映画『ディーバ』の口コミ・レビュー

ディーバ

[ディーバ]
(わたしのディーバ)
Diva
ビデオタイトル : ディーバ/ジ・アルティミット
1981年上映時間:118分
平均点:7.40 / 10(Review 35人) (点数分布表示)
サスペンスラブストーリーミステリー音楽もの
新規登録(2003-05-25)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2011-12-12)【たきたて】さん
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監督ジャン=ジャック・ベネックス
キャストリシャール・ボーランジェ〔男優〕(男優)ゴロディッシュ
フレデリック・アンドレイ(男優)ジュール
ローラン・ベルタン(男優)
ジャック・ファブリ(男優)
ドミニク・ピノン(男優)スキンヘッド
ウィルヘルメニア・フェルナンデス(女優)シンシア
原作デラコルタ
脚本ジャン=ジャック・ベネックス
ジャン・ヴァン・アム
撮影フィリップ・ルースロ
配給フランス映画社
あらすじ
 娼婦のナディアはある麻薬密売組織の秘密を握る。その証拠となるテープを持って組織から逃げている。そして、偶然出会った郵便配達員のバイクにテープを隠す。郵便配達員はその事実を知らないまま、謎の組織から狙われはじめる。しかし、郵便配達員の知らない事実はまだ他にもあった。音楽、ラブストーリー、ミステリーをミックスした純愛サスペンス。
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💬口コミ一覧

35.ネタバレ 「雰囲気映画」じゃねえか、と言われてしまえばそれまでなんですが、これだけの雰囲気を出せれば「文句無しの大傑作なのだ!」とも思うのです。複雑に入り組んだストーリーが、まるでジグソーパズルのピースのように見事にハマってゆくのも快感です。(この映画の中でも「謎の男」はジグソーパズルを完成させてから、おもむろに行動を開始していくんですよね…)まぁ、この映画を見た後に、自転車通学の際にウォークマンでオペラを聴きながら爆走したりしたのも若気の至りでいい想い出です(苦笑)。
幻覚@蛇プニョさん [映画館(字幕)] 10点(2004-06-05 01:21:14)
34.ストーリーは少し無茶があるが、それを補って余りある映像美と音楽、満足!!
ゆきいちさん 10点(2004-05-04 03:00:35)
33.公開当時はちょっとした話題になったんだけどなあ。前評判につられて観に行ったクチだけど、大正解でした。キレイで摩訶不思議で文化の香り溢れる傑作だと思います。パンにバターを塗ることに悟りをひらいてるゴロディシュのキャラクターがかっこいい!
そうしょくみさん 10点(2003-06-20 00:31:13)
32.当欄で「ベティ・ブルー」があれだけの人気を集めながらも誰も「ディーバ」に言及しないのはおかしい!と思ってました。これぞJ・J・ベネックスの最高傑作!映像が遊び、音楽が遊ぶ。彼はデビュー作にして頂点を極めてしまったためにその後の作品でずっと「ディーバ」の夢を追いかけつづけ未だに超えられない状態にあるとしか私には思えません。
ももたろうさん 10点(2003-06-06 21:03:20)
31.↓【longsleeper21】さん、なんとうらやましい。これをタイムリーに(もしくは同時代に)観れるっていうのは、いいなあ・・10年近く経ってからビデオで観たのとではまた随分違うんだろーな、と羨ましく思います。雰囲気、映像だけについ目が向けられがちですが、単純に面白い!というのもこの作品の魅力です。
タマクロさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-02 12:41:32)
30.20年ほど前、すごーい小さな映画館で観客が私1人、という贅沢な状況で鑑賞いたしました。輸入レコード屋さん(レコードです!レコード!)で必死にサウンドトラックを探して宝物のようにして聞いておりました。
longsleeper21さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-04 14:46:00)
29.表のストーリーは陳腐だし、四半世紀も前のフランス的ギャグは、「あっと驚くため五郎」的だし、、、、、映像の斬新さ、革新性は、60年代、70年代の映画を丹念に見てきた人でないと、おそらく理解することは難しいのだろうし、、、、。(ちなみに、私には判断できません)、、、そうした点からは、博物館でしか価値が見いだせない作品と思われても仕方ないでしょう。だから、映画は消費されるべき娯楽だ、と考える人は見てはならない作品だと思います。でないと、ピカソを見て、なんじゃこりゃ、というのと同じになる。(もちろん、それも一つの判断ですが)、、、、、、、私が個人的にこの作品が素晴らしいと思うのは、1. 作り手が映画を、音楽、絵画とおなじ芸術だと考え、2. 芸術がどのようにして成り立つのかが真剣に考えられ、様々な実験が行われている、と思うからです。、、、、、、例えば、なぜ主人公は郵便屋なのか。、、郵便は人々のコミュニケーションの象徴です。そこからモダンな社会でのコミュニケーションのあり方が問題視されていることがうかがえる。そして彼の部屋の造形。またバイク、ローラースケートといった新しい道具たち。、、、なぜ衣装を盗み、返すのか。それはfetishな発想と芸術とを区別したいから?、、、、そして歌姫はなぜレコードをださないのか。それは芸術が人と人とが共有する場の中で、共感のコミュニケーションとしてしか成り立たないと考えているからではないのか。などなど、、、、、、、このような点では、この作品は、普遍性を持ち、常に新しい作品だと思いました。とにかくこの作品はアートです。
王の七つの森さん 9点(2005-02-22 09:56:40)
👍 1
28.ジャン・ジャック・ベネックスの中ではこれが一番好き!ふたつの録音テープを巡り、警察とギャングとアジア人の海賊版を扱う怪しいけどなんかヘンな二人組みが絡む。そのテープをふたつとも所有するジュールがこの三者に追われることになるわけです。録音テープの声の主、ひとりはこの世から抹殺されもうひとりは自分の声を客観的に聞いたことがない、録音テープの存在さえ知らない。その黒人歌手シンシアに憧れ、追っかけをしているジュール、楽屋を訪ねた際に彼女の衣装をくすねる。その衣装を体に巻きつけシンシアの歌声に恍惚状態のジュール、黒人娼婦に衣装を着てもらうジュール、異常といえば異常だけど切なくて憎めない。ここでも声と衣装だけで本人は不在だ。これがこの作品のポイントなのかな、確かに存在しているのにそれを証明するものが不在とでもいったらいいのかな。後半シンシアとジュールがあてもなく歩く明け方のパリの街が美しい。声の主シンシアと一緒に録音テープを聞くラストはやっと不在が存在となったかのようだ。犯罪絡みのテープと黒人歌手への愛の証のようなテープ、これをめぐってサスペンスと愛の物語が同時進行していく。サスペンスのほうはあんまり期待しないほうがいいけどね。でもこっちに絡むリシャール・ボーランジェがなかなかシブイです。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2003-12-08 09:23:35)
27.瀕死のジュールにベトナムの少女が語る不思議な物語が印象的。めくるめくような映像のマジックに見るたび何度も酔いしれる。
mimiさん 9点(2003-11-16 19:20:37)
26.ネタバレ 主人公のジュールが最初の頼りない細い男性からやがて、歌姫シンシアを受け止めるだけの度量を持つ青年に成長していくまでのストーリー(と僕は観た。)歌姫の歌うオペラは大迫力で、正直に言ってこれは絶対に映画館で観なきゃ損だ!と思った。公開時3歳の僕には無理なんですけど。汗 黒人女性と白人男性の恋愛ということに対して、何か悶着があるかと思っていたが、そんなレベルじゃないんですね。この映画にはベトナム出身の少女(アルバ)も登場しているんだけど、人種問題をサラリと流すところがフランスの粋なのかと思う。その少女や、何しているか解んないけど悟ってるオヤジ(リシャール・ボーランジェ)、それに刑事、殺し屋までがスタイリッシュでそれにディーバの歌までついてるんだから、観ていてウットリすること間違いナシ。ベネックスは初回監督作品でこんな映像を撮ってしまうのだから、その才能に圧巻。
feroさん 9点(2003-11-04 02:14:32)
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25.この作品でもリシャール・ボーランジェが渋く極めてますね。悟りまで開いています。フランス映画独特のマッタリ感を心得ている方には堪らない作品でしょう。夜明け前の静寂を上手く使っていて、観ているこちらもリラックスしていく作品ですね。。。ゆったりとした時の流れを感じられる点では、「上質のフランス映画」と言えるのではないでしょうか。
ムトゥさん 9点(2003-09-10 07:38:58)
24.好きな映画は、たいてい「わけのわからない迫力」のあるものなのだが、この「ディーバ」は例外。非常に真っ当な作りである。というより、ほとんど完璧な作品といってもいいのではないだろうか。サスペンスでもあり、ロマンスでもあり、ドタバタコメディでもあり、刑事ドラマでもあり、青春映画でもある。さまざまな要素を詰め込みつつ、一本スジの通ったストーリー展開。緻密に構築された端正な映像。ディーバと主人公との恋にリアリティを感じられるかが評価の分かれ目だと思うが、さすがにそれを感じられない無粋な人はここにはいないようで、嬉しい限り。フランス映画にありがちな、「話のわかりやすさよりも画の美しさを優先する」部分が見られたことだけが減点事由。そこがフランス映画のいいところ、という人もいるとは思うが。
山の木屑さん 9点(2003-08-01 21:07:29)
23.ネタバレ ジャン=ジャック・ベネックスは「ベティ・ブルー/インテグラル完全版」が凄い面白かった。
この作品も、退屈な部分が多いが最後まで見てしまう仕掛けと魅力に満ちた映画だ。

独特な雰囲気が漂う「歌の花火(淀川長治さんいわく)」とも言うべきサスペンス映画。
ファーストシーンにおける「歌姫(ディーバ)」の熱唱から全ては始まっていた。

タイトルの「ディーバ」の如く、登場人物たちは様々な音に包まれて日々を暮らす。
己の歌に誇りをかける「歌姫」と呼ばれるオペラ歌手、「歌姫」に惚れ込んだ郵便配達員、「波の音」を聞くためにパズルを組み続けるギリシャ人、「シャンソン」を聴きながら仕事をする殺し屋などなど、音に支配されているとも言える人物模様。
物語は静かに進むが、徐々に複雑になっていく事件、一見無駄とも思えるシーンにバラ蒔かれた複数のガジェット(本当に無駄なシーンも多く退屈だけど)、驚愕の真相、二重、三重、四重の追走劇、そして予想もしなかった顛末。
時にはヒッチコック、時にはルネ・クレマン、時にはトリュフォー、時にはフリードキンと様々な監督の“音”が聞こえてくる。
それを包み込むベネックス流の世界観。
正に映画好きが練り上げた、映画好きのための映画。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 21:47:44)
👍 1
22.ガラクタの山からクズ鉄を何個も拾い集め、それらをくっつけて青いスプレーを吹きかけた芸術作品。
こんな映画をリアルタイムに観ていたとしたら、映画に対する価値観は1080度ひっくり返ったとすら思える。

有限の物語と無限の音楽、夢幻の色彩。
すべてが胸をグッと震わす。
紅蓮天国さん 8点(2004-05-22 15:55:41)
21.歌劇ワリーが始まるあたりから引き込まれてしまいますね。皆さんお書きの通り、何でも詰まっている所がいい。録音テープを狙う企業の二人組、原作では日本の会社のミハラさん。日本びいきのベネックスが海賊版で有名な台湾に変えてくれたのかな。
Mr.MONKさん 8点(2003-12-15 17:21:06)
20.ネタバレ 個人的にはシュールでかっこいいの好きという印象。「勝手にしやがれ」と比較したくなる作品、好みとしては同列かな・・。「ベティブルー」も確かに切なく、雰囲気作りに凝って観る者を圧倒するが、「ディーバ」の方が映画という一つのプロットの中で様々なプロットがありそれぞれがそれぞれの個性を持ちつつも関係を持ってくるというところが好きです。フィルム・ノワールからヌーヴェル・バーグの流れを汲むこの映画、一つの完成された映画の形だと思いました。「ベティブルー」や「勝手にしやがれ」が好きな人には特にお薦めです。
恥部@研さん 8点(2003-07-04 17:06:36)
19.ネタバレ 若いころ、映画館で観て、いたく感激。
それから30年以上経って、観直す。
確かに「ベティブルー」を観て、ベネックスが表現者として、どこまで真っ当かと言われると、
う~むと思ってしまう感性にはなってしまった。
(自分がそれだけ乾いてしまったからかもしれない)

だが!しかし!若いころの「ディーバ」を観た俺は間違っていたのか?
いや、あの頃の俺も、俺は俺だ!

この映画の世界観。
しびれる歌声。マンガチックな殺し屋。小型バイクで地下鉄を疾走。頼れる不良オジサンと万引き女子。
その雰囲気に酔いしれ、ひとり下宿に戻って、世界は危険な魅力で満ち満ちてると海外の文化に憧れた。

女神(ディーバ)に憧れ、その為にはスリルとサスペンスの世界にだって、少年は飛び込んでいけるのだ。
そういう映画に、やはり勇気づけられて、今日の俺はいる。

ベネックスについて、もう少し知るべきだと痛感した。
正直「ベティブルー」だけでは分からない。他のベネックス作品を観てみたい。
トントさん [ビデオ(字幕)] 7点(2018-07-16 02:44:44)
👍 1
18.全体は青。稀薄な澄明な空気に満たされてる感じ。ベトナム少女がローラースケートで光の中を横切りつつ滑る部屋なんかね。ほとんどのカットで何らかの動きが続いており、近寄っていったり、横移動したり、回り込んだり、迷宮感というか、不思議な世界を作っていく。決して人間を描かない。生臭さを異常に怖れている。監督を含む、現代都市生活者の心象風景なんでしょうか。社会心理学で解説しようなんて押し付けがましさがないのがいい。ただ淡々と自分の世界を描いていったという感じ。それで感動したかっていうと、物足りなさのほうが先に来てしまったのが映画の難しいところ。廃工場の取引のシーンなんかはドキドキした。わけもなく人形の楽隊が置いてあったりして。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2013-06-01 09:38:37)
17.ネタバレ  街中で殺される謎の女性。女性を殺害した二人組み。女性を待ち伏せていた男女二人組み。(この二人はただの情報屋と警官でしたが)それぞれの素性をすぐには明かさなかっただけで、この映画は面白いと思いました。そして、そこに衣装泥棒の主人公ジュールが知らないうちに巻き込まれ、本人が知らないまま謎の組織に追われ始める。雰囲気や演出は抑え目ですが、誰が見ても面白い万人向けの良作サスペンスだと思います。ジュールを狙っているのは麻薬組織だけではないというのも良いです。あのどっかの版権狙いの外国企業と、謎の芸術家とその彼女?のアルバの存在もスパイスが効いていて、この映画をただの映画で終わらせていない気がします。
たきたてさん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-11 16:16:17)
16.ネタバレ 物語は少し複雑。メインは郵便配達人ジュールとディーバであるシンシアの純愛。ジュールは運命のいたずらで3つの組織に追われる。買春組織の暴露テープを持っていることで警察に。同じ理由で殺し屋に。そしてレコーディングしないシンシアの録音テープを持っていることでレコード会社に。さらに複雑なのは売春組織のボスが、警察の殺人課の上司であること。このため捜査状況が殺し屋に筒抜けとなる。レコーディングテープはベトナム人少女アルバに預けて置いて無事だった。暴露テープは殺し屋に奪われそうになるが、謎の男(アルバの恋人)に助けられる。暴露テープは謎の男が殺し屋のボスに売る。後にボスはジュールを殺そうとして、謎の男に殺される。
◆感情移入を損ねる要素がある。アルバが平気で万引きする。ジュールもそれを咎めない。ジュールがシンシアへの愛の代償として黒人娼婦を買う。ジュールは逃げ回っているだけで最後まで成長せず無力である。主人公なのだから活躍して欲しい。最初は無力でも途中からヒロイズムを発揮するか、知力でピンチを乗り切るかすべき。謎の男に助けられているばかりでは、シンシアの愛を獲得する資格は無い。要するに主人公の印象が薄いのだ。ここが最大の不満点。謎の男ばかりが目立ちすぎる。ジュールがライブを録音し服を盗むのは、幼い愛の表現として許容できる。
◆最大の魅力はシンシアの歌だろう。実に力強い。随所にユーモアの要素もある。二人の殺し屋のキャラも立っている。何でも嫌いな殺し屋は特に印象的。ジグソーパズル、動く波の模型、壁の画、バイクなどガジェットも豊富。構図やマ撮り、彩使いなど映像がスタイリッシュ。
◆不可解な点もある。①レコード会社の人は、テープを探してジュールの家に押し入ったが、何故テープをずたずたにしたのか。腹いせだろうか。また謎の男から違うテープを渡されるだけだが、何故確認しないのだろうか。②最後の場面、唐突に無人の舞台となる。説明が欲しい。テープが途中で止まって、また始まるが誰が操作しているのか。③謎の男は、テープを売った金をどうしたのか?
◆ミステリー要素も恋愛要素もそこそこの出来で、良くまとまっている。アクションは陳腐。普通に考えれば、ディーバが狙われてジュールが助けるのだけれど、意表を突く展開が好ましい。本筋と離れた部分で、謎の男と不思議少女の抜群の存在感が映画を稀有なものにしている。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-13 11:59:21)
👍 2
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 35人
平均点数 7.40点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4411.43%
512.86%
6411.43%
71028.57%
8411.43%
9822.86%
10411.43%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review3人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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