映画『ガタカ』の口コミ・レビュー(6ページ目)

ガタカ

[ガタカ]
Gattaca
1997年上映時間:106分
平均点:7.75 / 10(Review 426人) (点数分布表示)
公開開始日(1998-05-02)
ドラマサスペンスSF
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-04-01)【TOSHI】さん
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監督アンドリュー・ニコル
キャストイーサン・ホーク(男優)ヴィンセント・フリーマン
ユマ・サーマン(女優)アイリーン
アラン・アーキン(男優)ヒューゴ刑事
ジュード・ロウ(男優)ジェローム・ユージーン・モロー
ローレン・ディーン(男優)アントン・フリーマン
ゴア・ヴィダル(男優)ジョセフ局長
アーネスト・ボーグナイン(男優)清掃係シーザー
ウナ・デーモン(女優)看護士長
ザンダー・バークレイ(男優)ラマー医師
イライアス・コティーズ(男優)アントニオ・フリーマン
マーヤ・ルドルフ(女優)分娩担当の看護婦
ブレア・アンダーウッド(男優)遺伝学者
トニー・シャルーブ(男優)遺伝子ブローカー
ウィリアム・リー・スコット(男優)10代のアントン・フリーマン
ディーン・ノリス(男優)警官
宮本充ヴィンセント・フリーマン(日本語吹き替え版)
田中敦子〔声優〕アイリーン(日本語吹き替え版)
井上倫宏ジェローム・ユージーン・モロー(日本語吹き替え版)
阪脩ジョセフ局長(日本語吹き替え版)
藤本譲清掃係シーザー(日本語吹き替え版)
仲野裕ラマー医師(日本語吹き替え版)
立木文彦遺伝学者(日本語吹き替え版)
千田光男遺伝子ブローカー(日本語吹き替え版)
小室正幸アントニオ・フリーマン(日本語吹き替え版)
山野史人ヒューゴ刑事(日本語吹き替え版)
後藤敦アントン・フリーマン(日本語吹き替え版)
脚本アンドリュー・ニコル
音楽マイケル・ナイマン〔音楽〕
撮影スラヴォミール・イジャック
製作ダニー・デヴィート
マイケル・シャンバーグ
ステイシー・シェア
コロムビア・ピクチャーズ
ジョージア・カカンデス(製作補)
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
特殊メイクブライアン・ペニカス
特撮シネサイト社(視覚効果)
美術ヤン・ロールフス(プロダクション・デザイン)
衣装コリーン・アトウッド
ヘアメイクヴェ・ニール(メイクアップ監督)
録音ゲイリー・A・ヘッカー
ポール・マッシー[録音]
リチャード・キング[録音]
ダグ・ヘンフィル
字幕翻訳佐藤恵子
スタントマイク・スミス[スタント]
その他マイケル・ナイマン〔音楽〕(指揮〔ノンクレジット〕)
あらすじ
遺伝子の優劣が社会的階層を決定する近未来。自然な形で生れたヴィンセント(イーサン・ホーク)は、遺伝子操作で生れたエリート=“適正者”に対して、“不適正者”のレッテルをはられている。宇宙飛行士の夢を追い続けるヴィンセントは、下半身不随となった“適正者”ユージーン(ジュード・ロウ)の身分を借り、宇宙開発事業を手がけるガタカ社の社員として潜りこむことに成功する…。
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💬口コミ一覧

326.ネタバレ 反発は覚悟の上で書くが、これは「アメリカ万歳」映画だと私は思っている。
一般的にアメリカ万歳映画だと思われているアレやソレに高評価を与えている私なんだけれども、それらの圧倒的なスケール感は、今の時代ではやはりアメリカじゃないとできないということは否定できないし、軍や宇宙技術といったアメリカの充実した「ハードウェア」に依存している面は大きい。一方こちらは未来のNASAである「ガタカ」が舞台だが、中心に描かれるのは遺伝子によって人生を決められた人間の運命への抵抗と、それへの勝利並びに敗北である。
どうも日本人の多くの傾向として、滅びや別れの悲しい運命が待ち受けていようともそれを潔く受け入れる姿は美しいと考えがちである。この映画を見た人の中にも主人公に対し「何もそこまでしなくたって・・・」と思う人は少なくないと思う。しかしその運命の渦中にいる者にとっては今にも逃げ出したい現実でしかない。実際映画の中では何かと遺伝子的に優れた弟と比較され、生きるために必要な自尊心さえ傷つけられる。主人公が宇宙飛行士を目指す理由も現実から逃げることだった。アメリカという国はフロンティア精神と言われるように自ら進んで開拓していくイメージがあるが、実際のところは清教徒が迫害を逃れるために新世界に希望を求めたというのが本音であり、やがて移民が増えるに連れ徐々に西へ西へと地平を広げていく過程で自由、自主、独立、開拓・・・アメリカのパブリックイメージであるこうした国民性を手に入れた。時には銃で先住民を駆逐する「犯罪」を犯しながら・・・主人公もこうして宇宙という「西海岸」へ到達し映画が終わる。
決められた運命を受け入れるのは美しく見えるが、本来人間と言うのはより良い存在になろうとすべく努力を重ねる。それは生きるために必死に道を探す、「生物」としての人間の姿でもある。(私は決して主人公の犯罪を肯定しているのではない。ただ自分の生きる道が自分の運命とは違う所にあると知って罪を犯すことを選んだその心を否定はできない)ドクターが最後に不正を許したのもジェロームの人生の選択も、あくまで自分自身として生きようとした主人公に胸を打たれ夢を託したからだと思うが、その姿は自分の道は自分で切り開くプラスのイメージでのアメリカ人の在り方でもあった。

これはアメリカの精神の部分に光を当てた「アメリカ万歳」映画だと思うのだ。
合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さん 9点(2004-07-17 18:58:03)
👍 1
325.ネタバレ 「お前には無理!理由は何かって?そういう遺伝子やから。」
…これゃまた絶望的な未来ですな。
メイン3人の演技の素晴らしさもさることながら脇役人も良かった。
兄の遺伝子以上の能力を認めた弟。
遺伝子と逆らう主人公に息子の未来を夢見た医師。
エンタテイメント的な感動や楽しさは無いが、余韻がなんとも言えない傑作。
見てよかったとしみじみ思いますわ、ハイ。

ふくちゃんさん 9点(2004-07-02 16:15:01)
324.ガタカの世界は現実世界を誇張したものというよりは、わかりやすくしたものと考える方がしっくりきますね。とても考えさせられる映画です。何よりジェロームの存在が素晴らしいですね。彼の存在がなければそれなりの映画にしかならなかっただろうと思います。
ばかぽんさん [DVD(字幕)] 9点(2004-04-18 15:50:54)
323.近未来だからといって現実離れした感もなくすんなりと入ってきました。主人公二人の生き様は違うものの不可能を可能にするっていう目的は同じで。。とても奥が深くて切ない。この映画は見れば見るほど味を増す映画だと思います。映像もすごく綺麗だし、見た甲斐ありました!
キャラメルりんごさん 9点(2004-03-31 22:30:59)
322.ネタバレ 映像も話もとても良かったです。遺伝子で決められた運命に必死に抗うイーサンの姿は胸に響きました。正体を偽ってでも夢を叶えたい、とゆう強い信念にです。ジュードの役はその反面切なかったです。栄光の人生を送っていたのに、目指していたモノが手に入らなかった現実を受け止める強さが、彼にはなかったのかもしれませんが、イーサンと出会って彼の強靱さに更に打ち負かされてしまったのか、ラストは衝撃でした。出来れば本当に旅立って欲しかったな、と思いました。ユマはとても無機質で美しかったです。時期を置いてもう一度観てみたいと思える作品でした。
n@omiさん 9点(2004-03-24 16:56:22)
321.ネタバレ 生まれたときから、遺伝子によって自分の限界を知ってしまったら人間は努力などできるだろうか? 私にはできない。努力して運命を切り開こうとしても遺伝子によって自分を知りすぎているのだ。 だからユマ・サーマン演じる女性は、夢を諦めて生きている。 たぶん誰もがそうなるだろう。 しかしイーサン・ホーク演じる劣等な遺伝子の持ち主は、けっして諦めなかった。そして遺伝子が教えてくれた自分の能力を上回ってしまった。これは奇跡。 この対比する男女2人を恋愛関係にして映し出す姿はとても見事でそれ自体がこの映画の勝因だと考える。  注目のジュード・ロウは、優秀な遺伝子なのに、優秀でいられない自分に絶望して死んだ。 優劣が最も優先される社会に身をおく自尊心の強いジュードには、こうするしか方法がなかったのかもしれない。 ジュード・ロウがこの世界で生きる未来の人間たちの苦しみを1人で演じている姿が素晴らしかった。それに拍車をかけて全編を通して流れるあのもの悲しい音楽はこの作品にぴったりだった。久しぶりに感動した。
花守湖さん [映画館(字幕)] 9点(2004-03-21 13:16:41)
👍 1
320.ネタバレ 不思議な世界。自分も冒頭にあったようにこんな世界がくると思ってる。中身は天才ジュード・ロウが凡人イーサン・ホークに自分を提供するとゆう奇怪な設定。ラストの銀メダルぶら下げて燃えていくシーンはおめでとうなのかさようならなのかなんとも言いがたい。クールな作品だった。
モチキチさん 9点(2004-03-08 21:04:50)
319.ネタバレ 元々木星にいける能力があるのに遺伝子の小さな差で区別されるビンセント像が説得力がありお話に無理がない。出てくる適格者達にもやっぱり何かしら問題や思惑があって、偶然・意図的にそれらがビンセントの夢の実現を助ける形になっている。ビンセントのがんばりだけで終わっていない所に好感が持てる。現実離れしてない近未来像も良かった。
リンさん 9点(2004-02-28 18:09:42)
318.映像がとても綺麗で時々DVDを流しています。登場人物もみな美男美女ですよね。受精卵を選別するという事は現在既に行われている事でありこの映画の未来は夢物語では無いと思えます。初見時、ラストの10分は涙が静かに流れました。良い映画です。先日テレビのドキュメントで身長を伸ばす手術の特集をしていました。映画のヴィンセントと同じ器具を付けていました。
なつももさん 9点(2004-02-08 21:12:27)
317.ジュード・ロウは私にとりまだ評価しにくい、苦手な俳優の一人だが、本作はすばらしかった。イーサンは、これのカメラテスト?か何かで初めてジュードに会い、随分とショックやらプレッシャーやらを受けたらしいが、そんなエピソードも、納得だ。イーサンも主役として「負けてられない」と思ったのでしょうね、ナチュラルな演技でもって、この特異な世界に見る者を引き込む。またもちろん作品全体も素晴らしかった。まず第一に、すべてにおいて大変ユニーク。遺伝子操作がもたらす新たな問題、という、時代を先取りする着眼点もいい。そもそも97年制作、そのさらに前からの企画と考えると、進取の姿勢にも感服である。もう一つのポイントは、SFでありながら人間としての苦悩が描かれていて切ないこと。この両立がすごい。SFに詳しい人なら、そういう作品は案外ありますよ、と言われてしまうのかもしれないが、こんなにバリバリのSFで、サスペンスとしても一級で、しかも哀切に満ちた世界があったなんて、驚きだった。なおかつ映像がクールでスタイリッシュ。無機的な美しさに見事にマッチしているユマの美しさもまた絶品です。
この世界観がやや重たく感じられる人は、深く考えずに画面の美しさにひたるだけでもいいんじゃないか、と思うほど。しかし残念なことが1つある。そもそもこのサイトを知るまでこの秀作の名前の片鱗すら知らなかった。高得点やあらすじを知って興味を持ち、近所のビデオ屋でさんざん探したのに、SFの棚のむちゃくちゃすみっこの、これ以上目立たない場所はない!というところに置かれていたので、見つけるまでにかなり時間がかかってしまった。きっと世間でも本作を知らない人、未見の人は多いだろう。残念。これはまずSFは苦手だ、と思っている人こそ観たほうがよいシロモノです。
おばちゃんさん 9点(2003-12-18 10:37:31)
👍 2
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316.ブレードランナーの対極にあるような美しくも無機質な近未来。これ、新しいと思います。役者も美形揃いで(狙ったのかな)面白い映画でした。
ロイ・ニアリーさん 9点(2003-12-12 11:46:35)
315.あえて最高のSF映画の一本と言いたい。べつにSFXや特撮が無くてもいいんです、テーマと世界観と人間描写さえしっかりしてれば。加えてこの作品の場合、映像と音楽と役者もいいときてますから、ホント言うことなしですね。
あおみじゅんさん 9点(2003-12-09 12:53:42)
314.ネタバレ A・ニコルが描く世界観ってすきなんですよね~。トゥルーマン・ショウも管理社会という点では似ていますが、全然違う雰囲気で、それがまた良い。この映画では余りに映像が綺麗なので、ず~っとこの映像を見続けていたいな~って思いました。
もっち~(←にょろ)さん 9点(2003-11-28 21:54:11)
313.生まれながらに寿命が分かるという時代設定。生まれながらの差別。それでも夢を手にしようというストーリーは良かった。イーサンホークの演技がとても良かったと思うし充分やろ!あの体つきなら・・弟に勝つシーンやラストのジュードロウもかっこいい。
ピニョンさん 9点(2003-11-18 00:36:17)
312.現在の延長線上にありそうな未来像に好感が持てる。出演者それぞれ素晴らしく、よく出来た映画だと思う。
ディーゼルさん 9点(2003-11-02 21:51:13)
311.ラストの衝撃が...眠れない。
jajamaruさん 9点(2003-10-18 01:03:26)
310.ネタバレ SFの題材をスタイリッシュにまとめあげた傑作。手抜きかとも思えるほど抽象的なロケットの描写も、SFのガチャガチャしさを排除するための演出だと理解できる。おそらく、もしエレベータ付きの自宅や、半重力で浮かぶ車椅子などを出したりしたら、ここまで秀逸な雰囲気は出なかっただろう。その代わり、ガタカの社屋にライトの建築を使用したり、一見クラシックな外観の車が充電スロットを使った電気自動車だったりと、心をくすぐる意匠が随所に見られる。惜しむらくは、弟アントンの描写が弱いこと。違うバージョンの脚本には、兄弟間の屈折した思いや、アントンの内面描写などのエピソードが載っていたと言うが…。物議をかもしているラストシーンについて少し。ユージーンは何でも完璧にこなしてしまう自分に嫌気がさして、自殺しようとした過去を持っている。だから、不完全ながらも努力するヴィンセントに遺伝子を貸すことによって、自分を託していたのである。その分身ともいえるヴィンセントが目標を成し遂げた時、本物のジェロームはヴィンセントであり、自分は不必要となった。自分を滅ぼすことが、アイデンティティを完成させる最後の1ピースだったのだ。炎に溶けつつ銀メダルが金色に輝く…。なんとも悲しい物語だ。
ウーフーさん 9点(2003-10-13 23:52:15)
👍 3
309.無機質すぎてキレイ。殺人事件が前半大きく扱われていたにもかかわらず、あっけないオチだったのと、ラストがちょっとだけ安易な気がしたので、1点マイナスです。その他は完璧だと思う。心理描写に重点を置いたSF、好きです。
るいるいさん 9点(2003-10-06 16:04:49)
308.映像がとても美しい作品でした。遺伝子操作で生まれることが常識なんて・・・
MINI1000さん 9点(2003-07-27 18:26:34)
307.静謐さが全編を通して流れていましたね。いい音楽だなあと思ってクレジット見てみたら、やっぱり・・・流石ですね! あのピアニストのポスターにはドキッとさせられました。
水の上のハイウェイさん 9点(2003-07-25 14:55:47)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 426人
平均点数 7.75点
000.00%
100.00%
210.23%
330.70%
4122.82%
5317.28%
6388.92%
78519.95%
810925.59%
97918.54%
106815.96%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.52点 Review19人
2 ストーリー評価 8.24点 Review37人
3 鑑賞後の後味 8.21点 Review33人
4 音楽評価 7.29点 Review27人
5 感泣評価 7.95点 Review21人

【アカデミー賞 情報】

1997年 70回
美術賞ヤン・ロールフス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1997年 55回
作曲賞マイケル・ナイマン〔音楽〕候補(ノミネート) 

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