど、とても深くて面白い作品だと思う。タイトルも率直で好き。テーマがテーマだけに観る年齢やその時の状況によってかなり異なった感想が持てるのでは?今の私にはラストの、アンの二の腕をグレアムの指がなぞるシーン…とても印象的でした。
SAEKOさん [映画館(字幕)] 9点(2004-01-04 17:54:21)
79.素直な、とてもいい映画だと思います。話は難しくはないと思うんですけど。
Co-inさん 9点(2003-07-17 09:58:17)
78.音の使い方がものすごく良い。同様、計算された映像、場面転換もすばらしい。人物もよく作り込まれてて、自然と引き込まれてしまいました。私は傑作だと思います。
ノアさん 9点(2002-12-14 19:22:10)
👍 1
77.ネタバレ 性欲は3大欲求のひとつでありながら、大概の人が常に満たした状態にある他のふたつとは異なり、必ずしも全ての人が常にこれを満たした状態にあるとは言えない様に思う。そもそも、どういう状態にあることが真に性的に満たされていると言えるのか、ということを考えさせられる様な映画である。

本作に登場する4人は、自覚している・していないに関わらず、4人ともに性的に「不健全」な状態に置かれている。中で、最も一見して端的に病的な状況に在る様に思われるグレアムのアプローチ、物理的に不能な自分に対し、やはり性的に「不健全」であろう女性たちに、カメラを通しての精神的な「解放(裸身を曝すこと)」を要求していくという、これも一見高度に変態的な行為が、むしろセックスの本質のひとつの「正常な」側面を明らかにしている。終盤に描かれるアンとグレアムの精神的な解放・結合(自己の曝け出しと他者の受容)こそが、変則的ではあるがセックスの(形而上的な)あるべき姿だとソダーバーグは言いたいのだろう。

あくまで個人的には、このソダーバーグの結論は、万人がこれを認めるというにはやや高尚すぎる、とも思う(それは、もっと高次元の人間の欲求の話だと)。そして誤解を恐れずに言えば、そんなことを言い出すのであれば、生物学的には性欲の最も重要な論点は正に結果、つまりは家庭・子供を持つということに帰結するべきだ、とも私は考えている(性の在り方が多様化する現在、こんなことを言うと、また袋叩きにあってしまいそうだということは重々承知の上で)。しかし、その意味でも本作が描く価値観は、現代でも通用するある種の先見性を備えていた、と言えるのかも知れない。中々どうして、今なお観る価値の深い映画だ、とも思う。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2020-07-19 15:12:26)
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76.面白かったです、とても。思っていた以上に刺激的で、繊細で微妙な感情を突いていてうまいなぁと思いました。
自分の考えや体験を赤裸々に話すのって一種のセラピーですよね。何がいいってマニアックでエロティックな緊張感。男がビデオカメラを回し、女が質問に答える。ムリして話すわけでもなく。すごい告白をしているのに男は質問をするのみ。すごい緊張感と色気でした。
その奇妙なセラピーを通しての4人の変化具合もとてもよかったです。恋愛映画としては異色だけれど、傑作だと思う。。
るいるいさん 8点(2005-02-09 21:42:19)
75.大人になるとセックスに関連した嘘をいっぱいつかなくちゃいけないんですね。大変です。
parabenさん 8点(2004-11-19 15:08:09)
74.最近のどっ散らかしたソダーバーグ映画は好きじゃない私ですが、たった四人の登場人物を、じっくり掘り下げた本作は興味深く見る事が出来ました。「セックスなんか重要じゃないわ」と言いながら、性に捕われているアンと、「セックスが好き」公言して、自由なようでいながらしみったれた生活をしている妹との対比が、女性心理を深く的確に描いています。アンが「世界中で餓えた子供が苦しんでいる時に、私の悩みなんて」という台詞は、金持ち専業主婦のすごく良い所を突いていて、監督の観察眼の深さを感じます。ただ、妹のピアスを見つけて掃除機で叩くとか、夫が「女房より仕事だ~」と雄叫びをあげるとか、やや芝居がかった(いや、芝居なんだけどさ)シーンが苦笑を誘われました。
ともともさん 8点(2003-12-05 19:04:26)
73.ずっとこの監督は女性だと思い込んでいました。ジェームズ・スペイダーが繊細な美青年で、二重丸。
きなこ餅さん 8点(2003-11-06 23:28:49)
72.変態にも善人はいるんだと思いました。今の世の中、こんなの変態に入らないけど。表面じゃなくて、本音の部分でこそ人間は生かされる。何だか何かを突きつけられた気がした作品。
こがねさん 8点(2003-05-30 23:55:36)
71.ネタバレ これを撮ったときソダーバーグ26歳ですか、26歳の若造が撮る映画じゃないですね、いろんな意味でね。このまま舞台劇にできそうな登場人物ほぼ四人だけの濃密な演技合戦。“セックス”“嘘”“ビデオテープ”とはこの映画の主旋律を構成する三要素だけど、ひとつ大事なモチーフが抜けていますね。それを加えればこの映画は『セックスと嘘とビデオテープと精神分析』というのが題名としては相応しいんじゃないかな、ちょっと字余り的な心地悪さは否めませんけどね(笑)。ファーストシーンからしてセラピーを受けるアンディ・マクダウェルだし、まるでキンゼイ博士みたいに女性が性について語るビデオ映像を集めるのが趣味のジェームズ・スペイダーだって、そのインタビュー自体がセラピーみたいなもんでしょ。ラストで攻守逆転、マクダウェルがセラピスト・インタビュアーみたいになってスペイダーに挑んでくると、それまで超越的でクールだったスペイダーも悪戯がばれたガキみたいにしどろもどろになるところが面白い。考えてみると、おカネを払ってまで他人に自分のことをペラペラ喋ってすっきりするって、アメリカ人ってほんと変わってます。登場人物四人にはしょうじき誰にも感情移入できませんけど、こういういかにもカンヌ映画祭が好きそうな前衛的なテーマを、ギリギリな線でエンタティメントに仕立て上げたソダーバーグの力量は大したものです。一言いえば、本作で絶賛されたジェームズ・スペイダーのキャリアが伸び悩んでしまったことは残念です。イイ役者なんだけどなあ。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-07 22:33:16)
70.ブラックリストにドはまりNowなので若いレディントンはこうだったのかなと交錯した目でみてしまった。
カンヌで男優賞を取ったジェームズ・スペイダー、よかったです
HRM36さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-12 00:51:57)
69.ネタバレ 好きな作品だったのに、久々に見てみると大して面白くなかったので自分で驚きました。
グレアムがやってることが、今見ると何だか古臭いなぁと思ってしまったからかもしれません。
昔は秘めやかなドキドキ感があると思ってたけど、そうでもないというか。
結局女性たちは、グレアムという無害な観客の前で自分をさらけ出す快感に酔っているし、
グレアムはそれを後から自分の為に利用するというだけのこと。

ジェームズ・スペイダーが記憶の中では超美形だったのに、そうでもなかったのも軽くショックでした。
今や容貌的には見る影も無いけど役者としては魅力的な「ブラックリスト」の彼を見慣れてしまったせいかもしれません。

嘘つきはダメに決まってるけど、
優しい嘘もあるし、嘘ついた方が良いときもある。嘘も方便。
常に正直なのも生き難いでしょう、などと思えるようになったんですね、私も。

それにしても、何故こうも似てる容貌の人を妹と夫役にしたのか、やっぱり気になりました。
二人が実の兄妹に見えます。

見直してガッカリしたけど、一番病気に見えたアンが結局グレアムを立ち直らせ、自分も自分らしさを取り戻す
というラストは好きです。
nanapinoさん [インターネット(字幕)] 7点(2018-06-10 13:46:49)
68.ネタバレ タイトルがいいね。最初はエロいのかなぁなんて思ったけど。いやいや、自分も気付きを与えてくれた映画で、何度も観てます。名作だと思います。人に薦めたいけど、タイトルがこんなだから、つい言いそびれちゃって・・(笑)。照れちゃう(笑)。
トントさん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-11-02 04:00:50)
67.ネタバレ タイトルはインパクトあったねぇ(当時の遠い記憶) 若いときは邪念(笑)が多いからきっと素直に観れなかっただろうな 的作品  度合いの違いはあれ、みんな日常的に嘘はついている  その本心な部分を 第三者とビデオテープに告白する  まるで現代の懺悔のような  アンディの胸に光るクロス(十字架)のネックレスが 神への告白を意味するのか   思っていたよりも重く意味深な内容  若干26歳で造る内容じゃないわな ソダーバーグ監督流石デゴザイマス
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-09 08:57:57)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 86人
平均点数 5.83点
000.00%
100.00%
244.65%
389.30%
4910.47%
51922.09%
61213.95%
71922.09%
866.98%
955.81%
1044.65%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 6.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.66点 Review3人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1989年 62回
脚本賞スティーヴン・ソダーバーグ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1989年 47回
主演女優賞(ドラマ部門)アンディ・マクダウェル候補(ノミネート) 
助演女優賞ローラ・サン・ジャコモ候補(ノミネート) 
脚本賞スティーヴン・ソダーバーグ候補(ノミネート) 

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