映画『クジラの島の少女』の口コミ・レビュー

クジラの島の少女

[クジラノシマノショウジョ]
Whale Rider
2002年ニュージーランド
平均点:6.33 / 10(Review 46人) (点数分布表示)
ドラマファミリー
新規登録(2003-10-16)【sirou92】さん
タイトル情報更新(2012-04-22)【ESPERANZA】さん
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監督ニキ・カーロ
キャストケイシャ・キャッスル=ヒューズ(女優)パイケア
ラウィリ・パラティーン(男優)パイケアの祖父コロ
ヴィッキー・ホートン(女優)パイケアの祖母フラワーズ
クリフ・カーティス(男優)パイケアの父ポロランギ
脚本ニキ・カーロ
音楽リサ・ジェラード
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💬口コミ一覧

46.ニュージーランド原住民の話。少女のスピーチがすばらしい。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-07-06 13:27:10)
45.ネタバレ おそらく作り手が己のルーツに敬意を捧げた作品であるとともに、フェミニズムの映画なのですね。
「フェ」と言っただけでそっぽを向かれそうですが、どう見てもそういうメッセージが込められた作品なんだから仕方ない。
マオリの族長の家系というシチュエーションを借りたうえでの、「男の子じゃなかった」という理由でいろいろな不便や面倒を感じながら成長してきたすべての女の子へのメッセージ、癒し、でもあるのだと思う。
マオリの人々の祖先は、約1千年前にニュージーランドに移住して住み着いた。何百年か経つと、そこへヨーロッパ人がどんどん入ってきて、数においてマオリのほうがマイナーになってしまった。
けれど、パイケアの祖父コロのように、「高貴な血」をもつ長たちは、文化と伝統の灯を絶やすまいとそのことのためだけに生きている。個人は100年もすればどうせ死ぬ。個人が死んだ後に引き継ぐことができるものは文化だけだ。文化が引き継がれなければ、人はただ生まれて死ぬだけの存在になる…族長コロを見ていると、その信念が痛いほど伝わってくる。
パイの父は優しいが弱い男であったため、妻の死に耐えられず育児も教育も後継者としての義務もなにもかも放棄してヨーロッパへ逃げた。そして何年かしたら、考え方もふるまいもヨーロッパ人になっていて、金髪碧眼の女と勝手にくっついていた。彼は族長の重責を担うには優しすぎたのだ。
後継者探しにやっきとなった祖父のもとで「男の子じゃない」というだけで、隠れて棒術の練習をしなければならないパイ。自分より劣る男子たちが祖父から教わっている内容を、物陰からじっと観察するパイ。…このへんではもう完全にウルウルしてしまっていけない。
世界中の女の子たちは、みな多かれ少なかれパイケアと同じ経験をしてきている。
心の中で、何度「パイケアのような優秀な子が男子だったら」と思ったかしれない祖父が、「女子でも後継者」と認めるまでには、クジラの座礁という不思議な現象とパイ本人の命をかけることが必要だった。「優秀」というだけではダメなので、本当に女子の行く先には難題山積である。
ラストで不肖の父が戻ってきているあたりは、やりすぎハッピーエンドの感があるし突っ込みたくなるところだが、とりあえずは祖父とパイケア両人の健気さにやられました。泣きます。
パブロン中毒さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-07-16 20:06:09)
👍 2
44.ニュージーランドの自然と伝統文化満載のリラクゼーション系映画だと思って、リラックスムードで観たら実はかなりの感動作でした。じーちゃんせつなすぎ(涙)。彼だって、孫娘が嫌いなわけじゃないんだよぉ。愛してんだよぉ。当然だよぉ。でも島の伝統も大事で板挟みなんだよぉ。そうだよね?じいちゃん!
エムラ兄妹さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-25 22:40:06)
43.どことなく「風の谷のナウシカ」。伝統文化が民族に活力を与えくれる事を如実に示す映画。
番茶さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-06 00:31:26)
42.とても力強い映画でした。民族や宗教の話には、理解できないことが多くありますが、マオリ族を扱っているこの映画では、万国共通の問題である、個人の尊厳や、男尊女卑社会への批判が含まれています。こういった社会問題を取り上げたくて作ったのではないのでしょうが、短い上映時間の中で、深く掘り下げられています。部族に伝わる伝説と、現代社会の状況の差が、この物語の1番のポイントではないでしょうか。
shoukanさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-09-02 23:24:45)
41.本作は、島の族長を男が継承するという伝統と古い因習の残る島で、女として生を受けた少女パイケアの「男として生まれたかった」ことへの苦悩と反撥を描くと共に、自ら運命を切り開いていき、やがてアイデンティティーを確立するまでの闘いの物語と捉えたい。ここでの女性たちは皆それなりに自己主張を貫き、決して男尊女卑といった単純な図式としては描かれてはいない。あくまでも島の伝承にのみ拘っているのだが、パイケアが島の他のどの少年たちよりも、族長を継承する能力に優れているかが痛快なほどに示される。それだけに「男として生まれてきて欲しかった」と、孫娘パイケアをこよなく愛する祖父の無念さもまた胸に迫るものがある。映画は島の人々の生活を現実感溢れた描写をする一方で、ファンタジックな味付けをも施している。終盤のエピソードがそれなのだが、このあたり宮崎アニメにでもなりそうなドラマツルギーではないだろうか。まさに1000年の時を経ての「鯨への恩返し」と相成った訳で、島の人々の思いと願いとが十分に伝わってくる感動的な幕切れであった。
ドラえもんさん 8点(2003-11-13 23:54:55)
40.登場するマオリ族や伝統文化が身近にない存在だから余計神秘的に見えました。原作者にもそれが憧れとしてあったと思います。だから主人公が生まれた時の状況や祖父の存在が、すべて神秘的で運命を感じさせる演出材料という価値的なものに見えてしまった。でも出演者達の落ち着いた演技のおかげで最後は揚げ足をとるような見方を消す事が出来ました。純粋に伝統文化を忘れないでいようとする彼らが好きです。
tomomiさん 8点(2003-11-09 20:18:54)
39.伝統を必死になって守ろうとする祖父と、運命に立ち向かう少女の強い思いが感動を与えてくれる良い映画だった。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-06 06:39:11)
38.自らも先祖から受け継いできたマオリの血や伝統の継承に危機感を感じる祖父と、男が受け継いでいかなければならない一族の長の家系に生まれた一人の少女。この祖父と孫の関係を軸にした家族愛や、時代と共に生活様式などは変わろうとも海と共に生きてきたマオリの人々の変わらぬ誇りや海への思いが伝わってくる作品です。

変化を頑なに拒み続ける祖父。冒頭の息子との口論もそんな祖父の価値観がよく現れています。一方、少女は自分なりに新たなマオリの進むべき道をしっかりと考えている。そんな彼女の思いが溢れる学芸会でスピーチする姿が感動的でした。(映画としてこのスピーチはおじいちゃんに聞いてもらいたかった…)

2人ともマオリである事が何よりの誇りであることに変わりはなく、そんな二人の思いが近付いていく終盤の展開も程よいファンタジーの挿入も良かったと思うし、マオリの伝統と未来が表現されたラストシーンの祖父と孫娘の姿も希望が感じられるとてもいい作品の締めくくり方でした。
とらやさん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-27 22:17:27)
👍 1
37.ニュージーランド先住民であるマオリ族の少女の物語です。実際にニュージーランドへ行くと白人の勤勉さとマオリ人の無気力が目立ってしまうのですが、この映画ではマオリ人の誇りが描かれています。マオリ人にせよ白人にせよ、ニュージーランドにとってはごくごく近年になって現れた外来種ですが、彼らの生活背景は基本的にまったく異なっています。マオリ人と白人とどちらが正しく、どちらが間違っているとか安易には言えません。いかなる立場に立って発言するかで判断が大きく異なってくることを十分に承知した上で鑑賞すればいいと思います。
きのう来た人さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-11 06:14:21)
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36.ネタバレ もっと退屈な映画かと思ってましたが、なかなか面白かったです。風習に厳しい祖父と共に育った孫娘は女が為に後が継げず、こっそり武術を練習したりするところがほのぼのとしてて良かったです。お爺さんの舌は凄かった(笑)海がとても綺麗です!お爺さんの為に読み上げた作文はグッときます。終わりもハッピーエンドで癒し効果の抜群です(*^_^*)
うさぎ大福さん [DVD(吹替)] 7点(2007-07-14 22:33:14)
35. 映画は、見ようと思った時点である程度惹きつけられているいるのだと思います。この映画は、見ているうちにそういう気持ちがどんどん強くなっていくような気がします。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-03 12:02:21)
34.ネタバレ マオリ文化というものにすごく惹かれているので、パッケージを見て即鑑賞しましたが...ちょっと最後がなあ。パイケアの中に先祖の血が受け継がれていることを表現するのに、非現実的な表現にして欲しくなかった。難しいのは分かりますが...ということでこの点数。学芸会にはおじいちゃん、来て欲しかった...
EOSさん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-12 09:17:37)
33.ネタバレ 島の伝統を重んじる考えの祖父と、それに反発して島を見放す父親。誰から愛情を授かったら良いのか分からず、死んだ弟の身代わりとして扱われる娘。生活様式は似ていても文化の違いからちょっと取っ付き難いところもあったけど、息を呑むような島の風景の美しさ(少なくとも「ピアノ・レッスン」は超えている)、そして登場人物たちの伝説のクジラ乗り"パイケア"に対する情念が神秘的であり、また幻想的でもありました。
ラストは盛り上がりこそ無いものの優しい余韻が残ります、秀作。
かんたーたさん 7点(2005-02-20 12:34:01)
👍 1
32.あんなおじいちゃんは嫌です。
リーム555さん 7点(2005-02-02 15:12:09)
31.この作品でアカデミー賞において、主演女優賞最年少でノミネートされたケイシャちゃんの演技にすごく期待して見ました。思ってた通りとてもキラキラした純粋な演技で好感が持てました。やっぱり良かったのはスピーチのシーン。泣けました。その他、頑固なおじいちゃんが頭ごなしにケイシャちゃんを怒るシーンが何度か出てきましたが、その度にうつむき加減で切ない表情を浮かべる彼女の表現力も印象に残っています。ラストはちょっとインパクトに欠けるかな。。ちょっと惜しいところです。
未歩さん 7点(2005-01-26 16:24:58)
30.主演の女の子がとてもよかったね。頑固オヤジのキャラもなかなか。なんというかきれいな感じでした。きれいな世界観でよかったですよ。
ばかぽんさん 7点(2004-08-02 09:14:53)
29.ネタバレ ニュージーランドの雄大な風景と、健気なケイシャちゃんが美しかった。あまりのおじいさんの分からず屋ぶりをどうとらえるかで、この映画の好き嫌いが別れそうですね。自分の価値観に凝り固まっちゃってるところが、私には痛々しくて気の毒に思えました。最後の詰めは若干甘い、というか慌しかったのですが、とりあえず救いがあって良かったです。(あのまま死んじゃったら、それこそお祖父さん救われませんもんね。横で見ていた同居人はいじめに耐えかねた自殺じゃねーのか、と突っ込んでました)それにしても、素朴な疑問。彼らの生計はどうやって成り立っているのだらふ・・・ほとんど働いているシーンは映ってませんでしたが。
HIDUKIさん 7点(2004-07-03 13:01:46)
28.少女の演技がとてもいい。祖父に認められるため必死で頑張る姿は印象的だったし、学芸発表会でスピーチする場面なんか演技とは思えないほど素晴らしく、思わず泣いてしまいました。ストーリーは単純かもしれないけど、マオリ族の伝統や、クジラにまつわる伝説など、とても興味深いものばかりで引き込まれました。
きのすけさん 7点(2003-12-26 01:38:56)
27.日本にも地方に行けばこんなところあるかもねー、と思いながら
見ていました。
派手さもなにも無いけどちょっぴり暖かくなる映画ですね。
あきんどさん 7点(2003-12-02 17:54:11)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 46人
平均点数 6.33点
000.00%
100.00%
200.00%
324.35%
448.70%
5510.87%
61123.91%
71736.96%
848.70%
936.52%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review3人
2 ストーリー評価 6.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review4人
4 音楽評価 6.00点 Review3人
5 感泣評価 7.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2003年 76回
主演女優賞ケイシャ・キャッスル=ヒューズ候補(ノミネート) 

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