映画『エル・スール』の口コミ・レビュー

エル・スール

[エルスール]
El Sur
ビデオタイトル : エル・スール -南-
1983年スペイン上映時間:95分
平均点:7.57 / 10(Review 44人) (点数分布表示)
公開開始日(1985-10-12)
ドラマ
新規登録(2003-09-08)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-18)【Yuki2Invy】さん
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監督ヴィクトル・エリセ
キャストオメロ・アントヌッティ(男優)アグスティン
オーロール・クレマン(女優)イレーネ・リオス/ラウラ
脚本ヴィクトル・エリセ
撮影ホセ・ルイス・アルカイネ
配給フランス映画社
字幕翻訳吉岡芳子
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💬口コミ一覧

44.自分が若い頃に見て,今も記憶に残って居る映画を纏めて評価します.
淡々と語られる父と娘のお話.映像的にも非常に美しい.製作が途中で中断されたと後で知ったが,この終わり方の方が逆に未来に希望が持てる.
ahiru3さん [レーザーディスク(字幕)] 10点(2016-03-28 22:09:37)
43.お父っつぁんには秘密がある。そりゃあるさ。例えばどっかのサイトに映画の感想文モドキを書き込んでるとか(はい、実は家族には内緒なのです。今のところは)。かつて小さかった娘、聖体拝受式で社会への一歩を踏み出した(自分の手から離れ始めた)娘。娘が成長するに従い、親父の存在も相対的に小さくなってしまう。そして。映画がダウジングのペンダントへと回帰したところで、ペンダントが小さなケースにスッと吸い込まれるように収まるシーンに、グッときます。コレ、日本人の感覚で言いますと何だか、故人の体が火葬後に小さな骨壷に収まってしまう、あの感覚を思い起こさせます……。しかしラストは、まるで暗かった音楽が最後に突然転調して主題(=“南”)を明るく提示して終わるように、希望によって締めくくられます。ま、はっきり言いまして、「実は途中までしか映画化できなかった作品」なんてことは露知らず、この唐突なラストの意外性に感激していた訳でして。我ながら、またピンボケの感想を持ってしまったのかも知れぬ。だから家族には内緒なのです。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-04-14 12:32:02)
42.ネタバレ 幼い頃は、自分が親にとって一番大切な存在なのだと信じて疑わないものだ。でもある時、親も一人の過去がある人間であり、他にも様々な「思い」を抱えていることに気付く。少女の心の襞が一枚捲られる瞬間を描くことに関して、右に出る者はいない監督だと思う。自分でも、自分を産んだ母でもない、他の誰かのことを、父がかつて愛し、もしかしたら今も愛しているのではないかという不安。幼い頃の漠然とした思いが、成長し、自分を「愛している」と言う男の子がいるエストリヤの中で、やっと口に出せるだけの理解をしたときに、父がこの世を去ってしまう。あまりにも美しい情景とその救いのなさ。10点献上。
ともともさん [DVD(字幕)] 10点(2009-02-18 23:23:30)
41.これは、私の理想とする映画の一本かもしれない。「いかにはげしくとも こわいほどしずかで そしてかなしい」映画。でも、観終われば、なぜだか やたらと うれしいのだ。
なるせたろうさん 10点(2003-11-10 13:11:18)
👍 1
40.ネタバレ シンプルなシナリオであり、諸手を挙げて喜ぶような映画ではないが、とにかくこの作品に流れる静謐さ、というのか、上品さがずしりと心に響いた。
雪解けのように、謎がきちんと解けていく展開も上品だ。陶器のように、ずっしり重たい作品である。
浅田荷葉さん [DVD(字幕)] 9点(2019-03-12 01:57:55)
39.ネタバレ 画面外から画面内に異物が侵入し空間が侵される事で、外へと漏れ出す。時間は停滞し過去へと進んでいく。そしていつともどことも知れない一点から、モノローグが響く。
家と家の前の一本道、映画館に限定された空間。四季折々の広大な美しい風景は開放感ではなく、家族を取り巻く閉塞感、停滞性を際立たせる。
周囲に民家がない一軒家という孤立した空間に外部から手紙や写真、電話が介入する事で、父と娘の思いは外へと広がっていく。
そしてモノローグという物語の構造上、あるいは断片的に提示される父の過去故に、時間は現在から過去に向けて逆行して進んでいく。
冒頭の徐々に外光が部屋に射し込み、定点で捉えられた画面の外で犬、母、家政婦の声が響く場面。無理のない時間の経過と空間の奥行きの広さを捉える見事なショット。
列車の通過音で乗り過ごした事を示す場面や、レストランで鳴り響く演奏など画面外から侵入し、画面内を侵食する音響の効果も素晴らしい。
表情に冷たさを帯びた母親、一人気さくで外界を象徴するようなミラグロスなどの人物造形も魅力的。
人間と対比して、無機質に経年変化していく、表札やブランコ、風見鶏、外壁も物哀しい。
そしてラスト。エストレーリャは、「父の遺品=父」を持ち彼とは逆の道程を辿り、「エルスール=外の世界」に向かう。
彼女は自ら時を止めてしまった父と共に、未来へと時間を進める事が出来るのだろうか。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 9点(2017-10-28 23:50:52)
👍 1
38.ネタバレ 夜が明ける。愛犬の鳴き声が聞こえる。静かな始まりだがスクリーンには何とも言いようのない緊張感が走る。母親の叫び声が聞こえる。枕元にあった父の形見。少女が父の過去を探ることで得た真実と悲劇。そして希望に溢れた「南」への旅立ち。エリセの映画は観客に対して想像力を想起させる点で本当に良くできていると思う。例えば父親の過去の愛人だった映画女優(「ミツバチのささやき」のフランケンシュタイン、といいこの人映画好きなんだなぁと感じる)や壁に書かれたいたずら書き、自転車に乗った少女が少々大人びて戻ってくるカットはまさに映画。スクリーンで見た時は本当に感激した。ラストもエリセが望まなかった、中途半端な終わり方かもしれないが、この映画を観た観客はもうわかっている。彼女はこの先どんな困難にあっても乗り越えてゆける、少女から立派な大人への段階を経たのだ、と。俳優。やはり80年代最高の男優はデニーロやホフマンではなかった。アントヌッテイその人である。限りなくこれは10点に近い9点。今日、私は南へゆくのです…。
Nbu2さん [映画館(字幕)] 9点(2010-01-11 23:41:53)
👍 2
37.ネタバレ 最初は客席の後ろのドアがちゃんと閉まってないのかと思ってた。画面右上隅のあいまいな光が徐々に自己主張してきて、窓らしいと分かる。と中央に何やらモヤーッとした物体が浮かんできてベッドになっていく。犬の吠え声。たまらない導入です。そして光と影のドラマが展開する、というより光が差し込むことと陰っていくことのドラマ。これを見たころはスペイン内戦に無知で(いや今だってよくは知らないけど)、そのためにかえって父と娘の孤独が感応し合う話として、純粋に人間のドラマとして感動できた。この変わり者の父、南に父親や愛人を残してきたというより、そういった憎しみとか恋愛とかのわずらわしい感情を捨ててきたんだ。でもその分、娘への愛情が過剰に深まってしまった。これを愛情というか、同志愛というか、微妙なものだけど。娘の初聖体拝受式の日に、まるで彼女の成長を認めたくないかのように猟銃を撃ちまくる(カトリックへの鬱憤もあったのかも知れない)。そして娘を一個の他者として認めざるを得なくなったときに、猟銃は自分に向けられる。式の時は「父が私のために来てくれた」と喜ぶ娘、ラストでは「フランス語の授業はさぼれんかね」とまで言う父を残して娘は去る(娘にすがるような父のこの言葉に私は泣きそうになった、喫茶室のシークエンスが本作の白眉)。式の時は一緒に踊るけど、ラストで踊っているのは別の新婚カップル。娘は行方不明になったときベッドの下ではらばいになっていたけど、父は行方不明になったあと川岸で冷たく横たわっている。二人は相似形を作ったり対称形を作ったりしながら孤独を呼応しあう。だからどうしたほうがいい、と説教しているわけではなく、映画はただ見つめている。なのにこの父は強烈に印象に残る。80年代初めに紹介された映画でオメロ・アントヌッティぐらい名作率の高かった俳優はなく、喫茶室の場はあの石くれのような彼だからこそ泣けてくるのだろう。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 9点(2009-08-29 11:09:34)
👍 1
36.ネタバレ 驚くほど美しくて静かな映画。音楽もほとんど使われず、自然光を巧みに利用した静かで美しい映像はまるで美しい絵画を見ているようでもある。この作品は多くを語らない。でも、その映像には言葉では伝えられないエリセ監督の思いが確かに宿っているように思え、観ている僕はこの美しい世界にすっかり魅了されてしまった。過去に大きな忘れ物をしてきた様でもあり、南を去り、苦悩を抱え北の地で生きてきた様でもある父。子供の頃から分からなかった父の抱えている物を知りたい娘。父は最後に娘に何かを語ろうとしたのだろうか。果たして南にどんな答が待っていて、娘は南の地で何を見つけるのだろうか。ラストは娘の幸せを願わずにいられなかった。エル・スールというタイトルでありながら作品は南には辿り着かない。かつて南に何があったのかも描かれず、観ている僕は作品が辿り着かなかった南への想像をめぐらせる。でも、鑑賞後はこれで良かったんだと思えた。でも、いつの日か娘の南への旅の終着点をエリセ監督に見せて欲しいなとも思うのです。
とらやさん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-04 22:27:23)
35.「ミツバチのささやき」で見せてくれた美しい映像と物語、同じくここでも見せてくれてます。やはりこの監督の撮る映画は素晴らしい!とにかく近頃のアメリカ映画みたいにやたらうるさい音楽を流すことなどせずにじっくりと見せてくれます。なんて言ったら良いのかなあ?とにかく静かな中にあるその人間ドラマとしての美しさ、優しさが上手く描かれていて観ていてとても良い気持ちになります。
青観さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-15 14:01:26)
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34.前作「ミツバチのささやき」もそうだったが、ヴィクトル・エリセの作品では音も映像も決して叫ばない。ただ、慎ましげに密やかに、何かを語りかける。その声はとても静かで、こちらが少しでも気をそらすと聞き漏らしてしまいそうになるが、気味の悪い呟きではなく、まるで穏やかな老人の昔語りのように心を惹きつける―――本作に登場する父親が果たしてどのような人生を送ってきたのか、何を抱え、苦悩していたのか、作中ではっきりとは明示されない。観客は娘と同じ立場になって、失われた時間と記憶に思いを馳せる・・・・・・静かな、とても静かな作品。
ぐるぐるさん 9点(2004-05-07 18:27:17)
👍 2
33.寡作で知られるヴィクトル・エリセ監督の作品のなかで、もっともすきなのが本作品。記憶が熟すると人を死に至らしめる。しかしその死を安直に不幸なものと弾じることができるのか。この映画を観たのはたしか20年近く前、有楽町の映画館でしたが、この頃から記憶や郷愁の美しさと恐ろしさを考えるようになりました。そうしたきっかけを作ってくれた映画として感謝の念を覚えます。故天本君が言っていましたね。「スペインは死の国だあ!」。その通りです。
バッテリさん 9点(2004-01-17 21:02:55)
32.幼女を撮らせたらエリセの右にでる人はいないかも。
お金がなくて実際のエル・スールが撮れなかったという話ですが、ホントに残念。でも、それも逆によかったのかな、、、とも思います。それ位この映画の北の雰囲気は素敵でした。
コーラLさん 9点(2003-11-16 22:43:23)
31.ネタバレ 【2025/6月 再々 鑑賞後】
世間の評価との乖離に納得いかないので再度原作本を読み、パンフレットを取り寄せ、映画も鑑賞、さらにはしっかり考察もしてみました。つまるところ、親になった経験もなく、他人と家庭を築いたことすらない私にとって、本作で感情移入できる人物は子供の立場しかありません。私は男なので100歩譲って娘の立場に立ってみましたが、それでもなかなか感情移入しにくいものでした。
その理由は明白で、本質的に私自身がこの映画の誰とも共感できない非常に幸せな生い立ちであるが故、本作の切なさを理解することができないようです。しかしながら何度見ても構図や音楽は大変美しい映画で、やはり本作は再鑑賞を繰り返し理解していくべき名作なのだと痛感しました。

【2025/5月 原作本 読書後】
原作本を読みました。しかし原作本は映画とは全くの別物で、家庭向きとはいいがたい親父と絶望的な家庭崩壊、そしてその中で内向的に育ってしまった娘の独白がメインの作品でした。その挙句の「南編」はほとんどがオマケみたいなもので、娘にとってはダメ押しされ半ば強制的に成長させられただけといった印象でした。しかし南編が描かれているおかげでダメ親父のことも少しは理解できたし、やはり物語としては綺麗に幕を閉じていたのもまた事実だと思います。
ある意味「南編」が抜け落ちている映画版のほうが情緒的でロマンチックです。明らかに原作より映画のほうが切ない余韻に浸れますので、どちらも甲乙つけがたい仕上がりだといえると思います。

【2025/4月 初見時】
世間の評判から察するに批判的なことを書くのは少々勇気がいりますが・・ とても期待していましたがイマイチでした。喪失・異性・他者との距離感など普遍的なテーマが沢山あることは理解できますが、それでも本作を見るにあたっては特別な前提条件が必要だったように感じました。

語弊を恐れずに書くとすれば、、「一度でも親になった経験があること」だったり「他人と家庭を築いたことがあること」など、新しい家族を得る過程で発生する喜びや悲しみ、また苦労などを知っていないとより深くは楽しめない作品だったように感じます。私は結婚も子育ての経験もなく、戦争経験もありませんのでスペイン内戦(市民戦争)の影響による家族内対立など、非常に深刻な問題があったことは理解できるものの、やはりその本質(市民が二分された内紛の本当の悲惨さ)まではちょっと理解が及びません。
結婚生活を知らないと書きましたが、同棲生活や複数の婚約失敗などは経験しましたので、そういった意味ではイレーネ・リオスのパートは少しだけ理解できたかもしれません。しかしそれも南編(後半部)が抜け落ちてしまっているため、過去の恋愛に関する謎は謎のまま物語が終わってしまいます。後半パートが無かったことで情緒的な雰囲気を醸し出している一方、本作をより難解な作品にしてしまったような気もします。(長距離電話の相手もわからずじまい)

理想論ではありますが、自分の家庭内で他者の存在(しかも異性)を匂わせてしまうような父親像は、、やはり親として失格だったと感じてしまいます。ここに感情移入できない時点でちょっと厳しいかなと思ってしまいました。私など独身男性にとってはあまりにも対局にありすぎる作品だったように思います。(ただし映画の雰囲気、風景、音楽、撮影手法等は本当に素晴らしい作品でした)
アラジン2014さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2025-04-21 18:02:21)
30.ネタバレ 青春と自我の目覚め、その一つの顕れとしても、自分の知らない「親の人格」を意識し始める…とゆーのはある種普遍的な要素と言えるかも知れない(「エル・スール(南)」とはその象徴なのだろう)。その部分の分かり易さ・明解さも含め、『ミツバチのささやき』よりは多少取っ付き易い作品かとも思われるが、完成度とゆーのはこちらの方が更に上かも知れないすね。まずはとにかく、また何処も彼処もまァ~画が美しいコト!絵画的で、んで陰翳の使い方が実に絶妙なのですよね(コレは質素なよーで超・凝りまくってるってヤツだなと思えましたよ)。あと、音楽の入るシーンなんかも少ないのですがソコの選曲もまた絶妙で、その点からも要所の雰囲気は素晴らしく文芸的で心地好いモノになってましたです(まァのみならず、全体的にも雰囲気とゆーのはごく最高でしたケドね)。台詞も(字幕なのに)実に詩的で、原語で理解できたら尚感動できるというモノだろうと確信しております。(タルコフスキーを除けば)個人的には『ミツバチのささやき』『ツィゴイネルワイゼン』と今作が自分史上ベストという(文芸映画的)アート系映画になりますかね。重ねて、超ハイレベル作品でした。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2022-05-07 18:32:08)
29.ネタバレ 白と黒を基調とした人物の服装と風景によるコントラストが織りなす映像美は、光と影の芸術と言ってもいいだろう。天使のように無垢な少女エストレーリャが、アグスティンに寄り添い牧歌的な草原に佇む風景。彼女が純白のベールに身を包んだ聖体拝受の場面。彼女が窓越しに映るとき、窓の枠は絵画の額縁になり、彼女は窓に描かれた美しいモデルのように。息を吞むほどの美しい場面の数々に、きれいな映画に出会えた幸福感に包まれる。音楽が少なく物静かに話が進む中、「エン・エル・ムンド」が二回にわたって奏でる、音楽のコントラストも印象的だ。幸せの絶頂でも永遠の別れを予感させるそのときも、何一つ変わらず流れるその曲に、過ぎた時間と離れていく心の変化ばかりが虚しく際立つばかりだ。最後のレストランの場面、まるで会話が途切れるのを嫌うように語り続けるアグスティン。かつて幼い娘にとって謎であった父という存在。今はもう、父にとって娘という存在が"謎"なのかもしれない。アグスティンの熱っぽい視線に戸惑い、逃げるように店を出たエストレーリャの姿。気のせいだろうか、二人が見つめ合ったこの一瞬、私には二人が父と娘というよりは "男と女" に見えた。黙って逝った父の遺品に導かれるように、旅立ちを決意する少女。そして過去と決別するように、"南"へ。娘から、一人の女へ。在りし日の父への想いを胸に秘めて、彼女は大人への一歩を踏み出す。やがていつしか、父と娘の閉塞的な暮らしのなかにあった美しい風景は、その成長とともに記憶の中で色褪せていくのだろう。
タケノコさん [DVD(字幕)] 8点(2018-03-09 23:37:45)
👍 1
28.ネタバレ 映像がきれい。流れる時間が静かでまたいい。南に行ってからの話は無くてもいいんじゃないかな?この静かな時間がこわれそうだから。内容は、父親の、青春時代に信じてたものをくつがえされた孤独のためにどこに自分の居場所を求めたらいいのか、分からない苦悩が伝わった。最後、ホテルでの食事の後、「カリオカ」に気をつけろとちょっとかっこつけて言うところが痛いくらい寂しい。
トントさん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-04-17 23:05:44)
27.ネタバレ 個人的に主演の少女は、(ミツバチのに比べて)アナトレントには及ばないとは思いました。
しかし良い映画だと思った。

父親は何か神秘的なパワーを持っていたのでしょうか。気になります。

ホテルのカフェでポツリと一人寂しく座っている父親がとても小さくてみえて印象に残りました。
映画の中で寂しい人を見ると悲しくなっちゃいますねぇ。。。
父親の孤独感がとても伝わって来たように思います。

全体の雰囲気が良かったと思います。
映画館の雰囲気とか、凄く良かったです。


「エルニド」とか「エルスール」とか、「ミツバチのささやき(原題に『エル』がついていたと記憶している)とか、、、(まったく別物では『エルトポ』とか『エルシド』)とか、、、
「エル」シリーズ(?)。この「エル」はどういう意味なのか、ちょっとだけ気になります。

また今度観よっと!
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:11:43)
26.ネタバレ 静かでどちらかというと地味な作品でありながら、観ている間まるで魔法にかけられたかのように惹きこまれていきました。その位魅力にあふれる素晴らしい作品でした。
 映像の美しさ、ストーリー展開や親子の描写の巧みさ等々全く隙が無いですね・・・・・・。
 まだ、いろいろ謎が多く残されているので、もともと脚本が書かれていたという南へ行った先のエピソードも是非映像化して欲しいですね。
TMさん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-08 18:14:09)
25.『ミツバチのささやき』同様にスペイン内戦の傷跡を背景とし、少女の成長を描く。窓から差し込む光が、庭のブランコが、道が、木が、家が時間の経過を、そして父と娘の関係の微妙な変化を語ってくれる。それは雄弁であっても常に慎ましく静かに語りかけてくる。情景は前作以上に美しく、そのうえで画面に映るすべてのものがさりげなく何かを語っている。映像で語るとはこういうことなのか!とあらためて驚かされる。さらに画面には映らないもの、「南」の情景までもが頭に浮かぶ。その情景はこの映画を観ている間に変貌してゆき、最後には郷愁すら感じさせてしまう。おとなしいくせしてすごいやつ(映画)なのだ。
R&Aさん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-02 13:19:59)
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【点数情報】

Review人数 44人
平均点数 7.57点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5511.36%
6715.91%
7715.91%
81227.27%
9920.45%
1049.09%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.25点 Review4人
2 ストーリー評価 6.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.60点 Review5人
4 音楽評価 8.00点 Review5人
5 感泣評価 6.33点 Review3人

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