映画『汚れなき悪戯』の口コミ・レビュー(3ページ目)

汚れなき悪戯

[ケガレナキイタズラ]
The Miracle of Marcelino
(Marcelino Pan Y Vino)
1955年スペイン上映時間:91分
平均点:7.27 / 10(Review 45人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-01-15)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-07-18)【Olias】さん
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監督ラディスラオ・ヴァホダ
キャストパブリート・カルヴォ(男優)マルセリーノ
フェルナンド・レイ(男優)
松村彦次郎(日本語吹き替え版【NHK】)
浦野光(日本語吹き替え版【NHK】)
巖金四郎(日本語吹き替え版【NHK】)
原作ホセ・マリア・サンチェス・シルバ
脚本ラディスラオ・ヴァホダ
ホセ・マリア・サンチェス・シルバ
音楽パブロ・ソロサバル
作曲パブロ・ソロサバル「マルセリーノの歌」
撮影エンリケ・ゲルネル
配給東宝東和
あらすじ
スペインの、とある田舎村の修道院が舞台。そこにある日、一人の乳児が捨てられていた。修道僧たちは、その乳児の親たちを村中捜しまわるが見つからず、里親探しも失敗に終わり、その乳児を修道院で育てることになってしまう。だがその子には特別な能力があったのだった・・・
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5.ネタバレ 市場に積まれたリンゴの山の中程からマルセリーノがひとつを掴んだせいでリンゴの山が総崩れに、そして驚いた家畜の牛たちが暴れ出して市場全体がドミノ効果のようにめちゃくちゃになるシーンを何十年も昔、子供の頃に見た時には見過ごしていました。そして、周囲の大人達に冷たくされた寂しさの中でマルセリーノと屋根裏の痩せたおじさんとの交流が始まるのですが、それは子供心にただただ不気味にしか感じられませんでした。

今、大人として鑑賞してもやはり不気味さは拭えません。中南米系のカトリック教徒は奇跡を信じて例えば涙を流したことのある彫刻みたいなものを拝んだりしますが、カルチャーの違いかわたしには到底理解できません。劇中のフランス兵の帽子の形からナポレオン時代(19世紀前半)以降の物語だと推測できますが、マルセリーノの死因は奇跡ではなく心臓麻痺とかじゃなかったんでしょうか?まあ、今なら明らかにもなるし話題にもなるそういったことは不問に付して神様の意思といった宗教がらみの要因だけを問題にするとしても、12人の父親よりも1人の母親のほうがいいというマルセリーノの願いがいとも簡単に叶えられるのは、市場の騒動の件で一時的に冷淡になっていたとはいえ、マルセリーノを一生懸命育ててきた修道士さん達にとってはあまりにも不公平です。

でも鑑賞後にわたしは「人は皆、理由があって生まれ、理由があって死ぬ。」というある宗教家の言葉を思い出しました。乳幼児のうちに天に召される者は周囲の人間に何かを教えて去っていくのだそうです。マルセリーノが修道士達に何を教えたのか、宗教の違いを超えて考えてみてはどうでしょうか?
かわまりさん [DVD(吹替)] 10点(2015-06-08 00:02:25)
4.ネタバレ 大学生の時、名画座の3本立てで見たことがあります。しかしかなり忘れていたようで、記憶にないところがかなりありました。特にキリスト像に関しては、とっとと動き出してセリフまで喋っているとは驚きました。ここまで来ると初見と変わらないようなような気もします。

私はヨーロッパの文化に関心があるので、キリスト教映画も抵抗なく見られます。しかしそれはあくまで文化的な側面であって、本作のように奇跡をてらいなくストレートに描かれると、ちょっと評価に困ります。もちろん悪い映画とは思いませんが。修道士か12人とか、架空の友達遊びとか、そのあたりもうまく作ってあると思います。そんなこんなで、結局無難な点数を付けざるを得なくて、製作した方々には申し訳ないような気もします。総合的には、わりと好きな作ですし。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-21 20:34:40)
3.ネタバレ 数十年も前の中学生時代、音楽の先生が激推ししていた映画です。マルセリーノの歌?か何かが教科書に載っていたんだと思う。
その後30代ぐらいに借りて鑑賞してみて、ああ先生の言っていた通りの映画でした。

宗教色が強くてあまり入っては行けなかったけど、なかなかよかったです。
当時の映画好きは皆観たのかなぁ。
大治郎さん [ビデオ(字幕)] 7点(2022-12-27 10:23:21)
2.ネタバレ 子ども映画ではあるのですが、結構コテコテにキリスト教的価値観を描く映画でもあるので、内容に関しては好みとゆーのは分かれる方の作品かと思います。ただ同時に、子ども映画としては端的に最強クラスと言っても好いかと(正直、メッチャ観入ってしまいましたよね)。その子役の素晴らしき純粋さ(=それがもたらすある種の「神性」)とゆーのは、ほぼ同時期の『禁じられた遊び』よりも更に純粋で美しいモノにも感じられました。元々はイタリアの話らしーのですが作品としてはスペイン映画で、モノクロではありますがやはりどこか温かく爽やかな空気感も感じられて(+件の音楽・歌の気持ちの好さも含め)そーいったトータルの雰囲気の好さが(映画を観ている上での)多様な心地好さにも繋がっていたかな…と。個人的には、人生でも忘れ難い傑作…という類の作品に思えましたです。機会があれば是非。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2023-03-19 17:04:19)
👍 1
1.ネタバレ 修道院に置き去りにされた赤ん坊を12人の修道士が父親となって育てるというようなお話。修道士たちは、赤ん坊の本当の親がいないかどうか村中を探し、結局見つからず、両親は亡くなっているとの結論に達しますが、すでに親心が芽生え始めており、赤ん坊を育てられることを内心では喜び、子供が成長すると、母親や同年代の遊び友達が必要だと里親を探すのですが、適切な人が見つからず、もうすでに家族同然となっているので、内心では喜び、12人の父親となって子供を愛し育てるところに心が温まります。邦題の「汚れなき悪戯」は、子供が、同年代の遊び相手がいないこともあり、周囲の気を引くために他愛のない悪戯をすることからとったものだそう。原題は「Marcelino Pan Y Vino」(パンとワインのマルセリーノ)。終わり方が、宗教臭くて唐突感がありますが、全体的には楽しめました。
camusonさん [DVD(字幕)] 6点(2023-05-29 18:52:44)
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【点数情報】

Review人数 45人
平均点数 7.27点
000.00%
100.00%
200.00%
312.22%
412.22%
548.89%
6817.78%
71431.11%
8715.56%
924.44%
10817.78%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.25点 Review4人
2 ストーリー評価 7.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review3人
4 音楽評価 10.00点 Review5人
5 感泣評価 8.50点 Review4人

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