映画『網走番外地(1965)』の口コミ・レビュー

網走番外地(1965)

[アバシリバンガイチ]
1965年上映時間:92分
平均点:6.97 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
アクションドラマ刑務所ものシリーズものモノクロ映画ヤクザ・マフィア小説の映画化
新規登録(2003-06-02)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-11-12)【イニシャルK】さん
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監督石井輝男
助監督内藤誠(脚本)
キャスト高倉健(男優)橘真一
南原宏治(男優)権田権三
丹波哲郎(男優)妻木
安部徹(男優)依田
田中邦衛(男優)大槻
嵐寛寿郎(男優)鬼寅
潮健児(男優)囚人
関山耕司(男優)教育課長
風見章子(女優)秀子
久地明(男優)
原作伊藤一
脚本石井輝男
音楽八木正生
作曲山田栄一「網走番外地」
編曲山田栄一「網走番外地」
主題歌高倉健「網走番外地」
配給東映
美術藤田博〔美術〕
録音加瀬寿士
あらすじ
義父と不仲だった橘真一(高倉健)は、やくざの世界へ飛び込み、傷害事件を起こして網走刑務所に収容される。曲がったことが嫌いな彼は、大部屋の顔役・依田(阿部徹)や、野卑な権田(南原宏治)らと反りが合わない。やがて、母が危篤との報が橘に知らされる。刑期の終わりは目前だったが、大部屋では集団脱走計画が持ち上がっていた・・・。全18作のシリーズ巻頭を飾る作品。本作の大ヒットにより、高倉健は一躍トップスターとなった。
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💬口コミ一覧

34.中学生の時に見ました。先にシリーズの後半の方を見ていたので、これを見たときはテイストの違いにちょっと拍子抜けしました。今見ると違うのかな?
東京50km圏道路地図さん 7点(2004-01-14 22:50:01)
33.これはアクション映画ですよねえ。結構面白かったです。またまた巻き込まれちゃってるよ、健さんって思ってたんだけどやっぱり最後は義理と人情だよね。とっても若く威勢がよい健さんと、これまた若くかっこいい丹波Gメン哲郎、トロッコシーンで“止まれ、止まらないと撃つぞ”って後ろから言ったってブレーキ利かないんだから止まれないって、、。昔から変わらないキャラの田中邦衛、そして嵐寛寿郎の存在感、随所随所で流れる健さんの渋い歌声・・・なかなかでした。
fujicoさん 8点(2004-02-17 13:22:25)
32.かつてヤクザがヒーローだった時代がありました。それがこの網走番外地における健さんです。シリーズ第1作は小気味良いテンポと、味のあるキャラクターたちが、ぐいぐいと話を引っ張っていきます。古い邦画のストーリー展開が重いという人も、本作はあまり気にならないのでは。
伊達邦彦さん 8点(2004-02-24 03:12:10)
31.厳しい環境の中で育ち、ほんの少しの心の弱さから悪い方へと流されてしまう主人公を演じる健さん、かっこ良かった。
時代の違いからか映画からはある種の力強さと明るさを感じた。
今、同じ内容で作るともっと陰鬱な感じになってしまうのでは。
児童虐待が毎日紙面をかざる現在では、確かに悲惨な環境だけど
あそこまで立派に育ててもらえば充分じゃないかと思ってしまった。
amickyさん 8点(2004-03-06 21:03:45)
30.本作で一番の収穫は、嵐寛寿郎演じる老人ですね。私は久しぶりに、役者の凄さというものを感じました。本作はまた、昭和30年~40年代を代表する、日本娯楽映画の傑作でもあります。昔の邦画だから、やくざ映画だからと敬遠せず、ぜひ一度ごらんになって下さい。
円盤人さん 6点(2004-10-06 20:51:05)
29.ごめん。点低いす。やっぱしオイラの愛する石井輝男はコレじゃないんだよなあ…この映画なんかカット割りが練られすぎちゃってもう(苦笑)。予算や期間がなくて幼稚園児の粘土工作みたいに不細工な作品の方が、彼の作家性が出てしまうのは悲しい事かもしれないが。やはり『スーパージャイアンツ』で展開する石井節の洗礼を受けている以上、普通な名作を撮る彼は受け入れられん。でも、最後の最後、丹波の台詞ではドッと涙が溢れました。脱獄物なのに、本当の意味での悪い奴がいないんだよなあ、この映画(それがテーマみたいだし)。
エスねこさん 4点(2004-10-17 21:24:15)
28.古い映画ですが面白く見ることが出来ました。健さんはかっこいいですね。
かじちゃんパパさん 6点(2005-02-16 09:06:09)
27.「昭和残侠伝」での高倉健の役がイキな兄さん(アニさん)であるのと比べると、この作品での健さんは青二才のチンピラっぽい所もあってなかなか新鮮(健さんの“排泄”シーンなんて、他じゃあんまり見られないでしょ)。特にタレ目の田中邦衛の顔真似をしてからかうシーンが良かった。ゲヘゲヘ笑う南原宏治とのコントラストも良いっすね~。
ぐるぐるさん 7点(2005-02-23 19:53:01)
26.網走へ来たことを、いきがってみせる、箔がついたように振る舞う、そんな気持ちはよく伝わるし、それでいてたった1本の煙草のために人間関係が表れてしまうところなんか、上手いと思ったね。型通りを感じるところもなくはないけど、むしろ演出の技をたくさん持った監督さんだなあ、と感じた◆でもって、それは見事に結晶してたと思う。高倉健主演物としても、チンピラ・悪党物(男・任侠物じゃないところがミソ)としても、大傑作じゃないかな。
伯抄さん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-10 00:54:11)
25.やっと見ることができました。今までどこがいいかわからなかったけど、健さんがダサかわいくて素敵です。寒いから抱き合って暖まろうと迫られてキスされそうになるところ笑えます。ところところにはいる健さんの挿入歌も真面目でおかしく感じました。
omutさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-27 03:01:26)
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24.石井輝男監督の最高傑作!です。
続編はややショボイですが、本作は別格。
スピーディでハラハラドキドキの展開に、心を鷲づかみにされました!
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-10-15 11:58:57)
23.ネタバレ 若干の睡魔が襲ってきそうでしたが、嵐勘十郎に叩き起こされました。
妻木さんが微妙に間抜けながらも圧倒的な格好良さで素晴らしい。私はお人好しが損する話は嫌いなのでラストはやばいこれはやばいやられたーまいったなーと思ったがさすが妻木さんだ。
堕リ会長さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-12 23:37:50)
22.ネタバレ 高倉健さんの裸踊り、いやはや、こんなお茶目な健さん、なかなか見れません。自分、不器用ですからと言ってる健さんの姿からは想像出来ない姿が新鮮であり、微笑ましい。監督が石井輝男監督てことからなのかな?他の作品、特に私にとっての健さん、高倉健という俳優は任侠映画での口数の少なく物静かな健さんてイメージからしたらあの裸踊りはあれが本当に健さんなのか?と思ってしまいます。作品としての出来や素晴らしさ、高倉健という男が惚れる男の中の男ぷりなどではもっともっと素晴らしい作品があると思うが色んな意味でこれまた違った俳優高倉健という1人の男を見せて貰えたという意味では見て良かったそう思える作品です。
青観さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-02 22:46:27)
21.ネタバレ 初見。期待外れ。唐突な脱走で興が一気に醒め、そこからラストまでの冗長さにウンザリとなり、ラストにガッカリさせられました。健さんのオフクロを思う描写がくど過ぎて鼻につき、南原宏治(爬虫類のようなねっとりとした演技は見事)までが口にするに至っては安っぽさに白け返ります。わずかな出番でありながら役者としての格の違いを見せ付けた嵐寛寿郎との絡みをメインとし、彼との別れをラストとした作品であれば名品に仕上がった気がします。
The Grey Heronさん [DVD(邦画)] 4点(2009-11-30 16:59:14)
20.ネタバレ ○うまくがいかぬが人生だが、健さん可哀相。○テンポも良く、割と安心して見られる。○演技を見るだけでも楽しい映画。男臭い映画だが、それで良い。○ストーリーにもう少し面白みがあれば良かった。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 5点(2011-05-07 10:27:39)
19.ネタバレ 高倉健が一躍大スターとなるきっかけとなった作品で、このあと「昭和残侠伝」とともにシリーズ化された一作目。東映時代の高倉健の主演映画を見るのがまだ3本目なのだが、ストイックで寡黙なキャラをこの頃から演じている・・・と思ったら高倉健がほかの囚人たちと一緒に陽気に裸踊りをするシーンは自分の高倉健に対するイメージを覆すもので、今見るとかなり新鮮に感じられる。前半がとくに面白く、雪道に捨てられたタバコの吸殻を拾ってうまそうに吸うシーンが妙にリアルだし、アラカン演じる老人服役囚と高倉健演じる橘との絡みも印象的だ。しかし、後半はなんちゃって「手錠のままの脱獄」になってしまい、終わり際も南原宏治が母親の名前を口にするのがやや唐突に感じてしまったのがちょっと残念だったかな。出演者の中ではやはりアラカンが存在感があり、日本映画草創期の俳優らしい威厳を感じさせていて印象的だった。彼が八人殺しの鬼寅だとほかの囚人に明かすシーンは見ていてなんだか笑えるが、同時にそのシーンがこの映画におけるアラカン最大の見せ場だと思う。そうそう、石井輝男監督の映画を見たのはこれが初めてだったのだが、カルト映画の監督と聞いていたからあんがいオーソドックスなつくりに逆にちょっとビックリ。(最初に書いた高倉健が陽気に裸踊りするシーンはこの監督ならではのことなのか?)まあ最初からいきなりカルトな映画を見るよりはこのほうが入っていきやすいかもしれない。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-08 23:27:53)
18.ネタバレ 傷害前科2犯で、複数の人を斬って懲役たった3年。寛容な判決ですね。それはともかくも脱獄がメインテーマ。最初の脱獄計画は橘の意に反したもの。チクルわけにもいかず、巻き込まれるのは確実で、そうなれば刑期が延びる。母親が病気に1日も早く会いたい。煩悶する橘。だがそれも老囚人の機転によって脱獄計画は流れ、橘の危惧は杞憂に終った。ほっとしたのも束の間、屋外の伐採作業に向かう途中のトラックから一緒に手錠をつないだ権田が飛び降りた。橘も飛び降りざるをえなかった。途中で橘の弁護士の家を襲い、権田は保護司妻木の妹を傷つけた。それは自首しそうな橘を追い詰めるためだった。トロッコを見つけて漕ぐが、ブレーキがきかず飛び降りる。汽車に手錠を轢かせて切断に成功。その反動で権田は滑落し、怪我を負う。一人で逃げようとする橘に聞こえたのは意識を失った権田の母親を呼ぶ声だった。権田の孤独の心を知った橘は放っておくことができず、背負って病院に運ぼうとする。途中で猟銃を持った妻木に会う。橘の話を聞いた妻木は権田を馬橇で病院にで運ぶことにする。橘の不幸な生い立ちが随時挿入され、感情移入できるようになっている。悪い人ではないのだが、やくざ稼業に身を落し、渡世の仁義で人を斬るはめに。最大のサプライズは老囚人の正体が8人殺しの鬼寅だったこと。牢名主は自分は鬼寅の義兄弟という触れ込みで大きな顔をしていたのでたじたじとなる。うまい演出である。全体に無駄が無くテンポが良い。橘は人間性を取り戻し、妻木も人間を信じる心を取り戻す。良い話です。原作は1597年に出版された小説で1959年には日活で映画化された。本作品は1965年の東映のリメイク版。その際原作の恋愛要素を排除して、母恋と脱獄物語に徹している。映画はヒットしたのでシリーズ化された。だがそのせいで不幸になった人もいる。連続ピストル射殺事件の犯人永山則夫の本籍地は網走市呼人番外地だった。網走刑務所で囚人の子として生まれたのではないかと疑われるのを恐れた(実際からかわれた)彼は戸籍を見られそうになると職場を変えた。仕事が続かず、やむなく窃盗をするようになり、あるとき偶然に米軍宿舎でピストルを盗み、その後の犯罪の悲劇の元となった。ちなみに橘より永山の成育歴の方が遥かに悲惨で痛ましいです。
よしのぶさん [地上波(邦画)] 6点(2011-09-18 02:29:25)
17.最新作での映画復帰で改めてその存在感が際立っている俳優「高倉健」。
そんな高倉健の映画が観たくなり、タイトルの認知はあったけど全く観たことがなかった「網走番外地」シリーズの第一作目の鑑賞に至った。

高倉健の主演映画は今まで何作か観てきたが、今作の高倉健は他の数多の作品と比べ「異色」と言えるのではないか。
いや「異色」というのはやや語弊があるかもしれない。もっと簡単な言い方をするならば、明らかに「若い」高倉健が観られる映画だと言っていい。

この映画の高倉健は、生来の優しい性根を垣間見せつつも、荒々しいまでにぶっきらぼうで、プライドが高く、若さ故の“愚かさ”を幾重にも積み重ねる。丹波哲郎じゃなくても、彼の言動に対しては思わず「大馬鹿!」と叫びたくなる。
現在に至るまでの主演映画の多くで、高倉健演じる主人公は、過去に何かしらの過ちや後悔を携えて生きている場合が多い。
そんな“彼ら”の若かりし日の姿こそ、この映画の高倉健そのものだと言われると、妙にしっくりとくる。

そんなことを考えてみると、映画俳優としてのフィルモグラフィー自体が、“高倉健”という日本が誇る俳優の“生き様”そのものに見えてくる。
長年に渡って活躍する俳優にとってフィルモグラフィーが人生の系譜であることは、ある意味当然のことかもしれない。しかし、高倉健ほどそこに人間としての厚みが備わり、現実と非現実の「境界」の見極めが困難な程にリンクしている俳優は居ないだろうと思う。

と、思わず映画の内容そっちのけで「高倉健」という俳優の存在感ばかりに目がいき、その名前を連呼せずにはいられない。
この映画は、稀代の映画俳優の「若さ」を剛胆に描きとった価値ある意欲作だ。
鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 8点(2012-11-06 00:27:04)
16.ネタバレ  読んだ事ないので分からないのだが、原作がある物語に独自(?)の展開を付けたもの、だそうだ。
 健さんの初期の代表作と言える一本で、期待が高まったが、思ったほど面白い映画ではなかった。

 でも、さすが原作が獄中記だけあって、刑務所内の話はどれも面白い。犯歴や刑期の自慢話で虚勢を張る連中や、それを大逆転する大犯罪者の話。風呂の入り方などは、何かで読んだ記憶があるが、石鹸がぶら下げられたりしているのに、妙なリアリティと説得力があった。もうすぐ刑期を終えそうなのに、否応なく脱獄に巻き込まれていく状況も面白く、その先の展開にワクワクさせられた。

 だが、脱走後の話は、面白くない。『手錠のままの脱獄』の劣化コピーとしか言いようがない。同じシチュエーションでも面白ければ許されると思うのだが、繋がれた相手が最後まで嫌なヤツで、かの作のような感動はない。…のだが、作り手は最後の健さんの行動で観客を泣かそうとしているらしい。ちょっとビックリ。
 それに、権田(こいつの名前のテキトーさは何とかならなかったのか?)の大怪我の原因はもうちょっと丁寧に描写しないと、どう見ても危ないのは健さんの方なのに、「ええ!?」って思っちゃう。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 5点(2013-02-09 23:38:03)
15.これぞまさしく男泣き。破れかぶれになりそうな健さんを、丹波が、そしてアラカンが、何とか食い止める。しかしその歯止めをついに突破してしまった時、男はどこまでも破れかぶれになる。そうならざるを、得ない。その破れかぶれ具合が、暴走するトロッコとして、あるいは迫りくる機関車として、執拗に描かれる。そしてその先のどうしようもなくなった最後の最後に、自暴自棄になりかけた男を食い止める、究極の一言。いやあ、みんな、孤独なんだ。寂しいんだあ。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2014-06-04 22:43:52)
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.97点
000.00%
100.00%
200.00%
312.94%
425.88%
538.82%
6720.59%
7720.59%
8823.53%
9411.76%
1025.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review4人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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