映画『風が吹くとき』の口コミ・レビュー

風が吹くとき

[カゼガフクトキ]
When the Wind Blows
1986年上映時間:85分
平均点:7.76 / 10(Review 33人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものアニメ漫画の映画化
新規登録(2003-07-05)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-06-29)【にじばぶ】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ジミー・T・ムラカミ
演出大島渚日本語吹替演出
ジョン・ミルズジム
ペギー・アシュクロフトヒルダ
森繁久彌ジム(日本語吹き替え版)
加藤治子ヒルダ(日本語吹き替え版)
田中秀幸ロン(日本語吹き替え版)
原作レイモンド・ブリッグス『風が吹くとき』
脚本レイモンド・ブリッグス
音楽ロジャー・ウォーターズ
ニック・グレニー・スミス(ミュージシャン)
作詞デヴィッド・ボウイ"When the Wind Blows"
作曲デヴィッド・ボウイ"When the Wind Blows"
主題歌デヴィッド・ボウイ"When the Wind Blows"
配給アスミック・エース
日本ヘラルド
美術ジミー・T・ムラカミ(ストーリーボード作成)
録音三間雅文(日本語吹き替え版音声編集)
日本語翻訳進藤光太
その他アスミック・エース(日本語吹き替え版提供)
朝日新聞社(日本語吹き替え版提供)
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

33.ネタバレ 「スノーマン」もちょっぴり切ない話だったけど、この話も凄い切ない。でも、凄く良い作品だと思う。

コレが“コメディ”だと言われてちょっと驚いた。だって、確かにシェルターが簡素すぎて、政府の言う事を真に受ける姿はブラックだなあと思ったけど、二人が放射能で徐々に力尽きていき、ずた袋被って、互いに手を取り合うでもなく狭く暗いシェルターの中で静かに息を引き取っていくところなんてもう・・・俺さあ、子供ながらに泣いちゃったワケよ。

関係ないけど、何故かこんな事を思い出した。
いつだったかガキの頃、水の中で溺れた時があってさ。口や鼻に水がどんどん入ってくるじゃんか?それを水泳の帽子で顔を被って止めようとすんだけど、帽子は網目で水が止まるワケないのにさあ。子供ながらに必死だったよ。何でもいい、誰か助けてくれって・・・あれが死を感じるって事なのかな。
劇中の二人も、解っていても“何でもいいから”すがりたかったんだと思うよ。多分。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-29 22:45:11)
32.ネタバレ 田舎で平和に暮らす善良な老夫婦。政府が作成したいい加減な核兵器使用後の放射線対策を何の疑いもなく信じ、国は迅速にして適切な対応でもうすぐ自分達を助けに来てくれるとひたすらに信じ続ける夫婦のどこかコミカルな描写が冒頭から続きますが・・・。

少しずつ体に異変が出始めるにつれ、終盤は見ているのが辛くなってくる。悲しみと共に核や放射線の恐怖を感じずにいられません。本作は今こそ多くの人たちに、政治家達にも見てもらいたい映画です。政府の発表をひたすら信じ、助けに来てくれると信じ続ける夫婦の姿からはそんなことも感じました。本作の背景にある東西冷戦は終結したけれど、今を生きる僕たちにもズシリと重い問題提起を投げかけられた思いです。

今回吹替版で見ましたが、森繁さん、加藤治子さんの声の演技が本当に素晴らしかったです。
とらやさん [CS・衛星(吹替)] 9点(2012-02-05 12:05:06)
31.ネタバレ 観ていて無知は恐ろしいな、と思いましたが、最後の祈りながら逝く姿を見ると、知らぬが仏だったのかな、という気もしました。
かなり衝撃的ですが、一度は観るべき作品だと思います。
アニメだから、昔の作品だからといって侮ってはならない。
eurekaさん [ビデオ(吹替)] 9点(2008-03-14 00:26:45)
30.戦争の状況も、爆弾の落ちた場所も、爆弾の種類や威力も、全て分からないまま、柔らかなタッチで「老夫婦の現状」のみを追っていきます。どこまでも全く救われない物語ですが、夫婦が最期までお互いを気遣い合っているのが救いでした。この映画を核開発をしている全ての国に流して欲しいです。
seleneさん [ビデオ(吹替)] 9点(2007-12-18 16:08:22)
29.小学生のころ、母親が原作絵本を買ってきて、読み、あまりに恐ろしくて一人でトイレすらいけませんでした。その後母親が今度はビデオ借りてきて、今度はもう一人で風呂にすら入れなくなりました。静かに、ゆるやかに崩壊していく日常生活が強烈です。怖いです。大人になってから見たのですが、見てから3日は立ち直れませんでした。でも、観る者に強烈な衝撃を与えられるホンモノの映画だと思います。
Fukkyさん [ビデオ(吹替)] 9点(2006-12-27 22:53:40)
👍 1
28.小学生のときにラストだけをみて、高校の時に全部見た。核の恐ろしさももちろんだが、作品の静けさや、実写を混ぜたような映像がひんやりしていて怖かった。究極のシュールリアリズム
ガムさん 9点(2005-01-23 09:43:09)
27.これって確か夏休みかなんかに観たんですけど、その時の衝撃は凄かったですね。
核を取り上げた数ある映画の中で、個人的には一番印象に残っています。
分かりやすく鮮明に核の恐怖を描いており、この映画から発せられるメッセージは若きし頃の自分にとって十分に伝わりました。
気が付くと自分を取り巻く環境および自分自身の体の異変を気づいても真相を知ることなく、死を迎えてしまう。
これって現実に起こりえるかもしれない分恐ろしいですよね。だからこそ平和の大切さを再認識しました。個人的にずっと伝え続けて欲しい映画の一つです。
シネマレビュー管理人さん [地上波(吹替)] 9点(2004-02-11 23:22:57)
26.「知らない」というのは恐ろしい。小さなシェルターに隠れ、被爆した事にも気づかず、辺りの崩壊した様子を見ても牛乳が届かないと言ってみたりして、普段の生活が出来ると思ってしまう怖さ。彼らが最後まで知らずに死んでいくその姿に涙なくしては観れなかった。
カズレーさん 9点(2003-12-08 04:43:58)
25.唯一の被爆国である日本では、当時この映画の評判は高かったように記憶している。“核の恐ろしさをもっと知るべき”と言うメッセージの対象は日本ではなく、勿論外国向けなのでしょうが、それでも充分に伝わるのはそれだけこの映画の完成度が高いと言う事。…主人公の夫婦は、ごく普通の日常生活の中で“核”をとらえている。まるで台風でも来るような備えしかせず、本当に淡々と描かれる話に、次第に日本映画が描く“核”とは全く異なる恐ろしさを、この映画に見た気がする。同時に日本人である我々がこの映画を観ると、違う悲しみを感じてならない。“外国は核映画を作れない”というレッテルを、見事に覆した作品。逆に言えばこういう映画は日本には絶対に描けないでしょう。そういう意味でも、この映画のレーゾンデートルを高く評価したい。
_さん 9点(2003-08-24 19:41:19)
👍 1
24.ネタバレ この作品から伝わってくるもの、それは人間は如何に情報という物に頼って生きているか。しかもその情報が誤っていたりした結果によって悲劇的な結末を迎えてしまうがそれは誤った情報を信じる自分自身によって起こることの恐さ。色んな意味でこの作品から伝わってくる恐さを老夫婦の姿から感じることが出来る。情報を頼り過ぎてはならない。だからといって情報を頼らないで何が出来る?核戦争の恐さと情報による恐さとを描いた作品として一度見たら忘れることは出来ないぐらいとにかく強烈な印象を与えます。喉が乾いても何も飲み物がない時、見つけたたった一つの小さな飴を分け合う二人の姿に人間としてあるべき姿が感じられます。この作品を見て何も感じないようでは人間失格と言っても良いぐらいの力強いメッセージのある作品です。

青観さん [DVD(吹替)] 8点(2012-12-01 11:03:03)
👍 1
スポンサーリンク
23.ネタバレ 主題は「核の恐ろしさ」なんだろうが、個人的にはむしろ「無知・不勉強の恐ろしさ」の方を強く感じた。

■はっきりいって、前半の夫婦のやりとりはギャグにしか見えなかった。扉外してシェルターとか作っている段階であれは「秘密基地ごっこ」と同一地平。あれは「無垢」というよりは「無知」でしかない。もっとも、「アトミック・カフェ」などを見ると、こういうのが案外普通に信じている人が多いのかもしれないが。

■そして被爆地にとどまり続け、結局放射線障害で死ぬ(のだろう)。ほのぼのした彼らの生活はしかし、恐ろしいというよりも無頓着という印象がぬぐえない。無知であることは時に自らの命をも奪う。「目で見ればわかる」というのは近代以前であり、現在は科学も発達し見えないところにも悪魔は潜んでいるようになった。そうした悪魔は「無学」の頭に住み込んで彼らを内から蝕んで殺す。我々には無知でいる権利はない。
θさん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-07 23:58:56)
22.原作を読んだのがこの映画の公開1年前で、原作を読んで泣いちゃったクチです。
夫婦二人に人物を絞ることによって核がどういうものなのかというのを端的に現した良作で、アニメーションだから気楽に見れると考えた反面、その、観終わった後の反動も大きいんだよね。「はだしのゲン」に大きく衝動を受けた一人としては、この映画はそれに匹敵する反核作品だと思います。
奥州亭三景さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-22 12:43:21)
21.原作の持ち味を生かしつつ、美しく映画化されていた。核戦争の恐ろしさという意味では、絵本の方がよりシビアに表現されていたが、見えない死に神の恐ろしさを伝えるには十分な内容だと思う。はだしのゲンやらその他のグロ描写ありの原爆絵本等を幼少時に見てトラウマになった人(私もその一人だ)にとっては、ちょっと綺麗すぎないか?と思えるかもしれない。でも、より悲惨でリアルな被爆描写を知っているからこそ、一見穏やかに過ごしている老夫婦の無知さに背筋が寒くなる感覚がチリチリと骨身に伝わる気がする。世界の核保有国の全国民に見て欲しい映画。
lady wolfさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-16 11:48:18)
20.怒られそうですが、ある意味、ハッピーエンドではないでしょうか。
もし原爆症に詳しかったとしたら、残された時間はもっと残酷だったかもしれません。
「明日になればなんとかなる。」
人間がいかんともしがたい災害にあった時の姿勢としては理想的だったのかも。
ぱふさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-08-10 19:02:31)
19.核戦争の恐怖を、いち夫婦の視点から丹念に描いた作品。
この夫婦は、爆風や熱線による一次被害をなんとかまぬがれた後も、
実体のつかめない恐怖に晒されることになった。
淡々とした雰囲気のなかにも、核攻撃ののち夫婦が破滅に向かっていく過程が
誇張ではないリアリティを伴って描かれており、
これを観たときは、寒気がするほど恐ろしくなった。
絵柄に似合わず、これは今までに観たどんなホラー映画よりもヘヴィーで恐ろしい。
この作品が出た頃は、東西の冷戦に加え、チェルノブイリ原発事故が
起こった後ということもあり、世間は大いに反応したらしい。
核の恐怖がアニメで平易に表現された、ポピュラーな反戦映画として意義深いと思う。
しかしアニメとはいえ内容は相当に残酷なので、R-15くらいでもいいと思う。
さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-26 10:07:40)
18.ネタバレ 核戦争の恐怖を描いた映画の中で私にとってもこれがベスト。死の灰によって命失われる老夫婦の最後を描いたこのアニメ、原作が「さむがりやのサンタ」「スノーマン」のレイモンド・ブリックス=明るいパステルカラーの絵柄の特徴の彼が黒や茶色の線を多用し、日常の平和な生活がだんだんと蝕まれ老夫婦の体が衰弱してゆく様子をただ淡々と描いているのだからインパクトは凄い。もともと核戦争の恐怖が取りざたされていた1982年の出版とはいえテロや戦争が絶えない今現在でもこの映画の印象は変わらないはず。点数でいえば絵本の方が凄すぎたのでちょっとパワーダウンするのは仕方が無いか。小学校の時トラウマになった友達、私の周りにも結構いました。それでも必見でしょう。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-18 22:52:39)
17.核爆弾の事について何も知らない人の所に核爆弾を落とされたら・・、、という話。「死の灰なんて見えないわよ」、「雨水を貯めとけば大丈夫だな」。何も知らなければ、こんな事を言ってしまうのは当然。核爆弾というものは全てを破壊し、環境も壊してしまう。原作の絵本の画はジルとヒルダの変化が克明に描かれているので映像で見るよりさらに怖い。哀しいラストですが、核爆弾を落とした為に、罪のない人が死んでいくのが一番怖い。原爆が主題、ということで避けられがちかと思うんですが、こういう映画があるという事をみんなに知ってもらいたい。
M・R・サイケデリコンさん [ビデオ(吹替)] 8点(2006-12-11 22:42:40)
16.ある日立ち寄った本屋でこの映画の原作絵本を見つけ立ち読んだ。すると、幼い頃この映画を観た時のとてつもない恐怖がありありと浮かび上がってきた。観たとき私は6歳とかそれくらいだったと思うが、あまりの怖さにその夜布団の中でひとり震えていたのを思い出す。これほどまでに哀しく、怖い戦争映画は他にない。見なければならない。この物語を世界中の人が知らなければならない。
鉄腕麗人さん [地上波(吹替)] 8点(2004-02-10 12:05:56)
15.世界中の人が、きちんと観なければいけない類の映画。そして、作品自体の時間の何万倍もかけて、その意味するものを考えなければならない映画。
ひのとさん 8点(2004-01-05 20:42:16)
14.森繁久彌、加藤治子の吹き替えで観ました。「ザ・デイアフター」とかと同じ類のテーマですよね。老夫婦の愛情ある生活と、政府を疑わない(まるでジョージ・オーウェルの「動物農場」に出てくる馬のボクサーのような)態度が、かえって悲劇を印象づけています。お互いを気遣いながら、どんどん放射能に冒されていく描写は、淡々としているだけに、かえって胸に響きます。 こういう皮肉とカタストロフィの描き方は、やっぱりイギリスという民族の国民性にあるような気がします。
オオカミさん 8点(2003-12-01 06:33:29)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 7.76点
000.00%
100.00%
200.00%
313.03%
400.00%
513.03%
600.00%
7927.27%
81339.39%
9927.27%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.00点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review6人
4 音楽評価 6.83点 Review6人
5 感泣評価 6.80点 Review5人

■ ヘルプ