映画『赤い河』の口コミ・レビュー

赤い河

[アカイカワ]
Red River
1948年上映時間:133分
平均点:7.57 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-01-05)
アクションドラマウエスタンモノクロ映画
新規登録(2003-07-05)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-19)【TOSHI】さん
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監督ハワード・ホークス
キャストジョン・ウェイン(男優)トーマス・ダンスン
モンゴメリー・クリフト(男優)マット・ガース
ジョーン・ドルー(女優)テス・ミレー
ウォルター・ブレナン(男優)ナディン・グルート
コリーン・グレイ(女優)フェン
ハリー・ケリー(男優)メルヴィル氏
ジョン・アイアランド〔男優・1914年生〕(男優)チェリー・ヴァレンス
ノア・ビアリー・Jr(男優)バスター・マクギー
ハリー・ケリー・Jr(男優)ダン・ラティマー
リチャード・ファーンズワース(男優)(ノンクレジット)
小林昭二トーマス・ダンスン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山内雅人マット・ガース(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
北浜晴子テス・ミレー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
槐柳二ナディン・グルート(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中田浩二チェリー・ヴァレンス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
野田圭一バスター・マクギー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
緑川稔ダン・ラティマー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
北村弘一テイラー・ヤシー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤本譲(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
仲木隆司(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
清川元夢(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
石森達幸(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田中康郎(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
富山敬(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ボーデン・チェイス
脚本ボーデン・チェイス
チャールズ・シュニー
音楽ディミトリ・ティオムキン
撮影ラッセル・ハーラン
製作ハワード・ホークス
製作総指揮チャールズ・K・フェルドマン(ノンクレジット)
制作東北新社(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給松竹(松竹洋画部)
編集クリスチャン・ナイビー
日本語翻訳木原たけし(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
スタントリチャード・ファーンズワース(ノンクレジット)
ベン・ジョンソン〔男優・1918年生〕(ノンクレジット)
その他ハワード・ホークス(プレゼンター)
あらすじ
1851年、テキサス一の大牧場を作る夢を持つダンソンは、相棒のグルート、少年マシューと共にリオ・グランデ近くの草地で、一つがいの牛から牧場を始める。14年後、南北戦争の影響で牛の値打ちが下がった下がったため、ダンソンは1万頭もの牛を鉄道の通るミズーリへ運ぶ計画を立てる。グルートや戦争から帰還したマシューの他、多くの牧童たちが雇われ、3ヶ月、1600kmもの大移動の旅が始まるが、天候に左右される長丁場の旅は厳しく、ケガや牛の暴走も起こり、横暴なダンソンの下、次第に牧童たちに疲労と不穏の空気が色濃くなっていく。
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💬口コミ一覧

42.ネタバレ 冒頭の時間経過の表現の見事さ!牧童たちが叫び合う旅立ちシーンのスペ クタクル。まさに奇跡的としか言えない葬儀シーンの雲。ホークスは雲の形 まで演出できるのだ。しかし、この映画の本当の見せ場はラストの対決だろ う。つまり、ダンスン(ウェイン)とマシュー(クリフト)が別れてからが 断然いい。特に、アビリーンの朝のシーン。ダンスンが線路を越え牛をかき わけやってくるのと、マシューが待つ姿とがカットバックされる部分。 ホークスの前ではフィルムがこれ程までに透明になるのだ。


葬儀シーン。埋葬し聖書を読むカットの雲は思っていたほどでもなかった。ドリュー達をインディアンから救った夜は見事な霧のシークエンスだっんだ。霧から雨に変わる。霧雨の中で抱き合いキスをする。何と官能的なシーン!

アビリーンの朝のシークエンスは素晴らしい。ラストはやっぱり涙が溢れた。

矢張り寄り気味のバストショットは殆ど無く、腰上あたりのカットが専ら。これが透明感獲得の要因なのだ。フルショットとのカッティングにシビれる。
ゑぎさん [映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 06:20:19)
41.ネタバレ フランスのインテリどもに神格化され、今や映画史上の偉大な巨匠に祭り上げられたハワード・ホークスだけど、そんな者どもの小賢しい贅言など、この映画の問答無用の痛快さ・面白さ・素晴らしさの前にどーでもいいやい! クライマックスのジョン・ウェインとモンゴメリー・クリフトの殴り合い直前、ウェインがカウボーイのどてっ腹にいきなりズドンとぶちかますのにも(あれってジョン・アイアランドだっけ?)ビックリ。それが、あんな小娘の一喝で急に仲直りするいきなりな展開に、「映画はこうでなくっちゃ!」と、これまた理由もなく感激したぼくなのだった。
やましんの巻さん 10点(2003-09-30 11:12:40)
40.ネタバレ 葬儀のシーンで、西部劇の神様ジョン・フォードへ敬意を表するかのように、青空にぽっかり浮かぶ白い雲がゆっくりと画面を横切っていきます。でも、堆く積まれた食器が崩れる音で、牛達が大暴走をおっ始めるくだりは、正にハワード・ホークスの面目躍如! 牛の刻印につけられるマーク(ジョン・ウェインの役名Dunsonの頭文字Dと河をあしらった2本の波線)は、その後、『リオ・ブラボー』『エル・ドラド』『リオ・ロボ』で、ジョン・ウェインが締めているベルトのバックルのデザインへと引き継がれていきました。*これって、映画評論家・山田宏一氏の受け売りですが...(;^_^A 
なるせたろうさん 10点(2003-09-12 20:47:09)
39. ハワード・ホークスという監督は豪快にしてテンポの良い娯楽作品を連発した極めて安定した力量の持ち主であるが、本作はそんな彼の本領が100%発揮された雄坤極まりない傑作西部劇である。キャトルドライブ、つまり牛の大群を市場まで移動させる旅に於けるカウボーイの生き様をココまで活写した作品を他に知らない。特に印象深い場面は夜中の牛群大暴走(スタンピード!)のド迫力!!もう一つはカウボーイ達が「またステーキかよ…。」とウンザリした声を上げる食事シーンである(くぅーっ!一度でイイからこういう台詞を洩らすくらいステーキ食いまくりてぇ~!)。ウェイン扮するダンスンも単純なヒーローではなく可成り性格にクセのある奥行きのある人物造形であり、フォード西部劇にも決して劣らぬ風格がある。正しく”本物のウェスタン”と呼ぶに相応しい。哀愁に満ちたディミトリ・ティオムキンの音楽、ウォルター・ブレナン扮するグルートによるナレーションも味わいを深める秀逸な効果を上げている。そうそう、モンティのデビュー作でもあるんだよね。なにしろ文句ナシの10点満点!!
へちょちょさん 10点(2003-07-08 23:19:19)
👍 1
38.ネタバレ 「リオ・ブラボー」がガンファイトなら、「赤い河」は人間ドラマの傑作。

牛、牛、牛。 見渡す限りの牛の大河。
西部劇というよりは、西部開拓時代に生きた人間たちの生き様を色濃く描ききった歴史ドラマ。
カウボーイは何故銃を持って戦ったのか?それは牧場を武装した他者から守るため。
アメリカに渡った開拓者たちは、そこに元々居住していたインディアンを押し流すように町や農場を作った。
生き残ったインディアンたちは当然報復してくる。
こちらも武装しなければ殺される・・・家族を守るため、新大陸で生き残るためカウボーイは誕生した。
開拓者たちは「侵略者」である前に「移住者」でしかなかった。
ヨーロッパで絶望し、夢と希望を抱いて命懸けでアメリカに渡ってきた。
弱肉強食の大自然・・・殺るか殺られるかの厳しき世界に。


8分目におけるコマンチの夜襲、牛の大群を追い立てるカウボーイたちの迫力、思わぬ仲間割れなど見所も豊富。
後半の山場であるコマンチに包囲された馬車隊の救出劇!

ダメなオッサンすぎて逆にカッコいいジョン・ウェイン、後半の主人公モンゴメリー・クリフトの男気、ウェインとは「リオ・ブラボー」でも名コンビだったウォルター・ブレナン爺さん、ジョアン・ミレーがエロイ等々登場人物も魅力的。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-25 13:10:14)
👍 2
37.西部劇と言えば何もジョン・フォード監督だけではなく、この映画の監督、ハワード・ホークス監督もこれまた西部劇を撮らせたらジョン・フォード監督と同じぐらい上手い監督だと思っています。この作品にしても西部劇としての要素、面白さが全て含まれていて2時間以上の長さをまるで感じることなく楽しく見ることが出来ます。1万頭もの牛を運ぶスケールの大きさ、ジョン・ウェインも文句無しにかっこ良く、これも間違いなく映画史に残る西部劇の名作だと言って良いぐらいの映画です。
青観さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-30 23:17:11)
36.モンティとトム・クルーズを一緒にすんじゃねえよおおお~~~!!!(怒)↓いや、冗談です(汗)すみません。確かに10分の1くらいは面影あるかも。誰かのイミテーションって言われるのはファンとしては複雑な心理だもんですから。(←結構他のレビューでは誰それに似てるとか平気で書き殴る節操のないヤツ)
放浪紳士チャーリーさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-08 17:22:57)
35.ネタバレ とにかく牛の大群。その暴走する様は圧巻。これぞまさしく「赤い河」だわい、などと言うと、まるで『黒い絨毯』と同じネーミングセンス(笑)。まあホントは映画の舞台がRed Riverなんですけども。それでもやっぱり牛の群れは濁流に見まがうほどの迫力。『キートンの西部成金』にも引けはとらない! この牛の大暴走、夜に砂糖をドロボーしようとした奴が食器をひっくり返して大きな音をたてちゃうのがきっかけだけど、この食器のひっくり返し方が実に大袈裟でドリフのコントみたい(笑)。←笑ってる場合ではないんだな、その後の展開が。やっぱりジョン・ウェインは翳のある役が似合う。とりつかれたような表情と、異常な目の輝き。強行軍の末、ついにクーデターが発生、トムとマシューの関係は修復不可能なものへと。ううむ、苦労を共にし、最終的な目的も同じハズなのに何故反目しあわねばならぬのか、と切ない気分に。で、なんとかならんものか、と思って観てると、本当に最後なんとかなっちゃった(!)。アレ、そんなんでいいの? いいんです、多分。映画冒頭のエピソードが後半のストーリー展開によく効いていて、「厚み」が出ているからこその説得力。牛のド迫力、ジョン・ウェインのド迫力、それらをコントロールするエピソード群、その辺りのバランスが本作の魅力ですかね。
鱗歌さん 9点(2004-04-11 01:40:33)
👍 1 😂 1
34.ネタバレ “いつも背後を気にしろ”…追う者と追われる者とになってしまったダンスンとマット。そこからは観客にある種の緊張がつきまとう。ラストの、あの緊張感の解き方がいい。一見何て事ないような2人の和解だが、その場にたった一人しかいない女性の役割がミソ。男性陣には見えない彼らの真意をついたストレートな言葉によって、誰もがホッと一息つくことの出来る優しい作品に仕上がっている点、とても素敵だと思う。14年という長い年月が作り上げた2人の絆は壊れることはないのだろう。音楽より何より、それがこの作品の一番の魅力だと思う。
SAEKOさん 9点(2004-02-08 22:35:25)
33.これが意外にもはじめてのホークスの西部劇だそうで・・・。作品については巷間言われてるようにすばらしいです。カラーで撮ったらどうだ、と言われたとホークスがいってますが、カラーライズバージョン出てないんですかね?ぜひ見てみたいと思いますが。こだわりは、たとえばカウボーイたちの帽子が、それぞれの個性を伝えるために、一人一人違うとか随所に発揮されてるのですが、最後の締めは、かな~り、ぬるい(安直??)と思います(そこが予定調和で良かったりするんですが(^^ゞ)。チェリー・ヴァランスの扱いを見ていると、ホークスがジョン・アイアランドを嫌っていたのは明らか(最初の登場の仕方を見るだけでも、もっとチェリーはマットと絡んでくるはずだったのは明らか)なんですが、フォードといい、ホークスといい、人の好き嫌いでプロットまで変えてしまうあたり、今では考えられないおおらかさ、かもしれません。コーリーン・グレイの可憐さ、忘れ難し(^.^)。なお、ビデオは(すくなくとも)2バージョンあるようですが、最初に歌が入ってるヴァージョンのほうが、僕は好みです(確かホークス祭でかかったのもそっちのほうだったと思います)。
えすはーとさん 9点(2003-08-16 23:36:10)
👍 3
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32.ネタバレ ああこりゃ名画ですねえ。映画「シティ・スリッカーズ」で都会暮らしに疲れた現代の男たちが熱く語るのがこの「赤い河」でした。
もう、広大ですもんね空も大地も。アメリカが夢を抱いていた頃の人間の希望、ひたむきさがスクリーンに迸る西部劇のマスターピースというのも頷けます。
映像が圧巻。スクリーンいっぱいの牛牛牛。この大暴走を止めるべく疾走する男たち。この迫力、男くささ。ジェンダーだなんだとかまびすしい現在ではちょっと口にしづらいけど、これは真に男の仕事、男にしか成せない事業と思いました。いやシビれるなあ。
で、当然主人公はジョン・ウェインだから正統にかっこ良いのだろうと予想していたら、裏切られましたまさかの。よもや老害と部下らに反駁され、解任される展開になるとは夢にも思わなんだ。オイオイ、大丈夫かアンタらジョン・ウェインやぞ?
それに、ワタシ的にはダンスンがさほど理不尽に横暴とは思わないんですよ。契約違反と盗みをしでかした奴はシメないと組織がばらけるでしょ。私刑はよろしくないですが。あのドロボー二人の処遇を養子モンゴメリーがどうしたのか描かれてないのがちょっと不満。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-12-02 23:32:21)
31.1000マイルといえば、東京-沖縄間ぐらい。その距離を牛を何千頭も引き連れ どんどん身も心も疲弊していくところを、映画技術もまだ発達していない当時 かなりの力技だったろうに、今観てもちゃんと伝わるように撮られているところがすごい。
ラストがとても良かった。あの締まり方は 他の映画でも中々味わえない。
くろゆりさん [CS・衛星(吹替)] 8点(2019-07-04 07:50:22)
30.2頭から始めて14年で1万頭になった牛を、リスク覚悟で1,600kmの道程を100日かけて移動させるウエスタン。いくつか見たカウボーイドラマの中でも、中盤からラストまでの意地の張り合いによる盛り上がりは、意外性には欠けますがとてもよかったです。フロンティアの地で法の秩序が行き届かない時代背景があるにしても、脇役を虫けらのように殺してしまうあたりに、いまだ銃規制に至らないアメリカ人気質の原点を垣間見た気がします。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-01-26 23:20:33)
29.ネタバレ  昔、「チザムトレイル」という、インディアンの脅威を通り抜けて、牛を運ぶ道を開拓した人がいた、と何かで読んだ。
 その道は途中から枝分かれしたりして、網の目のように発達し、最盛期には年に何十万頭という牛が通ったという。本作はそのチザムトレイルを最初に通り抜けた、キャトルドライブの話だ。
 現実の話としては、ジェシー・チザムという人が開拓したらしいが、映画では別の人の話となっている。

 アメリカの国内事情により、テキサスの牛が近隣でその市場価値を失い、東部の人間をターゲットにミズーリまで牛を移動することにした。
 誰も通ったことのない道を通り、数々の困難に会ううちに、使用人ではあるが旅の仲間だったはずのカウボーイたちに横暴になるダンスン。新たな積み出し駅の噂による目的地の変更の進言を拒否し、信頼を失い、怪我をして、息子同様に思っていた若者マシューに牛を奪われて、復讐のため先行する本隊を追う羽目になる。よく本などで読む、キャトルドライブの大変な辛さや、牛の暴走の迫力や、カウボーイたちの荒々しさなどが、良く描かれている。

 昔の西部劇は、銃で物事を解決しないものが多いように思う。よく映画で見るカウボーイたちの酒場での乱痴気騒ぎなどを見ても、殴り合いという「自分自身の力」で相手に打ち勝つ事の重要さ・誇りといったものを、心に持っていたと言われている実際の西部人の、その時代に近しいからなのだと思っている。だから、本作のラストには、とても気持ちのいい思いを抱くのだ。
 牛を奪われたと思い込んでいたダンスンが、追跡途中の村落で出会った女とマシューとの、ダンスンの昔を思い起こさせるエピソードで、恐らく彼を許す(少なくとも殺すつもりが無くなった)気になったのが、うっすら分かるのも良い。ただ、その部分のシリアスさと、最後の二人の和解の具合が、私にはアンバランスに映ってしまうのだが、その辺の気持ちの振れ幅の大きさが、豪快な西部人の特色なのかも知れない。
Tolbieさん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-04 16:31:17)
👍 1
28.ネタバレ すごい牛臭い映画ですね。まあ、そこが魅力ですが。なんか牛肉の匂いと、風呂に入ってない男の臭いと、家畜の臭いに土埃の臭いがブレンドされて漂ってきそうです・・・(汗)。ダンソンという人は一度、決めたことは絶対に貫く信念を持った男です。それは長所でもあるんですが、悪く言えば、融通の利かない石頭ということで、この牛運びではそのマイナス面が害毒レベルにまでなってしまいました。超頑固親父のダンソンも、どうも育ちのよろしいお坊っちゃまに見えてしまうマシュー君も、2人共ただ後に引けなくなっているだけということは分かってましたが、あのあっさりとした、あっけないオチには驚いたというか、一瞬、思考停止になりました。1万頭もの牛をめぐる、スケールの大きい親子の愛憎劇が、ただの親子ゲンカに・・・。でも、けっこう笑える、あのラストは正解だと思います。お互いを殺したくないことは、殴り合いのケンカになったことでも明白ですし、怒ったのが女性のテスだったから、止まったんでしょうし。2人のポカンとした表情が印象的というか、間抜けに見えてしまいました。それに、あのまま殴らせたら、いったいいつまで続くやら・・・。ただ、こうもあっけなく、めでたく和解してエンドマークだと、処刑された牧童たちがどうにも気の毒ですね。ていうか、みんなムカついたんじゃないかなー。
あと、CGなしで何千頭もの牛を運ぶ場面は、やっぱり凄い迫力です。あの暴走シーンや、馬や馬車も含めた、河渡りシーンはよくぞ撮ってくれました。という高レベルです。そして人間のドラマが牛たちに負けていないところがいいです。グルートとクオの入れ歯の渡しっこや、ストレスで砂糖を盗み舐めするケネリー、途中から悪役になるダンソン、配役すべてが絶妙な味でした。西部劇初挑戦に見えないホークス監督の手腕に感服です。ただ、私的には、いいのか?これで。というラストが1番感服しましたが。
くなくなさん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-30 15:42:27)
27.ネタバレ とにかくダンソン(ジョン・ウェイン)が岩のようにゴツイ。肉体的にも精神的にもゴツイ。ドカッと座ってウイスキー飲むさまが決まりすぎです。もはや演じているというよりも、役柄からジョン・ウェインに引き寄せられているかのような境地。そして狂気とも言えるこの男の執念に引っ張られた(というよりも引きずられた)男たちのドラマ。“契約”という現代的な言葉と、その上下関係、信頼関係、窮地での処置。その全てに今の時代にも置き換えられるテーマが縦横無尽に張り巡らされている。意見を突っぱねられて服従するときの気持ち。ボスを追放した後の何とも言えぬ気持ち。モンゴメリー・クリフトも素晴らしい演技で立ち向かってます。
よし坊さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-27 22:14:29)
26.ネタバレ 少々いらいらする前半だったが、中盤からの意外な展開、軽快なテンポで後半から見事に盛り返した。やはり前半のダンソンには共感しがたいが、さすがに追放されるとは思っていなかったので、かなり驚愕させられた。そうしたことを考慮すればあのエンディングは正解だと思う。そして、何と言っても、スケールの大きさが凄い。あのたくさんの牛を大移動させるロケを実際に行ったのが凄い。ましてや、暴走シーンまである。このロケを行ったスタッフには拍手を送りたい。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-05 11:19:50)
25.ネタバレ いや~、カッコイイすよ、カウボーイ。動きにムダがないところがクールです。あのような環境でぐずぐずしてたらアッと言う間に死んじゃうんでしょうね。皆さんご指摘の通り牛の迫力には恐れ入ります。大暴走シーンは勿論のこと、河を渡るシーンや終着点の町に溢れる牛。それを馬で当たり前にかき分ける様子にも感銘を受けます。やっぱ昨今のコピペに頼るCGとは大違いですよ。強い父親との対決を経て一人前の男になるってのがアメリカ人らしいっすよね、イイ意味で。あの唯一の女性も素敵だ。私ももっと早くに生まれたかったなぁ。個人的に西部劇の音楽と風景はたまらなく郷愁をそそるのです。母がジョン・ウエィンが好きで子供の頃良く白黒TVで見ていた記憶が甦るのでしょうね。
黒猫クロマティさん 8点(2004-11-15 11:45:39)
👍 1
24.リオブラボーの原点か?
アメリカらしい、ハッピーエンドで気持ち良く楽しめた。
3回目?の鑑賞(’08・12・10)。黒白の画面が美しい。本当のカーボーイの生活、大群の牛の迫力、移動の困難さ、道なき道をの苦労等々が実感できる。リーダー、先輩、父親、相方、と成長に合わせて見守る男と若き男の成長と姿。一流で良質の西部劇。+1
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-11-10 02:52:57)
23.豪快ですな~。今まで知らなかった世界に連れてってもらって、見終わった後に口笛のひとつでも吹いてやれっ・・・そんな気分。ラストのすかしも好き(撃たれた人が草場の影で泣くよっ・笑)。私も坊やがトム・クルーズとかぶっちゃって、やや困ったです(^^A)。
ジマイマさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-11-08 18:06:17)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 7.57点
000.00%
100.00%
200.00%
324.76%
400.00%
512.38%
649.52%
71126.19%
81433.33%
9614.29%
1049.52%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review4人
2 ストーリー評価 7.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.20点 Review5人
4 音楽評価 8.50点 Review4人
5 感泣評価 9.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1948年 21回
脚本賞ボーデン・チェイス候補(ノミネート)原案賞
編集賞クリスチャン・ナイビー候補(ノミネート) 

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