映画『おばあちゃんの家』の口コミ・レビュー

おばあちゃんの家

[オバアチャンノイエ]
The Way Home
(집으로…/Jibeuro)
2002年上映時間:87分
平均点:7.23 / 10(Review 66人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-03-29)
ドラマ
新規登録(2003-09-01)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2012-09-07)【ESPERANZA】さん
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監督イ・ジョンヒャン
脚本イ・ジョンヒャン
配給東京テアトル
ツイン
字幕翻訳古田由紀子
あらすじ
無職の母親が仕事探しのために7歳の息子サンウを田舎に住むおばあちゃんに預ける。ここからおばあちゃんとサンウの生活がはじまる。おばあちゃんは字も書けないし喋ることもできない。そういうおばあちゃんをことごとく軽蔑するサンウ。しかしおばあちゃんは怒らずに、いつも孫のサンウをあたたかく見守るばかり。このおばあちゃんの態度をみて、サンウのわがままは、ますますエスカレートしていく。
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💬口コミ一覧

66.都会から電車・バスと乗り継いで祖母の住む田舎へやってきた母親と少年。(このバスの中の描写が物語を暗示していて、実に効果的だ)初めて対面する祖母は、腰が曲がり口も利けなくて、一人ひっそりと暮らしている。来た早々、母親だけはとんぼ返りで帰ってしまい、祖母に預けられた少年は、何かとカルチャーショックを受けざるを得ない生活を強いられる事となる。(冒頭の母親の喋り方や振る舞いを見ているだけで、この何処にでもいそうな少年の育ちの悪さや我が儘ぶりが窺い知れるというもの)不慣れな生活がストレスとなり、気持ちのはけ口として、何かと祖母に当り散らす少年。しかしそんな孫に、むしろ申し訳なさそうに優しく接する祖母の姿に、心打たれる。映画は様々なエピソードを重ねながら、少年が祖母に心を通わせるまでを描いてはいくが、それは決して劇的ではなく、(祖母の歩みのように)徐々に徐々に気持ちが穏やかになっていく。そのプロセスが実に巧く表現されていると思う。従って祖母と別れのシーンも、遠く離れていくバスを映すだけで、祖母の見送る姿の描写はそこにはない。多分、イ・ジョンヒャン監督は必要以上の感傷を避けたかったに違いない。(「世界ウルルン滞在記」の“別れの朝”のほうが、よほどドラマチックだ)むしろそれは、自分の家へゆっくりとしかししっかりとした足取りで帰る祖母の後姿を、どうしても強調したかったからに他ならない。動物と子供の演技にはかなわないとよく言われるのと同様に、体から滲み出るように純朴な人柄を感じさせる素人の演技には、いかなる名優も及ばないということを、本作を見ていてしみじみ感じる。
ドラえもんさん 8点(2003-05-22 15:43:11)
65.わざとらしくない、さらりとさわやか、それでいて温かい感動を味わいました。おばあちゃんのジェスチャーの意味を知って、涙が止まりませんでした。やはり、自分のことを無条件に愛してくれるのは家族ですね。たとえどんな人間であれ。そして人間を再生してくれるのもまた、家族なのかもしれません。
ひなたさん 10点(2003-09-02 22:12:08)
👍 2
64.この作品の評価のほとんどの部分はおばあちゃんにあります。私は映画を見ただけで裏話などはほとんど知りません。しかしこのおばあちゃんは素人で、田舎で実際にこういう生活をしている人ではないかと思いました。しゃべれない設定なのでセリフはなくその動く姿だけ、日常の様々な姿や暮らしぶり、自然な表情、それらをみているだけで感動もんです。わがままな都会の子供の全てを受け入れようと一生懸命な姿には涙がこぼれます。ただ演出・設定で不自然なところもあって、たとえば牛が何度も走って来るところや、何十年ぶりの母親の帰郷なのにろくに話もしないですぐ帰ってしまうなど。しかしそれらを補って十分なほど、このおばあちゃんの存在感は感動的です。まさにおばあちゃんを見る映画です。
キリコさん 8点(2003-09-06 15:23:48)
63.大阪での初日に見ました。静かで美しい映像の中で淡々と進行する物語。無言のおばあちゃんからにじみ出てくる無償の愛情、子供の頃の特有のぶつけどころのわからないわがままさと癇癪、両方の心情がとてもよくわかるような気がします。乾電池、チキンのエピソード、くしゃくしゃのお札、裸足、くし・・。おばあちゃんの優しさがラストの絵葉書のシーンでようやく通じ合うところでは一気に涙があふれていました。忘れることのできない映画のひとつですね。
SHUさん 9点(2003-09-08 10:12:09)
62.ネタバレ 岩波ホール、最前列で鑑賞。ラストの絵葉書のシーンで涙が止まらなくなり、席を立てなくなって困った。エンタテインメント性にはイマイチ乏しく、観る人を選ぶ映画ではあるが、それを超える感動があった。
Kさん 9点(2003-10-12 18:43:45)
61.最高によかったです。おばあちゃんに対して孫がやっていたことって私が小さい頃にも経験があります。うちはおばあちゃんはいなかったけれど田舎に引っ越したときお父さんに対してやったいろんなことを思い出して中盤からずーっと泣き通しでした。私はこうやって愛されてきたんだなんて感じた映画は初めてでした。最後にはおばちゃんの歩く姿をみてああこの人はこうやって生きてきたんだと妙な説得力のあるすばらしい映画でした。
監督の伝えたかったことが素人ばかりの出演者によって見事に表現されたすばらしい映画でした。
さんごさん 10点(2003-11-18 16:23:36)
👍 1
60.
SUMさん 8点(2003-12-22 17:03:27)
59.子供の頃、誰もが感じる『おばあちゃん』への印象を思い出します。このおばあちゃんの表情や動きがあったかい。いやぁ、見せ方が凄くウマい!です。
oO KIM Ooさん 8点(2004-03-13 15:35:48)
58.ネタバレ 余談ですが、私は王様のブランチのリリコさんの評価をかなり信じています。彼女は、自分のおすすめの映画だと、涙を浮かべて紹介するからです。世に言われる大作以外でも、彼女が涙をうかべながら薦める映画は、わたしにとってハズレがないからです。
この映画は、数ヶ月前に、彼女が「本当にいい」とすすめていたものでしたが、一部でしか公開されず、DVDになるのを待っていました。都会しか知らない少年サンウと、バス停までもいっぱい歩くところに住んでいる、腰の曲がった、字が読めない、口もきけないおばあちゃんとのお話。娘と一緒に見ていて、サンウの態度に「悪い子だね。見ていてどう思う?」なんて話していましたが、だんだんサンウの態度にも変化が見えました。街に行った時「電池あります」の文字を見ても何も言わなかった、紙に包まれたゲームボーイ?の下にしわくちゃのお札が入っているのを見てぽろぽろと涙を流すサンウの姿に私も涙が止まりませんでした。別れの前の晩、手紙の書き方を教えるサンウ、一生懸命やってみる、でもできないおばあちゃんの後姿にも泣けました~。(「僕カノ」のクサナギ君とりんちゃんもこういうシーンがありましたよね。)あのクレヨンで描いた絵葉書も大泣きでした。DVDの特典映像で、サンウ役の男の子が「一人で暮らしてて、死んじゃったら困る、とても心配だ」って言ってるの~。この特典映像の「メイキング」が本編以上に泣けるので、劇場で観た方もぜひ、ご覧になるといいと思います。最後に「すべてのおばあちゃんへ」と書いてあったので、これから実家の母に見せて来ようと思います。
むぎむぎ♪さん 8点(2004-04-06 15:58:59)
👍 1
57.正直、拍子抜けしてしまうほど淡々としていてドラマチックな展開は少ないです。でもおばあちゃんにとっては孫と一緒に暮す日常が今までに無いドラマチックな日々であり、おばあちゃんはその気持ちを伝える術が何も無い。孫とのコミュニケーションすら満足に取れない。でもおばあちゃんの孫に対する気持ちはしっかりと伝わってきます。見終わってから一つ一つのシーンを思い返す度に涙ぐんでしまう。私も彼ぐらいの頃におばあちゃんの家に数ヶ月預けられていた事があるんで、おばあちゃん子にはヤバイくらいきますね。
亜流派 十五郎さん 8点(2004-04-06 21:38:45)
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56.たしか、幼稚園の夏休みに2週間くらい田舎のおばあちゃんの家に預かってもらったんだ。人見知りだった私は、母が迎えに来てくれるのが待ち遠しくて、悪態ついたりしたっけ。そんなおばあちゃんも、今年の3月に亡くなった。あのときのこと謝ってなかったね。ごめんね、おばあちゃん。
T橋.COMさん 6点(2004-04-18 04:05:16)
55.あんのクソガキめが、最初ぼてぐりこかしちゃろうかいなって思ってたんだけど、我慢してみるみる。けどもちゃんと最後にはお婆ちゃんの事が好きになっててくれてたんやねーー。それならいーよ。許しちゃるわさ。おお、よしよし。^^♪ しかし、あの婆ちゃん、時折ぬぼっと現れてくるから ちょっとたまにホラーなんだよな~
3737さん 8点(2004-04-19 22:11:44)
54.ネタバレ 初めどうもサンウが憎たらしくてしょうがなかった。最後はおばあちゃんの事好きになるんだろうなとは思ってたけど、サンウの行動とかジワジワくるものがあって、おばあちゃんがバスに乗らず歩いて帰って来た時『どうして遅いの?』というシーンで号泣してしまった。またおばあちゃんも優しいのよね。最後の絵葉書のとこなんか一番好きです!自分が街を歩いてる時に腰が曲がりゆっくりと進むおばあちゃんを見ると何故か悲しくなってしまう。おばあちゃんものに弱いのかも。私もメイキングを見ましたが、役柄とは違い元気なおばあちゃんの姿が見れたので少し安心しました。サンウ役の男の子は監督に怒鳴られながらも一生懸命演技している姿に心打たれます。2人の絆は深いんでしょうね。
アンナさん 8点(2004-05-09 13:58:30)
53.アメリカ人が「愛」の一言で表現したがる感情が、この作品には(愛なんて台詞は全く無くても)隅から隅まで描かれていて、一つ一つのシーンを思い出す度に目頭が熱くなります。また、既に触れている方がいますが、DVDのメイキングはぜひ観て下さい。映画の中とは一味違った、役を離れた優しさに出会えると思います。
woodさん 9点(2004-05-30 11:32:30)
52.上映されてるときから観たかったが近くでなくやっとの思いでレンタルまで待って見ました。おばぁちゃんは一言もしゃべらない。でも言いたい事は伝わってきました。後半は泣けてしまうぐらい感情移入しました。
まろさん 9点(2004-06-02 12:53:24)
51.最後のテロップ、「 すべてのおばあちゃんに捧げます 」は「 すべての外祖母に捧げます 」と書かれています。

要するに「母方の祖母」にスポットを中てたかったのでしょう。 

韓国では母方の実家へ遊びに行った時は「 ズボンを頭から被って大の字で寝転んでいても文句は言われない 」と言うそうです。

それぐらい横着い事をしても叱られないという意味ですし、酔っ払おうが何をしようがお構いなしという意味で。

父方の祖母と 「母方の祖母」とは微妙に違いますが、僕も考えてみたら「母方の祖母のほうが愛情が強いのではないか」 と思えたりもするんですよね。

だからこの最後のテロップは必要だったと思います。

私は30過ぎて外祖母と会いましたが、やはり終始ニコニコして何一つ文句を言わない人でした。私と家族の口論さえ微笑ましいと見守ってくれていました。

家内もやはり自分の外祖母に会いに行った幼い頃、いつまでも手を振り続ける姿に泣き続けたそうです。

もう、あきませんわ。こんな映画。二人ともドロドロ、妻は大泣き。

全ての外祖母が一気に天国から団体で降りてきたんじゃないかと思える作品、お涙頂戴では無く、サラリとした質感の漂う作品です。

そんな経験が無い人でもみんなサンウになって鑑賞されたのではないでしょうか。
 「おばあちゃん、あの時ごめんよ!」って泣いたと思えてしょうがないです。
白狼さん [DVD(字幕)] 8点(2004-06-11 02:14:53)
👍 1
50.ガキの時分、僕を喜ばせ楽しませようと、色々気を遣い構ってくるばあちゃんがウザいと思ってた。僕はそんなばあちゃんに構われたくなくて、ずっとTVのヒーローものの雑誌を見てた。ある日、僕が電子ジャーの使い方を誤り、足に大火傷をした時、一生懸命に手当てしてくれた。そのお陰で僕の足には、傷一つ残ってない。そんな事を思い出してた。思い出して、「もう少し、ばぁちゃんに優しくしてあげれば良かったな・・」って反省しました。聞こえないし、話せない。文盲だけれど、どこまでも優しいばあちゃんと、都会の冷たい空気で、何不自由なく育ったサンウ。次第に心を開き、おばあちゃんを大事に思うさまは見ててとても微笑ましかった。大らかな自然とゆったりしたテンポ。それとおばあちゃんの暖かい懐が良いですね。せわしない現代人の忘れかけてるものがここにありました。
C・C・バクスターさん 9点(2004-06-12 23:27:59)
49.私の祖母も働き者で、小さくて、腰が曲がり、トボトボ歩いていたのを思い出した。悲しくてさびしい、祖母の記憶。
さん 10点(2004-06-18 22:49:42)
👍 1
48.自分もおばあちゃん子だったので、ツボにはまりました。最初は生意気なサンウも次第におばあちゃんと心を通じあわせてラストなんて落涙です。
ジョー大泉さん 8点(2004-07-08 08:59:40)
47.ネタバレ たしかに、見ていておばあさんのことを「かわいそうだ」と感じたり、「孫に対する無償の愛」は感じとれるのですが、単なるドキュメンタリー調に仕上がっている感じで、「映画」として楽しむにはどうかな…、と感じてしまいました。展開などに今ひとつ物足りなさを覚えました。もちろん後味も悪くはないし、作品としてそこそこの感動はあるのですが…。もうひと捻りあってもよかったのではないかと感じました。
だんきちさん 5点(2004-07-13 17:55:03)
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【点数情報】

Review人数 66人
平均点数 7.23点
000.00%
100.00%
200.00%
311.52%
457.58%
5812.12%
6812.12%
769.09%
82334.85%
91015.15%
1057.58%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.25点 Review8人
2 ストーリー評価 6.25点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.77点 Review9人
4 音楽評価 4.66点 Review6人
5 感泣評価 7.60点 Review10人

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