映画『網走番外地(1965)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

網走番外地(1965)

[アバシリバンガイチ]
1965年上映時間:92分
平均点:6.97 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
アクションドラマ刑務所ものシリーズものモノクロ映画ヤクザ・マフィア小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-11-12)【イニシャルK】さん
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監督石井輝男
助監督内藤誠(脚本)
キャスト高倉健(男優)橘真一
南原宏治(男優)権田権三
丹波哲郎(男優)妻木
安部徹(男優)依田
田中邦衛(男優)大槻
嵐寛寿郎(男優)鬼寅
潮健児(男優)囚人
関山耕司(男優)教育課長
風見章子(女優)秀子
久地明(男優)
原作伊藤一
脚本石井輝男
音楽八木正生
作曲山田栄一「網走番外地」
編曲山田栄一「網走番外地」
主題歌高倉健「網走番外地」
配給東映
美術藤田博〔美術〕
録音加瀬寿士
あらすじ
義父と不仲だった橘真一(高倉健)は、やくざの世界へ飛び込み、傷害事件を起こして網走刑務所に収容される。曲がったことが嫌いな彼は、大部屋の顔役・依田(阿部徹)や、野卑な権田(南原宏治)らと反りが合わない。やがて、母が危篤との報が橘に知らされる。刑期の終わりは目前だったが、大部屋では集団脱走計画が持ち上がっていた・・・。全18作のシリーズ巻頭を飾る作品。本作の大ヒットにより、高倉健は一躍トップスターとなった。
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💬口コミ一覧

14.ハラハラドキドキがいっぱい詰まった映画。入所、脱獄計画、脱走と、わかりやすい三幕構成で、場面ごとに色んな「ハラハラ」が楽しめます。高倉健もいいけど、丹波哲郎の真っ直ぐさと胡散臭さのバランスも絶妙でいい。前半の親切な弁護士から、後半は執念の追跡者へ。ハマリ役です。あと、この映画に限らず昔の映画は「怒り」があるのがいいですね。やっぱ映画はお涙頂戴だけじゃだめだなあ。喜怒哀楽のバランスが必要。それがあってこその涙!最近の映画で足りないのは「怒り」なのかな。
ゆうろうさん [DVD(邦画)] 8点(2015-01-07 11:54:13)
13.ネタバレ 素晴らしい。任侠映画の極北だと思います。母親の死に目に立ち会いたいと願う主人公。しかし一匹狼故にトラブルを周りから起こされてしまい、中々その機会に恵まれない。自分を良くしてくれるお偉いさんはいて、恩を感じているものの、自分のせいではないとはいえ、その奥さんを傷つけてしまう。さて、こんな絶望の主人公はどうなってしまうのか!?と思わせておいて、最後は人情の極を味あわせてくれる。繰り返しますが素晴らしいです。
ヤクザ映画では定番となっている田中邦衛の阿呆さや、錠を鉄道で切ろうとする時の一悶着等々、笑えるシーンが多々あり、刑務所ものでありながら清涼感があるのも面白いです。あと実は鬼寅だったおじいさんの迫力が凄いですね。演技の凄い説得力。
民朗さん [映画館(邦画)] 8点(2015-01-11 21:50:40)
12.ネタバレ 脱獄してからの展開は「手錠のまゝの脱走」のアイデアそのまんまなんですが、本作は、映画というのはラストのワンシーンで傑作になるという、一例ではないかと思います。主人公が「おっかさーん」と言いながら相棒(?)を置き去りにしようとしたとき、あれだけワルだった奴まで「おっかさん…」と呟いたとき、主人公がとった行動は……。それだけで私の涙腺は緩んでしまうのでした。
クロエさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-02-10 04:08:11)
11.ネタバレ 良く考えてみると脱獄してからの展開は『手錠のままの脱獄』のパクリみたいなもんですが、そんなことを微塵も感じさせない痛快な作品です。広大な国土のアメリカと違って日本では脱獄は自殺行為だと思ってましたが、こういう風に北海道の最果てなら成功して逃げ切れそうな説得力があります。 いつも通りのストイックで家族思いの高倉健なんですが、この映画の健さんは饒舌とまではいかないにしても良く喋るんです。入浴のシークエンスではハダカで阿波踊りまで見せてくれるんですから、びっくりです。でも随所で流される健さんのナマ歌『網走番外地』には、なんか荘厳な響きすら感じて震えちゃいました。 監督の石井輝男を始めとしてアラカンや丹波哲朗といった新東宝の残党メンバーたちの底力がこの作品を傑作にまで高めたのかもしれませんね。アラカンの鬼寅はさすがの迫力でしたし、丹波が最後までイイ人だったというパターンも珍しい。この映画は本来二本立て興行のBプロとして撮られた小品なんですけど、これでも新東宝の予算じゃ決して撮れない企画なんだから石井輝男も思い残すことなかったでしょう。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-02-10 20:16:10)
👍 1
10.ネタバレ いくつか印象的な場面がある。鎖を切る場面もいいが、やはり脱獄決行日のアラカンが凄まじい。その迫力に依田たちと同じく圧倒されてしまった。往年の大スターの使い方、活かし方が上手いやね。逆に不満な点を挙げるとすれば権田との逃走劇。橘の苦悩や、妻木夫人に怪我を負わせた権田への怒りなどがあまり伝わってこない。「なんか面倒なことに巻き込まれちまったな~」くらいの感じ。ついでに最後の妻木とのやり取りもベタすぎてどうも…。普通に楽しめる映画であるけど、傑作とまでは思わなかった。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-02-11 15:49:08)
9.単純であるがゆえの、余計な装飾がないからこその美しさ。それが最初から最後まで、すべての点にわたって貫かれている。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-02-21 11:56:59)
8.健さん、東映時代の代表作の一つ、網走番外地シリーズ..う~ん、当時は斬新だったのかもしれないが..今となっては..陳腐かな...
コナンが一番さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-03-01 15:06:45)
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7.ネタバレ うーーこのギラギラした感じ、いいですね~~~。若い健さんの生きのいいお姿が拝見できます。そしての「鬼寅」の迫力! 当時大ヒットしたのもうなずける鋭い出来でとても面白かったです。続編も観てみたいですハイ
Kanameさん [DVD(邦画)] 7点(2015-03-13 10:01:12)
6.ネタバレ ヤクザだろうが殺人犯だろうが、人の子であり親は恋しいという、単純ながら深い真実を鮮やかに描いた作品。そのための、脱走までの展開(伏線)がとてもうまい。それ以外にも、人としてのやさしさ、人情を感じさせるエピソードがいろいろ。橘も権田も鬼寅も妻木も、観客であるわれわれと同じ人間であると感じさせ、そのことによって感動を生み出す。これは人気が出るはずです。モノクロで撮影されたのは予算の関係でしょうが、それがかえってリアルな味を生み出して、成功していたと思います。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-01 21:38:24)
5.ネタバレ 冒頭の如何にも顔見せ的な受刑者が順番に言う一言コメントや、風呂に入る前の一発芸大会や台詞等に違和感を覚えるシーンは多少有りましたが、本作を見ながらタイガーマスクや巨人の星を子供の頃に見た時にも「昔のアニメは言葉遣いや見せ方がヘンテコだなぁ」と感じた事を思い出しました。
制作されたのが共に昭和40年代前半という事なので、私が感じた違和感とは演出的な問題ではなく時代的要因から来る古さなのでしょう。

脚本自体のプロットは上手く出来ています。
回想シーンが唐突に入る等の印象は有りますが全体的にテンポは良く、如何にも弱々しい年老いた阿久田が鬼寅だったという一連の展開は俊逸です。
作品が始まる前の解説で鬼寅の正体を自称映画好きという元アナウンサーがしれっとネタバレさせていたのには本当にガッカリしました。作中の登場人物を軽く凌駕する一番の極悪人です。

俳優達も受刑者を活き活きと演じています。
田中邦衛さんはやっぱり田中邦衛ですし、嵐寛寿郎さんの前述のシーンには重厚な迫力を感じます。
権田の不愉快で気味の悪い人間性は見ていて本当に不快でしたが、逆に南原さんの演技力の高さという事だと思います。

モノクロというのも予想外でしたが、雪と対象物のはっきりとした強めのコントラストが美しく、ジム・ジャームッシュ作品の様なすっきりとした映像になっています。(勿論、本作の方が早く作られています)
また、迫力溢れるシーンでの映像はこの作品を質の高いものにしている特筆すべき要素だったと思います。
トロッコでの追跡劇や汽車で鎖を切る一連の編集やカメラワークはスピード感や臨場感が有りましたし、食い入る様に見てしまうシーンは他にも多々有りました。
真っ白な雪の中でお互いに鎖で繋がれた、ある意味自由の効かない橘と権田が殴りあうシーンに、無限に広がる大空の中を自由に飛んでいるカラスが争っている様なカットが何度も差し込まれますが、まるで争う事は状況が原因ではなく闘争本能という逃れられない生き物の性が原因であると言っている様で虚しさすら感じてしまいます。

ラストでは大怪我をした権田を病院に連れて行ってくれるなら何でもすると人間的な良心を示す橘の要求に監察官の妻木が了承し、それに加え脱獄犯の2人に対して銃すらも携帯せずに同伴する妻木の行動に嬉しさが込み上げて来る橘が病院に行く為に馬を走らせる姿で終わります。
恐らく家族以外から信用を得た事のない橘が初めて他人から信用して貰えたであろう人間の根源的な喜びを、高倉健さんが子供の様な表情で見せているこのラストシーンはとても印象深いものになっています。
古くても時代を感じさせない優れた作品は有りますが、本作は時代の古さを感じつつも優れた作品になっています。
しってるねこのちさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-06-04 20:00:56)
4.ネタバレ 最近になって初めて観ましたが、このタイトルにだけは子供の頃からよく馴染んでいました。内容を知らないくせに「網走」はとんでもなく陰惨な場所をというイメージを持っていて、学生時代に観光で訪れるまでその暗さは尾を引いていました。網走に住む方には迷惑な作品だったのではなかろうか。
内容は昭和の人情ものでした。刑務所に入った主人公は幼少の頃からの出来事を反芻します。これって刑務所本来の機能なのでしょうね。あたり前のことを再認識しました。刑期の長さで房内の序列が決まるようなシナリオにアナクロな可笑しみを覚えました。晩年の健さん映画をたくさん観ている目には、若くてよく喋る健さんが新鮮でした。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-07 03:23:48)
3.ネタバレ 健さんの代表作、脱獄シリーズ第1弾。病弱のかかあに会うため懸命に勤め上げて、模範囚として仮釈放目前の健さん。ゴロツキどもの集団脱獄計画に巻き込まれちまう。その中の一人と手錠で繋がったまま、二人三脚みたいな感じで決死の逃避行を余儀なくされる健さん。線路の上に二人繋がる手錠を置いて、通行する汽車の重みでカット。自由になった健さんだけど、道連れの相棒をどうしても見捨てることができねえ。人情味あふれる健さんの、野太い歌声が響く。
獅子-平常心さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-06-17 22:54:13)
2.タイトルと高倉健主演ということ以外、ほとんど何も知らずに見ましたが、これは面白い。さすが、この後に続編が何本も作られただけのことはあります。
暗くて寒々しいだけかと思っていたら、さにあらず。貧乏くさいのは仕方がないとして、ときどき笑えるし、若い高倉健も元気がいい。牢内の人間関係も絵に描いたように醜悪。そして終盤の〝トロッコ・チェイス〟や機関車のシーンなど、とてもCGでは出せない迫力があります。さらに最終盤には、醜悪な人物に花を持たせてホロッとさせる。なかなか見どころ満載です。
眉山さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2024-10-07 21:06:06)
1.ネタバレ 何という傑作!面白い!

全然、飽きさせることなく、見事に魅せる。
でもシリーズ化?こんなにいいラストなのに、どうつながる?

性根の腐った腐れ縁の相方に、最後の高倉健の気づきに泣ける。
泣かない奴はいないんじゃないかな・・

ちなみに、よく似た話の「暴力脱獄」が、あとから創られたことに、
日本の方が先を行ってたことに驚き!
ただし、手錠でつながれたままの脱走は、「手錠のままの脱獄」のアイデアの方が先です(汗)
トントさん [DVD(邦画)] 10点(2025-02-21 23:20:12)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.97点
000.00%
100.00%
200.00%
312.94%
425.88%
538.82%
6720.59%
7720.59%
8823.53%
9411.76%
1025.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review4人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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