4.この2年後の「東京物語」の姉妹編のようなところもある作品。大人と子供、(紀子の友人たちの)未婚者と既婚者、兄嫁とのやりとりなどユーモラスで楽しい。周りが結婚を心配する紀子は他作品の紀子像に比べるとこれが一番自然で主体的な性格に見え好感が持てる。4世代にわたる家族や、他の登場人物たちのお互いを思いやるやさしさが感じられこれが一番好きといっていいかも。 【キリコ】さん 8点(2004-01-10 13:16:15)
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3.ある時代が終わって別の時代が始まる転換期が、刈り入れどきだけど初夏でもある麦秋を背景に描かれて、ちょうど泣き笑いのようにかなしいのかうれしいのかわからない感覚になりました。もちろんこんな一言ではすまないような解釈の余地があるようにも思える映画です。古い映画だからああいう独特の雰囲気かとおもっていたら、ほぼ同時期で重複するキャストで『長崎の鐘』という映画(良い映画ですが)を見たのですが、全くといっていいほど雰囲気が異なっていましたので、小津さんの色ということなのでしょう。 【its】さん 10点(2004-01-05 01:04:56)
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2. 【STYX21】さん 6点(2003-11-19 01:14:44)
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1.小津のなかで一番好きな作品かも。縁談を断り、妻と死別した二本柳寛のとこへゆく原節子に当時の日本の新しい女性像を見た気がした。杉村春子と原節子のやりとりもよかったなー。 あと、子供をうまく取り入れているので、アクセントがついていると思うっす。 【たましろ】さん 10点(2003-10-13 20:24:58)
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